岡田外相が天皇陛下のお言葉について意見

 出遅れてしまいましたが、岡田克也外相が天皇陛下のお言葉について意見した問題について。

 これは10月23日午前の閣議後の閣僚懇談会で、岡田外相が国会開会式での天皇陛下のお言葉について「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」と述べ、宮内庁にお言葉の見直しの検討を求めたというものです。
 天皇陛下のお言葉をめぐり閣僚が意見をするのは異例とのことです(産経10/23 12:38)。
 
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「アンカー」前原国交大臣インタビュー

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■10/21放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

独占直撃前原大臣に青山が聞く・波紋呼ぶ発言は作戦?JAL問題の本音は?

091021-04mae.jpg 青山さんが前原誠司国交大臣に単独インタビュー。
 北方領土、外国人地方参政権についても質問してくれました。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。

 コーナーの前に、日本郵政社長人事、ゲーツ国防長官来日(普天間移設など在日米軍再編問題)について青山さんの解説がありました。この部分は要旨のみ記載、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。


 内容紹介ここから____________________________

亀井金融・郵政改革担当相、日本郵政新社長に元大蔵事務次官・斎藤次郎氏の起用を発表(FNN10/21)
日本郵政・西川社長辞意 鳩山首相「必然じゃないでしょうか」(FNN10/21)
来日中の米・ゲーツ国防長官、鳩山首相らと会談 米軍基地再編の合意通りの実施求める(FNN10/21)

 …………上記ニュース報道のあと青山さんの解説(あくまで要旨)…………

●日本郵政社長人事について
 驚いたと同時にここまで露骨なことやるかなと。亀井さんは自分だけで決めたと明言してるがズバリ小沢人事。細川総理が夜中に国民福祉税やると記者会見したが(青山さんも記者としてそこにいた)、記者団に問いつめられて税率7%の根拠を言えなくなった時に横に無言で座っていたのが小沢さんと斎藤さん。この時の経緯で斎藤さんは自民党にいじめられて天下りで良い所に行けなかった。小沢さんにとったら西川さんを事実上切って斎藤さんを据えるというのは、10数年続いてきた怨念の歴史を清算する人事。
 一番心配なのは、民主党政権の脱官僚依存という志がある。特に天下り追放。これには2つやり方ある。まず天下りを全面的にやめてそれを突破口にしてだんだん適材適所というところに戻していくやり方。もう1つは、天下りは良くないが適材適所も必要だから良い人は上げましょうというやり方。国民が民主党に期待しているのは前者(天下りを全面的にやめること)なのに(日銀総裁人事の時に民主党が同意しなかったのもまさにそこだとヤマヒロさん突っ込み)、亀井さんは後者のやり方。それから亀井さんは根回しなしで鳩山さんにだけは最終段階で報告したと言ってるが、その時鳩山さんはどういう判断で受け入れたのか?国民に説明が必要。

●ゲーツ国防長官来日
 (普天間移設問題、北澤防相は「あまり時間をかけるのは建設的でない」、鳩山首相は「時間をかけて最終的な方針を決める」。矛盾しているが?とヤマヒロさん)ゲーツ国防長官の来日ではっきりしたのは、昨日(10/20)会った岡田外相、今日(10/21)会った北澤防相はもう先延ばしにできない現実が分かったこと。ところが鳩山さん一人がまだまだ時間はあると言ってる。
 鳩山さんの言う「時間」とは来年1月の名護市長選、11月の沖縄県知事選。今の名護市長も沖縄県知事も移転賛成派だが、来年のどちらかの選挙で反対派が当選したらアメリカをぐっとまた押し戻せるんじゃないか、だから時間あるし時間ほしいというのが鳩山さんの主張で、少なくともゲーツさんに名護市長選のことは言った。
 が、僕がアメリカ側に取材すると、日本とか鳩山政権全体に怒ってるのでなく鳩山さんに怒ってる。アンフェアでずるいんじゃないかという言い方をされた。国際社会の常識から見たら、民意で選ばれた市長、県知事、当時の民意で作られた日本政府で案を作って、そこに米政府が合意して今の移転案ができたのに、あとの選挙で変わるかもしれないからこの約束は実行しないで待ってくれと言う鳩山さんはおかしいんじゃないかと。ゲーツさんは11月のオバマ大統領来日までに決めてくれということだけを言いに来た。郵政の人事も基地も、鳩山さんの判断力や決断力が深刻な意味で問われている。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
 
