■8/25放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
小沢氏が最後の賭け!代表選の出馬は?鳩山前首相の野望とは…青山ズバリ
進むも地獄、退くも地獄の小沢さん。と思いきや、地獄を見なくてもすむ第三の道が用意されていた!?
コーナー前に、進む円高・株安、また、民主党代表選をめぐる動きついてニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
※私の使っているMacOS9でついにYouTube視聴ができなくなりました。
裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(
あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■
菅首相と日銀・白川総裁が電話会談 為替動向含む現在の経済情勢などについて意見交換(FNN8/23)
■
東証平均株価、約1年4カ月ぶり9,000円割り込む 野田財務相「極めて注意深く見守りたい」(FNN8/24)
■
菅首相、野田財務相や仙谷官房長官と会談 マーケットの動向を注意深く見守るよう指示(FNN8/25)
(経済無策に関してはいろんなところから批判の声が日増しに強くなってまいりました。そしてこの円高が急激に進んできて、欧米では一時1ドル83円58銭という状況をみて、これ政府と日銀というのは、具体的にはどういう手を打つべきなんでしょうか)
かなりの数の経済評論家が、実は政府も日銀も打つ手はほとんどないんだとおっしゃってるんですけどね。それ逆に言うと、打つ手が少ないのは事実だが、やるべきことは実は極めてはっきりしてる。まず政府でいうと
直接マーケットに介入するしかない。それはアメリカ、EUが支持しようがしまいが、っていうか支持してくれないが、それと関係なく単独で介入する以外にはありません。
日銀については実は3つぐらい手段あることはあるが、その中で僕は
日銀が一番嫌がってる政策金利を、今は0.1%ぐらいだがそれをゼロにするということしかないと思ってます。金利がゼロになると日銀としてはやれることなくなるから、存在価値を否定されるようなもので、それが一番嫌なんですけれども、
その嫌なことをあえて日銀がやるというのが決意を示すことになるので。
従って政府も日銀ももうやることはそれぞれはっきりしてるので、やるかやらないかだけのことなんですよ。難しい話じゃないんですね、本当は。
(大変明快なお答えで、やれることは限られていると。じゃあどうしてそれを政府も日銀もやらないのか?)
その理由も実は非常にはっきりしてると思う。まず政府について、どうして為替マーケットに介入しないのか。たとえば98年4月、1日で2兆6000億円のお金をつぎ込んで介入したこともある。それで何とか円を正常な範囲内で動かそうと努力していったのに、何でしないのかというと、
今回はアメリカもEUも一緒にやってくれないから。というか、まず第一にとにかくアメリカが反対してるのが怖いということ。いつまでもアメリカにびびってるのが第一。
第二は、アメリカやEUが同じ方向で介入してくれなかったら効果ないんじゃないかと。1兆も2兆も使って効果なかったらどうしようかということでも、ある意味腰が引けてる。3つめは経験不足で、政権交代してからそろそろ1年近くなるが、この間、本格的な経済政策ってやってこなかった。衆院選で約束した農家の個別補償とか、子供手当とか、高校教育の無償化とかをやってきて、本格的な、マクロもミクロも合わせて経済政策やってこなかった。はじめて直面したのでやり方を知らない。
だけど3つめのことについて言うと、今の民主党政権は無策だって言うだけで僕はすまないと思ってるのは、
今のねじれ国会をいわば活用する最大のチャンスがたった今訪れていて、今朝の新聞で、自民党にとったら政府与党が棚ぼたみたいに失敗ばかりしてくれるので、自民党としてはチャンスだみたいな記事があったが、そういう記事自体が古い発想。そうじゃなくて、今まだ盆明けだから国会は9月ですねと言ってるんじゃなく、すぐに臨時国会開いて、いつも論戦だけのお互いに非難し合うような予算委員会じゃなくて、今まで自民党政権はずっと長いこと経験してきた、さっきの1日で2兆6000億使ったのも自民党政権だから、その時どうだったのかも含めて、
