河野洋平〜特定アジアにおける輝かしい功績(加筆)

080930-1kounokokintou.jpeg※画像は2008年5月9日、来日した中国の胡錦濤国家主席と握手する「北京オリンピックを支援する議員の会」の河野洋平会長。

 9月18日、河野洋平が記者会見で政界引退を表明。
 9月26日、小泉純一郎が町村派に政界引退を正式報告。

 小泉さんの政界引退ニュースは国民に衝撃を持って迎えられ、「もっと続けてほしかった」という声も多く聞かれました。
 一方、河野の引退を惜しむ声はほとんど聞かれません。特に保守派からは「やっと辞めるか」と安堵をもって迎えられました。

080930-2tajima.jpeg ま、ごく一部には彼女のような例外もいるのでしょうが(^_^;
 (ちょっと見づらいけどパネルの上部に「次期総理は河野洋平(が良い)」と書いてあります)

 河野洋平が政界から去れば、日本も少しはマシになるでしょう。できれば、これまでの尻拭いをちゃんとやってから辞めてほしいものですが……。

 この人については、拙ブログで過去にちょっとしたまとめを作ったことがあります。
06/1/21付:河野洋平〜特定アジアにおける輝かしい功績キャッシュ

 今日はこれに加筆・修正をしてお届けします。
 あ、タイトルの「功績」というのはあくまで「特定アジアにとって」ですので、念のため。あと、項目の並び順は必ずしも時系列ではありません。

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【河野洋平〜特定アジアにおける輝かしい功績】
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●いわゆる河野談話 平成5年(1993年)

外務省HPより引用
慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話
平成5年8月4日

 いわゆる従軍慰安婦問題については、政府は、一昨年12月より、調査を進めて来たが、今般その結果がまとまったので発表することとした。
 今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。
 なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていたが、当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。
 いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。また、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては、有識者のご意見なども徴しつつ、今後とも真剣に検討すべきものと考える。
 われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。
 なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。

 この談話は、自民党が衆院選で敗北し、下野目前の平成5年8月に出されたものです。日本の歴史教科書に慰安婦問題を載せる根拠を与えるなどし、現在に至るまで大きな禍根を残しています。

 ところがこの談話は歴史的事実に基づいたものではありませんでした。
 談話が出されて3年半後の平成9年1月30日、平林博外政審議室長(当時)が国会で「政府が調査した限りの文書の中には軍や官憲による慰安婦の強制募集を直接示すような記述は見出せなかった」と証言したのです。

・平成9年(1997年)1月30日 参議院・予算委員会における平林博氏の発言(参議院会議録情報より引用)
○片山虎之助君 従軍というのは軍属ですよ、軍籍を持つということなんですね。したがって、従軍記者だとか従軍看護婦さんはおるんです。従軍慰安婦なんというのはないんですよ。勝手につくった言葉でひとり歩きをしている。しかも、この言葉は一定のイメージを与えるんですよ。不正確でありかつ一定のイメージを与える。特に私は大変な影響があると思う。
 そこで、文部大臣が今言われた平成五年八月四日の外政審議室の調査、それに基づく官房長官の談話がこれまた不正確なんですよ、不正確。軍が関与していると。関与はしていますよ。関与にもいい関与、悪い関与、積極的な関与、消極的な関与があるんだから。それは兵士を守るために消極的にはいい関与をしたんですよ。だから、それは私は否定しません、否定しない。それじゃ、強制連行や強制募集、そういうことの事実が確認できたかどうかなんです。ところが、あの調査報告も官房長官談話もかなりあいまいなんです。
 そこで、外政審議室長、どういう調査をしましたか。

○政府委員(平林博君) お答えを申し上げます。
 政府といたしましては、二度にわたりまして調査をいたしました。一部資料、一部証言ということでございますが、先生の今御指摘の強制性の問題でございますが、政府が調査した限りの文書の中には軍や官憲による慰安婦の強制募集を直接示すような記述は見出せませんでした。
 ただ、総合的に判断した結果、一定の強制性があるということで先ほど御指摘のような官房長官の談話の表現になったと、そういうことでございます。

