官邸がようやく「うん」と言った!?浜岡原発運転停止要請

 5月6日、午後7時のNHKニュースを見ていたら、菅総理の記者会見が生で飛び込んできました。

 静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所の運転停止を要請したことを明らかにし、「東海地震に十分対応できるよう防潮堤の設置など中長期の対策を確実に実施することが大切だ」と述べたものです(詳報は産経5/6 20:07などでご確認を)。

 浜岡原発が危険だという話は前々からあったようですが、最近、特に政局絡みでその話を聞いた覚えがあるなぁと思ったら、そう、青山繁晴さんが「アンカー」で言ってたんです。4月20日放送分です。

 青山さんがこの時話されていた経緯を鑑みると、今回の菅さんの決断は評価すべきなのでしょうか?

 以下、4月20日放送:「アンカー」アレバ社は信用できない&福島原発周辺で青山が見た現実の文字起こしより一部を自己引用。
 
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「アンカー」原発取材続報 - 政権からの圧力!しかし現場には成果も

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■5/4放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

命をかけた防災無線津波被害の漁師の思い青山が被災地を取材!

110504-19hosono.jpg テレビ欄は上記のようになっていましたが、急きょ内容変更。

 先週4/27のこのコーナーで、青山さんの福島原発構内の取材及び吉田所長のインタビューが放映されましたが(他局でも流れましたが)、これに関連して、5/2放送「TVタックル」で、青山さんが「副大臣から圧力があった」と暴露されたのをご存知の方も多いでしょう。
 さらに細野豪志首相補佐官が、青山さんの原発取材について「政府としてではなく、個人として入った。今後はないようにする」と不快感を示した、という報道もありました(読売5/3)。
 今日はこの一連の「圧力」問題と、取材ビデオ放映が現場にもたらした「成果」についてです。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。

※引用転載はご自由に。事前連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。また画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。


 内容紹介ここから____________________________

山本浩之
「このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。今日は、先週の続報、というふうに伺いました。」

青山繁晴
「そうですね。あの、今日はゴールデンウィークの祝日ですから、普段この『アンカー』をご覧になれない方もご覧になってると思うんですけど、先週、えー、私が福島第一原発の構内に入ってきまして、その映像と、それから吉田さんていう所長のお話を放送したんですね。で、ヤマヒロさんおっしゃった通り、その続報なんですが、ま、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
『政権からの圧力、現場への成果』

青山繁晴
「はい。これ、あの、もちろんいつもと同じように全く具体的にかつ、ありのままに放送いたしますが。政権、ま、政権なんですけど、政権の一部から、圧力がかかってきてると同時に、実は、現場へのと書きましたが、今、福島第一原発の現場で戦っている人々にとっては、実は成果もありました。その希望の話も含めて、皆さんと一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「えー、ではコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「今日のこのコーナーではですね、先週にもお話しいただきましたけど、あの、南三陸町、被災地のこの現状について、お伝えする予定でした。今朝の朝刊のテレビ欄にもそういうふうに予告はしておりましたけれども、急きょ内容を変更されたと。一体何があったのか。さっそく解説していただきます」

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青山繁晴
「はい。あの、今、ヤマヒロさん言われた通り、先週の放送のあと、1週間の間にずいぶんと色んなことはありました。その中に、あの、やっぱり国民に知っていただきたい大事なことがありますから、それを今日、しっかりやりたいと思います。普段よりちょっと時間長くかかっちゃうかもしれないんですが。で、まずは、先週流したその映像をですね、繰り返しになりますけれども、先週ご覧になれなかった方も多いんじゃないかと思うんで、ちょっとすごく短くしましたけど、ちょっとまずそれを流して下さい」

村西利恵
「青山さんが許可を得て撮影された、福島第一原発の事故現場の映像です。どうぞ」

 …………………………VTR開始…………………………

(前回放送分「青山が見た福島第一原発」より)



青山繁晴
「1週間前は中に入りませんでしたが、今回は許可を得て、中にこのまま入っていきます」



青山繁晴
「今、福島第一原子力発電所の正門です。みんなピリピリとモラル高く仕事をしてるなという印象です」



【N:出迎えてくれたのは、福島第一原子力発電所の所長、吉田昌郎(よしだまさお)さん。】

青山繁晴
「わー、すごい」



【N:ここが事故に対処する最前線、緊急時対策本部。事故の拡大を防ぎ、事態の収束に向けて全力で作業する人々の素顔が、そこにはありました。】

吉田所長
「こちらがいちおうセンターテーブルでございまして、復旧だとか発電だとかそういう班の班長クラスがここにおりまして、それをサポートする人間が周りをこう取り囲んでる形で、情報はこちらで全員で共有すると、いう形になってます」



東電社員
「これ正面の道路が2号機と3号機の間の道路になりまして、あの、すぐ先が海になっています」

青山繁晴
「いやー、凄まじいなー、ここの現場は」

東電社員
「右手にあの、上がひしゃげた形の3号機が見えてます」



東電社員
「今あの、機械を使ってですね、使用済み燃料プールに、あの、水を供給している作業の最中です」

青山繁晴
「はい。ちょ、ちょっと、できたら止まれます?」

東電社員
「瓦礫の線量が高いんでもうちょっと先で…」

青山繁晴
「はい、分かりました」



【N:破壊された4号機の原子炉建屋への搬入口。】



【N:3号機では、使用済み核燃料プールへの注水作業が、この日も行われていました。】



青山繁晴
「これはもう中が全部むき出しですね」

東電社員
「ええ、たぶん津波でやられてしまったんだと思います」

青山繁晴
「このように根こそぎ、むしり取られたようになってたり」

東電社員
「クレーンとかトラックが、地面にこう突き刺さったみたいに…」



青山繁晴
「えー、これはすごいですね」



吉田所長
「次、同じ、同程度のですね、地震もしくは津波が来るというのは、私どもにとっても致命的だと思っております。で、特に津波でございますね。(VTR中略)1号機、2号機、3号機の建屋の中に、非常に高い線量のですね、廃液がございますので、ここに海水が混じって、それが外に出ていかないか、というところがやはり一番重要だと思ってます」

