【東日本大震災-5】外国人から見た日本と日本人(26)

※このシリーズの一覧を作ってあります。
 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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 「外国人から見た日本と日本人」。第26弾です。
 3/15付:【東日本大震災】外国人から見た日本と日本人(22)
 3/22付:【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)
 3/28付:【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)
 4/16付:【東日本大震災-4】外国人から見た日本と日本人(25)
 に引き続き、震災編パート5となります。

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海外の反応 - 福島第1原発の50人『Fukushima Fifty』-(とりいそぎ。4/1)
原発関係をというリクエストをいただいたので、本日は『Fukushima 50(フクシマ・フィフティ)』を。

GONOB.COM - THE FUKUSHIMA 50
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コメントはこの動画についたものと、こちらから。


評価の高いコメント
<引用者注:コメントは抜粋。全文は「とりいそぎ。」さんの元記事を>

■Fukushima Fifty、日本のヒーローたちだ。(+24)

日本には本物のヒーローがいる。ハリウッド映画のバカバカしいヒーローとはちがうぞ。(+8)

■この50人の英雄たちと日本の人々の幸運を祈る。

■実際には、50人以上いる。150〜180人だ。汚染されたゾーンは、放射能レベルが人体に即効で危険を及ぼすレベルになってる。だから、一度に15分以上は作業できないんだ。50人ずつのシフトで作業してるんだよ。

■日本のTwitterが紹介されてた。「お父さんが原発に行った。お母さんがあんなに泣くのを初めて聞いた。原発の人たちは頑張ってる。みんなを守るために自らを犠牲にして。お願い、お父さん、生きて戻ってきて」。読んだ人が「スーパーマンですら、福島の50人の人たちみたいな、あんな勇気がほしいって思うだろう」って書いてたよ。彼らのために祈ろう。

■↑日本のために、あなたのお父さんのために、あなたとあなたのお母さんのために僕は祈る。どうか泣かないでください。神があなたに恵みを与えてくださいますように。

■コントロールルームの技術者が同僚に、「僕は死んでも構わない」って言ったって。こんな現実が目の前になかったら、アクション映画の台詞みたいだって思ったろうな…。宇宙人の侵略とか人類に終焉をもたらす隕石が近づいてくる危機から世界を守る映画の主人公みたいなさ……。

■原発作業員、消防隊員、兵士。彼らは、自ら進んで大変な仕事をしている人たち。侍の武士道の規範を象徴してるよ。勇気、名誉、忠義…7つの美徳の体現者。失敗したら確実に死と向き合わなきゃいけないっていう、この破滅的状況の中で闘ってるんだ。

■国家が完膚なきまでのカオスに落ち込まないための日本社会の美徳、礼儀についてはいろんなところで書かれてるよね。でも、僕たちは今、さらに高貴な道義心と自己犠牲を目撃してる。『Fukushima Fifty』。原子炉のメルトダウンを防ぐために闘っている彼らに、世界が心を動かされてる。

日本のヒーローじゃない。人類すべてのヒーローだよ。敬意を表する。キリスト教の人もイスラム教の人も、みんなで祈ろう。この真の英雄たちが生きて戻ってこれるように。万が一、たとえ傷つくことがあっても、その傷が軽いものであるように。

■神よ、この世界に恵みを与えてください。あなたは、ともに働き、助け合おうとしているこの世界の人々を愛しているはず。この原発の人々を守って。日本を助けようとしている彼らと日本を守ってください。

■日本を核の危機から守ろうと奮闘している勇気ある技術者たちが、家族に送った心が破れるようなメッセージ。「自分たちはこれが自滅的使命であることをわかっている」って。
昨日、国営放送で家族たちのインタビューが流されたんだ。ある勇敢な作業者は、この死刑宣告のような運命を静かに受け入れるとメッセージを書き送ってたよ。

■作業員の娘さんのメールだね。「父はまだ原発で働いてます。原発では食料が尽きてきていて、状況は大変に厳しいと思います。父は、自分は死刑宣告を受けたに等しい己の運命を受け入れたって言っています…」。

■勇気ある人々だ。私たちは彼らのことは何も知らないけれど、彼らを忘れることはないだろう。世界を救ってくれてるんだね、ありがとう。

■日本は、侍国家だってことを証明したね。騎士の国だ!!!! 日本よ、生き残れ!インドネシアはいつだってキミを支援してる!!