○片山虎之助君 今の審議室長の話は、資料と証言を集めた、資料には強制性を示すようなものはなかったと。ということは、(「そんなことはない」と呼ぶ者あり)いや、今答弁したんだから。
 そこで、それじゃ証言ということになる。その証言はどういう人から集めましたか。

○政府委員(平林博君) その前に、強制性の問題でございますが、今御答弁申し上げましたのは、強制募集を直接示すような記述は見出せなかったと。ただ、もう少し敷桁して申し上げれば、いわゆる従軍慰安婦の方々の日常の生活等におきましては強制性が見られるということで先はどのような官房長官の談話になったということでございます。
 証言につきましては、元従軍慰安婦とされる方々本人、それからいろいろな研究者、学者等でございます。

○片山虎之助君 いや、日常生活の強制性なんというのは、これはある意味ではわけがわからないんですよ。そういう資料があるなら、また出していただきたいと思いますが。
 そこで、結局は証言を中心にどうもあの調査報告や何かができたんじゃないかというふうに私は思っている。証言というのは、当事者の両方なり第三者が入る証言でないと、片っ方だけの証言者を集めてということは、ちょっと私は客観性を欠くんじゃなかろうかと。

 また、当時の官房副長官で談話作成に関わった石原信雄氏も、産経新聞のインタビューに対してこのように答えています。

・平成9年(1997年)3月9日付産経新聞における石原信雄氏の発言(酒たまねぎや ura ホームページさんより引用)
河野氏は調査の結果、強制連行の事実があったと述べているがーー
「随分探したが、日本側のデーターには強制連行を裏付けるものはない。慰安婦募集の文書や担当者の証言にも、強制にあたるものはなかった

一部には、政府がまだ資料を隠しているのではという疑問もあるーーー
「私は当時、各省庁に資料提供を求め、(警察関係、米国立公文書館など)どこにでもいって(証拠を)探してこいと指示していた。薬害エイズ問題で厚生省が資料を隠していたから慰安婦問題でも、というのはとんでもない話。あるものすべてを出し、確認した。政府の名誉のために言っておきたい

ではなぜ強制性を認めたのかーーーー
「日本側としては、できれば文書とか日本側の証言者が欲しかったが、見つからない。加藤官房長官の談話には強制性の認定が入っていなかったが、韓国側はそれで納得せず、元慰安婦の名誉のため、強制性を認めるよう要請していた。そして、その証拠として元慰安婦の証言を聞くように求めてきたので、韓国で十六人に聞き取り調査をしたところ、『明らかに本人の意志に反して連れていかれた例があるのは否定できない』と担当官から報告を受けた。十六人中、何人がそうかは言えないが、官憲の立ち会いの下、連れ去られたという例もあった。談話の文言は、河野官房長官、谷野作太郎外政審議室長、田中耕太郎外政審議官(いずれも当時)らと相談して決めた

聞き取り調査の内容は公表されていないが、証言の信憑性はーーー
当時、外政審議室には毎日のように、元慰安婦や支援者らが押しかけ、泣きさけぶようなありさまだった。冷静に真実を確認できるか心配だったが、在韓日本大使館と韓国側と話し合い、韓国側が冷静な対応の責任を持つというので、担当官を派遣した。時間をかけて面接しており当事者の供述には強制性に当たるものがあると認識している。調査内容は公表しないことを前提にヒアリングしており公表はできない」

韓国側の要請は強かったのかーーーー
「元慰安婦の名誉回復に相当、こだわっているのが外務省や在韓大使館を通じて分かっていた。ただ、彼女たちの話の内容はあらかじめ、多少は聞いていた。行って確認したと言うこと。元慰安婦へのヒアリングを行うかどうか、意見調整に時間がかかったが、やはり(担当官を)韓国へ行かせると決断した。行くと決めた時点で、(強制性を認めるという)結論は、ある程度想定されていた

それが河野談話の裏付けとなったのかーーーー
「日本側には証拠はないが、韓国の当事者はあると証言する。河野談話には『(慰安婦の募集、移送、管理などが)総じて本人たちの意志に反して行われた』とあるのは、両方の話を総体としてみれば、という意味。全体の状況から判断して、強制に当たるものはあると謝罪した。強制性を認めれば、問題は収まるという判断があった。これは在韓大使館などの意見を聞き、宮沢喜一首相の了解も得てのことだ」

