■10/24放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
情報隠しと腐敗の伏魔殿?疑惑に揺れる防衛省の闇を青山がズバリ!
青山さんは、小池元防衛大臣と対立してた頃の守屋元事務次官と電話で話をしたことがあるそうです。
後半は自衛官が抱く「不信感」について。
コーナーの直前にアフガニスタン関連の特集がありましたので、そこから起こします。
細かい相づちはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像は一部を除き“元祖たか”さんがUPして下さった映像(最後のリンク集参照)から、キャプチャさせていただきました。
各画像をクリックすると、新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之(キャスター)
「インド洋上での給油活動をめぐって新法が国会で論議されていますけれども、今、アフガニスタンが必要としているものはいったい何なのか。このアフガニスタンの現地で支援を行う医師からの提案です」
…………………………VTR開始…………………………
新テロ対策特別措置法。
与党は今日から法案の審議に入ることを提案しましたが、野党は守屋前防衛事務次官の証人喚問が先だと対立。
結局、先ほど午後4時から開かれた委員会で、守屋前次官の証人喚問を29日に行い、明後日(26日)と30日に質疑が行われることが決まりました。
アフガニスタンをめぐっては、その貢献の在り方についても議論が分かれる与党自民党と野党民主党。
インド洋上における多国籍部隊への給油活動こそが日本ができるアフガニスタンへの国際貢献だと福田総理が主張すれば、国連決議に基づく地上部隊であるISAF(国際治安部隊)への参加こそが憲法上許されるアフガニスタンへの国際貢献だと主張する民主党・小沢代表。
日本が行うべき国際貢献はどちらなのか。
しかしこの議論の陰で忘れられているのが、アフガニスタンの人々が本当に必要としている支援は何かという視点。
現地で医療ボランティア活動を続けるNGO(ペシャワール会)代表の中村哲医師に現地の最新事情を聞きました。
中村医師
「(治安は)過去最悪の状態になってます。人口のほとんどは農民なんですね。今、アフガニスタンではもう今まで、歴史上なかったような大干ばつが今も進行し続けてる。もう追いつめられた状態ではみんな過激な考えに走りやすいわけで、どうせ死ぬなら道連れにという、物騒なムードが広がっているということはあるでしょうね」
タリバンの復活で、かつてないほど治安状況が悪化していると指摘する中村医師。
ならば、テロリストの掃討に給油という形で協力する現在の海上自衛隊の活動は、アフガニスタンの人々にとっても喜ばれるはずですが――。
中村医師
「数名のテロリストがいるという情報だけでもって、ジェット機でその村を爆撃をするという、こんなことが普通に行われている。こともあろうにその爆撃機がですね、日本の給油によって飛んできたとなればね、これはどういう感じになりますか?これは反日感情が起こるのは当然であって、
私は給油活動は絶対にしちゃいけないことの一つだと思ってます」
これは6年前の冬に撮影された、アフガニスタンを襲った干ばつ被害の写真です。
今年はこの時を上回る大干ばつが発生していて、これから冬にかけて食糧不足が心配されると言います。
民主党の主張するISAFの民生部門での支援ならば、この問題は解決できるのでしょうか。
中村医師
「
ISAFはまずい。これはもう米軍以上に凶暴ですよ。(ISAFの)民生に手を出すといっても、これは名前からしてですね、治安維持部隊ですから、どうしても軍事目的を達成するための民生になりやすいわけで」
さらに中村医師はISAFの兵士の目に余る現地での行動から、すでにアフガニスタンの人々の信用を失っているとします。
中村医師
「私はISAFにずいぶん危ない目にあわされたからですね。あの厳しい禁酒国でですね、路上で平気でワインをラッパ飲みしてですね、(空き瓶を)通行中の車に投げつける。それから墓を暴いて頭蓋骨で遊ぶと。あの仲間になっちゃいけませんね」
中村医師のNGO・ペシャワール会はこの春、4年越しで全長13キロの用水路を完成させました。
中村医師の乗るショベルカーの周りを輪になって踊り、用水路の完成を祝うアフガニスタンの人々。