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鳩山政権発足から1カ月

 鳩山政権発足から1カ月が過ぎましたが、発足当初から連日ツッコミどころ満載ですね(^_^;
 もっともメディアは多くが民主党寄りなので、普通の国民(テレビや新聞だけで情報仕入れてる人)から見たら、そうでもなかったんでしょうけど。

 ただ、この件に関しては普通の国民も(゚Д゚)ハァ?となったに違いありません。

10年度予算:過去最高95兆380億円 概算要求(毎日10/16)
公約優先、増額相次ぐ 概算要求(読売10/16)

 概算要求が95兆円超って何それ?!(麻生政権予算は88.5兆円)

 しかも概算要求の中には、要求額とは別枠で金額を明示していない「事項要求」が数多く盛り込まれていることから、予算額がさらに膨らむ懸念も出ています。
 16日のNHKの報道によれば、厚生労働省、総務省、環境省、文部科学省が「事項要求」を出しているとのこと。

 この「事項要求」が上乗せされることで、95兆380億円からさらに2兆円以上増える可能性もあるそうで、元経産官僚で現慶應義塾大学教授の岸博幸氏によれば、このような「事項要求」の乱発は過去に例がないとのことでした(「報ステ」10/16)。

 もはや議論は「財源どう確保するの?」ってレベルを超えて、「国の借金増やしてでもマニフェストを実行するのか、それとも借金を抑えるためにマニフェストは一部反故にするのか」ってレベルに入ってますよね。

 まだ国会も開かれてないのに、何かもうグダグダっていうか……。
 しかも肝心のハッティ(鳩山由紀夫首相)の態度が煮え切らないこともあって、これまで鳩山政権を持ち上げてきたメディアも、さすがに「大丈夫?」って感じの報道を少しずつではあるものの始めているようです。

 総選挙期間中に自民党がくり広げた民主党批判を「ネガキャンだ」とこき下ろしていた人たちも、事ここに至れば、それなりにまっとうな批判だったと認めざるをえなくなりつつあるのでは?

 たとえば話題になった【自民党ネットCM】プロポーズ篇、これなんか当時は必ずしも評判が芳しくはなかったけども、現在まさにこの通りになってませんか。

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ハッティ似の男性「ボクの方がキミを幸せにできる。ボクに交代してみないか?バラ色の人生が待っているよ。出産や子育ての費用も教育費も、老後の生活費も介護の費用も、ボクに任せれば全部OKさ!高速道路も乗り放題だよ!」

女性「お金は大丈夫?」

ハッティ似の男性「細かいことは結婚してから考えるよ!」

女性「えぇぇぇ???」

ナレーション「根拠のない自信に人生を預けられますか?」

 仮にマニフェストを実行するために赤字国債を増発するとなれば、もう本末転倒ですよね。ハッティ自身が赤字国債増発なんてとんでもないと言って選挙戦を戦ったんですから。
 (ちなみにマニフェストでは赤字国債発行に関しては触れていないようです。いちおう言質取られないようにはしてあった?)


 ただ、マスコミも全般的にまだまだ鳩山政権には優しくて、「頑張って下さい」って声の方が大きいのが現実。 

 10月14日のテレ朝「報道ステーション」では、古舘伊知郎キャスターが「(民主党政権は)透明性があって予算作成の経過がよく分かっていいですね!」と本筋から視聴者の目をそらすような発言。

 10月15日の毎日放送「ちちんぷいぷい」では、寺脇研氏(元文部官僚でゆとり教育推進者)が「民主党は『コンクリートから人へ』という方針だから、ダムを中止して子ども手当出すのなら赤字になってもOK」という趣旨のことを言い、びっくりしてしまいました。

 他によく聞く声は「初めてのことだから」とか(お前は村山富市か!)、「スタートしてまだ1カ月だから」とか。甘いなぁ。

 しつこいようですが、そもそもハッティ本人が「赤字国債増発したら日本はもたない」「ムダ削減と予算の組み替えで財源は確保できる」と断言してたんですよ。
 こういう発言も全部なかったことにしちゃうんでしょうか、民主党支持の人は。応援するにしても、せめて「たった1カ月で簡単にあきらめるなよ」とか言えんか?

