「アンカー」東谷暁氏が解説“報道されないTPPの真実”(1)

■2/16放送「アンカー」報道されないTPPの真実

【当日のテレビ欄より】ニッポンを襲うアメリカ戦略の真相!“平成の開国”仰天の夜明けを前に…

100216-v06.jpg 水曜日の「アンカー」です。手術でお休みの青山繁晴さんに代わって、ジャーナリストの東谷暁(ひがしたに・さとし)さんが登場。「報道されないTPPの真実」を解説してくれました。
 リクエストが多かったので、起こすことにしました。

 ちなみにゲストコメンテーターは以下のお二人でした。

・田中秀征
 =元衆院議員で細川元首相の首相特別補佐。
  「新党さきがけ」の理論的指導者。
・島村洋子
 =作家。証券会社に勤務したのち1985年に作家デビュー。
  大阪府出身。

 起こしでは間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。

※今回は普段より長いので記事を2つに分けてUPしています。コメントを下さる方は「アンカー」東谷暁氏が解説“報道されないTPPの真実”(2)終にてよろしくお願いします。


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「アンカー」機能停止の日本政治 TPP・北方領土・拉致が危機

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【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■2/9放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

“平成開国”推進は政権の延命策なのか?TPP問題を青山解説

110209-15kaihatu.jpg TPP、北方領土、拉致問題。これらの問題を今の菅政権にやらせたら日本は大変なことに!
 最後に拉致問題で重大な話。横田めぐみさんの生存情報に前原さん、仙谷さんが……。

 コーナー前に、菅首相初の党首討論、小沢氏の問題、前原外相訪露へ、のニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。


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 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

菅首相、初の党首討論 自民・谷垣総裁と社会保障と税の一体改革などについて論戦(FNN2/9)
党首討論 自民・谷垣総裁、「マニフェストは破たん」と衆院解散・総選挙を強く求める(FNN2/9)
強制起訴された民主・小沢元代表への処分めぐり、菅首相が小沢氏と10日に会談へ(FNN2/9)

(4時からスタートで自民党が35分、公明党が10分と非常に短い時間。どうしてもっと長くやらないのかなと。この限られた時間の中で、これほど優劣がはっきりした党首討論はなかったと思うんですけれども)

 そもそも党首討論やるのが遅すぎるでしょ。菅総理になって初めて。党首討論自体は去年4月以来。まだ鳩山政権だった。なぜその間やらなくてすむのか。じゃあ今どうしてやらなくちゃいけないのか。意義がもうひとつ分からないし、時間も短くて本当に討論になるのかと。さらに、どうして普通の人が見られない時間帯にいつもやるのかと。準備する時間は十分あったはずですから。

 中身自体は時間が少ないからどうしても食い足りない。パフォーマンスの見せ合いみたいにどうしてもなってしまうんですが、ヤマヒロさんが言われた「短い時間なのに優劣がはっきりした」というのは、菅さんがやっぱり総理の資質に欠けるんじゃないかということが、どうしてもにじみ出ますね。自民党とはもう大連立は無理だと分かってるから、ある意味強気に出て、谷垣さんが少し仕掛けたら、もうすぐイラッと、カッとなってる感じがして、こんなことで例えば諸国のしたたかな首脳陣と、サミットとか首脳会談でまともに渡り合えるのかと、そっちを考えてしまう。

 それから今日の党首討論のもうひとつの焦点は、公明党のトップがどう出てくるのか。10分だからあまりはっきりしなかった感じもしますが、ただ語調からは、菅さんあなたと組むのは無理ですよと、少なくとも統一地方選挙まで無理ですよというニュアンスがはっきり感じられて、その時の菅さんの受け止めがやっぱりおどおどするように見えるというのはね、それも合わせて我が国のような大きな国のリーダーとしては、ちょっと無理じゃないかなと改めて感じました。

(政治とカネの問題についても言及されてましたが、小沢元代表に対しては、党員資格停止という処分を行う考えのようですが、この見通しについては?)

