「アンカー」外国人地方参政権と外国人住民基本法で日本侵食
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読者様向け掲示板にて宜しくお願い致します。
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外国人地方参政権法案ですが、どうやら今国会での提出は見送られそうです。
産経新聞11/11 10:03付によれば、「山岡氏ら関係議員に国民から多くの抗議が寄せられたり、党内保守系議員が反発したことも提出を見送る理由となったようだ」とありますから、皆さんの電話やFAXやメールが大きな力になったことは間違いないでしょう。
皆さん、本当にお疲れ様でした<(_ _)>
ただ、拙エントリー11/9付:【緊急】なぜ今、外国人地方参政権?【抗議・要請先付】にも書かせていただいたように、民主党を中心とした政権が続く限り、遅かれ早かれまたこの外国人地方参政権の法案が表舞台に登場してくるのは確実です。
時事通信11/12 0:33付によれば、法案が今国会で見送る見通しであると伝えるとともに、政府・民主党の首脳会議で「法案提出の是非や提出する場合の内容、時期などの判断を小沢一郎幹事長に一任することを決めた」とあります。
ということで、小沢氏としては来年の通常国会に提出する方向で進めてくると思います。っていうか、この人はもともとそれを目指してたわけですしね。
今後も気を抜かず、“小鳩政権”の動向を厳しくチェックしていきましょう。
あと私はすっかりチェックを怠っていましたが、民主党の円より子議員が推進している外国人住民基本法が最近ネットで大変話題になっています。
中身を見ますと、もうめちゃ危険な条文だらけ。たとえば——
第 1 条(目的と定義)
(2) この法律の適用において「外国人住民」とは、在留資格、滞在期限その他在留に伴う条件の如何に関係なく、日本国籍を保持することなく、日本国内に在住する者をいう。
→不法入国者や不法滞在者などにも適用されるってこと?!
第 5 条(永住資格)
(4) 外国人住民で引き続き5年以上居住している者は、申請により永住資格が付与される。
→不法入国者や不法滞在者でも5年住めば永住資格が付与される?!
第 21 条(参政権)
永住の資格を有し、もしくは引き続き3年以上住所を有する外国人住民は、当該地方公共団体の議会の議員および長の選挙に参加する権利を有する。
→これって外国人地方参政権より緩くないですか?!
まだ「請願」の段階ではありますが、過去に何度か提出されており、しかもこれまでは審議未了で来ていたのが、民主党政権実現により現実味を帯びてきているというのが現状のようです。
民主党にとって実はこの外国人住民基本法こそが本命でないか、今回の外国人地方参政権騒動(?)は、外国人住民基本法をこっそり通すための目くらましではないか、という声まであります。
◆花うさぎの「世界は腹黒い」さん>11/5付:「外国人住民基本法」を許すな!
外国人住民基本法(「外国人住民基本法」制定に関する請願)の内容をまだご存知ない方は、ぜひこちらに目を通して下さい。
◆気まぐれJokerのほのぼの日記さん>11/3付:Evil Presence(5ED)
この方の考察によれば、「恐ろしい事に、外国人住民基本法1つで全てが完結しているのだ!」。まず、不法滞在者を法律の効力下に置く。不法滞在であろうとなかろうと資格審査なく永住権を取得させる。対象が極悪犯罪者であろうとなかろうと『永住権』さえ取得していれば国外追放しない。こんなふうに周りを固めた上で、日本の政府によって滞在と国内外移動の自由が保障され、さらに公務につく権利を与え、自治・政治に参加させ、参政権も付与する。これにて日本乗っ取り完了!{{ (>_<) }}
さて、我らが青山さんも非常に危機感を抱いておられるようで、今週の「アンカー」では外国人地方参政権、それから何とこの外国人住民基本法も取り上げてくれました!GJ!(≧∇≦)
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■11/11放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
テレビ欄ではこのようになってたので、まさかこういった話が出るとは思ってませんでした。
外国人地方参政権はともかく外国人住民基本法がテレビで取り上げられるのは、現時点では極めて稀ではないでしょうか。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
コーナーの前に、アメリカのボズワース特別代表の訪朝発表などのニュースについて、青山さんの解説がありました。この部分は要旨のみ記載、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
内容紹介ここから____________________________
■米国務省、6カ国協議再開に向けボズワース特別代表のピョンヤン年内派遣を発表(FNN11/11)
■朝鮮半島西側の海上で北朝鮮の警備艇と韓国軍の艦艇が銃撃戦 北朝鮮が謝罪要求(FNN11/10)
■米・陸軍基地銃乱射事件 亡くなった13人の追悼式 オバマ大統領が遺族を前に演説(FNN11/11)
…………上記ニュース報道のあと青山さんの解説(あくまで要旨)…………
(アメリカ政府高官の訪朝が年内と発表され、米朝協議が注目されるが?)
国務省から正式な発表があった、ボズワースさんが行くと。時期は明示されてないがおそらく年内。ということは随分前から北朝鮮とすり合わせをやってまとまって発表に至った。そう考えると韓国と北朝鮮の銃撃戦というのはボズワース訪朝が決まってから起きた。普通に見ると北側が艦船を南下させて、韓国側が最初は警告したがそれを突き破って下りてきた、つまり挑発したと。ボスワースが平壌に来るとわかってて挑発したんだとしたら、アメリカはすでに相手の土俵にのせられつつある。しかも第三国でなく平壌にわざわざ行く。国務省は要するに検証可能な非核化をやるために行くんだと言ったが、そんな話に最初なるわけない。おそらく、こないだ韓国海軍から挑発受けたんだと、朝鮮半島の平和がまずないと、それを実現して、米軍も撤退すべきだと、平和になったから初めて核の話ができるんだというペースになる。それとわかってて行くんだなと。
(年内に米朝協議が行われるとしてアメリカの見通しは?具体的に期待できるものは?)
僕も全部の情報をつかんでるわけでないが、今のところどういう見通し立ってるという話は全然聞いてない。当然ボスワースさんが年内に行くってことは、年が明けたら次はヒラリー国務長官、最終的にはオバマ大統領が行くという話で、まずボズワースが行くわけだから。そう考えると、オバマ政権の協調や対話に基づく外交路線は世界から強い支持を受けているし、アフガンとか、基地の銃撃問題もアルカイダの影がちらちらして深刻だが、評価を受けてる。が、一番大事な北朝鮮、日本にとって一番大事なところが、オバマ政権の外交が問われるから、これは日本は横で見てるんじゃなくて、日本の国益、アジアの安定にも関係するから、日本はアメリカにものを言わなきゃいけない。ボスワースさんが訪朝する前に。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
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外国人地方参政権法案ですが、どうやら今国会での提出は見送られそうです。
産経新聞11/11 10:03付によれば、「山岡氏ら関係議員に国民から多くの抗議が寄せられたり、党内保守系議員が反発したことも提出を見送る理由となったようだ」とありますから、皆さんの電話やFAXやメールが大きな力になったことは間違いないでしょう。
皆さん、本当にお疲れ様でした<(_ _)>
ただ、拙エントリー11/9付:【緊急】なぜ今、外国人地方参政権?【抗議・要請先付】にも書かせていただいたように、民主党を中心とした政権が続く限り、遅かれ早かれまたこの外国人地方参政権の法案が表舞台に登場してくるのは確実です。
時事通信11/12 0:33付によれば、法案が今国会で見送る見通しであると伝えるとともに、政府・民主党の首脳会議で「法案提出の是非や提出する場合の内容、時期などの判断を小沢一郎幹事長に一任することを決めた」とあります。
ということで、小沢氏としては来年の通常国会に提出する方向で進めてくると思います。っていうか、この人はもともとそれを目指してたわけですしね。
今後も気を抜かず、“小鳩政権”の動向を厳しくチェックしていきましょう。
あと私はすっかりチェックを怠っていましたが、民主党の円より子議員が推進している外国人住民基本法が最近ネットで大変話題になっています。
中身を見ますと、もうめちゃ危険な条文だらけ。たとえば——
第 1 条(目的と定義)
(2) この法律の適用において「外国人住民」とは、在留資格、滞在期限その他在留に伴う条件の如何に関係なく、日本国籍を保持することなく、日本国内に在住する者をいう。
→不法入国者や不法滞在者などにも適用されるってこと?!
第 5 条(永住資格)
(4) 外国人住民で引き続き5年以上居住している者は、申請により永住資格が付与される。
→不法入国者や不法滞在者でも5年住めば永住資格が付与される?!
第 21 条(参政権)
永住の資格を有し、もしくは引き続き3年以上住所を有する外国人住民は、当該地方公共団体の議会の議員および長の選挙に参加する権利を有する。
→これって外国人地方参政権より緩くないですか?!