 …………………………VTR終了…………………………

青山繁晴
「はい。あの、改めて確認しておきたいんですけれども、4月22日の金曜日に、まず、この福島第一原発に向かう途中、東電の作業車の中で、横にいた東電のエンジニア、この人は、ま、課長さんですから、ま、東電の幹部の1人と言ってもいいですね。今日は、このちっこい、家庭用ですけどムービーカメラと、それからこの写真機で、これあの、クレジットカードのポイントでもらったカメラだったんですけど、この2つで、えー、撮影してもいいですか?と聞きました。いいですね?じゃなくて、いいですか?。つまり、押しつけたんじゃなくて。すると、ああ、構いませんと、おっしゃって。だからその正門の所もずーっとこう写していきまして。で、皆さんご覧になった、キーマンの吉田所長とお会いした時に、もう一度、吉田所長に、吉田所長のお話も、構内も、撮っていいですか?と聞きましたら、ああ、全く構いませんと、その、おっしゃっていただいて。そして撮ってる最中に、吉田所長から、これはテレビでも放映するんですか?と。放送じゃなくて放映とおっしゃいましたが。で、僕は、これは、あの、関テレ(関西テレビ)のこの『アンカー』を念頭に、『アンカー』に何も約束してたわけじゃないし、何の契約もないけれども、『アンカー』を念頭に、放送しますと言いましたら、吉田さんが、ああ分かりましたと、言われて、了解を得て、了解を得て撮って、了解を得て放送したわけですね。で、放送しましたら、例えば海外から、その、大きな反響もあって、アメリカのテレビなどに、アメリカのテレビなどは、もっと混乱してるはずだと、言うから、映像ちゃんと見て下さいと、作業員はちゃんとモラル高くやってるでしょと、いうことを言って、あの、海外で言われるようなことは、もう日本では起きてないんですと、今は立ち直って頑張ってますって話をしてたら、その日本政府の中からは、どういう反応があったかというと、こういう反応なんです。はい、出して下さい」
 
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3月11日に天皇皇后両陛下がなされた事

 産経新聞で3日間に渡ってこのような特集記事が掲載されました。

【祈り 両陛下と東日本大震災】(上)お見舞い「1人でも多く」 前に進む勇気、お与えに(4/27)
【祈り 両陛下と東日本大震災】(中)「自分で厳しく律する」国民に模範(4/28)
【祈り 両陛下と東日本大震災】(下)復興へ、ともに歩まれて(4/29)

 各地の避難所、被災地への「祈りの旅」を続けられている天皇皇后両陛下。
 災害のたびに国民の精神的支柱となってきた皇室の歴史や、側近らのエピソードを交え、そのお姿を伝えたものです。

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 最終日の「(下)復興へ、ともに歩まれて」の中に、このような記述があります。

 「両陛下のご訪問は、被災者にとって何よりの薬。行政が(村民が避難生活を送った)4年5カ月かけて一生懸命がんばっても、両陛下の一言にはかなわない」。12年に島が噴火して被災した東京都三宅村の平野祐康村長は、ご訪問が被災地に与える「効果」を、最大限の言葉で表現する。

 帰島後の復興視察も含め、両陛下は公式に6回、三宅島民がいる避難所などを訪問された。村によると、非公式にも数回あり、皇后さまが御料牧場のアイスクリームを届けられたこともあった。

 13年8月、両陛下が静岡・下田に避難している三宅村の漁業者を慰問された際には、小さい子供が皇后さまに「おばあちゃん、うちにも遊びにきてね」と話しかけた。皇后さまは翌朝、その子が住んでいるアパートの玄関先にいらっしゃったという。「子供の約束まで果たしてくださった。それほどまで、被災者の気持ちをくんでくださっている」と平野村長。

 一方、阪神大震災のご訪問の際、避難所にいた男性は「励ましよりもお金がほしい」と避難所で大声で話していた別の被災男性が、陛下から声をかけられると、せきを切ったように大声で泣き出した光景が忘れられないと話す。

 ほかの被災地の町の幹部も「政治家は体育館の壇上から『がんばれ』と一言いって帰るだけ。両陛下のなさりようは全然違う」。

 太字強調の箇所を読んだ時、私は、昭和天皇の御巡幸にまつわるエピソードをいくつか思い出しました。
 
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震災報道の陰に隠れたニュースたち

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【山口志郎 編「太平洋戦争 将兵万葉集」より】

 東日本大震災発生から50日。
 この間、震災報道の陰に隠れてしまったニュースってたくさんありますよね。

 この度の震災は戦後日本にとってまさに未曾有の災害ですから、連日大きく伝えるのはある意味当然ですし、マスコミばかりを責めるわけにもいかないのですが……。
 拙ブログでも、地震発生以降は他のニュースはほとんど取り上げてきませんでしたしね。

