■1/14放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
オバマ新政権は苦難の船出か?“緊迫”する中東情勢裏側を青山がズバリ

中東情勢って日本ではいまいち馴染みが薄いし、分かりにくかったりもするんですが、今回の青山さんの解説は最近問題になっているイスラエルのガザ空爆、その根っこの部分がよく理解できます。
本題に入る直前に、オバマ次期大統領から次期国務長官に指名されたヒラリー・クリントン上院議員に対する指名承認公聴会についての報道があったので、その部分も起こしました。
これとは別個に、最後に最近の政局についての青山さんの見解も箇条書きで付けました。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
…………………………VTR開始…………………………
ヒラリー・クリントン上院議員
「アメリカは緊急の課題を一国では解決できない。世界もアメリカ抜きでは解決できない」
国際協調主義を強くアピール。単独行動主義からの転換を打ち出しました。
軍事力などのハードパワーに頼らず、文化や経済などあらゆる手段を使ったスマートパワーでの外交が必要だとしました。
一方、アジア外交については明確な決意を示しました。

ヒラリー・クリントン上院議員
「日米同盟はアメリカのアジア外交における礎だ」
「ゴールは北朝鮮の非核化」
「6カ国協議は中国政府、韓国・日本と緊密な連携をとって、北朝鮮への行動転換を促しやすい形で圧力を加えられる手段だ」
指名が承認されれば、今月20日にもクリントン新国務長官が誕生します。
オバマ新政権の外交が、拉致問題など日本の課題にどのような解決策を見出していくのか、その行方も注目されます。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「さ、このヒラリーさん、オバマ政権となって、室井さんはどういうふうにご覧になってました?」
室井佑月
「やっぱり何かヒラリーさんが発言力持つってなるとね、やっぱり私、旦那が大統領だった時のことを思い出しちゃうわけ。そうすると私が思い出す映像ってさ、日本車をさ、アメリカの労働者たちがみんなで潰すとかさ」
山本浩之
「やってましたね、昔」
室井佑月
「そういう映像思い出しちゃうし、あと、ほらヒラリーさんって民主党の選挙の時に、中国から少し資金を受けてたって話もあるじゃない。何か、どうなるの?って思っちゃう、日本の立場は」
山本浩之
「このあたりは青山さんにぜひ聞きたいんですけど」
青山繁晴
「はい。あのね、まず皆さん同じ印象持ったと思うんですが、久しぶりにヒラリーさんテレビで見たと。すごい老け込んでやつれてね、お見かけだけじゃなくて、たとえばBBC、CNNはフルで流してましたけど、話しぶりにもお元気があまりないんですよね」
村西利恵
「どうしちゃったんですか?」
青山繁晴
「いや、
たぶん水面下でのせめぎ合いがすごいんだと思いますよ、実際は」
山本浩之
「どんなせめぎ合い?」
青山繁晴
「今、室井さんが言った、その
クリントン夫妻の中国からの献金疑惑とかね、そういうの、実際の会議の裏ではずいぶん追及されてるから、この公聴会では絶対に中国寄りって姿勢を見せないように、すっごい気を遣ってましたよね。だから本来のこう、言葉が鋭いのもなりを潜めてて、もう
日本にリップサービス…」
山本浩之
「リップサービス?」

青山繁晴
「リップサービスです、はっきり言うと。
『日米同盟はアジアの礎』と言ってたけど、何も裏付けがないじゃないですか。感覚だけ言っててですよ、それで中国のその膨張する軍事力とか、たとえば大きくなってくる経済力どうするかって話はほとんど出てこなかったんで、まあそれだけアメリカの中に中国寄りの外務大臣、国務長官は困るんですよという勢力がちゃんとあるというね。それも分かるけど、やっぱり
ヒラリーさんは、そこまでやっぱり本心は中国寄りなんだということを逆にね」
一同
「えーー」
青山繁晴
「無理に天の邪鬼で見るんじゃなくてね、実際こういう外交安保の専門家の中では、そういう印象強いんですよね。やっぱり
ヒラリーさんと中国との関係っていうのは、公聴会ではっきり言えないぐらい深いものがあるんだなと。だから日本にとってはほんとに要注意です」
山本浩之
「なるほど。で、今日の青山さんのこのあとの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですが、引き続きオバマ政権に関する話題と」
青山繁晴
「そうですね。皆さんご承知の通り、もう来週、1月20日にはオバマさんの大統領就任式があるんですけど、その前にちょっと一言ね、それにつながる話をしたいんですけど。先週はこの『アンカー』お休みさせていただいてロンドンにいたんですけども、
この時期のロンドンってけっこうたまたま行くこと多いんですが、もうびっくりしたのはですね、たとえば去年の1月なんかと比べて、もう円の力が極端に強くてですね。だいたい今、英国も不景気なんで、ふだんの1月のバーゲン、冬のバーゲンだいたいすごいんですけど、ふだんはだいたい4割から6割ぐらい安いのがね、もうあの7割5分とかね、必ず5割以上になってるわけですよ、値引きが。それもあの、イギリスの高級ブランドがずらりと、なんですね。それでたとえば、去年の1月の時はだいたい1ポンドが240円前後でしたけど、今年僕が行くと1ポンドがだいたい130円前後なわけですよ」
一同
「(驚き)」

青山繁晴
「ええ。だから円が倍ぐらいの力になってて、しかもその不景気でバーゲンがすごいから、英国の一流品がだいたい4分の1ぐらいで買えるなあと。4分の1以上でですね。で、あの(写真出る)これ実はオックスフォード大学を訪問したんですけど、そのオックスフォードの町でもですね、強い円を使えるバーゲンがあまりにもあってですね。次の写真も出してもらうと…」

青山繁晴
「思わずオックスフォードの教室からですね、町のバーゲンの方を携帯電話で撮ってしまったんですけど、よく分からないかもしれませんが、町並みですね。イルミネーションがいろいろあってですね。だから、たまたま僕はこの時期のロンドンに行くことが多いけれども、冬のバーゲンに重なって、この円というものがどんなに強くなったのかと、世界の中で」
山本浩之
「いや、この円高で日本の輸出企業はもう大変な思いだというニュースばっかり流してましたけど」
青山繁晴
「だから今、ヤマヒロさんが言われたところが肝心なところで、
円高は日本の危機だとずっと言われてきたけど、これを僕らはむしろ逆にもう前向きの覚悟を決めて、強い円といっしょに日本をもう一回やり直すんだという覚悟を決めたいと思うんですね。で、それを問題提起したいと思うんですが、この1月20日にオバマさんが大統領になる。そのオバマさんも決して浮かれてなくて、すごい覚悟を決めてるところがあるんで、今回はこういうキーワードをまず用意してみました(フリップ出す)」