 いちばん奇怪なのは、僕よりもむしろ民主党議員の中の声がそうなんですが、菅さんひょっとして算数ができないんじゃないかと。理系なのに。東工大なのに。というのは、もう公明党の協力は得られないとなれば、予算関連法案を通すためにはもう衆院で再可決するしかない。再可決は、今、社民党にまた働きかけてるが、社民党が仮に乗っかってもギリギリ。再可決に必要な議席よりひとつ多いだけですから。もし小沢さんが離党なんかしたら、それについて2、3人は離党ないしは少なくとも再可決に協力しないことが起こり得る。だから離党してもらったら困るのは菅さんじゃないかと。

 あるいは党員資格停止がじゃあいいのかというと、民主党党員の資格を持たない者が再議決の時だけ民主党の党議拘束に従って投票しなきゃいけないのか、ということは当たり前で、そうすると実際にあるのは、裏で小沢さんに対して、党員資格停止で我慢してくれませんか、元々は離党求めたかったのに我慢しますと。そのかわり小沢先生、党員資格停止になっても再可決に協力して下さい、そのためには小沢先生が良かれと思うことを私たちもしますよって、裏で菅さんが小沢さんに土下座してでもってことを、明日の会談でやるのかというのが実は隠れた焦点になってる。ところが菅さんの側近も、いや、菅さん何考えてるのか分からないって状況で、明日の会談になだれ込む。

 しかもこれは一任されたはずの岡田幹事長が立場なくなるわけですから。だから幹事長と総理が上手くいってないってこれでもう分かってしまったし、支離滅裂な状態ですね。

菅首相、2010年のロシア大統領の国後島訪問を「許しがたい暴挙」と批判(FNN2/8)
ロシア外相、菅首相の「許しがたい暴挙」発言を非難 モスクワの日本大使館前で抗議も(FNN2/8)

(ロシアが何を怒ってるかというと、菅総理に対して、うちの大統領と去年直接会った時に何で言わないんだってことを言ってるわけですけどね。そういう状況の中で、前原さんが明日からロシアを訪問します)

 僕は端的に言うと行くべきじゃないと思います。どうしてかというと、菅総理は「許し難い暴挙」だと言い、一方で鳩山前総理は「二島だけ返していただくというのを先にやりましょう」と。こんなバラバラな状況で、外務大臣が何を背負っていくのかと。前原さんが北方領土について政治生命までかけると言い切ったのは、あえて評価したいが、しかし前原さん個人の問題じゃなくて、外務大臣として、バラバラな日本政府の対応を背負って、そして例えば、ロシアの中に右翼の人もいますから、そうやって我が国の総理に謝罪しろとか失礼なこと言ってるわけで、僕はけしからんと思いますが、それぐらいまとまってる相手に対して、今出かけていって国益になるとは僕は思えないです。本来行くべきじゃないと思います。

(ラブロフ外相も明らかに「外交的でなく」というふうに(菅総理の発言を)批判してますね)

 ま、でもロシアも十分非外交的ですけれどもね。

(そういう中で話をしても国益にならないと?)

 言い合いするのは大事なんですよ。僕、前から言ってるとおり、外交は仲良くすることじゃなくて、まず言い合いして、その後に妥協があるんです。その言い合いするためには、こちら側がまとまってないと、向こうにつけ込まれるだけです。向こうはまとまってるんですから、国民まで含めて。だから今回は行くべきじゃないと思います」

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「えー、この問題も含めまして、このあとの“ニュースDEズバリ”のコーナー、今日は解説していただく、ということになっておりますが」

青山繁晴
「はい。あの、実は今日非常に辛い気持ちで、このコーナーの時間を迎えました。というのは今日はまず、キーワードを皆さんにお示ししたいと思います。今日はこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
『日本政治は死滅している』

青山繁晴
「ええ。これあの、実は僕の本来の主義に反します。というのは、このコーナーであれ、どういう場であれ、世に向けて、日本国民や、世界に向けて発信する以上は、やっぱり希望の言葉を語りたい。でも、今日はあえて、このコーナー通じて、どれほど日本政治が絶望の状態にあるかということを、まっすぐ正面から、明らかに見た上で、来週以降に新しい希望を見つけるしかないと、もう今週は、もうこの絶望を語る他ないと、覚悟を決めてまいりました。で、しかも、この日本政治の体たらくによって、大きな問題3つあってですね、ひとつはTPPの問題、それから次は、今出ました北方領土の問題、そして最後に拉致について、重大な危機が直面、重大な危機に直面しつつあるということを、踏まえて、今日はこの日本政治の死滅について、まともにお話をしたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルのあと、その現状について、青山さんの解説です」

(いったんCM)
 
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「アンカー」エジプト緊張 ムバラク政権崩壊で世界地図が変わる!?

