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韓国系が排斥する「竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記」を読みました

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 1コ前のエントリーで、私は、引揚者に対するソ連兵や朝鮮人の蛮行について、日本のメディアの扱い方が不十分であるとぼやきました。
 今日のエントリーは、いわばその続きと言えるかもしれません。

 今日紹介する「竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記」は、朝鮮北部から家族とともに命からがら引き揚げてきたヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんの、自伝的小説です。

※多少ネタバレを含みますのでご注意下さい。
※画像は【動画】竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記より引用。
 
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 著者のヨーコ(漢字表記は擁子)・カワシマ・ワトキンズさんは1933年(昭和8年)、青森生まれ。
 生後6ヶ月で南満州鉄道(満鉄)に勤務するお父さんに連れられ、家族で朝鮮北部の羅南(現在の北朝鮮・咸鏡北道清津市)に移住しました。

 1945年(昭和20年)、敗戦の間際、ソ連軍が攻めてくるというのでお母さん、お姉さんとともに羅南を脱出。
 朝鮮半島を縦断する決死の体験を経て、日本へと引き揚げました。

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 帰国後は、京都市内の女学校に入学。
 働きながら卒業し、大学の夜間部で英文学を学びました。

 卒業後、米軍基地で通訳として勤務していましたが、結婚し渡米。
 アメリカの子供たちに日本文化を伝える活動をしていました。

 そして、1986年(昭和61年)、自身の体験を描いた初の著書である本書「So Far from the Bamboo Grove」を刊行。
 タイトルの「竹林」には、羅南の自宅と、青森県の母の実家への思いの2つの意味が込められているそうです。

 「So Far from the Bamboo Grove」は、戦争の悲惨さを訴える資料としてアメリカで優良図書に選ばれ、中学校用の教材として多くの学校で使用されています。

 長い間、日本語版の出版が待たれていましたが、今年7月、ついに「竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記」というタイトルで日本語版が刊行されました。

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 数年前、「So Far from the Bamboo Grove」は日本(のネット)で一躍有名になりました。

 なぜ有名になったのか?
 拙ブログの読者様はよくご存知でしょう。
 韓国人・韓国系アメリカ人がこの本の内容に反発し、教材使用禁止運動を繰り広げたことがきっかけです。

 著者のヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんが、あとがき「日本語版刊行に寄せて」の中で経緯に触れていますので、その箇所を引用させていただきます。

 この本がアメリカで出版されて20年経った2006年の秋、ボストン近辺に住む在米2世韓国人たちが突如怒りを爆発させました。
 本書はアメリカで中学生の教材として採用されていたのですが、その内容について、「日本人を被害者にし、長年の日帝侵略が朝鮮人民に対して被害、犠牲、苦痛を与えた歴史を正確に書いていない」「強姦についても写実的に書いており、中学生の読むのにふさわしい本ではない」といった理由をつけて、本を教材からはずす運動をあらゆる手段を使ってやり始めたのです。
 さらに、「著者の父親が731部隊に属していた悪名高い戦犯であり、また慰安婦を満州に送った悪者である」といった事実に反することも言い始めました。そこにボストン駐在韓国領事も仲間に加わり、この動きが世界中に広まったのです。

 本書は、私が11才のとき、母、姉と朝鮮北部の羅南を脱出したときの体験を書いた自伝的小説に過ぎません。私の意図は、個人や民族を傷つけるためのものではなく、この物語を通して戦争の真っ只中に巻き込まれたときの生活、悲しみ、苦しさを世の中に伝え、平和を願うためのものでした。
 どの国でも戦争が起きると、人々は狼狽し、混乱して下劣になりがちですが、その反面、人間の良さをも引き出させることがあります。私はこの物語の中で、自分たちの身の危険もいとわずに兄の命を助けて保護してくれた朝鮮人家族の事を語っています。これは「親切さ」についての一つの例えですが、彼ら以外にも親切にしてくれた多くの朝鮮人たちがいました。
 羅南から釜山、日本の福岡へと帰ってきた少女時代の経験は、戦争とは恐怖そのもので、勝負はなく互いに「負け」という赤信号なのだということを私に教えてくれました。私はそのことを本書を通して地球上の全ての子供たちに伝えたい――それだけが私の願いです。
 子供時代の思い出であるが故、歴史家から見れば、いたる所に間違いもあるでしょう。その点はお許し下さい。

