知られざる安倍外交の成果(2014 G7ブリュッセル・サミット)
★「人気blogRanking」クリックお願いします→
★ご面倒でなければ「にほんブログ村」もお願いします→
※人気ブログランキングに「ぼやきくっくり」が新たに登録(二重登録)されています。お心当たりの方は登録削除して頂きますようお願い致します。
今日はおそらくあまり知られていないであろう、安倍外交の成果をご紹介します。
昨年6月にブリュッセルで開催された、主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)の内幕です。
★ご面倒でなければ「にほんブログ村」もお願いします→
※人気ブログランキングに「ぼやきくっくり」が新たに登録(二重登録)されています。お心当たりの方は登録削除して頂きますようお願い致します。
今日はおそらくあまり知られていないであろう、安倍外交の成果をご紹介します。
昨年6月にブリュッセルで開催された、主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)の内幕です。
ロシアのプーチン大統領を外して行われたこのサミットはウクライナ情勢が焦点でしたが、1日目から荒れ模様でした。
1日目のワーキング・ディナーの冒頭、オバマ大統領が指示書のような「トリガー・リスト」と書かれた2枚のペーパーを首脳たちに配布したのがきっかけです。
そこにはロシアのウクライナ浸食に対する各国ごとの対ロシア制裁が明記されていました。
オバマ大統領は首脳たちに「責任をみんながもってほしい」と高飛車な物言いをしました。
その押し付けがましい政策介入に、首脳たちは初めに戸惑い、まもなく不信感に変わりました。
なぜなら、対露強攻策のアメリカと自国経済への跳ね返りに気をもむ欧州とでは、温度差があるからです。
欧州がアメリカとともに経済制裁に踏み切れば、プーチン政権は必ず報復に出てきます。
ロシア産天然ガスの供給をストップされたり、食品が主力の物流が止まったりしてしまいます。
株価が下落すれば、ただでさえ苦しい欧州経済に影が差します。
このように、G7サミットは米欧激突という険悪な雰囲気の中で始まりました。
議長を務めるドイツのメルケル首相がただちに「それぞれ国によって事情が違う」と制裁に異議を唱えました。
原発ゼロを打ち出したドイツにとって、ロシアの天然ガスが頼りです。
イタリアのレンツィ首相も「我が国のエネルギーの大半はロシアの天然ガスに頼っている。おいそれとは応じられない」と反論しました。
[画像右がファン・ロンパイ欧州理事会議長]
ファン・ロンパイ欧州理事会議長(EU大統領と表現されることもある)も、「EUは28カ国あり、根回しが必要なのに、こんな紙切れを見せられては困る」と不満げに言いました。
これにオバマ大統領は、「あなたはEUの代表だからそのぐらい決断できるだろう」と高圧的だったそうです。
途端に気まずい空気が流れ、EU大統領は憮然としてそれきり一言も発しませんでした。
2日目のワーキング・ランチでは、オバマ大統領とフランスのオランド大統領が激突しました(2日目の席順を見るとこの2人は隣り合っています)。
オランド大統領が「そんな勝手なことを言うべきではない」と、真っ向からオバマ大統領に噛みついたのです。
フランスはヘリコプターや上陸用舟艇、戦車、ミストラル級強襲揚陸艦をロシアから受注していて、大きな商売なだけに、こちらもオバマ案に乗ることなどできません。
すると、オバマ大統領は「『ノルマンディー上陸作戦70周年』記念式典に欠席することもありうる」と揺さぶってきました。
記念式典はG7の翌日に、フランス北西部で開かれる予定になっていました。
オバマ大統領は、フランスが、プーチン大統領への式典招待を撤回していないことが気に食わなかったのです。
[画像はイメージです]
式典を主催するオランド大統領は、「誰を招くかを決めるのは私だ」「それなら出席しなくても結構、それはあなたの判断だ」と憮然として切り返しました。
話が進まず、特にオバマ大統領とオランド大統領の対立は顕著で、ついには怒鳴り合いの喧嘩にまで発展したそうです。