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【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■2/2放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

エジプト百万人デモで情勢緊張ムバラク政権崩壊なら日本にも大きな影響…今後の動き青山ズバリ

110202-15title.jpg エジプト情勢が緊迫しています。今後の展開によっては中東の国境の引き直しや、世界史の大きな転換にもつながりかねないというお話です。

 コーナー前に、今日のテーマであるエジプトのデモについてのニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 今週も動画が見つからなかったので、デジカメでテレビ画面を撮影しました。画像が粗いですがご容赦下さい。


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 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

エジプト反政府デモ 市民らは大統領辞任までデモを続けるとして、今後も予断許さず(FNN2/2)
エジプト反政府デモ ムバラク大統領、9月に予定の大統領選に出馬しないことを明言(FNN2/2)

(アメリカの後ろ盾を失ったムバラク大統領が、今年9月の次期大統領選に出馬しないと明言しただけでは、混乱は収まる気配はないですね)

 そうです。9月の大統領選挙には6戦目になるんですが、出ないと言ったのは、不出馬宣言とか退陣表明じゃなくて、逆にあと半年以上やらせてくれということなので、もつわけない。やっぱり独裁者の末路ってこういうものかな、未だに自分の状況が見えてないんだな、と感じますね。

 実は中東はほとんどの国が独裁者。このまま中東に独裁を倒せというのが広がっていくと、今世紀最大の世界の危機につながる可能性が十分あります。その時に私たち日本がよく考えておかないといけないのは、突然のようにオイルショックがまた起きる。つまりサウジアラビアとか大きな産油国がこれに巻き込まれていくと、昨日まで無事に来てた油が突然来ないってこともあり得るし、灯油の値段が突然上がるってことも、備えとしては頭の中に置かなきゃいけないと思います。だから、とてもじゃないけど他人事じゃないですね。

(見通しはどうでしょう?退陣は早いと見るべきでしょうか?)

 早ければ一両日だと思います。デモ隊の側は2月4日までに退陣しないと大統領官邸に押しかけると言ってて、軍がデモの側に実質的についてますから、もう警察もカイロにいなくなってますから防げるわけがないので、早ければ一両日のうちにすぐ辞めるということになるんですが、その後がいないんですよ。

(ムバラク後、ということですよね)

 それをすぐに新しい体制にする人も組織もない。普通は軍が主導権を持って軍の臨時政府ということになるんでしょうが、その仕掛けを今、裏でアメリカ、イスラエルが絡んでやってるというのが現実の姿ですね。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「ま、そこで、この大変大きな影響を及ぼすエジプト情勢について、今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーでも、この問題を取り上げていただきます」

青山繁晴
「はい。で、皆さんご存知のとおり、今回そのエジプトから始まったんじゃなくて、あの、同じアフリカ大陸のイスラム国のチュニジアから、この独裁が倒れるっていうのが始まってるんですけれども、ま、これ広く言うと、アラビア全体のことですね。で、そうするとあの、僕はもう、真っ先にこの人のことが頭に浮かびます」

110202-01ro.jpg

青山繁晴
「えー、T・E・ローレンス、トーマス・エドワード・ローレンス。で、これはあの、皆さんご存知の、ここに書いてありますけど、映画『アラビアのロレンス』のモデルっていうことなんですね。あの、ローレンスはもちろん、あの、実在の人物で、今、音楽流れてきましたが、この音楽聴くと僕はちょっとこうあの、座ってられないんですよ(笑)。すいません、こういうの始まって以来ですが、つまり、こういう(立ち上がってポーズ取る)」
 
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「アンカー」『市民』が主体の施政方針演説&拉致問題で大転換?

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【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■1/26放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

菅首相がめざす“平成の開国”理念なき施政方針演説青山が問題点をズバリ

110126-07matu.jpg なぜオバマ大統領の一般教書演説にはヤジが飛ばないのか?
 菅首相の施政方針演説の根っこにある「思想」とは?
 そして拉致問題では、またしても北朝鮮が罠を仕掛けてきてるようです。

 コーナー前に、今日から始まった国会代表質問、米オバマ大統領の一般教書演説についてニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 今週は動画が見つからなかったので、デジカメでテレビ画面を撮影しました。画像が粗いですがご容赦下さい。


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 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

衆議院代表質問 消費税と解散をめぐり与野党が激突(FNN1/26)

(今日の代表質問をご覧になっていかがですか?)

