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■8/5放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
外交&安保は?各党マニフェスト青山点検
各党マニフェストが出揃いましたが、外交・安全保障はどう記述されているのかを、民主党と自民党を中心に青山さんが比較し、問題点を提起。
コーナー前に、クリントン元米大統領訪朝のニュース及び青山さんの解説がありました。そこの解説は箇条書き、続いてコーナー導入部〜本編は完全起こしでお送りいたします。
なお、本日はメインキャスターの山本浩之キャスターが夏休みにつき、岡安譲キャスターが代わりを努めています。で、もう一人、ふだんはいない林弘典キャスターも同席。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
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米・クリントン元大統領北朝鮮電撃訪問、女性記者とともに帰国の途に(FNN8/5)
…………以下、青山さんの解説(要旨)…………
●アメリカ政府が公式に言っている
「これは私的な訪問です」は嘘。チャーター機の莫大なお金は誰が払う?クリントンさんがポケットマネーから出すとは考えにくい。帰りに給油だといって米軍基地に寄った。これは私的な訪問か?
●これらはいろんな説明つけるのかもしれないが、逃れられないことが1個あって、クリントン元大統領が行く前に、ヒラリー・クリントン国務長官つまり政府の一員がこういうふうに言った。2人の記者の問題については北朝鮮が恩赦を出してくれることを期待すると。ということは、2人を拘束したのは正しいんだと、それに対して処罰したのもやむを得ないんだと。いわばボールを投げてから夫のクリントン元大統領が行ってるから、要するに
アメリカ政府が北朝鮮との交渉で道筋作ったところでクリントン元大統領が行ってることは明らか。これを私的な訪問と言う自体が、同盟国であり北朝鮮の脅威を受けている日本に対して無礼なことだと思う。
●どうしてそんな嘘をつかなきゃいけないかというと、アメリカには一種のトラウマがあって、訪朝は2回目。カーター元大統領が94年に行った時、行って下さいとお願いしたのはまさしくクリントン。この後カーターは金日成国家主席と会談して、その時、何と北朝鮮は核開発をやめると合意した。やめる代わりに原子力の平和利用するから軽水炉の原子炉作る、それ全部、日本やアメリカや韓国が作ってくれと。要は日本の技術力とお金を期待した。そして実際に北朝鮮で工事をやって、それが途中で突然北朝鮮が濃縮ウランを開発、つまりウラン型の原爆を開発してるという趣旨の発言をして、後で否定はしたが、それで工事が止まった。今、日本政府は、外務省HPを見たら分かるが、北朝鮮にカネを返せと求めていますとなってる。返すわけはない。
●今回またそれと同じことをくり返してる。それも北朝鮮が2人の女性記者という人質を使って
同じくり返しを企んでると分かってるのに、やるということだから、いや、私的な訪問でとなってる。もっと深い部分でどうしてなのかというのは、この後コーナーで。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
岡安譲
「だから私たちの日本の立場も含めてですね、この後の青山さんのコーナーも実はこのクリントン元大統領の訪朝が非常に深く関わっている」
青山繁晴
「はい。その通りで、あの、この後コーナーに行きたいんですけど、ちょっとあの、皆さんがやっぱり関心強いこと1つ付け加えておくと、要するに朝鮮中央通信を始めとした朝鮮メディアが伝えてるその、今回の写真でやっぱりおかしいなと思われたと思うんですね」
村西利恵
「健康状態の悪化が伝えられていたのに…」
青山繁晴
「ええ、あの、これちょっと打ち合わせなしでやってるから出るかどうか分かりませんが、その、座ってる写真のクリントンさんとその、金正日さんのこの大きさの違いとですよ、あの、立ってお2人が映ってる写真とあの、これ全然ね」
青山繁晴
「
これ(立ってる写真)だとそんなに背が違わないように見えるじゃないですか」
村西利恵
「しかも血色もいいように見えるんですよね」
青山繁晴
「で、
これ(座ってる写真)だとすごく大きさが違うように見えるでしょ。それで僕はあの、クリントン大統領には実際にあの、2回お会いしてますけれども、あの、背はまあアメリカ人としては普通プラスアルファぐらいだけど、全体にすっごいでかいんですよ。グリズリーみたいにでかい」
岡安譲
「クマ。ええ」
青山繁晴
「で、金正日さんと会ったことはないけども、金正日さんが小柄だってのは世界でよく分かってるわけだから、
座ってる時にはちょっと操作しにくいから、立ってる写真についてやっぱり操作したんじゃないかなって疑惑は、早くもその、各国の当局がこれ関心持って調べてるわけですよ。調べてるけどね、あの、何が言いたいかというと、要するに
