<< 新総理は菅さん。…で、小沢さんは? | main | 「アンカー」ズル菅の人事・経済政策・外交安保・拉致(付:荒井問題) >>

豪州が日本を提訴 18年前の捕鯨問題「CREA」92年9月号

【忘れないで!宮崎県の口蹄疫被害:募金のお願い】
 →こちらから

 政治空白が生まれたことで政府対応のますますの遅れが心配です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お彼岸に実家に帰った時、物置で見つけた古い女性向け月刊誌……。
 「CREA」1992年9月号の [NEWSY CREA ニュースが大好き!] というコラム群から、今日は捕鯨問題を扱ったコラムを紹介します。

※過去記事
5/15付:クロウト政治とシロウト政治 18年前の参院選「CREA」92年9月号


 コラム起こしここから____________________________
 
【WORLD AFFAIRS】
 捕鯨禁止は環境問題?それとも、政治? 文・山中若菜

 ……………………………………………………………………………………………
 国際社会では異常なまでに自己主張しない日本が、ことクジラのことになると、強硬派に早変わり。クジラは日本の“興奮剤”なの?
 ……………………………………………………………………………………………

 マイナーだけど、きっちり押さえておかなきゃならないこと、それは捕鯨問題だ。なにしろ国際社会では“目立たず、騒がず、控え目に”の日本が、7月3日に閉幕した国際捕鯨委員会(IWC)では自ら発言を求め、「IWCは政治的偏向と先入観、感情に支配されている」と怒りをブチまけ、脱退の可能性すら警告したのだ。湾岸戦争では欧米の言うままに130億ドルを出した日本だが、今度ばかりは抵抗を続けている。これほどまでに日本が捕鯨にこだわる理由は、いったい何だろう?

 IWCは本来、鯨の保存と有効利用を目的にした捕鯨国の組織だった。しかし、欧州を中心に反捕鯨国が加盟、82年にすべての商業捕鯨一時停止が決定された。日本は異議を申し立てたが、88年には受け入れに変わった。ただし、商業捕鯨再開に向けて調査捕鯨を実施、年間300頭のミンククジラを捕獲している。

 日本は今年の総会で、六年に及ぶ検討の末にIWC科学委員会が編み出した改訂管理方式を通過させて、商業捕鯨再開へのメドをつけようと意気込んでいた。しかし結果はNO。「この方式が科学的に信頼できるものであることはIWC科学委員会でも認知されたのに、総会は無視したのです」(日本鯨類研究所・大隅清治専務理事)。結局、今回の総会では、この管理方式が承認されるどころか、商業捕鯨への条件が一層厳しくなり、再開の可能性は遠のいた。

〈科学的データが力を持たない論議〉

 そもそも、IWCが商業捕鯨再開を認める日が来ると考える方がバカげているのかもしれない。強硬な反捕鯨国であるオーストラリアのIWC代表は環境省部長。同じくニュージーランドやフランスも環境問題の担当官。水産庁次長が代表である日本とは、どだいスタンスが違う。

 「どんな方式が編み出されようとも、鯨を枯渇の危機から救うには商業捕鯨の全面禁止しかありません」(グリーンピースJAPAN・舟橋直子さん)という信条が反捕鯨国にもある以上、どんな科学的なデータも力を持たない。「彼らは事実を認めようとしない」(大隅氏)というのだから、両者の間には、妥協も譲歩もない。

 反捕鯨国の代表は、「鯨は日本だけのものじゃない」「世界が捕鯨反対なのに、なぜ固執する」「今の日本人には鯨は小さな問題だろう」と口々に言う。「鯨を食べるぐらいなら共食いしろ」と日本人を罵倒する声もある。日本人の中にも「そんなに反対されるのなら止めればいい」という声がある。

 でも、それは違っているのではないか。日本人と鯨の交際は長い。鯨油を取るためだけに捕鯨をしていた欧米とは比較にならない。捕鯨そのもの——技術、解体ノウハウ、衣食住への利用術——は、日本人が育てた文化だ。日本人が鯨を処理した場合、ヒゲもヒレも皮も内臓も、徹底利用する知恵がある。今現在、日本人にとってマイナーな文化だからといって、切り捨ててもいいのだろうか?

