「アンカー」毒餃子と鳥インフル 中共の情報操作に負けるな!
「竹島プロジェクト」進行中。
詳細は「さくら日和」さんもしくは拙ブログ1/24付を。
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■1/28放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
中共の情報操作に負けるな!
日本は今こそ攻勢をかける時!
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
コーナーに入る前に「ソマリア沖に海自派遣決定、防衛相が準備指示」のニュースが伝えられましたので、それについての青山さんの見解を、最後に箇条書きで付けました。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、この後は青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。今日はどのような話題を?」
青山繁晴
「はい。今年がですね、金融危機をいかに乗り切るかと、経済の危機を乗り切るための年だっていうのはみんなが意識してるわけですけど、ところが仕事上、日本のいろんな役所の人と話してると、もう1つ重大な今年は危機があって、国民みんなの命に関わる危機、健康と命に関わる危機。で、それについてですね、最近皆さんもきっと知ってる人多いと思うんですけど、今年に入って中国でもう5人も鳥インフルエンザの感染で亡くなった人が出たと。中国は基本的に日本と考え方違って、情報は全部出しましょうって国じゃないから、必ずいわば網をかぶせて出すわけですよね。コントロールして出す。それがいきなり5人もババッと出てきたら、これ大丈夫なのかとみんな思われてると思うし、それからさらに毒ギョーザ事件もちょうど満1周年になるんだけれども、何も解決してないのに急に中国からいろんな情報が出だした。で、それやこれや考えるとですね、今日のキーワード、最初はこれだと思うんです(フリップ出す)」
山本浩之
「『情報操作に負けるな』と」
青山繁晴
「はい。操作された情報に左右されると、今年は私たちの家族や友だちの命が守れない。自分の命も守れないって年になりかねない。そこを踏み込んでお話ししたいと思います」
山本浩之
「ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
詳細は「さくら日和」さんもしくは拙ブログ1/24付を。
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■1/28放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
毒物混入ギョーザ事件から1年中国で新たな被害も?その真相を青山ズバリ
中共の情報操作に負けるな!
日本は今こそ攻勢をかける時!
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
コーナーに入る前に「ソマリア沖に海自派遣決定、防衛相が準備指示」のニュースが伝えられましたので、それについての青山さんの見解を、最後に箇条書きで付けました。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、この後は青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。今日はどのような話題を?」
青山繁晴
「はい。今年がですね、金融危機をいかに乗り切るかと、経済の危機を乗り切るための年だっていうのはみんなが意識してるわけですけど、ところが仕事上、日本のいろんな役所の人と話してると、もう1つ重大な今年は危機があって、国民みんなの命に関わる危機、健康と命に関わる危機。で、それについてですね、最近皆さんもきっと知ってる人多いと思うんですけど、今年に入って中国でもう5人も鳥インフルエンザの感染で亡くなった人が出たと。中国は基本的に日本と考え方違って、情報は全部出しましょうって国じゃないから、必ずいわば網をかぶせて出すわけですよね。コントロールして出す。それがいきなり5人もババッと出てきたら、これ大丈夫なのかとみんな思われてると思うし、それからさらに毒ギョーザ事件もちょうど満1周年になるんだけれども、何も解決してないのに急に中国からいろんな情報が出だした。で、それやこれや考えるとですね、今日のキーワード、最初はこれだと思うんです(フリップ出す)」
山本浩之
「『情報操作に負けるな』と」
青山繁晴
「はい。操作された情報に左右されると、今年は私たちの家族や友だちの命が守れない。自分の命も守れないって年になりかねない。そこを踏み込んでお話ししたいと思います」
山本浩之
「ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
今週の中国はお祭りムード一色。日本の正月にあたる春節を迎え、街の人々は大はしゃぎ。
一方で不安なニュースも。
去年から流行が心配されている鳥インフルエンザ。
今年に入って中国各地で感染者が急増し、1月だけですでに5人が死亡。
そして去年、消費者を不安に陥れた中国製毒ギョーザ事件に新たな展開が。
容疑者として天洋食品の元従業員が捜査当局に拘束されていたという情報が。
工場に保管されていたギョーザは横流しされ、中国国内での被害も発生しました。
中国で今何が起こっているのか。
今日は冷凍ギョーザから鳥インフルエンザまで、その真相を青山がズバリ解説します。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「ま、この鳥インフルエンザの死者が中国で、これ今月だけでも5人ていうのは、ねえ、びっくりしますよね」
室井佑月
「5人ていうと、やっぱり本当に隠したいことがあるから、とりあえず5人発表したのかと思うじゃない?だから私、青山さんの教え通りに食料ためてるの、家に」
青山繁晴
「正しいです」
山本浩之
「ま、あの、毒ギョーザ事件も新たな展開を見せておりますし、気持ち悪いんですね。そこで1つ目のキーワードは『情報操作に負けるな』というものでした。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。ま、その情報操作っていうものが、いちばん現れているのがまずは毒ギョーザ、具体的に現れてるんで、これから見ていきたいと思うんですけど。やっぱりちょっと経過を皆さん、もう一度見てみましょう」
村西利恵
「事件をふり返ってみますと、2007年の12月と2008年の1月、兵庫県と千葉県の家族が天洋食品のギョーザで中毒症状を起こし、そのうちの5歳の女の子が一時重体となりました。そして2008年1月30日、兵庫・千葉両県警が農薬メタミドホスを検出したとして、事件を公表しました。天洋食品製の冷凍食品の販売中止と輸入の自粛が要請されたものです」
青山繁晴
「はい。発覚が1月の末なんで、ちょうどほんとに1周年なんですよね。それで皆さん、だんだん思い出していただけると思うんですけど、この去年の1月から2月になってですね、日本の警察庁の幹部が中国に行ったりして、捜査協力が進みかけていた。で、その段階で中国はすでに容疑者の拘束があった。それなのに、突然その2月の末にですね、中国公安部、これ『部』っていうのは中国では『省』のことですから、日本でいうと警察庁にあたるわけですけど、中国の警察庁にあたる所が、中国国内で毒が入れられた可能性は極めて低い、ま、実質ないと。何言ってるかというと、日本で入れられたんだということを言ってて、当然、日本の警察庁は大変怒ったわけですね。っていうか思い出していただくと、あの時、福田総理は『中国は非常に前向きだ』と言って、警察庁の長官だけが怒りの会見やったと。だんだん思い出していただけると思うんですが」
一同
「うん」
青山繁晴
「それで膠着状態になって、これからどうなるのかと思ったらですね、実は中国の国内で、廃棄されたはずのその天洋食品の冷凍ギョーザが出回ってて、その中国の方がやっぱり中毒になった。中国の一般庶民が中毒になったということが出てきて、それが日本政府に7月に伝えられてたのに、日本政府はそれを公表せずに、8月になって読売新聞のスクープでそれが表に出てきてしまって。読売新聞のスクープっていうのは、実は首相官邸の関係者のリークって説もあります。あくまで説ですけれど、ま、日本の政府の中からこんなの隠すのおかしいって話が出てきて、こういうことが出てきたわけですね。で、この後何があったか、皆さん思い出していただくと、去年の8月って北京オリンピックやってる真っ最中」
