「アンカー」世論調査のワナ 朝日新聞による誘導の典型例
■4/30放送「アンカー」ニュースの哲論
木曜「アンカー」に出演中の宮崎哲弥さんのコーナー“ニュースの哲論”。
初起こしです。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像は前半がデジカメ、後半がYouTubeからのキャプチャ。混在している上にデジカメ画像はあまり鮮明ではありませんが、何卒ご容赦下さい<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
信じるか否か…世論調査のワナ宮崎流こんな見方も!
木曜「アンカー」に出演中の宮崎哲弥さんのコーナー“ニュースの哲論”。
初起こしです。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像は前半がデジカメ、後半がYouTubeからのキャプチャ。混在している上にデジカメ画像はあまり鮮明ではありませんが、何卒ご容赦下さい<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、この後は宮崎さんのコーナーなんですけれども、今日はどういったテーマを」
宮崎哲弥
「このところね、頻繁に内閣支持率等の世論調査、毎週のようにやってると思いません?」
山本浩之
「やってますね、ええ」
宮崎哲弥
「ここがね、何かこう落とし穴があるんじゃないかと私は疑ってるんですけど」
山本浩之
「落とし穴?」
宮崎哲弥
「ええ。今日のテーマは『“みんなの意見”に潜む危うさ』です。世論調査っていうものは果たして信用できるかどうかってのを、皆さんで考えて…」
山本浩之
「そんなこと言われると、うちも世論調査はやってますけれども」
宮崎哲弥
「やってますよね」
山本浩之
「それも含めて…」
宮崎哲弥
「ま、あえてこれをちょっと問いかけてみるということです」
山本浩之
「分かりました。今年必ずある総選挙、それを前に、世論調査の在り方についてじっくりと考えたいと思います」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
【ニュースの哲論 宮崎哲弥
vol.5 総選挙の年“世論調査”を洞察せよ!】
女性記者(イメージ映像)
「(電話で)あなたは麻生内閣を支持しますか?支持しませんか?」
年間1200以上行われている世論調査。
中でもお馴染みなのは内閣の支持率。
FNNの世論調査を見てみると、発足当初から下落を続けた麻生内閣の支持率はこの2か月で回復の傾向。
【4月27日】
自民党 菅選対副委員長
「麻生内閣で推進をしてきた経済対策、(VTR中略)安心感をですね、覚え始めてくれたのではないかなと」
総理も最近、何だかご機嫌な様子だ。
しかし——
そもそも世論調査は国民の本当の声を反映しているのだろうか。
“ニュースの哲論”では、世論調査を信じるか否か、緊急アンケートを実施した。
男性<信じる>
「ある程度は信じますよ。常識に基づいて判断してるんじゃないかなとは思いますけど」
女性<信じる>
「自分は信じてるけどもちょっと不安がある。何かに頼りたい」
カップル<信じない>
「ホンマに調べてるか分からんもんな。テレビで面白くするようにしてるのかなー、みたいな」
男性<信じない>
「メディアが操作しているんじゃないかなというような気もしないことはないんですよ、たまにね」
果たして世論調査の実情とは——
宮崎哲弥が世論調査に潜むワナに迫ります。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「なるほど。ああやって街の人の声を聞くと、やっぱり皆さん様々な意見をお持ちなんですね」
宮崎哲弥
「ええ。でも、わざと面白くしてるんじゃないかと…(笑)」
山本浩之
「メディア操作とかって言われるとね」
宮崎哲弥
「本当に調査やってるのかという疑問を…」
山本浩之
「やってますよー(一同ざわざわ)」
金村義明
「僕はもういつもそう思ってましたよ、僕も」
山本浩之
「いや、違いますよ。だって、各社いろんな世論調査があるじゃないですか」
金村義明
「うち、かかってきたことないもん」
山本浩之
「ないけど、多少のばらつきはあっても、やっぱり傾向として似てくるという点では、それなりに信憑性はあるというふうに考えていただきたい…」
宮崎哲弥
「ま、それは後ほど言いますけれども、だいたい傾向というのは似てるんですよね。ただ、世の中はどういうふうに、じゃあ今のVTRでも、これはアンケートなんですけどね、これ見て下さい」
村西利恵
「先ほどの街の声をまとめたものがこちらです。『世論調査を信用していますか?』という問いに対して『信じる』が63%、『信じない』が37%という結果になりました」
金村義明
「僕も37%」
宮崎哲弥
「ま、だいたいね、6対4という形で『信じる』『信じない』というのが分かれたということなんですけど、ま、これあくまでアンケートですから、世論調査よりも精度が低いものと考えるべきなんで(笑)、どのぐらい参考になるか分かんない。でもね、私の実感としては、なかなかいい数字かもしれない。このぐらいの構えで、ま、6割か7割ぐらい信じて、あとはちょっとこう懐疑的な目で見つめるというのが、わりといい数字、いい割合、案配なんじゃないかという気がするんですがね」
村西利恵
「はい。そこのところを今日はひもといていただきたいと思います。世論調査に潜む問題点をテーマに宮崎さんに解説していただきますが、まずは1つ目です。世論調査に潜む危うさ。『調査方法に問題はないのか!?』ということです」
宮崎哲弥
「ま、今の世論調査というのはいろいろな問題点が指摘、これはメディアのね、まさに世論調査をやっている内部の人たち、あるいは政党関係者などからもこういう指摘があるんですね。ちょっと見て下さい」
村西利恵
「コンピューターで無作為に選んだ番号に電話していくRDD法は、ランダム・デジット・ダイヤリングというものですが、固定電話を持たない若者の声は反映されない。さらに、どんな世帯に対して調査をしているのか、電話がつながるまで分からないという問題ですね」
山本浩之
「確かに」
宮崎哲弥
「これね、まあ若い人たちの中には、携帯電話しか持っていないという方がかなりいらっしゃいますよね」
一同
「そうですよね」
村西利恵
「私もそうです」
宮崎哲弥
