戦前を上手に思い出せ! さすれば尖閣も……

ライブドア「ここヘンJAPAN」の拙ブログ記事転載は了承済です。

 
 「正論」2010年10月号(先月号)の桶谷秀昭氏と新保祐司氏の対談を読んでいて、以下のやりとりが目に留まりました。


 起こしここから______________________________
 
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ノーベル賞をもらえなかった北里柴三郎「ビーバップ!ハイヒール」

ライブドア「ここヘンJAPAN」の拙ブログ記事転載は了承済です。

101008-99ryu.jpg 中国の民主運動家の劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏がノーベル平和賞を受賞!
 ノルウェーの心意気に拍手!(≧∇≦)

 この件については後ほど書きます。

 
 まずはこちら。

101008-00bebup.jpg■10月7日放送「ビーバップ!ハイヒール」〜世界を救ったニッポンの医療〜

 10月6日、2年ぶりに日本人がノーベル賞を受賞。
 暗い話題続きの日本が久しぶりに沸きました。
 ノーベル化学賞を受賞された鈴木章教授と根岸英一教授、連日マスコミに引っ張りだこですね。お二方ともとても明るく気さくな方で、インタビュー見てるとなごみます(^o^)

 ただ、今回受賞されたお二方に関しては、「同じ分野で受賞してもおかしくない日本人研究者があと数人いる」という専門家の話もあるようです。
 運とか人脈とかも、おそらく関係あるんでしょうね。

 「受賞してもおかしくない日本人研究者」にちなんだ訳ではないですが、今日は10月7日に放送された朝日放送の「ビーバップ!ハイヒール」から、ノーベル賞を受賞してもおかしくなかったのに、なぜかそれを逃してしまった北里柴三郎のパートを紹介します。

※画像はデジカメでテレビ画面を撮影しました。粗くてすみません。


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「アンカー」小沢氏墓穴で強制起訴&FD改竄犯人隠避で司法の危機

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■10/6放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

尖閣事件船長釈放の驚きの真相・官邸と検察の間で一体何が?水面下の緊迫の攻防を青山がズバリ!

101006-17katte.jpg FD改竄事件の前田検事の上司2人が犯人隠避容疑で逮捕されましたが、この動きは大林検事総長と側近だけで進められており、尖閣中国船船長釈放と全く同じ構図になっているそうです。最高検は組織防衛のためにどんどんおかしくなっていっていると青山さんは警鐘を鳴らします。
 10月2日の尖閣デモが報道されなかった件についても少し触れてくれました。

 コーナー前に、6日に行われた国会代表質問、日本時間5日に行われた日中首脳会談(懇談)のニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 いつもの進行役の村西利恵キャスターは今週はお休みで、代わりに杉本なつみキャスターが担当です。

 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
 ※私の使っているMacOS9でついにYouTube視聴ができなくなりました。
  裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>


 内容紹介ここから____________________________

 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

国会代表質問 野党から、中国漁船衝突事件への対応などについて厳しい質問相次ぐ(FNN10/6)

(まず今日の代表質問をお聞きになってどのような感想を?)

 菅総理は自民党の谷垣総裁の質問には、まあ一種平然と答弁されてたのに、自民の若手女性議員の稲田さんから聞かれたら、皆さん同じこと思われたんじゃないでしょうか、しどろもどろでしたよね。

(でしたね)

 それも日本の企業(フジタ)の社員の、場合によっては命にも関わるような答弁について、しどろもどろというのは、ちょっとショックを受けました。あと、今、代表質問で大きなテーマになったことのひとつが、ASEMの席でしたという会談。まず菅さんは自然に話ができたとおっしゃってるけど、普通の国民はそんな不自然な話はないんじゃないかと、どなたも思うと思いますよ。

(そういう国際会議、何度も取材されてると思いますが、どうなんですか)

 こんなの、たまたま会いましたってことは、僕の責任において言いますが、100%あり得ない。ましてやこんなトラブルを抱えた日本と中国のような大きな国が、廊下でたまたま同じ方向歩いてて自然に話するなんて、それも2分の挨拶ならまだ分からなくもないが、25分間というのは、一般の会話だと短いけど、首脳同士の会話だと通訳挟んでも長いから、そんな妙ちきりんな説明すること自体が国民に対して失礼だと思うんですけどね。

