「アンカー」北ミサイル発射失敗の理由&今後世界はどう動く?
■4/8放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
言われてみれば、確かにこんな地図はこれまで見たことがなかったです。
コーナーに入る前に、5日の北朝鮮のミサイル発射映像&金正日の映像公開などのニュースが伝えられ、青山さんが解説されてましたので、その部分から起こします。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
・北朝鮮、人工衛星の発射映像を初めて公開 ミサイルには「朝鮮」の文字(FNN4/8)
・重病説後初の金正日総書記の映像公開 左手を使わなかったり不自然な拍手も(FNN4/8)
・北朝鮮ミサイル発射 国連安保理の協議難航 中国は最も弱い報道機関向け声明を主張(FNN4/8)
・・・・・など北朝鮮ミサイル関連のニュースを伝えた後・・・・・
山本浩之
「ミサイルが発射されて3日経ったわけですけれども、公開されたこのミサイル発射の映像を見て、青山さんはどういうふうに評価っていいますか、どういうふうにご覧になったのかっていうのを、まず聞きたいんですが」
青山繁晴
「うん、たとえばまず一つは、白く塗ってあるっていうのは、人工衛星目的っていう強調したいだけじゃなくて、これが実はショーであると。よくテレビに映るように、世界に印象づけられるように目立つ色にしたというのが一つ言えますよね。で、その上でね、実はこれちょっと映像アップしてほしんですけどね、打ち上がるところをちょっともう一回出してくれますか、発射台から打ち上がるところ。それでこれ下に実際にフレアが出てですよ、きれいに打ち上がってるんですけど、これ見て下さい。1段目と2段目の継ぎ目のところ、下が着火した瞬間にこの黄色い煙のようなもの出てますよね」
一同
「出てますね、はい」
青山繁晴
「で、すぐに収まるんですけど、これやっぱり少なくとも僕は今までロケット、ミサイルを問わず、打ち上げでこういうの見たことがないので」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「実はJAXAと、つまり宇宙航空研究開発機構と、それから防衛省、自衛隊の側に、両方に聞いてみました。するとまずJAXAがですね、この『アンカー』でもやりましたけど(先週分起こし参照)、本音派、本音を喋ってくれる幹部の方は、実はJAXAでもこの部分に一番注目して分析をしましたと。で、JAXAがオモテの取材にどう答えるか私は知りませんと。しかし本音で言えばですよ、まさしく今日電話で本音って言葉使われたんですけども、いろんなケースが考えられると。3つぐらい実はケース考えられるけども、一番考えられるケースとしては、実は2段目の燃料、ヒドラジンですね」
山本浩之
「ヒドラジン」
青山繁晴
「その1段目もヒドラジンなんですけども、日本その他の国はもうロケットに使わない燃料のヒドラジンが、この1段目の着火のショックでタンクから漏れたんであろうと」
村西利恵
「へえー」
青山繁晴
「で、そのヒドラジンがこの薄い黄色の、黄褐色と言ってましたが、黄褐色様の煙となって出ていると。すなわちその2段目のタンクから燃料が漏れ出したまま打ち上がってるんで」
山本浩之
「漏れてる証拠なんですね、つまりは」
青山繁晴
「はい。だから1段目はきれいに打ち上がったけれども、その後2段目の燃料はどんどん減っていって、おそらくそれで推力が足りずに、最終的にはその人工衛星の周回軌道に乗せることも失敗したんであろうと」
村西利恵
「燃料を撒き散らしながら飛んでいったということですか?」
青山繁晴
「ええ、その恐れがありと。で、なおかつ単にそのタンクの損傷があった云々じゃなくて、もともとタンクに加圧する時の制御に問題もあったんであろうと。従って2段目と3段目の切り離しも制御に問題があって、上手くいかなかったんだろうと。従ってJAXAの本音としては、これは基本的に失敗であると。で、もちろんその北朝鮮にあえて寄り添って言えば、とにかく1段目は今回無事に打ち上がったから、1割成功してると。だけど残りの9割、特に大事な人工衛星もどきを周回軌道に乗せる点については失敗したと。で、これを防衛省、自衛隊の側に確認のために電話してみましたら、構造が分からないからいろんなケースは考えられるけども、JAXAのその幹部が言ってる可能性が一番大きいであろうという推測は確かに成り立つ、ということだったんですね」
山本浩之
「ま、このミサイル関連については、後ほどの青山さんのコーナーでもたっぷりとお話をしていただきますけれども、もう一つ、VTRに出てきた金正日総書記の映像ですよね。これ久しぶりに公開されたわけですが、これはどういうふうにご覧になりますか?」
青山繁晴
「はい。一言で言うとやっぱり北朝鮮の現指導部、独裁体制はずいぶんやっぱり追い込まれたんだなということを思いました」
山本浩之
「追い込まれた?」
青山繁晴
「ええ。というのはね、動画がやっと公開されて、金正日総書記が確かに病気はだいぶ回復してきた、少なくとも生存してるってことはよく分かるわけですけれども、しかし8月3日の山林視察の映像がこの中に含まれていて、その後、飛んでしまって、3カ月半飛んでしまって、今度現れたのは11月24日の化粧品工場であってですね、その3カ月半の始まる前の山林視察の時は、さっきVTRでもありました通り、右左の手も自由に動いてたのが、それが空白の期間が終わって出てきたら、今ご覧になってるように明らかに左手を動かせないのを隠してるように見えるわけですよね。で、それが12月に向けてだんだんこうやって左手も動くようになったってことを見せると。とうことは、これ、いわば北朝鮮にとっては、かつてない情報公開を国民に向けてやってるわけですよ」
山本浩之
「明らかに違うわけですからね」
青山繁晴
「ええ。つまり金正日将軍におかれては、三月(みつき)以上の間、確かに伏せっておられたと。で、だから病気っていうものは確かに起きたんですよってことを、暗に北朝鮮の国民と世界に向けて、これ実は言ってて、それで病気の直後は確かに左手が麻痺してた、左半身の麻痺があったけども、最近だんだん動くようになったでしょ?ということを、北朝鮮なりの極めて異例な情報公開でやってるわけですよ」
山本浩之
「映像でのメッセージですね、つまりは」
青山繁晴
「そうです。だから逆に言うと、金正日総書記の病状について、それがいかに口コミで北朝鮮国内に広まって、それが体制の動揺をかつてなく起こしていたっていうことが、これで窺えるということですね」
村西利恵
「そこまでしなくてはいけなかったと」
青山繁晴
「そうです。で、なおかつ、この現在の映像を見ても、現在に近い映像を見てもですね、その健康不安が完全に終わったわけじゃないってことも窺えるわけですから、だから世界が受け取るのは、やっぱり金正日体制の終わりの始まりということは感じとれると思います」
北朝鮮のミサイル発射で世界はどう動く・6カ国協議拉致問題は青山ズバリ
言われてみれば、確かにこんな地図はこれまで見たことがなかったです。
コーナーに入る前に、5日の北朝鮮のミサイル発射映像&金正日の映像公開などのニュースが伝えられ、青山さんが解説されてましたので、その部分から起こします。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
・北朝鮮、人工衛星の発射映像を初めて公開 ミサイルには「朝鮮」の文字(FNN4/8)
・重病説後初の金正日総書記の映像公開 左手を使わなかったり不自然な拍手も(FNN4/8)
・北朝鮮ミサイル発射 国連安保理の協議難航 中国は最も弱い報道機関向け声明を主張(FNN4/8)
・・・・・など北朝鮮ミサイル関連のニュースを伝えた後・・・・・
山本浩之
「ミサイルが発射されて3日経ったわけですけれども、公開されたこのミサイル発射の映像を見て、青山さんはどういうふうに評価っていいますか、どういうふうにご覧になったのかっていうのを、まず聞きたいんですが」
青山繁晴
「うん、たとえばまず一つは、白く塗ってあるっていうのは、人工衛星目的っていう強調したいだけじゃなくて、これが実はショーであると。よくテレビに映るように、世界に印象づけられるように目立つ色にしたというのが一つ言えますよね。で、その上でね、実はこれちょっと映像アップしてほしんですけどね、打ち上がるところをちょっともう一回出してくれますか、発射台から打ち上がるところ。それでこれ下に実際にフレアが出てですよ、きれいに打ち上がってるんですけど、これ見て下さい。1段目と2段目の継ぎ目のところ、下が着火した瞬間にこの黄色い煙のようなもの出てますよね」
一同
「出てますね、はい」
青山繁晴
「で、すぐに収まるんですけど、これやっぱり少なくとも僕は今までロケット、ミサイルを問わず、打ち上げでこういうの見たことがないので」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「実はJAXAと、つまり宇宙航空研究開発機構と、それから防衛省、自衛隊の側に、両方に聞いてみました。するとまずJAXAがですね、この『アンカー』でもやりましたけど(先週分起こし参照)、本音派、本音を喋ってくれる幹部の方は、実はJAXAでもこの部分に一番注目して分析をしましたと。で、JAXAがオモテの取材にどう答えるか私は知りませんと。しかし本音で言えばですよ、まさしく今日電話で本音って言葉使われたんですけども、いろんなケースが考えられると。3つぐらい実はケース考えられるけども、一番考えられるケースとしては、実は2段目の燃料、ヒドラジンですね」
山本浩之
「ヒドラジン」
青山繁晴
「その1段目もヒドラジンなんですけども、日本その他の国はもうロケットに使わない燃料のヒドラジンが、この1段目の着火のショックでタンクから漏れたんであろうと」
村西利恵
「へえー」
青山繁晴
「で、そのヒドラジンがこの薄い黄色の、黄褐色と言ってましたが、黄褐色様の煙となって出ていると。すなわちその2段目のタンクから燃料が漏れ出したまま打ち上がってるんで」
山本浩之
「漏れてる証拠なんですね、つまりは」
青山繁晴
「はい。だから1段目はきれいに打ち上がったけれども、その後2段目の燃料はどんどん減っていって、おそらくそれで推力が足りずに、最終的にはその人工衛星の周回軌道に乗せることも失敗したんであろうと」
村西利恵
「燃料を撒き散らしながら飛んでいったということですか?」
青山繁晴
「ええ、その恐れがありと。で、なおかつ単にそのタンクの損傷があった云々じゃなくて、もともとタンクに加圧する時の制御に問題もあったんであろうと。従って2段目と3段目の切り離しも制御に問題があって、上手くいかなかったんだろうと。従ってJAXAの本音としては、これは基本的に失敗であると。で、もちろんその北朝鮮にあえて寄り添って言えば、とにかく1段目は今回無事に打ち上がったから、1割成功してると。だけど残りの9割、特に大事な人工衛星もどきを周回軌道に乗せる点については失敗したと。で、これを防衛省、自衛隊の側に確認のために電話してみましたら、構造が分からないからいろんなケースは考えられるけども、JAXAのその幹部が言ってる可能性が一番大きいであろうという推測は確かに成り立つ、ということだったんですね」