「そうですよね。お家に固定電話ないですよね。そうすると今、固定電話でしか調査していないので、ま、このサンプルに歪みが生じてしまう。特に年齢層の部分で歪みが生じてしまうという問題点が以前から指摘されていると。かつてはね、調査員が対象者の自宅にこう出向いて…」
山本浩之
「直接?」
宮崎哲弥
「直接出向いて面接をするというやり方が一般的だった。そうすると対面ですから、時間や費用はかかるんだけども、ちょっとこう考えて答をするということが多かった。ま、調査員もそれなりに訓練を受けますから、そういう答を引き出すという、こういうやりとりがあったわけですけど、今はもう電話でかかってきてすぐに答えると。ま、わりと反応的に答えてしまうというふうな言い方をするんですけど」
一同
「ええ、ええ」
宮崎哲弥
「パッと答えてしまう。そうすると、ちゃんと答を、その事案について、内閣支持率等についてちゃんと答えたものかどうかというのはかなり怪しいと」
山本浩之
「なるほど」
宮崎哲弥
「しかも、もう1つはRDD方式という回収率、つまりその、(電話を)切っちゃった人っていっぱいいるわけですよね。そうすると回収率がそもそもどんどん低くなってきているので、それもサンプルの公平性というか、公正なサンプリングに対してはかなり問題点だというふうに指摘されていますね」
村西利恵
「そして2つ目に指摘される問題点も見ていきましょう。それがこちらです。危うさの2つめ。『世論誘導・世論操作は本当にないのか!?』ということです」
山本浩之
「これは僕も聞きたいですね」
宮崎哲弥
「これはね、ちょっとね、非常に興味深い事案がありますんで見て下さい」
村西利恵
「はい。朝日新聞が2002年に、住民基本台帳ネットワークが導入される半月前に行った世論調査です。『あなたは住基ネットという言葉を見たり聞いたりしたことがありますか?』という質問に対して、『ある』と答えた人が59%、『ない』と答えた人が40%という結果が出ました」
宮崎哲弥
「住基ネットという言葉自体を知らないという方が4割いらっしゃる。これを踏まえて、次の調査項目、見て下さい」
村西利恵
「それなのに、なんです。この世論調査の中にはこんな質問もありました。『住基ネットについては個人情報が漏れたり、不正に使われたりする可能性があるという指摘があります。あなたはこのことにどの程度不安を感じていますか?』というもので(一同失笑)、結果は『大いに感じている』は49%、『ある程度感じている』が37%というものですか」
宮崎哲弥
「皆さんどう思います?この結果」
山本浩之
「知らん人も答え…」
金村義明
「ちょっと待って。聞いたことない人が答えて…」
山本浩之
「不安を感じてるっていう…」
金村義明
「大きくなってますよね…」
宮崎哲弥
「ま、いずれにしてもね、知らない人が不安を感じているとか、感じていないとかって、ま、圧倒的に何らかの形で不安を感じているという人が多いわけですけど…」
山本浩之
「そうでしょ。だって設問の仕方がそうですもん」
岡安譲
「そうそうそう…」
山本浩之
「『個人情報が漏れたり不正に使われたりする可能性があるという指摘があります…』」
宮崎哲弥
「でしょ。知らない人に対してこの質問事項というのは、学習させてるわけです」
一同
「ああー(ざわざわ)」
宮崎哲弥
「これはまさに誘導の典型例と。質問による誘導と」
一同
「ああー」
宮崎哲弥
「これ意図的なのか、無意図的なのかというのは分かりませんけれども、結果として誘導ということが行われていた。これは朝日新聞自体が、やってはいけない事例だと、こんな調査は二度とやってはいけないということで、明らかにしているものなんですね」
山本浩之
「これ、だってすごくよく分かりますね。だって、たとえば金村さんの場合、『1問目、もう絶世の美女なんですけど、その○○○子さんをご存知ですか?』と。『知らない』と答えるじゃないですか。知らないから。『2問目。その○○○子さんは金村さんのことが大好きだって言ってるんです。その○○○子さんはいい人ですか?』って(言われたら)、『いい人だ』って言うでしょ?」
金村義明
「100%言いますよね(一同笑)」
山本浩之
「そういう…」
宮崎哲弥
「全く同じパターン…」
山本浩之
「誘導して言ってるんだもん」
宮崎哲弥
「だから、ことほどさように、この世論調査というのは質問の仕方、どういう情報がその設問の中に含まれているとか、あるいは質問の順番によって、前の質問が後の質問に影響を与える、間違いなく影響を与えるというので、『キャリーオーバーエフェクト』と、『残留効果』というふうに言われてる」
一同
「ほぉー」
宮崎哲弥
「これはあの、世論調査の研究の中では、学問的な研究の中で有名なものなんですけれども、こういうふうにいくつかの落とし穴がある。ま、あえて言うならば、誘導しようと思えば、答を誘導しようとできる、そういうようなものなんですよね。ま、それ以外にも『誤差率』とかね。母集団からある程度の人数を抜き取って、そこで全体の母集団の傾向を推定するというのも、視聴率、同じですよね。ですから常に誤差率というのがあるわけです。で、そういうことを勘案すると、先ほど言ったように、まあ全幅の信頼を置けるようなものではないという結果になりますよね」
一同
「うーん(同意)」
山本浩之
「そうですね」
村西利恵
「どんな答が出るかというのは、もうほとんど聞き方次第ということが分かるということですね」
宮崎哲弥
「そうですね。で、そこでですね、ちょっとこういうことを、こういう質問をね、ま、アンケート、同じようにアンケートなんですけど、聞いてみました」
村西利恵
「今回、世論調査をテーマとして取り上げるにあたって、『アンカー』ではこのようなアンケートを行いました。『調査・アンケートの結果、あなたの意見が少数派であったとき、どうしますか?』という問題です。『気にしない』と答えた人が87.7%、『多数派に意見を合わせる』という方が12.3%という結果になりました」
山本浩之
「もう自分の意見ですからね。気にしないっていう人が多いんじゃないですか?」
宮崎哲弥
「まあ、あの、少数派でもマイノリティでもOKだよっていうふうに、もう力強い意見が多いということなんですけどね」
村西利恵
「そこで次にこのような質問をしました。『調査・アンケートの結果、意見が少数派であったとき』、ここまで同じなんですが、『日本人はどうすると思いますか?』という質問です(一同苦笑)」
宮崎哲弥
「『気にしない』か『多数派に意見を合わせる』、どうですか?」
金村義明
「いや、でも87%が『気にしない』って言ってるから…」
山本浩之