まだ「請願」の段階ではありますが、過去に何度か提出されており、しかもこれまでは審議未了で来ていたのが、民主党政権実現により現実味を帯びてきているというのが現状のようです。
民主党にとって実はこの外国人住民基本法こそが本命でないか、今回の外国人地方参政権騒動(?)は、外国人住民基本法をこっそり通すための目くらましではないか、という声まであります。
◆花うさぎの「世界は腹黒い」さん>11/5付:「外国人住民基本法」を許すな!
外国人住民基本法(「外国人住民基本法」制定に関する請願)の内容をまだご存知ない方は、ぜひこちらに目を通して下さい。
◆気まぐれJokerのほのぼの日記さん>11/3付:Evil Presence(5ED)
この方の考察によれば、「恐ろしい事に、外国人住民基本法1つで全てが完結しているのだ!」。まず、不法滞在者を法律の効力下に置く。不法滞在であろうとなかろうと資格審査なく永住権を取得させる。対象が極悪犯罪者であろうとなかろうと『永住権』さえ取得していれば国外追放しない。こんなふうに周りを固めた上で、日本の政府によって滞在と国内外移動の自由が保障され、さらに公務につく権利を与え、自治・政治に参加させ、参政権も付与する。これにて日本乗っ取り完了!{{ (>_<) }}
さて、我らが青山さんも非常に危機感を抱いておられるようで、今週の「アンカー」では外国人地方参政権、それから何とこの外国人住民基本法も取り上げてくれました!GJ!(≧∇≦)
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■11/11放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
初来日は実質1日…オバマ“中国重視”に日本は?青山がズバリ
テレビ欄ではこのようになってたので、まさかこういった話が出るとは思ってませんでした。
外国人地方参政権はともかく外国人住民基本法がテレビで取り上げられるのは、現時点では極めて稀ではないでしょうか。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
コーナーの前に、アメリカのボズワース特別代表の訪朝発表などのニュースについて、青山さんの解説がありました。この部分は要旨のみ記載、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
内容紹介ここから____________________________
■米国務省、6カ国協議再開に向けボズワース特別代表のピョンヤン年内派遣を発表(FNN11/11)
■朝鮮半島西側の海上で北朝鮮の警備艇と韓国軍の艦艇が銃撃戦 北朝鮮が謝罪要求(FNN11/10)
■米・陸軍基地銃乱射事件 亡くなった13人の追悼式 オバマ大統領が遺族を前に演説(FNN11/11)
…………上記ニュース報道のあと青山さんの解説(あくまで要旨)…………
(アメリカ政府高官の訪朝が年内と発表され、米朝協議が注目されるが?)
国務省から正式な発表があった、ボズワースさんが行くと。時期は明示されてないがおそらく年内。ということは随分前から北朝鮮とすり合わせをやってまとまって発表に至った。そう考えると韓国と北朝鮮の銃撃戦というのはボズワース訪朝が決まってから起きた。普通に見ると北側が艦船を南下させて、韓国側が最初は警告したがそれを突き破って下りてきた、つまり挑発したと。ボスワースが平壌に来るとわかってて挑発したんだとしたら、アメリカはすでに相手の土俵にのせられつつある。しかも第三国でなく平壌にわざわざ行く。国務省は要するに検証可能な非核化をやるために行くんだと言ったが、そんな話に最初なるわけない。おそらく、こないだ韓国海軍から挑発受けたんだと、朝鮮半島の平和がまずないと、それを実現して、米軍も撤退すべきだと、平和になったから初めて核の話ができるんだというペースになる。それとわかってて行くんだなと。
(年内に米朝協議が行われるとしてアメリカの見通しは?具体的に期待できるものは?)
僕も全部の情報をつかんでるわけでないが、今のところどういう見通し立ってるという話は全然聞いてない。当然ボスワースさんが年内に行くってことは、年が明けたら次はヒラリー国務長官、最終的にはオバマ大統領が行くという話で、まずボズワースが行くわけだから。そう考えると、オバマ政権の協調や対話に基づく外交路線は世界から強い支持を受けているし、アフガンとか、基地の銃撃問題もアルカイダの影がちらちらして深刻だが、評価を受けてる。が、一番大事な北朝鮮、日本にとって一番大事なところが、オバマ政権の外交が問われるから、これは日本は横で見てるんじゃなくて、日本の国益、アジアの安定にも関係するから、日本はアメリカにものを言わなきゃいけない。ボスワースさんが訪朝する前に。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「そこでこのあとの今日の青山さんのコーナーなんですけれども、そのオバマ大統領に関するお話だと」
青山繁晴
「はい。あの、皆さんご承知の通り、もうあさってに迫りました、あの、オバマ大統領がついに初来日されます。で、もう連日報道されてますから、その普天間の基地の問題とか、あるいはアフガン支援の問題とか、たくさんテーマあるなってことは、もう視聴者よくご存知だと思うんですが、えー、今日はですね、ちょっと違う角度から、で、同時に、あえて奇をてらってるんじゃなくて、とっても大事な側面を一緒に考えたいと思います。キーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『日本侵食』」
青山繁晴
「はい。日本、日本という国がいわば侵食されるってことが、このオバマ大統領の来日に関連して、あるいは国内の動きにも関連して、起きつつあるんじゃないかという心配事を、皆さんと一緒に考えてみたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「合衆国大統領の訪日がいよいよあさってにもう迫っております。非常に注目してるんですけれども、そんな中で今日そのお話から始まると私は思ってるんですが、ひとつめのキーワードが『日本侵食』という言葉でした。大変ショッキングなキーワードです。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、ショッキングなキーワードとヤマヒロさんが言われた通りなんですが、あの、これも決して奇をてらって言うわけじゃなくて、あの、非常に現実的なお話をしたいと思うんですね。で、あの、オバマさんの来日について、さっきも言いました通り、普天間問題とか、もうあの、目の前のこといっぱいあるんですけど、実は大きな大きなバックグラウンドとして、ま、隠れた主役がいてですね、それが中国です。で、そのことを理解していただくために、ま、あの、オバマさん今回日本だけ来るんじゃなくて、韓国とかシンガポールとか中国とかいろんなとこへ行かれる、つまりアジア歴訪だというのはご存知の方も多いと思うんですが、日本に関してのスケジュールをまずちょっと見て下さい」
村西利恵
「はい。オバマ大統領はあさって金曜日の夕方来日し、その夜には鳩山総理と会談、翌日14日にはアジア政策の包括的な演説を行って、天皇皇后両陛下と懇談したあと、シンガポールへ発つという予定になっています」
青山繁晴
「はい。ま、ちょっとまず異例なんですよね。夕方に来て、もう夜に会談して、で、これ夜いちおう8時ぐらいと予定されてますけど、共同記者会見やりますと。ま、会談たった1時間で、で、鳩山さんけっこう英語を喋りますけど、でも通訳入ります。するとまあ、いわばパッパッとやっちゃって」
村西利恵
「実質、中身の話をしてる時間ていうのは、そんなに多くない…」
青山繁晴
「うーん、ま、これ見るだけでもあんまり期待できないなってことになっちゃうんですけど。それでこのあと鳩山さん、その夜のうちシンガポールへ行っちゃうんですよね。これも、ま、異例と言えば異例です。その、シンガポールでAPECっていうその、国際会議やりますから、そっち行ってしまって、鳩山さんがいなくなった日本にオバマさんが残って、演説を行うと。で、この演説はだから、もちろんアジアに対する包括的な政策の演説ですから日本も入るけども、別に日本のためにやってくれるわけじゃないんですよ。ここにちょうど時間が入りやすかったっていうのが実態だというふうに、外務省の当局者からも僕聞いてますが。で、そのあと天皇皇后両陛下と、ま、これお昼ご飯を食べながら懇談されると。で、これはもちろん意味があります。あの、いつもこの『アンカー』で言ってますが、日本最高の外交官は実は天皇皇后両陛下であって、この件はたぶんアメリカでも報道されると思います。で、そのあとオバマさんはこのシンガポールに向かうんですが、ま、一言で言うと、とてもあわただしい1泊2日の訪日なんですよね、あるいは来日ですよね」
山本浩之
「天皇皇后両陛下との懇談はおそらくアメリカでも報道されると思うとおっしゃいましたね。前日の鳩山総理との…」
青山繁晴
「ほとんど報道されないと思います」
一同
「はぁーー」
青山繁晴