 何も鯨肉を食べるために、日本は捕鯨に固執しているワケではない。文化としての捕鯨技術を守ることが、日本人の“万一”の安全保障になるからだ。日本人が牛や豚をたらふく食べられるようになったのは、ここ数十年のこと。もし食糧事情が激変したら、狭くて山だらけの日本は海の資源に頼るしかない。どこの国も、食料安全供給への備えは怠りない。それが日本の場合、欧米人が食べる習慣のない、しかも哺乳類で可愛い奴と評判の鯨も対象だったため、環境保護運動家プラス動物愛護家から批判されるのだからキツイ。

 とはいえ、乱獲への自己規制だけは必要だ。「商業捕鯨を再開したら最後、利潤につられて企業は乱獲に走る」(舟橋氏)という声を反省材料に、捕鯨問題評論家の小松錬平氏は「企業は乱獲がいかに自分の首を絞めてきたか身に沁みて懲りてます。それに、捕獲するのはミンククジラだけ。それも日本のやり方を世界の人にオープンにして見てもらうことがいい」と語る。

 来年5月、IWC総会が日本で開催される。この一年が日本の捕鯨の行方を決める。

 ____________________________コラム起こしここまで



 このコラムで特に「おっ」と思ったのはこの箇所。

 「文化としての捕鯨技術を守ることが、日本人の“万一”の安全保障になるからだ」「もし食糧事情が激変したら、狭くて山だらけの日本は海の資源に頼るしかない」

 膨張し続け今や資源消費大国となった隣国・中国の存在を考えると、非常に重要な指摘ですよね。

 さて、18年経ってもIWC総会での議論は同じところをぐるぐる回ってる……ように見えて、実はそうじゃない。
 1992年当時は商業捕鯨再開の是非が議論の主題になってましたが、今では商業捕鯨どころか調査捕鯨すら許さんというのが反捕鯨国の主張になってますよね。

 あと、当時の日本国内のムードを思い出すと、「捕鯨は日本の伝統文化だから守るべき」という意見は国民の間ではさほど主流ではなかったというか、「知能が高いんだから殺すのは可哀相」「絶滅しかかってるから捕ってはダメ」という、欧米(反捕鯨国や反捕鯨団体)の主張を丸呑みした声がまだまだ多かったような気がします。

 いや、1992年どころか、その10年後の2002年頃でも、私の周囲ではそういう声が多かったです。
 IWC総会が「くじらの町」山口県下関市で行われた2002年に、私は『ぼやきくっくり』で初めて本格的に捕鯨問題について書いたんですが、当時の掲示板に「殺すのは可哀相です」「鯨が絶滅してもいいんですか」という趣旨の、感傷的なご意見をたくさん頂戴したことを覚えています。

 (ちなみに当時『ぼやきくっくり』は、『くっくり通信』という人材派遣・在宅ワークの情報サイトの中の1コーナーでした。そのため訪問者は多くが女性で、はっきり言って政治や外交にはさほど興味がないという方が大半だったことを付け加えておきます)

 それからさらに年月が経過した現在、日本人は捕鯨問題に多少なりとも詳しくなりました。少なくとも感傷的な意見は激減しました。
 日本の調査捕鯨船に対するシー・シェパードのテロ攻撃や、映画「コーヴ」がその偏向的な内容にも関わらずアカデミー賞を受賞したことなど、ここ数年来の出来事が皮肉にも日本人を啓発したということになるのでしょうか。


 さて、ここからが今日の本題。
 最近、捕鯨問題でいくつか動きがありましたね。

 ひとつはシー・シェパードの船長、ピーター・ベスーン被告の裁判。

 「捕鯨にかかわる人はすべて悪魔だと思っていたが、(身柄拘束後に)一緒に過ごすとすばらしい人々だった。彼らは職務を全うしているだけで、日本人に対していかなる恨みもない」(時事5/31)と、しおらしい発言もしているようですが、釈放された途端に態度を翻しそうで怖い。
 「拘置所で日本人に虐待された」とか言い出して、運動に利用したりしませんかね?(T^T)

