■5/19放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
小沢氏に3度目の聴取…検察の判断は?絡む終盤国会その行方を青山ズバリ
今日は、鳩山政権が中国にどれだけ付け込まれているかというお話です。
後半、国会法改正案についても取り上げてくれました!(^o^)
コーナー前に、口蹄疫と普天間移設問題について青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
※私の使っているMacOS9でついにYouTube視聴ができなくなりました。
裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(
あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
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口蹄(こうてい)疫問題 政府、10km圏内の全頭殺処分決定 地元農家からは「遅すぎる」(FNN5/19 19:09)
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【口蹄疫】「赤松農水相らの対応は見苦しい」 自民・石破氏(産経5/19 12:24)
(赤松大臣の発言について。きのう(5/18)反省するところはないという、担当大臣として救いがたい発言を「アンカー」でもお伝えした。赤松大臣は国としてやるべきことはやったと言っているが、これについては?)
今、皆さんご覧になった
赤松さんの発言、県や市には問題あったかもしれないが、国には問題ないと言ってるのと同じ。ほんとは記者ももっと食い下がって、あなたがそもそも遅れたじゃないかと言うべきであるし、客観的事実としてはっきりしてるのは、10年前に宮崎県で口蹄疫あった時に殺処分になった生き物は35頭だった。それが今回は12万頭。まだ未解明だが、ウイルスにいわば感染力の強くなった分はあるかもしれないが、でも原因となってるウイルスそのものは基本的に同じ。うつるシステムは同じなんだから、
対応が遅れてなきゃ(殺処分が)33万頭になってしまうわけはない。
しかも
赤松さんは記者団のぶら下がり取材に対しては、「今までのようにちまちまやっててもしょうがないから」ってことを言ってる。ちまちまやってるって、先週も申したが、畜産農家が家族ぐるみで手塩にかけて育ててきた生き物を殺さなきゃいけないってことが続いてきた。
それをちまちまやっててもしょうがないという。言葉尻をとらえるんじゃなくて、言葉というのはその人間の本心が出ることがある。今回は明らかにそう。しかも大事なことは、鳩山総理は、一定の部分はあると発言されて、言葉を補うと、一定の問題部分はあるって意味だろうから、政府の責任を認めてる。そうすると責任っていう大事なことをめぐって閣内不一致なんだから、
鳩山さんは当然この赤松さんをさっさと解任して、そんなことやってる暇ないんじゃなくて、この人がいるから遅れてるんだから、この人を早く解任すべきだという意味でも、官邸がリーダーシップ取ってないって問題もあると思う。赤松さんだけじゃなくて官邸の責任も重いと僕は思う。
(日本だけでなくこの問題は
世界中が今、注目してるから、何をおいても農水大臣としてはこれにかかりっきりにならないといけないのに、あまりに軽すぎる。そして殺処分を前提としたワクチン摂取、これはもはや仕方ない?)
今となればもはや致し方ないってことであって、ここまで至る前に何とかすべきだったが、たとえばこうなってしまう前だったら、ヨーロッパの国でワクチン投与だけで乗り切った国もある。しかしこうなってしまうと、ワクチン投与したら、逆に症状が抑えられた生き物によってかえって感染が広がることも考えなきゃいけないから、ワクチンでいったん抑えつつ、せっかく投与した生き物を全部殺さなきゃいけないというのは、こうなってしまったら避けがたい。ほんとに言語に絶する事態だと思う。
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普天間基地移設問題 アメリカ側の難色で現行案に近い埋め立て方式に戻る可能性(FNN5/19 13:02)
(ここに至るまで鳩山総理はいろんなこと言ってきた。場当たり方式のツケが高じて、結局現行案に戻るってことは、じゃあ今まで言ってきたことは何だった?)