このままだと米欧の亀裂の溝が深まってしまう…。
このタイミングで発言を求めたのが安倍総理でした。
[画像はイメージです]
議長のメルケル首相が、「皆さん静かに」と制すると、安倍総理は「4つの提案をしたい」と言葉を継ぎました。
安倍総理はまず、会議で孤立気味のオバマ大統領に手を差し伸べるように、「さすがに、立派な提案であると思う」と持ち上げました。
そのうえで、「だが、ここでは協議の集約をはからなければならない」と一同を見渡しました。
安倍総理が挙げた折衷案は、
●ロシアに対して5月のウクライナ大統領選の結果を尊重し、ポロシェンコ政権を承認させること。
●ロシア派ウクライナから全てのロシア兵を撤退させること。
●追加制裁を含めロシアへの圧力を維持すること。
などの4項目でした。
もちろん、中国による尖閣沖の領海侵犯を念頭に、「現状変更のいかなる一方的な試みにも反対する」との挿入も忘れませんでした。
安倍総理はウクライナ問題をめぐる米欧対立という状況下で、際どい議論を引き取ることに成功しました。
議長のメルケル首相は間髪入れずに、こう言いました。
「安倍総理の提案は素晴らしいものだ。G7はこの提案にそって実行することに決したい。これにて閉会する」
首脳たちも、一瞬の隙をついて落とし所を提示した安倍総理の提案に乗りました。
日本が米欧決裂の危機をからくも救ったのです。
[メルケル首相と。但しこれは2日目の午前中、日独首脳会談前のもの]
会議終了後、会場では珍しい光景が見られました。
まず、議長を務めたメルケル首相が安倍総理に歩み寄り、強く握手を求めました。
孤立しかかったオバマ大統領は、安倍総理に近づいて肩をしっかりと抱きしめました。
オランド大統領も安倍総理のところに飛んで来て、何とハイタッチを求めてきました。
もちろん安倍総理もそれに応じました。
[オランド大統領と。但しこれは1日目の日仏首脳会談前のもの]
実際に採択された首脳宣言を見ると、ウクライナの部分の概要はこうなっています。
安倍総理の提案がベースになっていることが分かります。
ロシアによるウクライナ南部のクリミア併合や、東部情勢の不安化を「容認できない」と非難した上で、ロシアに対し
(1)大統領選の結果承認
(2)ウクライナ国境付近の露軍の完全撤収
(3)ウクライナへの武器流入阻止
(4)親露派勢力の武装解除への影響力行使
−を要求した。
必要な状況になった場合、追加制裁を「実施する用意がある」と警告した。
(産経2014.6.5 21:45)
今日の話のソースは以下の3つの記事です。
★zakzak2014年6月24日のジャーナリスト・歳川隆雄さん
★正論2014年12月号の産経新聞特別記者・湯浅博さん
★WILL2015年5月号のジャーナリスト・堤堯さん
(堤さんは官邸に深く入り込んでいる事情通から聞いた情報とのこと)
ウクライナ問題のような米欧が抱える問題では、日本はどうしても蚊帳の外になりがちでした。
が、安倍総理は米欧の議論に割って入り、共通利益を提示する役割を見事に果たしました。
湯浅博さんは、「度重なる首脳外交を通じて、旧知の関係を作り上げていたことが幸いした」と述べています。
堤堯さんはG7の約2カ月前(昨年4月)、オバマ大統領が訪日した時のエピソードも紹介しています。
オバマ大統領はその時も、安倍総理にロシア制裁に賛成してくれと協力を求めました。
それに安倍総理はこう答えたそうです。
「プーチン大統領は少なくともあと9年はやりますからね」
つまり、プーチン大統領との付き合いはまだ長いけれど、あなたとの付き合いはあと2年しかない、秤にかけざるをえない、という含意です。
オバマ大統領は苦笑しながら、「それでも少しは協力してくれよ」と言ったそうです。
そのせいかどうか、日本のロシア制裁は大してロシアに害を与えない内容になっていると。
堤堯さんはこう総括しています。
「プーチンと安倍は10回も会談をしている。まあ、うまく立ち回っている。いま他の政治家で、安倍のような芸当ができる奴が他にいるか」
('ω'*)(・ω・*)うんうん.
