「アンカー」新型インフルエンザにWHOの“壁”
■4/29放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
やはり今回はこの問題しかないでしょう。青山さんらしく、危機管理の観点から解説してくれました。
今回はコーナーに入る前から(番組冒頭から)新型インフルエンザ関連のニュースが伝えられましたので、その部分から起こしてあります。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
・新型インフルエンザ警戒「フェーズ4」以降初のメキシコ直行便到着 感染疑いの乗客なし(FNN4/29)
・新型インフルエンザ イスラエル、ニュージーランド、コスタリカでも感染確認(FNN4/29)
・新型インフルエンザ 感染拡大を防ぐため、メキシコシティで経済活動の規制開始(FNN4/29)
・新型インフルエンザ カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事が非常事態宣言(FNN4/29)
——など、まずは新型インフルエンザ関連のニュースを報道。
次に、岡安譲キャスターが世界地図を使って感染の現状を説明。
その後の青山さんの解説部分から、以下、完全起こしです。
青山繁晴
「水際対策ということに限って言うならね、今の日本政府の対応はきちんとしてて適切ではあります。但しもう一つ大事なことがあって、こうやって世界の先進国が次々に感染者を出す中でね、日本だけが水際で食い止められるっていうことは、実際にはほぼあり得ないわけです。政府の中でもね、厚生労働省もあるけれども、同時にたとえば内閣に危機管理の担当者もいるわけですね。そういう人たちと話してると、やっぱり水際だけで食い止めることは無理だという本当は認識を持ってるわけですね」
青山繁晴
「というのは、機内に今(VTRに)出てるような検疫官が入ってこられて調べるわけですけれども、しかし質問票に答えることは義務づけられてるけども、中身自体はですね、あくまで乗客の方々の自己申告なんですね。で、それが自分の意識と違って検疫官の方から分かるっていうのは、ただただ発熱だけです。まだ症状が出てなくてですね、症状の出方は人によって様々なので、熱は出てないんだけどもほんとは感染してるという人が、自分でも気づかないで『大丈夫です』っていうのチェックしちゃうってこと、十分あり得るわけですね。そうすると、その水際だけで止めるってことをあんまり強調しすぎるのはですね、ほんとは危機管理の立場から言うと正しくはないです。一つあえて申しますとね、政府一丸となってやってるっていうのは事実だと思います。麻生内閣はそういう意味で危機管理に強い面は見せてると思うんですが、ただ舛添厚生労働大臣があまりにも高揚してる感じがするのが正直、気になります。たとえばですよ、前の発言ではワクチンを、従来の季節型のワクチンを作るのをやめてでも新型インフルエンザのワクチンを作るって発言をされましたが」
一同
「そうでしたね」
青山繁晴
「これははっきり言ってとんでもないことであって、季節型のインフルエンザで毎年1万人前後の方々がですね、高齢者を中心に亡くなってるわけで、まずそのワクチンを作らなきゃいけない。で、それからこの新型インフルエンザに取り組むってこと必要なんで」
山本浩之
「WHOもそういうふうに勧告をしてますよね。ですから舛添さんもその発言自体は、まあ取り消しましたけど」
青山繁晴
「ええ、取り消されたんです。取り消したことも評価しますけどもね、しかしそうやって発言を取り消すような大臣じゃ困るんですよ」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「しっかり落ち着いてやっていただきたいってことはね、今、舛添さん国民に向けておっしゃいましたが(くっくり注:番組冒頭のニュースで紹介されましたが、舛添さんはメーデーの挨拶で新型インフルエンザに触れた)、厚労大臣本人がまずそうすべきであって。話を元に戻すと、水際だけで食い止められるっていう考え方が国民に浸透するのは、むしろ間違いだと僕は思います」
山本浩之
「そうすると、ひょっとしたらですけども、日本国内に感染の疑いのある人がもう入ってるかもしれないということで、まずですね、国内で感染が疑われるようなケースが出た場合は、どう対応すればいいのか。岡安さん、お願いします」
岡安譲
「政府のガイドラインなどは次のように勧めています。まず、ご自身で次の2点を確認すること。1つめ、症状です。新種のインフルエンザに感染した場合には、通常のインフルエンザと同じような38度以上の発熱、そしてのどの痛み、せき、体のだるさ、下痢などの症状が出る。そういった症状がまずないか確認するということですね。その上で、次、発症前の10日以内の状況です。メキシコやカナダ、あるいはアメリカなど滞在していなかったか。あるいは滞在していた人との接触がなかったかどうか。もし、この上と下どちらにも該当しているようであれば、感染している疑いがありますので、まずすぐに病院に行くのではなくて、近くの保健所に設けられた発熱相談センターに電話をかけて相談して下さい。その上で感染が疑われる場合には、保健所が感染症の指定医療機関を紹介します。そして診察を受ける際に守ってほしいことがこちらです」
岡安譲
「1つは事前に電話で受診の指導を受ける。受診方法などについて指導を受けるということですね。その上で、次も重要になってきます。医療機関に行く際はなるべく公共交通機関は使わないで下さい。もし感染していた場合には、同乗した不特定多数の人に感染が拡大してしまう恐れがあるということですので、移動の際は極力、自家用車などを使うように呼びかけています。そして、最低限の対策としてマスクをぜひ着けて下さい」
拡大する新型インフルエンザ…謎の感染源・日本への上陸は?青山ズバリ!