山本浩之
「そうでしたね」
青山繁晴
「オリンピックやってる真っ最中に、日本の外務大臣、当時高村さんですが、行ってですよ、ほんとは中国から来なきゃおかしいんですけど、日本からわざわざ行って、そこで日中の正式な政府合意として、いや、これからはちゃんとね、日本で入れられたんだってそんな勝手に言うんじゃなくて、ちゃんと捜査協力やりましょうということが合意されたわけです。それ8月ですよ。政府間の正式合意なのに、その後も何にも進展せずに、そして皆さんもう1回思い出していただくと、さっきさらりと言いましたが、要はこの『アンカー』で非常に早い段階でですね、中国はすでに元従業員を数人、4人から6人拘束してて取り調べしてるってことを僕は言って(08/2/6放送「アンカー」起こし参照)、この『アンカー』でも何度も言いましたし、それから実は講演その他でもずっと言ってきたんですが、ある意味ずっと1人きりだったわけですよ」
山本浩之
「他に言ってくるところ、なかったですもんね、ええ」
青山繁晴
「全然何の報道もなく、日本政府からも公式には何もなかったわけです。ところが突然、今年になったらこうなったわけですね」
村西利恵
「1月17日に共同通信が報じたものです。その内容は、中国の国内で起きたギョーザ事件で『従業員数人を数カ月拘束し事情聴取した』と中国筋が明かした。容疑者は否認し、物証も取れていない、というものでした」
青山繁晴
「はい。ま、僕の古巣の共同通信が流した記事なんですが、この記事には中国筋が明かしたとはっきり触れられています。すなわち、ま、おそらく北京なんですけども、中国側のリークがあって、その中国側が出した情報によれば、従業員数人を確かに長いこと拘束してて、事情を聞いてるけれども、ずっと否認をされてて、物証もなく、捜査は進展してないと。だから、ま、1年ぶりにずっとこの『アンカー』で言ってきたことが本当だったってことになるんですが、同時に日本の新聞、朝日、読売、産経、そういう新聞が次々とこれ書いていったわけですよね。で、そうすると、何で今までは、はっきり言うと隠してたのに、突然言うようになったのか、それがいちばん気になるところですね」
村西利恵
「おかしいですよね」
青山繁晴
「何の目的があってそんな情報操作してんのかと。それで実は非常に参考になる出来事があってですね、これ1月17日の共同電ですけれども、このわずか2日後、東京でこういう動きがありました」
村西利恵
「日中の警察の定期協議の中で、中国側が初めてギョーザ事件のその後と現況について言及した」
青山繁晴
「うん。これ実は日本の警察庁と公安部が2004年から定期協議って、1年に1回だけやってるわけですね。で、今回、東京の番なんで東京で開かれました。で、当然日本の捜査側はですね、この毒ギョーザ事件が宙に浮いてるから、ちゃんとした説明が聞きたいってことを、事前にもちろんアピールしてたわけです。それで中国側がここに書いてある通り、初めてギョーザ事件の捜査、中国国内での捜査が今どうなってるのか、ね、それについて初めて話はあったと。話はあった。しかしですね、ちょっとはっきり言うと、この晩に、これシルエット、実物と違いますよ。(実物は)毛がない」
山本浩之
「だから『毛がない』はどうだっていいって言ってるじゃないですか(笑)」
村西利恵
「毎回触れられてますけど(笑)」(前回放送参照)
青山繁晴
「この日本の捜査幹部、これ複数の方です。本当はバラバラに会いました。ね。それぞれ話しにくいだろうから。その中には会議に出た人もいます。で、会議の模様を僕が聞きましたら、非常に率直に答えてくれて、『青山さん、まずびっくりしたのは、日本側は当然、中国の、日本でいうと警察庁の捜査一課長にあたる人が来ると思ってた』と。これテレビドラマでも、一課長、一課長って言うじゃないですか。それって刑事事件扱う最高責任者だから当然来ると思ったら、そういう人物は来ずに、誰が来たかというと、もらった名刺を見たら『人権侵害をしてる犯罪の担当者』。人権侵害…」
村西利恵
「どういう関係があるんですか」
青山繁晴
「これ、あなたどういう立場ですか?と日本側は聞いたら、『いや、私は捜査一課長の代理です』と平然と答えて」
一同
「はあー」
青山繁晴
「『その捜査一課長の代理であるけれども、私がちゃんと説明する』と。『全然捜査は進展してません』という話をしただけだと。それで、この直前の、容疑者を拘束してたっていうリークも合わせると、この日本の捜査側の推測はですね、1年間ずーっと放っといて、まあさすがに満1年になっちゃうから、このままで済まないから、実はちゃんと容疑者を拘束してたんですよと、拘束をしてたけども、一所懸命調べたんだと、現在も調べてるんだと、捜査一課長も忙しくて来れないぐらい調べてんだと、調べてるけど否認されて、なかなか難しくて上手くやれないんだという、そのご自分の努力を強調するつもりで言ってるんじゃないか。逆に言うと、要は本当に解決する意図が見えたわけじゃなくて、ま、日本はこの程度の説明ですむだろうと、いわば舐められたような状況、それを正直感じたと、この捜査官の人たちが言っててですね。で、さらにこの件について中国側のリーク、その操作された情報の垂れ流しっていうのはまだ続くんですね。はい、これです」
村西利恵
「新華社通信の報道です。1月24日のことでした。事件後、回収したギョーザを河北省の企業20社以上が去年4月に購入し、その中で新たな中毒患者が出たと」
青山繁晴
「はい。これ国営の通信社ですから、要するに国が発表してるのとほんとはもうほとんど同じです。すなわち、日本で中毒事件を起こしたところのギョーザを実は安く売っててですね、廃棄処分にしないで安く売ってこういう企業に卸して、そこでちゃんと儲けも出していたと。ところがその、分からずに食べた中国の方がたくさんの中毒患者が出てるというニュースを新華社が流したんですが、これ実は新華社がこうやって報道せざるをえなくなった本当のきっかけはですね、この関西テレビと同じFNNが、去年の12月に流したこういう報道によるんです。それちょっと流していただけますか」
青山繁晴
「(VTRをバックに)これFNNの取材団の撮った映像なんですけれども、実はこの取材団が行く前に、私のところにお出でになって、アドバイスを聞きたいと言われたんで、この廃棄処分にされたはずの毒ギョーザが横流しされてる疑いもあるので、それを含めて調べたらどうでしょうかとアドバイスしたところ、すごい取材力を発揮されてですね。実際にこれは中国の鉄鋼会社なんですけれども、日本でいうと新日鉄にあたるような大きな会社にこれが安く売られてて」
一同
「はあー」
青山繁晴
「会社はサービスのつもりでこれを従業員に配ったところ、その中からたくさんの、たくさんのかどうか分かりませんが、とにかく複数の中毒患者が出てしまったという報道なんですね。で、これは何を物語ってるか。先ほどの捜査幹部も含めて日本政府の解釈はですね、まず実はこういう報道を受けて、日本の捜査当局も大使館などを通じて中国国内でのこの事情を調べたと。そうすると要するに中国国内では、いや、『日本人が日本で毒を入れたんだ』っていうのをみんな信じてて」
一同
「はあー」
青山繁晴
「中国で購入されたかもしれないって話自体がなくて、要するに日本に輸出してない物は安全なんだと」
一同
「ああー」
青山繁晴
「で、上の方はほんとはそれ疑ってたかもしれないけど、中国の。しかしちょっと、ちょっとの製品入れただけだろうと甘く考えて、で、天洋食品は今、工場が実質ストップしてるから、お金に困ってるんで、政府側の方も一緒になって安く売って、とにかく利益を出したと。ところがそれ甘かった。たくさん実は食品テロが行われてて、たくさん中毒が出てしまった。出てしまったんで、中国の人がさすがにおかしいなと」
山本浩之
「そりゃそうですよねー」
青山繁晴
「これ日本に出してないやつが、どうしてこうやって中毒起きるのかと騒ぎが出始めたんで、あわてて全部回収したっていうのがこの顛末なんです。そしてこの顛末聞くと、何か日本は頑張ってて中国だけが悪いみたいな話になりますけど、それはフェアに言うとそうではなくて、実は日本政府の内部でこういうことがあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「農水省が『輸入を全面再開したい』と言い出した」