 もうひとつ、こっちの方が重要なんですが、オーストラリア政府が5月31日、日本が南極海で行う調査捕鯨は違法だとして、国際司法裁判所に日本を提訴しました。

 まさか「日本は今、政治がゴタゴタしてるから、今のうちに提訴しちゃえ」ってことじゃないでしょうね〜?と一瞬思ったんですが、そうではありませんでした。

 オーストラリアの内政事情が大きく絡んでいたのです。

オーストラリア:調査捕鯨の日本提訴 選挙、強く意識(毎日6/2)
 【ジャカルタ佐藤賢二郎】オーストラリア政府は5月31日、南極海での日本の調査捕鯨廃止を求め国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)に日本を提訴した。反捕鯨の豪州が従来より踏み込んだ措置を取った背景として、年内にも予定される総選挙を控え、支持率低迷に悩むラッド政権が「人気回復」を意識したとの見方が出ている。

 ラッド首相率いる労働党は、前回07年の総選挙で「調査捕鯨問題の国際法廷への提訴」を公約の一つに掲げて政権を奪取した。他にもスリランカなどからの難民受け入れ停止や温室効果ガスの排出量取引制度導入延期など、選挙時の公約を見直すケースが相次ぎ、野党などから「公約違反」との批判が噴出。労働党の支持率は下落し、5月初めには初めて5割を割り込み、野党・保守連合に逆転を許した。

 豪有力紙「オーストラリアン」(電子版)は今回の提訴について「時期や内容などあらゆる面で捕鯨廃止に向けた展望がなく、総選挙前に公約違反を取り繕うためだけのもの」と批判した。また、日本の調査捕鯨が科学的目的での捕鯨を認めた国際捕鯨取締条約に違反しているとの政府の主張を「要領を得ていない」と指摘。「勝訴は見込めず、失敗すれば(クジラの)大量殺りく阻止のための他の努力が無駄になる」と強調した。

 最大野党・自由党のアボット党首も「現政権が抱える問題から国民の目をそらすための行為」と非難している。

 一方、豪州国民の反捕鯨感情は強く、5月行われた世論調査でも南極海での調査捕鯨に94%が反対。国際司法裁への日本提訴を含む政府の姿勢を90%が支持すると回答している。

 「公約違反」と批判が噴出、選挙を控え支持率低下……、鳩山政権末期にそっくり!?(^_^;

 この記事にさらに付け加えると、ラッド政権は「今年5月初めには税率40%の資源超過利潤税の導入を発表したが、資源関連企業など経済界からも猛反発を食らっている」朝日5/28)のだそうです。

 「資源超過利潤税」についてはこちらに詳しい解説があります。
【社説】資源新税導入議論に見るオーストラリアの転換点(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版6/1)

 要するに、追い込まれたラッド政権が一番手っ取り早く実現しやすい公約、それが「調査捕鯨問題の国際法廷への提訴」だったということなんでしょう。
 対日関係が悪化するかもしれないリスクより、国民の人気取りの方を優先したと。

 ただ、もちろん本当に日本と関係が悪化しては困るので、スミス外相とかクリーン貿易相とかが盛んに「日豪関係には影響しない」とアピールしてますけどね(時事6/6)。


 今さら言うまでもないことですが、日本は条約に基づき合法的に調査捕鯨をしています。

 調査捕鯨とは国際捕鯨条約で認められた捕鯨で、鯨の数や生態などを調べることを目的に、あらかじめ計画を立てて行われているものです。

 捕獲した鯨については「副産物」として鯨肉が発生しますが、これを加工して販売するなど有効に利用することが条約で義務づけられています。

 ところが、反捕鯨国や反捕鯨団体はこれを「商業利用だ」として批判しています。「科学調査云々は後付けで、売るのが目的だろう」と言うのです。

 日本としては到底受け入れられる主張ではありません。


 話は戻ってオーストラリアの提訴ですが、日本政府はどう対応するんでしょうか。
 受けて立つことはないような気がするなぁ。ラッド政権の事情も理解してるだろうし、メンツを立ててあげようとするんじゃないかな。