やはり今回はこの問題しかないでしょう。青山さんらしく、危機管理の観点から解説してくれました。
今回はコーナーに入る前から(番組冒頭から)新型インフルエンザ関連のニュースが伝えられましたので、その部分から起こしてあります。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
・新型インフルエンザ警戒「フェーズ4」以降初のメキシコ直行便到着 感染疑いの乗客なし(FNN4/29)
・新型インフルエンザ イスラエル、ニュージーランド、コスタリカでも感染確認(FNN4/29)
・新型インフルエンザ 感染拡大を防ぐため、メキシコシティで経済活動の規制開始(FNN4/29)
・新型インフルエンザ カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事が非常事態宣言(FNN4/29)
——など、まずは新型インフルエンザ関連のニュースを報道。
次に、岡安譲キャスターが世界地図を使って感染の現状を説明。
その後の青山さんの解説部分から、以下、完全起こしです。
青山繁晴
「水際対策ということに限って言うならね、今の日本政府の対応はきちんとしてて適切ではあります。但しもう一つ大事なことがあって、こうやって世界の先進国が次々に感染者を出す中でね、日本だけが水際で食い止められるっていうことは、実際にはほぼあり得ないわけです。政府の中でもね、厚生労働省もあるけれども、同時にたとえば内閣に危機管理の担当者もいるわけですね。そういう人たちと話してると、やっぱり水際だけで食い止めることは無理だという本当は認識を持ってるわけですね」
青山繁晴
「というのは、機内に今(VTRに)出てるような検疫官が入ってこられて調べるわけですけれども、しかし質問票に答えることは義務づけられてるけども、中身自体はですね、あくまで乗客の方々の自己申告なんですね。で、それが自分の意識と違って検疫官の方から分かるっていうのは、ただただ発熱だけです。まだ症状が出てなくてですね、症状の出方は人によって様々なので、熱は出てないんだけどもほんとは感染してるという人が、自分でも気づかないで『大丈夫です』っていうのチェックしちゃうってこと、十分あり得るわけですね。そうすると、その水際だけで止めるってことをあんまり強調しすぎるのはですね、ほんとは危機管理の立場から言うと正しくはないです。一つあえて申しますとね、政府一丸となってやってるっていうのは事実だと思います。麻生内閣はそういう意味で危機管理に強い面は見せてると思うんですが、ただ舛添厚生労働大臣があまりにも高揚してる感じがするのが正直、気になります。たとえばですよ、前の発言ではワクチンを、従来の季節型のワクチンを作るのをやめてでも新型インフルエンザのワクチンを作るって発言をされましたが」
一同
「そうでしたね」
青山繁晴
「これははっきり言ってとんでもないことであって、季節型のインフルエンザで毎年1万人前後の方々がですね、高齢者を中心に亡くなってるわけで、まずそのワクチンを作らなきゃいけない。で、それからこの新型インフルエンザに取り組むってこと必要なんで」
山本浩之
「WHOもそういうふうに勧告をしてますよね。ですから舛添さんもその発言自体は、まあ取り消しましたけど」
青山繁晴
「ええ、取り消されたんです。取り消したことも評価しますけどもね、しかしそうやって発言を取り消すような大臣じゃ困るんですよ」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「しっかり落ち着いてやっていただきたいってことはね、今、舛添さん国民に向けておっしゃいましたが(くっくり注:番組冒頭のニュースで紹介されましたが、舛添さんはメーデーの挨拶で新型インフルエンザに触れた)、厚労大臣本人がまずそうすべきであって。話を元に戻すと、水際だけで食い止められるっていう考え方が国民に浸透するのは、むしろ間違いだと僕は思います」
山本浩之
「そうすると、ひょっとしたらですけども、日本国内に感染の疑いのある人がもう入ってるかもしれないということで、まずですね、国内で感染が疑われるようなケースが出た場合は、どう対応すればいいのか。岡安さん、お願いします」
岡安譲
「政府のガイドラインなどは次のように勧めています。まず、ご自身で次の2点を確認すること。1つめ、症状です。新種のインフルエンザに感染した場合には、通常のインフルエンザと同じような38度以上の発熱、そしてのどの痛み、せき、体のだるさ、下痢などの症状が出る。そういった症状がまずないか確認するということですね。その上で、次、発症前の10日以内の状況です。メキシコやカナダ、あるいはアメリカなど滞在していなかったか。あるいは滞在していた人との接触がなかったかどうか。もし、この上と下どちらにも該当しているようであれば、感染している疑いがありますので、まずすぐに病院に行くのではなくて、近くの保健所に設けられた発熱相談センターに電話をかけて相談して下さい。その上で感染が疑われる場合には、保健所が感染症の指定医療機関を紹介します。そして診察を受ける際に守ってほしいことがこちらです」
岡安譲
「1つは事前に電話で受診の指導を受ける。受診方法などについて指導を受けるということですね。その上で、次も重要になってきます。医療機関に行く際はなるべく公共交通機関は使わないで下さい。もし感染していた場合には、同乗した不特定多数の人に感染が拡大してしまう恐れがあるということですので、移動の際は極力、自家用車などを使うように呼びかけています。そして、最低限の対策としてマスクをぜひ着けて下さい」