 というわけで、今回は、震災報道の陰に隠れてしまったニュースを中心にまとめてみました。
 
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「アンカー」福島第1原発構内と所長を青山が取材 最大の問題は5・6号機

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■4/27放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

福島第一原発所長が初めて語る壮絶40日!最前線で闘う職員たちは今…緊迫の構内を青山が取材

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 内閣府の原子力委員会の原子力防護専門部会の専門委員、原子力の政策大綱の策定委員、経産省の総合資源エネルギー調査会の委員と、3つの公職に就いておられる青山繁晴さんが、福島第一原発構内を単独取材。

 実は同日夜放送のFNNニュースでも、この青山さんの取材映像がほぼ同じ形で、吉田所長のインタビューとともに放映されました(「アンカー」では放映されなかった部分も少しあったようです。気になる方はFNNニュースのサイトの映像も合わせてご覧下さい)。
 しかも青山さんご本人がフジテレビのスタジオに登場。びっくりしました。
 ただ、5号機6号機の話はFNNでは出なかったですね。時間がなかったんでしょうか?あるいは東京ではそれは言うなって止められたんでしょうか?

 ところで今回、取材ロケの部分、及びスタジオでの原発構内地図の解説部分は、実を言うと文字起こしでは大変伝えづらいです。できれば皆様には動画を見ていただきたいです(最後のリンク集の「淡交」さんを参照)。

 コーナー前に、震災及び原発関連のニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。

※後で修正をすることが多々ありますので、引用転載の際は必ずこちらのURLを添えておいて下さい。


 内容紹介ここから____________________________

 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

東日本大震災 被災者支援策として税負担軽減措置盛り込んだ税制特例法、可決・成立(04/27 12:56)
菅首相と距離を置く民主党議員らが勉強会 田中 真紀子議員「菅さんの能力の限界」(04/27 01:07)

(今の政治家のこのパワーゲームというか権力闘争というのは何なんでしょうね。本当に復興最優先で、それ以外のことはとにかく全部置いてでも、東北を何とかしなきゃと思ってる人たちは、バッヂを付けてる人の中でどのぐらいいるんでしょうね?)

 1割でしょうね。ほんとに自分の問題として考えてる人。1割って適当に言ってるんじゃなく、僕が電話とかで話してる相手が政治家の場合に、だいたい1割ぐらい。でもこれ逆に、1割の人はもはやバッヂも選挙も関係なく、これで頑張ったら次の選挙が有利になるってことをもう全く外してやってる人が1割確実にいるんですよ。60から70人ぐらいの国会議員はそうだから、僕は決して希望を棄てる政治でもないと思います、その点では。

 ただこの政治の動きでひとつ余計なこと言うと、小沢グループから菅おろしをやるために勉強会ってまた作りましたよね。日本語を壊すのもいい加減にしてもらいたい。勉強会でも何でもなくて、ヤマヒロさんが言ったパワーゲーム、権力闘争のための道具、集まり、派閥ですよね。別に勉強してるわけじゃない。自民党政権時代もいっぱいあったが、民主党政権になってから、このは鳩山さんが『思い、思い』って言って、僕も物書きのはしくれですが、思いって言葉使えなくなっちゃったですよ。今度はもう勉強会っていうのもまともに使えないのかということも含めて、9割方もう権力闘争になってるってことは確かにありますね。

(それでも、とにかくこのあとの政治の動きはどうなっていくのか、見通しは?)

 具体的に言うと、自民党は谷垣さんが大連立に一時期、色気があったがもう無理です。これだけ原子力災害と復興に関して政権が力を発揮できないと、その政権と組んで大連立なんかできない。ではどうするかというと、やはり内閣不信任案が出て、それに乗っかるってことを自民党は期待している。乗っかると言っても、今、僕の表現ちょっとおかしかったですけど、内閣不信任案って本来は野党が出すもので、自民党側から出したいが、その時に民主党側から必ず賛同してくれなきゃいけない。それが今、小沢グループが中心になってるでしょ、それ受け入れられないんですよ。

 今日あった陸山会事件の公判でも、水谷建設の元社長が、小沢さんの秘書だった石川議員にお金をどうやって渡したか、具体的に法廷でも証言してる。一方の石川議員はじめ小沢陣営側はただ頑強に否定するだけですから、裁判官の心証としては小沢さんは決して有利じゃない、不利だと思うんですね。

 だから余計に自民党としては小沢グループの動きに乗るわけにいかないから、実は水面下で仙谷・前原ラインと手を組めないかと。さっき乗っかると言ったのはこのこと。このラインが党内でまず動いて、与党のまま不信任案はおそらく出せないから、いったん脱党して、その動きがあったら自民党はそこに内閣不信任案を出して、そこで一緒に乗っかって菅政権を倒して、新たな連立政権を実際には考えてるんですよね。

(よく分かりましたが、本当にそこから、政治家というのはやらなきゃいけない問題なのかと。昨日も仮設住宅がこんなに遅れそうだと、お盆までかかるてなことを総理が言ってる。本気になって政治家が中心になって中央官庁の官僚ほんとに使いこなせば、お盆までかかる必要は絶対にないんですよ。それを例えば補正予算、一次、二次ってその財源どうするって、民主党の中にも真面目な議員がたくさんいて、建設的な意見を閣内に対してぶつけてるが、何の相手にもされないって言うんですよね。そんな議論全てすっ飛ばして、何で内閣不信任案とかそういう話からまず盛り上がってしまうんでしょう)