 今日、実は菅総理より谷垣総裁の方が印象が強かったですね、僕には。というのは、谷垣さん非常に穏やかな人で決断力に欠けるんじゃないかと一方で指摘されてきましたが、今日の代表質問を伺ってると、今年中に衆院解散総選挙に持ち込めなかったら、自分の政治生命が終わるということを覚悟されたなということを非常に感じました。もちろん谷垣総裁おっしゃってるのは、今年中なんてことじゃなくてもっと早くにとおっしゃってるんですが、最悪でも年内には解散総選挙で国民に信を問う国会にしないといけないと。

 そうすると、現時点で考えられる道筋としては、ひとつは民主党が今、小沢問題で分裂気味だから、そこに乗じて、民主党の分裂を起こさせて、タイミングを狙って内閣不信任案を出して、分裂した民主党によってそれが可決されてしまうと、いうことか、それとも民主党の総理と話し合い解散をするか、どっちかということになる。どうしてかというと、谷垣さんがどんなに決意を固めても、解散対象の衆院で圧倒的勢力を持ってるのは民主党なんですから。ところが1つめの分裂というのは相当難しい。どうしてかというと、もし分裂すると小選挙区1人しか当選しないのに、民主党の人と、それから民主党から分裂した人と、つまり与党から2人出て、さらに自民党が出る、さらに他の党も出る。その時にわざわざ民主党から出る与党議員が果たしているのかなと。

 小沢問題がどのようになっても、分裂を狙うのは難しい。となると話し合い解散しかないのかなと。話し合い解散となると、菅総理と話し合ってというのは無理ですよってことを今日、谷垣さんは実は代表質問を通じて明らかに言おうとしてたと思いますね。菅さんが替わったら、新しい総理とはひょっとしたら話し合い解散、やるかもしれないと。

(国会スタートしたばかりですが、早くもそういう状況に?)

 議場全体の空気が明らかにそうですよね。国会議員と個別にお会いしてても、まさしく焦点はそこです。相変わらず政策じゃなくて政局ばっかりという批判もあるでしょうが、でも別の見方したら、これだけ政権交代後に国民の期待を裏切ったんであれば、いったん国民に意思を問うべきだっていうのは、それは憲政の常道でもあると思いますね。

米・オバマ大統領、一般教書演説 テーマは「未来を勝ち取るためのプラン」(FNN1/26)

(今日のオバマ大統領の演説、非常に経済成長に重点を置いて、具体的な政策が盛り込まれていたような気がしますが)

 正直言って、ちょっとうらやましかったですね。期待してたよりも中身が充実してましたね。声のトーンとか押し出し方とか、タイミングとか、この人、上手なのは周知のとおりなので。あと、日本の政治家と違って紙を読まない、プロンプターって透明な板があって。日本でも細川総理が使いましたが。

 見かけ倒しの演説になるんじゃないかと多少懸念してたが、中身がしっかりあって、しかも2つすごくはっきりしてるところがあったんですね。というのはアメリカも財政赤字にすごく苦しんでるんですが、それを日本円にして33兆円も削るとはっきり言いながら、社会保障だけじゃなくて安全保障も削りませんということをはっきり言った。これは非常に強い世界へのメッセージになってますね。

 それからもうひとつ、雇用をどうにかするために、慌てるよりもとにかく研究開発に力を入れて、教育をやろうと。「国はおまえを必要としてるんだ」と言った。教育分野、研究開発分野で。これはとても大事なことで、両方とも日本にとっても非常に大きなヒントになることじゃないかと思うんですよ。日米同盟ってことじゃなくて、やっぱり大きな国同士として考えると、日本は防衛費がずっと落ちていってるのは正しいことか。同じ中国を睨んでるのになぜ日本の防衛費は下がっていくのか。

 それから実は日本の研究開発費というのは民間企業にかなり依存してるが、実は今、惨たる状況で、電気自動車が待ちかまえてる自動車はいいが、広い意味の電機は研究開発費がすごく削られていて、これがやがて日本の競争力落として、雇用をなくしてしまうんじゃないかって懸念が本当はすごくあるんですよね。そういうことを考える上で、オバマさんの一般教書演説は僕らの参考になった演説だと思いましたね。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
 
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「アンカー」中国人船長処分決定へ検察vs改造内閣&欲ぼけ菅首相

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■1/19放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

崖っぷち菅改造内閣がスタート小沢問題決着は?波乱含みの国会青山ズバリ

110119-11ukete.jpg テレビ欄はこうなってましたが、今日のメインテーマは尖閣沖中国船衝突事件。中国人船長の処分について、検察vs菅改造内閣へとつながる話。
 最後に「欲ぼけ」菅さんと与謝野さんについても。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________