当然これは自民党が国難に際して知恵を貸すべきであって、民主党の方も知恵を下さいと言うべきであって、まともな意味の政策連合とか危機に対処するってことはできるわけですよ。
今言った3つともアメリカに対してびびってるってことも、実は、じゃあ自民党時代びびってなかったのかというと、あの時はアメリカが協力してくれたということであって。これは実はやっぱり日本の根幹の病がここに来て噴き出てるってことだと思います。
(与野党の壁を乗り越えて、一緒に臨時国会開いて、決めていかなきゃいけないと。政治のあるべき姿なんですが、なかなかそういうふうにいかないのは、目前に迫った民主党代表選。こちらの方にみんな必死になって奔走してるからなんでしょうね)
そうです。民主党は民主党の中で足の引っ張り合い、そして国会全体でいうと与野党全体で足の引っ張り合いをするのが日本政治になってるわけですよ。しかし政治は本来は仲間内とか、すぐ横の国会議員と喧嘩するんじゃなくて、大きなアメリカとか、そういうところとがっぷり四つに組むのが政治じゃないですか。
■
民主党代表選 小沢前幹事長、鳩山前首相と会談 出馬について一両日中に判断へ(FNN8/25)
■
民主・小沢前幹事長、自身が主宰する政治塾で講演 代表選出馬には言及せず(FNN8/25)
■
民主党代表選 菅首相と鳩山前首相が会談 山岡副代表らは小沢氏に出馬要請へ(FNN8/25)
(山岡副代表のあの言葉(山岡氏曰く「何とあっても連立体制を組むことが第一。レッドカードを突き付けた相手は、とりあえず代わっていただきたいというのが本音でいらっしゃるわけですから。その代表としては誰がいいのかと」)は、
レッドカードということは、公明党との民公連携とかそういう話になってくるわけですね)
全くそうですよね。山岡さん自身が本音って言葉を使われてましたが、ご自身の本音、それから小沢グループの本音が出たというところで。こないだの参院選で公明党の山口代表はレッドカードを菅さんに対して突き付けてたわけだから、
菅さんがいる限りは民公連携できない。逆に長いこと公明党、創価学会側とつき合ってきた小沢さんが総理になってたら民公連携できるでしょうと。そうするとこの「アンカー」でも解説した通り、ねじれ国会は一発で解消するでしょうと。そうすると今の悩みは何もなくなって、
解散総選挙も遠のくじゃないかということを、もろに言われてましたね。
(言われてましたね。ちょっとびっくりしましたけど)
いかに追い詰められているかということですね。山岡さん含めた小沢グループは。
(小沢さんご自身の本心は?代表選に出るのか?)
で、僕、今ヤマヒロさん、ええ、そうですと言ったのはですね、民公連携をやりたいっていうのが小沢さんの本心なので。同時に今ヤマヒロさん聞かれたのは、代表選に出たいのか出たくないのか、もっとはっきり言うと総理になりたいのかなりたくないのかっていうことでもありますよね。本心は僕は出たいって気持ちはもう満々にあると思います。が、小沢さんの現在の本当の状況は進むも地獄、退くも地獄。
代表選挙に出たとしますね。
勝って総理大臣になったとする。じゃあそれで万歳かというととんでもない。もう検察はあきらめたはずの政治とカネの問題が国会で徹底的にやられる。検察庁というのはあくまで法律の範囲内でしかできないが、国会は国政調査権を持ってて、別に刑法や刑事訴訟法に縛られずにやれる。で、検察は要は、時効にかからなかった小沢さんの容疑というのは、政治資金収支報告書にちゃんと書いたかというだけのことだから、たとえば土地を買ったという4億円のお金はどこから出たのかということは、あくまで本論じゃなくて動機の追及だけだったから、検察は結局それはやりきれなかった。ところがそれ国会だと徹底追及できる。
それで小沢さんは4億円どうやって作ったかというのは4回ぐらい話が変わってる。最初は皆様の献金と言っていたのが、そのうち金融機関から融資を受けたになり、そのうちこつこつ貯金してたって話になったり。
4回も変わった話をもう一回国会でできるわけがない。5回めの説明したらよけいアウト。そうすると総理になったら地獄。代表選に出馬して負けたら即死状態。政治的に死んでしまう。じゃあ出なかったらどうなるか。菅さんに戦わずして負けたのかになって、これ今、地獄のような状況に小沢さん立ってるわけですね。
(代表選に出なくても地獄見ないですむ方法はまだ残されてますか?)
残されてます。それを今、水面下でやってて、それがほとんど報道されてないのが現状。従って…。
…………以下、“ニュースDEズバリ”
全文起こし…………