 それは全く正論だと思いますが、現実の話として、現政権ではもう復興できないですよ。僕は被災地に24日(土)に入りまして、つくづく実感しました。小野寺五典議員と一緒に彼の地元回りましたが、彼が自民党議員だから回ったんじゃなくて、彼はまさしく良心派だから。彼も菅さん個人とか政局で怒ってるんじゃなくて、とにかく、ここに、高台に土地があるのに、なぜ仮設住宅が建たないのかってことも含めて、彼も国会の中でいくら言っても通らないと。となるとやっぱり政権を変えて、自分の野心だけを考えない政権、あえて言うと、憲法によれば、内閣は総理以外は半分民間人でいい。民間の中から私利私欲にとらわれない人を選んで、新しい政権を作ることも含めて、やっぱりさっさと新政権作らないと復興自体が遅れると思います。

その辺は同感なんです。菅さんじゃもうダメだってことは分かってるんです。だけど土日ストップするじゃないですか。GWも何の動きもないですよ、きっと。つまり自分たちの選挙区に戻るだけでしょ。どうして3月11日から24時間体制でずっとこれまで走らないのかと。政治家って、さっき1割の方は本気だとおっしゃいましたが、9割なんて、全然考えてないですよ、この国のことを真剣に)

 ま、9割の人は自分の選挙のことを考えてるわけですよ。



福島第1原発事故 1号機の格納容器を水で満たす「水棺」に向けた作業本格化へ(04/27 06:13)
福島第1原発事故 全漁連など首相官邸訪れ、菅首相に汚染水海洋投棄について強く抗議(04/27 12:44)
福島第1原発事故 枝野官房長官、東京電力の賠償額上限設定は「許されない」と強く否定(04/27 14:11)

(全漁連の会長は今日は菅総理に抗議を行いましたが、この補償問題については?)

 こないだの土曜日に南三陸町を回った時に、宮城県漁協の人たちにじっくり話を聞いた。僕が会った漁業者の方々は、ホヤとかカキとかワカメとかを養殖なさってた。全部津波にさらわれてしまったが、仕事を再建するためにはまず海の中に沈んでる瓦礫、その中にはご遺体も含まれてるかもしれない。ガソリンを出す車も間違いなく含まれてる、それを引き揚げる前に、まずどれぐらいどこにあるのかを発見しなきゃいけないが、漁業者でできるわけがない。必ず国の支援を受けなきゃいけない。僕はたまたま水中ソナーの研究に関わってたので、それが使えないのかと思ったが、実はその技術、僕と連携してる東京大学の先生に聞いても、遺体捜索ですでに出払っていて、しばらくは使えないんですよ。でもいずれにしても水中を見れる技術が必要で、それには高い技術力と莫大なお金かかるから、それも含めて補償の中なんですよ。

 ということは、良し悪しでじゃなくて東京電力という民間企業だけでできるはずはなくて、必ず国が関わらなきゃいけない。しかもこれは枝野さんが言った通りで、上限があるってことはあり得ませんから、従って東電を国営化しなくても補償、賠償については国が関わるってことは、私たちの負担割合に関わってくると。だからみんなの問題であるということなんですね。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
 
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【東日本大震災-5】外国人から見た日本と日本人(26)

※このシリーズの一覧を作ってあります。
 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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 「外国人から見た日本と日本人」。第26弾です。
 3/15付:【東日本大震災】外国人から見た日本と日本人(22)
 3/22付:【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)
 3/28付:【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)
 4/16付:【東日本大震災-4】外国人から見た日本と日本人(25)
 に引き続き、震災編パート5となります。

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海外の反応 - 福島第1原発の50人『Fukushima Fifty』-(とりいそぎ。4/1)
原発関係をというリクエストをいただいたので、本日は『Fukushima 50(フクシマ・フィフティ)』を。

GONOB.COM - THE FUKUSHIMA 50
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コメントはこの動画についたものと、こちらから。


評価の高いコメント
<引用者注:コメントは抜粋。全文は「とりいそぎ。」さんの元記事を>

■Fukushima Fifty、日本のヒーローたちだ。(+24)

日本には本物のヒーローがいる。ハリウッド映画のバカバカしいヒーローとはちがうぞ。(+8)

■この50人の英雄たちと日本の人々の幸運を祈る。

■実際には、50人以上いる。150〜180人だ。汚染されたゾーンは、放射能レベルが人体に即効で危険を及ぼすレベルになってる。だから、一度に15分以上は作業できないんだ。50人ずつのシフトで作業してるんだよ。

■日本のTwitterが紹介されてた。「お父さんが原発に行った。お母さんがあんなに泣くのを初めて聞いた。原発の人たちは頑張ってる。みんなを守るために自らを犠牲にして。お願い、お父さん、生きて戻ってきて」。読んだ人が「スーパーマンですら、福島の50人の人たちみたいな、あんな勇気がほしいって思うだろう」って書いてたよ。彼らのために祈ろう。

■↑日本のために、あなたのお父さんのために、あなたとあなたのお母さんのために僕は祈る。どうか泣かないでください。神があなたに恵みを与えてくださいますように。

■コントロールルームの技術者が同僚に、「僕は死んでも構わない」って言ったって。こんな現実が目の前になかったら、アクション映画の台詞みたいだって思ったろうな…。宇宙人の侵略とか人類に終焉をもたらす隕石が近づいてくる危機から世界を守る映画の主人公みたいなさ……。

■原発作業員、消防隊員、兵士。彼らは、自ら進んで大変な仕事をしている人たち。侍の武士道の規範を象徴してるよ。勇気、名誉、忠義…7つの美徳の体現者。失敗したら確実に死と向き合わなきゃいけないっていう、この破滅的状況の中で闘ってるんだ。