「だって日本の総理がアメリカに行って合衆国大統領と会談しても、ほとんど出ないんですよ。あの、記者時代、いつも同行してワシントンなりニューヨークなり行って、帰りの空港でテレビ見て、1秒もやってくれないから、いつも落胆して飛行機に乗るっていうことでしたからね。今回のこの短さからいうと、あの、ほとんど報道されないと思います。天皇皇后両陛下と、以外は。で、何が報道されるのかというと、あの、中国に関してになるんですが、実はこれあの、いま僕たちがあの、話したことをですね、その、鳩山さん自身もこうおっしゃってるんですね、はい」
村西利恵
「普天間の問題が今回の、ま、会談で大きなイシュー(主要課題)になることはないと」
青山繁晴
「はい。これまぁ鳩山さんらしい、あの、率直な物言いとも言えると思います。で、但しこれあの、普天間だけが議題にならないという話をしてるんじゃなくてですね、えー、実はこのアメリカ側から見たら、あるいは日本の中でもけっこう冷めてる人が見たら、こういうことになる。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「日米間の議題は避けて、日本へのリップサービスだけになる」
青山繁晴
「はい。これ日米間の議題っていうのはつまり、もうさっきから何度も話しましたけど、今は日米二国間の間にもう目の前に迫った問題がたくさんあるんですね。あの、普天間の基地の移転をどうしますかっていうことももちろんありますし、それからインド洋の給油をもう1月にやめるってこと明言してるんですから、アフガンの支援はどうするんだという問題もあります。それから、鳩山政権が国民に約束してるところの日米地位協定の改定というのを問題提起するっていうの、どうなってんのか。それいっぱいあるんですけど、それはもうほとんどこれは避けると。で、これはアメリカが避けたかったわけではもちろん全くなくて、日本側の方から特に鳩山さんが、たとえば普天間はもう年明けまで延ばしてくれと言ってることも含めて、これもうやっても無駄だからもう避けるしかないなと。但しね、これオバマさんはあの、全く何も言わないわけじゃなくて、鳩山さんがいろんなことを検証、新たに検証されるのは政権交代、自分も経験したから分かりますよと。但し日米の政府間で合意したことはいかに大事かってことは分かるはずだってことを、おそらくそういう趣旨のことを言って釘は刺すと思うんですよ。しかし、それだけだったら1時間もたないですから、このリップサービスってとこにおそらくなるだろうと。で、リップサービスの中にはですね、あの、事前にNHKが単独インタビューに、ま、成功して、で、その中でオバマさんが初めて自分の任期中に広島・長崎を訪れたいということをおっしゃったんですよ。もう各紙ともいっせいに書いてですね、あの、大きなニュースになってるんですが、これあの、オバマさんが実際にあの、フルに喋ったやつを聞きますとね、あの、見て聞くと、実はその、オバマさんは自分の奥さんや子供を含めて、家族がこの日本でもっと広く旅行したいと言ってると。で、その、子供は特に日本の文化や広島・長崎の歴史なんかにも興味があって云々かんぬんで、家族と一緒に行きたいなっていう感じのことも実は言われてるわけですよ」
一同
「はぁー」
青山繁晴
「だから、広島・長崎に原爆投下したのを悔いてとか、アメリカがそういう、今まで原爆投下が正しかったっていう価値観を見直すっていうニュアンスは全然ありません。あの、オバマさん言ったことをフルに聞けばですね。で、但し、但し、でもそのオバマさん、もちろん計算してて、広島・長崎にとにかくもうやがて行きますよと、今回時間はなくて行けないけどと言ったのは、日本に対してはリップサービスになるってことよく分かった上で言ってるわけですね。で、その上で、日本に対してはこうだ、で、さっきのヤマヒロさんの質問にもあった、その、じゃあオバマさんのアジア歴訪はどの部分がアメリカでも大きく取り上げられるのか、それを見るためにちょっとスケジュールを見てみましょう」
村西利恵
「アジアを回るスケジュールを国ごとに滞在時間を色分けしたものが、こちらになります」
青山繁晴
「はい。これ、今このあたり(13日、14日)を皆さんと一緒に見たんですね。で、そのあとシンガポールに入ってそこで開かれるその、APECの、ASEAN首脳会合に臨んで、ここでたとえばミャンマーの首相とオバマさんが会談する予定が今のところ入ってますね。それ自体かなり画期的なことで、そのことは世界かなり注目すると思いますね。で、それ終わって今度、中国行くわけですね。で、中国入ったら、これ皆さん、この日程ね、これ随分まだ大ざっぱな日程ですけれど、でも随分たっぷり取ってありますね。まず上海でタウンミーティングっていうのは、中国の若者とまああの、フリートーキングっていうか、その、議論をやって、その、米中間の新しい関係っていうのをこれで印象づけると。で、翌日は、ま、国家元首である胡錦濤さんとじっくり会談すると。で、さらにその翌日には実務トップである温家宝さんとまたじっくり会談すると。3泊4日になるわけですね。で、すでにオバマさんはそのNHKとのインタビューの中でも、日本のNHKとインタビューしてるのに、中国とは世界的課題についてじっくり話したいとはっきり言ってるわけですよ」
山本浩之
「(笑)」
青山繁晴
「そこはある意味…、今、失笑が漏れましたが、ま、逃げも隠れもしてないって言えるわけですね。だから日本のお題はさっき言った、家族で旅行したいなぁとかね、広島・長崎も含めて、あるいは松井秀喜は素晴らしいとか話をしてて、中国とはこうがっちりやりますよってこと、実は隠してないわけですね。で、日本の報道ぶり、今までの報道ぶりですとね、まず日本に来てくれるじゃないかと。で、アメリカ国務省やホワイトハウスもこれ強調してて、日本重視の表れだと、日程の長さを考えるのは馬鹿馬鹿しい議論だ、なんて言ってるアメリカの政府高官いますが、どこが馬鹿馬鹿しいんですか」
村西利恵
「………(聞き取れず)」
青山繁晴
「そうじゃなくて、まずですね、日本にまず来るって言うのは僕も評価したいですよ。しかし冷静に考えれば、2月にヒラリー国務長官、日本に来られた時に、やっぱり日本に最初に来た、さあ日本重視してくれるってみんな大喜びした、そういうヒートアップした報道になった。ところがヒラリーさんは最後に中国に同じようにこうしっかりとどまってですよ、日本で得た情報も全部中国と交換しながら、はっきり言うと中国に与えながら、そこで最後の話をしたわけですから、今回は最後にまあ帰りがけの、すいません、お駄賃、こんな言い方よくないかな、帰りがけのついでみたいに、もっと悪いか、韓国の李明博大統領と会談はあるけども、メインはここ(中国)で、そして日本の話はここでするっていうのは、これもうはっきり分かるわけですよね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、ちなみに韓国の報道ぶりも、今回は韓国も日本も1泊2日で中国は3泊4日だと、これ意図ははっきりしてるって、韓国の朝鮮日報や中央日報にもそのように報道されてますね。で、こういうことの背景にあるのは、冷静に見るとこれですね」
村西利恵
「拡大する中国経済。中国のGDPは来年、日本を抜いて世界2位になる見通しです。それから、去年からアメリカ国債の保有は日本を抜き世界1位となっています。さらに車の販売台数、今年アメリカを抜き世界1位になるであろうと」
青山繁晴
「はい。ま、このへん皆さんすでにもうご存知のことだと思いますけど、最新ニュースこれ(車の販売台数)ですよね。中国は10月の段階ですでに1080万台を超えてしまいました、販売台数が。だから『へ』と書いてあるのは、ま、今年の12月、年末までにはもうアメリカを抜いて、世界で一番車が売れる国は中国になるよってことなんですね。そうするとアメリカは今はGMを、GMが破綻したりしてですね、その、破綻処理をしたりして、ま、国有化したりして大変なことになってますよね。だからアメリカがその、とにかく中国、中国を大事にして、中国に物を買ってもらいたい、あるいは国債をちゃんと持っててもらいたい、国債もこれから追加発行してもどんどん買ってもらいたい、こうなるのはもう避けられないんですよ。いい悪いの問題じゃないわけですよね。で、その上で、こういう中国のいわば、こういわば大きくなってることを背景として、全く日本ではまだ報道されていない、これはほんとにショッキングな動きがこの背景にあります。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「中国とフランスが連携してサミットから日本を外す動きがある」
青山繁晴