 竹島問題で得た知識によれば、国際司法裁判の制度って確か、訴えられた側の合意がないと裁判始まらないんですよね。残念だなぁ……。

 ところが!
 いろいろ検索していて気づいたんですが、何と日本は裁判を受けて立つことが決まってるようなんです。それも自動的に。

 それを気づかせてくれたブログさんがこちらです。
スウェーデンは準核武装国です。スイスも準核武装国です。>5/29付:豪州が日本を国際司法裁判所に提訴するとのこと。大賛成です。

 一部引用させていただきます。

 日本は、どこかの国から国際司法裁判所に提訴された場合には逃げずに必ず提訴に応じることを決めている国です。それを義務的管轄といい、我が国は国連加盟の直後に義務的管轄の受諾を宣言しています。
 常任理事国の中で義務的管轄を受諾しているのはイギリスだけです。
 アジアでも中国・韓国は受諾していません。
http://www.pref.shimane.lg.jp/soumu/web-takeshima/takeshima04/index.data/yomiuri2008-kito-oda.pdf

 ここで紹介されてるpdfファイルは「読売クォータリー2008年秋号」です。
 その中の元国際司法裁判所判事・小田滋氏のインタビュー記事に、このような解説があります(画像クリックで新規拡大)。

100607icj.jpg

> 国際司法裁判所(ICJ)が国内裁判と大きく異なるのは、強制的な管轄権がない点です。ただし、他国からICJに提訴された場合に応訴する義務を負う義務的管轄の制度があって、これを受諾した国同士であれば、国内裁判と同様、一方が提訴すれば相手方も応訴しなければなりません。
> 日本は国連加盟の後、間をおかずにICJの義務的管轄の受諾を宣言した模範生です。国連加盟国は当然ICJの当事国ですが、義務的管轄を受諾しているのは加盟国の約3分の1に過ぎません。東アジアではフィリピン、カンボジアが、安保理常任理事国ではイギリスだけが受諾国です。中国、ロシア、韓国は受諾していませんから、ICJに付託するには紛争当事国間で合意する以外にありません。


 「受諾した国同士であれば」。
 日本は受諾してるので、じゃあ相手方のオーストラリアが受諾してるのかどうかを調べる必要がありますよね。

 これがなかなか大変だったんですが、何とか見つけました。
 2ちゃんねるの孫引きで恐縮ですが、オーストラリアも日本同様、義務的管轄の受諾国(強制管轄を承認する宣言を行っている国)らしいです。

>622 :名無しさん@十周年[sage]:2010/05/29(土) 09:18:29 ID:iWOLP55D0

>国際司法裁判所規程
>第36条
>2 この規程の当事国である国は、次の事項に関するすべての法律的紛争についての裁判所の管轄を同一の義務を受諾する他の国に対する関係において当然に且つ特別の合意なしに義務的であると認めることを、いつでも宣言することができる。
>3 前記の宣言は、無条件で、多数の国若しくは一定の国との相互条件で、又は一定の期間を付して行うことができる。

>やっぱりオーストラリアはICJの管轄権を認める宣言をしているようだ。
>オーストラリアは日本の特別な同意なしにICJに提訴可能。
http://www.icj-cij.org/jurisdiction/index.php?p1=5&p2=1&p3=3


 ↑このURLはICJのサイトですが、オーストラリアの名前も確かにあります。

 つまりオーストラリアに提訴された時点で日本は自動的に応訴する義務が発生する。国際司法裁判所で日本は嫌でもオーストラリアと争わないといけないってことですね!