■国家が完膚なきまでのカオスに落ち込まないための日本社会の美徳、礼儀についてはいろんなところで書かれてるよね。でも、僕たちは今、さらに高貴な道義心と自己犠牲を目撃してる。『Fukushima Fifty』。原子炉のメルトダウンを防ぐために闘っている彼らに、世界が心を動かされてる。

日本のヒーローじゃない。人類すべてのヒーローだよ。敬意を表する。キリスト教の人もイスラム教の人も、みんなで祈ろう。この真の英雄たちが生きて戻ってこれるように。万が一、たとえ傷つくことがあっても、その傷が軽いものであるように。

■神よ、この世界に恵みを与えてください。あなたは、ともに働き、助け合おうとしているこの世界の人々を愛しているはず。この原発の人々を守って。日本を助けようとしている彼らと日本を守ってください。

■日本を核の危機から守ろうと奮闘している勇気ある技術者たちが、家族に送った心が破れるようなメッセージ。「自分たちはこれが自滅的使命であることをわかっている」って。
昨日、国営放送で家族たちのインタビューが流されたんだ。ある勇敢な作業者は、この死刑宣告のような運命を静かに受け入れるとメッセージを書き送ってたよ。

■作業員の娘さんのメールだね。「父はまだ原発で働いてます。原発では食料が尽きてきていて、状況は大変に厳しいと思います。父は、自分は死刑宣告を受けたに等しい己の運命を受け入れたって言っています…」。

■勇気ある人々だ。私たちは彼らのことは何も知らないけれど、彼らを忘れることはないだろう。世界を救ってくれてるんだね、ありがとう。

■日本は、侍国家だってことを証明したね。騎士の国だ!!!! 日本よ、生き残れ!インドネシアはいつだってキミを支援してる!!

■この原発危機が起こる前は、作業員は800人いたんだ。4号機の爆発の後、50人に減って、今は300〜500人に戻ってる。原発を動かしている東電の人たちもいれば、東電工業のようなグループ会社からきてる人たちもいる。消防隊員も交代制だ。放水をした最初の隊は、東京ハイパーレスキューのチーム。川崎や横浜の隊も駆けつけて懸命に頑張ってる。

■50人じゃないよ。180(eighteen hundreds)人か800(eighty hundreds)のどっちか。日本の人たちの中には、原発に喜んで行こうって人がきっとたくさんいるだろうって思う。文化的なプレッシャーがあるんだよ。日本人は、武士道に似た規範に従って、意義のある人生を送ろうとする。日本人は、あらゆることに厳格な規律をもつっていう、独特の特別な文化をもってるから。

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■勇敢で無私の心をもつ福島第1原発の作業員の皆さんへ。私の最大の賛辞と敬意を送る。この自己犠牲こそ、世界のヒーローたる理由。皆さんの、止むことのない努力を尊敬してる。

人生とはかくも辛いものなのか。日本はそれを世界に見せた。僕みたいなフィリピン人は、この果敢な福島の50人に畏敬の念を抱くよ。主よ、放射能の暗い部屋にいる私たちの仲間を守ってください。そうして、彼らをまつ家族のもとに無事に帰してやってください。

人間の勇気と覚悟をもってして超えられない災厄はない。日本は必ず復活する。

■本当に素晴らしいと思う。共通の目的をもって、独特な1つの大きな家族として日本人は闘ってる。なのに、悲しいことに、一方では多くの国家がチームになってリビアを爆撃だ。

■私たちは同じ言葉は話せないかもしれない。同じ文化も、もっていないかもしれない。けれど、このページにコメント書いている人たちすべてに共通していることがある。自己を犠牲にしながら、他者のために果敢に戦う福島の50人への尊敬だ。皆さんのために、私たちは祈っています。

■バルセロナから、僕のすべてのリスペクトを福島の英雄たちへ。うまくいくって信じてる。ありがとう。

ヒーローって言葉は昨今、ずいぶん敷居が下がってしまっていたけれど、この人たちこそがまさにヒーローってものだよ。みんなのために自らを犠牲にしてるんだから。素晴らしい。

■彼らの行動を表現するのに、勇気なんて言葉じゃ足りない。献身以上のなにか。命を捧げてるんだ。24時間の間に3つも災厄が重なった。十分すぎるよ…。それなのに、あなたがたは、この危機から脱出するただ1つの道を貫こうとしてる。それを世界に見せてくれる。あなたがたの愛する人はもちろん、私たちを助けてくれようとしているあなたがたに感謝します。

■この危機的状況をなんとかするために、退職した従業員たちも呼び戻されてるって。これほどの人間性に溢れた行動が他にあるのか!

