7/21(水)の「アンカー」青山繁晴さんのコーナー“ニュースDEズバリ”はお休みでした。
青山さんは海外出張などで年に何度か「アンカー」のスタジオ出演をお休みされます。
そういう場合はいつも事前に取材などされてVTRの方で出演されるのですが、今回は初めての“完全お休み”です。
(お休みされた理由など詳しくはご本人のブログ
2010年07月07日 08時21分18秒および
2010年07月14日 13時47分47秒を参照)
このことをご存知なくて、今日いつものように拙ブログを訪問して下さった方もおられるでしょう。
がっかりさせるのも何なので、今日は“ニュースDEズバリ”をはじめ、青山さんが出演された過去の番組から発言を総集編という形でまとめてみました。
青山さんの解説は、その時々の政局にまつわるものがダントツに多いのですが、今回はあえて青山さんが日本という国を考える上でのご自身の信念や理念、そういったものが反映されている発言を中心にピックアップしました。
青山さんの長い発言の中から、これはと思う一部分を私の独断で取り上げる形になっていますので、必ずしもご本人の真意が伝わらない場合もあるかもしれません。
気になる発言を見つけられた方は、リンク先から全文をお読みになって下さい。
過去発言紹介ここから__________________________
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05/12/5放送 関西テレビ「2時ワクッ!」有本恵子さん拉致事件レポート(後編)
「あの、恵子ちゃんのご両親ですら未だにちゃんと言えないことを、僕、今日あえて申そうと思いますが、恵子ちゃんが現地で結婚した石岡さん、誘拐された札幌の男性。日本に、助けて下さいという手紙を出してきた。その後、さっきお父さんがおっしゃってたが、手紙を出したために処刑されたんじゃないかと。北朝鮮側の発表では、小泉さんが行った時に、恵子ちゃん、石岡さん、赤ちゃん、みんな石炭ガスで中毒死したと言ってる。いずれにしろ、ひょっとしたら生きてない可能性もあるかもしれない。なら、なぜ、手紙を出したことがそのきっかけになるかと言うと、実はこんな手紙が来たと北朝鮮に知らせた日本の人間がいるってことでしょ。有本さんは孤立無援の中で、手紙を、今日は誰とは言わないけど、手紙を持って回っていった。その結果、もし恵子ちゃんの身の上に何かあったんであればね、
僕ら同じ日本国民として、政府だけには任せておけないでしょう?(涙)。あのですね、最後に言いますが、
経済制裁を国民みんなが支持しないとだめです。ここまでやられて日本国民は黙ってるの?」
「金塊をもらってきた金丸信さんだけが悪いというよりも、
経済制裁をやれとなぜ国民運動にならないか?未だに家族会、孤立してるでしょ?だから僕らの問題なんです。皆さん、それわかって下さい」
※ちなみに、青山さんは有本恵子さんと同じ神戸出身、しかも同じ幼稚園を卒業されているそうです(青山さんは少し上の世代なので、同時期に通われていたわけではないですが)。
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06/8/23放送「アンカー」北朝鮮核実験で日本の核武装論が高まる?
「僕は物書きで時々論壇誌に論文を書くが、前に、日本は核武装すべきかという特集が組まれたんです。京都大学の現職の先生が、日本は核武装すべきだと。
僕は最後まで、否認しますと。否認とは、否定よりも強く認めないと。その論文は、僕が過去に出した論文の中で一番嫌がらせの数が強かった。北朝鮮とかじゃなくて、日本国内から、なぜそんなこと言うんだ、日本はいつでも核武装できるようにすべきだと、ドッと来たんです。テレビを見てる人は別として、少なくとも国会議員、いま言った先生とか、たくさんいる。で、僕が最初にまず見せたいのはこのキーワードです」
【キーワード】
命ある限り核に反対
「
使命としても、天命としても反対する。理由は二つある。一つは、北朝鮮が核武装をします。早ければ年内に実験して持つ。中国はすでに実験して持ってます。そういう国から核兵器で狙われても、
核に対しては核でしか対抗できないというのは思い込みです。十分、通常兵器で核に対抗できる。僕らの国というのは、アジアでたった一カ国、本当の民主主義を持ってる。国民国家である。国民共通の体験として広島、長崎がある。ただ悲惨な体験ではなく、戦わない人々を無差別に殺したというのを僕らは知ってるから。僕自身は日本の攻撃力を高めるべきという立場です。さっき出たけど、安倍さん、額賀さんはほんとは先制攻撃論じゃなく、日本の防衛力を高めようということ。僕はその立場に立つのに核兵器だけは反対。意味が違うから。無差別殺人だけはしてはいけない」
「5年ぐらい前に僕は東大で臨時で講義しました。一番成績優秀だった女子学生は、青山さんは、広島・長崎があるから核武装すべきでないと言うが、それはセンチメンタリズムじゃないですか、国家戦略から言ったら、中国は持ってて、北朝鮮も持てば、日本も核武装すべきと。
その時に、僕もそう思うと言った学生らが、財務省や外務省など中央省庁に全て入っている。臨時講義として僕はどう言ったか。センチメンタリズムじゃなく哲学だ、理念だと言った。講義には現職の自衛官も連れてった。日本を守ってるこういう人がいるんだと見せた。日本の防衛力は高めなきゃいけないが、それは戦うことを義務づけられた自衛官が戦うことを言うんであって、
広島・長崎のように何の罪もない、義務を負ってない人を殺すことはしないというのは、国民国家、日本の理念。中国とも違う、北朝鮮とも違う。やがて朝鮮半島が統一して統一朝鮮が持ったとしても、それとは違う国で日本はいる。核武装しないのは理念である、と僕は言った」
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06/8/30放送「アンカー」皇室はどうあるべきか?