■この原発危機が起こる前は、作業員は800人いたんだ。4号機の爆発の後、50人に減って、今は300〜500人に戻ってる。原発を動かしている東電の人たちもいれば、東電工業のようなグループ会社からきてる人たちもいる。消防隊員も交代制だ。放水をした最初の隊は、東京ハイパーレスキューのチーム。川崎や横浜の隊も駆けつけて懸命に頑張ってる。

■50人じゃないよ。180(eighteen hundreds)人か800(eighty hundreds)のどっちか。日本の人たちの中には、原発に喜んで行こうって人がきっとたくさんいるだろうって思う。文化的なプレッシャーがあるんだよ。日本人は、武士道に似た規範に従って、意義のある人生を送ろうとする。日本人は、あらゆることに厳格な規律をもつっていう、独特の特別な文化をもってるから。

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■勇敢で無私の心をもつ福島第1原発の作業員の皆さんへ。私の最大の賛辞と敬意を送る。この自己犠牲こそ、世界のヒーローたる理由。皆さんの、止むことのない努力を尊敬してる。

人生とはかくも辛いものなのか。日本はそれを世界に見せた。僕みたいなフィリピン人は、この果敢な福島の50人に畏敬の念を抱くよ。主よ、放射能の暗い部屋にいる私たちの仲間を守ってください。そうして、彼らをまつ家族のもとに無事に帰してやってください。

人間の勇気と覚悟をもってして超えられない災厄はない。日本は必ず復活する。

■本当に素晴らしいと思う。共通の目的をもって、独特な1つの大きな家族として日本人は闘ってる。なのに、悲しいことに、一方では多くの国家がチームになってリビアを爆撃だ。

■私たちは同じ言葉は話せないかもしれない。同じ文化も、もっていないかもしれない。けれど、このページにコメント書いている人たちすべてに共通していることがある。自己を犠牲にしながら、他者のために果敢に戦う福島の50人への尊敬だ。皆さんのために、私たちは祈っています。

■バルセロナから、僕のすべてのリスペクトを福島の英雄たちへ。うまくいくって信じてる。ありがとう。

ヒーローって言葉は昨今、ずいぶん敷居が下がってしまっていたけれど、この人たちこそがまさにヒーローってものだよ。みんなのために自らを犠牲にしてるんだから。素晴らしい。

■彼らの行動を表現するのに、勇気なんて言葉じゃ足りない。献身以上のなにか。命を捧げてるんだ。24時間の間に3つも災厄が重なった。十分すぎるよ…。それなのに、あなたがたは、この危機から脱出するただ1つの道を貫こうとしてる。それを世界に見せてくれる。あなたがたの愛する人はもちろん、私たちを助けてくれようとしているあなたがたに感謝します。

■この危機的状況をなんとかするために、退職した従業員たちも呼び戻されてるって。これほどの人間性に溢れた行動が他にあるのか!