■家族を顧みず、愛する人を顧みず、自らの命や安全すら顧みない。全人類にとって、これこそが英雄だろう。

■(日本のかたから)今朝、ホーチミンでベトナム人のスタッフたちとミーティングがあった。『Fukushima Fifty』の話になったよ。日本と世界のために行動してる50人の人たちに深く感動してた。敬意を表するために、募金活動をはじめるんだって言ってた。オレは泣きそうになったよ…。

■ヒーロー?そんな言葉じゃ済まないよ!あなたたちこそが真の戦士。私たち人類みんなが感謝する。地球だって、あなたたちに感謝していると思うね。

■福島で起こったすべて。これは途方もない悲劇だけれども、この悲しい出来事で日本という国とその人々の大変に魅力的な特徴を理解できた。これは、日本のソフトパワーを後押しすることになるかもしれない。日本に心を寄せる気持ちが人々の中に生まれたし、災害に備えてるがゆえに、危機の中でも崩れることのない、マナーの良い社会を世界に見せつけた。冷静で秩序だった人々の反応もね。よくやったよ、日本の人々は。まさに世界のヒーロー。
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画像で見る東日本大震災 - 希望 -

 

 東日本大震災発生から40日余り。
 「希望」をテーマにまとめてみました。
 
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「アンカー」アレバ社は信用できない&福島原発周辺で青山が見た現実

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■4/20放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

避難住民募る政府への不信感…人消えた福島原発周辺青山が見た厳しい現実

110420-18v4.jpg 青山さんが福島第一原発周辺の取材に行かれました。

 コーナー前に、震災及び原発関連のニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。

※後で修正をすることが多々ありますので、引用転載の際は必ずこちらのURLを添えておいて下さい。


 内容紹介ここから____________________________

 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

復興財源めぐり政府・民主党内で消費税増税案浮上 自民・石原幹事長は反対明言(04/19 17:44)
桜井財務副大臣、メルマガで菅首相を批判 国会での対応などに問題あるとの認識示す(04/20 21:24)

(復興財源としてのこの消費増税の問題については、昨日の「アンカー」で私、大反対ということをきちっと申し上げましたので、今日は自分の意見は言いません。これについて青山さんは、どういうお考えなのかなと聞いてみたいというふうに思っていました)

 ヤマヒロさんに限らず、復興財源を消費税引き上げで賄いたいって言われたら、日本中の人が不思議に思うんじゃないですか?だって被災者の方々も消費税の増税分を支払うのか?となるわけですよ。玄葉大臣が、いや、やり方はあるとおっしゃってるが、そのやり方って、例えば被災された方が元々の住まいにずっといらっしゃるならまだしも、実際はいろんな所に分散して避難されてる。それから例えばご商売とか旅行もされることが今後あり得るわけで、ということはどこかにいちいち私は被災者だと証明書でも出せっていう意味なのか。もしそれやるんだったら、当然これ役人が太るわけですよ。国税庁や財務省の役人をもっと増やさなきゃいけないということになるわけで、玄葉発言はそういう役人の思惑と絡んでるんじゃないかとやっぱりどうしても考えざるを得なくなってくる。

 もうひとつは、長い付き合いの財務省の人に今朝電話で話を聞いたら、本音は2段階なんですよね。つまり復興を仮に2、3年と見て、その間は復興財源として消費税引き上げておいて、そしておそらくは今の消費税が8%ぐらいになってて、やがて復興の目途がついたら、今度はかねてから問題の社会保障の財源にしましょうということに話を持っていくと。すでに8%なってるんだからその時に10%になっても抵抗が少なくなってるだろうと。これが本音なんですよね。要するに菅さんがやっぱり関係してると思います。菅さんは財務省の手の平にいるのはみんなよく分かってる話で。

 そういういわば便乗型の増税を考えてるから、財務省の中にいる桜井副大臣が怒ってしまったってことなんですよ。桜井さんは、別にほめるつもりないけど、宮城選出で元々まじめなお医者様なので、はったりを言ったりする人ではないので、こういう地味な大人しい人から話が出てきたってことは、偉い人が言ったっていうよりも注目すべきことだと思います。

(消費税増税については、数カ月ぐらい前からずっとそういう流れを作ろうとする動きがあって、復興に名を借りて、そういう企み、目論見があるんだとしたら許されることではないし、増税の前にやることはあるかないかをきちんと議論してほしい。そういうことをすっ飛ばして与党が党内で先走って、それはやっぱり反対論というか、亀井さんのような発言もありましたが出てきますよ)

 当然、じゃあ財源どうするのかという話、出てきますよね。正直僕も考え中ですが、例えば僕自身が税金をたくさん払うっていうのは、もちろんそうしたいです。だから増税が全部いけないって話に国民もなってるんじゃなくて、なぜそれが消費税なのかと、それが一番おかしいじゃないかというのが素朴な疑問だし、それは大事なだと思います。

福島第1原発事故 枝野官房長官、避難指示区域を「警戒区域」に切り替える方向で調整(04/20 11:52)
福島第1原発事故 政府、東京電力が確実に賠償金を支払うための専門組織立ち上げを検討(04/20 14:09)
仏アレバCEO「汚染水処理、十分に可能」(04/19 産経新聞)

(汚染水の放射性物質の濃度を低くする作業については、フランスのアレバ社の技術を取り入れるということなんですが)

 東電や日本政府がこういう現状だから、フランスやアメリカの手を借りると安心だという雰囲気が日本にけっこう広がってて、特に高名な評論家やそういう方々が、フランスやアメリカが入ってくれるからという感じでおっしゃってるでしょ。よく現実を見てほしいと思うんですが、アレバはフランスの国策会社で、国が9割方株を持ってる。アレバの技術を使ってる核技術施設はすでに日本にあるんですよ。それは青森県の六ヶ所村の核燃料サイクル施設、あるいは核燃料の再処理工場なんですが、これフランスの技術を入れたためにずるずるいつまでも稼働できなくて、もう20回近く先延ばしになってですよ。で、元々の費用は7600億円でできるはずが、何と2兆2000億になってるんです、すでに。これ日本国民が知らなくて、国際社会ではほんとに有名な話で、このロベルジョンさん(CEO)も含めて、国際社会ではもうフランスは六ヶ所村を食い物にしてると言ってるわけですよ。