「『気にしない』って言ってるのに、何で一般論になって『日本人』って振りになると、こうなっちゃうんですかね」
金村義明
「これは80%ぐらいはいてほしいけどなぁ」
岡安譲
「いや、でも逆じゃないですか?多数派に意見合わせちゃうって人が多くなっちゃうんじゃないですか、こうなったら。『日本人は』って言われたら」
山本浩之
「ほら、だからもう1票入りました」
岡安譲
「ああ、そうか(一同笑)」
宮崎哲弥
「じゃあ結果は、次のようになりました」
村西利恵
「はい。(パネルが表示されたとたん一同「うわっ」)『気にしない』と答えた人が16.7%、『多数派に意見を合わせる』だろうと答えた人は83.3%という結果になりました」
金村義明
「どれだけ『右にならえ』やねん」
宮崎哲弥
「ま、これはね、悪い調査の典型例なんですけどね(一同ざわざわ)。まさにこれ、誘導を行ってるようなものなんですけれども、ただね、多数派に意見を合わせると、結果的に合わせるという、そういう効果があるというのは、これ『バンドワゴン効果』と。『勝ち馬に乗る』っていうふうに言われて。実は日本人がどうするかって、日本人だけの傾向ではなくて、ある程度、大衆情報化社会が進んできた先進国で、一般的に見られる傾向」
一同
「ああー」
宮崎哲弥
「そこの部分というのも非常に注意しなければ、だんだんこう、じゃあ多数派ばかりにこう、棹をさすような議論になってはいけないと。成熟した民主主義のためにいけないということで、今日の“ニュースの哲論”なんですけれども、これです(フリップ出す)。『少数意見に立ち止まれ!』。まあね、世論調査っていろんな効用があって、ま、今の政局のこの判断とかっていうところばかりに使われてるだけではなくて、本来の意味というのは、社会の中で全体の人たちがどういうふうなことを考えてるのかという、モニタリングすると。あくまでこのプロセスなんですね。今のこの時点で多くの人たちがこんなふうに考えてる、政治についてこういう意見を持っているということを傾向として知るということを、目的としてる」
山本浩之
「絶対じゃないわけですね」
宮崎哲弥
「そう、絶対じゃない。それとともに、まあこの多数、たとえば7対3で意見が分かれたとしましょう。そうすると、まあ7割の側に自分たちがいたとして、少数意見もあるんだなと。3割の少数意見、『ああ、けっこう数多いじゃない。この人たちは何でこういうふうに自分とは違う意見なんだろう』ということを気づく。まずそういう自分と意見が違う人が3割いるということを気づかせ、かつ、どうしてそういうふうに自分とは意見が違う人がいるんだろうかっていうところを考えさせると。そういう世論調査というのが、ま、成熟したね、民主主義ということを考える。これ必ずしも、じゃあ必ずしも少数意見を参照したからと言って、自分の意見を変える必要はないんで、多数派は多数派でいいんですけれども、世の中には違う意見の人たちがいる、ある程度いる、どういう割合でいるのか、それが5分5分なのか、6対4なのかとか、3対7なのか、8対2なのか。でもそういう2割の人たちの意見というのも一理あるかもしれないなというふうに、いったん多数派が立ち止まって考えさせると。そういう意味合いというのがね、ま、世論調査のいい使われ方じゃないかと」
山本浩之
「そういう指標であるべきなんですよね」
宮崎哲弥
「そうそうそう。だから、ま、メディアもね、報じ方もいろいろ工夫して、単純にその、多数派にこう棹さすような、助長するような、多数派だけを注目させるようなものだけではなくて、少数派の在り方、少数派の考え方というのにも注目させて、いったん考えさせると、そういうね、契機となるような世論調査だととてもいいんですがね」
山本浩之
「面白い。じゃあ今度、木曜『アンカー』でFNNの世論調査をもとに、あの、いっぺんやってみても面白いですよね」
宮崎哲弥
「そうそうそうそう。どういうこの、報じ方というのが望ましいのかっていうのは、ちょっとやってみてもいいと思いますね」
山本浩之
「いや、これはかなり参考になったんじゃないですか」
金村義明
「賛成!賛成!(宮崎に)あなた素晴らしい!(一同笑)」
山本浩之
「以上、“ニュースの哲論”でした」
____________________________内容紹介ここまで
誘導の典型例として取り上げられた朝日新聞の住基ネットに関する世論調査、これについて宮崎哲弥さんは「これは朝日新聞自体が、やってはいけない事例だと、こんな調査は二度とやってはいけないということで、明らかにしているもの」と言われてますね。
つまり朝日新聞が自ら反省して「世論を誘導しちゃいました」と発表したってこと?そんなことあったっけ?
私が知らないだけかも…と思っていちおう調べてみましたら、こういう論説を見つけました(抜粋引用)。
■『毒書亡羊記』第36回 「劣化する世論調査」by 佐藤卓己
なるほど。要するに、朝日新聞東京本社の世論調査部長が、朝日新聞紙上ではなく、『新聞研究』という雑誌で明らかにしたということですね。
全然知らんかった。てか、こんな雑誌があること自体知らんかった(^^ゞ
それはともかく、3年も経ってから「誘導しちゃいました」って言われてもねぇ。
(ま、この世論調査部長の峰久和哲氏は2002年当時は政治部所属だったそうなので、仕方ない面はあるけども)
件の朝日の世論調査が発表された2002年当時、調査結果が独り歩きしていたのは確実で、たとえば主婦連合会なんかがこれを引き合いに出して、住基ネットの稼動開始に反対する申し入れ書を政府宛に送ったりしています。
当時は他にもいろんな団体が(ほとんどがサヨクだと思いますが)、この世論調査結果を利用していました。興味のある方はググッてみて下さい。
そういえば、わりと最近の「たかじんのそこまで言って委員会」でも世論調査がテーマとして取り上げられました(哲ちゃんも出演)。
もしかしたらYouTubeとかにまだ動画が残ってるかも?と思って探してみたら、ありました。
で、今回の「アンカー」同様、「たかじん委員会」でも「世論調査を信用しますか?」というアンケートを大阪の街行く人に取ってましてね。
その結果がこれです。
何と、『信用している』31%、『信用していない』69%。
「アンカー」ではご覧いただいた通り『信じる』が63%、『信じない』が37%でしたから、ほぼ正反対の結果と言えます。
うーん、同じ大阪で聞いてるのにこの差は何なんでしょう?
“質問の仕方”の差?それとも……?
さて今回の拙記事を踏まえた上で、最後に朝日新聞の最新世論調査結果をどうぞ!