山本浩之
「ま、このミサイル関連については、後ほどの青山さんのコーナーでもたっぷりとお話をしていただきますけれども、もう一つ、VTRに出てきた金正日総書記の映像ですよね。これ久しぶりに公開されたわけですが、これはどういうふうにご覧になりますか?」
青山繁晴
「はい。一言で言うとやっぱり北朝鮮の現指導部、独裁体制はずいぶんやっぱり追い込まれたんだなということを思いました」
山本浩之
「追い込まれた?」
青山繁晴
「ええ。というのはね、動画がやっと公開されて、金正日総書記が確かに病気はだいぶ回復してきた、少なくとも生存してるってことはよく分かるわけですけれども、しかし8月3日の山林視察の映像がこの中に含まれていて、その後、飛んでしまって、3カ月半飛んでしまって、今度現れたのは11月24日の化粧品工場であってですね、その3カ月半の始まる前の山林視察の時は、さっきVTRでもありました通り、右左の手も自由に動いてたのが、それが空白の期間が終わって出てきたら、今ご覧になってるように明らかに左手を動かせないのを隠してるように見えるわけですよね。で、それが12月に向けてだんだんこうやって左手も動くようになったってことを見せると。とうことは、これ、いわば北朝鮮にとっては、かつてない情報公開を国民に向けてやってるわけですよ」
山本浩之
「明らかに違うわけですからね」
青山繁晴
「ええ。つまり金正日将軍におかれては、三月(みつき)以上の間、確かに伏せっておられたと。で、だから病気っていうものは確かに起きたんですよってことを、暗に北朝鮮の国民と世界に向けて、これ実は言ってて、それで病気の直後は確かに左手が麻痺してた、左半身の麻痺があったけども、最近だんだん動くようになったでしょ?ということを、北朝鮮なりの極めて異例な情報公開でやってるわけですよ」
山本浩之
「映像でのメッセージですね、つまりは」
青山繁晴
「そうです。だから逆に言うと、金正日総書記の病状について、それがいかに口コミで北朝鮮国内に広まって、それが体制の動揺をかつてなく起こしていたっていうことが、これで窺えるということですね」
村西利恵
「そこまでしなくてはいけなかったと」
青山繁晴
「そうです。で、なおかつ、この現在の映像を見ても、現在に近い映像を見てもですね、その健康不安が完全に終わったわけじゃないってことも窺えるわけですから、だから世界が受け取るのは、やっぱり金正日体制の終わりの始まりということは感じとれると思います」
山本浩之
「こういった映像とかあるいは写真とか、そういうものを元にですね、北朝鮮以外の国がいろいろと、こうまあ推測や憶測も含めてなんですけれども、考えることはあっても、こういったものを国内向けといいますか、国内に見せるっていうのは極めて異例なわけですからね」
青山繁晴
「えっとね、国内に写真や映像を見せるって今までにもやってたんですよ」
山本浩之
「ただ、こう、誰が見ても明らかじゃないですか、太り方もそうですけど」
青山繁晴
「そうです。だから都合の悪い部分は一切見せずに、そこははっきり言うと写真を偽造してまで出してたわけでしょ。ところがこの動画は、ま、事実上初めてだと思いますけど、都合悪い部分も含んでるわけじゃないですか。だからそれが現体制の動揺ぶりと、それから国民に、ほら、こうやって正直に画像出したでしょ?と。現に生きてらっしゃるんですよということ、示さなきゃいけない段階になった」
山本浩之
「出さざるをえない状況にあるっていうことですね、つまりは」
青山繁晴
「そうです。だから今後もその金正日総書記の健康問題は、アジアの安定に関係するというのがよく分かるわけですね」
山本浩之
「はい。そこで北朝鮮のこのミサイル関連の話も含めまして、この後の“ニュースDEズバリ”のコーナーでも引き続き解説をしていただけるということなんですが」
青山繁晴
「はい。今日もいろんな話ありますけども、ヤマヒロさんがさっきおっしゃった通り、まだミサイル打ち上がって3日ですから、今日もその話をしたいと思うんですけれどね。これ実は視聴者の方、非常に冷静に考えておられると思うんですけれども、北朝鮮については、ミサイルに関しては何も変わってないでしょ?つまりさっきの動画発信は変わったけれども、このミサイルについては前から何回も撃ってるわけですから」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「だから実は北朝鮮が変わったんじゃなくて、本当は日本が変わったんですよね。それは先週の『アンカー』でも申しました通り、自衛隊が初めて迎撃体制をとり、自衛隊ができて今年で55年ですけど、『実戦で撃ってよし』になったのは今回が初めてですよ」
山本浩之
「破壊命令が出ました」
青山繁晴
「ええ。そのいわば政府側の変化だけじゃなくて、僕のところにたくさん頂いたメールとそれからハガキなどを拝見してますとね、ハガキはまだ着いたばっかりですけれども、日本国民の見方が冷静で、しかもその先を見ようとしてると。つまり実はメディアもあんまり変わってなくて、もう今のことということになってますけど、普通の国民の側は、で、これで世界はどうなるの?ってことをですね、落ち着いて見ようとしてると。その意味での、テポドン1号とか2006年のミサイル連射の時と、日本国民は変わったなと、良い意味で変わったなと思うんですよね。で、その上で今日のキーワードはこれを考えました(フリップ出す)」
山本浩之
「『先を見れば逆さま』」
青山繁晴
「はい。今、普通の国民の方々が先を見ようとなさってますが、先を見ていくと確かに今、たとえばメディアが一生懸命報道していることと、逆さまなことが十分考えられるというお話をしたいと思います」
山本浩之
「詳しいお話については、コマーシャルをはさんで解説お願いしたいと思います」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、確かに青山さんのところに寄せられるお話も含めましてですね、今、私たちが一番関心が強いのは、ミサイルの発射もそうですけれども、今後、北朝鮮を中心にどういうふうになっていくのかというところだと思います。そのためには国際社会の動きをよく知らないといけない。大事なポイントを詳しく解説していただきたいと思います。よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。今ヤマヒロさんがおっしゃった、今後どうなるってことについてですね、もう今の報道ぶりというのはね、とにかく国連安保理でどうなるのか、制裁決議出せるのか、それとももっと緩いのかってことにぎゅっと集中しててですね、ま、僕らもメディアの一員として、これほんとに自制しなきゃいけないと思うんですが、もう国民の目を何かそこに集中するかのような報道ぶりになってるんですが、しかしその、たとえば国連の安保理の今の動きだけ見るとですよ、たとえばアメリカと中国は明らかにぶつかってるように見えますね。日本が一番こっちにいて、そこにアメリカもある程度は協力してくれて、で、北朝鮮に厳しい決議を出そうとしてる。で、中国やロシアは反対してるというふうに見えますが、実はこの構図自体がですね、さっき言った通り少し先を見ればですね、アメリカと中国は実は共通してる、ぴったり寄り添ってる。で、これ先を見るだけじゃなくて、根っこを見ても共通してる。それ何なのかっていうのは実はこれです」
村西利恵
「『アメリカも中国もホッとしている』」
青山繁晴
「はい。で、これ今、国務省の幹部って書きましたが、これ実は月曜日の夜に東京で会いました。4時間ぐらいゆっくりお話をしたんですけど、この人はまあこの『アンカー』のこのコーナーで、何度もシルエットでは登場していただいた方で、本人も『青山さん、大阪の番組で私を何度もシルエットで出してますよね』ということまで言われましたが」
一同
「へえー」
青山繁晴
「で、その時に、つまり月曜日の夜に彼がまさしく言った言葉なんです。『アメリカも中国も同じである』と。『我々は実は正直に言うとホッとしてるんだよね』と」
村西利恵
「どういうことですか?」
青山繁晴
「はい。で、まずですね、アメリカはこの、さっきストレートニュースの、普通のニュースのVTRにもありましたけど、もうこれ失敗と断定してます。で、失敗と断定してるっていうのは、逆に今回のこの長い距離のミサイルの打ち上げが成功してたらですよ、8000キロとか1万キロとか飛んでたらですよ、アメリカ本土に届くミサイルができるかもしれないんだから、それはほんとに大慌ての話になるわけですよ。ところが実際は朝鮮半島から3100キロぐらいの所でもう落っこっちゃったから、全然届かないっていうので、ま、アメリカがホッとしてるっていうのは、これいわば当たり前のことなわけですよね。しかし、この国務省幹部も言ったのは、いや、中国も同じなんだと。中国もホッとしてると。だから実は中国と北朝鮮が仲が良くてですよ、で、仲が良いんだから、普通で言うと北朝鮮がミサイル失敗したら、中国はホッとするんじゃなくてガッカリするってことになっちゃうわけじゃないですか」
一同
「うん、うん」
青山繁晴
「それがそうじゃなくてホッとするっていうのはですね、要は本当のところは中国と北朝鮮はちっとも友達じゃない」
村西利恵
「友達ではない?」
青山繁晴
「友達だったのは大昔、朝鮮戦争、1950年から始まった朝鮮戦争の時は、確かに北朝鮮と中国人民解放軍はいっしょにアメリカ軍と戦った…」
山本浩之
「いや、だけど今もね、頻繁に行き来してるし、中国の要人が北朝鮮に行くし、金正男氏も北京に行くし、必ずチャンネルは北京に通じてるじゃないですか」
青山繁晴
「はい。だから世界では友達でなくてもですよ、自分の都合に合わせて、もっとかっこいい言葉でいうと戦略的に手を結ぶってことはあるんであって、その友達っていうのと、お互いの都合を考えたらとりあえず今、表面上手を結ぶのが良いっていう話とは、違うってことなんですね。で、これもっと中国について具体的に言うとですよ、僕自身が北京で中国人民解放軍の退役将軍とかつてお会いしました。で、この将軍は普通の将軍じゃなくて、今言いました朝鮮戦争が休戦になる時に、中国人民義勇軍、中国軍の朝鮮派遣軍の代表として、この休戦の話し合いに出た人なんです」
山本浩之
「はあ、はあ」
青山繁晴
「だから北朝鮮のウラも分かってる人ですが、この人と北京で会った時に、僕が『中国と北朝鮮は友達というのが日本の常識です』と言ったら、『それは違います』と。『かつてはそうだったけれども、今その中国人民解放軍は朝鮮人民軍のために戦うことは基本的にありません』と」
一同
「へえー」
青山繁晴