「はい。これあの、ヨーロッパにある日本大使館に現在駐在してる日本の大使の言葉です。これは面と向かってお聞きしました。で、あの、フランスというのはもともと中国と深い関係がありますけれども、その、要は、サミットって皆さんもともとG7って言って7カ国で、アジア代表はもちろんずっと日本だけだったですよね。で、それがやがてロシアを入れてG8になって、で、最近ではその、まだ正式なその、国々はその8カ国だけれども、全体には20カ国に増えて、こないだのラクイラ・サミットでも、ま、中国はウイグル問題で帰っちゃったけれども、影の主役はやっぱり中国だったりしたことがあるわけですよね。で、この今こうやって膨らみ、膨らんでいってるサミット、この1、2年が一番膨らんで、やがてまたこうやってちっちゃくなっていくんですよ。というのはどうしてかというと、サミットはもともと数が少ないことが値打ちなんですよ。数が少ない所で話し合うから、特に経済のようにスピード感が必要なものについては、あっという間に結論出せる。だからサミットがあったから。必ず数をこれからどんどん削っていくんですね。その時にフランスの、これはっきり言うとサルコジ大統領以下の考えとして、アジア代表はもはや日本じゃなくて中国に差し替えるべきだと」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、その理由としてこういう話があります。はい、出して下さい」
村西利恵
「『日本はいつも政治でも経済でも主張がない。逆に、中国の主張を聞かないと何も決められない』」
青山繁晴
「はい。これあの、さすがに名前は出しませんけども、今日は具体的に踏み込んで示しますと、フランス国防省の海軍大佐、これあの、パリで議論した人なんですけれども、海軍大佐、その、軍人ですけれども、国防省の中で今働いてるわけで、ま、いわば政務担当なんですね。その、ま、実は彼だけじゃないですけど、彼が一番はっきり言いましたが、その、サミットに来て、日本が、たとえばフランスでもリヨン・サミットとかいろいろあったけれども、政治でも経済でも結局主張がないじゃないかと。結局その、いろいろ途中経過はあっても、結局はアメリカの言う通りだから、別に聞かなくったって最初から分かってる、アメリカさえいれば。逆に中国は、いろいろその、激しいことは言うけれども、その主張を聞かないと何も決められない、さっきの経済力それから軍事力のその膨張含めても、もうこれが現実じゃないかということを言ってるわけですね」
一同
「はい」
青山繁晴
「で、これもいい悪いじゃなくて、えー、現実として考えると、オバマさんがせっかく日本に最初に来ても、日本に対してはリップサービスだけでよくて、で、中国に行って時間取ってるっていうのは、別に今、中国とオバマさんがめちゃくちゃ仲良すぎるっていうことよりも、中国とは実際に話し合わなきゃいけないんですね。で、たとえば貿易摩擦のこと話するでしょうが、中国はなかなか譲らないと思います。こうやってぶつかって、ぶつかってるから、日本は何となくぶつかってるのを見て安心する文化、あるいは外交政策あるんですが、それ逆なんですよ。それは仲良かったら実際になあなあでやるんじゃなくて、しっかり物事を詰めて話すじゃないですか。そういう、そういうことであってですね、で、そういうことを受けて、これがその、日本でこれをしっかり見てるというよりは、はっきり言うと、日本の国内でそれに迎合するかのように、表現はきついかもしれませんが、迎合するかのようにこういう動きが起きてるってことを、今日もうひとつ考えたいんです。はい」
村西利恵
「その拡張する中国を容認する鳩山政権の動きが…」
青山繁晴
「はい、あって、それはこれです」
村西利恵
「外国人地方参政権」
青山繁晴
「はい。で、あの、この外国人地方参政権の問題はね、この『アンカー』で何度もお話ししましたけれども、普通は在日韓国人や在日朝鮮人の方々の参政権の問題だというのが普通の見方なんですけど、もちろんそういうこともありますよ、しかし本当に私たちがよく考えなきゃいけないのは、中国であろうと思うんですね。在日の中国人の方々の問題。で、それについてキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『ふたつの脅し』。日本国内での中国拡張の動きについて、お知らせのあと詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「まあサミットから日本を外すという、最初聞くとショッキングですけれども、ま、日本に主張がないじゃないか、政治にも経済にもって言われると、ああ、まさにそれもその通りだなというふうに思います。で、中国の拡張に関して、ふたつめのキーワードが『ふたつの脅し』だったんです。さあ、これに日本はどう対処していけばいいんでしょうか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、脅しっていう言葉は本来強すぎてね、あんまり使いたくないんですが、その意味はあとできちんと話させていただきたいと思います。で、まずその、外国人地方参政権については、ま、ここに法案って言葉がちょっと抜けてるんですけど、その、もう一回言いますが、日本にいらっしゃる、つまり永住権を持っていらっしゃる外国人の方々には、地方に限るけれども投票権を認めましょうと。で、やがては被選挙権にも行くと思いますけど、まずは選挙権を認めよう、それは当然法案にしなきゃいけませんね。(パネル示して)この後ろに国会のこの、議席が映ってますけど、で、その法案成立にいよいよ本腰と書いたんですけど、鳩山さんの顔が出てるけど、もちろんこれ鳩山政権が本腰ってことになるんですが、これはフェアに仕分けてちゃんと話さなきゃいけないんです。というのは、この鳩山総理はね、この件についても積極的になったりちょっと慎重になったり、もうこうなってる(手でブレる仕草)から、もう何だかよく分かりませんが、鳩山さんの下で支えてる平野官房長官、政府を支えてる平野官房長官はずーっと慎重姿勢なんですよね。で、あるいは鳩山内閣の中でも、亀井静香さんはもうはっきり反対と言ってたりするわけです。すると本腰っていうのは、むしろ党の方なんですよね。で、あの、小沢さんは議員立法いけないと、で、議員立法やるのはその、国会運営とかに関わる、あるいは選挙制度に関わることだけだよと言ってたのが、この件についてはいったん、これ小沢さんもあとで最近修正したんですが、いったんこの件は議員立法でやってもいいと言ったわけですね。で、それでエーッというふうに、いよいよ本腰だって話になったわけですね。で、そんなこうややこしい押し引きもしながら、どうして今やらなきゃいけないのということがあると思います。で、それを考えるために、ちょっとこの客観的な統計を見ていただけますか」
村西利恵
「2008年末の時点での外国人の登録者数です。永住外国人の方は、特別永住者と一般永住者含めておよそ91万人。そのうち中国人(台湾・香港含む)はおよそ14万人となっています」
青山繁晴
「はい。あの、さっきもちらっとお話ししましたけれども、あの、普通はその、在日外国人の方々に地方参政権ってなると、あの、この特別永住者って書いたのは、あの、ご存知だと思いますけれども、日本と朝鮮半島の歴史的なことを背景にして、特別永住権を持ってる方々ですから、だから在日韓国人と在日朝鮮人の方々の話なんだろうなぁと思う人が多いと思うんですよ。ところがですね、さっき言いました通り、その、小沢さんのいわばその特別許可、これ小沢さんらしいやり方ですよね、バーンと全部禁止しといて、ひとつだけ特別許可を与えてあげるってのは、いかにもその、権力を知ってる小沢さんらしいやり方なんですが、その動きがあったために、民主党が国会に出したいと思ってる法案の中身がはっきりしてきたんですね。で、それ見ますと2つ大きな特徴があって、ひとつは在日朝鮮人の方々、つまり北朝鮮に属すると思われる方々については、これ認めませんでした。で、もうひとつの特徴が、相互主義はとらないと。相互主義っていうのは、たとえば中国に日本人がいて、で、長く住んでたら中国で地方参政権があるってことになるんですけど、中国はそもそも民主主義の選挙がありませんから、そんなの今後もあるわけがないですね、今の中華人民共和国が続く限りは。だからその、相互主義だったら、在日中国人の方々、関係なくなるんですが、それとらないっていうから、これは要はその、在日韓国人だけが認められるって話じゃなくて、その、中国の方にとって有利な話だなってことになるんですよ。で、すでに中国は日本に対して人を増やす政策を、これ政策としてとっていると思われます」
村西利恵
「人を増やす政策」
青山繁晴
「はい。で、あの、これ見ていただくと、その、特別永住資格をお持ちの、ここの方々(特別永住者の約42万人)は実は毎年だいたい1万人ぐらい減っていってるんですよね。歴史が遠ざかっていきますから。逆に中国の方々はその、毎年1万人以上ずつ、これ増えていってるんですね。で、中国が狙いを定めた国に人を出すっていうのは昔から行われてる政策で、はっきり申せばチベットでもウイグルでも、どんどん漢人の人々を増やしていって、今の現状になってるわけですね。で、これを心配してる人は他にもたくさんいてですよ、たとえば僕がラオスに行った時にラオスの関係者からですね、ラオスの、ま、関係者から聞いたのは、その、ラオスは中国からそんなに大きい援助を受けてるわけじゃない、日本の援助が一番大きいのに、中国はそのわりと小さい援助ですら、この援助がほしかったら首都のヴィエンチャンにチャイナタウンを作れということを要求してきて困ってるんですよ、って話があるんですね。で、もうひとつ言うと、沖縄の県庁、沖縄県庁の幹部の方、名前ちょっと出せないですけど、最近の話を聞いたらですね、その、どんどんその中国の方が増えてる気配があって、もしも中国の人に沖縄県知事選での参政権、投票権ができたら、あっという間にここに増えて、つまり少なくとも中国寄りの知事でないと、その、当選しなくなるっていうのは、もう…」