■家族を顧みず、愛する人を顧みず、自らの命や安全すら顧みない。全人類にとって、これこそが英雄だろう。

■(日本のかたから)今朝、ホーチミンでベトナム人のスタッフたちとミーティングがあった。『Fukushima Fifty』の話になったよ。日本と世界のために行動してる50人の人たちに深く感動してた。敬意を表するために、募金活動をはじめるんだって言ってた。オレは泣きそうになったよ…。

■ヒーロー?そんな言葉じゃ済まないよ!あなたたちこそが真の戦士。私たち人類みんなが感謝する。地球だって、あなたたちに感謝していると思うね。

■福島で起こったすべて。これは途方もない悲劇だけれども、この悲しい出来事で日本という国とその人々の大変に魅力的な特徴を理解できた。これは、日本のソフトパワーを後押しすることになるかもしれない。日本に心を寄せる気持ちが人々の中に生まれたし、災害に備えてるがゆえに、危機の中でも崩れることのない、マナーの良い社会を世界に見せつけた。冷静で秩序だった人々の反応もね。よくやったよ、日本の人々は。まさに世界のヒーロー。
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画像で見る東日本大震災 - 希望 -

 

 東日本大震災発生から40日余り。
 「希望」をテーマにまとめてみました。
 
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【東日本大震災-4】外国人から見た日本と日本人(25)

※このシリーズの一覧を作ってあります。
 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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 「外国人から見た日本と日本人」。第25弾です。
 3/15付:【東日本大震災】外国人から見た日本と日本人(22)
 3/22付:【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)
 3/28付:【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)
 に引き続き、震災編パート4となります。

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海外の反応 - 日本、地震で壊れた道路をたった6日で修復する。-(とりいそぎ。3/25)
本日は、日本でも話題になったこのトピックから。

日本、地震で破壊された道路をたった6日で修復する。

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世界に名だたる日本の輸送インフラだが、今回のマグニチュード9.0の地震には耐え切れなかった。だが、日本の建設チームはやはりさすが。

この高速道路は、超人的な道路工事作業員たちによってたった6日で修復された。これは、日本のエンジニアリングの偉業である。

3月11日の地震と津波は、道路を押し潰し、橋を打ち壊し、線路を捻じ曲げた。まるで、『シム・シティ』で作った理想の街を、見ていない隙に幼い弟にぶち壊されたかのごとく、あまりにも簡単に。

Great Kanto Highway(訳注:常磐自動車道)の那珂付近の道路は、3月11日には、写真のような巨大な断裂が入っていた。地震が、道路の主要部分に150メートルに及ぶ亀裂を作ったのだ。

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被害は甚大で広範囲にわたるものだったが、作業員たちの多くは翌日には仕事を開始し、この偉業を賞賛される時間すらもたないまま、慌しく次の断裂道路へ移動していったようだ。


NEXCO(西日本高速道路株式会社)の作業員たちは、3月17日にこの損壊した高速道路に到着し、作業を始めた。そして、23日の作業を終えたときには、道路は通行可能になっていた。

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レイク・ショア・ドライブ(訳注:ミシガン湖沿いの幹線道路)を走る機会があったら、この記事を思い出していただきたい。そして、8ヶ月前に空いたレイク・ショア・ドライブの道路の大穴がいまだにそのままだということに目を向けてほしい。●


この記事についたコメントです。

<引用者注:コメントは抜粋。全文は「とりいそぎ。」さんの元記事を>

■こんなことができる本当の理由は、企業のトップから作業員にいたるまで、自分たちの仕事にプライドをもってるからだ。

■彼らは彼らの仕事をしてるってことか。
 ありえねえ!

■ワオ。まさに偉業だよ。米国の場合、すっごくラッキーだったら、文字通り、数ヶ月で直せる場合もあるって話だもんな。

■↑数ヶ月?
 これは僕はもちろん、みんながわかってることだが、行政は道路の破損部分を「欠陥」として報告書に書く。で、そこから半マイル離れたところに道路を作るのに、軽く10年はかかるのさ。

■日本の労働組合のことは詳しくないが、言えるのは労働倫理が米国とはまーーったく違うってこと。日本人がこんな短期間でこれをやってのけられたことに、僕自身はさして驚きはないね。

■はっきり言うぜ。日本人は地震で壊れた道路を6日で直す。一方、アイゼンハワー高速道路は6年経っても、修理中!