「『あくまでも中国の国益になる時だけはそれはあり得るけども』と言ったんですが、この将軍が言いたかったのはですね、北朝鮮はだんだん独自の動きをするようになったんだと、中国のコントロールから外れるようなことするようになったから、軍同士の協力ももはやないんだってことを彼は言ってたんで、そうすると皆さんよくお分かりの通り、北朝鮮はですよ、たとえば2006年10月の核実験やった時に、中国の反対を押し切って核実験やったんです。今回のミサイルも本当は中国がウラで、あるいは水面下で止めようとしたのを押し切ってやってるわけですから、そうすると実はアメリカも中国もホッとしてる、今の安保理のせめぎ合いというのは、ある意味、短期的、もっと言うと見せかけのせめぎ合いに過ぎないってことはね、お分かりいただけると思うんですよ。で、ま、いちおう確認しておきましょう。はい、ちょっと出して下さい」
青山繁晴
「アメリカは統合参謀部の副議長、つまりアメリカ軍のナンバー2がですね、カートライトさんが『北朝鮮はこれまでの2回の失敗を踏まえ、ミサイルの各段の移行をうまく進めようとした』、これちょっと訳が堅苦しいですが、これ何言ってるかというとですね、今までとにかく打ち上げは2回もやってきたけども、いずれも失敗してて、特にミサイルが正しく、1段だけ飛んでいくんだったら、ちょっとしか飛ばないのは明らかだから、それを2段3段にしてですよ、どんどん遠くへ飛ぶようにしようとしたけれども、結局失敗しましたということを言ってるわけですね。で、これについて中国も実はほぼ同じような見方をしています。そして日本は、ちょっと絵はないですけど、官房長官の会見でね、さっきありましたね、『いや、うまくいったんじゃないですか』と、『進歩しましたね』ってことを河村さんがいつもの口調で言ってましたから」
山本浩之
「『これまでのより進歩したって形で』っていうこと、言いましたね」
青山繁晴
「あれは、さっき内閣官房にも電話しましたけれども、要するに余裕かましたんですということなんですよ」
一同
「へえー」
青山繁晴
「要するに、1段目はきれいに上がってますねと。しかし2段目3段目はだめじゃないですかというのをね、それをもう失敗と分かってるから、1段目はうまくいきましたねってこと余裕かましたんで、実は日本も中国もアメリカも見方としては同じっていうことなんですよね。で、その上にこれに関連してもう一つ重要な事実っていうのが、これがあります」
村西利恵
「はい。この打ち上げで判明した意外な事実として、イランは今年2月に人工衛星の打ち上げに成功しているんですよね。このことによって分かったことがあると」
青山繁晴
「実はこれ『アンカー』で言ったと思うんですけど、今回の4月5日の北朝鮮のミサイル打ち上げの前にですね、ちょうど2カ月ぐらい前に、イランがこれ本当に国産の人工衛星を初めて打ち上げに成功して、これは地球の周回軌道に乗ったんですよ。地球の周回軌道、回りました。楕円軌道をですね。その前にイランと北朝鮮は、というか、イランのこの人工衛星、ミサイルやロケットは基本的に北朝鮮の技術っていうのは、僕らにとっても常識だったんですね」
山本浩之
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「世界にとっても常識だったんですよね。で、それが成功してるんだから、当然今回はさっきのようなその2段目の燃料漏れなんか起きずにですよ、無事に飛ぶはずだったのが失敗しましたから。だからつまりこれですよね」
村西利恵
「イランと北朝鮮の連携は緊密ではなかったと」
青山繁晴
「はい。これは世界にとっては非常に重要な情報になるんですね。それで実はこれ、ありのままに申しますとね、僕はテレビや講演で、イランと北朝鮮は核開発やミサイル開発で連携してるということ発言することに対して、当時の、今は違いますけどね、当時の駐日イラン大使、僕お付き合いしてた方からですね、『青山さん、違う』と」
山本浩之
「えっ」
青山繁晴
「イランは独自にやってるんで北朝鮮と連携してるんじゃないってことを、激しく僕に詰め寄ってこられたんですが、その時は、ああ、どうせそんなの見せかけで言ってるんだと正直思ってました(笑)。思ってましたが、しかし、少なくとも半分は本音だったんだなと。で、考えてみれば、むしろ当然のことで、もともと北朝鮮がミサイルの技術とかそういうもの持ってるんじゃなくて、もともとはソ連が持ってて、ソ連が1991年に崩壊した時に北朝鮮とかイランとか、それから当時のリビアとかですね、あるいはシリアとかそういう所に技術者が分散して行った。一部は中国にも行った。で、もとはソ連なわけですから、イランからしたら北朝鮮だけに依存をして開発したんじゃない、ほんとはある程度の連携関係はあると思われるけれども、今も。しかし全面的に北朝鮮に依存したんではなかったということなんですね」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「従って今回のミサイル発射っていうのは、世界に新しい重要な情報を与えたんです。その上でですね、よく分かることは、北朝鮮はイランとの関係も含めて、意外に、やっぱりほんとに孤立してるんだなと」
一同
「うん、うん」
青山繁晴
「で、先週の『アンカー』で、日本は積極的に孤立を目指すべきだと申しましたが、この北朝鮮の孤立はそうじゃなくて、そういうんじゃなくて、ほんとにネガティブな意味の、北朝鮮が困るという意味の孤立なんだと。で、その上で考えるとですね、実はこういうことをもう一つ考えられるんです」
村西利恵
「国連安保理決議がどのような形で決着しようとも、大きな意味はない」
青山繁晴
「はい。というのはですね、今そのメディアの報道ぶりだけ見てるとね、安保理には中国やロシアという味方がいてですよ、何とか怖い決議にならないように頑張ってくれてるように、こう見えるじゃないですか、一種の見せかけとして。すると北朝鮮の完全な孤立ということではない、つまり逆に言うとですよ、たとえば何か決議が出たらね、北朝鮮は国際社会の、あるいは国連の意思に従ってくれて、ミサイル開発とか核開発について違う行動に出るといいう話になってしまうじゃないですか。ところが実はそうじゃないですよね」
村西利恵
「北朝鮮はいずれ核ミサイルを完成させる」
青山繁晴
「はい。で、これは今後北朝鮮は結局どうするんですか?っていうことを、一般の国民の方々から僕にずいぶん問い合わせをいただきましたが、もうそれ一言で言うと、北朝鮮はこれほどの孤立になり、しかもその独裁者の健康問題まで出てれば、もうとにかく今までのミサイルを完成に導き、それから思い出していただくと、あの2006年、3年前を思い出していただくと、まず夏の7月にミサイル7発撃ちましたね。そのわずか3カ月後に核実験をやりましたね。これをドッキングさせる、それをもって世界に打って出る、それ意外に道はないんだから」
山本浩之
「そうか。孤立した北朝鮮が核ミサイルを完成させた時が、一番脅威ですもんね」
青山繁晴
「そうです。だからもちろん国連安保理の決議が意味ないとは言いませんよ、言わないけれど、大きな意味はないと言うのは、北朝鮮をそれで止められることはありませんということなんですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、北朝鮮を止めることできないから、何年もかかってもね、で、今回もね、失敗だけれども、でも1段目はきれいに打ち上がったわけじゃないですか、河村官房長官が言った通り。ということは、スピードは思ったより遅くても、やがては核ミサイルを、もっとそんな遠くに飛ばすという野心じゃなくて、短い距離だったら完成させるかもしれない。そうなったらどうなるかというとですね、世界が一番心配してるのは、これ、今から言う国々が、今買おうとしているという意味じゃないですよ。そうじゃなくて北朝鮮の側から『売れるかもな』と思う国は実は世界にいっぱいあるわけです。たとえば南米のベネズエラであったり、反米路線でありながら資源を持っててお金がある国、それからアジアでいうとベトナムやインドネシアのように国力がある国、それからたとえばアフリカでも南アフリカのようにですね、ある程度の国力がある国、そういう国は北朝鮮が小さな核ミサイルを作ったら、それを買いたいと思うかもしれない。ということは、実は今の国連安保理決議って、それ短い問題だけじゃなくて、大きな流れで言うとですよ、やがて核ミサイルがどんどん世界に拡散していく、広がっていくかもしれないということが今のほんとの現実だから、オバマさんは今このようにしてます」
村西利恵
「外遊先のチェコでの発言です。『アメリカは核兵器なき世界のために、具体的な対策を取り始める』」
青山繁晴
「はい。これはオバマさんがたとえばリベラルだからとか、理想主義者だから突然言い出したって、そういういわば浮ついた話じゃなくてですよ、その核兵器を持ってるアメリカ自身がある程度こうやって押しとどめようとしないと、今、流れてる川がこうナイアガラの滝が落ちるように、世界が核で満たされる時代が来るから、オバマさん何とかそれをこうやって止めたいという、いわば本音でプラハで演説したということなんですね。で、こうやって世界が変わってくると、当然たとえば日本の核武装論はどうなるか、これ日本がどうなるか、実は世界はここも注目してるわけですよ。今回の迎撃体制も含めて。だから当然この後は、日本がこれからじゃあどうしますか?ということになるんですが、そのために皆さんにお示ししたいキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『敵の敵は味方』。この核兵器が拡散する時代に日本が取るべき道は何なのか。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、もちろんのことですけど、核兵器の拡散っていうのは心配されますし、あってはならないことなんですけども、日本の取るべき道はどういうところなのか、引き続きお願いします」
青山繁晴
「はい、今ヤマヒロさんからあってはならないことっていう表現もあってですね、その通りなんですが、実はあってはならないことがむしろリアルな現実になってるということから、まずいっしょに考えましょう。ちょっと出してくれますか」
青山繁晴
「で、まずですね、ここに長距離弾道ミサイル『ノドン』というふうに出てますね。で、今回発射されたのは、長距離弾道ミサイルのテポドン2号の改良型ですね。ところが本当の脅威はこのノドンの方、それはむしろもうはっきりしててですよ、2006年7月のミサイル連射、7発撃ちましたけど、そのうち1発はテポドン2号だったけども、それは発射直後に、ま、実質爆発してしまった。しかし他のたとえばノドンは距離も延びたし、命中精度も上がったし、すごい改良されてましたって、この話、『アンカー』で何度もしましたね。で、しかもそのノドンについてはすでに実戦配備されてると。で、そこに実戦配備、つまり日本に対してターゲットを定めてトレーラーのように載っかって、ノドンはすでに移動してるわけですね」
村西利恵
「いつでも撃てる状態ですか」
青山繁晴