 「竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記」を読み終えた後、真っ先に出た私の感想は、「韓国人がなぜこの本を排斥しようとするのか理解できない」というものでした。

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 確かに、ひどい朝鮮人はたくさん出てきます。

 特に日本女性に対しては見境ない状況で、ヨーコさんも強姦の現場を何度となく目撃する羽目に陥りました。

 「共産軍」(本書には朝鮮共産軍と記されていますが、朝鮮人の保安隊のことと思われ)も冷酷非道な人間ばかりで、日本人のみならず反共産主義者とみなせば朝鮮人でも殺す有様でした。

 でも、ひどい日本人も少なからず登場します。

 金属供出で自宅に来た憲兵はヨーコさんを足蹴にして怪我を負わせました。
 ヨーコさんたちの荷物を盗もうとした日本人引揚者もいます。

 ヨーコさんとその家族にしたって、目の前で爆撃により死んだ「共産軍」の兵士の衣服を剥ぎ、それを着て逃げています。
 もちろん、自分たちが日本人であること、そして女性であることを隠すためです。

 あの時代、誰もかれもが皆、生き延びるために必死だったのです。

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 一方で、あとがきにあるように、優しい朝鮮人も出てきます。
 兄の淑世(ひでよ)さんが出会った朝鮮人一家がそうでした。

 淑世さんは終戦時、弾薬工場での勤労奉仕のためにヨーコさんたちとは別の町にいて、一緒に逃げることができませんでした(38度線が引かれた時、彼は北にいました。そのため帰国が大幅に遅れます)。

 何度も死に直面しながら逃避行を続けた淑世さんは、雪の中、一人で行き倒れていたところを金さん一家に助けられ、命をとりとめます。
 日本人を匿っているのがばれれば、自分たちも殺される状況であったにもかかわらず助けてくれたのです。

 しかも数ヶ月間も家においてくれ、「このまま我が家の子供になりなさい」とまで言ってくれました。
 が、淑世さんの「祖国に帰りたい、家族に会いたい」という気持ちを理解し、最後は38度線を南に越える手助けまでしてくれました。

 他に、戦前からヨーコさん一家と家族ぐるみの付き合いがあった李さん一家もいました。
 ただ、終戦時に淑世さんが李さん一家を頼って家に行ってみると、無残にも彼らはすでに「共産軍」に殺害された後でしたが……。

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 戦争は人に狂気を芽生えさせます。
 勝者にも敗者にも、です。

 あとがきでヨーコさんが述べている「戦争とは恐怖そのもので、勝負はなく互いに『負け』という赤信号」という言葉は、そのことを如実に示していると思います。

 特に、戦勝国民(朝鮮人は先勝国民ではないが彼らはその気でいた)が敗戦国民に乱暴狼藉を働くというのは世界共通です。

 だから、朝鮮人だけが殊更ひどかったなどと私は言う気はありません。

 殊更ひどいことがあるとしたら、それは彼らが、自分たちが乱暴狼藉を働いたという歴史的事実を完全に「なかった」ことにして、今なお自分たちだけが被害者であるかのような顔をし続けていることです。

 ヨーコさんは小説の中で、「戦争はいけない」とか、反戦平和のスローガンめいたことは一切書いていません。

 思想的に全く色のついていない内容で、ただただ、幼かった自分と家族が体験したことを日記風に淡々と綴っています。

 日本を美化したところは全くないし、逆に、朝鮮を特に悪く書いたりもしていません。

 「少年H」のように、戦時下の庶民が、戦後明らかになったことをなぜか知っていたり、戦後の価値観で物を言ったり、などという嘘もありません(文庫化した際に作者の妹尾氏はこういった間違いの何カ所かは訂正したと聞きますが)。

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 作中、わずかに反戦平和めいたことを口にした人は、ヨーコさんのお母さんだけです。

 まだ一家が朝鮮に住んでいた頃、お母さんは、「東條内閣が真珠湾を攻撃し、戦争を始めたのが一番悪い」「夫や息子を失うくらいなら、国が戦争に負ける方がずっとまし」といった言葉を口にしています。