(普通だったら大クレームですよね)

 関係者だけクレーム言ってるが、国民や政府からのクレームは聞こえてこないわけですよ。青森でそういうことをやってるフランスに福島でお願いするというのは、国際社会の反応は、へえー、日本はよっぽどお金あるのかなという。

(しかも費用の交渉は後回しにすると)

 どれだけ高い請求書が来るのかと。つまり今、「これだけの費用だったらやってくれますね」って契約して仕事するのを、後回しにしてまずやってくれと日本が頼んだことになってますよね。あとから何を請求されても文句言えないじゃないですか。

(善意で言ってくれてるのかと…)←ここのみ村西キャスター

 善意じゃありません。フランスの国に善意なんかありません。国際社会にそもそも善意なんかありませんから。

(今そんなこと言ってる場合じゃないって言われたら、普通は安くやってくれると…)

 安くやってくれるか、ひょっとしたらボランティアっていう考え方もあるのかもしれないが、とんでもないですよ。それと費用だけじゃなくて、じゃあアレバの技術で本当に例えば高濃度の汚染水の移送、汚染処理が全部できるのか。六ヶ所村の技術を見たら不安と言わざるを得ないので、これアレバがやるからいいよねっていうんじゃなくて、政府も私たち国民も当然監視しなきゃいけない。具体的には、例えば原子力安全・保安院ももう困った存在になってますが、保安院の中には技術者がちゃんといるわけだから、ちゃんと現場に行ってアレバと一緒に見て下さいねと、放射線を怖れて行かないんじゃなくてちゃんと行って下さいねということを、改めて申したいと思います。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「そして、このあとの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。えー、このコーナーでも引き続き今日も原発事故関連のお話ということを伺っております」

青山繁晴
「はい。あの、実はさっきのニュースにこれも関係あるんですけれども、あの、皆さんご存知の通り、この発電所から20km、30kmの所は、ま、立ち入り○○は制限されてて、やがてこれが、特に20kmについてはもう入れなくなると。法的に一切、一切でもないですけど、許可を得ない限り入れないってことになってくるんですね。で、実はあの、この番組でお話ししました通り、私は原子力委員会の原子力防護専門部会の専門委員ですから、当然、特にその、避難地域の現状がどうなってるのかを、この目で見て、この手で触ってこなきゃいけないっていう責任をずっと感じておりました。で、警戒区域になる前に入らなきゃいけないと思いまして、実はこれ、ちゃんと許可を得た上で、先週の金曜日、4月15日に入ってまいりました。で、その時に、あの、実は一筋の希望というものも、その端緒というものを掴んだ、気持ちもしております。で、その話を今日のコーナーでいたしたいんですが、でももうひとつですね、この原子力災害については、その、こないだ日曜日に工程表なるものが発表されて、じゃあ少し前に進み出したのか、じゃあ最悪の事態は免れたのかということを、それを知りたいって人も多いと思うんですね。ですからあの、コーナーは今日は2つ柱があって、もう1つの柱について、今も考えなきゃいけない最悪の事態は何なのか、そのキーワードはこれです(フリップ出す)」
 
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東北のものづくり産業を守れ!

 少し前の号になりますが、「正論」2011年1月号に、東京・丸の内の東商ホールで10月31日に開催された「第5回 日本文明論シンポジウム」の抄録が載っていました。

 雑誌掲載時のタイトルは【国民よ、日本の底力を知れ】
 「弱点ばかりが目に付く昨今のわが国。しかし心配は無用。匠の技と伝統の心に世界を凌駕する強みがあるのだ」と添えられています。

 3・11からおよそ1カ月が経った先日、初めて目を通したのですが(前から言ってるように私は遅読)、読み進むにつれ、東日本大震災でもたらされた「ものづくり」産業への甚大な被害を思い起こさずにはおれませんでした。

 この抄録には4人のパネリストの方の発言が掲載されていますが、うち2人の方の発言を箇条書きにしてまとめてみました。
 
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【東日本大震災-4】外国人から見た日本と日本人(25)

※このシリーズの一覧を作ってあります。
 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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 「外国人から見た日本と日本人」。第25弾です。
 3/15付:【東日本大震災】外国人から見た日本と日本人(22)
 3/22付:【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)
 3/28付:【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)
 に引き続き、震災編パート4となります。

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海外の反応 - 日本、地震で壊れた道路をたった6日で修復する。-(とりいそぎ。3/25)
本日は、日本でも話題になったこのトピックから。

日本、地震で破壊された道路をたった6日で修復する。

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世界に名だたる日本の輸送インフラだが、今回のマグニチュード9.0の地震には耐え切れなかった。だが、日本の建設チームはやはりさすが。

この高速道路は、超人的な道路工事作業員たちによってたった6日で修復された。これは、日本のエンジニアリングの偉業である。

3月11日の地震と津波は、道路を押し潰し、橋を打ち壊し、線路を捻じ曲げた。まるで、『シム・シティ』で作った理想の街を、見ていない隙に幼い弟にぶち壊されたかのごとく、あまりにも簡単に。

Great Kanto Highway(訳注:常磐自動車道)の那珂付近の道路は、3月11日には、写真のような巨大な断裂が入っていた。地震が、道路の主要部分に150メートルに及ぶ亀裂を作ったのだ。

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被害は甚大で広範囲にわたるものだったが、作業員たちの多くは翌日には仕事を開始し、この偉業を賞賛される時間すらもたないまま、慌しく次の断裂道路へ移動していったようだ。


NEXCO(西日本高速道路株式会社)の作業員たちは、3月17日にこの損壊した高速道路に到着し、作業を始めた。そして、23日の作業を終えたときには、道路は通行可能になっていた。

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レイク・ショア・ドライブ(訳注:ミシガン湖沿いの幹線道路)を走る機会があったら、この記事を思い出していただきたい。そして、8ヶ月前に空いたレイク・ショア・ドライブの道路の大穴がいまだにそのままだということに目を向けてほしい。●


この記事についたコメントです。

<引用者注:コメントは抜粋。全文は「とりいそぎ。」さんの元記事を>

■こんなことができる本当の理由は、企業のトップから作業員にいたるまで、自分たちの仕事にプライドをもってるからだ。

■彼らは彼らの仕事をしてるってことか。
 ありえねえ!