山本浩之
「ええっ」
青山繁晴
「これ、シルエット同じですが違う人です。違う人ですが、やはり複数の操作幹部が今言った話を、僕ぶつけていったら、『青山さんね、中国もひどいけどね、この国の政府の内側もこんなんなんだよ』と。ね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「農水省が、公式にじゃありませんよ、たとえば事務次官が公式に、そんなことじゃありませんけど、農水省のその日本の捜査側と話をしてる人たちが、要するに『早く輸入全面再開したいんです』と。ね。その天洋食品って言葉はね、ちゃんと上手に避けてるそうですけど、ニュアンスとしては『天洋食品の物だってとにかく再開したいので、捜査は今どうなってるんですか?いつ終わるんですか?』。ね。早く終われとは言ってないけど、聞かれる側は、早く終結宣言を出せと言われるように聞こえるわけですよ」
山本浩之
「いちばん安全を守らなきゃいけない省庁じゃないですか」
青山繁晴
「はい。もう1回言いますが、公式にやってるわけじゃないけど、少なくとも日本の捜査当局は、同じ政府の中で完全にこう思ってるわけですよね。こんなの全くおかしいんじゃないかと。で、この捜査幹部の中に僕にこう言った人がいるんです。『青山さん、こうなったらね、本当は3カ月でも半年でもいいから、とにかく天洋食品だけじゃなくて、中国の冷凍食品は日本にもう輸出させないという決断を日本政府はやったら、中国はそうやって強く言ってくる相手には急に変わって毒ギョーザ事件もまともに捜査するようになるんですよ。だからそれを本当は麻生政権に検討してほしい』ってこと言いまして、僕はそれ賛成だと申したんですね」
山本浩之
「はい」
青山繁晴
「そして今日の話はそれだけにとどまらずですね、もう1つやっぱり同じ中国になってしまうんですけど、その中国について気になることが、さっき申しましたこれですよね」
村西利恵
「鳥インフルエンザ、今月だけで5人死亡と公表されたこと」
青山繁晴
「はい。そうするとね、パッと見ると、あ、毒ギョーザと違ってちゃんと公表してるじゃないかと」
一同
「うん」
青山繁晴
「いうふうに思う人もいるんじゃないかと思うんですが、残念ながらそれよりも、今日のもう1つのキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードが『パンデミックの始まり?』。死亡者急増の謎についてCMの後、詳しく話していただきます」
青山繁晴
「はい。『始まりではないか?』ということです」
(いったんCM)
山本浩之
「くり返しになりますが、中国では今年に入ってわずか1カ月足らずで、鳥インフルエンザによる死亡者が5人も出ています。で、先ほど青山さんが出した2つめのキーワードが『パンデミックの始まり?』ということでした。続きをお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、後半の最初は僕からお詫びです。皆さんすみません、ここ(フリップ)にあるように『ミ』が抜けてました。パンデックになっちゃってましたが、パンデミックですね。で、ちょうどいいいので念のため説明ももう1回しますとね、パンデミックというのは、今の鳥インフルエンザが鳥から離れて、人から人にうつるようになってしまって、人の間で世界的に爆発的に大流行することをパンデミックと言います。で、あくまでもここにクエスチョンマーク付けてます。危機を煽るのが目的じゃなくて、みんなに正しく備えてもらうのが目的ですから。まだ分かりませんが、段階が上がったんじゃないかという心配が僕を含めた専門家の中で今、語られてるということを、これからフェアにお話ししたいと思います」
村西利恵
「はい」
青山繁晴
「で、まずですね、今月だけで5人死亡という発表があったということなんですけれども、ちょっと地図を見ながら皆さんと一緒に考えたいんですね」
村西利恵
「はい。濃い赤が今年に入って死亡者が出た所、そして薄い赤(ピンク)がこれまでに鳥インフルエンザで死亡者が出ている所です」
青山繁晴
「はい。このですね、ピンクの所は過去に亡くなった方が出た所ですね。で、実は去年までで中国側の発表、発表ですよ、実態は正直分かりませんが、20人だったわけですね。去年1年に限って言うと、1年間で亡くなった方は4人だったわけです」
一同
「うん」
青山繁晴
「1年間で4人です。ところがこの赤を見ていただくとですね、今年はこの1カ月弱の間にもう5人になってるわけですよ。1年分を1カ月でもう超えてしまった。それから、これやっぱり考えざるをえないのはですね、地域が、ま、見事にばらけてるわけですね。ばらしてあるかのように見えてしまう。で、それも少数民族のたとえば反乱が起きているウイグルであったり、それからやっぱり少数民族のチワン族であったり、それから北京市であったり、こう見事にばらけてあって、それでいていちばん問題のチベットの所は全然出てこないというね(08/12/17放送「アンカー」起こし参照)。で、これはもちろん、ここは推測でしかありませんけれども、ひょっとしたら情報操作されてるんじゃないかという心配をどうしてもしてしまう。そして操作された情報っていうのは、その中に本音のメッセージが隠されてることが多い。ここ、とても大事なところなんですね。で、その大事なところを考える上で、この北京市の情報について、実は中国当局の発表はこうなんです。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。ちょっと僕から申しますとね、北京市内のわずか19歳の女性が、北京郊外に出て、そこでマーケットでアヒル6羽を買って、で、それを自分で解体して、その内臓を自分で、たぶん素手と思われますが、それで洗った、それが原因となって、鳥から、アヒルから、そのインフルエンザがうつって、このインフルエンザっていうのはH5N1型という、史上初めての強毒素で、これにかかったら致死率は今のところ、人間が死ぬ死亡率は65%以上になってる。ね。で、その通りこの女性は亡くなってしまったと。で、この情報でですね、大事なところ2つあるんです。まず1つはですね、年齢19歳。で、さっきの5人の方のうち、実は3人まで10代なんですね。で、これ実はパンデミックが始まってしまったとすると、まだ初期段階であってもおそらくは若い人が先に亡くなる。中高齢の方よりも若い人ほど先に死んでしまうという特徴を、実はこの女性も含めた5人の発表が表してるわけですね。で、さらにもう1つ非常に大事なことは、実はこの女性が入院してる時に看護をしてた看護師の方が発熱をしましたと。ところが回復をしましたと。これ、僕らは『えーっ』と、これ最初に聞いた時、僕自身も声が出ました。『えーっ』というね。つまりどういうことかというと、さっき言いましたね、パンデミックとは、鳥から始まったインフルエンザが、人から人へとうつるようになってしまって、もう鳥も豚も関係なくなるというのが恐ろしい始まりなのであって、しかも中国では2007年の12月に南京市でやっぱり人から人にうつった例が報告され、公表されましたが、その時は実は親子だったんです。息子からお父さんにだった。親子は当然遺伝子がそっくりですから、この場合はパンデミックの発生とは言い切れない。ところがこれはもちろんのことですね、別に親戚でも何でもないようですから、赤の他人にうつってしまったっていうことだから、たとえば僕が鳥からウイルスもらったら、関係ない、血縁関係がない村西さんにパーンとうつってしまう、あるいは村西さんからヤマヒロさんにパーンとうつるというね、なったんじゃないかと、非常に心配しなきゃいけないのに、発熱したというのが、感染なのかという情報が提供されてない」
一同
「うーん」
青山繁晴
「つまり、うつったのかどうか、関係なかったのか、勝手に風邪ひいたのか、情報がない。回復したと言ってるけど、どういうふうに回復したのか、いや、もっと教えてもらわなきゃ不安なのに、発表されない。だからひょっとしてこうじゃないかと、日本の政府当局者も心配するのは、これなんです」
村西利恵
「すでに中国国内でパンデミックが始まっていて、『エクスキューズ』としての発表かもしれない」
青山繁晴