事実は小説より奇なりという言葉があるが、鳩山内閣の事実は漫画よりも奇なりみたいな話。ただ、最初に申しておきたいのは、僕はちょっと報道ぶりに不満があって、今のVTRにもあったが、アメリカが埋め立て方式にしてくれと、くい打ち桟橋方式は嫌だと言ってる理由はテロが怖いから、という報道がずっとなされているが、
直接、国防総省を中心に僕なりに確認してみたら、テロ対策も言っているが、それよりも我が合衆国政府が鳩山政権に問うているのは地元住民との合意なんだと。杭を数千本もサンゴに打ち立てることが地元住民の合意を得られるのかと聞いても、答がないと。
テロ対策もあるが、しかしテロ対策と言ったら、たとえば羽田空港の工事も今、くい打ちでやってる。民間空港だからテロが大丈夫ということではないので。埋め立て方式だったらどうかというと、VTRにあったように反対意見は勿論あるが、いちおうたとえば今の沖縄県知事の仲井真さんは埋め立て方式にはある程度の理解を示していて、少し沖合いにずらしてもらって騒音被害を和らげるんだったら、場合によっては埋め立て許可出してもいいという姿勢をずっと貫いてきた。許可を出す権限は知事にある。もう市長が変わったが、名護市の元の市長は埋め立て方式に合意してた。さっきVTRで女性の方がはっきり言っていたが、地元の工事関係者には利益があって、それを前提に名護市の経済が動いてた面もあるから。だからアメリカは埋め立て方式だったら、民主主義に基づいて最低限の合意が得られる可能性があるじゃないかと、それに戻すべきじゃないかと言ってる。フェアに見てその通りだと思う。
そうすると、報道ぶりも疑問だが、鳩山内閣の、記者懇談とか非公式の場で説明してる中身も実はおかしい。後輩の記者に聞いたら、もうとにかくアメリカはテロ対策で嫌がってるんだという話しかしない。
これは本当は鳩山政権の最後の思惑が崩れた。最後の思惑とは、地元住民の合意を得るために努力してると言えばアメリカも黙るだろうと思ったら、アメリカはむしろそこを突いてきた。その先に地元住民との合意が成り立つ可能性がないじゃないかと。じゃあ5月末までに間に合う話っていうのは元の埋め立て方式しかないでしょうと。そして実はアメリカも中井真知事と同じように、少し沖合いにずらすぐらいだったら呑みましょうということなので、さっきのアメリカ側の話(クローリー国務次官補が18日「日本は5月末の期限を守る」との認識を示した)っていうのはそのこと。
(すると他の案に比べると、現行案に近い埋め立て方式というのは、何パーセントかは別として地元住民の賛成を得られる部分もあるということを考えれば、政策的には普天間基地移設問題というのは、これがやはり最終的に最良の案だったのかと、あとで振り返って見た時にそういうふうになったとしても、だけど政治責任というのは残る。鳩山総理が最低でも県外、国外と言って、これだけじゃないけどこれもあって政権を獲得して、年が明けて名護市長選挙もあった)
政治責任が残るというよりは、より生まれるというか、これから拡大すると思う。現実にこれからどうなるかというと、石破さんが「自民党に相談されても」と言っていたが、相談することはほとんどないでしょう。そうじゃなくて
仲井真さんの肩にどさっと載っけようとする。あなた沖合いに少し出したら現行案OKと言ってたじゃないか、だからよろしく頼みますよ、名護市長も説得して下さいという話になる。知事も11月に知事選を控えていて、分かりました、そのようにしましょうとはとても言えない状況に追い込まれてる。追い込んでいったのは誰かというと鳩山総理。それを仲井真さんの肩に載っけるのであれば、自分が辞めてから。
(当初の日米合意の時点と、それから今この段階で現行案に近い形に戻るのっていうのは、地元の方にとっても受け止め方、怒りが変わってくる)
その通りで、それは沖縄選出の国会議員が民主党系も含めて言ってるのは、要するに沖縄県民の気持ちを、もう一回こう渦をたくさん作ったのは鳩山さんご自身でしょうと、だから責任取って下さいと言ってる。
さっきの口蹄疫の問題も含めて、何の責任も取らない。脱税の責任も取らない。それだと子供たちにこの国の政治の話はもうできない。そこが一番深刻な問題だと思う。
…………以下、“ニュースDEズバリ”
全文起こし…………