一同
「はぁー(驚き)」
青山繁晴
「もう肌身で感じてますよということがあるんですね。で、そうすると、もしもこの法律ができたら、その、在日韓国人の方々もその、大きな影響力を持つから、この番組で何度も対馬の話をしましたけど、対馬だけじゃなくて沖縄も変わり、そしてたとえばこの大阪やあるいは東京にチャイナタウンができていって、チャイナタウンってその、普通の日本国民は何となくロマンチックに思ってるけども、いや、諸外国の受け止めはそうじゃなくて、もう中国の国家戦略として見てるわけですね。で、こういうことを考えると、その、当然国民の中にも反対が強い、反対が強いから、実はその、豪腕と言われる小沢さんが2つの戦略をすでに出してます。はい」
村西利恵
「それがこちらです。まず1つめは『会期を延長しても今国会に法案を提出したい』、山岡国対委員長が今月6日に話したものです」
青山繁晴
「これ突然出してですよ、みんなびっくりしたんですが、山岡さんはただこれ発言したんじゃなくて、自民党の国対委員長に正式に提示したんです。ということは、ウラに小沢さんの許可があったのもう間違いない」
一同
「うんうん」
青山繁晴
「その小沢さんが会期を短くすると最初言ったのに、それ延長してまでこれをやるって言ったから、ワーッて騒ぎになって、その、たくさんの抗議も来て、ついに山岡さんは国対委員長史上初めてSP、警視庁の警護官が付くことになってしまったんですね。で、これ実はやっぱり今国会は無理だろうと、さっきの官房長官の反対もあって無理だろうということになってますが、これがさっき書いた2つの脅しのうちの1つなんですよ。これまあ、あの、ブラフって言い方もしますよね、こうやってバーンと張っといてですよ、もう今国会でやるんだよってこと張っといて、いや、これやめると。そのかわり来年の通常国会、これが小沢さんのいつもの戦略で、成功する時もあるわけですよ。そしてもうひとつあってですね、それがこれです」
村西利恵
「2つめは、外国人住民基本法」
青山繁晴
「はい。これ外国人住民基本法って聞いたことない人がもちろんすごく多いと思うんですが、実は今年3月にすでに参議院の法務委員会に請願が出てる。民主党の円より子さんっていう有名な、民主党の副代表です、民主党の幹部から請願が出てる。請願って何かというとですね、この法律を通して下さいと、成立させて下さいってことを、その、円より子さんなりの議員が紹介者になってやって、それがその、議会で採択、議会ってたとえば参議院で採択されたら、内閣に送られて、内閣はその扱いを、その、オープンに決めなきゃいけないということになるわけですね。で、この外国人住民基本法ってその文章見ますとね、あの、いろいろ書いてありますが簡単に言うと、その、不法滞在でも、つまり日本に来られた経緯がどうであろうとも、とにかく5年無事に住んだら、もう日本国民と同等のような権利を与えましょうと、そういう法律なんですね」
村西利恵
「不法滞在でも?」
青山繁晴
「ええ。これは地方参政権どころじゃなくて、その、みんながけっこうびっくりするわけですよね」
山本浩之
「そうですねー」
青山繁晴
「で、びっくりして、あの、これいったん請願出て、これ今年3月ですから麻生政権の時でしょ。だから審査未了で終わってるんですけど、これをまた出してくる気配もあるわけですね。で、これも合わせてですよ、その、何のためにこれをやるかというと、最後にこれになるわけです」
村西利恵
「来年成立へ、落とし所を探っている」
青山繁晴
「はい。これはいわば(頬を叩く仕草)右を叩き、左を叩きして、最終的にその、世論が認めてくれる落とし所を探っているというふうに、僕は言わなきゃいけないと思ってるんですね。で、落とし所を探るって、その、世論対策もありますよ、それだけじゃなくて、国会議員の様子も見ながらですよ、最終的にとにかくその、在日中国人の方を含めてね、あの、永住外国人に地方参政権を与えようって法案が出てきたらどうなるかっていうと、これ、おそらく成立します。というのは公明党が賛成ですし、それから実は自由民主党の中にもこの賛成の議員がたくさんいらっしゃるから、出たら成立と言うべきだと思うんですね。そしてもう時間はなくなりましたけども、最後に申しますとね、こういう動きは国内の動きにとどまらない。つまりさっきのオバマ大統領の考えで分かるように、世界が中国に対してどうしようか、拡張する中国に対してどうしようか探ってる手探りの時期に、日本が国内法でこういうものを出してきたら、ああ、日本はその中国の拡張をむしろ喜んで受け容れるんだなと」
一同
「うーん」
青山繁晴
「その、中国の影響力が日本にどんどん入ってきて、日本が侵食されようともそれを受け容れるんだな、という受け止めになっていく。先般、僕はヨーロッパ回った時にもすでにこの話をされたわけです。それだけ日本が知られるようになったっていうのは、政権交代の意味があるわけですけれども、そのことを私たちはしっかり考えなきゃいけない。最後に5秒だけ言うと、たとえばサミットから日本代表が外れると、アジアの代表から民主主義が消えるわけですね。そして自由な通貨の円じゃなくて、アジアの代表通貨は独裁政権がコントロールする人民元になるわけですね。そのことをこれからしっかり来年の通常国会に向けて考えていただきたいなと思うんです」
山本浩之
「分かりました。ありがとうございました。“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
同じ11月11日、毎日放送「ちちんぷいぷい」でも外国人地方参政権が取り上げられました。中身は正直かなりぬるかったんですが、実のあることも言ってました。
たとえば、今は特別永住者よりも一般永住者の方が数が上回っている(一般永住者は2004年と比べて57%も増えている)こと、つまり在日韓国・朝鮮人の問題に加え、対中国の問題としての側面も大きくなってきていること。
もっともそれ以上(青山さんが指摘されたような中国拡張の危険性とか)には踏み込みませんでしたが。
また、従来から言われてる問題として、「対馬に韓国人が大量移住したらどうなるか」とか、そのへんもいちおうは押さえてました。
あとは毎日新聞の与良氏の話として、「賛成派の数が多いので、法案が提出されれば成立する。小沢さんと山岡さんの判断ひとつ」と。
吉本芸人など素人だらけのスタジオも、これには「え?そんな簡単でいいの?」という空気が漂ってました。
とにかく青山さんも与良氏も言ってるように、いったん法案が提出されてしまえば、これはもう数の問題で成立してしまうのはほぼ確実なので、私たちはいかに法案を提出させないかを考えないといけないですね。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
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「そこでこのあとの今日の青山さんのコーナーなんですけれども、そのオバマ大統領に関するお話だと」
青山繁晴
「はい。あの、皆さんご承知の通り、もうあさってに迫りました、あの、オバマ大統領がついに初来日されます。で、もう連日報道されてますから、その普天間の基地の問題とか、あるいはアフガン支援の問題とか、たくさんテーマあるなってことは、もう視聴者よくご存知だと思うんですが、えー、今日はですね、ちょっと違う角度から、で、同時に、あえて奇をてらってるんじゃなくて、とっても大事な側面を一緒に考えたいと思います。キーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『日本侵食』」
青山繁晴
「はい。日本、日本という国がいわば侵食されるってことが、このオバマ大統領の来日に関連して、あるいは国内の動きにも関連して、起きつつあるんじゃないかという心配事を、皆さんと一緒に考えてみたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「合衆国大統領の訪日がいよいよあさってにもう迫っております。非常に注目してるんですけれども、そんな中で今日そのお話から始まると私は思ってるんですが、ひとつめのキーワードが『日本侵食』という言葉でした。大変ショッキングなキーワードです。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、ショッキングなキーワードとヤマヒロさんが言われた通りなんですが、あの、これも決して奇をてらって言うわけじゃなくて、あの、非常に現実的なお話をしたいと思うんですね。で、あの、オバマさんの来日について、さっきも言いました通り、普天間問題とか、もうあの、目の前のこといっぱいあるんですけど、実は大きな大きなバックグラウンドとして、ま、隠れた主役がいてですね、それが中国です。で、そのことを理解していただくために、ま、あの、オバマさん今回日本だけ来るんじゃなくて、韓国とかシンガポールとか中国とかいろんなとこへ行かれる、つまりアジア歴訪だというのはご存知の方も多いと思うんですが、日本に関してのスケジュールをまずちょっと見て下さい」