 ……と思いきや、毎日新聞6/1付にはこういう説明が。

> 今後、まず、豪州が自国の主張を説明する申述書を提出。日本は申述書の内容を検討した上で、裁判に応じるか、「ICJには管轄権がない」などとして「入り口論」で争うかの判断を3カ月以内に下す。豪州が今冬の捕鯨中止を求めてICJに仮処分を申請する可能性もある。

 おろ?日本は義務的管轄を受諾しているから、他国から提訴された場合は応訴しなければならないはずですよね?
 なのに、裁判に応じないという選択肢もあるの?

 どっちやねん?(°°;))。。オロオロッ。。・・((;°°)

 さらにいろいろ調べてみたんですが、今のところ答は分かりません。
 教えて、えらい人!!<(_ _)>

 いずれにしても、6月下旬に開かれるIWC年次総会は例年にも増して荒れそうですね〜(T^T)


※参考サイト
(財)日本鯨類研究所
 捕鯨に関するニュース、シーシェパードによる妨害行為の動画はこちらで。
日本捕鯨協会
 FAQ、反捕鯨団体への反論などコンテンツが充実。

※拙ブログ関連エントリー
06/6/16:IWC年次総会〜今年は捕鯨支持国が過半数?
  元水産庁のタフ・ネゴシエーター・小松正之さんの発言集も。
06/6/18:IWC年次総会〜日中韓露が連携してます
06/6/19:IWC年次総会〜24年ぶりに捕鯨支持国が勝利
07/2/10:テロ組織が日本の調査捕鯨船を攻撃
07/6/2:IWC年次総会〜日本が脱退を示唆
08/1/12:「台湾」ない地球儀を販売 他いろいろ
  「細切れぼやき」1本目参照。
08/1/17:「アンカー」首相引っ越しと防衛汚職(付:シー・シェパード)
  後半に1月15日の事件に関する出演者のやりとりを起こしてます。
08/1/19:「ムーブ!」反捕鯨活動過熱で日豪関係緊迫
  コメンテーターは若一光司、財部誠一、吉永みち子。
08/1/23:「ムーブ!」“ニュース バカ一代”捕鯨船妨害活動
  コメンテーターは勝谷誠彦、上村幸治。
08/2/16:「Newリアルタイム」捕鯨問題 小松(元水産庁)vs星川(GP)
08/3/11:「ぷいぷい」シー・シェパード(付:プレミアA)
  小川和久さんGJです。
08/4/15:チベット問題と中華思想、捕鯨問題と白人至上主義
  上で紹介した梅崎義人氏の論文はここが初出。
08/5/16:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース
08/6/21:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース・逮捕編
08/7/1:IWC年次総会〜日本が転換?IWC正常化なるか?
10/3/15:他国の食文化に口出すな!『ザ・コーヴ』 の波紋 「アンカー」より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このブログが面白かったらクリックして下さい→人気blogランキングへ
ご面倒でなければこちらも→FC2 blogランキングへ

megumi080328-1.jpeg アニメ「めぐみ」配信中。
 英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!

「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★トラックバックを下さる方へ
お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。

★コメント(投稿)を下さる方へ
初めてコメント下さる方は、お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
国際 | comments (13) | trackbacks (0)

Comments

日本の「義務的管轄の受諾を宣言」を外務省のWebページから下記URLで参照できます。
法的な解釈は不明ですが、素人解釈では「他の平和的解決方法によって解決できないもの」という条件がついているので、「IWCで解決できる」とすれば拒否できるようにも思えます。

http://www3.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdf/B-S38-P1-215-5.pdf
ムムム | 2010/06/07 06:54 AM
カワイイ鯨を殺すなんて野蛮!
 かわいいカンガルーを殺すのも野蛮ですよね?

カンガルーは増えすぎて害だからいいんだ!
 鯨も調査の結果、増えすぎてるんだからいいよね?

そんな日本人がした調査の結果は捏造だ!
 オーストラリア人がしたカンガルーの調査結果も無効でいいかな?

そもそもカンガルーなんてみんながみんな食べてないから!
 鯨もね。

賢い鯨を殺すなんて残酷!
 牛だって殺されるのがわかったら泣くんだよ?

野生の鯨と違って、牛は食べるために育ててるから良いんだ!
 カンガルーって養殖してたっけ?