日本再建。その初期段階の良いサンプルだ。オレたちはこれから、彼らの卓越した仕事っぷりの目撃者になるんだな。

■心の底からびっくりした。米国の運輸省から派遣されてくる労働者に慣れっこになってたから。
 オレたちの国の道路工事を日本に外注に出せないのが残念でならない。
 米国じゃ、投票所に行く途中の道ですらどんなんだったか思い出したよ。

■日本は、インフラ整備に手早い。だって、いろんなものに備えなきゃいけない国なんだから。台風、地震、津波、ゴジラ、ロボット………。

■日本は、「10人の監督が、1人の労働者の作業を見張る」方式は採用してないんだな。これは、わが国では大変に人気がある方式なんだが。

■本当に信じがたいほどの羨望を感じる。日本のインフラ整備の能力には畏敬の念を抱くよ。
 デトロイト近くに住んでる人ならわかるだろうが、ここの道路はクソ中のクソなんだ。オーチャード湖へ向かう道路なんて、81ミリの迫撃砲を撃ち込みまくったんじゃないかと思うぐらいだ。

■素晴らしい。ロスじゃ、同じ道路を2年も工事してるってのに。

■米国は道路の穴を修復するのに何ヶ月もかかる。再舗装は一年以上。なのに、出来上がりは凸凹だらけ。
 ニューヨークの場合だと、道路舗装には、特に未熟な作業員をよりすぐって使ってるからね。

■一言。偉大すぎる。

6「日」だぞ。「年」じゃねえ…。

■皆さん、お願いだからモントリオールに来てください!

■ワーオだよ。米国の中西部だったら、2年がかりの大仕事だ。

■ここを見ろ。
「世界戦略について。
 NEXCOは、日本で培った知識と技術を使って、海外に事業を広げる予定でいます。道路工事や作業を通じ、発展途上国の経済成長に貢献し、これからの道路エンジニアリングとテクノロジーの研究開発の情報交換に寄与していきます。高速道路マネージメントの経験を生かし、官民一体のプロジェクトにも参加していきます」。
 海外に事業を広げるって。お前ら、早くNEXCOに電話かけろ!

なぜ日本が世界のリーダーなのかっていう証明だろ、これは。

■どうやったらこんなことができるのか理解できず、日本の仕事ぶりを称えるしかない僕たちは不幸だ。労働観念の素晴らしさ、世界有数の複合輸送インフラへの熱心な取り組み、それに税金を注ぐ人々の意志。

■これこそ、私たちが日本に期待してたものだ。私は、彼らには敵わないと諦めて崇拝もしないし、組合に弱みを握られたアメリカ政府に不平も言わない。
 ただ、私は彼らに拍手を送り、彼らに最高の幸運を祈り続けたいと思う。
 日本人は、絶対になんとかするよ。


この記事は元々、Mail Onlineに掲載されたもので、こちらのほうには300件以上のイギリスのかたがたを中心とするコメントが付けられていましたが、流れはだいたい同じような感じでございました。

評価の高かったコメントをいくつか紹介いたしますと。(括弧内は賛同数です)。


■びっくりだよ。こんな惨状を修理しようと思ったら、ここハーツじゃ数ヶ月はかかる。こんな悲惨な状況に見舞われてるのに、日本人がやってのけてることを見ろよ。ハーツ議会は、彼らから1つや2つ学べるはずだ!日本が、壊れた祖国を修復する努力を続けていくことを願ってるよ。(+1119)

■6日だって!すごいわ!こっちの作業員だったら、どうすりゃいいのか周りでうろうろしたあげく、たぶん修復に半年はかかる。(+926)

■イギリスだったら、いまだにリスク・アセスメントをやってる最中だったろうね。イギリス人がずいぶん前に失ったスピリットをもっている日本人に幸あれ!(+906)

■素晴らしすぎるよ。なんという国だ。Great Britain(グレート・ブリテン)のGreatは日本に譲ったほうがいいと思うね!Great Japanだ!(+806)