……なんちて。これも誘導!?(^^ゞ
■9条改正 反対64%、賛成26% 朝日新聞世論調査(朝日5/1)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■「お気楽くっくり」更新済
6年ぶりに出ました!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「さ、この後は宮崎さんのコーナーなんですけれども、今日はどういったテーマを」
宮崎哲弥
「このところね、頻繁に内閣支持率等の世論調査、毎週のようにやってると思いません?」
山本浩之
「やってますね、ええ」
宮崎哲弥
「ここがね、何かこう落とし穴があるんじゃないかと私は疑ってるんですけど」
山本浩之
「落とし穴?」
宮崎哲弥
「ええ。今日のテーマは『“みんなの意見”に潜む危うさ』です。世論調査っていうものは果たして信用できるかどうかってのを、皆さんで考えて…」
山本浩之
「そんなこと言われると、うちも世論調査はやってますけれども」
宮崎哲弥
「やってますよね」
山本浩之
「それも含めて…」
宮崎哲弥
「ま、あえてこれをちょっと問いかけてみるということです」
山本浩之
「分かりました。今年必ずある総選挙、それを前に、世論調査の在り方についてじっくりと考えたいと思います」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
【ニュースの哲論 宮崎哲弥
vol.5 総選挙の年“世論調査”を洞察せよ!】
女性記者(イメージ映像)
「(電話で)あなたは麻生内閣を支持しますか?支持しませんか?」
年間1200以上行われている世論調査。
中でもお馴染みなのは内閣の支持率。
FNNの世論調査を見てみると、発足当初から下落を続けた麻生内閣の支持率はこの2か月で回復の傾向。
【4月27日】
自民党 菅選対副委員長
「麻生内閣で推進をしてきた経済対策、(VTR中略)安心感をですね、覚え始めてくれたのではないかなと」
総理も最近、何だかご機嫌な様子だ。
しかし——
そもそも世論調査は国民の本当の声を反映しているのだろうか。
“ニュースの哲論”では、世論調査を信じるか否か、緊急アンケートを実施した。
男性<信じる>
「ある程度は信じますよ。常識に基づいて判断してるんじゃないかなとは思いますけど」
女性<信じる>
「自分は信じてるけどもちょっと不安がある。何かに頼りたい」
カップル<信じない>
「ホンマに調べてるか分からんもんな。テレビで面白くするようにしてるのかなー、みたいな」
男性<信じない>
「メディアが操作しているんじゃないかなというような気もしないことはないんですよ、たまにね」
果たして世論調査の実情とは——
宮崎哲弥が世論調査に潜むワナに迫ります。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「なるほど。ああやって街の人の声を聞くと、やっぱり皆さん様々な意見をお持ちなんですね」
宮崎哲弥
「ええ。でも、わざと面白くしてるんじゃないかと…(笑)」
山本浩之
「メディア操作とかって言われるとね」
宮崎哲弥
「本当に調査やってるのかという疑問を…」
山本浩之
「やってますよー(一同ざわざわ)」
金村義明
「僕はもういつもそう思ってましたよ、僕も」
山本浩之
「いや、違いますよ。だって、各社いろんな世論調査があるじゃないですか」
金村義明
「うち、かかってきたことないもん」
山本浩之
「ないけど、多少のばらつきはあっても、やっぱり傾向として似てくるという点では、それなりに信憑性はあるというふうに考えていただきたい…」
宮崎哲弥
「ま、それは後ほど言いますけれども、だいたい傾向というのは似てるんですよね。ただ、世の中はどういうふうに、じゃあ今のVTRでも、これはアンケートなんですけどね、これ見て下さい」
村西利恵
「先ほどの街の声をまとめたものがこちらです。『世論調査を信用していますか?』という問いに対して『信じる』が63%、『信じない』が37%という結果になりました」
金村義明
「僕も37%」
宮崎哲弥
「ま、だいたいね、6対4という形で『信じる』『信じない』というのが分かれたということなんですけど、ま、これあくまでアンケートですから、世論調査よりも精度が低いものと考えるべきなんで(笑)、どのぐらい参考になるか分かんない。でもね、私の実感としては、なかなかいい数字かもしれない。このぐらいの構えで、ま、6割か7割ぐらい信じて、あとはちょっとこう懐疑的な目で見つめるというのが、わりといい数字、いい割合、案配なんじゃないかという気がするんですがね」
村西利恵
「はい。そこのところを今日はひもといていただきたいと思います。世論調査に潜む問題点をテーマに宮崎さんに解説していただきますが、まずは1つ目です。世論調査に潜む危うさ。『調査方法に問題はないのか!?』ということです」
宮崎哲弥
「ま、今の世論調査というのはいろいろな問題点が指摘、これはメディアのね、まさに世論調査をやっている内部の人たち、あるいは政党関係者などからもこういう指摘があるんですね。ちょっと見て下さい」
村西利恵
「コンピューターで無作為に選んだ番号に電話していくRDD法は、ランダム・デジット・ダイヤリングというものですが、固定電話を持たない若者の声は反映されない。さらに、どんな世帯に対して調査をしているのか、電話がつながるまで分からないという問題ですね」
山本浩之
「確かに」
宮崎哲弥
「これね、まあ若い人たちの中には、携帯電話しか持っていないという方がかなりいらっしゃいますよね」
一同
「そうですよね」
村西利恵
「私もそうです」
宮崎哲弥
「そうですよね。お家に固定電話ないですよね。そうすると今、固定電話でしか調査していないので、ま、このサンプルに歪みが生じてしまう。特に年齢層の部分で歪みが生じてしまうという問題点が以前から指摘されていると。かつてはね、調査員が対象者の自宅にこう出向いて…」
山本浩之
「直接?」
宮崎哲弥
「直接出向いて面接をするというやり方が一般的だった。そうすると対面ですから、時間や費用はかかるんだけども、ちょっとこう考えて答をするということが多かった。ま、調査員もそれなりに訓練を受けますから、そういう答を引き出すという、こういうやりとりがあったわけですけど、今はもう電話でかかってきてすぐに答えると。ま、わりと反応的に答えてしまうというふうな言い方をするんですけど」
一同
「ええ、ええ」
宮崎哲弥
「パッと答えてしまう。そうすると、ちゃんと答を、その事案について、内閣支持率等についてちゃんと答えたものかどうかというのはかなり怪しいと」
山本浩之
「なるほど」
宮崎哲弥
「しかも、もう1つはRDD方式という回収率、つまりその、(電話を)切っちゃった人っていっぱいいるわけですよね。そうすると回収率がそもそもどんどん低くなってきているので、それもサンプルの公平性というか、公正なサンプリングに対してはかなり問題点だというふうに指摘されていますね」
村西利恵
「そして2つ目に指摘される問題点も見ていきましょう。それがこちらです。危うさの2つめ。『世論誘導・世論操作は本当にないのか!?』ということです」