「いつでも撃てます、通常弾頭であればですよ。で、それがしかも150発、180発ぐらいありそうだっていうね、見せかけを含めると300発ぐらいと言われてますけど、本当は、ま、ドンガラだけもあるから、実際は150から180ぐらいがもう実戦配備されてると言われてるわけですね。で、通常弾頭でも大変な被害出ますよ、たとえば大阪に撃たれたら。そこに核が載っかるとどうなるか、それも核爆弾の小型化に成功したんじゃないかってこと、アメリカの国防情報局が、ま、実質明かしたりしてますよね。だけどこれも現実の話で、その現実をですよ、この地図に当てはめていただくとね、普通はね、こっち(中国側)がない(載ってない)地図なんですよ。これ報道する時に、いつもね。つまりね」
山本浩之
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「これ、たまたま舞水端里(ムスダンリ)ですね、今回撃った。ほんとはその舞水端里はノドンはあまり撃つとは考えられなくて、ま、要するに北東部、このあたりから撃つこと多いでしょう。ね。で、この時いつも(地図に)この日本が出てですよ」
山本浩之
「その、北京や上海なんか入ってない、描かないですもんね」
青山繁晴
「ところが、これ一目瞭然ですよね。これ、いわば改良前の射程でも1300キロあるんですね。ほんとは1800を超えてるかもしれませんが、改良前でももう上海も北京も、これ射程の中に入ってるわけですよ。それで、これがさっき言った通り、北朝鮮と中国は仲良いはずだという思い込みで行くと、この地図は(中国側は)ないことになっちゃうんだけども」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「しかし、やがてこのノドンに核弾頭が載っかるとですよ、それ1発持ってるだけで、たとえば上海にそれ向けて撃った時にですよ、中国には日本やアメリカと違ってMDはないんですから、ミサイルディフェンスはないので、1発撃たれたら、音速の10倍以上になる物が落ちてくるわけですから、それ迎撃することはできません。撃ち返して北朝鮮を滅ぼすことはできるかもしれないけれども、しかしたとえば上海の市民の方々はですよ、千数百万、上海はいるわけですから、その真ん中にどんなに小さくても核兵器が落ちたら、少なくとも100万人以上の方はドロドロに溶けて亡くなるってことが起きるわけですよ。そうすると中国と朝鮮半島の4000年の歴史ね、中国はずっと朝鮮半島を圧迫してきた歴史はですよ、たった1発の核ミサイルによって変わってしまうってことになるわけですから、当然、本当に脅威を感じるのは、実はこの上海、北京を抱える中国の方なわけですよ、日本だけじゃなくてですね。で、そうすると普通に考えても、こういうことが言えると思います(次のパネル表示されるが…)」
山本浩之
「(割り込んで)先ほどの孤立した北朝鮮が、そういった核を載っけたノドンを撃ってくる、ま、それを完成した時の脅威という話ですよね」
青山繁晴
「そうです。あくまでも先を見たらの話ですよ、今日最初申しましたように、先を見たらですね、この核を持ったら、北朝鮮に対して日中が連携して立ち向かうってことは、当然あり得るってことですね」
山本浩之
「日中の連携ですか」
青山繁晴
「で、それは『敵の敵は味方』とさっきキーワードを出しましたが、もう昔から当然のことなわけですよね。但し、この連携というのをですね、くれぐれも誤解していただきたくないんですが、たとえばね、防衛省の幹部、これ、ある局長さんですが、僕に『日米同盟がやがて終わると、今度は日中枢軸ですね』って実際に言った人がいるんですよ。僕はびっくりしまして、そういう外交安保の考え方はもうやめましょうと、アメリカと同盟だったら全部アメリカにべったりくっついて、アメリカ様の言うことは何でも聞きましょう、そこがうまく行かなくなったら今度は中国にべったりくっついて、今度は中国の言うこと全部聞きましょう、そうじゃなくて、当然、日本の国益を考えながら、連携したり話したり、それをね、どんな国に対してもやっていくっていうのが外交で、本来の外交に戻りましょうねという提案なんですね。(日中連携が)あり得るっていうのはですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「そしてこういう本来の外交に戻る時に、やっぱり一番大事なのは、今日最後のお話ですが、当然、情報戦というのが大事になる。で、その情報戦は今回のミサイル発射についても激しく戦われました。そのうちの一つがこれですね」
村西利恵
「今月6日の聯合電によりますと、『北朝鮮は、より詳細な発射時刻を米・中・露への通報、それから韓国の李明博大統領がミサイル発射直前に国家安全保障会議を招集したのは、アメリカからの情報提供があったとみられる』と」
青山繁晴
「はい。ちょっとこれね、書き方難しいんですが、すごい簡単に言うとですよ、北朝鮮は国際機関に対してですね、海と空の国際機関に対して4月4日の午前11時から4月8日の午後4時までの間に撃ちますよってことは言ってたけども、もっと細かく、4月5日の午前中に撃つということをアメリカと中国とロシアにだけは事前に、ま、直前だけども通報してたと。で、そのうちのアメリカは韓国の大統領にそれを伝えて、北朝鮮がこう言ってきたよと、そのおかげで韓国の李明博大統領は4月5日、日曜日の午前中に国家安全保障会議を開くことができました、ということが書いてあるわけです」
村西利恵
「つまり日本だけが知らされなかったのではないかと」
青山繁晴
「はい。で、その質問は記者会見で出まして、河村官房長官がこのように答えています」
村西利恵
「はい。アメリカを通じて情報が伝わっていたのかという質問について、『アメリカとの間では具体的なやりとりをしているが、先方のインテリジェンスのこともある』と、明言しませんでした」
青山繁晴
「はい。僕はこの記者会見を聞いた時は、これ河村さんがぼかして言ってるんで、日本もちゃんとアメリカから情報は来たんだと。が、韓国はこうやって派手に宣伝してるけども、日本はそれを抑えましたという意味かなと思ったんですよ」
山本浩之
「違うんですか?」
青山繁晴
「えー、簡単に言うと、違うようです、違います。というのはね、まず、これは断定して申しますが、防衛省にこの事前情報は伝わってません。防衛省の複数の最高責任者、最高責任者、複数いますね、誰とは申せませんけれども、最終的に確認をいたしました。防衛省、自衛隊にはこの情報、伝わってません」
山本浩之
「えっ……」
青山繁晴
「で、防衛省の側が、責任の重い方が僕に言ったのはですね、これは2つのケースが考えられますと。もともとこの話は全部謀略情報で、こういう事前通報はなかったのかもしれないと。それからもう1つは日本の総理官邸には連絡がアメリカから来たのに、防衛省、自衛隊には来なかったかもしれないと。その2つ考えられると。って言うから、実はその内閣の方に僕、確認しましたら、実は内閣の方にも来てないと」
一同
「えっ……」
青山繁晴
「但しですよ、麻生総理に極めて近い方は、ひょっとしたら麻生総理だけは連絡あったかもしれないと。というのは、麻生さんの様子がその時に変わったからと。但し、誰も麻生さんにそれを確認はしてないということなんですね。で、これはあえて、そのよく分からない部分も込めて申したのは、これ全部、あえて言うと、情報戦なわけですよね。そして時間はないですけども、この情報戦に関して最後に一つ申しておきたいのはね、なぜ北朝鮮が、では4月5日午前11時30分に撃ったのか。これについて、実は2つ報道されてない理由があると思われます」
青山繁晴
「1つは4月4日に、日本が残念ながら誤探知というヒューマンエラー、人間のミスによる、これは本当に残念なミスを犯してしまったと。で、その日に撃たなかったら次の、翌日までですね、そのニュースで世界はいっぱいになりますから、北朝鮮はそれを計算して、4月4日に撃つかもしれなかったのを、あるいは撃つ準備をしてたのを延ばして、4月5日の昼前に撃ったとみられるのが1つと、それからもう1つは、実は皆さんね、日本にも4基の衛星が回ってるでしょ?で、これは98年のテポドン1号が撃たれたからこれを打ち上げたんで、今回のテポドン2号を見てないはずはないじゃないですか。で、これについてメディアも政府にどうだったんですか?と、これ政府側はですね、これ今日、僕は確認しましたけど、政府の衛星が何を見たかっていうのを公表してる国はないということで、それはその通りなんですよ。しかしやっぱりメディアの側は少なくともこれ訊かなきゃいけない。訊かなきゃいけないけど訊いてない。しかし水面下の話として僕に伝わってきたのは、北朝鮮は実は日本の情報衛星、日本政府が打ち上げてる偵察衛星が通りすぎた直後に、しかもアメリカの商業衛星、ね、デジタルグローブがその衛星が見てる時だけ狙って、つまり日本政府に映させないように、アメリカの商業目的の衛星に映させるように撃ったんです」
山本浩之
「あれは時間を合わせて発射したわけですね」
青山繁晴
「はい。だからそれも全部、情報戦であることをもう一回踏まえていただいて、これから日本はいわば中国もアメリカも自由に動かす、面白い外交をしていきたいなというのが、今日のこのコーナーの提案でした」
山本浩之
「また続き、よろしくお願いします。以上“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
今日(4月8日)「朝ズバッ!」を見てましたら、自民党の7日の役員連絡会で坂本剛二組織本部長(名前は出さなかったけど)の「向こう(北朝鮮)は核を保有している。日本も『核を保有する』と言ってもいいのではないか」(読売4/7)という発言を取り上げ、みのもんたが「これ大変な発言ですよ。(新聞の)一面トップと思っていましたが」とコメントしてたんです(詳細はこちら参照)。
言われてみれば、確かに過去の同様のケースからして一面に来てもおかしくないな、と私も思いました。なのに、なぜ新聞もテレビも小さな扱いだったんでしょうか?
まあ閣僚とかの発言じゃないからっていうのもあるかもしれませんが、それよりはサヨクメディアなんかがやっぱり学習していて、「下手に報道するとかえって核保有論議を煽ってしまうからやめとこう」って計算が働いたのでは?なんて、私なんかは思ってしまったんですけどね(^_^;
ちなみにネットの反応はやはりこんな感じ。
・「日本も核武装をすべきだ」 ネットでは自民・坂本発言を「評価」(J-CAST4/8)
ネットと一般の世論との乖離はかなり大きいようです。
それはそうと、「アンカー」(ローカル)の後、午後6時台のFNNの全国ニュースを見てたら、かつて北朝鮮のミサイル部隊に所属していたという脱北者がインタビューで、「国民が餓死しても関係ありません(=北朝鮮は軍拡を続ける)」と言ってました。
つまり金一族体制が続く限り、北朝鮮は国際社会から孤立しようと何だろうと、青山さんの言うように、やはり絶対に核・ミサイルの開発はやめないってことでしょう。
「むろん、皮肉で書いているのだが、北朝鮮の金正日総書記は、平和ボケで弛緩(しかん)しきっている日本人に、有事対応の重要性を目覚めさせてくれる最高の教育者だ」(産経4/8)という側面は確実にあるのですが、残念ながら目覚めさせたくない勢力が日本にはまだまだ大勢いるんですよね。
やはり北朝鮮から1発撃ち込まれでもしない限り、覚醒することはないんでしょうか?