山本浩之
「では、えー、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに移っていきたいというふうに思いますけれども、今週はどのようなお話を」

青山繁晴
「はい。あの、今週はですね、さっき申しました小沢さんの強制起訴があるだろうってことも含めて、実は、いろんなこう、ずっと持ち越してきたことの結末があの、意外にも出てくる週でもあるんですね。あの、それはひとつは、あの、皆さん去年の、最大の関心事だったこと、9月の尖閣諸島の事件ですよね。で、あの、事件から2カ月ぐらいしてから、一色さん、一色正春さんていうね、海上保安官が、あの尖閣で何が起きたかっていうビデオを流出させました。で、これは、国家公務員法の守秘義務違反にも、問われて、結局、もうすでに辞められたわけですね。で、この一色さんについては、しかし、法的手続きとしては、もう辞めたこともあってですね、その、起訴しないということに、事実上なりました。今週中にも発表があるかと思いますが。実はそれに合わせて、じゃあその尖閣の事件を引き起こした中国人の容疑船長、も、思い出していただくと、処分保留で釈放したんですよね。だから起訴することもできるはずが、いや、一色さんと横並びで、この人も起訴しないようにしましょうって話が、流れてきたから、あの、この『アンカー』でも何度も、処分保留を、やがて処分つける時に、起訴すべきだと申してきました。そこで僕は、これはおかしいと思いまして、検察の首脳らに電話をして、起訴すべきじゃないかと、いうことを申しまして。えー、検察の首脳ら、これ、あの複数です、単数じゃなくて複数の方々ですが、あの、よく電話で答えてくれました。答えてくれました、が、その結果を踏まえて、今日のキーワードを出すと、これです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『中国に抵抗……できるか?』」
 
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「アンカー」アジア再編で韓国は元の歴史に戻る&前原は米国の手駒!?

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■1/12放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

小沢派vs執行部…両院議員総会▽北朝鮮が前原発言を評価!対話路線転換の北の思惑を青山ズバリ

110112-14sters.jpg 北朝鮮をめぐってアジア再編の動きが。その焦点となるのは実は中国ではなく韓国。いつまでも内紛してる場合じゃないぞ、民主党!(-.-#)
 また、前原外相が「日朝交渉再開」を目指す考えを明らかにしましたが、その深層についても。

 コーナー前に、民主党両院議員総会についてニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はテレビをデジカメで撮影しました。粗くて申し訳ありません。
 (実はこの記事UPする直前にYouTubeに動画を発見したんですが、動画DLや画像処理作業に今日はもうこれ以上時間を取れません……。ご容赦下さい)


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 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

内閣改造 菅首相、焦点の仙谷官房長官を交代させる意向固める(FNN1/12)
民主党両院議員総会で菅首相や執行部への批判相次ぐ 菅首相「一緒に頑張りましょう」(FNN1/12)

(1時間30分に渡って行われた両院議員総会。もう少し多く厳しい意見が出てくるのかなと思ったが、後半、若干紛糾する場面もあったが、フルオープンという形で行われたが、どうご覧になりましたか)

 オープンはいいんですが、新年始まってまだ間がないのに心冷える光景そのものじゃないですか。まず菅総理は、本来は前原外相、蓮舫さんぐらいを残すような総入れ替えをいったん決めていたが、それが実はできなくなったと。声を掛けた現職閣僚にみんな「交代したくない」と断られて、結局押し切れないで、そしてどうしていいか分からない状態に一時期なった。改造をやめようという話も出たりした。そのまま今日の両院議員総会に突っ込んだ形になったから、年頭の記者会見で事実上、内閣改造をやるとはっきり言っておきながら、今日の総会でそれを言えないという、信じがたい状態になってるわけですよ。

(VTRでは党内外の抵抗という表現があったが、むしろもう菅総理本人が舵取りをできず、この期に及んでまだ中身や日程について詰めることさえできない?)