山本浩之
「これは僕も聞きたいですね」
宮崎哲弥
「これはね、ちょっとね、非常に興味深い事案がありますんで見て下さい」
村西利恵
「はい。朝日新聞が2002年に、住民基本台帳ネットワークが導入される半月前に行った世論調査です。『あなたは住基ネットという言葉を見たり聞いたりしたことがありますか?』という質問に対して、『ある』と答えた人が59%、『ない』と答えた人が40%という結果が出ました」
宮崎哲弥
「住基ネットという言葉自体を知らないという方が4割いらっしゃる。これを踏まえて、次の調査項目、見て下さい」
村西利恵
「それなのに、なんです。この世論調査の中にはこんな質問もありました。『住基ネットについては個人情報が漏れたり、不正に使われたりする可能性があるという指摘があります。あなたはこのことにどの程度不安を感じていますか?』というもので(一同失笑)、結果は『大いに感じている』は49%、『ある程度感じている』が37%というものですか」
宮崎哲弥
「皆さんどう思います?この結果」
山本浩之
「知らん人も答え…」
金村義明
「ちょっと待って。聞いたことない人が答えて…」
山本浩之
「不安を感じてるっていう…」
金村義明
「大きくなってますよね…」
宮崎哲弥
「ま、いずれにしてもね、知らない人が不安を感じているとか、感じていないとかって、ま、圧倒的に何らかの形で不安を感じているという人が多いわけですけど…」
山本浩之
「そうでしょ。だって設問の仕方がそうですもん」
岡安譲
「そうそうそう…」
山本浩之
「『個人情報が漏れたり不正に使われたりする可能性があるという指摘があります…』」
宮崎哲弥
「でしょ。知らない人に対してこの質問事項というのは、学習させてるわけです」
一同
「ああー(ざわざわ)」
宮崎哲弥
「これはまさに誘導の典型例と。質問による誘導と」
一同
「ああー」
宮崎哲弥
「これ意図的なのか、無意図的なのかというのは分かりませんけれども、結果として誘導ということが行われていた。これは朝日新聞自体が、やってはいけない事例だと、こんな調査は二度とやってはいけないということで、明らかにしているものなんですね」
山本浩之
「これ、だってすごくよく分かりますね。だって、たとえば金村さんの場合、『1問目、もう絶世の美女なんですけど、その○○○子さんをご存知ですか?』と。『知らない』と答えるじゃないですか。知らないから。『2問目。その○○○子さんは金村さんのことが大好きだって言ってるんです。その○○○子さんはいい人ですか?』って(言われたら)、『いい人だ』って言うでしょ?」
金村義明
「100%言いますよね(一同笑)」
山本浩之
「そういう…」
宮崎哲弥
「全く同じパターン…」
山本浩之
「誘導して言ってるんだもん」
宮崎哲弥
「だから、ことほどさように、この世論調査というのは質問の仕方、どういう情報がその設問の中に含まれているとか、あるいは質問の順番によって、前の質問が後の質問に影響を与える、間違いなく影響を与えるというので、『キャリーオーバーエフェクト』と、『残留効果』というふうに言われてる」
一同
「ほぉー」
宮崎哲弥
「これはあの、世論調査の研究の中では、学問的な研究の中で有名なものなんですけれども、こういうふうにいくつかの落とし穴がある。ま、あえて言うならば、誘導しようと思えば、答を誘導しようとできる、そういうようなものなんですよね。ま、それ以外にも『誤差率』とかね。母集団からある程度の人数を抜き取って、そこで全体の母集団の傾向を推定するというのも、視聴率、同じですよね。ですから常に誤差率というのがあるわけです。で、そういうことを勘案すると、先ほど言ったように、まあ全幅の信頼を置けるようなものではないという結果になりますよね」
一同
「うーん(同意)」
山本浩之
「そうですね」
村西利恵
「どんな答が出るかというのは、もうほとんど聞き方次第ということが分かるということですね」
宮崎哲弥
「そうですね。で、そこでですね、ちょっとこういうことを、こういう質問をね、ま、アンケート、同じようにアンケートなんですけど、聞いてみました」
村西利恵
「今回、世論調査をテーマとして取り上げるにあたって、『アンカー』ではこのようなアンケートを行いました。『調査・アンケートの結果、あなたの意見が少数派であったとき、どうしますか?』という問題です。『気にしない』と答えた人が87.7%、『多数派に意見を合わせる』という方が12.3%という結果になりました」
山本浩之
「もう自分の意見ですからね。気にしないっていう人が多いんじゃないですか?」
宮崎哲弥
「まあ、あの、少数派でもマイノリティでもOKだよっていうふうに、もう力強い意見が多いということなんですけどね」
村西利恵
「そこで次にこのような質問をしました。『調査・アンケートの結果、意見が少数派であったとき』、ここまで同じなんですが、『日本人はどうすると思いますか?』という質問です(一同苦笑)」
宮崎哲弥
「『気にしない』か『多数派に意見を合わせる』、どうですか?」
金村義明
「いや、でも87%が『気にしない』って言ってるから…」
山本浩之
「『気にしない』って言ってるのに、何で一般論になって『日本人』って振りになると、こうなっちゃうんですかね」
金村義明
「これは80%ぐらいはいてほしいけどなぁ」
岡安譲
「いや、でも逆じゃないですか?多数派に意見合わせちゃうって人が多くなっちゃうんじゃないですか、こうなったら。『日本人は』って言われたら」
山本浩之
「ほら、だからもう1票入りました」
岡安譲
「ああ、そうか(一同笑)」
宮崎哲弥
「じゃあ結果は、次のようになりました」
村西利恵
「はい。(パネルが表示されたとたん一同「うわっ」)『気にしない』と答えた人が16.7%、『多数派に意見を合わせる』だろうと答えた人は83.3%という結果になりました」
金村義明
「どれだけ『右にならえ』やねん」
宮崎哲弥
「ま、これはね、悪い調査の典型例なんですけどね(一同ざわざわ)。まさにこれ、誘導を行ってるようなものなんですけれども、ただね、多数派に意見を合わせると、結果的に合わせるという、そういう効果があるというのは、これ『バンドワゴン効果』と。『勝ち馬に乗る』っていうふうに言われて。実は日本人がどうするかって、日本人だけの傾向ではなくて、ある程度、大衆情報化社会が進んできた先進国で、一般的に見られる傾向」
一同
「ああー」
宮崎哲弥
「そこの部分というのも非常に注意しなければ、だんだんこう、じゃあ多数派ばかりにこう、棹をさすような議論になってはいけないと。成熟した民主主義のためにいけないということで、今日の“ニュースの哲論”なんですけれども、これです(フリップ出す)。『少数意見に立ち止まれ!』。まあね、世論調査っていろんな効用があって、ま、今の政局のこの判断とかっていうところばかりに使われてるだけではなくて、本来の意味というのは、社会の中で全体の人たちがどういうふうなことを考えてるのかという、モニタリングすると。あくまでこのプロセスなんですね。今のこの時点で多くの人たちがこんなふうに考えてる、政治についてこういう意見を持っているということを傾向として知るということを、目的としてる」
山本浩之
「絶対じゃないわけですね」