 これがもし自公政権だったらどうなってたか?簡単に想像できますね。
 マスコミは即座に「ブレた!ブレた!」の大合唱でぼろくそ叩いたでしょうし、「責任取って内閣総辞職しろ」とか「解散しろ」とかの声が出ても不思議ではありません。
 でも、全然そんなふうにはなってない。
 やはり報道というのは、意図的な誘導によって世論をいかようにも操作できるんだなぁと改めて思う。


 私の知る限り、「赤字国債発行」という話が最初に表に出たのは10月5日。
 時事通信の赤字国債発行へ=税収減不可避、10年度予算編成−政府方針という記事でした。
 
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「アンカー」小沢メール事件 小沢権力集中で日本は独裁国家に

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■10/14放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

小沢氏と衆院議長が“対立”?党内に生じる不協和音とは…青山氏がズバリ

091007-01frip.jpg 民主党政権になったら日本は小沢一郎の独裁体制になる。ずっと前から半ば分かっていたことですが、まさかハッティがここまで「お飾り総理」だったとは。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。

 コーナーの前に、普天間基地移転問題と鳩山総理の対応について青山さんの解説がありました。この部分は要旨のみ記載、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。


 内容紹介ここから____________________________

普天間飛行場:仲井真知事、早期の国方針要求 普天間移設(毎日新聞10/14)

 …………上記ニュース報道のあと青山さんの解説(あくまで要旨)…………

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 山本浩之「仲井真知事としては苛立ちが隠せないようですね」

 青山繁晴「仲井真知事の発言の真意は、もう期限が切られている、それに政府は気がつかないのかという意味だと思う。期限が切られてるというのは2つ重なっていて、普天間基地の移設先予定になっている名護で、市長選挙が来年行われる。今の市長は移転受け入れに賛成だが、来年1月の選挙では反対の市長が誕生するかもしれない。だからそれまでに必ず決着してもらわないと、よけいまた揉めますよということが1点。それから11月にオバマ大統領が初来日する。普通で考えたら、その前に決めなきゃならない。それなのにどっちに行くのかわからない。鳩山さんの発言も、いったん県内移転やむなしみたいな発言したかと思うと、すぐ覆す。どうなのか。責任もって早く決めてくれという怒りの表明だと思う」

 山本浩之「鳩山さんの過去の発言、それから民主党が掲げたマニフェスト、ひょっとしてこの問題に関しては修正されるのかなと思われることも発言したり、すぐに翌日にそれもまた否定するような発言をしたり、いったい総理大臣、どこに腰が定まっているのかと、みんな思っていると思う」
 
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秋の万葉集と兵隊さんの思い

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 すっかり秋らしくなってきましたね〜。
 大阪は台風が通りすぎたあと一気に秋になったという感じで、金木犀の良い香りがご近所さんから漂ってきます(^o^)

 今日は万葉集から秋の歌を集めてみました。
 歌と写真のイメージがいまいち一致しないものもありますが、あまり気なさらないで下さいね(^^ゞ

※画像はSo-net Photoからダウンロードさせていただきました。
※よみ・意味その他、「たのしい万葉集」さんから引用させていただきました。
 
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「アンカー」米中の日本はずし?&インド洋給油&故人献金

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■10/7放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

膨張する隣人、中国“米中関係”が世界の基軸に?青山がズバリ

091007-18hato.jpg コーナーの冒頭で、先日急逝された中川昭一さんへの思いを青山さんが話されました。
 コーナー本編は、中朝首脳会談の背後に米中の「日本はずし」?、インド洋給油問題で閣内大もめ、鳩山総理の故人献金問題など盛り沢山です。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。

 あとコーナーの前に、補正予算見直しの問題と前原国交大臣の発言について青山さんの解説がありました。この部分は要旨のみ記載、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。


 内容紹介ここから____________________________

補正予算見直し 政府、目標の3兆円へさらなる上積み目指し各省庁に再検討を要請(FNN10/7)
阪和道:和歌山県知事が4車線化を陳情 前原国交相に(毎日新聞10/7)

 …………以上ニュース報道のあと青山さんの解説(あくまで要旨)…………

 山本浩之「公共工事がなくなると地方の雇用・経済にマイナスの影響も出る。こうした不安や不満を政府はどう解消するのか?注目の前原国土交通大臣は…」

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 「今のマクロ経済を大変心配しており(中略)いかに日本の経済を伸ばすか、潜在力を高めていくかという取り組みは不可欠だろう」

 村西利恵「また『成長戦略会議』立ち上げの準備を明らかにしました。これは観光客の誘致や、航空の規制をなくして自由競争を促したり、港の整備などについて話し合い、方向性を打ち出すもの。国交省によると現在、有識者の人選を始めているが、まだ立ち上げ時期は決まっていません」