(日本語と英語を話せる通訳、菅さんが連れてなかったって、まさかこれも偶然を装う演出だということですか)

 偶然でもなければ演出でもなく、僕も外務省側に少し聞いてますが、要はこれって政治主導の間違ったやり方。政治主導っていうのは、例えば官僚もきれいに使いこなして、通訳をつけるとか会談場所を確保するとか、そういう事務的なことは官僚にやらせて、でも大事な決断は全責任をもって政治家が決めるのが政治主導じゃないですか。
 ところが今回の場合は外務省を蚊帳の外に置いといて、細野さんが密使という形で中国に行って、戴秉国(タイヘイコク)さんという中国の外交上の、しかも共産党の責任者と話をして渡りをつけて、仙谷さんが戴秉国さんとこっそり電話をして、この会談やろうってことになったんですよ。
 で、その間、外務省が関与させられてないから、通訳をつける人がいなかったわけですよ。外務省を完全に外すというなら、通訳の手当まで政治家がやるのかって、そんなことできるわけないじゃないですか、そんな膨大な仕事を。

(そうですね、ええ)

 だから政権交代して1年以上、政治主導というのが理念としては分かるが、やり方としては、例えば僕たちは膨大な税金を支払って役人を養ってるわけですが、これじゃ何のために中央省庁の役人を僕らが養ってるかも分からなくなってる。
 もうひとつ非常に重大な問題があって、日中首脳会談やったってことになってるんですが、そこで菅さんは、いや、尖閣諸島は固有の領土だと言ったんだからと胸を張っておられますが、これって尖閣諸島をまるで領土問題のごとく話し合ったっていうふうになるんですよ、国際社会では。

(ああ、領土問題は存在しないと言っていたにも関わらず)

 だから誰が得したかというと、明らかに中国側が8・2、9・1ぐらいで得をしてるわけですね。それを考えるとよけいに、こういうまさしく不自然な形で、わざわざどうしてこんな急いでやらなきゃいけないのか。まだフジタの社員は1人が釈放されてないんですから。3人釈放されてるからいいのか。日本は民主主義ですから、死滅しかかってるけど、命の重さに区別はないので、みんなが主権者だから。まだ1人が残ってるのに、明らかに中国に有利になると分かってて、このような不自然な首脳会談行うっていうのは、やっぱり民主党の中からも異論反論がたくさん出るのは当然のことで、ま、与党の中でも遠慮しないで声が出てくることに、ある意味希望をつなげたいですよね。


 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
 
山本浩之
「そして今日の代表質問では、ま、これも当然ですけれども、小沢元代表の政治とカネの問題も取り上げられましたけれども、この問題については、このあとの青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーで解説をしていただけると」

青山繁晴
「はい。そうなんです。で、あの、実は今日のコーナーではですね、その、尖閣のその後も然り、えー、今日その、中国監視船が突然、姿消したのなぜなのかってことも含めて、ほんとはやりたかったし、それから日銀のゼロ金利っていう、僕は思いきった決断だと思いますけどね、あの、そのことについてもやろうかなと思ったんですが、実は皆さん、僕、来週、所用で来られないんで、その、おととい月曜日に、その、小沢さんに対して、国民から強制起訴ということがあった、このショッキングな出来事をやらないわけにいかないんで、今日はそれをやりたいんです。えー、その上で、今日のキーワードはこれです」

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山本浩之
『検察も小沢さんもみずから墓穴』

青山繁晴
「はい。小沢さんだけが追い込まれたんじゃなくて、その、検察は、大阪地検特捜部の大不祥事も含めて、それもその、過去、例えば前田検事っていう人が証拠を改竄しただけじゃなくて、現在進行形で、検察も墓穴掘ってるというのを、ま、このコーナーの理念のひとつとして、真っ直ぐ真ん中から、フェアに、具体的に皆さんと一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「分かりました。えー、ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「えー、民主党の小沢元代表が強制起訴されることになりまして、裁判の行方、政局への影響、大変気になることが多いと思います。さっそく解説お願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。えー、まずおととい月曜日に出たばっかりの、検察審査会の議決っていうか、その、公表されたのが2日前の、その、中身について、ちょっとふり返りましょう。はい、出して下さい」

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杉本なつみ
「こちらです。小沢氏は『起訴すべきである』という議決が公表されました」