宮崎哲弥
「そう、絶対じゃない。それとともに、まあこの多数、たとえば7対3で意見が分かれたとしましょう。そうすると、まあ7割の側に自分たちがいたとして、少数意見もあるんだなと。3割の少数意見、『ああ、けっこう数多いじゃない。この人たちは何でこういうふうに自分とは違う意見なんだろう』ということを気づく。まずそういう自分と意見が違う人が3割いるということを気づかせ、かつ、どうしてそういうふうに自分とは意見が違う人がいるんだろうかっていうところを考えさせると。そういう世論調査というのが、ま、成熟したね、民主主義ということを考える。これ必ずしも、じゃあ必ずしも少数意見を参照したからと言って、自分の意見を変える必要はないんで、多数派は多数派でいいんですけれども、世の中には違う意見の人たちがいる、ある程度いる、どういう割合でいるのか、それが5分5分なのか、6対4なのかとか、3対7なのか、8対2なのか。でもそういう2割の人たちの意見というのも一理あるかもしれないなというふうに、いったん多数派が立ち止まって考えさせると。そういう意味合いというのがね、ま、世論調査のいい使われ方じゃないかと」
山本浩之
「そういう指標であるべきなんですよね」
宮崎哲弥
「そうそうそう。だから、ま、メディアもね、報じ方もいろいろ工夫して、単純にその、多数派にこう棹さすような、助長するような、多数派だけを注目させるようなものだけではなくて、少数派の在り方、少数派の考え方というのにも注目させて、いったん考えさせると、そういうね、契機となるような世論調査だととてもいいんですがね」
山本浩之
「面白い。じゃあ今度、木曜『アンカー』でFNNの世論調査をもとに、あの、いっぺんやってみても面白いですよね」
宮崎哲弥
「そうそうそうそう。どういうこの、報じ方というのが望ましいのかっていうのは、ちょっとやってみてもいいと思いますね」
山本浩之
「いや、これはかなり参考になったんじゃないですか」
金村義明
「賛成!賛成!(宮崎に)あなた素晴らしい!(一同笑)」
山本浩之
「以上、“ニュースの哲論”でした」
____________________________内容紹介ここまで
誘導の典型例として取り上げられた朝日新聞の住基ネットに関する世論調査、これについて宮崎哲弥さんは「これは朝日新聞自体が、やってはいけない事例だと、こんな調査は二度とやってはいけないということで、明らかにしているもの」と言われてますね。
つまり朝日新聞が自ら反省して「世論を誘導しちゃいました」と発表したってこと?そんなことあったっけ?
私が知らないだけかも…と思っていちおう調べてみましたら、こういう論説を見つけました(抜粋引用)。
■『毒書亡羊記』第36回 「劣化する世論調査」by 佐藤卓己
さて、世論について『新聞研究』(日本新聞協会)2005年7月号は、「今、調査の現場で」を大特集していた。とくに、巻頭論文、峰久和哲(朝日新聞東京本社世論調査部長)「世論調査が直面する大きな壁—本当の<民意>を映し出しているか」は、調査責任者が自ら執筆した大変勇気のある力作である。劣化する世論調査の現場を鋭く分析し、自社の「誘導的質問」も事例として引きながら、世論のポリティックスを鋭く批判している。
〈中略〉「悪しき誘導」例として2002年7月22日付『朝日新聞』朝刊に掲載された「住民基本台帳ネットワーク」に関する世論調査が紹介されている(13-14頁)。
〈中略〉これは極端な事例だが、他の新聞でも似たような質問は珍しくはない。ただ、ここでは著者の内在的な批判が唯一の救いだろうか。
「当時、政治部の取材現場にいた私は、個人的には住基ネットの導入には賛成できなかった。しかしここまで誘導して住基ネット導入反対の世論を「作り上げる」のは、明らかに行き過ぎであり、二度とこのような調査をしないことが私の務めだと思っている。」(14頁)
この峰久論文は、世論調査を考える最良のメディア・リテラシー教材というべきだろう。
なるほど。要するに、朝日新聞東京本社の世論調査部長が、朝日新聞紙上ではなく、『新聞研究』という雑誌で明らかにしたということですね。
全然知らんかった。てか、こんな雑誌があること自体知らんかった(^^ゞ
それはともかく、3年も経ってから「誘導しちゃいました」って言われてもねぇ。
(ま、この世論調査部長の峰久和哲氏は2002年当時は政治部所属だったそうなので、仕方ない面はあるけども)
件の朝日の世論調査が発表された2002年当時、調査結果が独り歩きしていたのは確実で、たとえば主婦連合会なんかがこれを引き合いに出して、住基ネットの稼動開始に反対する申し入れ書を政府宛に送ったりしています。
当時は他にもいろんな団体が(ほとんどがサヨクだと思いますが)、この世論調査結果を利用していました。興味のある方はググッてみて下さい。
そういえば、わりと最近の「たかじんのそこまで言って委員会」でも世論調査がテーマとして取り上げられました(哲ちゃんも出演)。
もしかしたらYouTubeとかにまだ動画が残ってるかも?と思って探してみたら、ありました。
で、今回の「アンカー」同様、「たかじん委員会」でも「世論調査を信用しますか?」というアンケートを大阪の街行く人に取ってましてね。
その結果がこれです。
何と、『信用している』31%、『信用していない』69%。
「アンカー」ではご覧いただいた通り『信じる』が63%、『信じない』が37%でしたから、ほぼ正反対の結果と言えます。
うーん、同じ大阪で聞いてるのにこの差は何なんでしょう?
“質問の仕方”の差?それとも……?
さて今回の拙記事を踏まえた上で、最後に朝日新聞の最新世論調査結果をどうぞ!
……なんちて。これも誘導!?(^^ゞ
■9条改正 反対64%、賛成26% 朝日新聞世論調査(朝日5/1)
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■「お気楽くっくり」更新済
6年ぶりに出ました!
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台湾の取材協力者をも侮辱!
国民の受信料で作られた反日洗脳番組に抗議を!
番組制作者の罷免要求を!
<抗議先>
福地茂雄会長宛てに、番組制作責任者・濱崎憲一ディレクターの罷免要求を!
[NHK]視聴者コールセンター 電話:0570−066066
[NHK] FAX:03−5453−4000
メール:http://www.nhk.or.jp/special/
※福地会長に宛てたファックスは有効だ。
[放送倫理・番組向上機構(BPO)] 電話:03−5212−7333 FAX:03−5212−7330
メール:https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
[総務省] 電話:03−5253−5776(放送政策課 直通)FAX:03-5253-5779
メール:https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html
※鳩山邦夫総務大臣宛に問題提起を。
この問題の詳細は以下のサイトを。
・台湾は日本の生命線!