 そうなんですね。だから党内事情あるだろうが、ひとつは菅さんの個性もあると言わざるを得ないですね。だって憲法上、内閣総理大臣は自らの意思で国務大臣のクビを切れる。全部切ればいいんですよ。改造の前にいったん全部切りますとやって、改造に踏み切ればいいのを、それをあっちに意見聞き、こっちに意見聞き、やってるままここに突っ込んでしまった。だから横粂さんという一年生議員に「総理、しっかりして下さい」と言われるというのは、一民主党の問題じゃなく、日本は世界の大国で大きな責任担ってるのに、本当に恥さらしですよ。フルオープンというのは評価したいが、こんな恥さらしていいのかとやっぱり思うし、それから幹事長もたかがあの程度のヤジで立ち往生して、そして心なしかそのあと声が震えてたりして、あの時は揉めてもいいから、幹事長は「静かにしなさい!」と言えばいいんですよ。

(はい。私、両院議員総会というのは、そういうものだと思ってるんですけどね)

 そうです。またそのあとに、政界に詳しいはずの渡部恒三さんが「良かった、良かった、自民党時代にこれなかった」と、そりゃないでしょう、いくら何でも。自民党時代の政治が良かったとは僕、終始一貫言ってませんが、それでも天下に恥をさらすようなこんな議員総会なんてあるわけないですよ、今まで。それはほんとに心冷える光景で、テレビ見てる有権者も辛いと思う。やっぱり政権党である民主党にほんとに反省を促したいという他ないですよね。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

前原外相、6カ国とは別に日朝交渉を 「拉致再調査」などの条件は白紙(産経1/11)
米中国防相会談 1年近く中断していた米中間の軍事交流を再開(FNN1/10)
ゲーツ国防長官訪中に照準? 中国産ステルス戦闘機試験飛行(産経1/11)
中国ステルス戦闘機が初試験飛行、胡主席は知らされず(AFPBB1/12)

山本浩之
「このニュースにつきましては、このあとの青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーで、詳しく解説をしていただくことになっておりますけど」

青山繁晴
「はい。あの、2011年になってですね、日本国内では、さっき皆さんご覧になったようないわば内部の争いが繰り返されてるんですが、一方この、国際社会ではもういきなり動きが激しくてですね、で、その中にさっきの前原発言もあって、有権者・国民の方はこれどういう意味なのかと。拉致問題も何も進んでないし、北朝鮮が核を放棄するって話も全然ないんだけど、急に対話をするってどういうことなんだと。あの、去年、北朝鮮は韓国の島に大砲を撃ち込んで、人を殺したばっかりじゃないかと。で、前原発言の意味もよく分かんないし、何でアメリカの国防長官が中国にいわば頭を下げて行ったようにも見える。それ一体どういうことなんだと。いろんな動きは起きてるんだけども、バラバラに、例の如く報道されるので、どういう意味なのかが分からないって方がけっこういらっしゃるんじゃないかと思うんです。実はこれ、全部ひとつにつながっていて、それも非常に重大なことにつながってて、私たちに直接関係あることです。それはキーワードで申せば、これです(フリップ出す)」

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山本浩之
『アジア再編』

青山繁晴
「はい。えー、政界再編じゃなくて、いわばそんな話どころじゃなくて、アジアそのものが再編されるっていう動きが、実は始まっているということなんですね。えー、それを今日は、あるいは今日も、皆さんと一緒にひとつひとつ具体的に検証していきたいと思います」

山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)
 
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「アンカー」正念場の菅政権&北海道の山林5分の1は中国資本

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■1/5放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

正念場の菅政権!小沢氏問題の決着は?内閣改造は?激動政局を青山ズバリ

110105-17fumi.jpg 菅首相は内閣改造で、問責決議が出てる仙石さんと馬淵さんを切るだけでなく総入れ替えを画策しているようですが、そこには大きな理由が……。

 最後に少しですが、中国資本による日本の山林買収問題も取り上げてくれました。北海道の山林の5分の1がすでに中国資本のものとなっているそうです。

 今日はコーナー本編前の導入部(ニュース明けの部分)から起こしています。
 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。


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仙谷長官:野党の審議拒否をけん制(毎日1/5)
内閣と党で入れ替えも=改造・民主役員人事−北沢防衛相(時事1/5)
「小沢史観から卒業を」=前原外相(時事1/4)

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「この今の(ニュースの)VTRをご覧になって、気になるところとはどういうところですか」

青山繁晴
「うーん、気になるところっていうか、あ、始まってるなっていう感じするんですよね

山本浩之
「ああー」

村西利恵
「始まってる…」

青山繁晴
「あの、例えば仙谷官房長官が、なぜわざわざ公明党を刺激するようなこと言うのか。ま、自民党はともかく公明党も撫で斬りにしましたよね。それって本当は、もう菅総理からすでに、もう官房長官を交代してもらうってことを言われたから