「はい。パンデミックっていうのは、ほんとは細かく言うと3つぐらいの段階があります。いよいよ人から人にうつり始めたねという初期段階からですね、もう世界中あっという間に広がってしまってるという最終、フェイズ6までいろいろあるんで、ほんとは最初のやつを中国当局は把握しつつあって、これは大変だと。だから今のところ、ま、ちゃんと、ほの見えるぐらい情報を出しといて、中国は隠したわけじゃないっていうのをエクスキューズ、つまり言い訳、弁明、予めの言い訳として発表してるんじゃないかってことを、非常に心配してるわけですね」
村西利恵
「後から責められないようにと」
青山繁晴
「そう。それで大事なことはですね、看護師がたとえば発熱して回復したまで言ってるんですから、それだったらもっと情報出しなさいと」
一同
「はい」
青山繁晴
「ということを当然、日本が、隣の国なんですから、リーダーシップをとって国際社会として求めなきゃいけない。WHOの調査団、この番組で話しましたね、WHOが調査団を出せてないってことは、それを出せという要求をしなきゃいけない。で、そのようなことを要求しなきゃいけないんですが、逆に中国側はどう考えてるかっていうことをですね、さっきの捜査幹部に聞いてみたんです。というのは、毒ギョーザ事件で嫌というほど中国と交渉してるわけですから。たとえば毒ギョーザについてこのまま行けるわけがない。結局、中国はどうしたいんですかね?と聞いたら、日本の捜査当局の幹部はこう言ったんです」
村西利恵
「『忘れっぽい日本を待っている』」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「えー、まあ、これあの、彼のいわば名言だと思うんですけど、もう日本はどうせ忘れっぽいんだと。日本が忘れていくのを自然に待ってればいいんだというふうに、まあ彼もある意味で、そういう深い部分でほんと舐められてるんですという話をしたわけです。そうするとですよ、毒ギョーザ事件であっても、あるいはこれから心配なパンデミックであっても、いや、日本は国民の命については絶対忘れられるようなところじゃなくて、むしろ関心を強めていくんだっていうことを、姿勢として出さなきゃいけないし、その時皆さんね、思い出していただきたいのは、僕らにはいわばもうツールがあるじゃないですか。というのは、あの去年のオリンピックの真っ最中に、日中で政府合意したでしょう?毒ギョーザ事件について捜査協力しますと言ったんですよ。言った上に中国はですね、たとえば毒ギョーザについて容疑者を拘束してましたってことをリークしたりですよ、それから横流ししたら中毒出ましたって言ってるわけですから、そういう調べの調書、それを今すぐ日本に渡しなさいって、具体的な要求を突き付けることができるじゃないですか」
一同
「はい」
青山繁晴
「それをやっていくと、改善はされていくと思うんです。それと同時に、今日の放送の最後に皆さんに申したいのは、このパンデミックは最終的には僕たちの自衛が最後のカギになるので、室井さんが今日のコーナー、最初でおっしゃった通り、食料の備蓄って笑い事じゃなくて、室井さんがちゃんと受け止めてくれるっていうのは、これすごく大事なことであってね、みんな自衛の手段を考えていきましょう。この番組でも自衛の中身については、また改めて詳しくお話ししたいと思います」
山本浩之
「はい。室井さん、お聞きになっていかがですか、今日は」
室井佑月
「うん、何か、だけど、日本が強く言えるのかってことだよね。毒ギョーザのことだって、向こうでも中毒症状出た人がいるんだから」
山本浩之
「だけど強く言えば、これは日本人のためにもなるし、中国の人たちのためになるわけですよ」
青山繁晴
「そうです」
山本浩之
「そのワクチンの開発も含めてなんですけど」
青山繁晴
「それはおっしゃる通り。世界のためになるわけですから」
山本浩之
「世界のためになるわけですからね。ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
「3カ月でも半年でもいいから、とにかく天洋食品だけじゃなくて、中国の冷凍食品は日本にもう輸出させないという決断を日本政府はやるべき」という捜査幹部の方の提案、大賛成です。
1/27付拙エントリーの【本日のブログその他巡回】でも紹介しましたが、日本冷凍食品協会が昨年11月に実施したアンケートによると、事件後に冷凍食品を「全く使わなくなった」「使用が減った」と答えた日本の消費者は60.1%に上っています。マルハニチロ食品の担当者は「中国製は今も売れず、店頭にさえ置いてもらえない」といい、全製品の約1割を占めていた中国製を1.5%まで減らしたそうです(産経1/24)。
こういう状況であれば、3カ月や半年、中国製の冷凍食品を完全輸入停止にしたからといって、日本の関係企業がバタバタ倒産したりとか、そんなことにはならないのでは?
それにしても、ほんと何で日本政府は動かないんですかね?せっかく中国の側からツッコミどころをたくさん提供してくれてるのに。青山さんの話しぶりでは、関係省庁が水面下で動いてるってふうでもないし。
つーか、農水省などはむしろ逆の動きをしてるらしいと。日本の企業から圧力でもかかってるんでしょうか?
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――以下、“ニュースDEズバリ”コーナー前に伝えられた
【ソマリア沖に海自派遣決定、防衛相が準備指示】について――
<ニュース概要>
政府は海上警備行動を発令し、海自の護衛艦をソマリア沖に派遣することを決定。
浜田防衛相が、海自などに派遣の準備をするよう伝えた。
2隻の護衛艦と軍用航空機などが、日本に関係する船を見守る見通し。
武器の使用については、現在の法律では「正当防衛」と「緊急避難」に限られ、どういった事態で使用していいかなど、具体的な事例は記されていない。
浜田防衛相は「新法が整備されるまでの応急措置として、海上警備行動を発令する」と話した。
防衛省では武器使用基準の策定や訓練を急ぎ、3月にも派遣する見通し。
……その他詳細はニュースサイトでご確認を<(_ _)>
<青山さんの見解>
●麻生総理はじめ政府与党が派遣を急ぐ理由は2つ。1つは、実際に日本の船も海賊に襲われているから、すぐに出さないといけない。
●もう1つは、ねじれ国会でどうせ決められないだろうと。法律決まるの待ってたらいつまでも派遣できないから、現行法でやるしかないということになってる。しかし、そういういわば国会に対してのあきらめの姿勢で行くんだったら、この国は議院内閣制を失う。ねじれ国会も国民の意思が選挙で表れたものだから、それは正面から国会は受け止め、両院協議会の本来の機能を発揮すべき。日本の生命線でもあるシーレーンのことにも関わるし、船員の命にも関わっているわけだから。
●2次補正の時に両院協議会が逆に働いて、国会は今もう何もできないんだと与野党ともにさらけ出してしまったが、むしろそれをさっさと教訓にして、自衛官が胸を張って行けるような法整備をして、せめて緊急派遣するんだから法整備はあとでいいという話じゃなくて、最低限を同時進行でやらないといけない。
●海上自衛官は、僕の知り合いも含めてみんな本当に苦しんでいる。というのは、実際は海自が行くことにより日本の船の安全は高まる。前後を護衛艦で固めるので。海賊は日本が憲法上の制約があって発砲できないとか知らないから、軍艦が現れてそこに立ち向かう海賊はいやしないから、日本の船は確かに安全性は高まる。が、問題は他の外国のたくさんの船が行き来してて、それが緊急信号を発した時に海自の船は必ずそれを受信する。むしろ能力が高いからすごく早く受信するでしょう。ところが知らん顔で通りすぎて行かなきゃいけない。自衛官という職業を選んだ人たちにとって、これ以上の屈辱はない。
●何よりも僕たち日本国民は世界から誤解される。「何てひどい人たちなの」と。今までも仕事上ずっと海外で言われてきたことが、いよいよ現実になるんじゃないかと、みんなそれを心配してる。だから国会は早く仕事しろということです。
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※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
・こちらからどうぞ。
※参考リンク
・ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay
(青山繁晴さんのブログ)