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴のときたまエッセイ
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「こういった映像とかあるいは写真とか、そういうものを元にですね、北朝鮮以外の国がいろいろと、こうまあ推測や憶測も含めてなんですけれども、考えることはあっても、こういったものを国内向けといいますか、国内に見せるっていうのは極めて異例なわけですからね」
青山繁晴
「えっとね、国内に写真や映像を見せるって今までにもやってたんですよ」
山本浩之
「ただ、こう、誰が見ても明らかじゃないですか、太り方もそうですけど」
青山繁晴
「そうです。だから都合の悪い部分は一切見せずに、そこははっきり言うと写真を偽造してまで出してたわけでしょ。ところがこの動画は、ま、事実上初めてだと思いますけど、都合悪い部分も含んでるわけじゃないですか。だからそれが現体制の動揺ぶりと、それから国民に、ほら、こうやって正直に画像出したでしょ?と。現に生きてらっしゃるんですよということ、示さなきゃいけない段階になった」
山本浩之
「出さざるをえない状況にあるっていうことですね、つまりは」
青山繁晴
「そうです。だから今後もその金正日総書記の健康問題は、アジアの安定に関係するというのがよく分かるわけですね」
山本浩之
「はい。そこで北朝鮮のこのミサイル関連の話も含めまして、この後の“ニュースDEズバリ”のコーナーでも引き続き解説をしていただけるということなんですが」
青山繁晴
「はい。今日もいろんな話ありますけども、ヤマヒロさんがさっきおっしゃった通り、まだミサイル打ち上がって3日ですから、今日もその話をしたいと思うんですけれどね。これ実は視聴者の方、非常に冷静に考えておられると思うんですけれども、北朝鮮については、ミサイルに関しては何も変わってないでしょ?つまりさっきの動画発信は変わったけれども、このミサイルについては前から何回も撃ってるわけですから」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「だから実は北朝鮮が変わったんじゃなくて、本当は日本が変わったんですよね。それは先週の『アンカー』でも申しました通り、自衛隊が初めて迎撃体制をとり、自衛隊ができて今年で55年ですけど、『実戦で撃ってよし』になったのは今回が初めてですよ」
山本浩之
「破壊命令が出ました」
青山繁晴
「ええ。そのいわば政府側の変化だけじゃなくて、僕のところにたくさん頂いたメールとそれからハガキなどを拝見してますとね、ハガキはまだ着いたばっかりですけれども、日本国民の見方が冷静で、しかもその先を見ようとしてると。つまり実はメディアもあんまり変わってなくて、もう今のことということになってますけど、普通の国民の側は、で、これで世界はどうなるの?ってことをですね、落ち着いて見ようとしてると。その意味での、テポドン1号とか2006年のミサイル連射の時と、日本国民は変わったなと、良い意味で変わったなと思うんですよね。で、その上で今日のキーワードはこれを考えました(フリップ出す)」
山本浩之
「『先を見れば逆さま』」
青山繁晴
「はい。今、普通の国民の方々が先を見ようとなさってますが、先を見ていくと確かに今、たとえばメディアが一生懸命報道していることと、逆さまなことが十分考えられるというお話をしたいと思います」
山本浩之
「詳しいお話については、コマーシャルをはさんで解説お願いしたいと思います」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、確かに青山さんのところに寄せられるお話も含めましてですね、今、私たちが一番関心が強いのは、ミサイルの発射もそうですけれども、今後、北朝鮮を中心にどういうふうになっていくのかというところだと思います。そのためには国際社会の動きをよく知らないといけない。大事なポイントを詳しく解説していただきたいと思います。よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。今ヤマヒロさんがおっしゃった、今後どうなるってことについてですね、もう今の報道ぶりというのはね、とにかく国連安保理でどうなるのか、制裁決議出せるのか、それとももっと緩いのかってことにぎゅっと集中しててですね、ま、僕らもメディアの一員として、これほんとに自制しなきゃいけないと思うんですが、もう国民の目を何かそこに集中するかのような報道ぶりになってるんですが、しかしその、たとえば国連の安保理の今の動きだけ見るとですよ、たとえばアメリカと中国は明らかにぶつかってるように見えますね。日本が一番こっちにいて、そこにアメリカもある程度は協力してくれて、で、北朝鮮に厳しい決議を出そうとしてる。で、中国やロシアは反対してるというふうに見えますが、実はこの構図自体がですね、さっき言った通り少し先を見ればですね、アメリカと中国は実は共通してる、ぴったり寄り添ってる。で、これ先を見るだけじゃなくて、根っこを見ても共通してる。それ何なのかっていうのは実はこれです」
村西利恵
「『アメリカも中国もホッとしている』」
青山繁晴
「はい。で、これ今、国務省の幹部って書きましたが、これ実は月曜日の夜に東京で会いました。4時間ぐらいゆっくりお話をしたんですけど、この人はまあこの『アンカー』のこのコーナーで、何度もシルエットでは登場していただいた方で、本人も『青山さん、大阪の番組で私を何度もシルエットで出してますよね』ということまで言われましたが」
一同
「へえー」
青山繁晴
「で、その時に、つまり月曜日の夜に彼がまさしく言った言葉なんです。『アメリカも中国も同じである』と。『我々は実は正直に言うとホッとしてるんだよね』と」
村西利恵
「どういうことですか?」
青山繁晴
「はい。で、まずですね、アメリカはこの、さっきストレートニュースの、普通のニュースのVTRにもありましたけど、もうこれ失敗と断定してます。で、失敗と断定してるっていうのは、逆に今回のこの長い距離のミサイルの打ち上げが成功してたらですよ、8000キロとか1万キロとか飛んでたらですよ、アメリカ本土に届くミサイルができるかもしれないんだから、それはほんとに大慌ての話になるわけですよ。ところが実際は朝鮮半島から3100キロぐらいの所でもう落っこっちゃったから、全然届かないっていうので、ま、アメリカがホッとしてるっていうのは、これいわば当たり前のことなわけですよね。しかし、この国務省幹部も言ったのは、いや、中国も同じなんだと。中国もホッとしてると。だから実は中国と北朝鮮が仲が良くてですよ、で、仲が良いんだから、普通で言うと北朝鮮がミサイル失敗したら、中国はホッとするんじゃなくてガッカリするってことになっちゃうわけじゃないですか」
一同
「うん、うん」
青山繁晴
「それがそうじゃなくてホッとするっていうのはですね、要は本当のところは中国と北朝鮮はちっとも友達じゃない」
村西利恵
「友達ではない?」
青山繁晴
「友達だったのは大昔、朝鮮戦争、1950年から始まった朝鮮戦争の時は、確かに北朝鮮と中国人民解放軍はいっしょにアメリカ軍と戦った…」
山本浩之
「いや、だけど今もね、頻繁に行き来してるし、中国の要人が北朝鮮に行くし、金正男氏も北京に行くし、必ずチャンネルは北京に通じてるじゃないですか」
青山繁晴
「はい。だから世界では友達でなくてもですよ、自分の都合に合わせて、もっとかっこいい言葉でいうと戦略的に手を結ぶってことはあるんであって、その友達っていうのと、お互いの都合を考えたらとりあえず今、表面上手を結ぶのが良いっていう話とは、違うってことなんですね。で、これもっと中国について具体的に言うとですよ、僕自身が北京で中国人民解放軍の退役将軍とかつてお会いしました。で、この将軍は普通の将軍じゃなくて、今言いました朝鮮戦争が休戦になる時に、中国人民義勇軍、中国軍の朝鮮派遣軍の代表として、この休戦の話し合いに出た人なんです」
山本浩之
「はあ、はあ」
青山繁晴
「だから北朝鮮のウラも分かってる人ですが、この人と北京で会った時に、僕が『中国と北朝鮮は友達というのが日本の常識です』と言ったら、『それは違います』と。『かつてはそうだったけれども、今その中国人民解放軍は朝鮮人民軍のために戦うことは基本的にありません』と」
一同
「へえー」
青山繁晴
「『あくまでも中国の国益になる時だけはそれはあり得るけども』と言ったんですが、この将軍が言いたかったのはですね、北朝鮮はだんだん独自の動きをするようになったんだと、中国のコントロールから外れるようなことするようになったから、軍同士の協力ももはやないんだってことを彼は言ってたんで、そうすると皆さんよくお分かりの通り、北朝鮮はですよ、たとえば2006年10月の核実験やった時に、中国の反対を押し切って核実験やったんです。今回のミサイルも本当は中国がウラで、あるいは水面下で止めようとしたのを押し切ってやってるわけですから、そうすると実はアメリカも中国もホッとしてる、今の安保理のせめぎ合いというのは、ある意味、短期的、もっと言うと見せかけのせめぎ合いに過ぎないってことはね、お分かりいただけると思うんですよ。で、ま、いちおう確認しておきましょう。はい、ちょっと出して下さい」
青山繁晴
「アメリカは統合参謀部の副議長、つまりアメリカ軍のナンバー2がですね、カートライトさんが『北朝鮮はこれまでの2回の失敗を踏まえ、ミサイルの各段の移行をうまく進めようとした』、これちょっと訳が堅苦しいですが、これ何言ってるかというとですね、今までとにかく打ち上げは2回もやってきたけども、いずれも失敗してて、特にミサイルが正しく、1段だけ飛んでいくんだったら、ちょっとしか飛ばないのは明らかだから、それを2段3段にしてですよ、どんどん遠くへ飛ぶようにしようとしたけれども、結局失敗しましたということを言ってるわけですね。で、これについて中国も実はほぼ同じような見方をしています。そして日本は、ちょっと絵はないですけど、官房長官の会見でね、さっきありましたね、『いや、うまくいったんじゃないですか』と、『進歩しましたね』ってことを河村さんがいつもの口調で言ってましたから」
山本浩之
「『これまでのより進歩したって形で』っていうこと、言いましたね」
青山繁晴
「あれは、さっき内閣官房にも電話しましたけれども、要するに余裕かましたんですということなんですよ」
一同
「へえー」
青山繁晴
「要するに、1段目はきれいに上がってますねと。しかし2段目3段目はだめじゃないですかというのをね、それをもう失敗と分かってるから、1段目はうまくいきましたねってこと余裕かましたんで、実は日本も中国もアメリカも見方としては同じっていうことなんですよね。で、その上にこれに関連してもう一つ重要な事実っていうのが、これがあります」
村西利恵
「はい。この打ち上げで判明した意外な事実として、イランは今年2月に人工衛星の打ち上げに成功しているんですよね。このことによって分かったことがあると」
青山繁晴
「実はこれ『アンカー』で言ったと思うんですけど、今回の4月5日の北朝鮮のミサイル打ち上げの前にですね、ちょうど2カ月ぐらい前に、イランがこれ本当に国産の人工衛星を初めて打ち上げに成功して、これは地球の周回軌道に乗ったんですよ。地球の周回軌道、回りました。楕円軌道をですね。その前にイランと北朝鮮は、というか、イランのこの人工衛星、ミサイルやロケットは基本的に北朝鮮の技術っていうのは、僕らにとっても常識だったんですね」
山本浩之
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「世界にとっても常識だったんですよね。で、それが成功してるんだから、当然今回はさっきのようなその2段目の燃料漏れなんか起きずにですよ、無事に飛ぶはずだったのが失敗しましたから。だからつまりこれですよね」
村西利恵
「イランと北朝鮮の連携は緊密ではなかったと」
青山繁晴