青山繁晴
「はい。で、えー、これはですね、この石川知裕被告、小沢さんのかつて秘書で、そして衆議院議員になった人ですけどね。その人が、取り調べの段階で、その、虚偽のことを政治資金収支報告書に書くということを、小沢さんに報告したり、相談したりして、了承を得たという意味の供述があったと、いうふうになってるわけですね。で、それについてこの、市民で、国民で作る検察審査会は、小沢さんのことを尊敬してるんだから、わざわざ罪に陥れようとした、嘘のような供述をするはずがない、だからこれはほんとでしょうと。ということは、小沢さんの共謀というのがその、あった可能性があるから、少なくとも起訴をして、ちゃんと裁判で黒白はっきりさせるべきだと、いう結論になったわけですね。で、これは皆さんご存知の通り、もう月曜日から洪水のように報道されてるんですが、実は、報道されてない事実がいくつもあるんです。で、僕も、夕べ7時半ぐらいから、先ほど3時前ぐらいまで、ずっと取材してて、ちょっとあの、青山の様子がおかしいと思う人いるかもしれないけど、まああまりのことにこうショックを受けることが多いんですよね。ま、ありのままにやりたいと思います。まずこれです、はい」

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杉本なつみ
「知られざる真実その1として、審査補助員の弁護士がいなくなったと

青山繁晴
「ええ。これはですね、実は今、僕、ショック受けてんじゃなくて、もう実は7月ぐらいから、これについてはあの、憤慨してたんですけどね。あの、さっきの東京第五検察審査会っていうのは、4月の27日に、最初に、小沢さんに起訴相当って議決をしましたよね。で、そのあと、その、そんなに時間が空くはずなかったんですよ。皆さんあれから半年空いてるわけですよね。半年まで行かないけど、ま、5カ月以上空いてるわけですね。えー、……、あ、5カ月近くも空いてたわけですね。9月14日の議決ですから。で、それどうしてかというとですよ、その、実はその、最初の議決をした時にも、これ当然法律で決まってまして、えー、検察審査会法っていうそのための法律があってですね、審査補助員、つまりその、一般の国民、市民が審査するんだから、アドバイスする人を付けなさいねと、それは弁護士さんですよと。それは法律に書いてあるんですよ。で、当然1回目その弁護士さんがいて、アドバイスを受けて起訴相当になったら、そのあと、この弁護士さん本人が言ってくれないので、これあくまでもそういう、説がある、ま、ほんとはもうちょっと強いんですけどね、と言わざるを得ないけども、この弁護士さんに脅迫とか嫌がらせとかですね、その、たくさんあったと。で、それが、小沢さん本人の意思に基づくとは僕もさすがに思いませんけれど、少なくとも、証言を集めると、その、小沢さんを支持する立場の人からたくさんあって、で、一時、雲隠れみたいになってですね、で、辞めたんですよ。で、その、さっき言いました通り、その脅迫、嫌がらせあったってのはご本人に確認できないから、あくまでそういう説があるとしか言えません、この公共の電波では。だけども、もう俺は嫌だということで、この、審査補助員を辞めちゃったことは事実なんです。その事実と、さらにそのあと、なり手がいないんですよ。そんな目に遭ったのを、周りの弁護士見てるから、なり手がいなくなっちゃったわけですよね。ところが、その結果どうなったかというと、実はこれなんです」
 
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【速報】小沢さんが強制起訴へ

ライブドア「ここヘンJAPAN」の拙ブログ記事転載は了承済です。

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 期せずして本日2本目のエントリー。
 
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中国が尖閣諸島を日本の領土だと認識していたことを裏付ける史料

【お知らせ】ライブドア「ここヘンJAPAN」の拙ブログ記事転載は了承済です。

水間さんの「週刊ポスト」の記事(地図)に関して追記があります(10/4 19:25)

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1010-02jinmin530108-2.jpg 今日は、中国が尖閣諸島を日本の領土だと認識していたことを裏付ける史料をいくつか紹介します。

 その前に、尖閣諸島をめぐる経緯について基礎知識をいちおう記述しておきます。

 ——日本政府は尖閣諸島の領有状況を1885年から1895年まで調査し、いずれの国にも属していないことを慎重に確認した上で、1895年1月14日の閣議で決定し沖縄県に編入しました。
 1945年の敗戦により、翌1946年に尖閣諸島を含む南西諸島の施政権は日本から連合国に移されました。その後の平和条約発効により、1952年からはアメリカの施政権下に置かれましたが、1972年、沖縄県とともに尖閣諸島を含む南西諸島も日本に返還されています。