こういった活動こそが、日本が国をあげて取り組むべき国際貢献ではないかと投げかけます。
中村医師
「どうしても議論の中心が、国際社会において日本の名誉ある地位を占めるだとかですね、何もしないだけでいいのかとか抽象的なレベルで終わってると。日本政府なりがですね、ともかく民生が先だということで、灌漑(かんがい)事業を大々的に起こすとすればですね、日本単独でできないこともないですよ。で、それを堂々とどうして言わないのかと」
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「まあ非常に治安の悪い中で、ああやって現地での活動を続けてらっしゃる方のほんと生の声だというふうに僕は思うんですが、室井さんはいかがですか」
室井佑月
「現地の人の声ってやっぱりあれですよね、貴重ですよね。でもISAFってそんなにあれなんだ、そんな暴れ者みたいにやっぱりなっちゃうんだ、こう団体で行ったりすると。民生支援ってことでもやっぱりそうかな」
山本浩之
「いや、中村さんの今の発言はISAFに関してですね」
室井佑月
「日本だけでってことでしょう?」
山本浩之
「青山さんいかがですか、今の話を聞いてて」
青山繁晴
「まず中村さんの活動はね、実際に中東で高く評価されてます。で、中村さん、自分の利益のためにやってるんじゃなくて、本当にアフガンの人々はじめ中東のためにやってますよね。そこは評価し、それから中村医師のお話の中でね、たとえばテロリストが数人いるだけで村全体を爆撃した例が、これはISAFというよりもおそらく米軍の不朽の自由作戦の方だと思いますけど、そういう例は僕も聞いてます。それからイスラムの世界で酒を平気で飲むという行いも聞いてます。そういうところから中村さんの言ってることは正しいことが多いけど、
ただ一つね、日本の給油というのは爆撃機に油を入れてるんじゃなくて、こないだも言いましたけど、あくまで海上阻止行動なんで、海を使ったテロリストのための運搬とかテロリストの利益になることを阻むためにやってますから、そこはその、むしろアフガンの中にいると見えない部分だと思います。噂話としてはね、たとえば米軍の戦闘機に日本の油が入ってるって噂が出ることもあるし、僕がイラクに行った時も、頭の上にやってきた戦闘機が本当は日本のじゃないかと言われたこともあるしね。だけどそこはあえて冷静にやっぱり見るべきで、
NGOという市民がやるべき活動と、それから主権国家たる日本がやるべき活動は、やっぱり両方とも必要なんですよ」
山本浩之
「その主権国家たる日本がやる活動の一つの中に、給油活動と別に民生レベルでの支援のあり方、これも今、模索はされてますね」
青山繁晴
「それはイラクも同じなんですけれど、干ばつに対する灌漑事業も含めてですね、あるいはダムを作ったりそれから電力の供給、それからもちろん発電も含めてね、そういうことは日本がいずれやらないといけません。で、それと同時に、それをやろうとしたら、
日本やあるいは欧米諸国の支援でそれやろうとしたら、それはイスラムの敵だと言ってテロリストがやって来るのも事実なんですよ。市民に水が渡る事業なのに、それがイスラム教徒以外がやると全部敵だっていう話になるのがテロの世界なんで、そこはやっぱり治安維持をやらなきゃいけないわけですよ。そうすると治安維持でたとえばドイツやフランス、特にドイツのようにですね、イラク戦争に真っ向から反対した国が兵士を出してきて、20数人も死んでるでしょう。で、
日本がそれに守ってもらって安全なとこだけやるって言ったら、また話が通らないわけですよ。だからやっぱりね、両方やらなきゃならないってことなんです」
山本浩之
「なるほどね。一方を通そうと思うとやっぱり矛盾も生じてくるわけですよね、話の中に」
青山繁晴
「だから日本は灌漑支援なんかに、お金だけ支援出しますと言ったらまた前と同じ話になっちゃうんです」
山本浩之
「さぁ今日は、青山さんの“ニュースDEズバリ”に行きたいと思うんですけれども、今日は青山さん、どのお話を」
青山繁晴
「はい、あの、連日国会はですね、いろんな問題があるにもかかわらず、もう連日、防衛省の話が多いですよね。特に次官だった守屋さんが情けないゴルフ三昧をやってたり、あるいは海上自衛隊が情報を隠蔽してたりということがありますね。で、皆さんいったい何でこんなことが起きるのか、本当の原因は何なのかと思われていると思うんですが、僕はそれを一つはこれだと思ってます」