 山本浩之「言っていることは間違ってないが、これをなぜ先にやらなかったのか?逆じゃないかと」

 青山繁晴「この水曜『アンカー』でも前に指摘した通り、やっぱり順番が間違ったまま来てて、この前原さんの発言をあえてポジティブに考えたら、前原さんがもう我慢しきれなくなって、そもそも成長戦略を立てていかないと、削るだけでは日本経済は逆に駄目になるんじゃないかという懸念があるから、遅いけれどもとにかく今からやりましょうという解釈はできる。但し、不可思議な点がいくつもあって、成長戦略会議って、今までの自民党政権だったら当然、経済産業大臣を中心にしてやることだが、民主党政権では当然、国家戦略室の菅さんが中心になってやること。観光とかが入っていて、それは国交大臣の所管だが、全体の日本のマクロ経済、特に新しい成長をどうやって作るかというのは、国交大臣がリーダーシップとってやることではない。本当は内閣全体でその取り組みができてない現実があるから、前原さんがいわば仕掛けたと思う

 山本浩之「削減が3兆円に届かない。マニフェストの財源はどうするのかって話は選挙前からさんざんあって、それにはきちんと答えてこなかった。いざスタートして、2兆円削った、2兆5000億、もう一声ってやってる。有権者に対してそういう説明で果たして良いのか?」

 青山繁晴「鳩山さんはのんきな総理で、今8合目、あと一息と言ってたが、政権が作った目標に一息という意味。なぜ3兆円なのかというと、マニフェストで約束した子ども手当などでまずは3兆円いるからひねり出したいと。しかし、仮にひねり出して、さあ子ども手当を出しましたとなっても、じゃあそれが今まで鳩山さんが言っていた内需拡大にすぐにつながって、日本の成長を促すかというと、誰も確信持てない。だからさっきの前原さんの言葉も、子ども手当出すだけで成長するとは言えないから、全体の計画をもう一回立てなきゃいけないと言ってるわけです。これも本当は総理自身が危機意識を持たないといけない。総理個人だけじゃなくて、政権全体としてそういう問題意識がない。先ほど(のストレートニュースの中で)和歌山の人の反応にあった通り、道路は混んでいたり空いていたりするが、知事としては和歌山の高速道路は全国レベルで見たら遅れてる。他の所はもうできてるからいいかもしれないが、残った和歌山が犠牲になって、その結果出てくるのが子ども手当では、話がつながらないんじゃないかというのがある
 
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中川昭一さん突然の訃報

Shoichi_Nakagawa.jpg 私は日曜は午後1時頃まで寝てることが多いんです。今日もそうでした。だからニュースは見てませんでした。

 このブログ、お気楽くっくり読者様用掲示板の3カ所に同時多発的に書き込みをいただきまして(掲示板の方は現在削除されているようです)、それで初めて知ったのです。

 驚きました。絶句しました。
 
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国旗に秘められた物語第2弾「ビーバップ!ハイヒール」より

■10/1放送 ABC(朝日放送)「ビーバップ!ハイヒール」国旗に秘められたミステリー2

00Japan.svg.png 毎週木曜深夜に関西で放送している“知的好奇心バラエティ”です。

 今回は国旗にまつわるいろんなお話、第2弾。
 第1弾は今年3月に放送されましたが、私は見逃しました(T^T)

 今日はこの番組の中身をざっくりとですが、まとめてみます。
 他国と違って日本では国旗(君が代)に愛着のない人も少なくないようですが、これを読めばひょっとして考えも変わるかも?(^_^;

 なお、ゲスト解説の吹浦忠正さんは1999年の国旗国歌法成立の際に関わった一人で(国会に参考人として招致され意見を述べた)、ついでに言えば「南京の真実」製作委員会の賛同者でもあります。
 
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「アンカー」鳩山政権の経済対策は四方八方美人で国債大増発?

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■9/30放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

鳩山政権直撃する“経済危機”対応策は?青山ズバリ

090930-12honsin.jpg 気になる鳩山政権の経済政策について。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________

 (亀井金融担当相が主張している中小企業のモラトリアム法案に関して閣内がゴタゴタしている問題について取り上げたあと)

山本浩之
「このあとの“ニュースDEズバリ”のコーナーでも、今日は引き続き経済問題について、えー、お話をいただけると」

青山繁晴
「はい。あの、まさしく今のお話ともつながってる話なんですけれども、ま、鳩山政権、最初、国連総会での派手な演説、25%削減て派手な演説から始まってですよ、で、ま、総理はご機嫌で日本に帰ってこられて、で、今、予算の組み替えっていう、いわば一番苦しい作業がこれで始まったわけですよね。で、従ってその、国民の関心も、それでまあ外交でいろいろ華があったりしてけっこうかもしれないけれども、経済はどうなるんだと」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「景気どうなるんだと。特に年末に向けてどうなるかというのがご心配だと思うんですよ。で、そこに亀井発言とか、あるいは藤井財務大臣まで円高についてちょっと不思議な発言したり、一体どうなってんだと。で、それを今日、最初のキーワード、もうあえてこう言わざるをえないなと思うんです(フリップ出す)」