本当に、日本人の私から見ても素晴らしいと思います。
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独特の災害史観を持つ日本人は何度も立ち向かい乗り越えてきた

110404.jpg【画像:世界中から寄せられた日本への祈り - Pray for JAPAN - NAVER まとめより】

 拙ブログでは、「外国人から見た日本と日本人」シリーズで東日本大震災に対する外国の人々の反応を3回に渡ってまとめましたが(まだ続く予定です)、彼らが一様に驚いたのは日本の被災者の次のような態度です。

 被災を「現実」として静かに受け止め、パニックになったりしない。
 周りの人たちと助け合い、冷静に、秩序正しく行動する。
 列に並ぶよう誰が指示しなくても、静かに並び、割り込んだりしない。
 泣き叫んだり、取り乱したり、誰かをガーガーと責め立てることもない。
 中には不届き者もいて窃盗など起こったりするが、それらは散発的である。
 大勢で略奪行為に走ったりしないし、ましてや暴動に発展したりすることもない。

 こういった日本人の落ち着きやマナーはどこから来たのでしょうか?どうやって生み出されたのでしょうか?
 日本人特有の宗教観?自然観?武士道精神?

 そんなことを考えながら、「WiLL」最新号(2011年5月号)を読んでましたら、財団法人国土技術研究センター理事長である大石久和氏の論文の中に、ひとつの答えを見つけました。
 論文のタイトルは【日本人の自然災害史観 日本人は必ず立ち上がる】。

 その主張を一言で言うと、「日本人の独特の精神性は、日本の『脆弱国土』と『繰り返し起こる災害』によってはぐくまれたものだ」というものです。

<以下、青い文字は大石氏の原文引用、それ以外は私の要約>
 
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【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)

※このシリーズの一覧を作ってあります。
 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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 「外国人から見た日本と日本人」。第24弾です。
 3/15付:【東日本大震災】外国人から見た日本と日本人(22)
 3/22付:【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)
 に引き続き、震災編パート3となります。

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「米国は日本から何か学ぶべき」 米ニューヨーク・タイムズが論評(産経3/21 16:55)
 【ニューヨーク支局】東日本大震災で世界各国が日本の経験から多くの教訓を学ぼうとするなか、20日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、福島第1原発で放射能汚染の危険に立ち向かう作業員の献身ぶりを称賛し、「米国は日本から何かを学び取るべきである」とする論評記事を掲載した。

 元東京支局長、ニコラス・クリストフ氏による論評は、地震、津波、放射能漏れの三重苦で日本人の「団結が深まった」と指摘。「我と欲を捨てる精神と冷静さ、規律を尊重するという日本人の行動規範を福島の原発で危険な作業を続ける作業員が体現している」とたたえた。

 さらに、日本政府の対応と比べ、苦難に耐える日本人を「立派で高貴だ」とし、米国人は日本人の精神から学ぶべきものがある−との趣旨を貫いている。

日本人の対応礼賛「伝統文化に基づいた新日本誕生も」との指摘も 米研究機関討論会(産経3/24 18:27)
 【ワシントン=古森義久】米国の大手研究機関AEI(アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート)は23日、東日本大震災が今後の日本社会や政治にどんな影響をもたらすかを論じる討論会「日本の悲劇=危機から分岐点へ?」を開いた。討論会では米側専門家たちが日本国民の抑制された対応を礼賛する一方、菅直人首相が指導力を発揮できていないという考察を表明した。

 討論会ではAEI日本研究部長で日本政治の専門家のマイケル・オースリン氏が「日本国民がこの歴史的な災禍に冷静さを保って対応したことは、米国内ではイデオロギー面でまったく異なるリベラル派のニューヨーク・タイムズ紙から保守派のFOXテレビの評論家まで一様に感嘆させた」と述べ、「日本人がこうした状況下で米国でのように略奪や暴動を起こさず、相互に助け合うことは全世界でも少ない独特の国民性であり、社会の強固さだ」と強調した。