談話の中身を事前に韓国に通告したのかーーー
「談話そのものではないが、趣旨は発表直前に通告した。草案段階でも、外政審議室は強制性を認めるなどの焦点については、在日韓国大使館と連絡を取り合って作っていたと思う」

韓国側が国家補償は要求しない代わり、日本は強制性を認めるとの取引があったとの見方もあるーーー
「それはない。当時、両国間で(慰安婦問題に関連して)お金の問題はなかった。今の時点で議論すれば、日本政府の立場は戦後補償は済んでいるとなる」

元慰安婦の証言だけでは不十分なのではーーー
「証言だけで(強制性を認めるという)結論に持っていったことへの議論があることは知っているし批判は覚悟している。決断したのだから、弁解はしない」

 なお、石原信雄氏は2005年、再び産経のインタビューに答えています。
 (この時産経は河野洋平にも取材を申し込んだが、国会開会中を理由に応じなかった)
 
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小泉元首相政界引退 どうしても言っておきたいこと

080926-01koizumi.jpeg【小泉引退】元首相、町村派に正式報告(産経9/26 12:17)

 小泉さんが政界引退ですか。うーん、正直、全く眼中になかった。

 というのは、この9月18日、河野洋平が引退表明をしましたよね。それ以降、私はこの人の特定アジアにおける功績(日本にとっては「罪過」)をまとめてまして、この週末にでもブログにUPしようと考えてたんです。
 つまり不本意ながら、ここ1週間ほど私の頭の中は河野でいっぱいだったわけで(T^T)

 小泉さん引退の第一報を聞いて、最初は「あ、そうですか」程度にしか思わなかったんですが、テレビで小泉さんの過去のVTRなんかを見てるうちに、書きたいことがいくつか出てきました。
 ということで、河野のエントリーは後回しにして、今日は小泉さんについて書きます。
 
 まず、首相時代の小泉さんの政策や言動について、どうしても言っておきたいことが3点あります。
 拉致問題、靖国参拝問題、皇室典範改正問題です。
 
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「アンカー」選挙日程誤報の真相&北の情勢と絡む日本の総選挙

■9/24放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

麻生内閣誕生へ…組閣最新情報▽“総選挙は俺が…”組閣に秘められた思惑青山ズバリ

080925-18asoozawa.jpeg 「朝日新聞は古賀さんに利用されて誤報を打った(朝日だけじゃないが)」「河村官房長官は外国人地方参政権推進派」「小沢さんは超親中派で親北派」――。
 青山さん、今回はいつにも増して思い切った発言を連発(^_^;

 コーナーに入る前に、組閣のニュース(時間的にもうほとんど全部固まってました)が扱われました。そこでの青山さんのコメントから起こします。
 (起こしの後に、組閣について私の雑感も付けました)

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。


 内容紹介ここから____________________________

 (組閣について、室井佑月さんが「総裁選の時からもう選ばれるとわかってる人がいたので、あまり驚きがない。また初入閣の人たちは名前を知らない人が多いし、ほんとに総選挙は近いんだろうか?」といった発言をした後――)

青山繁晴
「僕も正直、え?麻生さん、こんな組閣をするのかっていう、ちょっとまあ、ややショックなぐらい」

山本浩之
「あ、そういった意味での驚きがあったっていうことですね」

080925-01ao.jpeg青山繁晴
「ええ。で、まあはっきりしてるっていうか、やっぱり考えざるをえないのは、安倍内閣の失敗原因の1つはやっぱりお友だち内閣だったし、それこそ星野ジャパンもお友だち組閣、失敗した。それがまたやるのか?っていうのがね、意外なんですよ。意外なんで、あえて麻生総理の意図を考えると、1つは今、室井さんが言ったね、サプライズっていう、小泉さん以来の風潮に逆らってみせるというのがあるのかなということが1つと、それからもっとはっきりしてるのは、今日、組閣名簿を官房長官にやらせないでご自分がおやりになる。初めてだと思いますけど、それでわかるように、要は総理になった気分じゃなくて、大統領のお気持ちでいるんだろうなと」