090930-01frip.jpg

山本浩之
「『四方八方美人』(笑)」

青山繁晴
「はい。これ、だから普通はあの…」

山本浩之
「八方美人っていうのはよく聞きますけど」

青山繁晴
「八方美人って日本語あるんですけど、それどころじゃない、四方八方に対して、いや、もう究極のばらまきみたいなことが今起きつつあって、しかしそれにいわば閣内でね、抵抗してる人もいるんです」

山本浩之
「ああー、そうですか」

青山繁晴
「激しく抵抗してる人もいて、それが今の何かぐちゃぐちゃになってるような状況の本当の姿なんで、本当は閣内で何が起きてるのか、だから経済はどっちに行くのか、そのことを今日はご一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

 …………………………VTR開始…………………………

 ようやく本格的に動き始めた民主党政権。
 しかし今週早々、国内の金融市場は大荒れとなった。

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 おととい円相場は一時1ドル88円台前半まで急騰。

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 その余波で株価が急落し、日経平均株価は一時1万円を割り込んだ。

 その原因のひとつとも言えるのは、財務大臣の発言だった。
 
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「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(3)

 イザベラ・バード著「朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期」(時岡敬子訳/講談社学術文庫)から、19世紀末の朝鮮に関する興味深い記述を引用でお届けするシリーズ、第3弾です。

※過去記事
 8/9付:「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(1)
 9/13付:「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(2)

0909chousenmap.jpg【バードが旅したルート。画像をクリックすると新規画面で拡大します】

 「朝鮮紀行」の著者イザベラ・バードはイギリス人女性。1894年(明治27年)1月から1897年(明治30年)3月にかけ、4度にわたり朝鮮を旅行しました。

 当時の朝鮮は開国直後でした。
 1894年8月に日清戦争が勃発、翌年には下関条約により長年支那の「属国」だった朝鮮は独立します。
 列強各国の思惑が入り乱れ、まさに激動の時代にあった朝鮮の貴重な記録ということになります(ちなみに日韓併合成立は1910年)。

 この第3弾では、日清戦争や朝鮮王室にまつわる記述をメインにお送りします。政治色が強く、やや重たい感じですが、ついてきて下さいね(^^ゞ


 バードが最初に朝鮮入りした1894年初め頃、すでに東学党(主体は農民)は動き始めていました。本格的な内乱となったのは春で、6月、清が朝鮮側の要請により軍を派遣。それを見た日本も軍を派遣します。
 戦争が迫り来る中、バードはイギリス副領事の忠告によって済物浦〈チエムルポ〉(ソウルの海港。漢江〈ハンガン〉の河口にある)をあとにせざるをえなくなります。

 バードは秋の旅に備えた荷物を元山〈ウオンサン〉に置いたまま日本の肥後丸に乗船、最初の寄港地である清国の芝罘〈チーフー〉(現在の山東省、煙台)に降り立ちます。
 そして牛荘〈ニユーチヤン〉(現在の遼寧省、営口)を通り満州に到着、そこで二カ月過ごします。満州については「同じ清国でも漢族の住む地域と異なった点がいろいろあって興味深かった」と記しています。
 また、この時代からすでに満州(当時ロシア領)には約三万世帯の朝鮮人が暮らしていて、バードは「その大半は一八六八年以降、政治的混乱と官吏による搾取のために祖国を離れた人々である」と述べています。

 満州の後は奉天、長崎、ウラジオストクでの記述を経て、その後いよいよ王室——李氏朝鮮の第26代王である高宗、高宗の王妃である閔妃(韓国では明成皇后と呼ぶ)、高宗の父である大院君を中心とした——の記述に入ります。

 閔妃殺害事件(乙未事変)のくだりでは日本批判がかなり多くなっています。バードは閔妃に何度も謁見し好感を抱いていたため、それが大きく影響したものと思われます。

 とはいうものの、バードの記述には閔妃を批判した部分、日本を擁護した部分も少なからずあります。
 「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(1)でも紹介した通り、そもそもバードは日本による朝鮮の改革そのものは大変評価しているのです。