村西利恵
「はい。オバマ大統領はあさって金曜日の夕方来日し、その夜には鳩山総理と会談、翌日14日にはアジア政策の包括的な演説を行って、天皇皇后両陛下と懇談したあと、シンガポールへ発つという予定になっています」
青山繁晴
「はい。ま、ちょっとまず異例なんですよね。夕方に来て、もう夜に会談して、で、これ夜いちおう8時ぐらいと予定されてますけど、共同記者会見やりますと。ま、会談たった1時間で、で、鳩山さんけっこう英語を喋りますけど、でも通訳入ります。するとまあ、いわばパッパッとやっちゃって」
村西利恵
「実質、中身の話をしてる時間ていうのは、そんなに多くない…」
青山繁晴
「うーん、ま、これ見るだけでもあんまり期待できないなってことになっちゃうんですけど。それでこのあと鳩山さん、その夜のうちシンガポールへ行っちゃうんですよね。これも、ま、異例と言えば異例です。その、シンガポールでAPECっていうその、国際会議やりますから、そっち行ってしまって、鳩山さんがいなくなった日本にオバマさんが残って、演説を行うと。で、この演説はだから、もちろんアジアに対する包括的な政策の演説ですから日本も入るけども、別に日本のためにやってくれるわけじゃないんですよ。ここにちょうど時間が入りやすかったっていうのが実態だというふうに、外務省の当局者からも僕聞いてますが。で、そのあと天皇皇后両陛下と、ま、これお昼ご飯を食べながら懇談されると。で、これはもちろん意味があります。あの、いつもこの『アンカー』で言ってますが、日本最高の外交官は実は天皇皇后両陛下であって、この件はたぶんアメリカでも報道されると思います。で、そのあとオバマさんはこのシンガポールに向かうんですが、ま、一言で言うと、とてもあわただしい1泊2日の訪日なんですよね、あるいは来日ですよね」
山本浩之
「天皇皇后両陛下との懇談はおそらくアメリカでも報道されると思うとおっしゃいましたね。前日の鳩山総理との…」
青山繁晴
「ほとんど報道されないと思います」
一同
「はぁーー」
青山繁晴
「だって日本の総理がアメリカに行って合衆国大統領と会談しても、ほとんど出ないんですよ。あの、記者時代、いつも同行してワシントンなりニューヨークなり行って、帰りの空港でテレビ見て、1秒もやってくれないから、いつも落胆して飛行機に乗るっていうことでしたからね。今回のこの短さからいうと、あの、ほとんど報道されないと思います。天皇皇后両陛下と、以外は。で、何が報道されるのかというと、あの、中国に関してになるんですが、実はこれあの、いま僕たちがあの、話したことをですね、その、鳩山さん自身もこうおっしゃってるんですね、はい」
村西利恵
「普天間の問題が今回の、ま、会談で大きなイシュー(主要課題)になることはないと」
青山繁晴
「はい。これまぁ鳩山さんらしい、あの、率直な物言いとも言えると思います。で、但しこれあの、普天間だけが議題にならないという話をしてるんじゃなくてですね、えー、実はこのアメリカ側から見たら、あるいは日本の中でもけっこう冷めてる人が見たら、こういうことになる。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「日米間の議題は避けて、日本へのリップサービスだけになる」
青山繁晴
「はい。これ日米間の議題っていうのはつまり、もうさっきから何度も話しましたけど、今は日米二国間の間にもう目の前に迫った問題がたくさんあるんですね。あの、普天間の基地の移転をどうしますかっていうことももちろんありますし、それからインド洋の給油をもう1月にやめるってこと明言してるんですから、アフガンの支援はどうするんだという問題もあります。それから、鳩山政権が国民に約束してるところの日米地位協定の改定というのを問題提起するっていうの、どうなってんのか。それいっぱいあるんですけど、それはもうほとんどこれは避けると。で、これはアメリカが避けたかったわけではもちろん全くなくて、日本側の方から特に鳩山さんが、たとえば普天間はもう年明けまで延ばしてくれと言ってることも含めて、これもうやっても無駄だからもう避けるしかないなと。但しね、これオバマさんはあの、全く何も言わないわけじゃなくて、鳩山さんがいろんなことを検証、新たに検証されるのは政権交代、自分も経験したから分かりますよと。但し日米の政府間で合意したことはいかに大事かってことは分かるはずだってことを、おそらくそういう趣旨のことを言って釘は刺すと思うんですよ。しかし、それだけだったら1時間もたないですから、このリップサービスってとこにおそらくなるだろうと。で、リップサービスの中にはですね、あの、事前にNHKが単独インタビューに、ま、成功して、で、その中でオバマさんが初めて自分の任期中に広島・長崎を訪れたいということをおっしゃったんですよ。もう各紙ともいっせいに書いてですね、あの、大きなニュースになってるんですが、これあの、オバマさんが実際にあの、フルに喋ったやつを聞きますとね、あの、見て聞くと、実はその、オバマさんは自分の奥さんや子供を含めて、家族がこの日本でもっと広く旅行したいと言ってると。で、その、子供は特に日本の文化や広島・長崎の歴史なんかにも興味があって云々かんぬんで、家族と一緒に行きたいなっていう感じのことも実は言われてるわけですよ」
一同
「はぁー」
青山繁晴
「だから、広島・長崎に原爆投下したのを悔いてとか、アメリカがそういう、今まで原爆投下が正しかったっていう価値観を見直すっていうニュアンスは全然ありません。あの、オバマさん言ったことをフルに聞けばですね。で、但し、但し、でもそのオバマさん、もちろん計算してて、広島・長崎にとにかくもうやがて行きますよと、今回時間はなくて行けないけどと言ったのは、日本に対してはリップサービスになるってことよく分かった上で言ってるわけですね。で、その上で、日本に対してはこうだ、で、さっきのヤマヒロさんの質問にもあった、その、じゃあオバマさんのアジア歴訪はどの部分がアメリカでも大きく取り上げられるのか、それを見るためにちょっとスケジュールを見てみましょう」
村西利恵
「アジアを回るスケジュールを国ごとに滞在時間を色分けしたものが、こちらになります」
青山繁晴
「はい。これ、今このあたり(13日、14日)を皆さんと一緒に見たんですね。で、そのあとシンガポールに入ってそこで開かれるその、APECの、ASEAN首脳会合に臨んで、ここでたとえばミャンマーの首相とオバマさんが会談する予定が今のところ入ってますね。それ自体かなり画期的なことで、そのことは世界かなり注目すると思いますね。で、それ終わって今度、中国行くわけですね。で、中国入ったら、これ皆さん、この日程ね、これ随分まだ大ざっぱな日程ですけれど、でも随分たっぷり取ってありますね。まず上海でタウンミーティングっていうのは、中国の若者とまああの、フリートーキングっていうか、その、議論をやって、その、米中間の新しい関係っていうのをこれで印象づけると。で、翌日は、ま、国家元首である胡錦濤さんとじっくり会談すると。で、さらにその翌日には実務トップである温家宝さんとまたじっくり会談すると。3泊4日になるわけですね。で、すでにオバマさんはそのNHKとのインタビューの中でも、日本のNHKとインタビューしてるのに、中国とは世界的課題についてじっくり話したいとはっきり言ってるわけですよ」
山本浩之
「(笑)」
青山繁晴
「そこはある意味…、今、失笑が漏れましたが、ま、逃げも隠れもしてないって言えるわけですね。だから日本のお題はさっき言った、家族で旅行したいなぁとかね、広島・長崎も含めて、あるいは松井秀喜は素晴らしいとか話をしてて、中国とはこうがっちりやりますよってこと、実は隠してないわけですね。で、日本の報道ぶり、今までの報道ぶりですとね、まず日本に来てくれるじゃないかと。で、アメリカ国務省やホワイトハウスもこれ強調してて、日本重視の表れだと、日程の長さを考えるのは馬鹿馬鹿しい議論だ、なんて言ってるアメリカの政府高官いますが、どこが馬鹿馬鹿しいんですか」
村西利恵
「………(聞き取れず)」
青山繁晴
「そうじゃなくて、まずですね、日本にまず来るって言うのは僕も評価したいですよ。しかし冷静に考えれば、2月にヒラリー国務長官、日本に来られた時に、やっぱり日本に最初に来た、さあ日本重視してくれるってみんな大喜びした、そういうヒートアップした報道になった。ところがヒラリーさんは最後に中国に同じようにこうしっかりとどまってですよ、日本で得た情報も全部中国と交換しながら、はっきり言うと中国に与えながら、そこで最後の話をしたわけですから、今回は最後にまあ帰りがけの、すいません、お駄賃、こんな言い方よくないかな、帰りがけのついでみたいに、もっと悪いか、韓国の李明博大統領と会談はあるけども、メインはここ(中国)で、そして日本の話はここでするっていうのは、これもうはっきり分かるわけですよね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、ちなみに韓国の報道ぶりも、今回は韓国も日本も1泊2日で中国は3泊4日だと、これ意図ははっきりしてるって、韓国の朝鮮日報や中央日報にもそのように報道されてますね。で、こういうことの背景にあるのは、冷静に見るとこれですね」