青山さんに直接コメントが送れます。
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今週の中国はお祭りムード一色。日本の正月にあたる春節を迎え、街の人々は大はしゃぎ。
一方で不安なニュースも。
去年から流行が心配されている鳥インフルエンザ。
今年に入って中国各地で感染者が急増し、1月だけですでに5人が死亡。
そして去年、消費者を不安に陥れた中国製毒ギョーザ事件に新たな展開が。
容疑者として天洋食品の元従業員が捜査当局に拘束されていたという情報が。
工場に保管されていたギョーザは横流しされ、中国国内での被害も発生しました。
中国で今何が起こっているのか。
今日は冷凍ギョーザから鳥インフルエンザまで、その真相を青山がズバリ解説します。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「ま、この鳥インフルエンザの死者が中国で、これ今月だけでも5人ていうのは、ねえ、びっくりしますよね」
室井佑月
「5人ていうと、やっぱり本当に隠したいことがあるから、とりあえず5人発表したのかと思うじゃない?だから私、青山さんの教え通りに食料ためてるの、家に」
青山繁晴
「正しいです」
山本浩之
「ま、あの、毒ギョーザ事件も新たな展開を見せておりますし、気持ち悪いんですね。そこで1つ目のキーワードは『情報操作に負けるな』というものでした。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。ま、その情報操作っていうものが、いちばん現れているのがまずは毒ギョーザ、具体的に現れてるんで、これから見ていきたいと思うんですけど。やっぱりちょっと経過を皆さん、もう一度見てみましょう」
村西利恵
「事件をふり返ってみますと、2007年の12月と2008年の1月、兵庫県と千葉県の家族が天洋食品のギョーザで中毒症状を起こし、そのうちの5歳の女の子が一時重体となりました。そして2008年1月30日、兵庫・千葉両県警が農薬メタミドホスを検出したとして、事件を公表しました。天洋食品製の冷凍食品の販売中止と輸入の自粛が要請されたものです」
青山繁晴
「はい。発覚が1月の末なんで、ちょうどほんとに1周年なんですよね。それで皆さん、だんだん思い出していただけると思うんですけど、この去年の1月から2月になってですね、日本の警察庁の幹部が中国に行ったりして、捜査協力が進みかけていた。で、その段階で中国はすでに容疑者の拘束があった。それなのに、突然その2月の末にですね、中国公安部、これ『部』っていうのは中国では『省』のことですから、日本でいうと警察庁にあたるわけですけど、中国の警察庁にあたる所が、中国国内で毒が入れられた可能性は極めて低い、ま、実質ないと。何言ってるかというと、日本で入れられたんだということを言ってて、当然、日本の警察庁は大変怒ったわけですね。っていうか思い出していただくと、あの時、福田総理は『中国は非常に前向きだ』と言って、警察庁の長官だけが怒りの会見やったと。だんだん思い出していただけると思うんですが」
一同
「うん」
青山繁晴
「それで膠着状態になって、これからどうなるのかと思ったらですね、実は中国の国内で、廃棄されたはずのその天洋食品の冷凍ギョーザが出回ってて、その中国の方がやっぱり中毒になった。中国の一般庶民が中毒になったということが出てきて、それが日本政府に7月に伝えられてたのに、日本政府はそれを公表せずに、8月になって読売新聞のスクープでそれが表に出てきてしまって。読売新聞のスクープっていうのは、実は首相官邸の関係者のリークって説もあります。あくまで説ですけれど、ま、日本の政府の中からこんなの隠すのおかしいって話が出てきて、こういうことが出てきたわけですね。で、この後何があったか、皆さん思い出していただくと、去年の8月って北京オリンピックやってる真っ最中」
山本浩之
「そうでしたね」
青山繁晴
「オリンピックやってる真っ最中に、日本の外務大臣、当時高村さんですが、行ってですよ、ほんとは中国から来なきゃおかしいんですけど、日本からわざわざ行って、そこで日中の正式な政府合意として、いや、これからはちゃんとね、日本で入れられたんだってそんな勝手に言うんじゃなくて、ちゃんと捜査協力やりましょうということが合意されたわけです。それ8月ですよ。政府間の正式合意なのに、その後も何にも進展せずに、そして皆さんもう1回思い出していただくと、さっきさらりと言いましたが、要はこの『アンカー』で非常に早い段階でですね、中国はすでに元従業員を数人、4人から6人拘束してて取り調べしてるってことを僕は言って(08/2/6放送「アンカー」起こし参照)、この『アンカー』でも何度も言いましたし、それから実は講演その他でもずっと言ってきたんですが、ある意味ずっと1人きりだったわけですよ」
山本浩之
「他に言ってくるところ、なかったですもんね、ええ」
青山繁晴
「全然何の報道もなく、日本政府からも公式には何もなかったわけです。ところが突然、今年になったらこうなったわけですね」
村西利恵
「1月17日に共同通信が報じたものです。その内容は、中国の国内で起きたギョーザ事件で『従業員数人を数カ月拘束し事情聴取した』と中国筋が明かした。容疑者は否認し、物証も取れていない、というものでした」
青山繁晴
「はい。ま、僕の古巣の共同通信が流した記事なんですが、この記事には中国筋が明かしたとはっきり触れられています。すなわち、ま、おそらく北京なんですけども、中国側のリークがあって、その中国側が出した情報によれば、従業員数人を確かに長いこと拘束してて、事情を聞いてるけれども、ずっと否認をされてて、物証もなく、捜査は進展してないと。だから、ま、1年ぶりにずっとこの『アンカー』で言ってきたことが本当だったってことになるんですが、同時に日本の新聞、朝日、読売、産経、そういう新聞が次々とこれ書いていったわけですよね。で、そうすると、何で今までは、はっきり言うと隠してたのに、突然言うようになったのか、それがいちばん気になるところですね」
村西利恵
「おかしいですよね」
青山繁晴
「何の目的があってそんな情報操作してんのかと。それで実は非常に参考になる出来事があってですね、これ1月17日の共同電ですけれども、このわずか2日後、東京でこういう動きがありました」
村西利恵
「日中の警察の定期協議の中で、中国側が初めてギョーザ事件のその後と現況について言及した」
青山繁晴
「うん。これ実は日本の警察庁と公安部が2004年から定期協議って、1年に1回だけやってるわけですね。で、今回、東京の番なんで東京で開かれました。で、当然日本の捜査側はですね、この毒ギョーザ事件が宙に浮いてるから、ちゃんとした説明が聞きたいってことを、事前にもちろんアピールしてたわけです。それで中国側がここに書いてある通り、初めてギョーザ事件の捜査、中国国内での捜査が今どうなってるのか、ね、それについて初めて話はあったと。話はあった。しかしですね、ちょっとはっきり言うと、この晩に、これシルエット、実物と違いますよ。(実物は)毛がない」
山本浩之
「だから『毛がない』はどうだっていいって言ってるじゃないですか(笑)」
村西利恵
「毎回触れられてますけど(笑)」(前回放送参照)
青山繁晴
「この日本の捜査幹部、これ複数の方です。本当はバラバラに会いました。ね。それぞれ話しにくいだろうから。その中には会議に出た人もいます。で、会議の模様を僕が聞きましたら、非常に率直に答えてくれて、『青山さん、まずびっくりしたのは、日本側は当然、中国の、日本でいうと警察庁の捜査一課長にあたる人が来ると思ってた』と。これテレビドラマでも、一課長、一課長って言うじゃないですか。それって刑事事件扱う最高責任者だから当然来ると思ったら、そういう人物は来ずに、誰が来たかというと、もらった名刺を見たら『人権侵害をしてる犯罪の担当者』。人権侵害…」
村西利恵
「どういう関係があるんですか」
青山繁晴
「これ、あなたどういう立場ですか?と日本側は聞いたら、『いや、私は捜査一課長の代理です』と平然と答えて」
一同
「はあー」
青山繁晴