 が、それは戦況がみるみる悪化していた時期に、一人息子の淑世さんから急に予科練に入隊することにしたと打ち明けられ、動揺した時に出た言葉でした(淑世さんは結局試験に落ち、工場勤務となりました)。

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 日本がどう、朝鮮がどう、ソ連がどう、といった政治的な記述は一切存在しません。

 これは、戦争に巻き込まれながらも、さまざまな苦難に打ち勝ち、時には人の優しさに助けられながら、力強く生き抜こうとした純粋な少女と家族の物語です。

 だからこそ「戦勝国」であるアメリカ国民も、この物語を感動と教訓を持って受け入れることができたのでしょう。

 この現実を、韓国人・韓国系アメリカ人の方々にはちゃんと見ていただきたいです。
 ごく一部の記述に脊髄反射するのではなく。

 「日本人を被害者にし、長年の日帝侵略が朝鮮人民に対して被害、犠牲、苦痛を与えた歴史を正確に書いていない」というのが、彼らの言い分の骨子のようです。

 なのに、その「正確に書いていない」と言い募る側が、ヨーコさんのお父さんの経歴を捏造してまで排斥運動を行うというのは、いかがなものでしょうか。

 反日に凝り固まって、目的のためには手段は選ばない、自分たちの意にそぐわないものを排斥するためなら捏造も辞さず、というのは彼らのいつものやり方だから、今さら私たちが何を言っても馬耳東風なのでしょうが……。

<追記8/20 17:10>ヨーコさんは現在も、講演活動などで全米だけでなく世界各国をめぐる多忙な日々を送っておられます。詳細はコメント欄の【くっくり@管理人 | 2013/08/20 05:09 PM】を参照。

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 最後になりましたが、私が今日一番言いたいこと。

 この本を、ぜひ日本の学校でも教材として導入すべきです。
 というか、日本人の体験なのですから日本の学校で教えるのが、よりふさわしいと思います。

 これまで日本の教育現場で、戦争の悲惨さ、特に民間人が犠牲となる理不尽さを伝えるための題材とされてきたのは、広島・長崎の原爆、あるいは日本の各都市への空襲、あるいは地上戦に見舞われた沖縄といったふうに、国内の話がほとんどではないでしょうか。

 私は昭和39年生まれで、両親から祖父母に至る世代がまさに引揚者の世代であるにもかかわらず、教師から引き揚げ体験を聞いたことは全くありません(被爆体験、空襲体験は山のように聞かされましたが)。

 ましてや今の子供たちは、敗戦前後の朝鮮半島や満州などの混乱、引揚者の苦労などは、ほとんど知る機会がないのではないでしょうか。

 それらを子供たちに教えるために、この本は最適だと私は思います。
 1コ前のエントリーでぼやいたように、自虐史観に染まったテレビの戦争特集など見たところで、真実はなかなか伝わってきませんから……。






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Comments

「竹林はるか遠く」を詳しく紹介してくださりありがとうございます。管理人様と同様、私も初めてこの本を読んだ時なんで在米韓国人が反対したのかと不思議に思いました。そして、「韓国人たちは自分たちは道徳的に完全な人種で日本人はその韓国人よりも不道徳で下位に位置する国民であり、その日本人が朝鮮人もレイプなどしたと書いたりすることは許されない。」という完全に日本人蔑視からきたせいもあるのではないかと思いました。彼らの行動により、この本があることがネットをする日本人に知られ、また私のように購入して読んでみようという者を生んだということは皮肉ですが。なお、管理人様が紹介された「こうの史代」さんのコミック3冊購入しました。来週出張があるので夜のおともに持っていき読もうと思っています。
カラヤ3 | 2013/08/19 10:23 PM
実は「はだしのゲン」にも、終戦直後の韓国人の行状が描かれています。

その意味では、終戦後の混乱の一部という認識だったのでしょうが、歴史認識論争のあおりで、そういう「反韓的」記述が敬遠されていったのでしょう。
kahn | 2013/08/19 10:27 PM
くっくり様、いつもありがとうございます。