「はい。これは世界にとっては非常に重要な情報になるんですね。それで実はこれ、ありのままに申しますとね、僕はテレビや講演で、イランと北朝鮮は核開発やミサイル開発で連携してるということ発言することに対して、当時の、今は違いますけどね、当時の駐日イラン大使、僕お付き合いしてた方からですね、『青山さん、違う』と」
山本浩之
「えっ」
青山繁晴
「イランは独自にやってるんで北朝鮮と連携してるんじゃないってことを、激しく僕に詰め寄ってこられたんですが、その時は、ああ、どうせそんなの見せかけで言ってるんだと正直思ってました(笑)。思ってましたが、しかし、少なくとも半分は本音だったんだなと。で、考えてみれば、むしろ当然のことで、もともと北朝鮮がミサイルの技術とかそういうもの持ってるんじゃなくて、もともとはソ連が持ってて、ソ連が1991年に崩壊した時に北朝鮮とかイランとか、それから当時のリビアとかですね、あるいはシリアとかそういう所に技術者が分散して行った。一部は中国にも行った。で、もとはソ連なわけですから、イランからしたら北朝鮮だけに依存をして開発したんじゃない、ほんとはある程度の連携関係はあると思われるけれども、今も。しかし全面的に北朝鮮に依存したんではなかったということなんですね」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「従って今回のミサイル発射っていうのは、世界に新しい重要な情報を与えたんです。その上でですね、よく分かることは、北朝鮮はイランとの関係も含めて、意外に、やっぱりほんとに孤立してるんだなと」
一同
「うん、うん」
青山繁晴
「で、先週の『アンカー』で、日本は積極的に孤立を目指すべきだと申しましたが、この北朝鮮の孤立はそうじゃなくて、そういうんじゃなくて、ほんとにネガティブな意味の、北朝鮮が困るという意味の孤立なんだと。で、その上で考えるとですね、実はこういうことをもう一つ考えられるんです」
村西利恵
「国連安保理決議がどのような形で決着しようとも、大きな意味はない」
青山繁晴
「はい。というのはですね、今そのメディアの報道ぶりだけ見てるとね、安保理には中国やロシアという味方がいてですよ、何とか怖い決議にならないように頑張ってくれてるように、こう見えるじゃないですか、一種の見せかけとして。すると北朝鮮の完全な孤立ということではない、つまり逆に言うとですよ、たとえば何か決議が出たらね、北朝鮮は国際社会の、あるいは国連の意思に従ってくれて、ミサイル開発とか核開発について違う行動に出るといいう話になってしまうじゃないですか。ところが実はそうじゃないですよね」
村西利恵
「北朝鮮はいずれ核ミサイルを完成させる」
青山繁晴
「はい。で、これは今後北朝鮮は結局どうするんですか?っていうことを、一般の国民の方々から僕にずいぶん問い合わせをいただきましたが、もうそれ一言で言うと、北朝鮮はこれほどの孤立になり、しかもその独裁者の健康問題まで出てれば、もうとにかく今までのミサイルを完成に導き、それから思い出していただくと、あの2006年、3年前を思い出していただくと、まず夏の7月にミサイル7発撃ちましたね。そのわずか3カ月後に核実験をやりましたね。これをドッキングさせる、それをもって世界に打って出る、それ意外に道はないんだから」
山本浩之
「そうか。孤立した北朝鮮が核ミサイルを完成させた時が、一番脅威ですもんね」
青山繁晴
「そうです。だからもちろん国連安保理の決議が意味ないとは言いませんよ、言わないけれど、大きな意味はないと言うのは、北朝鮮をそれで止められることはありませんということなんですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、北朝鮮を止めることできないから、何年もかかってもね、で、今回もね、失敗だけれども、でも1段目はきれいに打ち上がったわけじゃないですか、河村官房長官が言った通り。ということは、スピードは思ったより遅くても、やがては核ミサイルを、もっとそんな遠くに飛ばすという野心じゃなくて、短い距離だったら完成させるかもしれない。そうなったらどうなるかというとですね、世界が一番心配してるのは、これ、今から言う国々が、今買おうとしているという意味じゃないですよ。そうじゃなくて北朝鮮の側から『売れるかもな』と思う国は実は世界にいっぱいあるわけです。たとえば南米のベネズエラであったり、反米路線でありながら資源を持っててお金がある国、それからアジアでいうとベトナムやインドネシアのように国力がある国、それからたとえばアフリカでも南アフリカのようにですね、ある程度の国力がある国、そういう国は北朝鮮が小さな核ミサイルを作ったら、それを買いたいと思うかもしれない。ということは、実は今の国連安保理決議って、それ短い問題だけじゃなくて、大きな流れで言うとですよ、やがて核ミサイルがどんどん世界に拡散していく、広がっていくかもしれないということが今のほんとの現実だから、オバマさんは今このようにしてます」
村西利恵
「外遊先のチェコでの発言です。『アメリカは核兵器なき世界のために、具体的な対策を取り始める』」
青山繁晴
「はい。これはオバマさんがたとえばリベラルだからとか、理想主義者だから突然言い出したって、そういういわば浮ついた話じゃなくてですよ、その核兵器を持ってるアメリカ自身がある程度こうやって押しとどめようとしないと、今、流れてる川がこうナイアガラの滝が落ちるように、世界が核で満たされる時代が来るから、オバマさん何とかそれをこうやって止めたいという、いわば本音でプラハで演説したということなんですね。で、こうやって世界が変わってくると、当然たとえば日本の核武装論はどうなるか、これ日本がどうなるか、実は世界はここも注目してるわけですよ。今回の迎撃体制も含めて。だから当然この後は、日本がこれからじゃあどうしますか?ということになるんですが、そのために皆さんにお示ししたいキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『敵の敵は味方』。この核兵器が拡散する時代に日本が取るべき道は何なのか。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、もちろんのことですけど、核兵器の拡散っていうのは心配されますし、あってはならないことなんですけども、日本の取るべき道はどういうところなのか、引き続きお願いします」
青山繁晴
「はい、今ヤマヒロさんからあってはならないことっていう表現もあってですね、その通りなんですが、実はあってはならないことがむしろリアルな現実になってるということから、まずいっしょに考えましょう。ちょっと出してくれますか」
青山繁晴
「で、まずですね、ここに長距離弾道ミサイル『ノドン』というふうに出てますね。で、今回発射されたのは、長距離弾道ミサイルのテポドン2号の改良型ですね。ところが本当の脅威はこのノドンの方、それはむしろもうはっきりしててですよ、2006年7月のミサイル連射、7発撃ちましたけど、そのうち1発はテポドン2号だったけども、それは発射直後に、ま、実質爆発してしまった。しかし他のたとえばノドンは距離も延びたし、命中精度も上がったし、すごい改良されてましたって、この話、『アンカー』で何度もしましたね。で、しかもそのノドンについてはすでに実戦配備されてると。で、そこに実戦配備、つまり日本に対してターゲットを定めてトレーラーのように載っかって、ノドンはすでに移動してるわけですね」
村西利恵
「いつでも撃てる状態ですか」
青山繁晴
「いつでも撃てます、通常弾頭であればですよ。で、それがしかも150発、180発ぐらいありそうだっていうね、見せかけを含めると300発ぐらいと言われてますけど、本当は、ま、ドンガラだけもあるから、実際は150から180ぐらいがもう実戦配備されてると言われてるわけですね。で、通常弾頭でも大変な被害出ますよ、たとえば大阪に撃たれたら。そこに核が載っかるとどうなるか、それも核爆弾の小型化に成功したんじゃないかってこと、アメリカの国防情報局が、ま、実質明かしたりしてますよね。だけどこれも現実の話で、その現実をですよ、この地図に当てはめていただくとね、普通はね、こっち(中国側)がない(載ってない)地図なんですよ。これ報道する時に、いつもね。つまりね」
山本浩之
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「これ、たまたま舞水端里(ムスダンリ)ですね、今回撃った。ほんとはその舞水端里はノドンはあまり撃つとは考えられなくて、ま、要するに北東部、このあたりから撃つこと多いでしょう。ね。で、この時いつも(地図に)この日本が出てですよ」
山本浩之
「その、北京や上海なんか入ってない、描かないですもんね」
青山繁晴
「ところが、これ一目瞭然ですよね。これ、いわば改良前の射程でも1300キロあるんですね。ほんとは1800を超えてるかもしれませんが、改良前でももう上海も北京も、これ射程の中に入ってるわけですよ。それで、これがさっき言った通り、北朝鮮と中国は仲良いはずだという思い込みで行くと、この地図は(中国側は)ないことになっちゃうんだけども」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「しかし、やがてこのノドンに核弾頭が載っかるとですよ、それ1発持ってるだけで、たとえば上海にそれ向けて撃った時にですよ、中国には日本やアメリカと違ってMDはないんですから、ミサイルディフェンスはないので、1発撃たれたら、音速の10倍以上になる物が落ちてくるわけですから、それ迎撃することはできません。撃ち返して北朝鮮を滅ぼすことはできるかもしれないけれども、しかしたとえば上海の市民の方々はですよ、千数百万、上海はいるわけですから、その真ん中にどんなに小さくても核兵器が落ちたら、少なくとも100万人以上の方はドロドロに溶けて亡くなるってことが起きるわけですよ。そうすると中国と朝鮮半島の4000年の歴史ね、中国はずっと朝鮮半島を圧迫してきた歴史はですよ、たった1発の核ミサイルによって変わってしまうってことになるわけですから、当然、本当に脅威を感じるのは、実はこの上海、北京を抱える中国の方なわけですよ、日本だけじゃなくてですね。で、そうすると普通に考えても、こういうことが言えると思います(次のパネル表示されるが…)」
山本浩之
「(割り込んで)先ほどの孤立した北朝鮮が、そういった核を載っけたノドンを撃ってくる、ま、それを完成した時の脅威という話ですよね」
青山繁晴
「そうです。あくまでも先を見たらの話ですよ、今日最初申しましたように、先を見たらですね、この核を持ったら、北朝鮮に対して日中が連携して立ち向かうってことは、当然あり得るってことですね」
山本浩之
「日中の連携ですか」
青山繁晴
「で、それは『敵の敵は味方』とさっきキーワードを出しましたが、もう昔から当然のことなわけですよね。但し、この連携というのをですね、くれぐれも誤解していただきたくないんですが、たとえばね、防衛省の幹部、これ、ある局長さんですが、僕に『日米同盟がやがて終わると、今度は日中枢軸ですね』って実際に言った人がいるんですよ。僕はびっくりしまして、そういう外交安保の考え方はもうやめましょうと、アメリカと同盟だったら全部アメリカにべったりくっついて、アメリカ様の言うことは何でも聞きましょう、そこがうまく行かなくなったら今度は中国にべったりくっついて、今度は中国の言うこと全部聞きましょう、そうじゃなくて、当然、日本の国益を考えながら、連携したり話したり、それをね、どんな国に対してもやっていくっていうのが外交で、本来の外交に戻りましょうねという提案なんですね。(日中連携が)あり得るっていうのはですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「そしてこういう本来の外交に戻る時に、やっぱり一番大事なのは、今日最後のお話ですが、当然、情報戦というのが大事になる。で、その情報戦は今回のミサイル発射についても激しく戦われました。そのうちの一つがこれですね」