村西利恵
「えー」

青山繁晴
もう好きなように言ってるんですよね。それから例えば北沢防衛大臣がわざわざどうして、内閣と党と人を入れ替えろと言ってるかというと、もうどうせ改造になるから、自分が防衛大臣外れた時に、党で十分使えますよと、一種の猟官運動

山本浩之
「猟官運動ですね」

青山繁晴
「ええ。ああ始まってるなっていう感じがします」

山本浩之
「なるほど。そうすると、まさに先ほどの経済問題も含めて考えますと(今日のトップニュースは経済3団体主催の新年祝賀パーティーはじめ経済のニュースだった)、この政局、この政権運営の舵取りが上手く行かなければ、全部ダメになっちゃうっていう可能性すらあるんで」

青山繁晴
「そうですね」

山本浩之
「今年初めの青山さんの“ニュースDEズバリ”、このあとは、まさに政局の行方っていうふうに伺っております」

青山繁晴
「そうですね。あの、今ヤマヒロさんがおっしゃったその、経済を結局左右するのも政治じゃないかということもあり、それから、去年の尖閣諸島の問題も含めて、一体この国の政治はこれからどうなるのかと、いうのを、この、年頭に当たって心配されてる国民はほんとに甥と思うんですよね。その意味からも、今年最初のこのコーナーは、政治をやるんですが、まず申し上げたいのは、早ければ春にも、総理大臣がまた替わる可能性はあります」

山本浩之
「はあー」

青山繁晴
「で、その上でですね、えー、実はそういう状況の中で、今、総理大臣を支えてるのはもちろん閣僚が支えてるわけですけど、その現職閣僚から、ま、年始の挨拶があったんですけど、あの、ま、私に対してあって、その言葉の中にですね、実はこういう言葉があったんです

110105-01frip.jpg

山本浩之
『政局は避けられない』

青山繁晴
「はい。今日の最初のキーワードなんですが、これ普通、政局は避けられませんねって聞いたら、ああそうですかって話なんですが、このタイミングで、菅さんを支えてるその現職閣僚から年頭の挨拶として、個人的挨拶としていわば、こういう言葉を聞くっていうのは、やっぱり、えー、始まるんだなということであり、あの、『アンカー』で何度か申しましたけど、来年、このアジアに関係する国々、アメリカまで含めて、あるいは遠いフランスまで含めて、指導者の交代時期になるんですね。で、日本では、総理大臣の任期ってのはありません。で、総理大臣の任期がない代わりに、各党の代表とか党首の任期はあるんですけど、それが必ずしも全うされるとは限らない。だからいつ総理が辞めるか分からない国ですね。で、2012年に各国が決まってる中で、日本は、その前年の今年の早い春に、ひょっとしたら替わってしまうかもしれないということを、今日も具体的な検証でもって、皆さんと一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」

(いったんCM)
 
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「たけしの教科書に載らない日本人の謎」仏教特集

110103-06mandara.jpg■1/3放送 日テレ「たけしの教科書に載らない日本人の謎!仏教と怨霊と天皇…なぜホトケ様を拝むのか」

【当日のテレビ欄より】
如来と菩薩と明王…一番エライのは?仏像の序列大公開▽密教とたけし軍団は似ている▽天才バカボンは仏教用語がいっぱい▽怨霊vs空海…平安京(秘)決戦▽初公開!天皇の即位儀礼に密教儀式▽たけし人生初の高野山参り

【出演者】
MC:ビートたけし
ゲスト:荒俣宏、今田耕司、羽田美智子、優木まおみ、柳原可奈子
ナビゲーター:羽鳥慎一(NTV)
VTR出演:カンニング竹山、小島よしお

 09年、10年に続く第3弾です。
 2時間強という長丁場なので完全起こしとはいきませんが、今年も番組内容をまとめてみました。

※過去放送分のまとめはこちらを
09/1/3放送「たけしの“教科書に載らない”日本人の謎」良かったです
10/1/2放送「たけしの教科書に載らない日本人の謎2010」(1)
10/1/2放送「たけしの教科書に載らない日本人の謎2010」(2)
12/1/9放送「たけしの教科書に載らない日本人の謎2012」(日本語特集)


 大ざっぱな内容紹介ここから_________________________

オープニングナレーションより

 初詣人気スポットランキングでは、神社とお寺が混在している。
 さらに除夜の鐘は仏教、注連飾りや鏡餅は神道。
 日本人は神様と仏様を同時に拝む民族。
 神社の神様は日本古来の神々。
 お寺の仏様は海外からやってきたいわば助っ人外国人。


仏像をエライ順番に大紹介!