村西利恵
「拡大する中国経済。中国のGDPは来年、日本を抜いて世界2位になる見通しです。それから、去年からアメリカ国債の保有は日本を抜き世界1位となっています。さらに車の販売台数、今年アメリカを抜き世界1位になるであろうと」
青山繁晴
「はい。ま、このへん皆さんすでにもうご存知のことだと思いますけど、最新ニュースこれ(車の販売台数)ですよね。中国は10月の段階ですでに1080万台を超えてしまいました、販売台数が。だから『へ』と書いてあるのは、ま、今年の12月、年末までにはもうアメリカを抜いて、世界で一番車が売れる国は中国になるよってことなんですね。そうするとアメリカは今はGMを、GMが破綻したりしてですね、その、破綻処理をしたりして、ま、国有化したりして大変なことになってますよね。だからアメリカがその、とにかく中国、中国を大事にして、中国に物を買ってもらいたい、あるいは国債をちゃんと持っててもらいたい、国債もこれから追加発行してもどんどん買ってもらいたい、こうなるのはもう避けられないんですよ。いい悪いの問題じゃないわけですよね。で、その上で、こういう中国のいわば、こういわば大きくなってることを背景として、全く日本ではまだ報道されていない、これはほんとにショッキングな動きがこの背景にあります。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「中国とフランスが連携してサミットから日本を外す動きがある」
青山繁晴
「はい。これあの、ヨーロッパにある日本大使館に現在駐在してる日本の大使の言葉です。これは面と向かってお聞きしました。で、あの、フランスというのはもともと中国と深い関係がありますけれども、その、要は、サミットって皆さんもともとG7って言って7カ国で、アジア代表はもちろんずっと日本だけだったですよね。で、それがやがてロシアを入れてG8になって、で、最近ではその、まだ正式なその、国々はその8カ国だけれども、全体には20カ国に増えて、こないだのラクイラ・サミットでも、ま、中国はウイグル問題で帰っちゃったけれども、影の主役はやっぱり中国だったりしたことがあるわけですよね。で、この今こうやって膨らみ、膨らんでいってるサミット、この1、2年が一番膨らんで、やがてまたこうやってちっちゃくなっていくんですよ。というのはどうしてかというと、サミットはもともと数が少ないことが値打ちなんですよ。数が少ない所で話し合うから、特に経済のようにスピード感が必要なものについては、あっという間に結論出せる。だからサミットがあったから。必ず数をこれからどんどん削っていくんですね。その時にフランスの、これはっきり言うとサルコジ大統領以下の考えとして、アジア代表はもはや日本じゃなくて中国に差し替えるべきだと」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、その理由としてこういう話があります。はい、出して下さい」
村西利恵
「『日本はいつも政治でも経済でも主張がない。逆に、中国の主張を聞かないと何も決められない』」
青山繁晴
「はい。これあの、さすがに名前は出しませんけども、今日は具体的に踏み込んで示しますと、フランス国防省の海軍大佐、これあの、パリで議論した人なんですけれども、海軍大佐、その、軍人ですけれども、国防省の中で今働いてるわけで、ま、いわば政務担当なんですね。その、ま、実は彼だけじゃないですけど、彼が一番はっきり言いましたが、その、サミットに来て、日本が、たとえばフランスでもリヨン・サミットとかいろいろあったけれども、政治でも経済でも結局主張がないじゃないかと。結局その、いろいろ途中経過はあっても、結局はアメリカの言う通りだから、別に聞かなくったって最初から分かってる、アメリカさえいれば。逆に中国は、いろいろその、激しいことは言うけれども、その主張を聞かないと何も決められない、さっきの経済力それから軍事力のその膨張含めても、もうこれが現実じゃないかということを言ってるわけですね」
一同
「はい」
青山繁晴
「で、これもいい悪いじゃなくて、えー、現実として考えると、オバマさんがせっかく日本に最初に来ても、日本に対してはリップサービスだけでよくて、で、中国に行って時間取ってるっていうのは、別に今、中国とオバマさんがめちゃくちゃ仲良すぎるっていうことよりも、中国とは実際に話し合わなきゃいけないんですね。で、たとえば貿易摩擦のこと話するでしょうが、中国はなかなか譲らないと思います。こうやってぶつかって、ぶつかってるから、日本は何となくぶつかってるのを見て安心する文化、あるいは外交政策あるんですが、それ逆なんですよ。それは仲良かったら実際になあなあでやるんじゃなくて、しっかり物事を詰めて話すじゃないですか。そういう、そういうことであってですね、で、そういうことを受けて、これがその、日本でこれをしっかり見てるというよりは、はっきり言うと、日本の国内でそれに迎合するかのように、表現はきついかもしれませんが、迎合するかのようにこういう動きが起きてるってことを、今日もうひとつ考えたいんです。はい」
村西利恵
「その拡張する中国を容認する鳩山政権の動きが…」
青山繁晴
「はい、あって、それはこれです」
村西利恵
「外国人地方参政権」
青山繁晴
「はい。で、あの、この外国人地方参政権の問題はね、この『アンカー』で何度もお話ししましたけれども、普通は在日韓国人や在日朝鮮人の方々の参政権の問題だというのが普通の見方なんですけど、もちろんそういうこともありますよ、しかし本当に私たちがよく考えなきゃいけないのは、中国であろうと思うんですね。在日の中国人の方々の問題。で、それについてキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『ふたつの脅し』。日本国内での中国拡張の動きについて、お知らせのあと詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「まあサミットから日本を外すという、最初聞くとショッキングですけれども、ま、日本に主張がないじゃないか、政治にも経済にもって言われると、ああ、まさにそれもその通りだなというふうに思います。で、中国の拡張に関して、ふたつめのキーワードが『ふたつの脅し』だったんです。さあ、これに日本はどう対処していけばいいんでしょうか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、脅しっていう言葉は本来強すぎてね、あんまり使いたくないんですが、その意味はあとできちんと話させていただきたいと思います。で、まずその、外国人地方参政権については、ま、ここに法案って言葉がちょっと抜けてるんですけど、その、もう一回言いますが、日本にいらっしゃる、つまり永住権を持っていらっしゃる外国人の方々には、地方に限るけれども投票権を認めましょうと。で、やがては被選挙権にも行くと思いますけど、まずは選挙権を認めよう、それは当然法案にしなきゃいけませんね。(パネル示して)この後ろに国会のこの、議席が映ってますけど、で、その法案成立にいよいよ本腰と書いたんですけど、鳩山さんの顔が出てるけど、もちろんこれ鳩山政権が本腰ってことになるんですが、これはフェアに仕分けてちゃんと話さなきゃいけないんです。というのは、この鳩山総理はね、この件についても積極的になったりちょっと慎重になったり、もうこうなってる(手でブレる仕草)から、もう何だかよく分かりませんが、鳩山さんの下で支えてる平野官房長官、政府を支えてる平野官房長官はずーっと慎重姿勢なんですよね。で、あるいは鳩山内閣の中でも、亀井静香さんはもうはっきり反対と言ってたりするわけです。すると本腰っていうのは、むしろ党の方なんですよね。で、あの、小沢さんは議員立法いけないと、で、議員立法やるのはその、国会運営とかに関わる、あるいは選挙制度に関わることだけだよと言ってたのが、この件についてはいったん、これ小沢さんもあとで最近修正したんですが、いったんこの件は議員立法でやってもいいと言ったわけですね。で、それでエーッというふうに、いよいよ本腰だって話になったわけですね。で、そんなこうややこしい押し引きもしながら、どうして今やらなきゃいけないのということがあると思います。で、それを考えるために、ちょっとこの客観的な統計を見ていただけますか」
村西利恵
「2008年末の時点での外国人の登録者数です。永住外国人の方は、特別永住者と一般永住者含めておよそ91万人。そのうち中国人(台湾・香港含む)はおよそ14万人となっています」
青山繁晴