「僕も実は
女性天皇には賛成してるんですが、女系天皇には反対なんです、僕個人で言うと」
「これは僕の記者時代の経験から言っても、世界にたくさん王室ありますが、
まず2000年もほぼ一系統で続いてるのは我が国だけで、だからこそ僕たちの文化だと思ってるんですけど、しかもその最初の祖先まで、いちおう神話とか、いろいろ疑問点はあっても、すっとたどれるのは日本の皇室だけ。例えばイギリスのエリザベス2世にしても、少し前まで行けば、誰が祖先かわからないというのが実情なんです。もうヨーロッパの王室というのは全部そうです。他の国もそうですね。ということは僕が言った、女性天皇はOKだというのは、この
皇室典範が変わる時に、これ(男子)やめちゃえばいいんです。父系がこれを継承する、だけにすればいいんです。で、女性天皇は過去も生まれてるわけですから、例えば今回も紀子さまのお子様が女の子でも、そうすると例えば雅子妃のお嬢さんである愛子さまが仮に女性天皇になっても、そのお子様は継承できないというふうにしてあればですね、これは何も伝統は変わらないわけです。だから、いいですか、今のは僕の個人的な意見ですが、皆さんに理解してもらいたいのは、もう
男系・女系という分からない言葉はやめて、父系・母系だけを考えればいい」
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07/3/28放送「アンカー」カタール報告 日本核武装を求める2大国
「僕自身は核武装に反対です。しかしよくわかったのは、北朝鮮が核武装しようが、中国が核ミサイルを日本の都市に照準合わせようが、
いままでの日本は何にも言ってこなかった。ただ平和が大事、だけ言ってきた。それだけではもうすまなくなってる。むしろ逆に、僕のような反対論も含めて、核も含めてちゃんと議論して、日本だっていろんな選択肢があることを見せることによって、むしろ世界の平和安全が保たれるんじゃないかということを感じました」
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07/5/9放送「アンカー」日米報道の差 首脳会談・銃乱射・慰安婦
※韓国人学生によるバージニア工科大学銃乱射事件に関連して。
「アジア系の移民はずいぶん差別を受けてるけど、皆さんこれ聞いて下さい。僕、今回一つ感動したのは、
日系のアメリカ人、日系人、本当に尊敬されてる。もう1回言いますよ。ワシントン、シカゴ、ニューヨークとけっこう幅広く話を聞きましたが、いや、日系人だけは別だ、と。僕、ナショナリズムで言ってるんじゃないですよ」
「
本当に、僕たちは先人たちに感謝すべきで、アメリカに行った日系人が、例えば商売をやる時に、ケチな商売をせずに、地域に奉仕もする、貧しい人には割引もする、それから何よりも、嘘をつかない。絶対嘘をつかない。それはアメリカ人にとって大事なことだから、
日系人だけは尊敬されるんです。この(アジア系移民)の中でね、そのことはみんな誇りを持った方がいい。日本ではこういうこと言うとすぐ、ナショナリズムと思われるけど、こういう事実もちゃんと見た方がいい」
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07/7/11放送「アンカー」有本恵子さんご両親インタビュー
「さっき陰膳が出てきたでしょ。陰膳って昔から日本にある習慣で、これを人情話、普通のそういう話だと僕も最初は思ってたんで、正直言うとね。しかしさっき言ってましたけど、あまりにも美味しかったの。で、お母さん、有本嘉代子さんはもう81才になられてて、80超えてるでしょ。で、僕も自分の母親が80超えてるんですけど、昔、若い時のような味付けはやっぱりだんだんできなくなってて、正直、僕の母親には言わないけれど、味変わったなと思うわけですよ。ところが有本嘉代子さん、81才の作られたあの陰膳の味がね、ほんとにレンコンだけじゃなくてオクラとかね、それからさっきのお魚とかね、えーって言うぐらい美味しかったんですよ。それで僕、あの時はただ美味しいと言って帰ったけど、東京に帰って土日過ごしてるうちに、たまたまあるお菓子屋さんと話する機会があってですね。そのお菓子というのは、
作る職人が、本当に誰か特定の人に食べさせたいなと思って作ったら、急に味が変わって、そのお菓子だけが売れるんですよってことをね、東京のけっこう古いお菓子屋さんの話を聞いて、僕ははっと思い当たって、そうか、あれがあんなに美味しかったのは、お母さんが恵子ちゃんに食べさせたいからだったんだなと(涙)、正直僕は、それまで気がつかなくて、何て浅はかだと思いますけど、初めてわかったんですよ。それで、お母さん、さっき正直に言われてたでしょ。行方不明になってもう20年経ってるわけだけどね、20年以上経ってるわけだけど、陰膳始めたのは、実はまだ8年ぐらい前ですと、お母さん嘘つかない人だから、飾らないから、そう言われてたけど、その8年前っていうのは、北朝鮮の子供たちが飢えてるというのをテレビでたまたま見て、あ、自分たちは、ひょっとして恵子はね、石岡さんという人と結婚して、ひょっとしてある部分で幸せなのかなと思ってたけど、そうじゃなくて飢えてるんだということがわかって、そこから陰膳を作り始めたわけですね」