一同
「はあー」

山本浩之
「つまり自分に近いメンバーを集めたという形になりますか」

青山繁晴
「そうです。あの、もっとはっきり言うとね、お友だちじゃなくてね、イエスマンばっかりですよ」

室井佑月
「ちょっとそれは怖いことだと思っちゃうな、あたしは」

青山繁晴
「うん。それで議院内閣制の国で、その大統領の気分でいるっていうのはね、あの、普通はあんまり上手く行かないんじゃないかって、それは心配しますよ。やっぱり内閣できたばっかりだから、もういい加減まともになってほしいじゃないですか。潰れる内閣ばっかりじゃなくて」

山本浩之
「たとえば小泉さんの逆を行く、サプライズじゃなくてっていうことがありましたけれども、それならば適材適所ってことがあります。えー、この分野に長けた人を実務型の人で集めたっていうんだったらまだわかるんですけども、そうじゃないわけですもんね」

080925-02kakuryou.jpeg青山繁晴
「ええ。それはね、今おっしゃったのは非常に大事なポイントでね、具体的な名前あえて申し上げると、たとえば外務大臣に、ここ(パネル)に出てますけど、中曽根弘文さん起用しましたね。それで、中曽根康弘元総理の息子さん、僕は中曽根総理の総理番でしたから、若い頃からよく存じてますが、人柄最高なんですよ。お父さん、よく言えば個性強い、悪く言うとアクが強いじゃないですか。ね。俺が俺がって人です。(弘文氏は)全然それがない。すごい人柄のいい人だけど、外交に関する識見って、僕1回も聞いたことがない。文教族で元文部大臣でね、しかも参議院でしょ。で、北朝鮮が崩れるかもしれない、それから中国もオリンピック終わってどうなるかも知れない、アメリカとの関係揺らいでる中で、なぜこの人が外務大臣なのかっていうのは、僕はわからない」

室井佑月
「えー。あれは?官房長官って意外とこうメディアに出たりするのに、河村さんっていう人、どうして持ってきたの?」

青山繁晴
「うーん。それもね、河村さん、自分でも『私が地味だから麻生さんの引き立て役になりやすい』って、ご自分でおっしゃってるけど、河村さんはね、1つ気になるのはね、そりゃいろんな考え方あると思いますが、もうはっきりしてるのは、その外国人の方の、日本に永住されてる外国人の方に、地方の参政権を与えるべきだと。これはっきり言われてるわけですよ。で、官房長官は内閣のスポークスマンですから、少なくとも麻生内閣は、やっぱり公明党がこの考え方に近いですからね、公明党といっしょにやっていくためには、それやるのか?と。これが誤解なのか、誤解でないのか。これは総理ご自身が説明する必要がまず生じますよね」

山本浩之
「ああー、なるほど。あの、それと中山恭子さんですね、拉致問題担当大臣でしたけど、今回はこの、無任所大臣の中に拉致問題担当という文字が外れました

青山繁晴
「ええ。あの、まあ麻生さんサイドにこの件は電話をして聞いたんですけれど、あの、旦那さん(中山成彬氏)が大臣に入るから、もう難しいと。僕それ自体もよくわかんないんですけど」

一同
「えー」

青山繁晴
「その私的なことでね、私的なことと公的なこと、これ麻生さん本人の言葉じゃないですけど、ま、側近はそう言ってるわけですよ。それが1つ不思議なんですが、まあ今日はね、補佐官人事までは発表されない、おそらく明日かなと思いますから、中山さん、もう一度補佐官に戻すのかなと思いますが、ただ国民の目線で行くとね、やっぱりせっかく拉致問題担当大臣を置いたんだから続けてほしいっていうのが、普通はそう思いますからね。そこも総理ご自身の説明が必要になる部分ですね」