 オースリン部長は「この種の危機への対処には国家指導者が国民の団結をさらに強めることが好ましい」と指摘したうえで、「しかし、菅直人首相はその役割を果たしておらず、枝野幸男官房長官に代行させているようだ」と語った。

 さらに「大震災直前には菅首相は違法献金問題で辞任寸前に追い込まれ、政治的麻(ま)痺(ひ)の状態にあったのだから、リーダーシップを発揮できないのも自然かもしれない」と付け加えた。

 一方、日本の文化や社会を専門とするジョージタウン大学のケビン・ドーク教授は「日本国民が自制や自己犠牲の精神で震災に対応した様子は広い意味での日本の文化を痛感させた。日本の文化や伝統も米軍の占領政策などによりかなり変えられたのではないかと思いがちだったが、文化の核の部分は決して変わらないのだと今回、思わされた」と述べた。

 同教授はまた「近年の日本は若者の引きこもりなど、後ろ向きの傾向が表面に出ていたが、震災への対応で示された団結などは、本来の日本文化に基づいた新しい目的意識を持つ日本の登場さえ予測させる」とも論評した。

アニメパワーで募金250万円 ネット通じ世界から浄財(福井新聞3/22 7:35)
 東日本大震災を受け、日本のアニメや漫画を愛する福井県大野市の米国人男性らが企画した24時間インターネット番組が21日午前7時に終了し、世界中の日本アニメファン592人から約250万円の募金が寄せられた。

 企画したのは大野東高の英語指導助手(ALT)グレッグ・ワーナーさん(27)=同市陽明町3丁目=ら日本アニメファンの米国人男性7人。

 募金ができるホームページ(HP)「Anime Fans Give Back to Japan(アニメファンで日本に恩返しをしよう)」を開設し、日本やアニメについて語る番組をネット配信した。

 企画に賛同した米国の声優30人が生出演。24時間で延べ2万5千人以上のファンが番組を見たという。時間内にも声優から次々と出演の申し出があったため、企画第2弾を準備している。

 夜通し進行役を務めたグレッグさんは「予想以上に集まり本当にうれしい。日本アニメから感動をもらい、恩返しをしたいと思っている人がこれだけいるということ。少しでも役に立てば」と話していた。企画第1弾の番組は終了したものの募金は受け付けており、現在も額は増え続けている。

 番組は近くHPで閲覧できる。HPはhttp://helpjapan.onepiecepodcast.com/
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【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)

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 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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【画像=産経新聞3月21日大阪版22面】

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 「外国人から見た日本と日本人」。第23弾です。
 3/15付:【東日本大震災】外国人から見た日本と日本人(22)に引き続き、震災編パート2となります。

 今回も海外メディア及びブログ等から、日本人の民族性に言及した記事、被災者や日本人への激励メッセージをまとめました。
 
 
米紙「日本は復興する」(共同3/16 10:29)
 15日付の米紙ワシントン・ポストは、東日本大震災に襲われた被災者が「冷静で礼儀正しく、驚くほどけなげに対処している」とたたえるコラムを掲載、「日本は復興する」とエールを送った。執筆者は同紙コラムニストでピュリツァー賞受賞者のアン・アップルバウム記者。津波で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市からの報道で、「日本人は結束力や驚くべき対処能力を見せている」とした。また福島第1原発の事故に関して「有能で技術に秀でた日本人が安全な原子炉をつくることができなければ、誰ができるというのか」と指摘した。

「なぜ略奪ないの?」=被災地の秩序、驚きと称賛−米(時事3/16 16:16)
 東日本大震災の被害や福島第1原発事故が連日、トップニュースで伝えられている米国で、被災者の忍耐強さと秩序立った様子に驚きと称賛の声が上がっている。「なぜ日本では略奪が起きないのか」−。米メディアは相次いで、議論のテーマに取り上げている。