・NHKスペシャル 「アジアの“一等国”」偏向報道問題まとめWiki
村山談話白紙撤回の署名にご協力ください。
アニメ「めぐみ」配信中。
英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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Comments
新型インフルエンザで賑々しいですな。
今年のGWは、予定のない者こそ勝ち組ですよ!
そこで、スレ違いで恐縮ですが…(非政治ネタ)。
●You Tube 〜 ハゲタカ "HAGETAKA(The Vulture)" Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=2l-1w8nIrXo
≪NHK総合≫
5月4日(月) 午前9時〜(1話) ・ 午前10時5分〜(2話)
5日(火) 〃 (3話) ・ 〃 (4話)
6日(水) 〃 (5話) ・ 〃 (6話終)
「何の為に、君は今の仕事をしてるのかね」
GW中にNHK総合で、ドラマ・ハゲタカが再々々々放送されます。
知る人ぞ知る!伝説のドラマ・ハゲタカの映画化を記念して、この度、4度目の再放送です。
紹介したPVを見ると、安易なマネーゲームを扱ったものと誤解されやすいですが、全くそういったものではありません。
失われた10年の中で、苦境に陥った全ての人達へ捧げる「レクイエム」です。
2chでも「神ドラマ」と評されるばかりか、普段、ドラマを全く見ない方々をも熱狂の渦へといざなった、「本気のドラマ」です。
恋愛要素一切なし!スイーツ(笑)要素一切なし!ジャニーズ要素一切なし!!
漢達の魂の叫びがそこにあります。
完成度の高いドラマ故に、(映画通の方なら御存知)日本勢のドラマで20余年振りに「イタリア賞」を受賞しました。そればかりか、国内外で各賞を総ナメにした作品です。
軟弱なドラマ蔓延るこの世で、一切の妥協を許さない・近年稀にみる熱いドラマです。
2007年2月〜3月の本放送を見て以来、未だにこのドラマ以上のドラマに出会った事は、ただの1度もございません。
これを見れば、ますます「Japanデビュー」などというクソ番組はくたばれば良い!!という思いは強くするはずです(商売文句失礼!)。ハゲタカを始めとする真剣・真摯に番組作りに取り組まれている方々の迷惑であるのは間違いありませんが。
ネタバレも無粋なので詳細・公式サイトは挙げませんが、経済ドラマというよりは、人間ドラマです。因みに、最終話はあれはあれで良かったと思います。
重ね重ねスレ違い、失礼致しました。
お暇な方は是非、御覧なって頂ければ幸いです。損はさせません。
お忙しい方は、「アラン!録画の準備だ!」ないし『第3話』だけでも見る価値はございます。
<TV版>
出演 : 大森南明 ・ 柴田恭兵 ・ 栗山千明 ・ 松田龍平 ・ 菅原文太
大杉漣 ・ 中尾彬 ・ 矢島健一 ・ 宇崎竜童 ・ 佐戸井けん太
松重豊 ・ 光石研 ・ 富士眞奈美 ・ 小市漫太郎
渡辺哲 ・ 嶋田久作 ・ 志賀廣太郎 ・ 田中泯 等々
●You Tube 〜 ハゲタカ映画版PV
http://www.youtube.com/watch?v=ki__49m1R_s
蛇足ながら6月6日公開の映画版は、日本VS中国との死闘です。
以前、チャイナマネーの脅威云々とかなんとか聞いた事がありましたが、そんなところなのかな?
ドラマで惹きつけ、「日本vs中国の映画版」で媚中全開、国民洗脳とならないよう切に願います。
朝日の住基ネットの世論誘導、そんなこともあったかも。2ちゃんねるで見た記憶あります。でも、その後の朝日の社員の論説はまったく知りませんでした。専門誌らしいし、ごく一部の人しか読んでないんじゃないですか。
偏頭痛さん、自分も少なくとも今はNHKは視る気がしません。
「いいドラマもやってるから視てあげよう」では、いつまでたってもNHKの増長は直らない気がします。公開討論会も拒否したらしいし、ほんとに怒りは増すばかりです。
台湾の件があり、迂闊でした。配慮に欠けて失礼致しました。
ネット世論調査政党支持率 - 2009年5月
ネット世論調査麻生内閣支持率 - 2009年5月
NHKはみないと言うだけでは、痛くもかゆくもないから、解約しかないと思っています。
RDD方式どころじゃないですよw
以下、本文。
アンカー・たかじんでの「世論調査を信じますか?」調査結果の違いについて。
設問内容や調査員の性質か、試行の成否を怠っているのかな。
世論調査は「活用資源」とみておりますが、その結果から生じる大衆への影響を気にはしております。
世論調査に一喜一憂する必要はありませんが、「情報は武器」でもありますから、時の政権叩きの様に、各々が何らかの目的を達成する為の道具として活用出来ます。
また、政治は良い政策や効果的な戦略を想起するだけではなく、それをどう伝播・浸透させるかも肝要になります。
安倍政権崩壊で泣き、麻生叩きで憤る。いつまでも同じ事の繰り返しもアレですからね。勿論、我が国の利害関係を掌握するのも肝要です。日本国をより良い国にする努力も重要ですが、同等にそれに取り組まなければなりません。
永続性こそが最重要なので。
因みに、麻生政権支持率が3割近くまでに回復している事について。
未だに不支持率が5割強もある事は直視せざるをえません。これまでの反動で素直に喜びたいでしょうが、喜ぶべき事ではありません。
小沢騒動で、民主党が埋没していく中だからこそ、間髪を入れずに新たな政策や取り組みで有権者を取り込むべきです。決戦までもう4ヶ月しかありません。
いくらなんでも民主党もこのままで良いとは思っていないので、その間、ポイントを稼げるうちに稼ぐのが賢明です。
世論調査・アンケートにつきものの、「設問内容」・「調査方法」・「サンプル」次第でどうとでもなりますね。
報道各社がRDD(RDS)実施しているのに対し、朝日は「朝日」RDDです。この「朝日」は一体何なのか?