 その改革をことごとく潰したのが、他ならぬ閔妃でした。


 閔妃殺害事件の経緯をざっと振り返りますと——

 閔妃は自分の一族の政権登用を乱発し、大勢の大院君派を国政から追放、流刑あるいは処刑にするなど強権を振るっていました。
 また、宗主国の清を後ろ盾とし朝鮮の改革を嫌っていた事大党を重用したことにより、政治改革はことごとく閔妃によって潰されてしまっていました。
 やがて閔妃は親露に傾いていったため、それに不満を持つ大院君や開化派勢力、日本などの諸外国にいっそう警戒されることになります。

 このような情勢の中、1895年(明治28年)10月8日、大院君を中心とした開化派武装組織によって、景福宮にて閔妃は暗殺されました。
 この時、日本公使・三浦梧楼が暗殺を首謀したという嫌疑がかけられました。日本は国際的な非難を恐れ、三浦らを召還し裁判にかけましたが、首謀と殺害に関しては証拠不十分で免訴となり、釈放。

 朝鮮政府はこれとは別に李周会、朴銑、尹錫禹の3人とその家族を、三浦らの公判中の同年10月19日に犯人およびその家族として処刑しています。
 さらに閔妃暗殺の現場にいたと考えられる高宗(閔妃の夫)は、露館播遷(ろかんはせん。1896年2月11日から約1年間、高宗がロシア公使館に移り朝鮮王朝の執政をとったことをいう)の後、ロシア公使館から閔妃暗殺事件の容疑で特赦になった趙羲淵(当時軍部大臣)、禹範善(訓錬隊第二大隊長)ら6名の処刑を勅命で命じています。

 が、事件の全容は未だ明らかになっておらず、現在も論争が絶えません。ただ、日本政府による計画的な策謀でなかったことは判明しています。

 「朝鮮紀行」の閔妃殺害事件に関する記述が、学術的に価値があるのかどうか私は知りません。ただ、少なくとも当時の雰囲気が読み取れるという意味で、それなりに貴重な資料ではないかと思います。


 以下、イザベラ・バード著「朝鮮紀行」の引用です。
 〈 〉内はフリガナ、[ ]内は訳註です。
 フリガナについては固有名詞以外の判りやすいもの(「流暢」「狡猾」など)は省略しました。

※なお、この第3弾では「訓練隊」という名称が何度も登場しますが、これは日本人が教官の朝鮮人部隊です。


 「朝鮮紀行」引用ここから_________________________
 
東学〈トンハク〉党は朝鮮の官軍を何度か打ち負かしており、朝鮮国王は逡巡を重ねたすえ、清に援軍を要請した。清はこれに対して即座に応じ、一八九四年六月七日、朝鮮へ自軍を送る旨、日本に通告した。両国とも天津条約により、当時のような状況下では派兵できる権利を同等に有していたのである。同日、日本は清に対してみずからも進軍の意志があることを明らかにした。清国軍葉〈ヨー〉[志超〈チーチャオ〉]提督は三〇〇〇の兵を率いて牙山〈アサン〉に上陸し、また日本軍は済物浦〈チエムルポ〉とソウルを武力で占領した。
 急送外交文書では清は二度朝鮮を「わが国の属国」と呼んでおり、これに対して日本は、大日本帝国政府は朝鮮を清の属国と認めたことは一度としてないと答えている。(p.265)

●七月二五日、輸送船高陞〈コウシン〉号がイギリス国旗を掲げて一二〇〇名の清国兵を運ぶ途中、日本の巡洋艦浪速〈なにわ〉に撃沈されて多くの人命が失われ(引用者注:当初イギリスで対日批判が起こったが、真相が判明するとともに日本側の正当性が認められた)、その四日後には日本軍が牙山の戦いで清国軍を撃退した。七月三〇日の時点ですでに朝鮮は清との協定を破棄すると宣告したが、これはすなわち自国に対する清国の宗主権をもはや認めないと言っているのと同じである。八月一日、宣戦が布告された。これら一連のできごとの結末については、いや、できごと自体についてすら、わたしたちはほとんどなにも知らず、七月上旬まで奉天は「悠々自適の道」を歩んでいた。(p.266)

●八月一日に宣戦が布告されると、事態は急速に悪化した。日本が制海権を完全に掌握していたため、清国軍は満州を通って進軍せざるをえず、吉林、斉斉哈爾〈チチハル〉その他の北部都市から集めた、訓練を受けていない満州族兵士が一日一〇〇〇人の割りで奉天を通過していった。満州族兵士は南進する途中、手当たり次第にものを略奪し、料金も払わずに宿屋を勝手に占領し、宿の主人をなぐり、キリスト教へのというより西洋文明への反感からキリスト教聖堂を荒らした。外国人に対する憎悪は奉天から四〇マイル離れた遼陽〈リヤオアン〉で最高潮に達し、満州族兵士は聖堂を破壊したあとスコットランド人宣教師のワイリー氏を撲殺し、「洋鬼子」と親しいからという理由で行政長官に危害を加えた。(p.267-269)

