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【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■7/27放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
失われた原子力の未来〜海外で見た希望の灯と日本に迫る新たなエネルギー危機を青山がズバリ!
国際ガス・ハイドレート学会に出席した青山さんの報告です。1週間前に放送されたRKB「スタミナラジオ」でも簡単にお話がありましたが(
起こしこちら)、今日はより具体的に。
日本が竹島や『東海』をしてきたツケがここにも……(T^T)
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「えー、さあ、それではこのあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。青山さん、今日は、どのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。あの、お気付きと思うんですけど、先週『アンカー』をお休みいたしました。えー、先週水曜日の『アンカー』が終わって、その足で、えー、僕は海外出張に旅立ちまして、今回はイギリスとフランスに行ったんですが、えー、それぞれ理由がありまして、イギリスはスコットランド、で、この福島原子力災害も含めてですね、えー、福島での悲劇をも踏まえて、次のエネルギーをどうするかっていう重要な国際学会開かれて、そこに出席してきました。それからフランスの方は、その福島の、収束を図るために、フランスと日本は今までにない深い関係を結んでるわけですから、その実情をこの目で見てきて、まだ帰国したばかりなんですけれども、えー、そのことを今日はお話、ご報告したいんですが、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『トップは日本』」
青山繁晴
「はい。福島原子力災害のあと、日本は、もう世界で信用されてないんだって話が、この日本国内では駆けめぐっているんですけれども、外に出てみれば、話は逆さまでしたと、いうことを皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「はい。えー、では、コマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、青山繁晴さんはヨーロッパで行われた資源エネルギーの学会に、参加、出席をされていたということなんですけど、世界はこの原子力災害を招いた日本、そしてこの資源、どういうふうに見ているのか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。皆さんまず、こっから見ていただきたいんですが。世界が狙う、これまあ、カギカッコ付きで、『日本の資源』と、しました。これどうしてカギカッコ付いてるかというと、その、僕らは、あの、世代関係なく、ずっと子供の頃から、今の子供たちも、日本には資源がないんだと、いうことを教わってるわけですね。社会的にもそうやってずっと報道されてるし、国会すらもいつも日本は資源のない国でありますからと、与野党問わずおっしゃってますが、ところがさっき申した通り、この日本から世界に出てみたら、話は逆さまで、世界が狙ってるのは実は日本の資源なんですよ。何と
日本には、狙われる資源があるんだと、いうことが、まずその取っ掛かりとして一番大事なんですが、そのいわば、証拠になる学会が開かれました。はい、これ出して下さい」
山本悠美子
「ICGH、国際ガス・ハイドレート学会」
青山繁晴
「はい。これあの、ICGHってあの、ま、別に難しい名前じゃなくて、International Conference of Gas Hydrateですね。で、ガス・ハイドレート、っていうのが、ちょっとあの、聞き慣れないと思うんですが、メタンハイドレートっていう資源が日本にあるって話は、実は『アンカー』で、えー、特に積極的に何回かやりましたよね。で、メタンハイドレートっていうのは、ここ(ガス)がメタンの場合ですね、そのメタンっていうのは、天然ガスの一種ですね。で、要するに、天然ガスはこのハイドレート、ハイドレートってのは要するに水と一緒になってるもの、ということですね。だから、海の底にあったらそれが氷になってるわけですけれども。例えばブタンハイドレートだったり、それから、エタンのハイドレートだったり、メタンハイドレートだったり色々あるわけですが、それを全部合わせてやるのがこのICGHっていう、学会なんです。で、これ、今、あの、これ絵が出てますけれども、えー、まず地図見ていただくと、これあの、イギリスの、ま、北部ですね。で、スコットランドってかつてはその、王国だったわけで、今もその独立の気概にあふれてるわけで、その事実上の首都が、エディンバラなんですが、これ実は北緯56度で、あの、樺太、ロシア名で言うとサハリン、日本語で言うと、樺太の、最北端が北緯54度ですから、それよりまだ上で、つまりめっちゃ寒いんですよ。従ってですね、僕は実際に行った時どうしたか。この、今、町が(VTRに)映ってますけど、これ、見て何となく皆さん分かるでしょ?今スコットランドの国旗が映ってるんですが、これ、あの、例のハリー・ポッターにそっくりですよね」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「ここに行くと、そのハリー・ポッターが、こっから生まれたってよく分かるんですが、実際に行ってる時はもうこういう状態でですね(手持ちのマフラーを口元まで巻く)。要するに完全に冬で」
山本浩之
「そうしないと寒いんですか」
青山繁晴
「こうやっててもまだ、もうぶるぶる寒い、震える状態だったんですね。だから、あの、そっからこの酷暑の日本に帰ってくるっていうのは、けっこうきついことはきついんですが、その寒い、そのエディンバラであったんですが、まあすごく参加者が、今までより多かったんですね。えー、これ3年に1回しかやらない学会なんですが、えー、今年はもう実はこういう状態でした。はい、ちょっと出して下さい」
山本悠美子
「東京大学の研究者によりますと、『今回ほど盛り上がったことはなかった』」
青山繁晴
「はい。この、国際ガス・ハイドレート学会に来てる研究者っていうのは、えー、東大、京大、それから阪大のようないわば旧帝大と、私立ですと早稲田、慶応ぐらいしか来てないと、いう学会で、まあ東大は特に多いんですけれど、その教授や助教授、そういう方々、みんな一致して言ったのは、いや、今回、こんな盛り上がったことはないですねということだったんですが、その理由というのはこれですね」
山本悠美子
「その理由は、『フクシマ』」
青山繁晴
「はい。やっぱり福島原子力災害があってですね、えー、日本では特に、僕ももう原子力に未来はないと。但し未来と言っても、20年30年後の未来のことを僕は言ってるわけですけれども。特に日本ではそうですが、世界ではまだまだ、アメリカ、ヨーロッパも本当は、フランス、イギリスを中心に、この原子力の拡充をしていこうとしてるんですが、それでもやっぱり、福島を踏まえると、次のエネルギーをどうするんだってことが、大きなテーマになってるから、今回、本来はちょっと地味な学会がすごく盛り上がって、その参加者も多かったわけです。で、その中でも、いわば一番目立った国はどこだったかというと、さっき、僕はそのキーワードで、トップは、さっきのキーワードでトップは日本ってやりましたけどね、目立ったのは残念ながら、トップでは、目立ったトップが日本ではなくて、目立ったトップはここでした」
青山繁晴
「はい。これは実はここ(左下)にちょっとちっこく、なっちゃってますが、韓国の研究発表ですね。これ韓国では有名な、このガス・ハイドレート、特にメタンハイドレートの学者ですが、これあの、英語で今、これは舞台の上でですね、発表してるところです。えー、こうやって、この、大きな国際メジャー石油資本のスポンサーが付いてるってことも(シェルマーク示して)ここにちゃんと出てますけどね。で、それだけじゃなくて、皆さんちょっとこの、絵を見てほしいんですよ。で、これ実は僕、あの、全ての写真、私が撮りましたが、これ実は携帯電話で撮ってるんで(笑)、すみません、あの、うちの研究所ちょっと最近予算がなくて、カメラ壊れたまんまなんで(一同笑)、携帯電話で撮ったんで、非常にこう粗いですけど、それでも分かっていただけると思います」