「はい。あの、さっきもちらっとお話ししましたけれども、あの、普通はその、在日外国人の方々に地方参政権ってなると、あの、この特別永住者って書いたのは、あの、ご存知だと思いますけれども、日本と朝鮮半島の歴史的なことを背景にして、特別永住権を持ってる方々ですから、だから在日韓国人と在日朝鮮人の方々の話なんだろうなぁと思う人が多いと思うんですよ。ところがですね、さっき言いました通り、その、小沢さんのいわばその特別許可、これ小沢さんらしいやり方ですよね、バーンと全部禁止しといて、ひとつだけ特別許可を与えてあげるってのは、いかにもその、権力を知ってる小沢さんらしいやり方なんですが、その動きがあったために、民主党が国会に出したいと思ってる法案の中身がはっきりしてきたんですね。で、それ見ますと2つ大きな特徴があって、ひとつは在日朝鮮人の方々、つまり北朝鮮に属すると思われる方々については、これ認めませんでした。で、もうひとつの特徴が、相互主義はとらないと。相互主義っていうのは、たとえば中国に日本人がいて、で、長く住んでたら中国で地方参政権があるってことになるんですけど、中国はそもそも民主主義の選挙がありませんから、そんなの今後もあるわけがないですね、今の中華人民共和国が続く限りは。だからその、相互主義だったら、在日中国人の方々、関係なくなるんですが、それとらないっていうから、これは要はその、在日韓国人だけが認められるって話じゃなくて、その、中国の方にとって有利な話だなってことになるんですよ。で、すでに中国は日本に対して人を増やす政策を、これ政策としてとっていると思われます」
村西利恵
「人を増やす政策」
青山繁晴
「はい。で、あの、これ見ていただくと、その、特別永住資格をお持ちの、ここの方々(特別永住者の約42万人)は実は毎年だいたい1万人ぐらい減っていってるんですよね。歴史が遠ざかっていきますから。逆に中国の方々はその、毎年1万人以上ずつ、これ増えていってるんですね。で、中国が狙いを定めた国に人を出すっていうのは昔から行われてる政策で、はっきり申せばチベットでもウイグルでも、どんどん漢人の人々を増やしていって、今の現状になってるわけですね。で、これを心配してる人は他にもたくさんいてですよ、たとえば僕がラオスに行った時にラオスの関係者からですね、ラオスの、ま、関係者から聞いたのは、その、ラオスは中国からそんなに大きい援助を受けてるわけじゃない、日本の援助が一番大きいのに、中国はそのわりと小さい援助ですら、この援助がほしかったら首都のヴィエンチャンにチャイナタウンを作れということを要求してきて困ってるんですよ、って話があるんですね。で、もうひとつ言うと、沖縄の県庁、沖縄県庁の幹部の方、名前ちょっと出せないですけど、最近の話を聞いたらですね、その、どんどんその中国の方が増えてる気配があって、もしも中国の人に沖縄県知事選での参政権、投票権ができたら、あっという間にここに増えて、つまり少なくとも中国寄りの知事でないと、その、当選しなくなるっていうのは、もう…」
一同
「はぁー(驚き)」
青山繁晴
「もう肌身で感じてますよということがあるんですね。で、そうすると、もしもこの法律ができたら、その、在日韓国人の方々もその、大きな影響力を持つから、この番組で何度も対馬の話をしましたけど、対馬だけじゃなくて沖縄も変わり、そしてたとえばこの大阪やあるいは東京にチャイナタウンができていって、チャイナタウンってその、普通の日本国民は何となくロマンチックに思ってるけども、いや、諸外国の受け止めはそうじゃなくて、もう中国の国家戦略として見てるわけですね。で、こういうことを考えると、その、当然国民の中にも反対が強い、反対が強いから、実はその、豪腕と言われる小沢さんが2つの戦略をすでに出してます。はい」
村西利恵
「それがこちらです。まず1つめは『会期を延長しても今国会に法案を提出したい』、山岡国対委員長が今月6日に話したものです」
青山繁晴
「これ突然出してですよ、みんなびっくりしたんですが、山岡さんはただこれ発言したんじゃなくて、自民党の国対委員長に正式に提示したんです。ということは、ウラに小沢さんの許可があったのもう間違いない」
一同
「うんうん」
青山繁晴
「その小沢さんが会期を短くすると最初言ったのに、それ延長してまでこれをやるって言ったから、ワーッて騒ぎになって、その、たくさんの抗議も来て、ついに山岡さんは国対委員長史上初めてSP、警視庁の警護官が付くことになってしまったんですね。で、これ実はやっぱり今国会は無理だろうと、さっきの官房長官の反対もあって無理だろうということになってますが、これがさっき書いた2つの脅しのうちの1つなんですよ。これまあ、あの、ブラフって言い方もしますよね、こうやってバーンと張っといてですよ、もう今国会でやるんだよってこと張っといて、いや、これやめると。そのかわり来年の通常国会、これが小沢さんのいつもの戦略で、成功する時もあるわけですよ。そしてもうひとつあってですね、それがこれです」
村西利恵
「2つめは、外国人住民基本法」
青山繁晴
「はい。これ外国人住民基本法って聞いたことない人がもちろんすごく多いと思うんですが、実は今年3月にすでに参議院の法務委員会に請願が出てる。民主党の円より子さんっていう有名な、民主党の副代表です、民主党の幹部から請願が出てる。請願って何かというとですね、この法律を通して下さいと、成立させて下さいってことを、その、円より子さんなりの議員が紹介者になってやって、それがその、議会で採択、議会ってたとえば参議院で採択されたら、内閣に送られて、内閣はその扱いを、その、オープンに決めなきゃいけないということになるわけですね。で、この外国人住民基本法ってその文章見ますとね、あの、いろいろ書いてありますが簡単に言うと、その、不法滞在でも、つまり日本に来られた経緯がどうであろうとも、とにかく5年無事に住んだら、もう日本国民と同等のような権利を与えましょうと、そういう法律なんですね」
村西利恵
「不法滞在でも?」
青山繁晴
「ええ。これは地方参政権どころじゃなくて、その、みんながけっこうびっくりするわけですよね」
山本浩之
「そうですねー」
青山繁晴
「で、びっくりして、あの、これいったん請願出て、これ今年3月ですから麻生政権の時でしょ。だから審査未了で終わってるんですけど、これをまた出してくる気配もあるわけですね。で、これも合わせてですよ、その、何のためにこれをやるかというと、最後にこれになるわけです」
村西利恵
「来年成立へ、落とし所を探っている」
青山繁晴
「はい。これはいわば(頬を叩く仕草)右を叩き、左を叩きして、最終的にその、世論が認めてくれる落とし所を探っているというふうに、僕は言わなきゃいけないと思ってるんですね。で、落とし所を探るって、その、世論対策もありますよ、それだけじゃなくて、国会議員の様子も見ながらですよ、最終的にとにかくその、在日中国人の方を含めてね、あの、永住外国人に地方参政権を与えようって法案が出てきたらどうなるかっていうと、これ、おそらく成立します。というのは公明党が賛成ですし、それから実は自由民主党の中にもこの賛成の議員がたくさんいらっしゃるから、出たら成立と言うべきだと思うんですね。そしてもう時間はなくなりましたけども、最後に申しますとね、こういう動きは国内の動きにとどまらない。つまりさっきのオバマ大統領の考えで分かるように、世界が中国に対してどうしようか、拡張する中国に対してどうしようか探ってる手探りの時期に、日本が国内法でこういうものを出してきたら、ああ、日本はその中国の拡張をむしろ喜んで受け容れるんだなと」
一同
「うーん」
青山繁晴
「その、中国の影響力が日本にどんどん入ってきて、日本が侵食されようともそれを受け容れるんだな、という受け止めになっていく。先般、僕はヨーロッパ回った時にもすでにこの話をされたわけです。それだけ日本が知られるようになったっていうのは、政権交代の意味があるわけですけれども、そのことを私たちはしっかり考えなきゃいけない。最後に5秒だけ言うと、たとえばサミットから日本代表が外れると、アジアの代表から民主主義が消えるわけですね。そして自由な通貨の円じゃなくて、アジアの代表通貨は独裁政権がコントロールする人民元になるわけですね。そのことをこれからしっかり来年の通常国会に向けて考えていただきたいなと思うんです」
山本浩之
「分かりました。ありがとうございました。“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
同じ11月11日、毎日放送「ちちんぷいぷい」でも外国人地方参政権が取り上げられました。中身は正直かなりぬるかったんですが、実のあることも言ってました。
たとえば、今は特別永住者よりも一般永住者の方が数が上回っている(一般永住者は2004年と比べて57%も増えている)こと、つまり在日韓国・朝鮮人の問題に加え、対中国の問題としての側面も大きくなってきていること。
もっともそれ以上(青山さんが指摘されたような中国拡張の危険性とか)には踏み込みませんでしたが。
また、従来から言われてる問題として、「対馬に韓国人が大量移住したらどうなるか」とか、そのへんもいちおうは押さえてました。
あとは毎日新聞の与良氏の話として、「賛成派の数が多いので、法案が提出されれば成立する。小沢さんと山岡さんの判断ひとつ」と。
吉本芸人など素人だらけのスタジオも、これには「え?そんな簡単でいいの?」という空気が漂ってました。
とにかく青山さんも与良氏も言ってるように、いったん法案が提出されてしまえば、これはもう数の問題で成立してしまうのはほぼ確実なので、私たちはいかに法案を提出させないかを考えないといけないですね。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
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