私も一つ前のエントリーでのぼやき(報ステのくだり)を見てこの本のことを連想していましたので、内容を教えて頂けてとても嬉しいです。アメリカで韓国人団体が排除運動を働いていると聞いていたのでどれだけ韓国人に都合の悪い描写で書かれているのだろうと思っていたのですが、なんとそんなにニュートラルな内容だったとは。そんな一個人の中立的な自伝本に対して、著者の親族を中傷してまで排斥しようとするとは、改めて韓国人の異常性が浮き彫りになった感があります。彼らにとって、「嘘」が自らの都合を通すための簡易ツールに過ぎないのがよくわかります。嘘をつくことに対するハードルがとても低い(無い?)んでしょうね。「後ろめたい」という心情があるのか甚だ疑問です。

くっくりさんのご指摘の通り、終戦後の「引き揚げ」についてもっと教育の場で教えるべきだと思います。かく言う私も詳しくは知りません。8月15日にすぱっと全てが片付いたかのように学校では習いましたが、実際には、その後も各地で敵襲や暴掠に苦しめられながら日本への引き揚げを目指す多くの人々がいたわけで、満州や朝鮮半島でのこと、占守島でのこと、インドネシアでのことなど、教えるべき事柄は少なくないと思います。右左や主義主張とは関係なく、事実は事実として教えるという当然のことを学校の現場では行って頂きたいですし、学校に頼るだけでなく私も自ら学んで後の世代に教えていきたいと思います。
とぼそ | 2013/08/20 12:39 AM
村田春樹さんの動画でも当時は鬼もいたけど仏もいた(まあ鬼の方が多かったのではと邪推しますが…)というタイトルで、日本人のご家族に暖かいご飯の入ったお弁当の底にお金を隠して渡してくれた朝鮮人がいたという証言を紹介しておられました。

昔は実際に引き揚げでご苦労された方がおられたので、タブーがあっても朝鮮人やソ連兵がやったことは一般にも何となく知られていましたが、世代が変わるにつれて却って嘘がまかり通り時代になってしまいましたよね。そういう面でこの本も貴重だと思います。

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おれんじ | 2013/08/20 02:32 AM
祖父が満鉄職員だったので、うちの母も引き揚げ者でした。
まだ幼かった母は何もわからず、覚えているのは逃避行の途中で行き会ったロシア兵に抱っこされて頭を撫でられ、お金をもらったことくらいだそうです。
横で見ていた祖母は、このまま母を取り上げられるんじゃないか、怪我をさせられるんじゃないかとハラハラしたそうです。
そのロシア兵がくれた結構なお金で母の服を買い、それを着て逃げたと言っていました。
人間の本性は、困難なときほど良く現れる。
自分は生き残れるか、家族を守れるのか、という問いかけと合わせ、同じように困難に晒された敵国の人間を目の前にしたとき自分がどうふるまうか、私もいつも自問自答しています。
ゆう | 2013/08/20 09:02 AM
昔、私の家には終戦の頃の朝鮮か満州あたりから引揚げてきたお手伝いさんがいました。
そのお手伝いさんが家に来るようになる前に、苦労して帰ってこられたので終戦時のころのことを絶対尋ねたりしてはいけない、と前もって母に云われました。今思えばその人もその時代の話は一切しませんでした。
当時の状況など思い出したくも無いだろう。今はそうとうな年齢になられるはずだがまだご健在なのだろうか。まだ歴史ではないように思います。
普通のおじさん | 2013/08/20 10:52 AM
私が小学生〜中学生だった昭和40年代後半〜50年代半ばくらいには、子供向けでも満州からの引き揚げの苦労を描いたマンガや読み物があったのですけどね。里中満智子さんや、わたなべまさこさん、あと学級文庫にあった中学生の作文を指導する雑誌?みたいなものでも読みました。