山本浩之
「そうですねー。で、今日はこの後、青山さんのコーナーでも、この麻生新総理に関するお話を聞かせていただけるということなんですけど」

青山繁晴
「はい。で、まあとにもかくにもこうやって新内閣できたら、今度この麻生さんが、じゃあいつ衆院解散に踏み切るのか、総選挙どうなるのかというのが、もちろん国民の関心事である、だけじゃなくて、日本の運命を左右するんですけど、先週の『アンカー』で、日本のメディアが次々と10月3日解散、10月26日総選挙の投開票になるんだっていうことを、どんどん決め打ちしていったけど、それ違いますと申しました。麻生さんはリーマンショックも心配してて、補正予算をまず上げようと、少なくとも努力はしてから解散するんで遅れますと申しましたら、皆さん、あの、先週見て下さった方はね、翌日の朝日新聞の1面トップに、こうじゃないかじゃなくて、もう決め打ちでね、いや、10月26日投票なんだと、10月3日解散…」

山本浩之
「言い切りましたよねー」

青山繁晴
「で、一覧表まで書いてあって、クエスチョンマークも一切ないという報道があって、びっくりされたと思うんですが、もうお気づきと思いますが、それは誤報です。10月3日解散、10月26日投票って、それはよっぽど世の中ひっくり返ればアレですけども、もうほとんどないです。それは後でももう1回説明しますが、今日まずお話ししたいキーワードはこれなんです(フリップ出す)」

080925-03frip1.jpeg山本浩之
「大新聞が利用された『暗闘』」

青山繁晴
「はい。今、申したのは、朝日新聞の例ですけども、朝日だけじゃなくて他の新聞も10月3日解散、10月26日投票っていうのを決め打ちしたんですが、それ本当は利用されてるんですね。で、これはその、新聞だけの問題じゃなくて、麻生政権、できたばっかりの政権の中でどんな暗闘があるのかっていうのは、国民にとっても大事なので、今日お話ししたいと思います」

山本浩之
「えー、ではコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「さ、毎週、青山さんには政界の水面下の動きなどを解説してもらってるわけですけども、今週はどのような裏側が見えてくるのか、さっそくお願いしたいと思います」

080925-04title.jpeg青山繁晴
「はい。あの今週は、いわばコーナーの入口で、大新聞の誤報っていうことを申しました。で、それはその、新聞だけの問題じゃなくてですね、あの、こういうコーナーを見ていただいてる視聴者の方にとって、あるいは国民にとって、その新聞、あるいはこういう番組含めた、テレビも含めてですね、メディアをどういうふうに活用されるか。で、しかも総選挙が近づいてますから、そのメディアのいわば上手な活用の仕方っていう意味で、新聞の誤報っていうのはどうやって作られるかっていうことを、ま、僕、元記者ですから、僕の自省も含めて、反省も含めて、赤裸々にお話ししたいと思います。で、あれが誤報だったと、10月26日総選挙は誤報だということを理解していただくために、やっぱりまずその、ほんとの政治日程から見ていただきましょう」

080925-05nittei.jpeg村西利恵
「はい。まず今日、内閣が発足し、明日の朝、麻生さんはニューヨークへ発って、日本時間の26日に国連で演説を行います。日本に戻って、29日には所信表明演説、そして10月1日から3日間は各党の代表質問が予定されています」

青山繁晴
「はい。あの、ここに出てるように、この10月3日ね、要するに代表質問が終わったらもうそこでバーンと解散してしまうはずだというのが、誤報を生んだわけですね。で、3日に解散したら、そこから選挙の公示期間の12日間とかいろいろ考えたら、10月26日投票に自動的になるなって話なんですよ。ところがこれ代表質問だけだと、要するに補正予算は全然実際に審議できないわけですから。これあの、3日、金曜日なんですね。3日金曜日ですから、麻生さんがすでに実質決めてるのは、週明けて10月6日の月曜日から予算委員会を立ち上げます。だからもう3日解散っていうのは、もうないんですよ。だからすでに誤報になってるわけですね。誤報なら誤報でちゃんと新聞は後始末をすべきだと思います
 
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麻生総裁誕生によせて

080922asou.jpg自民総裁に麻生氏、得票67%で圧勝…細田幹事長を決定(読売9/22)
      ┌─┐  ┌─┐
      │●│  │●│
      └─┤  └─┤
      _   ∩   _  ∩ 麻生!
    ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  麻生!
 ┌─┬⊂彡┌─┬⊂彡
 |●|    |●|
 └─┘    └─┘