■ワオ。まさに偉業だよ。米国の場合、すっごくラッキーだったら、文字通り、数ヶ月で直せる場合もあるって話だもんな。

■↑数ヶ月?
 これは僕はもちろん、みんながわかってることだが、行政は道路の破損部分を「欠陥」として報告書に書く。で、そこから半マイル離れたところに道路を作るのに、軽く10年はかかるのさ。

■日本の労働組合のことは詳しくないが、言えるのは労働倫理が米国とはまーーったく違うってこと。日本人がこんな短期間でこれをやってのけられたことに、僕自身はさして驚きはないね。

■はっきり言うぜ。日本人は地震で壊れた道路を6日で直す。一方、アイゼンハワー高速道路は6年経っても、修理中!

日本再建。その初期段階の良いサンプルだ。オレたちはこれから、彼らの卓越した仕事っぷりの目撃者になるんだな。

■心の底からびっくりした。米国の運輸省から派遣されてくる労働者に慣れっこになってたから。
 オレたちの国の道路工事を日本に外注に出せないのが残念でならない。
 米国じゃ、投票所に行く途中の道ですらどんなんだったか思い出したよ。

■日本は、インフラ整備に手早い。だって、いろんなものに備えなきゃいけない国なんだから。台風、地震、津波、ゴジラ、ロボット………。

■日本は、「10人の監督が、1人の労働者の作業を見張る」方式は採用してないんだな。これは、わが国では大変に人気がある方式なんだが。

■本当に信じがたいほどの羨望を感じる。日本のインフラ整備の能力には畏敬の念を抱くよ。
 デトロイト近くに住んでる人ならわかるだろうが、ここの道路はクソ中のクソなんだ。オーチャード湖へ向かう道路なんて、81ミリの迫撃砲を撃ち込みまくったんじゃないかと思うぐらいだ。

■素晴らしい。ロスじゃ、同じ道路を2年も工事してるってのに。

■米国は道路の穴を修復するのに何ヶ月もかかる。再舗装は一年以上。なのに、出来上がりは凸凹だらけ。
 ニューヨークの場合だと、道路舗装には、特に未熟な作業員をよりすぐって使ってるからね。

■一言。偉大すぎる。

6「日」だぞ。「年」じゃねえ…。

■皆さん、お願いだからモントリオールに来てください!

■ワーオだよ。米国の中西部だったら、2年がかりの大仕事だ。

■ここを見ろ。
「世界戦略について。
 NEXCOは、日本で培った知識と技術を使って、海外に事業を広げる予定でいます。道路工事や作業を通じ、発展途上国の経済成長に貢献し、これからの道路エンジニアリングとテクノロジーの研究開発の情報交換に寄与していきます。高速道路マネージメントの経験を生かし、官民一体のプロジェクトにも参加していきます」。
 海外に事業を広げるって。お前ら、早くNEXCOに電話かけろ!

なぜ日本が世界のリーダーなのかっていう証明だろ、これは。

■どうやったらこんなことができるのか理解できず、日本の仕事ぶりを称えるしかない僕たちは不幸だ。労働観念の素晴らしさ、世界有数の複合輸送インフラへの熱心な取り組み、それに税金を注ぐ人々の意志。

■これこそ、私たちが日本に期待してたものだ。私は、彼らには敵わないと諦めて崇拝もしないし、組合に弱みを握られたアメリカ政府に不平も言わない。
 ただ、私は彼らに拍手を送り、彼らに最高の幸運を祈り続けたいと思う。
 日本人は、絶対になんとかするよ。


この記事は元々、Mail Onlineに掲載されたもので、こちらのほうには300件以上のイギリスのかたがたを中心とするコメントが付けられていましたが、流れはだいたい同じような感じでございました。

評価の高かったコメントをいくつか紹介いたしますと。(括弧内は賛同数です)。


■びっくりだよ。こんな惨状を修理しようと思ったら、ここハーツじゃ数ヶ月はかかる。こんな悲惨な状況に見舞われてるのに、日本人がやってのけてることを見ろよ。ハーツ議会は、彼らから1つや2つ学べるはずだ!日本が、壊れた祖国を修復する努力を続けていくことを願ってるよ。(+1119)

■6日だって!すごいわ!こっちの作業員だったら、どうすりゃいいのか周りでうろうろしたあげく、たぶん修復に半年はかかる。(+926)

■イギリスだったら、いまだにリスク・アセスメントをやってる最中だったろうね。イギリス人がずいぶん前に失ったスピリットをもっている日本人に幸あれ!(+906)

■素晴らしすぎるよ。なんという国だ。Great Britain(グレート・ブリテン)のGreatは日本に譲ったほうがいいと思うね!Great Japanだ!(+806)

本当に、日本人の私から見ても素晴らしいと思います。
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