 CNNテレビは、2005年に米国で起きたハリケーン・カトリーナ災害や10年のハイチ大地震を例に「災害に付き物の略奪と無法状態が日本で見られないのはなぜか」として意見を募集。視聴者からは「敬意と品格に基づく文化だから」「愛国的な誇り」との分析や、「自立のチャンスを最大限に活用する人々で、進んで助けたくなる」とのエールも寄せられた。

加油!台湾小学校一年生、みんな 「日本 頑張れ」 (Youtube 3/13)
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日本的地震與海嘯,造成了嚴重的傷亡,想起了921,更讓我們感到慈悲與不捨。本校請一年級小朋友大聲説出『日本加油!』希望這彬心意能傳達到他們心中,同是地球一彬子,彼此關懷,互相加油打氣,希望與重生就在我們的心中。
日本で起こった地震と津波でたくさんの人々が亡くなり、傷つきました。私たちは1999年9月21日の台湾中部大地震の際、仏教の「慈悲」と「不捨」の教えを身をもって感じたことを思い出します。
台湾・桃園県中?市にある新街小学校では、1年生の児童が力いっぱいの声を出して「日本がんばれ(日本加油)!」のメッセージを作りました。被災者の皆さんにお届けします。
私達はみんな地球人、お互いに支え合い、勇気づけ合い、希望を持ち、再び立ち上がることを信じましょう。
日本の皆さん、頑張ってください。

<この動画に寄せられたコメントより>
日本加油(zi? ben jia yo)
日本 がんばれ!
1999.9.21の時、台湾で酷い地震があった
その時、日本は一番早い、そして、一番人数多いの救援隊が送りました
日本からの寄付金は総額の六割ぐらい
、本当に感謝する
今こそ、私たちの恩返しの時だ

921地震的時候,日本派遣了人數最多的救援隊來到台灣
當時日本國民捐贈的金額,大約是總數的六成
我們一樣經歴過同樣的天災,而現在是我們回報上次救援之恩的時候了
日本 加油!!
fish240160

亡命チベット人が募金活動 インド北部ダラムサラ(産経3/15 17:23)
 チベット亡命政府があるインド北部ダラムサラで15日、東日本大震災で被災した日本に義援金を送るため、亡命チベット人らが募金活動を始めた。

 ダラムサラの寺院前などで募金をしているのは、中国チベット自治区で政治犯として服役後、インドに逃れてきた亡命チベット人ら。「日本の非政府組織(NGO)を通じてわれわれも支援を受けてきたので、今度は被災した日本に恩返しがしたい」とルカルジャムさん(40)は話した。

 ルカルジャムさんらはダラムサラにあるさまざまな団体にも募金を呼び掛けるとしている。(共同)
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【東日本大震災-1】外国人から見た日本と日本人(22)

 【募金受付まとめ】東北地方太平洋沖地震 被災地に手助けを!

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※このシリーズの一覧(人物名と国名)を作ってあります。
 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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 「外国人から見た日本と日本人」。第22弾です。

 今回は番外編。3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)がテーマです。
 この度の大震災を、海外メディアも大きな関心を持って報じています。
 それら海外メディアの報道及び個人の方のブログを中心に、地震報道そのものではなく日本人の民族性に言及した記事、また、被災者及び日本人への激励メッセージをまとめてみました。

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NYタイムズが支援コラム 阪神大震災時の東京支局長(産経3/12 11:38)
 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、東日本大震災について「日本への同情、そして称賛」と題するコラムを掲載した。執筆者は阪神大震災時に同紙東京支局長だった著名記者ニコラス・クリストフ氏で、日本人の強い精神をたたえ、今後の復興への期待を示した。

 コラムは「きょう、私たちの気持ちは皆、日本の人々とともにある」と訴えた。阪神大震災の取材の際、商店の襲撃や救援物資の奪い合いが見られず、市民が「勇気と団結、共通の目的の下に」苦境に耐えていたことに感嘆したと説明し、「仕方がない」「我慢」という日本語を紹介した。