-----
カンガルーを犬に置き換えるとオーストコリアのハイブリット対策(苦笑)
まぁ、馬でも猿でも流通量の少ない哺乳類(日本人の感覚でいう鶏豚牛。国によっては豚羊だったりするのかな?)ならなんでも同じなんです。

とはいえ、白豪主義や白人至上主義のような<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0">ジャイアニズム</a>が根底にある相手に理屈を説いても、聞く耳を持ってくれるわけも無い。
極めて簡単な理屈すら通じないところは、まさにエコテロリストや環境ヤクザと呼ぶにふさわしい。
裁判できっちり白黒つくのなら、それはそれで良いかと思います。政治利用したオーストラリアが後悔するような判決がでればいいですね。

-----
先日、某シーチワワが、フランスのマグロ漁を邪魔して、フランスの漁師に反撃されモリで刺されたそうですね。
日本も見習って捕鯨用のモリを船にぶち込んでも「1発だけなら、誤射かもしれない」!?
…同じ土俵で戦うのもバカらしいのでさておき。

反捕鯨国でもあるフランスも、少しは自分のやっていることに気付いてくれればと思います。ムリかな。
「他所様の文化に口を出してくるな」と、これだけのことなんですけどね。
歴史問題と同じです。
ゴルゴ13% | 2010/06/07 01:03 PM
くっくりさん、こんにちは〜

えらい人では無いですが、ちょこっと調べてみました。

国際司法裁判所規程
http://www.lufimia.net/icjwatch/rules/staticj.htm

第36条
1 裁判所の管轄は、当事者が裁判所に付託するすべての事件及び国際連合憲章又は現行諸条約に特に規定するすべての事項に及ぶ。
2 この規程の当事国である国は、次の事項に関するすべての法律的紛争についての裁判所の管轄を同一の義務を受諾する他の国に対する関係において当然に且つ特別の合意なしに義務的であると認めることを、いつでも宣言することができる。
 a 条約の解釈
 b 国際法上の問題
 c 認定されれば国際義務の違反となるような事実の存在
 d 国際義務の違反に対する賠償の性質又は範囲
3 前記の宣言は、無条件で、多数の国若しくは一定の国との相互条件で、又は一定の期間を付して行うことができる。
4 その宣言書は、国際連合事務総長に寄託され、事務総長は、その謄本を規程の当事国及び裁判所書記に送付する。
5 常設国際司法裁判所規程第36条に基いて行われた宣言でなお効力を有するものは、この規程の当事国の間では、宣言が今後存続すべき期間中及び宣言の条項に従って国際司法裁判所の義務的管轄を受諾しているものとみなす。
6 裁判所が管轄権を有するかどうかについて争がある場合には、裁判所の裁判で決定する。

の中の、最後の6項で管轄権がICJにあるかどうかについて、ICJが判断するとありますので、まずこの手続きを踏んでから、本論である調査捕鯨の問題を審理するという手続きになるのではないでしょうか???

で、うがった見方をすれば、オーストラリアもアホではないので、(私から見れば十分にアホですが)入り口論で議論になって、ICJが「当方に管轄権なし。」と言われるのを分かってやってるような気がします。

本当に裁判に負けると、オーストラリアは非常にまずいことが多いですから。(EEZの問題とか。)

と思うのですが、えらい人教えてください。
腰抜け外務省 | 2010/06/07 01:09 PM
あら。リンクが…すいません。

お目汚しついでに、訂正しておきます。
×日本人の感覚でいう鶏豚牛
○日本人の感覚でいう鶏豚牛「以外」
ゴルゴ13% | 2010/06/07 01:14 PM
くっくりさん、お久しぶりです。

今回の事件ですと、まず、国際司法裁判所規程第36条2項を、日本が宣言しており、オーストラリアが宣言をしていないという状況であるが、オーストラリア側が日本側に対して裁判を起こしたという仮定で行きます。(もしもオーストラリアが宣言をしていても途中からは同じことですが、一応ということで)