新聞の投書欄やドラマでもシベリア抑留時の体験談や、父親が引き揚げてきたものの、体を壊していた・・・という話を時折読みました。戦争を経験した世代が現役を引退していって次第に取り上げられなくなってしまったんでしょうか。
ミルル | 2013/08/20 11:35 AM
「竹林はるか遠く」・・・この本がアメリカで優良図書に選ばれ中学生向けの教材になったのは、そこに困難な状況の中でも失われることのない家族の絆や郷土愛がテーマに描かれており、併せてそれが実体験に基づくノンフィクションであるという事、そしてそこに政治的思想的中立性と客観性が担保されていたからだろうと推察します。
そうでなければアメリカから見ればかつての対戦国であり、外国人に過ぎない日本人の家族の物語が中学生向けの教材に選ばれるはずはありません。
つまり逆にいえばこの物語の中にある家族愛や郷土愛というテーマの持つ普遍性は国や民族、人種の壁を越えて存在するという事です。
人種の坩堝といわれるアメリカでこの物語が中学校の教材に選ばれたことは同じ日本人として大変誇らしい事ですが、同時にどこの国にも起こりえることであり、また同様の体験をした人々は世界中にいるだろうということも想起しなければなりません。
こう考えてみると在米の韓国人が浅慮にもこの本にクレームをつけたことは残念というよりは愚かとしか言えません。また著者のカワシマ・ワトキンズさんも彼らの論拠なきクレームにもう少し丁寧に反論でき無かったものかとも思います。
彼ら韓国系米国人・・・というより韓国朝鮮人の一方的な主張には、少しの普遍性もありません。あるのは自民族至上主義ともいうべき偏狭なナショナリズムだけです。
郷に入れば郷に従えという言葉がありますが、日系米人は第二次大戦中、ただ日本人であるという理由だけで強制収容所送りになりました。日系人が一所懸命米国社会に溶け込もうと努力したにも関わらずです。
自ら志願し日系人だけで編成された442部隊は米陸軍史上最強の部隊として幾つもの勲章を授与されましたが、同時に消耗され最も多くの死傷者を出したのです。
こうした涙ぐましい努力が米国における日系人ひいては韓国人も含むアジア系米国人の地位向上に寄与したことは想像に難くありません。
ニューカマーとして米国にやってきた韓国人はこうした先駆者の努力の積み重ねの上に今の自分達のコミュニティーがあることを知らなければなりません。
彼らのように屈折した自尊心で日本や日系人を貶める手法は、結局は米国社会の共感と支持を得る事は出来ないでしょう。
何故ならそこにあるのは低次元な嫉妬や憎悪の感情だけであり、そこには人類社会の発展に寄与するなんらの価値も普遍性も無いからです。
カワシマ・ワトキンズさんも、いち日系米人としてではなく世界人類の進歩と発展という、より高次のテーマを掲げて堂々と彼ら韓国系米人の無知と無教養をたしなめれば良かったと思います。
そうすれば、そこに新たな意見が続出して、この問題が矮小化されることも無く、むしろより深みのある議論に発展した事でしょう。
この事は今問題になっている慰安婦の議論にも共通するし、竹島の帰属や日本海の呼称問題、さらには日章旗へのネガティブキャンペーンともつながっています。
彼らが用意した土俵にけっして上がってはいけません。人類普遍の価値の追求というより高次の土俵を用意し彼らとそこで議論すべきです。そうすれば彼らの訴えがいかに次元の低いものあるか、そして彼ら韓国朝鮮人は人類社会の発展に寄与するどころかむしろ足を引っ張り退歩させる存在であるのかが浮き彫りにされるでしょう。
歴史は政治の道具ではなく、歴史は学びそれを乗り越えるためのものであり、そこにこそ人類社会の発展があり、未来の希望につながるのだと私は考えます。
現に日本人は広島、長崎で原爆という残酷で理不尽な仕打ちに会いながらも、人類社会発展のための尊い犠牲としてそれを乗り越え、世界平和という普遍的でより高次な価値をそこに提示しているではありませんか。
この歴史に対する姿勢は、それを利用し、強請のネタにする特亜三国といわれる支那、南北朝鮮のそれと真逆といえるでしょう。
沈黙は金・・・は世界では通用しないのです。日本人も積極的に発言すべきであり、仮に小さな声でもそれが日本人の発言であれば世界は耳を貸すものです。先人達が積み上げた日本人の信用は我々が考えている以上に大きいのです。
三四郎 | 2013/08/20 03:42 PM
皆さん、コメントありがとうございます。
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません。

三四郎さん:
>カワシマ・ワトキンズさんも、いち日系米人としてではなく世界人類の進歩と発展という、より高次のテーマを掲げて堂々と彼ら韓国系米人の無知と無教養をたしなめれば良かったと思います。
>そうすれば、そこに新たな意見が続出して、この問題が矮小化されることも無く、むしろより深みのある議論に発展した事でしょう。

ヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんは、いち日系米国人の枠を超え、講演活動などで全米だけでなく世界各国をめぐり活動されています。
米国の方々もそのことはよくご存知だと思いますし、だからこそ現在もこの著書は教材として使用され続けているのだと思います。
今回紹介した著書とは直接関係なかったので省きましたが、そのあたり、訳者の都竹恵子さん(ヨーコさんとは20年以上のお付き合い)の「訳者あとがき」から引用しておきます。

・・・・・・・・・引用ここから・・・・・・・・・

擁子さんは、必ず約束を守る人です。ここに60年かけて彼女が約束を果たした話があります。

朝鮮北部から避難して博多に着き、そこから京都へ行く途中、広島駅で見たすさまじい光景に自分が生き延びたことをすまなく思い、「今は何もできませんが、大きくなったら皆様のために必ず何かをしますから」と祈ったそうです。

それからちょうど60年後、2005年擁子さんはマサチューセッツ州のピース・アビーで始まった草の根市民運動である「平和団体ストーンウォーク」に参加しました。これは原爆の犠牲者や戦没者を悼む石碑を荷車に載せて長崎から広島まで600キロメートルを歩くものでした。荷車が広島平和公園に入ったとき、擁子さんは帽子とサングラスを外して汗を拭き、身なりを整えて手を合わせると、亡くなった方々に「60年前は何もできませんでしたが、今こうして皆さまの声になり核製造、使用大反対と叫んでいます。ご安心ください」とご挨拶しました。そして彼女は約束を果たした悦びにあふれる涙を抑えたのでした。出発前、長崎の開会式では平和を願ってスピーチし、そして最後まで歩き通したのです。

今まで擁子さんがアメリカの学校で行う講演を見学する機会が幾度かありました。彼女が話し始めると、全ての生徒の顔が変わっていき、彼女の世界へと入っていきます。英語であれ日本語であれ、彼女の話し方には「語り部」としての素晴らしい才能があります。その上、戦中戦後を生き抜いてきた強さが、何より多くの人々に感動と勇気を与えます。

この本は出版以来、学校の副読本になり数々の賞を受賞しています。また、毎年マサチューセッツ州の8年生(中学2年生)の学力テストに出題されています。そして彼女の講演依頼は常に数年後までいっぱいなのです。

・・・・・・・・・引用ここまで・・・・・・・・・
くっくり@管理人 | 2013/08/20 05:09 PM
ご教示ありがとうございます。在米韓国人社会からの圧力にも関わらず「竹林はるか遠く」が現在も副読本として広く米国の青少年に愛読されている事を知り安堵しました。
やはり戦前の教育と躾けで育ったカワシマ・ヨウコ・ワトキンズさんは大和なでしこだったと得心しました。
李垠殿下が亡くなられた後も韓国に帰化し、韓国の障害児教育に残りの人生を捧げた李方子妃(旧梨本宮方子)にしろ、夫と共に文革の嵐の中を生き抜き北京で生涯を終えた愛新覚羅浩こと嵯峨浩王妃と云い何故日本の女性はこんなにも勁く美しいのでしょうか?
三四郎 | 2013/08/20 07:14 PM
 いつもすばらしいエントリーをありがとうございます。
 この本ほどの内容ではなくても、昔は等身大の戦中を描いた書籍なんかが結構あった気がするのですが、現在は見かけません。ぜひひろまってほしい本です。
よんまる | 2013/08/20 08:58 PM
くっくりさん、「竹林はるか遠く」出版元社長さんのブログで紹介されてるよ!
http://heartshuppan.sblo.jp/article/72881799.html
とーりすがり | 2013/08/24 05:23 PM
あらゆる妨害をした韓国系個人名、団体名と妨害内容について公表すべきだと思います。日本語版発売が遅れた理由も同様の妨害があったと思うし、他にも「三代目襲名」や「プライド」や「水子の譜」を妨害した詳細についても徹底追及すべきです。
jj | 2013/08/26 01:35 AM
中国問題、韓国問題で青山さんの情熱的な真実報道は、頭が下がります。
大いに刺激を受けました。
身辺に気をつけられて、私たちに真実を教えてください。
根保孝栄・石塚邦男 | 2013/08/30 05:04 AM

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