 「日本の人々には真に高貴な忍耐力と克己心がある」とたたえ「これからの日々、日本に注目すべきだ。間違いなく学ぶべきものがある」とした。(共同)

※ニコラス・クリストフ氏の記事を載せるのはちょっと躊躇しました。奥さんが中国系ですし、尖閣諸島問題に関しては中国に分があるという主張を昨年9月今年1月の二度に渡ってコラムに書いたという経緯もありますから。ただ、それはそれ、これはこれで、日本を心配してくれてるのは間違いないだろうと判断、掲載しました。

<東日本大震災>「不屈の日本」…米紙称賛(毎日3/13 17:59)
 【北米総局】東日本大震災を受け、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は12日、「不屈の日本」と題する社説を掲載した。社説は地震大国日本の技術力と「備え」をたたえ、「日本は経済が低迷し、政治家の失態に国民の大部分は当惑しているが間違ってはいけない。日本の産業力は依然として偉大だ」と述べた。

 社説は「1億2600万人以上が住む島国が、(大規模)地震にいかに持ちこたえたかについて言及せざるを得ない」としたうえで、日本が100年以上にわたり「建物の耐震化をしてきた」と指摘。「今回の地震で高いビルは持ちこたえたようだ」と分析した。

 93年完成の横浜ランドマークタワーに触れ「高さ971フィート(約296メートル)は地震大国では驚異的。最先端の建築工学を駆使できる技術と富があって初めて可能になった」と評価。また07年導入の緊急地震速報を「世界最先端の技術」と紹介し、11日の地震発生時にも「高い評価を得た」とたたえた。
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建国記念の日に改めて考えてみました

竹島プロジェクト style=
竹島プロジェクト2011にぜひご参加を!参加方法はこちら。

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 2月11日は建国記念の日でした。

 建国記念の日は、「日本書紀」の記述をもとに、神武天皇の即位日「紀元節」として明治政府が制定。戦後に廃止されましたが、昭和41年の法改正で復活しました。

 法律では「建国をしのび、国を愛する心を養う日」と定められています。
 日本国の長い歴史に思いを馳せ、先人の苦労をしのんで感謝する、本来そういう日だと思うんですが、未だにこの日に反対してる人たちもいるんですよね。ほとんどが護憲派だと思いますが。
 
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物の数え方に見る日本の文化 「ビーバップ!ハイヒール」より

竹島プロジェクト style=
竹島プロジェクト2011にぜひご参加を!参加方法はこちら。

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 今日から通常国会スタート!

 ……でも、特に書くことがありません(T^T)
 だって菅さんの演説聞いても、なーんも心に響かない。
 「与野党協議のお願い」以外は、ほとんど印象に残りませんでした。
 ま、今さらこの人に期待することなんかひとつもないんですけどね(てか、最初からひとつも期待してない(^^ゞ)。

 というわけで、今日はこの番組をご紹介。

110120.jpg■1/20放送「ビーバップ!ハイヒール」〜数え方のミステリー〜

 木曜深夜11時台の放送にもかかわらず、二桁の視聴率をとるという関西の人気番組です。

 この日のテーマは日本語の助数詞、すなわち物の数え方について。
 これって私たち日本人にとっても難しいんですよね〜。全部言えます!なんて人はおそらく一人もいないでしょう。

 例によって、番組の中身をざっくりとですがまとめてみました。
 
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外国人から見た日本と日本人(21)

【緊急拡散!】危険な生駒市外国人条例

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 このシリーズの一覧(人物名と国名)を作ってあります。
 【一覧】外国人から見た日本と日本人

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 「外国人から見た日本と日本人」。第21弾です。
  
 今回も有名な人、さほど有名でない人、戦争に関連するもの、関連しないもの、新しいもの、古いもの、各種取り混ぜております(敬称略)。
 
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