 1968年、日本、中華民国(台湾)、韓国の海洋専門家が国連アジア極東経済委員会(ECAFE)の協力の下に東シナ海一帯の海底を学術調査し、その結果、尖閣諸島付近に石油資源が埋蔵されている可能性があることが指摘されました(現在では尖閣諸島周辺にはイラクの原油の推定埋蔵量の1125億バレルに匹敵する、1000億バレル以上の埋蔵量があることがほぼ確実とされています)。
 その3年後、1971年に中国(中華人民共和国)は初めて、外交部声明という形で尖閣諸島の領有権を主張しました。

 ちなみに、尖閣諸島についての現在のアメリカ政府の立場としては、グレグソン国防次官補が2010年9月28日に「1972年の沖縄返還の際、沖縄県とともに日本に返還したのが事実だ」と述べ(産経9/28)、キャンベル国務次官補も同じ9月28日に「1972年に沖縄が返還されたときに、尖閣諸島もその中に含まれていた」と述べています(日テレ9/29)。——


※以下、記事中の画像はいずれもクリックすることにより新規画面で拡大表示されます。
 
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尖閣事件で改めて露呈した民主党政権の統治能力の無さ

【お知らせ】ライブドア「ここヘンJAPAN」の拙ブログ記事転載は了承済です。

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【画像は10月1日放送「報道ステーション」より。後ほど説明します。】

 9月30日の衆院予算委員会で尖閣事件についての審議がありましたが、ほんともうイライラしました(--#)
 菅首相に訊いてるのに、仙谷官房長官が何度も何度も答弁に出てくるし。

 菅さん、野党側の追及が厳しくて逃げたというよりは、今回の問題はほとんど仙谷さんに丸投げで自分は関与してないからよく分かんない、ってのが正直なところじゃないでしょうか。
 
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「アンカー」尖閣事件船長釈放の真相と中国の誤算

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■9/29放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

尖閣事件船長釈放の驚きの真相・官邸と検察の間で一体何が?水面下の緊迫の攻防を青山がズバリ!

100929-13frip.jpg 検察の間では、大林検事総長を除き、「船長釈放は許せない」という声が渦巻いているそうです。
 もちろん船長釈放を主導したのは官邸で、「ニューヨークにいる間に解決してくれ」と菅首相から伝えられた仙谷官房長官は、柳田法務大臣を呼び、「このままでは指揮権を発動せざるを得なくなる可能性もあるが、それでいいのか?」。
 また、28日あたりから中国が急に「軟化」した理由とは?

 コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

 画像はテレビ画面からデジカメで撮影しました。
 ※実は今週はYouTubeに動画を見つけることができましたが。が、当方が使用しているMacOS9では基本的にYouTubeは視聴できないため裏技を使って見るしかなく、それも画面が大変小さく表示され、従ってキャプチャ画像も大変粗くなり細かな文字が判読できないため、あえてデジカメ画像をUPさせていただきました。ご了承下さい。


 内容紹介ここから____________________________
 
尖閣諸島漁船衝突事件 中国外務省報道官、日本との関係改善を模索する姿勢示す(FNN9/28)
中国レアアース輸出手続き停止問題 通関手続きの一部が再開か(FNN9/29)
中国レアアース輸出手続き停止問題 大畠経産相、補正予算で備蓄要求する考え(FNN9/29)
中国漁船衝突事件受け、国家主権について考える超党派議員連盟発足のための準備会合へ(FNN9/29)