●奉天に向かうすべての道路は(引用者注:清国軍の)兵士でごった返した。行進とはほど遠いだらだらした歩き方で、一〇人ごとに絹地の大きな旗を掲げているが、近代的な武器を装備している兵はごくわずかしかいない。ライフル銃一丁持たない屈強な体つきの連隊すらある! ((中略))正確無比の村田式ライフル銃を持っている日本軍を相手に、このような装備の兵を何千人も送りだすのは殺人以外のなにものでもない。兵士もそれを知っていた。だからこそ西洋人を見ると「こいつら洋鬼子のせいでおれたちは撃たれにいくんだ」ということばが出てくるのであり、総督の宮殿に大群で押しかけて護衛から撃つぞと威嚇されたとき、「どうせ朝鮮で撃たれるのだから、ここで撃たれてもかまわない」と言い返したのである。(p.269-270)

●戦時中であり、船が戦争にとられているうえ状況も不穏のため外洋交通は徹底的に乱れていた。大海戦が勃発するといううわさが毎日のように飛ぶなかで、何週間かかけてウラジオストク行きの汽船を探したが、ようやく見つかったのは、乗客ひとりだけならとしぶしぶ応じてくれたドイツの小型船しかなかった。そして悪天候にもまれた船で快適とはほど遠い五日間をすごしたのち、ちょうど菊が満開の季節を迎え、真っ赤な紅葉の燃えるように美しい長崎で、わたしはそれまでとはがらりと変わった気持ちのいい一日を味わった(引用者注:清国の芝罘から満州へ向かうのにバードが利用したこのウラジオストク行きの船は、長崎にも立ち寄るコースだった)。照明もあり、清潔で、完璧なまでに治安もよく、道路には穴ぼこもごみの山もない——この矮人〈こびと〉と人形のこぎれいな町は、清国のほとんどの都市ででも外国人居留地の外に出さえすれば見られる、吐き気を催すような不潔さやみすぼらしさとは、胸のすく対照を示していた。
 清国人は支配民族の一員たる雰囲気を漂わせて長崎の通りを歩きまわっていた。彼らに要求される唯一の手続きは在留登録で、それさえしてあれば、憂さなどとはまったく縁のないようすで商売にいそしみ、大事な買弁〈ばいべん〉[売買仲介人]の呼び出しを行っている。清国では日本領事の要請ですべての日本人が国外へ逃げだし、人身・物品の双方に危害を受け、はぐれた「矮人〈ウオジエン〉」が町で見つかろうものならまちがいなく殺されているはずなのに、である。(p.274-275)

●(ウラジオストクの港で)しばらくのあいだことばもちんぷんかんぷんななかで何隻ものサンパンを渡りあるいたすえ、わたしはよく笑い大声で話す、身なりの汚ない朝鮮人の若者多数に陸まで運んでもらった。この若者たちはわたしの所持品をめぐって仲間どうしかなり強烈なブローをかわし合ったあと、わたしの荷物を肩にかついでばらばらな方向へ逃げてしまった。わたしはけんかのあいだ必死で握っていたカメラの三脚とともに残され、途方に暮れた。そう遠くないところにドロスキー[ロシアで使われる屋根なし軽装四輪馬車]があり、四、五人の朝鮮人がわたしを捕まえて声高な朝鮮語で話しかけながら、それぞれ自分の馬車のほうへ引っ張っていこうとした。そこへコサックの警官が来て彼らをどやしつけ、いさめてくれた。波止場には何百人もの朝鮮人がいて、騒々しいのと強引な点をのぞけば、済物浦〈チエムルポ〉に上陸したようなものである。(p.277-278)

朝鮮にいたとき、わたしは朝鮮人というのはくずのような民族でその状態は望みなしと考えていた。ところが(ロシアの)沿岸州でその考えを大いに修正しなければならなくなった。みずからを裕福な農民層に育て上げ、ロシア人警察官やロシア人入植者や軍人から勤勉で品行方正だとすばらしい評価を受けている朝鮮人は、なにも例外的に勤勉家なのでも倹約家なのでもないのである。彼らは大半が飢饉から逃げだしてきた飢えた人々だった。そういった彼らの裕福さや品行のよさは、朝鮮本国においても真摯な行政と収入の保護さえあれば、人々は徐々にまっとうな人間となりうるのではないかという望みをわたしにいだかせる。(p.307)