 まずは麻生さん、総裁就任おめでとうございます。
 麻生派って20人でしたっけ?こんな小さな派閥から総裁、そして総理が誕生するなんて、昔は考えられなかったですよね。

 それにしても、今回の総裁選、最初こそ候補者が乱立したこともあり盛り上がったけど、あとはもうサッパリでしたね(無投票で小沢さんの3選を決めてしまった民主党に比べたら、めちゃくちゃマシですが)。
 
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「ムーブ!」後継者は誰?3つの派閥が争う北朝鮮

■9/18放送「ムーブ!」KOREAナウ

北朝鮮問題最大の焦点…後継者は誰に?重村教授に聞く(当日のテレビ欄より)

080918-05suji.jpeg 北朝鮮では今、どんな勢力があるのか?誰が仕切ってるのか?そして金正日の後継者は誰?
 新聞記事の読み方についても解説。メディアリテラシーの勉強になります。

 細かい相づちや間投詞、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はテレビ画面をデジカメで撮影しました。粗くて見にくいですがお許し下さい。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。


 内容紹介ここから____________________________
 
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「アンカー」総選挙睨み自民・民主の駆け引き(付:金正日重病説)

■9/17放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

麻生総裁誕生ならば波乱必至?政界にうごめく思惑を青山ズバリ

080917-19frip2.jpeg リーマン・ブラザーズ破綻で麻生さん大ピンチ!?小沢さん国替えの真相は!?その他、新聞やテレビでは報道されない政局のディープな情報が満載。
 最後に、未だ謎に包まれた金正日重病説について、青山さんの見解を要約で付けました。

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。


 内容紹介ここから____________________________

山本浩之
「このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりますけれども、今日は青山さん、どういうお話を」

青山繁晴
「今、日本が全然動きがないことの1つの理由としてですね、首相が退陣表明して総裁選をやってるからだ、ということを言う人多いわけですけどね。それで僕は共同通信政治部の記者だった時代から、考えたらもう20何年、政局ずっと見てきたんですが、今回の政局ほど表に出てるのがこんなちょっとで、もう下がこんなに大きな政局っていうのは初めて見ます。だからこそ報道が、ちょっと残念ながら本当のことをこう、いわば突き刺してない。だからおそらく一般国民の方も、たとえばもう総選挙の時期が決まったように新聞に書いてあるけど、『え、ちょっと待って、何で分かるの?』と」

山本浩之
「確かに」

青山繁晴
「おかしいなと思われてる人、多いと思うんです。で、今日はその、いわば国民の普通に持ってる疑問に答える内容にしたいんですが、キーワードは…(フリップ出す)」

080917-01frip1.jpeg山本浩之
「『凄味いっぱいの場外戦』」

青山繁晴
「はい。これあの、今回ほんとはウラっていうか場外戦の部分が非常に大きくて、それもですね、小沢さんとか麻生さんのもう人間性をかけた凄味いっぱいのドラマを感じるんで、そのお話をいたしたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」

(いったんCM)

 …………………………VTR開始…………………………

080917-02asou.jpeg 自民党総裁選の投票日まであと5日。
 麻生氏の優勢が伝えられ、今や消化試合とも言われる中、この男がついに動いた。

080917-03koizumi.jpeg 小泉元総理は昨日、小池氏を支持する議員が集まる『小池氏激励ランチ』に出席。

小泉純一郎 元首相
「応援してくれない人を敵と思っちゃいけない。いずれ味方になる人がたくさんいるから。ね。応援してる人もいずれ敵になるかもしれない(一同笑い)」

 解散総選挙やその後の政界再編を意識したともとれる意味深な発言。

080917-04ozawa.jpeg 一方、民主党からは小沢代表の『国替え』が飛び出した。

080917-05hato.jpeg民主党 鳩山由紀夫 幹事長(今月14日)
「岩手4区からは小沢代表は出馬しないと。(VTR中略)命をかけてるということを示す必要がある。そういう選挙区に限られると思います」

080917-06oota.jpeg 鳩山幹事長は小沢代表が公明党の太田代表の選挙区、東京12区から出馬する可能性も示唆。
 果たしてその意図は?