山本浩之
「ま、ここへ来て、態度に、姿勢に、変化が出てきた中国なんですけれども、これについては青山さん、どういうふうにご覧になりますか」

青山繁晴
「これは、日本が船長釈放したから、軟化してきたっていうふうに、受け止めてはいけないと思ってます。これはあの、アメリカはですね、あの、日米安保条約第5条、つまり、日本の統治下にある地域に、危機があったら、もし日本の要請があったらアメリカ軍も動きますよっていう、ま、趣旨なんですけど、尖閣諸島はそれに含まれますということ言いましたね。で、それプラス、でも、日本は早期に解決しなさいよと、してくれよということを、ま、言ったんですね。これ実は中国に対しても言ってるんですよ。ええ。だから、日本が船長釈放したから中国は態度を軟化させてきたように見えるんじゃなくて、その、アメリカにそろそろいい顔しないと、今の現状では、アメリカ軍が本気になったら中国は全く対抗できませんし、それから中国は、ま、だんだん世界の孤児になりつつあって、その、中国も要するに世界経済の中で生きてるだけですから、一人では生きられないから、日本に対してじゃなくて、その、アメリカと世界全体に対して、軟化させ始めたんだと、船長釈放のおかげじゃないという現実を僕らしっかり見る必要があると思いますね」

山本浩之
「なるほど。えー、緊張する日中関係なんですけれども、もちろん今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーでは、詳しくこの問題について解説をしていただきたいというふうに思います」

青山繁晴
「はい。ま、あの、今日は、最初、実はちょっと僕、胸がえぐられる思いなんですけれども、あの、わずか1週間前なんで、あの、このスタジオにいるスタッフも、それから視聴者の方もちろん、ご記憶の通り、僕は先週のこのコーナーで、もしもこの船長を起訴できないようなことがあったら、日本の民主主義は死に瀕しますと、いうことをあえて申したわけですけど、ま、正直その時、まさかこういう処分保留のまま釈放ってことは僕も想像もしなかったんです。で、その、わずかあとの先週金曜日に、えー、船長の釈放ってことが起きてしまいまして、わずかそれから、まだ1週間経ってないわけですけど、何かこう、この国、あるいは世の中が変わってしまったような感じするぐらい、その、大きな衝撃だったですよね。で、こういう時にこそやっぱり僕ら大事なのは、主権者として大事なのは、その事実を、フェアな事実をあくまで踏まえるってことなんで、今日はその、事実は何だったかっていうことを、一番その、軸にしたいんです。で、その上で今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『中国の誤算』」

青山繁晴
「はい。これずっと、もうとにかく日本は負けたんだと、中国にやられてしまったという、この世の中の雰囲気になってるし、中国自身も勝った勝ったと今まで言ってるんですが、いや、それだけですか、実は中国も大きな誤算を犯していますよというお話も、えー、一緒にやりたいと思います」

山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「尖閣諸島沖で発生した中国漁船の衝突事件。船長釈放に至るまで、一体何があったのか。まずはそこからお願いしたいと思います。よろしくお願いします」

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青山繁晴
「はい。ここにまあ、日本で犯罪を犯したままの、この船長がVサイン出してる写真があって、皆さんカーッと来るでしょうけど、カーッと来るよりも、やっぱりほんとは何があったのかを、僕らはこの国の主人公として、主権者として、ほんとに知ることが今、一番大事だと思います。その上で、一番最初に皆さんに知っていただきたい、報道されざる事実をまず申しますと、実は検察の中で、この船長の釈放に賛成の人っていうのは、僕が知る限りは、僕が知る限りは、一人しかいないんですよ

村西利恵
「一人?」

青山繁晴
「全検察の中で。ま、もちろん僕は全検事に会ったわけじゃありませんよ。あるいは副検事も含めて会ったわけじゃないけど、少なくとも首脳陣、幹部と言われる中で、賛成という人は一人しかいない。それ誰かというと、岡安ちゃん、誰ですか?」

岡安譲
「えー?!それは長官ですか?」

青山繁晴
「はい。久しぶりに来ましたが、えー、検察には長官て人はいなくて、でも言いたいことは分かる。トップ、つまり、検事総長ですね。大林宏さんて検事総長、は、えー、この決断を下したから賛成なんですけれども、実はそのすぐ下から、ずーっと下に、若手検事に至るまでですね、これ許せないっていう声が、検察の中に実は渦巻いてるわけですよ。表に出てきてませんけれども」

村西利恵
「出てきてませんね」

青山繁晴
「はい。従って、その僕の取材の手がかり、きっかけの一つは、その、検察の中の、良心にかけて、本当のことを明らかにしたいっていう人々です。一人ではありません。で、さらにどれだけだとあの、一方通行になりますから、実は現職閣僚も含めて、僕なりの確認作業をいたしました。それを踏まえて、えー、しっかり見ていただきたいと思うんですが、まず今までの事実経過を見ましょう」