北朝鮮の宣伝にそうやって使われてますよということなんですよ。今後も使われますというところがね、この写真からも窺えますねということなんです」
岡安譲
「だからほんとにそういう意味ではアメリカは北朝鮮の術中にはまってほしくはないんですが、ま、今回もう行ってしまったものはしょうがないとして、じゃあ私たち日本の立場は一体どうなるんであろうと」
青山繁晴
「はい。でね、これは
前回のカーター訪朝の時より悪くなってんですよ。というのはね、カーター訪朝の時はさっき言った通り、日本の技術力やカネを引き出されようした。それはけしからんけれども、でも日本の存在感すごい大きかったわけじゃないですか。要するに日本がいなかったら北朝鮮問題は解決できないってことでもあった。
今回は全然もう日本と関係なくやってるわけです」
岡安譲
「全く無関係の……」
青山繁晴
「はい。だから日本の存在抜きにしてアメリカは動いてるってことで、その、94年の時より、15年前よりもすごく悪くなってるってことなんですよね。で、その上で、いいですか、あの、今日のコーナーに入っていきたいと思うんですけれども、今日の“ニュースDEズバリ”コーナーは先週皆さんにお約束した通り、あの、マニフェストをやりたいんですね。あの、各党ようやく出揃いましたから。で、出揃ったマニフェストを全部積み上げたらこれぐらい(両手で20cmぐらいの高さを示して)になるわけですけどね、その中でその、外交・安全保障だけ取り出すとだいたいこれぐらい(上の画像参照)の厚さになるわけですよね。この外交・安全保障のことに今日はあの、絞ってやりたいと思います。それどうしてかというと、まさしくこれが理由です(フリップ出す)」
岡安譲
「『クリントン・ショック』」
青山繁晴
「はい。あの、今、お話ししました通り、その、クリントンさんの今回の訪朝というのは、日本にとってはこれ、クリントン・ショックとしてあえて受け止めるべきだと思ってます。すなわちもう世界の中で日本の存在感が失われていってて、あの、
アメリカみたいな同盟国からもその存在感が失われてて、日本抜きでアジアの問題が解決されようとしてる。そういう時にその、この総選挙で外交・安保を争点にしないでいいんでしょうかということ、それを中心に考えたいと思います」
岡安譲
「はい。日本の未来を大きく左右する安全保障について、コマーシャルのあと青山さんの解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「クリントン元大統領の電撃訪朝はまさに日本の安全保障上、クリントン・ショックとも言うべきで、今こそ日本の安全保障が議論されるべきなんだということを青山さんは先ほどおっしゃいました。それでは詳しい解説をお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、こうやってようやく各党のマニフェストが出揃ってきたんですけど、あの、今日最初にね、安全保障の話に行く前にね、一言やっぱり皆さんにお話ししておきたいと思うのは、このマニフェストって言葉ね、これほんとは嫌ですね」
村西利恵
「なぜですか?」
青山繁晴
「何で日本の選挙にこうやって外来語を使わなきゃいけないのか。あの、さっきの裁判員制度じゃないですけど、僕これあの、当初から反対で、今も反対なんですよ。ただ、まあもうしょうがない(笑)。あの、こうなったら定着させるしかしょうがないでしょうが、それだけによけいね、これやっぱり原点をもう1回、一瞬だけ確認しておきたいんですけどね、これマニフェストってこの、ここにちょうど文字がありますけどね」
村西利恵
「綴りがあります、はい」
青山繁晴
「これあの、普通の英語だったらここまで(tまで)ですけど、最後にO(オー)が付いてる。これもともとイタリア語が始まりですね。で、マニフェストってそのイタリア語の意味は、あの、英語で言うとDeclaration、日本語で言うと宣言っていうことであって、つまりあの、
こういう理念をはっきり宣言しますよと、パチッとこういう原則を決めてしまって、だからこの原則の下にいろんな個別の政策がぶら下がりますよっていうことなんですね。従って安全保障に限らず、あの、このマニフェスト、あの、特に今回の総選挙では、たとえばあの、子供のいらっしゃるご家庭にどういう手当を行うかというのがね、ま、各党その、やっぱり出し合いみたいになってて、そこは競争になってるでしょ。でも、たとえばそのことについてマニフェストの本来の姿で言うと、たとえば日本の人口はこれから減ると言われてるけれども、しかしたとえば1億人まではね、減ってもしょうがないけど、ここは絶対に確保すると、ね。ま、それが9000万人でもいいですけど、その、ちゃんと合理的な理由をつけて、たとえば1億人だけは絶対確保しますと。で、そのためにはどうするかと。で、この1億人ってたとえば数字があって、そのためにはその、私たち、たとえば僕自身も増税にも耐えて、その1億人を守るためにこういう負担をしますというふうにやるべきなんですね。その
肝心なその理念、この国のその、姿っていうものについてのやっぱりマニフェストはあの、全体に弱いなというのがやっぱり感じますね」