「『その捜査一課長の代理であるけれども、私がちゃんと説明する』と。『全然捜査は進展してません』という話をしただけだと。それで、この直前の、容疑者を拘束してたっていうリークも合わせると、この日本の捜査側の推測はですね、1年間ずーっと放っといて、まあさすがに満1年になっちゃうから、このままで済まないから、実はちゃんと容疑者を拘束してたんですよと、拘束をしてたけども、一所懸命調べたんだと、現在も調べてるんだと、捜査一課長も忙しくて来れないぐらい調べてんだと、調べてるけど否認されて、なかなか難しくて上手くやれないんだという、そのご自分の努力を強調するつもりで言ってるんじゃないか。逆に言うと、要は本当に解決する意図が見えたわけじゃなくて、ま、日本はこの程度の説明ですむだろうと、いわば舐められたような状況、それを正直感じたと、この捜査官の人たちが言っててですね。で、さらにこの件について中国側のリーク、その操作された情報の垂れ流しっていうのはまだ続くんですね。はい、これです」
村西利恵
「新華社通信の報道です。1月24日のことでした。事件後、回収したギョーザを河北省の企業20社以上が去年4月に購入し、その中で新たな中毒患者が出たと」
青山繁晴
「はい。これ国営の通信社ですから、要するに国が発表してるのとほんとはもうほとんど同じです。すなわち、日本で中毒事件を起こしたところのギョーザを実は安く売っててですね、廃棄処分にしないで安く売ってこういう企業に卸して、そこでちゃんと儲けも出していたと。ところがその、分からずに食べた中国の方がたくさんの中毒患者が出てるというニュースを新華社が流したんですが、これ実は新華社がこうやって報道せざるをえなくなった本当のきっかけはですね、この関西テレビと同じFNNが、去年の12月に流したこういう報道によるんです。それちょっと流していただけますか」
青山繁晴
「(VTRをバックに)これFNNの取材団の撮った映像なんですけれども、実はこの取材団が行く前に、私のところにお出でになって、アドバイスを聞きたいと言われたんで、この廃棄処分にされたはずの毒ギョーザが横流しされてる疑いもあるので、それを含めて調べたらどうでしょうかとアドバイスしたところ、すごい取材力を発揮されてですね。実際にこれは中国の鉄鋼会社なんですけれども、日本でいうと新日鉄にあたるような大きな会社にこれが安く売られてて」
一同
「はあー」
青山繁晴
「会社はサービスのつもりでこれを従業員に配ったところ、その中からたくさんの、たくさんのかどうか分かりませんが、とにかく複数の中毒患者が出てしまったという報道なんですね。で、これは何を物語ってるか。先ほどの捜査幹部も含めて日本政府の解釈はですね、まず実はこういう報道を受けて、日本の捜査当局も大使館などを通じて中国国内でのこの事情を調べたと。そうすると要するに中国国内では、いや、『日本人が日本で毒を入れたんだ』っていうのをみんな信じてて」
一同
「はあー」
青山繁晴
「中国で購入されたかもしれないって話自体がなくて、要するに日本に輸出してない物は安全なんだと」
一同
「ああー」
青山繁晴
「で、上の方はほんとはそれ疑ってたかもしれないけど、中国の。しかしちょっと、ちょっとの製品入れただけだろうと甘く考えて、で、天洋食品は今、工場が実質ストップしてるから、お金に困ってるんで、政府側の方も一緒になって安く売って、とにかく利益を出したと。ところがそれ甘かった。たくさん実は食品テロが行われてて、たくさん中毒が出てしまった。出てしまったんで、中国の人がさすがにおかしいなと」
山本浩之
「そりゃそうですよねー」
青山繁晴
「これ日本に出してないやつが、どうしてこうやって中毒起きるのかと騒ぎが出始めたんで、あわてて全部回収したっていうのがこの顛末なんです。そしてこの顛末聞くと、何か日本は頑張ってて中国だけが悪いみたいな話になりますけど、それはフェアに言うとそうではなくて、実は日本政府の内部でこういうことがあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「農水省が『輸入を全面再開したい』と言い出した」
山本浩之
「ええっ」
青山繁晴
「これ、シルエット同じですが違う人です。違う人ですが、やはり複数の操作幹部が今言った話を、僕ぶつけていったら、『青山さんね、中国もひどいけどね、この国の政府の内側もこんなんなんだよ』と。ね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「農水省が、公式にじゃありませんよ、たとえば事務次官が公式に、そんなことじゃありませんけど、農水省のその日本の捜査側と話をしてる人たちが、要するに『早く輸入全面再開したいんです』と。ね。その天洋食品って言葉はね、ちゃんと上手に避けてるそうですけど、ニュアンスとしては『天洋食品の物だってとにかく再開したいので、捜査は今どうなってるんですか?いつ終わるんですか?』。ね。早く終われとは言ってないけど、聞かれる側は、早く終結宣言を出せと言われるように聞こえるわけですよ」
山本浩之
「いちばん安全を守らなきゃいけない省庁じゃないですか」
青山繁晴
「はい。もう1回言いますが、公式にやってるわけじゃないけど、少なくとも日本の捜査当局は、同じ政府の中で完全にこう思ってるわけですよね。こんなの全くおかしいんじゃないかと。で、この捜査幹部の中に僕にこう言った人がいるんです。『青山さん、こうなったらね、本当は3カ月でも半年でもいいから、とにかく天洋食品だけじゃなくて、中国の冷凍食品は日本にもう輸出させないという決断を日本政府はやったら、中国はそうやって強く言ってくる相手には急に変わって毒ギョーザ事件もまともに捜査するようになるんですよ。だからそれを本当は麻生政権に検討してほしい』ってこと言いまして、僕はそれ賛成だと申したんですね」
山本浩之
「はい」
青山繁晴
「そして今日の話はそれだけにとどまらずですね、もう1つやっぱり同じ中国になってしまうんですけど、その中国について気になることが、さっき申しましたこれですよね」
村西利恵
「鳥インフルエンザ、今月だけで5人死亡と公表されたこと」
青山繁晴
「はい。そうするとね、パッと見ると、あ、毒ギョーザと違ってちゃんと公表してるじゃないかと」
一同
「うん」
青山繁晴
「いうふうに思う人もいるんじゃないかと思うんですが、残念ながらそれよりも、今日のもう1つのキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードが『パンデミックの始まり?』。死亡者急増の謎についてCMの後、詳しく話していただきます」
青山繁晴
「はい。『始まりではないか?』ということです」
(いったんCM)
山本浩之
「くり返しになりますが、中国では今年に入ってわずか1カ月足らずで、鳥インフルエンザによる死亡者が5人も出ています。で、先ほど青山さんが出した2つめのキーワードが『パンデミックの始まり?』ということでした。続きをお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、後半の最初は僕からお詫びです。皆さんすみません、ここ(フリップ)にあるように『ミ』が抜けてました。パンデックになっちゃってましたが、パンデミックですね。で、ちょうどいいいので念のため説明ももう1回しますとね、パンデミックというのは、今の鳥インフルエンザが鳥から離れて、人から人にうつるようになってしまって、人の間で世界的に爆発的に大流行することをパンデミックと言います。で、あくまでもここにクエスチョンマーク付けてます。危機を煽るのが目的じゃなくて、みんなに正しく備えてもらうのが目的ですから。まだ分かりませんが、段階が上がったんじゃないかという心配が僕を含めた専門家の中で今、語られてるということを、これからフェアにお話ししたいと思います」
村西利恵
「はい」
青山繁晴
「で、まずですね、今月だけで5人死亡という発表があったということなんですけれども、ちょっと地図を見ながら皆さんと一緒に考えたいんですね」
村西利恵
「はい。濃い赤が今年に入って死亡者が出た所、そして薄い赤(ピンク)がこれまでに鳥インフルエンザで死亡者が出ている所です」
青山繁晴
「はい。このですね、ピンクの所は過去に亡くなった方が出た所ですね。で、実は去年までで中国側の発表、発表ですよ、実態は正直分かりませんが、20人だったわけですね。去年1年に限って言うと、1年間で亡くなった方は4人だったわけです」
一同
「うん」
青山繁晴