さて、前提条件として国際司法裁判所側が管轄権を有しているかという裁判を経て、正式な裁判という形になります。この管轄権を有しているかということを決めるためには、本当に手を尽くしたうえで裁判所に持ち込んでいるかを見ることになります。しかし、例外も存在しており、条約上で疑義がある場合は国際司法裁判所に付託するという文言があれば、自動的に国際司法裁判所が管轄権を有するということになります。(国際捕鯨取締条約によれば、そのような文言はないため、通常の手続きで管轄権があるかどうかを決めることになります)

ここで管轄権があると認められば、裁判がスタートします。裁判では、通常の国際法(慣習法や条約)、第38条1項に記載されているものに基づいて判断を下すことになります。

管轄権の有無については裁判所が決定することになりますので、一概に無いと断言しずらいところです。ただ、その後の裁判はなんやかんやあって妥協な線で和解という形になるような気がします。

間違えていたら申し訳ありません。まだ学部生ということでご勘弁ください。
尚文産商堂 | 2010/06/07 11:42 PM
>受けて立つことはないような気がするなぁ。ラッド政権の事情も理解してるだろうし、メンツを立ててあげようとするんじゃないかな。

この部分、もしくっくりさんの想像通りになれば、
中曽根康弘総理が、靖国参拝に関し
当時の胡耀邦総書記の中国共産党内影響力を慮ばかったばかりに、
今に至る内政干渉を許した大罪を思い起こさせますね。

是が非にでも、正面切って提訴を受けて欲しい物です。
滞米の経験から言うと、もの言わぬ奴・裏で穏便に済まそうする者は、
訴えを認めた奴と結論づけられますし、
一度ついた結論は、未来の議論においても
その結論をもとに議論の根底を形成するので、絶対受けて立って欲しいです。
アングロサクソンの理論では、もの言わぬ者の価値は、嘘で反論する者よりも下です。
sss | 2010/06/08 07:47 AM
オーストラリアの国営放送が捕鯨船団の元船員が鯨肉横領を証言したと報じているが、それはまさにグリーンピースジャパンが主張していたことの丸写し。しかも、輸送会社の倉庫に忍び込んで逮捕された活動家2人の求刑日と同じタイミングでの放送。情報ソースは間違いなく必死のグリーンピースジャパンだろう。
d.togo | 2010/06/08 03:02 PM
皆さん、コメントをありがとうございます。
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません。

「義務的管轄」の件でレスを下さった皆さん、ありがとうございます。大変参考になりました。

ムムムさん:
受諾宣言の原文が公開されてたんですね。気づきませんでした。現在IWCというのがあるわけですから、確かにそれは「他の平和的解決方法」に含まれるという解釈もできますよね。

腰抜け外務省さん:
確かにオーストラリアもアホではないですよね(^_^;。捕鯨は日豪間だけの問題ではないわけで、もし本当に裁判になって敗訴したらオーストラリアは他の反捕鯨国から袋叩きにあいますから、おっしゃる通り「分かってやってる」可能性は高いのかも。

尚文産商堂さん:
前提条件がどうなってるのかで多少は変わるんでしょうが、上のお二方のご意見も踏まえると、結局はやはり互いが妥協、和解、そういう筋道になるんでしょうね(T^T)
くっくり | 2010/06/08 03:05 PM
くっくりさん、こんばんは〜

捕鯨問題ではないですが、菅首相の昨日の記者会見の感想ということで。

経済成長と財政再建の両立とのことですが、経済成長が喫緊の課題だと思うのですが。

財政の再建ということは、基本的には増税、或いは歳出削減ということであり、両方とも経済成長にはマイナス要因です。

今はとにかく企業活動と消費活動を活発にする政策が第一と思いますが。

如何に企業に日本国内に投資させるか、或いは如何に日本国内での消費活動を活発化させるか、が胆だと思います。極端な話、日本に海外の企業が生産拠点や、本社を移そうと思わせるような制度や政策が必要かと。

あと消費に関しては、相続税と贈与税(親子間)を期間限定で無税にするのが消費を刺激するのに有効ではないでしょうか?そこで税収が減っても、消費税で取り返せばよい、という商売人的な発想も必要では?