村西利恵
「今月6日の聯合電によりますと、『北朝鮮は、より詳細な発射時刻を米・中・露への通報、それから韓国の李明博大統領がミサイル発射直前に国家安全保障会議を招集したのは、アメリカからの情報提供があったとみられる』と」
青山繁晴
「はい。ちょっとこれね、書き方難しいんですが、すごい簡単に言うとですよ、北朝鮮は国際機関に対してですね、海と空の国際機関に対して4月4日の午前11時から4月8日の午後4時までの間に撃ちますよってことは言ってたけども、もっと細かく、4月5日の午前中に撃つということをアメリカと中国とロシアにだけは事前に、ま、直前だけども通報してたと。で、そのうちのアメリカは韓国の大統領にそれを伝えて、北朝鮮がこう言ってきたよと、そのおかげで韓国の李明博大統領は4月5日、日曜日の午前中に国家安全保障会議を開くことができました、ということが書いてあるわけです」
村西利恵
「つまり日本だけが知らされなかったのではないかと」
青山繁晴
「はい。で、その質問は記者会見で出まして、河村官房長官がこのように答えています」
村西利恵
「はい。アメリカを通じて情報が伝わっていたのかという質問について、『アメリカとの間では具体的なやりとりをしているが、先方のインテリジェンスのこともある』と、明言しませんでした」
青山繁晴
「はい。僕はこの記者会見を聞いた時は、これ河村さんがぼかして言ってるんで、日本もちゃんとアメリカから情報は来たんだと。が、韓国はこうやって派手に宣伝してるけども、日本はそれを抑えましたという意味かなと思ったんですよ」
山本浩之
「違うんですか?」
青山繁晴
「えー、簡単に言うと、違うようです、違います。というのはね、まず、これは断定して申しますが、防衛省にこの事前情報は伝わってません。防衛省の複数の最高責任者、最高責任者、複数いますね、誰とは申せませんけれども、最終的に確認をいたしました。防衛省、自衛隊にはこの情報、伝わってません」
山本浩之
「えっ……」
青山繁晴
「で、防衛省の側が、責任の重い方が僕に言ったのはですね、これは2つのケースが考えられますと。もともとこの話は全部謀略情報で、こういう事前通報はなかったのかもしれないと。それからもう1つは日本の総理官邸には連絡がアメリカから来たのに、防衛省、自衛隊には来なかったかもしれないと。その2つ考えられると。って言うから、実はその内閣の方に僕、確認しましたら、実は内閣の方にも来てないと」
一同
「えっ……」
青山繁晴
「但しですよ、麻生総理に極めて近い方は、ひょっとしたら麻生総理だけは連絡あったかもしれないと。というのは、麻生さんの様子がその時に変わったからと。但し、誰も麻生さんにそれを確認はしてないということなんですね。で、これはあえて、そのよく分からない部分も込めて申したのは、これ全部、あえて言うと、情報戦なわけですよね。そして時間はないですけども、この情報戦に関して最後に一つ申しておきたいのはね、なぜ北朝鮮が、では4月5日午前11時30分に撃ったのか。これについて、実は2つ報道されてない理由があると思われます」
青山繁晴
「1つは4月4日に、日本が残念ながら誤探知というヒューマンエラー、人間のミスによる、これは本当に残念なミスを犯してしまったと。で、その日に撃たなかったら次の、翌日までですね、そのニュースで世界はいっぱいになりますから、北朝鮮はそれを計算して、4月4日に撃つかもしれなかったのを、あるいは撃つ準備をしてたのを延ばして、4月5日の昼前に撃ったとみられるのが1つと、それからもう1つは、実は皆さんね、日本にも4基の衛星が回ってるでしょ?で、これは98年のテポドン1号が撃たれたからこれを打ち上げたんで、今回のテポドン2号を見てないはずはないじゃないですか。で、これについてメディアも政府にどうだったんですか?と、これ政府側はですね、これ今日、僕は確認しましたけど、政府の衛星が何を見たかっていうのを公表してる国はないということで、それはその通りなんですよ。しかしやっぱりメディアの側は少なくともこれ訊かなきゃいけない。訊かなきゃいけないけど訊いてない。しかし水面下の話として僕に伝わってきたのは、北朝鮮は実は日本の情報衛星、日本政府が打ち上げてる偵察衛星が通りすぎた直後に、しかもアメリカの商業衛星、ね、デジタルグローブがその衛星が見てる時だけ狙って、つまり日本政府に映させないように、アメリカの商業目的の衛星に映させるように撃ったんです」
山本浩之
「あれは時間を合わせて発射したわけですね」
青山繁晴
「はい。だからそれも全部、情報戦であることをもう一回踏まえていただいて、これから日本はいわば中国もアメリカも自由に動かす、面白い外交をしていきたいなというのが、今日のこのコーナーの提案でした」
山本浩之
「また続き、よろしくお願いします。以上“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
今日(4月8日)「朝ズバッ!」を見てましたら、自民党の7日の役員連絡会で坂本剛二組織本部長(名前は出さなかったけど)の「向こう(北朝鮮)は核を保有している。日本も『核を保有する』と言ってもいいのではないか」(読売4/7)という発言を取り上げ、みのもんたが「これ大変な発言ですよ。(新聞の)一面トップと思っていましたが」とコメントしてたんです(詳細はこちら参照)。
言われてみれば、確かに過去の同様のケースからして一面に来てもおかしくないな、と私も思いました。なのに、なぜ新聞もテレビも小さな扱いだったんでしょうか?
まあ閣僚とかの発言じゃないからっていうのもあるかもしれませんが、それよりはサヨクメディアなんかがやっぱり学習していて、「下手に報道するとかえって核保有論議を煽ってしまうからやめとこう」って計算が働いたのでは?なんて、私なんかは思ってしまったんですけどね(^_^;
ちなみにネットの反応はやはりこんな感じ。
・「日本も核武装をすべきだ」 ネットでは自民・坂本発言を「評価」(J-CAST4/8)
ネットと一般の世論との乖離はかなり大きいようです。
それはそうと、「アンカー」(ローカル)の後、午後6時台のFNNの全国ニュースを見てたら、かつて北朝鮮のミサイル部隊に所属していたという脱北者がインタビューで、「国民が餓死しても関係ありません(=北朝鮮は軍拡を続ける)」と言ってました。
つまり金一族体制が続く限り、北朝鮮は国際社会から孤立しようと何だろうと、青山さんの言うように、やはり絶対に核・ミサイルの開発はやめないってことでしょう。
「むろん、皮肉で書いているのだが、北朝鮮の金正日総書記は、平和ボケで弛緩(しかん)しきっている日本人に、有事対応の重要性を目覚めさせてくれる最高の教育者だ」(産経4/8)という側面は確実にあるのですが、残念ながら目覚めさせたくない勢力が日本にはまだまだ大勢いるんですよね。
やはり北朝鮮から1発撃ち込まれでもしない限り、覚醒することはないんでしょうか?
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴のときたまエッセイ
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Comments
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/
4月5日
10時50分
・韓国聯合通信が「ミサイルの覆いをはずした」
・追尾レーダーも動き出したと韓国聯合通信
11時30分?
・飛翔体発射、作業にはいります。
以上のことから新聞社レベルで40分前に撃つ気配がわかっています。
日本の政府だけ知らなかったというのはありえないと思います。
また4月4日のBLOGを見ると、
10時06分
・北朝鮮中央通信が、発射準備をおえて、間もなく発射と速報うちました。
11時30分
・ミサイルのカバーはずれてないって?という情報がはいり、
12時15分
・誤探知
ミサイルのカバーが重要です。
もしかして、カバーや天候が悪いなどで撃たないことを知っていたうえで、誤探知を理由に実践訓練をしたのではと予想してしまします。
カバー外しとか、北朝鮮の航跡追跡レーダーの動きとかは、日本独自の衛星などで把握していた可能性があるわけで、だからコーナーの最後に日本の情報収集衛星にも触れているわけでしょう。
産経の福島さんのブログは、韓国の報道ぶりなどを書いているのですから、青山さんの放送内容と全く矛盾しません。
自分の意見をおっしゃるのは素晴らしいことだと思います。ただ、誤解に基づいて「ありえない」と放送内容を表現されるのは、違和感を感じます。
「ドンガラ」っておっしゃられたようです。
こんにちは。今回の北朝鮮のミサイル発射に対する、日本の反応、従来までとは異なってきました。まずは、麻生総理による迎撃宣言、それに、発射後は国会による抗議決議です。日本国内では、あまり報道などされないですが、海外ではインパクトをもって迎えられています。特に、北朝鮮は困惑していると思います。中国も日本の真意をはかりかねて様子見状態に入っています。ロシアも日本の資金をあてにしているので、様子見状態です。私は、以前から日本はもっと強い発言をすべきと考えてきましたが、今回の迎撃宣言さらには、国会の決議に関してはかなり満足しました。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。
そして中露は分かりませんが、少なくともアメリカは詳細な発射時刻を知っていたはずです。
事前に分かってないと絶対にこんな写真は撮れないですから。
http://www.afpbb.com/article/politics/2590707/4010549
拉致にしてもミサイルにしても、1番被害を受けてるのは日本なのに、安保理や六カ国の陰に隠れてしまっているのは残念です。
結局は中露が消極的だからたいしたことは出来ないですし
今こそ日朝首脳協議をして、日本が独自に外交していくべきだと思います
当方上海在住なのですが、先月末あたりから中国ではYoutubeが遮断され、現在もアクセスできません(一部の動画が見れないのではなくYoutube自体にアクセスができないというのはこちらで暮らし始めてからは初めてです。チベット関係の動画が問題と言われています。今年3月はチベット動乱50年にあたりますし)。アンカーを動画で見ることが出来ない状況なので、文字起こし本当に助かっています。
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません。
tshさん:
ご指摘ありがとうございます。言われてみれば確かにそう聞こえます。本文を修正しておきました。
余談ですが、実は「ドンガラ」という言葉を私は初めて聞いたので、ネットで調べてみたところ、一番最初に自動車用語が出てきたり、ひらがなの「どんがら」だと一番最初に「どんがら汁」(山形県の郷土料理)が出てきたり…(^^ゞ。どうやらこの場合は「空洞」という意味らしいですね。
もうこちらにいらっしゃる皆さんはご覧になったかもしれませんが、チャンネル桜で「市民団体」へのインタビューを取り上げていましたのでご参考まで(笑えます、いや笑えないか)。
http://www.youtube.com/watch?v=3diUPyh1jds
http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/1033685.html
現在発売中の『女性自身』に「『クビです』対談 ワイドショーの裏のウラ」と題して
室井佑月氏と勝谷氏との対談が掲載されています。早速読んでみました。
こういう人間は、ぜったいに滅びます。
突然アンカーに出なくなったのは小沢人脈の人間を切ろうとするtv局の意向なんですかね?
私は硫黄島滑走路の下の遺骨採取の時の彼女の発言に心底あきれ果てたので彼女の顔は金輪際見たくないですね・・・
犬HKの印象操作がまた一つ暴かれました!!