「1年間で4人です。ところがこの赤を見ていただくとですね、今年はこの1カ月弱の間にもう5人になってるわけですよ。1年分を1カ月でもう超えてしまった。それから、これやっぱり考えざるをえないのはですね、地域が、ま、見事にばらけてるわけですね。ばらしてあるかのように見えてしまう。で、それも少数民族のたとえば反乱が起きているウイグルであったり、それからやっぱり少数民族のチワン族であったり、それから北京市であったり、こう見事にばらけてあって、それでいていちばん問題のチベットの所は全然出てこないというね(08/12/17放送「アンカー」起こし参照)。で、これはもちろん、ここは推測でしかありませんけれども、ひょっとしたら情報操作されてるんじゃないかという心配をどうしてもしてしまう。そして操作された情報っていうのは、その中に本音のメッセージが隠されてることが多い。ここ、とても大事なところなんですね。で、その大事なところを考える上で、この北京市の情報について、実は中国当局の発表はこうなんです。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。ちょっと僕から申しますとね、北京市内のわずか19歳の女性が、北京郊外に出て、そこでマーケットでアヒル6羽を買って、で、それを自分で解体して、その内臓を自分で、たぶん素手と思われますが、それで洗った、それが原因となって、鳥から、アヒルから、そのインフルエンザがうつって、このインフルエンザっていうのはH5N1型という、史上初めての強毒素で、これにかかったら致死率は今のところ、人間が死ぬ死亡率は65%以上になってる。ね。で、その通りこの女性は亡くなってしまったと。で、この情報でですね、大事なところ2つあるんです。まず1つはですね、年齢19歳。で、さっきの5人の方のうち、実は3人まで10代なんですね。で、これ実はパンデミックが始まってしまったとすると、まだ初期段階であってもおそらくは若い人が先に亡くなる。中高齢の方よりも若い人ほど先に死んでしまうという特徴を、実はこの女性も含めた5人の発表が表してるわけですね。で、さらにもう1つ非常に大事なことは、実はこの女性が入院してる時に看護をしてた看護師の方が発熱をしましたと。ところが回復をしましたと。これ、僕らは『えーっ』と、これ最初に聞いた時、僕自身も声が出ました。『えーっ』というね。つまりどういうことかというと、さっき言いましたね、パンデミックとは、鳥から始まったインフルエンザが、人から人へとうつるようになってしまって、もう鳥も豚も関係なくなるというのが恐ろしい始まりなのであって、しかも中国では2007年の12月に南京市でやっぱり人から人にうつった例が報告され、公表されましたが、その時は実は親子だったんです。息子からお父さんにだった。親子は当然遺伝子がそっくりですから、この場合はパンデミックの発生とは言い切れない。ところがこれはもちろんのことですね、別に親戚でも何でもないようですから、赤の他人にうつってしまったっていうことだから、たとえば僕が鳥からウイルスもらったら、関係ない、血縁関係がない村西さんにパーンとうつってしまう、あるいは村西さんからヤマヒロさんにパーンとうつるというね、なったんじゃないかと、非常に心配しなきゃいけないのに、発熱したというのが、感染なのかという情報が提供されてない」
一同
「うーん」
青山繁晴
「つまり、うつったのかどうか、関係なかったのか、勝手に風邪ひいたのか、情報がない。回復したと言ってるけど、どういうふうに回復したのか、いや、もっと教えてもらわなきゃ不安なのに、発表されない。だからひょっとしてこうじゃないかと、日本の政府当局者も心配するのは、これなんです」
村西利恵
「すでに中国国内でパンデミックが始まっていて、『エクスキューズ』としての発表かもしれない」
青山繁晴
「はい。パンデミックっていうのは、ほんとは細かく言うと3つぐらいの段階があります。いよいよ人から人にうつり始めたねという初期段階からですね、もう世界中あっという間に広がってしまってるという最終、フェイズ6までいろいろあるんで、ほんとは最初のやつを中国当局は把握しつつあって、これは大変だと。だから今のところ、ま、ちゃんと、ほの見えるぐらい情報を出しといて、中国は隠したわけじゃないっていうのをエクスキューズ、つまり言い訳、弁明、予めの言い訳として発表してるんじゃないかってことを、非常に心配してるわけですね」
村西利恵
「後から責められないようにと」
青山繁晴
「そう。それで大事なことはですね、看護師がたとえば発熱して回復したまで言ってるんですから、それだったらもっと情報出しなさいと」
一同
「はい」
青山繁晴
「ということを当然、日本が、隣の国なんですから、リーダーシップをとって国際社会として求めなきゃいけない。WHOの調査団、この番組で話しましたね、WHOが調査団を出せてないってことは、それを出せという要求をしなきゃいけない。で、そのようなことを要求しなきゃいけないんですが、逆に中国側はどう考えてるかっていうことをですね、さっきの捜査幹部に聞いてみたんです。というのは、毒ギョーザ事件で嫌というほど中国と交渉してるわけですから。たとえば毒ギョーザについてこのまま行けるわけがない。結局、中国はどうしたいんですかね?と聞いたら、日本の捜査当局の幹部はこう言ったんです」
村西利恵
「『忘れっぽい日本を待っている』」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「えー、まあ、これあの、彼のいわば名言だと思うんですけど、もう日本はどうせ忘れっぽいんだと。日本が忘れていくのを自然に待ってればいいんだというふうに、まあ彼もある意味で、そういう深い部分でほんと舐められてるんですという話をしたわけです。そうするとですよ、毒ギョーザ事件であっても、あるいはこれから心配なパンデミックであっても、いや、日本は国民の命については絶対忘れられるようなところじゃなくて、むしろ関心を強めていくんだっていうことを、姿勢として出さなきゃいけないし、その時皆さんね、思い出していただきたいのは、僕らにはいわばもうツールがあるじゃないですか。というのは、あの去年のオリンピックの真っ最中に、日中で政府合意したでしょう?毒ギョーザ事件について捜査協力しますと言ったんですよ。言った上に中国はですね、たとえば毒ギョーザについて容疑者を拘束してましたってことをリークしたりですよ、それから横流ししたら中毒出ましたって言ってるわけですから、そういう調べの調書、それを今すぐ日本に渡しなさいって、具体的な要求を突き付けることができるじゃないですか」
一同
「はい」
青山繁晴
「それをやっていくと、改善はされていくと思うんです。それと同時に、今日の放送の最後に皆さんに申したいのは、このパンデミックは最終的には僕たちの自衛が最後のカギになるので、室井さんが今日のコーナー、最初でおっしゃった通り、食料の備蓄って笑い事じゃなくて、室井さんがちゃんと受け止めてくれるっていうのは、これすごく大事なことであってね、みんな自衛の手段を考えていきましょう。この番組でも自衛の中身については、また改めて詳しくお話ししたいと思います」
山本浩之
「はい。室井さん、お聞きになっていかがですか、今日は」
室井佑月
「うん、何か、だけど、日本が強く言えるのかってことだよね。毒ギョーザのことだって、向こうでも中毒症状出た人がいるんだから」
山本浩之
「だけど強く言えば、これは日本人のためにもなるし、中国の人たちのためになるわけですよ」
青山繁晴
「そうです」
山本浩之
「そのワクチンの開発も含めてなんですけど」
青山繁晴
「それはおっしゃる通り。世界のためになるわけですから」
山本浩之
「世界のためになるわけですからね。ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
「3カ月でも半年でもいいから、とにかく天洋食品だけじゃなくて、中国の冷凍食品は日本にもう輸出させないという決断を日本政府はやるべき」という捜査幹部の方の提案、大賛成です。
1/27付拙エントリーの【本日のブログその他巡回】でも紹介しましたが、日本冷凍食品協会が昨年11月に実施したアンケートによると、事件後に冷凍食品を「全く使わなくなった」「使用が減った」と答えた日本の消費者は60.1%に上っています。マルハニチロ食品の担当者は「中国製は今も売れず、店頭にさえ置いてもらえない」といい、全製品の約1割を占めていた中国製を1.5%まで減らしたそうです(産経1/24)。
こういう状況であれば、3カ月や半年、中国製の冷凍食品を完全輸入停止にしたからといって、日本の関係企業がバタバタ倒産したりとか、そんなことにはならないのでは?