 解散総選挙を睨み、激しい駆け引きが始まった自民・民主の両党。
 そこで今日は、新聞でも報道されていない政界のディープな動きを、青山がズバリ解説します。

 …………………………VTR終了…………………………

080917-07studio.jpeg山本浩之
「はい。解散総選挙に向けての動きが激しくなってますけれども、室井さんはこのところのこの動きっていうのは、どういうふうにご覧になってます?」

室井佑月
「いや、もうあれでしょ。みんな選挙のことしか考えてないっていうのは分かるよね。あと、その、総裁選は自民党の人たちが考えてるほど全然盛り上がらなかったね。あんまりテレビもワイドショーとかでもやってないしね」

山本浩之
「でもまだ折り返したばかりなんですけど。まだ5日あるんですよ」

室井佑月
「えー、だってこれからもっと活発にやるとは思えないよ。ちっちゃい枠じゃないかな」

山本浩之
「思えないですよね。そんな中で今回は、もうその凄味いっぱいの場外戦がくり広げられてるんだと。で、まだそれが表にほとんど出てきてないというところで、青山さんのそのあたりの解説をお願いしたいというふうに思います。お願いします」

青山繁晴
「はい。あの、今、室井さんの言ったことは相当当たっててですね、一番最初、こう5人並んで出てきてね、まあ5つ大きな打ち上げ花火が上がったようなもので、最初は盛り上がったんだけども」

村西利恵
「この時ピークだったような感じがしますね(笑)」

080917-08title.jpeg青山繁晴
「そう、その通りでね。告示の時の記者会見がピークで、そのあとは誰が見ても、ちょうど(パネルの)真ん中に写ってますけど、この麻生さんが独走してるから、だんだんだんだん盛り下がってきてて、ヤマヒロさんが言った通り9月22日の投票までね、どうやって保たせるか。従ってこの状況で結論はこの麻生さんがもはや当確なんだけど、それで悩んでる人が実は…。これちょっと出してくれますか」

080917-09asou.jpeg村西利恵
「はい。それが他ならぬ麻生さん自身」

青山繁晴
「勝ちそうな、あるいはもう勝つと分かってる、つまり新しい首相になると分かってる当の勝利者が一番悩んでる。どうしてかというと、この人は、麻生さんは総理になったらいずれにしろ解散総選挙やらなきゃいけないので、その盛り下がったままの状態でたとえば冒頭解散、そんなことになったら、麻生さんが総理になった場合に、ご自身が追い込まれることになってしまうから、実は悩んでるわけですけど。昨日はでもそうは言いながら、総裁選の報道がいろいろテレビでありましたよね。それはこの人のお陰ですよね。はい、出してくれますか」

080917-10koizumi.jpeg村西利恵
「はい。小泉元総理が小池さん支持を表明しました」

青山繁晴
「今まで思い出していただくと、その前に小泉さんは小池さんをやっと支持すると言ったんだと言いながら、実は衛藤征士郎さんという人とね、ご飯を食べてて、小泉さん姿現さずに衛藤さんだけが勝手にメモを読み上げて、ほんとなのか嘘なのか分からない。姿消してたわけですよ。それが姿現したというのは、要するにこの人(小泉)が出たら必ずテレビが報道すると分かってるから、真ん中で盛り上げようとして出たんですね」

村西利恵
「なるほど」
 
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今に通ずる昭和の論文

 10年ぐらい前でしょうか、「映像タイムトラベル」という番組がありました。朝日放送で深夜にやってたので、もしかしたら関西ローカルかもしれません。
 日本の(基本的に)古き良き時代の映像をいろいろ流してくれましてね。まだ自分が生まれてなかったり、物心ついてない時代の映像であっても、なぜか妙に懐かしい気分にさせてくれた番組でした。