あと、税金をただ漫然と取って、使うだけでなく、なんなら国が商売をして儲けるくらいの了見があっても良いような気がしますが。(民業の圧迫は無しで)
腰抜け外務省 | 2010/06/09 10:12 PM
「官僚は大バカだ」と放言した管違い総理は、最近官僚の言いなりだそうです。
| 2010/06/09 11:36 PM
はじめまして。
読ませていただきました。
たいへん勉強になります。

「若人党、結党集会」
というブログを立ち上げました。

私の結党の精神を読みに遊びに来てください。
kokkikoki | 2010/06/11 02:20 PM
少し前のエントリーに失礼します。

さっき前田有一さんの映画紹介で「ザ・コーブ」の予告編見ました!

いやあ〜腹立ちましたわ〜(怒)。
細々とイルカ漁を続けながら生活している漁民をいじめまくる傲慢な白人たち!許せないっ!

改めて欧米人とは自分たちの価値観が絶対と信じ込んでいるのだと戦慄しました。人種的な優越感や(特にアメリカ人は)先住民族やアジア・アフリカ人を殺戮・奴隷化した自分達の後ろめたさを帳消しにしようとする意図、そしてキリスト教的価値観の優越性を当たり前のように思っていることが分かって吐き気がしました。

映画に出てた活動家はみーんな白人でした!何だかKKKの別バージョンじゃないかと思ったりして。

感情的になってしまいましたが(汗)、この件については少しでも知識を得て、機会があればドシドシ発言していくべきだなと思いました。

ふー、自分がイギリスで何で鯨を食べるんだと言われたこと思い出しましたわ〜(汗)。

豪の捕鯨問題(っていうか、こっちは問題だとも思ってないんですけど)って18年前から変わらないんですね(溜息)。そんな暇があったらアボリジニに謝れっつーの。

貴重な記事の紹介有難うございました。
おれんじ | 2010/06/16 02:10 AM
http://mainichi.jp/select/world/news/20100624dde007030012000c.html

>【ジャカルタ佐藤賢二郎】オーストラリアのケビン・ラッド首相(52)は24日午前、自ら党首を務める与党・労働党の議員総会で辞任を表明した。後継党首にはジュリア・ギラード副首相(48)が選出され、同国初の女性首相に就任した。豪州では年内に総選挙が行われる見通しで、労働党は支持率低下に苦しむラッド氏に代わり、国民に人気の高いギラード新党首の下で態勢の立て直しを図る。

> 右派や主要な労働組合の支持を受けるギラード氏は23日、党内で高まる首相交代論を背景に党首選挙の実施を要求。ラッド氏も議員総会の24日開催を受け入れ、両氏の間で党首選が行われる見通しだった。しかし、24日になってラッド氏が辞任を表明。党首選は実施されず、ギラード氏が新党首に選出された。ギラード氏は同日、連邦総督から新首相に任命された。

> ラッド氏率いる労働党は07年の総選挙で自由党と国民党の保守連合政権を倒し、11年半ぶりに政権を奪取。ラッド氏は首相就任当初、約7割の高い支持率を獲得したが、温室効果ガスの排出量取引制度導入延期や、スリランカなどからの難民受け入れ停止など、選挙時の公約を見直すケースが相次ぎ、野党などから「公約違反」との批判が噴出した。

> 労働党の支持率は下落が続き、5月初めには初めて5割を割り込み、野党・保守連合に逆転を許した。地元紙が行った最新の世論調査では3割台前半にまで落ち込んでいる。

> ラッド政権は先月末、南極海での調査捕鯨廃止を求めて国際司法裁判所に提訴。提訴は前回総選挙の主要公約の一つで、国民の反捕鯨感情に訴えて支持率向上を狙ったが、人気回復にはつながらなかった。1期目途中での首相失脚は豪州では極めて異例。

支持率低下で看板付け替え。
どこかで聞いたような話ですね(笑
豪も首相交代 | 2010/06/24 04:27 PM

Comment Form

Trackbacks