それにしても、ほんと何で日本政府は動かないんですかね?せっかく中国の側からツッコミどころをたくさん提供してくれてるのに。青山さんの話しぶりでは、関係省庁が水面下で動いてるってふうでもないし。
つーか、農水省などはむしろ逆の動きをしてるらしいと。日本の企業から圧力でもかかってるんでしょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――以下、“ニュースDEズバリ”コーナー前に伝えられた
【ソマリア沖に海自派遣決定、防衛相が準備指示】について――
<ニュース概要>
政府は海上警備行動を発令し、海自の護衛艦をソマリア沖に派遣することを決定。
浜田防衛相が、海自などに派遣の準備をするよう伝えた。
2隻の護衛艦と軍用航空機などが、日本に関係する船を見守る見通し。
武器の使用については、現在の法律では「正当防衛」と「緊急避難」に限られ、どういった事態で使用していいかなど、具体的な事例は記されていない。
浜田防衛相は「新法が整備されるまでの応急措置として、海上警備行動を発令する」と話した。
防衛省では武器使用基準の策定や訓練を急ぎ、3月にも派遣する見通し。
……その他詳細はニュースサイトでご確認を<(_ _)>
<青山さんの見解>
●麻生総理はじめ政府与党が派遣を急ぐ理由は2つ。1つは、実際に日本の船も海賊に襲われているから、すぐに出さないといけない。
●もう1つは、ねじれ国会でどうせ決められないだろうと。法律決まるの待ってたらいつまでも派遣できないから、現行法でやるしかないということになってる。しかし、そういういわば国会に対してのあきらめの姿勢で行くんだったら、この国は議院内閣制を失う。ねじれ国会も国民の意思が選挙で表れたものだから、それは正面から国会は受け止め、両院協議会の本来の機能を発揮すべき。日本の生命線でもあるシーレーンのことにも関わるし、船員の命にも関わっているわけだから。
●2次補正の時に両院協議会が逆に働いて、国会は今もう何もできないんだと与野党ともにさらけ出してしまったが、むしろそれをさっさと教訓にして、自衛官が胸を張って行けるような法整備をして、せめて緊急派遣するんだから法整備はあとでいいという話じゃなくて、最低限を同時進行でやらないといけない。
●海上自衛官は、僕の知り合いも含めてみんな本当に苦しんでいる。というのは、実際は海自が行くことにより日本の船の安全は高まる。前後を護衛艦で固めるので。海賊は日本が憲法上の制約があって発砲できないとか知らないから、軍艦が現れてそこに立ち向かう海賊はいやしないから、日本の船は確かに安全性は高まる。が、問題は他の外国のたくさんの船が行き来してて、それが緊急信号を発した時に海自の船は必ずそれを受信する。むしろ能力が高いからすごく早く受信するでしょう。ところが知らん顔で通りすぎて行かなきゃいけない。自衛官という職業を選んだ人たちにとって、これ以上の屈辱はない。
●何よりも僕たち日本国民は世界から誤解される。「何てひどい人たちなの」と。今までも仕事上ずっと海外で言われてきたことが、いよいよ現実になるんじゃないかと、みんなそれを心配してる。だから国会は早く仕事しろということです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
・こちらからどうぞ。
※参考リンク
・ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay
(青山繁晴さんのブログ)
青山さんに直接コメントが送れます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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Comments
仮にも野党第一党の幹部の発言ですが。
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昨年中のソマリア沖の海賊事件は100件を超え、23人の乗組員が乗った日本郵船の大型原油
タンカー「高山」が小型不審船から発砲を受け被弾した事件も含め日本関係船舶関連では3件の
海賊事件があった。
ところが、民主党の平田健二参院幹事長は20日の記者会見でこんな驚くべき発言をしてみせた。
「海賊というのは漫画で見たことはあるが、イメージがわかない。ソマリア沖で、日本の船舶が海賊
から襲撃を受けて被害を受けたということがあったのか」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090125/stt0901252018005-n1.htm
ファミレスや回転寿司などの飲食店で提供されているものも中国産冷凍食品なんだよね。
安い寿司ネタも、ファミレスの裏方も、喫茶店の食事だって、中国産冷凍食品のことが多いよ。
これを全面禁止とすると、外食産業が仕入先に非常に困るわけだ。
まずは、仕入先の多様化を進める政策を打ってから中国産の禁止を行うべきだろうね。
やっぱり中国に食糧を握られるのはまずいよ。ちゃんと多様化する政策を打って欲しいなぁ。
コメントはあまり書きませんが、欠かさずいつも読んでいます。
起こしは大変な作業なので(過去に1度やった事あります。もう二度とやりたくないと思いました)本当に頭が下がります。
特に関西の番組はこちらで見ることができないので助かります。
ありがとうございます。
さて原料ですが、中国産を使っていない企業もありますよ。
消費者はそういうところはどんどん使って、中国産を使うような安易な飲食店はどんどん淘汰されていけばよいと思います。
こちらが参考になりますよ。
「食べ物幕府」
http://foodsyogunate.blog.shinobi.jp/
これをみて、すかいらーく、案外大丈夫?
なんて思いました。
でも問題は、しょうゆやソースや味噌といった調味料なんですよね。
大豆なんてどこの原料使ってるのかな?って不安になります。
「大豆:遺伝子組み換えでない」って表示はよく見るんですがそこに「国産」って書いてないような…。
味噌は、有機栽培大豆って書いてるものと、国産大豆って書いてあるものがあって、恐らく有機栽培大豆は国産ではないですね、、、
中共で有機栽培とか怖すぎる、、、
全ての原材料に国産って書いてあるものは、非常に高額になってます。
それでも、それを購入します。
本日の記事で一番驚いたのは、農水省が中共産食品を全面再開させたいと考えていることです。
唖然とするしかありません。
現在は外食を極力しないのと、
スーパーで食品を購入する際には原材料の原産国を確認します。
自分で確認した原材料を購入して自分で作る。これが現在出来る自衛策ですね。
野菜や動物の飼料とかまではおっかけられないので何も食べないしかないのではないかとか思いますけどね、、、、
一緒に日本の将来について考えて頂けませんでしょうか?
もし宜しければこのブログを見て頂きたいです。
http://ameblo.jp/dol-souraku/
DOL冒険発見のメモリー
http://specialnotes.blog77.fc2.com/
博士の独り言
http://kkmyo.blog70.fc2.com/
中韓を知りすぎた男
私はこれらのブログを書いていませんが、このブログを見て
日本の将来について一緒に考えて頂きたいのです。
URLが信用できないと考えられたなら、下の名前をグーグルで
検索して下さい。人気ブログランキングで上位にあるブログです。
よりはずっといいと思いますよ
経済危機だからこそ活気を取り戻す方向に皆が向かってくれなきゃ夢が見えてこないもの。
私は青山さんのことあまり知らないけど、彼なりにジョークを挟んで気解きしてるんだと思います。