「少数派に立ち止まれ!」
百姓の草なびきではないかと思います。
知らない者はどうとでも吹き込める→印象操作というものもございますが、良い意味でも悪い意味でも「和を以って尊し」ですから、自己保身的なものではないかと存じます。
それに、多数派は心地好いですから。
直接的な利害にぶつからないと、確固たる意見には至らないかと。一つの議論で、自らの立場を危うくしても貫くという気概は中々見受けられませんので。
大昔は、血で血を洗って勝者を決めておりましたが、今は多数決で勝者を決めます。様式は変わっても、やる事は一緒ですわ。
少数派に立ち止まる、成熟した民主主義には国民が能動的に情報収集・分析をして、個の意見を持つ事が肝要になります。
それには、個々人の能力と日本を取り巻く環境の変化次第でしょうか。
「日本人だけの傾向ではなくて、ある程度、大衆情報化社会が進んできた先進国で、一般的に見られる傾向」
情報量の増大に伴って、類似・同一情報が多角的に入ってくる事に拠るのでしょうか。興味深いです。
「そういう2割の人たちの意見というのも……中略……世論調査のいい使われ方じゃないかと」
全くその通りで。
とある事例で、議論を通じて、皆の参加意識を高めて一丸としてやるには必要な行為です。ただ、狂信者は除きますが。
正しいと思う事より、結果を出してナンボですから。俯瞰(モニタリング)する事による情勢把握は基本ですし、役に立てばマイノリティからの採用はあるべきでしょう。
新聞研究での独白について。
長年、禄を食んだ会社を裏切るのは、相当な勇気が要ります。
捏造や偏向を止めさせるには、息の根を止める事が効率的です。
この方を持ち上げると、ベラベラ喋りますかね。
最初の方で信じるが多かったから、そっちに流れたとも考えられます。
それに世論調査を「信じる」「信じない」とはどういう意味でしょうか。聞かれた人達はそのように答えたわけでしょう。
宮崎哲弥
「パッと答えてしまう。そうすると、ちゃんと答を、その事案について、内閣支持率等についてちゃんと答えたものかどうかというのはかなり怪しいと」
ふーん。ぱっと答えたら信用できないんですか、そうですか。
「少数意見に立ち止まれ」
小沢続投を支持する人達は少数派でしたよねw。
『世論調査に流されず(騙されず)大局を、成すべき事を見失うな』
という見方も如何でしょうか。
>小沢続投を支持する人達は少数派でしたよねw。
お言葉を返すようですが、それをいうなら麻生政権支持者も少数派ですよねw
また、次の衆院選後の政権でよいと思うのは「自民党を中心とする政権」は少数派ですよねw
unknown_protcolさんの見方に賛成です。
民主党支持者の宮崎氏が自民党の利になることを言うハズもないじゃないですかw
テキストを読み直しましたが、宮崎氏は小沢氏の「お」の字も出してませんよw
そもそも宮崎氏は政府の何かの諮問会議の委員もやってたし、政権寄り(もっといえば力のある側寄り)の人間だと思ってたんですが、ちがうんですか?
http://blog.zaq.ne.jp/otsuru/article/810/
シルクロードでの核実験を一切触れないNHKの姿勢, 核抜きで過去のロマンのみを放送し、日本国民を危険な核の砂漠へ導いた.
NHKは責任を問われる!
想定される観光者の5つのリスク
1 核爆発に巻き込まれ即死
2 核爆発を目撃し急性放射線障害で死亡
3 核爆発を目撃しないが、核爆発直後に核の砂を被り急性死
4 顕著に核の砂を被り、白血病、固形がんを帰国後発症する
5 妊婦が核の砂を顕著に被り、死産・流産、そして奇形の出産となる
シルクロードを観光したあなたのお友達に、このページを教えてください
タイミング遅すぎ。
自民党の支持が回復して、自民と民主の支持が拮抗していいバランスな今言うこっちゃないわな。
そもそも(固定電話があろうと)平日昼間に在宅している人対象の時点で母集団に偏りがあります。
どうしたら民主党政権が成立しないように出来るでしょうか?
また、北朝鮮の核、ミサイル開発や、中国の軍拡を止めることができるでしょうか?
ご教示下さい。
全く逆ですよw
統計学的に言って信頼できるデータを採るには最低1万件以上の回答が必要ですが、テレビ・新聞の世論調査は1000〜2000程度です。しかも宮崎哲弥氏の指摘通り非常に問題のある質問形式が多いわけで。それに比べたら毎回5万件以上のデータ、しかも男女別・年齢別・質問内容を明示などきめ細かい回答を集められるニコニコ動画あたりの世論調査のほうが遥かに精度が上だと思います。
あ〜釣りかw
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません。
フォーチュンとかいう占い師のスパム(勧誘の書き込み)は削除しました。対応が遅れて申し訳ありません。以後、こういう輩は相手になさらないよう宜しくお願いします。
連休の暇にあかせて、アホな占い師をからかってみました。
失礼しました。
五月三日午後一時現在、
「パール判事の日本無罪論」と「嫌韓流4」がアマゾンのベストセラーの十位以内に入っていますが、
「検索に一致する商品はありませんでした」のページでは、
(アマゾンの全商品に一致しない商品名を検索すれば表示され、本を探している人が行き着く可能性の高いページで、ベストセラー商品購入に導くためのページです。「でたらめな文字列」を入力すれば手っ取り早く表示できます。)
本のベストセラー1位〜20位以内の商品が交互に表示されるはずが、
「パール判事の日本無罪論」と「嫌韓流4」だけは絶対に表示されないように細工されています。
これは明らかに「パール判事の日本無罪論」と「嫌韓流4」を人の目に触れないようにするアマゾンの謀略です。
しかも、私がカスタマーレビューを編集して、アマゾンの不正な細工に関して知らせようとしたところ、何度編集してもアマゾンを批判する編集が出来ないようになっています。
(アマゾンを批判する編集でなければ何度でも編集可能ですぐに編集後のレビューが表示されます)
■皆さんアマゾンの中にも在日コリア人か売国奴がもぐり込んでいることは確実です。
アマゾンに抗議しましょう。
商品ページの一番下のほうにある「カスタマーサービスに連絡」をクリックすると、「Amazon.co.jpへのお問い合わせ」のページに飛びます、
そこのページの一番右下にある「カスタマーサービスに連絡」のボタンを押せば、Eメールでも電話でも抗議できます。
よろしくお願い致します。
携帯電話も固定電話も10桁には代わりがないはずなのに何で固定電話だけなんだろう。09で始まる市外局番も存在するのに。
まあ、回答されずにブツ切りとなるのも多くなりそうだけど。
世論調査と言えば社民党の福島みずほがたった200人程度の調査で80%もが云々とか言うのをやっていたね。
たった200人なら社民党支持者だけでいくらでも好きな割合を作り出せるだろうに。
正しい方法ならば母集団1000で正しい統計が出せます。しかし間違っている方法では5万でも怪しい。ちなみに新聞社の統計は1000,2000どころではなく500以下だったりするようですがw。ニコニコはネットが使える人たちの、ある程度情報強者に近い枠でのアンケートとして偏っていると思うので、支持率上昇はうれしく感じますが、世間一般の動向として見るのは危険ではないでしょうか。とはいえ、テレビのアンケートよりは現実に近い気もしますが。