●シーズン最後の日本の汽船でウラジオストクを発ったわたしは、元山〈ウオンサン〉で二日すごした。元山はほとんど変わっておらず、変化といえば、町並みのむこうの山が雪をかぶっていることと、朝鮮人が戦時中に日本人の払ったとほうもない労賃で裕福になったこと、商取り引きに活気があること、木造の哨舎〈しょうしゃ〉に日本人の番兵が立って平穏な通りを警備していることくらいだった。戦時中は一万二〇〇〇人の日本兵が元山経由で平壌に向かったのである。つぎにわたしが上陸した釜山には二〇〇人の日本兵がいて、新しい浄水所ができ、丘の上にある軍墓地に立つおびただしい墓碑は、大量の日本兵が死んだことを示していた。(p.319)

●その前年(一八九四年)の冬の不況は終わっていた。日本は支配的立場にあった。この首都に大守備隊を置き、内閣の要人数名が国の名代として派遣され、日本の将校が朝鮮軍を訓練していた。改善といって語弊があるなら変化はそこかしこにあり、さらに変化が起きるといううわさがしきりにささやかれていた。表向き王権を取りもどした国王はそのような状況を容認し、王妃(引用者注:閔妃のこと)は日本人に対して陰謀をいだいているとうわさされたが、井上[馨]伯爵が日本公使を務めており、伯爵の断固とした態度と臨機応変の才のおかげで表面上は万事円滑に運んでいた。(p.322)

●(前項のつづき)一八九五年一月八日、わたしは朝鮮の歴史の広く影響を及ぼしかねない、異例の式典を目撃した。朝鮮に独立というプレゼントを贈った日本は、清への従属関係を正式かつ公に破棄せよと朝鮮国王に迫っていた。官僚腐敗という積年の弊害を一掃した彼らは国王に対し、《土地の神の祭壇》[社稷壇〈しゃしょくだん〉]前においてその破棄宣言を準正式に執り行って朝鮮の独立を宣言し、さらに提案された国政改革を行うと宗廟前において誓えと要求したのである。小事を誇張して考える傾向のある国王は自分にとってきわめて嫌悪を感じさせるこの警告をしばらく延期しており、式典の前夜ですら、代々守ってきた道をはずすことはならぬと祖先の霊から厳命される夢を見て、式典執行におびえていた。
 しかし井上伯爵の気迫は祖先の霊を凌駕し、北漢山〈プツカンサン〉のふもとの鬱蒼〈うっそう〉とした松林にある、朝鮮で最も聖なる祭壇において、王族と政府高官列席のもとに誓告式は執り行われた。(p.322)

●国王の宗廟誓告文
 ((中略))今後わが国は他のいかなる国にも依存せず、繁栄に向けて大きく歩を踏み出し、国民の幸福を築いて独立の基礎を固めるものとする。その途において、旧套〈きゅうとう〉に陥らず、また安直もしくは怠惰な手段を用いることなく、ただ現状を注視し、国政を改め、積年の悪弊を取りのぞいて、わが祖先の偉大なる計画を実行できんことを。((後略))(p.326)

●国政改革のための洪範一四カ条
一、清国に依存する考えをことごとく断ち、独立のための確固たる基礎を築く。
二、王室典範を制定し、王族の継承順位と序列を明らかにする。
三、国王は正殿において事を見、みずからら大臣に諮〈はか〉って国務を裁決する。王妃ならびに王族は干渉することを許されない。
四、王室の事務と国政とは切り離し、混同してはならない。
五、内閣[議政府]および各省庁の職務と権限は明らかに定義されねばならない。
六、人民による税の支払いは法で定めるものとする。税の項目をみだりに追加し、過剰に徴収してはならない。
七、地租の査定と徴収および経費の支出は、大蔵省の管理のもとに置くものとする。
八、王室費は率先して削減し、各省庁ならびに地方官吏の規範をなすものとする。
九、王室費および各省庁の費用は毎年度予算を組み、財政管理の基礎を確立するものとする。
一〇、地方官制度の改革を行い、地方官吏の職務を正しく区分せねばならない。
一一、国内の優秀な若者を外国に派遣し、海外の学術、産業を学ばせるものとする。
一二、将官を養成し、徴兵を行って、軍制度の基礎を確立する。
一三、 民法および刑法を厳明に制定せねばならない。みだりに投獄、懲罰を行わず、なにびとにおいても生命および財産を保全するものとする。
一四、人は家柄素性に関わりなく雇用されるものとし、官吏の人材を求めるに際しては首都と地方とを区別せず広く登用するものとする。(p.326-327)
 
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