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村西利恵
「船長の拘置の延長が決定した19日から、釈放が決まった24日までの動きです」

青山繁晴
「はい。これ皆さん、これあえてこの前(19日より前)が抜いてありますよね。つまりご記憶の通り、9月の8日にこの船長を逮捕いたしました。で、それがどうして抜けてるかというとですよ、つまり、9月8日からこの最初の拘置期限が切れるまでの(19日までの)、この間と、それからあとが、全然、世界が違ってしまったということなんですよね。で、実は、この、日本が、えー、日本ていうか日本の、司法が、拘置延長を決めるまでは、明らかに中国は、もうこの拘置延長なくて釈放されると思ってたわけです。で、それは、この船長のところに、実は毎日、えー、中国の大使館員と領事館員がやってきて、えー、いろんな相談をしてたと。例えば、その、弁護士もお断りする、それから全面否認をするってことをやってたわけですね。だからあの、日本人が、ま、捕まってる4人の日本人の方々が、やっと領事と2回目に会えるっていうのは、そういう意味からも極めてバランスを失しているわけですけれども。話戻しますとね、その、日本はその様子を見てて、要するにあくまで否認をしてですよ、この船長が、そして弁護士もつけないんだったら、まず略式起訴ってのはできないんですよ。略式起訴って基本的には本人が容疑を認めた上で略式になるわけですからね。すると、起訴か不起訴しかないわけですけど、その不起訴っていうことは、あの、ここにちょっとだけ写真載ってますけど、前原外務大臣が言ってる通り、ビデオ観れば一目瞭然で、意図的にぶつけてきたわけですから、不起訴はないという判断に至って、すなわちこの時点では何のために拘置延長したかというと、えー、皆さん、出してくれますか、はい」
 
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9月24日は国恥記念日 船長釈放でますます嵩にかかる中国

 前記事:【速報】中国人船長 処分保留で釈放決定にたくさんのコメントをいただきありがとうございました。

 拙ブログで1つの記事に対し100を超えるコメントをいただくことは、これまで滅多にありませんでした。皆さんの怒りや失望がどれほど大きかったかが分かります。
 
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東アジア | comments (83) | trackbacks (4)

【速報】中国人船長 処分保留で釈放決定

 皆さん、おっしゃりたいこと山ほどあるでしょうから(私もある!)、急きょ新記事を立てました。

 もう……ほんとにねぇ……、溜息しか出ませんわ(´ヘ`;)ハァ
 
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「アンカー」尖閣中国漁船衝突事件 日本vs中国 統治システムの戦い

 「アンカー」起こしの前にお知らせがあります。

 拙エントリー9/20付:中国政府の感謝状に「沖縄県八重山郡尖閣諸島」にて、1919年、尖閣諸島の魚釣島に漂着座礁した中国漁船の乗組員を救助した島民に対し、中国の在長崎領事の馮冕が送った感謝状を、日本語訳(大意)とともに紹介しました。

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 これを「腰抜け外務省」さんが英訳、コメント欄に投稿して下さいました。
 以下にコピーしておきますので、皆様、もし宜しかったらご活用下さい。

Grateful letter

Winter Year 8th of Republic of China,

31 Chinese fishermen from Fujian state faced storm and wrecked, drifted and cast ashore Uotsuri island, Senkaku archipelago, Yaeyama County, Okinawa prefecture, Imperial Japan.

Mr. Sonban Tamayose who was official of Ishigaki village, Yaeyama County, Imperial Japan, kindly took care of Chinese fishermen and could let them back to their father land. It was real sign of humanity.

We hereby present Grateful letter and show our deepest appreciation to him.

Resident Consular of Republic of China in Nagasaki Japan

May 20th, Year 8th of Republic of China

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■9/22放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

尖閣漁船衝突事件で中国が報復措置…新戦略“三戦”作戦とは?青山ズバリ

100922-14frip.jpg 青山さん曰く「日本が中国に屈したら、日本の民主主義は死にます」。
 今回の事件は日中間だけの問題ではありません。アジアの将来にもつながっています。
 よその番組では絶対に聞けない青山さんの論説、今週は特に必見です。

 コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 今週もYouTubeに動画を見つけられなかったため、画像はテレビ画面からデジカメで撮影しました。粗いですがご容赦下さい。

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし


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