不安な点もありますが(外国人労働者受け入れ拡大とか…)、確かに安倍さん以上の人は、いまの永田町にはいないでしょうね。
ちなみに、安倍叩きでお馴染みの日刊ゲンダイは、当時このブリュッセルのG7サミットについて、「日米首脳会談を拒否された」「オバマ大統領と立ち話5分だけ」と大きく伝えていました。
ゲンダイは、安倍政権を米国追従だとよく批判しているようですが、自分たちこそいい加減「アメリカ離れ」したらどうでしょうか。
最近も、嬉々としてこんな記事を載せていました(-.-#)
■安倍首相は“国賓訪米”自慢も オバマに冷遇され日程スカスカ(2015年4月4日)
ツイート
@boyakuriさんをフォロー
※拙ブログはAmazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になります(紹介している商品にお目当ての物がなくても、どれかを適当にクリックしてAmazonの中に入っていただき、そこから目当ての商品に検索などで飛んでいただき購入されれば、当方の報酬になります)。「寄付」的にご協力いただければ幸いです。
※拙ブログ関連エントリー(安倍さんテレビ出演起こし)
・(旧ブログ)05/8/1付:「サンプロ」安倍晋三VS志位和夫
・(旧ブログ)05/8/1付:「報道2001」安倍晋三VS凌星光
・09/5/4付:「たかじん委員会」安倍さん出演 憲法SP(1)
・09/5/4付:「たかじん委員会」安倍さん出演 憲法SP(2)
・12/2/6付「たかじん委員会」日本の教育行政を考えるSPより修身と道徳
・12/10/8付:「たかじんのそこまで言って委員会」安倍新総裁出演!皇室典範・靖国・尖閣・慰安婦
・12/12/20付:「アンカー」安倍総裁独占生出演! 拉致・憲法改正・国防軍・TPPなど
・13/1/14付:「たかじんのそこまで言って委員会」安倍総理出演&飯島勲参与が民主左翼政権に目茶苦茶にされた官邸建て直し
・13/12/18付:「アンカー」(1)安倍総理生出演…消費税・TPP・防空識別圏・拉致・硫黄島遺骨・秘密保護法・憲法改正
・14/4/21付:安倍総理が移民受け入れにNO!「たかじんのそこまで言って委員会」より
・15/1/15付:「アンカー」安倍総理生出演!大阪都構想、憲法改正、選挙制度、拉致事件、経済再生…
■「お気楽くっくり」更新済
夫の大喜利(?)が採用されました。
ツイート
@boyakuriさんをフォロー
★「人気blogRanking」クリックお願いします→
★ご面倒でなければ「にほんブログ村」もお願いします→
★ご面倒でなければ「FC BlogRanking」もお願いします→
★拙ブログのミラー(FC2)にfacebookのボタンがあります。
竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
アニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★コメント・トラックバックを下さる方へ
お手数ですが規約(13.5.9改訂)に一度目を通された上でお願いいたします。
Comments
毎日、楽しみに拝読させていただいています
安倍さんのアメリカでの演説、どのような内容なのか、ドキドキしています
二階?国中に龍の石柱(シナの支配の象徴)を建てさせるのですかw
岡田?日本破壊ですかw
マスゴミは「報道しない自由」を行使しっぱなしですが、それでも、話は伝わってきますからw
いつも読ませていただいております。
安倍総理って、近年の世界政治でまれにみるバランサーだと思います。
それでも、安倍総理さえ倒せば自分たちの天下だと思い込んでいる人たちがたくさんいます。
そういう人に忠告しておきたいんですが人間としてやっちゃまずいことをやっておいて、人々が自分たちを支持してくれるとか人々を支配できるとか、思わない方が良いと思うよ。
お世話になりました。
本日はじめて、こちらの商品クリックからアマゾンに飛んで買い物する、に成功しました。
ではむまたー
Seeking a cancellation of plan to install “Comfort Women” memorial Say “NO” to the “Comfort Women” memorial in Fort Lee, NJ.
既に慰安婦記念碑が3つ建っている米国ニュージャージー州。
フォートリーでは2013年に計画が持ち上がりましたが、その後中断していました。
ところが、最近また韓国系団体が慰安婦記念碑推進の動きを見せています。
この度、ニュージャージー在住の邦人女性が反対署名を立ち上げました。
一筆でも多く署名が集まり、現地邦人の反対運動を応援いただけますよう、皆様のご協力何卒お願い申し上げます。
* 署名はこちらから
Seeking a cancellation of plan to install "Comfort Women" memorial
ニュージャージー州フォートリー慰安婦碑設置計画解消要求