※証言の「断片」のみ放映―台湾の被取材者が怒る反日番組「NHKスペシャル/シリーズ・JAPANデビュー」
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-716.html
「日本による差別待遇など、欠点への怨み事ばかりを取り上げ、あたかも台湾人が朝鮮人と同じく排日だとの印象を植え付けようとしているらしいが、これは心外だ。」
「烏山頭ダムを造った八田与一技師の話もした。いかに農民にいいことをしたかなど。八田技師の長男とは同級生だったことも話したが、怨み言を並べる場面ばかりが映された。」
「国民政府は日本政府の倍悪かった。(四七年の)二・二八事件では台湾人エリートが犠牲になったが、そのことをたくさん話したのに、まったく取り上げていない。」
「NHKには利用された、騙されたという気もしている。日本に対するネガティブな印象のところだけ取り上げられた。」
「台湾と日本との仲を引き裂こうとしているのだろうか。どうしてもそう見える。台湾へ来たことのない人が番組を見たらどう思うか。」
「私は話の最後で「都合の悪いところがあればちょん切って」と頼んだ。それは「日本人が不愉快に思うような悪口の部分を切って」と言う意味だったが、逆にそれらばかりを取り上げられた。」
抗議先 NHK視聴者コールセンター 0570-066066
NHKスペシャル「感想・問い合わせ」 http://www.nhk.or.jp/special/
放送倫理・番組向上機構(通称BPO)ご意見送信フォーム
https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
総務省・ご意見ご提案の受付
https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html
「政府機関」をある方の名前に置き換えると(笑)
ついでに、安倍ちゃん情報。
他で取り上げていたので。
●BSフジ LIVE PRIME NEWS 〜 日本の外交・政治にあの男が緊急生提言 前編 (09.4.7)
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d090407_0
尚、表示される動画は5日分のみとなります。それ以前のものは、文章として「過去の放送内容」に保存されます。
後編はリンク先にあります。反町さん出世しましたな。
オレンジさん → 稀に来る方。
おれんじさん → 常連さん。
北朝鮮をみますと、中露の緩衝地であり、各国が迂闊に手を出せない地域という地の利を活かして、いかがわしいモノヅクリに励んでおります。
近頃では、中国への貿易依存が増しており、生殺与奪を握られている状況です。国家としての自主性を保つには、やはり核開発を成功させて、政治的にも不埒な経済的にも自主性を取り戻しておきたいところでしょう。
北は水産物や鉱物資源やいかがわしいモノヅクリで外貨を掻き集めておりますが、それらによって集められた金を先軍政治に投入し、核開発に固執しているので、核放棄はありえないし、着実に開発を進め最早、時間の問題です。
北朝鮮はイランだけではなく、シリアで核関連施設やミサイルで繋がりが取りざされているばかりか、パキスタンのカーン博士からウラン濃縮装置をもらったり、昨年は北の外相がベトナムに訪れたり、非同盟諸国会議に赴いて反米結束を訴えておりました。北は孤立というよりは、闇のルートをも使って生き永らえようとしていると思います。
イランは相変わらずですが、6月に選挙があり、大統領が代わる可能性もありますし、趨勢を見極めたいと思います。ただ、イランだけでなく、イランの周辺諸国をみますと、アフガンやパキスタンがございます(大汗)
アフガンも相変わらずです。最近ですと、カイバル峠でドンパチを繰り広げ、ロシアから兵站を確保しようとしています。そういった中で、アフガン国民は必ずしもアメリカ等に敵対的ではなく、専ら救済や支援を求めております。軍事と民生、所謂、スマートパワーとやらが求められております。
まあ、アフガンはイラク以上に長期化が予想されますし、各国の足並みも気になります。
パキスタンは、ムシャラフさんがいなくなってから国内がグダグダになるばかりか、経済もIMFに縋って大変です。更に、タリバンやイランがよってたかってテロを続発させて、激ヤバな状況にあります。ついでに、インドとの関係もテロの一件で険悪化しております。
道理でアメリカの対北の優先順位が低いわけです。
ここらでマズイ事になると、中東はおろかアジア、世界経済にも負の影響を及ぼしそうです。
オバマさんが核なき世界の実現を訴えておりますが、青山さんの言う通りでしょう。イラン・アフガン・パキスタンでアメリカは手一杯なのにという感じがします。
欧州が今回の安保理において我々の陣営に加わっているようですし、中東は彼等の仕事振りに便乗しつつも、イスラエルとは対北で一致しているので協調して事に臨むという感じでしょうか。
極東は韓国・中国で旱魃が起きていますが、北はどうなのか。そういった事や、アメリカに持続的な積極性が見受けられなければ、現状維持というのも否めません。
軍事衝突や暴発もないでしょう。しかし動乱は分かりません。
それと、アメリカが核なき世界を標榜したので、戦略転換があるのか気になります。
安保理が山場ですが一方で、実質的な面での対応を本格化させましょう。
日本は制裁おかわりに追加経済制裁になります。輸出は全面禁止を撤回のようですが、まあ良いでしょう。昨今の日朝間交易をみても、北に大して影響を及ぼすものでもないし。北のミサイルや核に関連する部品への監視・規制を強化すれば良いです。
後は、金融制裁です。日本国内の違法な北資産や浄財に目を光らせましょう。網目を細かくして取締りの口実にもなりますし。これだけですと、限定的な効果です。
日米韓、対北勢力を確立するべきです。各国が制裁を連動させたり、連携を緊密にする事で対峙するべきです。
アメリカが極東情勢に対して積極的に出られないのであれば日本をサポートして、日本が存在感を示しておきたいところです。アメリカが国連人権理事会に力を入れるようですし、拉致問題を取り上げるべく画策するのも良いです。また、拉致被害者は日本だけではないので、アジア諸国にのみならず、人権意識の高い欧州の拉致被害者に焦点をあてて、拉致問題の存在感を高めておきたいです。
一方で、北の外交は瀬戸際外交と呼ばれていますが、あれは瀬戸際ではなく威嚇外交です。MDや軍事の最新鋭化を進める事で、相対的に北の脅威を緩和させ、同時に北の外交力を低下させていくのが無難な手段だと存じます。
●週刊オブイェクト 〜 オバマ政権のミサイル構想(09.4.8)
http://obiekt.seesaa.net/article/117055268.html
いわば、対北包囲網の形成だけではなく、安全保障にも力を入れてゆき対処するという事です。
そういえば、北がまたミサイルを発射するのではという観測がございますが、どうなのでしょうかね。
坂本剛二組織本部長の発言。
そういった気概という事で受け止めました。ちょいとアレですが。
核議論をするのが良いでしょう。これからの日本にとって、国連脱退はマズイです。
「国民が餓死しても関係ありません」
そうですね。それと、中共の中共による中共の為の中国もあると思います?人民など所詮、中国共産党の付着物にしか過ぎません?
「やはり北朝鮮から1発撃ち込まれでもしない限り、覚醒することはないんでしょうか?」
被弾したら、覚醒どころか正義の報復戦争に(汗)
日米韓、5029を応用した事例になるでしょう。中露に対しては在朝権益の保護・難民虐殺の黙認・先んじての平壌制圧を容認しておくという事でしょうか。
あくまでも、敵武力の喪失・生き残った拉致被害者の救助・港湾と鉱山の接収であり、なで斬りではありません。
何かと大変な事になります。
被弾せずとも、今回のような事例でも国民は深い憂慮・憤りを示していますから、真剣に向き合い続ける事でしょう。
「残念ながら目覚めさせたくない勢力が日本にはまだまだ大勢いるんですよね。」
迎撃反対・騒ぎ過ぎ・9条最高!!とのたまわっていますからね。
今回の珍言ばかりか、小沢さんの件についても世間一般と大きく乖離した者共です。
自らの想いを絶対視し、親和性の高い集団ですから、彼等は世論と乖離していくにつれて、自ずとカルト化していくと考えられます。そのうち火病ったら、摘発していけば良いでしょう。
平和を訴えて暴力を振るう事件や、銀行強盗事件や駅爆破未遂事件や街中で火炎放射やミサイル・迫撃砲もどきをぶっ放したり、三菱重工・ダッカ等の爆破事件や、日比谷・浅間山荘事件、内ゲバ等、目的達成の為には国民を全く顧みない彼等に潜む凶暴性を看過出来ません。
国民の生命と財産を守る為にも、厳しい対応で臨まざるをえません。
まあ、彼等のやっている事は、結局は右翼か保守しか生み出さないでしょう。
左翼が左翼を捨てない限り所詮、ピエロに過ぎません。使いようですわ。
まあ、その専門家は、あれは衛星ロケットだと言いきっていたので、かなり怪しいとは思ってたんですが、そこは「刷り込み」の恐ろしさ、もうノズル部分にしか目が行きませんでした。
これは、これから気をつけなくちゃいけないと素直に感じた自分におきた出来事でした。
関東では例によってこういった国際情勢を分かりやすく解説してくれる番組が一切ない状況なので助かります。
http://www.veoh.com/users/moni8381
シンクタンクなどのご専門の方が言われているとすれば、目的が有っての意図的なご発言でしょうか。
スカットタイプ・ミサイルの制御ですが、バイスコントロールですからノズルやスラスターでコントロールしているわけではありません。知りたければ、情報はいくらでも関連Webに載っています。
北朝鮮・パキスタン・イランなどは国際スパイ団の手先のようですから、この時期、やる事はあまり真に受けない方が良い様に思います。日本の国益を考えましょう。
毎週水曜日のこのコーナーだけはハイビジョン録画して、コピープロテクトを解除して、CMカットした上にBDに保存しているよ。
さて、北朝鮮とイランのミサイル技術が同じ系統であると言うのはアメリカの陰謀だよ。
イランは中東で唯一の民主国家(不完全ながら)である事って意外に知られていないんだ。
民間企業のレベルではアメリカの目を盗んでEU諸国とも交流があり、その科学力はハンパじゃないですよ。
学問の知識なんか特に理数系に関しては、日本を遥かに凌駕してインドにも匹敵する知能指数の高さを誇っています。
実際、敵対国であるはずのアメリカですら、自国の原子力研究やロケット技術の開発にイラン人科学者を大量に動員しているくらいだからね。
で、そんなイランと北朝鮮とでは、ロケットやミサイルの技術で交流があったとしても、北朝鮮の技術からしてイランの技術をコピーすることすら不可能なんだよね。
たとえ、現物や設計図の提供を受けたとしてもね。
みんなアメリカに騙されていたわけですわ。
そもそも、イラン革命でアメリカは被害者を装っているけれど、元々はアメリカ特殊部隊によるイランに対するテロを事前に察知したイラン人の学生たちが、その証拠隠滅を阻止する為にアメリカ大使館を占拠し、アメリカ軍の特殊部隊が、その証拠を消そうとして失敗したんだ。
それ以来、アメリカはイランを敵視しているんだ。
世界の警察アメリカたるものがテロを画策していたなんで口が裂けても言えないし。
それらの情報は、調べればちゃんと判るんだけれど、我々は、日本政府やアメリカ政府の言う事は無条件で信じてしまっているから、世の中の外交がなんでうまくいかないかのかが理解出来ないんですよね。