 それを彷彿とさせるような連載が現在、産経新聞で行われています。スタートしたのは今年の5月頃でしたかね。
 産経新聞のコラム「正論」が35周年ってことで、初期の頃のさまざまな識者の論文を再掲してるんです。名付けて【昭和正論座】。
 この平成の時代に読んでも全く色褪せていないというか、十分に唸らせてくれる、そういう論文がたくさんあります。

 論文は全てWEB版に掲載されているわけではなく、未掲載のものも多いようです(産経WEB「昭和正論座」での検索結果はこちら)。
 今日はWEB未掲載分から、1つだけ紹介したいと思います。
 
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「ムーブ!」民衆爆発寸前?究極の選択迫られる中共(細切れぼやきも)

■9/9(火)放送「ムーブ!」チャイナ電視台

不満爆発させる民衆抑圧する政府…五輪後中国最悪のシナリオ(当日のテレビ欄より)

080909-06tomi.jpeg 今回の解説は富坂聰(とみさか・さとし)さん。番組初登場です。

 中国関係でわりと有名な方ですよね。私は毒ギョーザ事件のあたりから、お顔をよくテレビで拝見するようになりました。
 今も2カ月に1回ぐらいの頻度で中国に行かれており、それぞれ1週間から10日ほど滞在されるそうです。

 8/26放送分(起こしはこちら)と内容的に少しだぶってる部分もありますが、ただこの日は勝谷誠彦さん、須田慎一郎さん、伊藤惇夫さんというメンツでいわゆる専門家はいませんでしたし、専門家の意見として紹介されたのも財部誠一さんの楽観論だったりしたので、今回の富坂さんの解説と読み比べてみるのも一興かもしれません。

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。今回は原寸大画像ですので、これ以上大きくは表示されません。あしからず。


 内容紹介ここから____________________________
 
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「アンカー」金正日重病説と中山恭子拉致問題担当大臣インタビュー

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■9/10放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

福田政権投げ出しで拉致問題は中山恭子大臣を直撃…青山ズバリ

080910-18namida.jpeg 中山恭子さん単独インタビュー。本来は先週に放送する予定だったのが、福田首相の突然の辞任表明により今週にずれ込みました。
 コーナーに入る前に金正日重病説のニュースが取り上げられたので、そのやりとりも起こしました。

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
 緑色の字はVTRのナレーション部分です。


 内容紹介ここから____________________________
 
 まずは金正日重病か!?のニュース。

080910-01kimnews.jpeg

 ニューステキストはこちらなどをご参照下さい。
建国60周年閲兵式に姿を見せなかった北朝鮮・金正日総書記の身辺にさまざまな憶測(FNN9/10)

 ――ということで、スタジオのやりとりから。

山本浩之
「まず青山さん、この情報っていうのは確度高いと見てよろしんでしょうか?」

青山繁晴
「これはね、金正日さんの病気って、今までもね、糖尿病、心臓病中心にたくさんありましたね。でも今回は決定的に違う点がいくつもあって、まずふだん僕が連絡取り合ってるアメリカ、イギリス、それから日本の情報筋はもう一致して、今回は今までと違う、実際に半身不随以上の病状じゃないかと見てます。で、1つはですね、建国60周年、60というのは日本でも還暦と言いますけど、北朝鮮は儒教の影響が非常にまだ残ってて、60っていうのは非常にやっぱり意味が大きいんですね。で、その記念式典だから明らかに軍が、人民軍の本隊がね、さっきVTRにもありましたけど、ああいうその民兵じゃなくて、人民軍の本隊が軍事パレード準備してた。それはアメリカが衛星写真で見てるから確認してたわけです。それが急に軍自体が出てこなくなって、最高指揮官である金正日さんも出てこない。これは大変なことで、単に出てこないだけじゃなくて、金正日さんの重病に合わせて、軍が実は配置についてるんじゃないかと

一同
「えっ」
 
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北京五輪まとめ(動画編)

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 先週末、時間ができたのでYoutubeを巡回していたところ、北京五輪関連の興味深い動画をいくつか見つけましたので、今日はそれを紹介します。

 硬軟とりまぜ&時系列無視です。
 タイトル文あるいは画像クリックでYoutubeの当該動画に飛びます。
 
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東アジア | comments (8) | trackbacks (0)
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