 お寺には仏様が仏像という形で祀られている。だが一口に仏像といっても種類は豊富。
 大仏、阿弥陀如来、不動明王、帝釈天、毘沙門天、金剛力士など。
 その姿も、立っていたり、座っていたり、笑っていたり、怒っていたり。

 実は日本は世界一と言われるほど、多種多様の仏像が数多く祀られているが、どうしてなのか?
 一番偉いのはどれ?役割は?性格は?

 仏像は種類が非常に多いが、関係性は単純にできていて、人間社会とよく似ている。
 仏像界では大きく4つのグループに分かれている。
 如来を頂点としたピラミッドで、とても明確な上下関係が存在している。
 グループ内でもさらに役割が決められている。

110103-01nyorai.jpg

(1)如来グループ

 大仏が属す。最も位が高い。
 企業の役職に例えると、社長、会長、名誉会長。
 如来は真理に目覚め悟りを開いたもの。如来以外は全て修行中。

 世界最初の仏像は釈迦如来。1世紀に作られた如来の一種。作られたのは釈迦の死後およそ500年後。それまで仏像はこの世には存在しなかった。

 しかし仏教の布教には仏像が必要だった。釈迦の姿を拝みたいという信者たちのラブコールに応え、釈迦は仏像となり釈迦如来となった。つまりお釈迦様の仏像が作られたのだ。
 歴史が下ってくるとだんだん仏教を信じる人の裾野が広がっていく。それによって、こういう仏がいたらいいなという庶民のニーズに応える形で様々な仏像が出てきた。

 その後、庶民の細かなニーズに応える形でも仏像が作られた。
 医療を中心にした薬師如来。極楽浄土の案内人として阿弥陀如来。阿弥陀如来は「南無阿弥陀仏」と唱えれば成仏できるという手軽さが受け、日本の寺院で最も多く祀られている。
 さらには太陽を神格化した大日如来など、経典に記された数々の如来が仏像となっていった。
 奈良の大仏は毘盧遮那(びるしゃな)如来を仏像にしたもの。鎌倉の大仏は阿弥陀如来。
 如来は釈迦が悟りを開いた姿を表したもので、その多くが座っていて、衣をまとっただけの質素な形。

 これらは仏像界の頂点に立つグループなのだ。

(2)菩薩グループ

 弥勒菩薩、観世音菩薩、地蔵菩薩(お地蔵様)。
 庶民から圧倒的支持を受ける。
 企業の役職でいうと部長など中間管理職。
 菩薩は悟りをめざし修行中。上を目指して修行しながら苦しむ人々を救う仏。

 菩薩とは、修行僧という意味の、古代インド語(サンスクリット語)のボーディ・サットヴァが元になっている。
 ちなみに、釈迦の次に悟りを開くとされているのは弥勒菩薩だが、悟りを開くのは56億年7千万年後。
 如来は難しい語り口で教えてくれるため理解しがたい。菩薩はそれを優しく説いてくれる。なので、菩薩の方がより身近。

 全ての人を救うには如来だけでは手が足りない。そのため、菩薩は如来の脇に立ち、如来とユニットで作られることが多かった。
 釈迦如来の脇には文殊菩薩と普賢菩薩。文殊菩薩は知恵を司り、普賢菩薩は修行を司る。「三人寄れば文殊の知恵」は、この文殊菩薩から来ている。

 如来が座っているのに対し、菩薩は動物に乗っていたり立っていたりしている像が多い。その理由は、菩薩は少しでも早く人々を救えるように。腰を捻ったり片足を踏み出してる像もある。
 他にも、菩薩は美しい布をまとい、多彩なアクセサリーを身に付けた姿。これは釈迦の出家前の王族時代の姿を現したもの。

 菩薩は俗人に近いため人気が出た。特に鎌倉時代以降、庶民信仰の中で人気に。
 それを象徴するのが観世音菩薩。優しそうな外見で人気を集めた。観音様はもともと男性でも女性でもないが、優しいイメージのため、いつしか仏像の姿も女性のイメージになり爆発的人気に。

 あまりの人気に、如来を差しおき単独で活躍することになり、さらに人々の欲望のままに変身を遂げ、二本の手だけでは救えないだろうと手を増やした結果、千手観音が生まれ、また、世界中をもっと見渡せるようにという十一面観音も。
 さらに、大船観音、高崎観音のように巨大化したものまで。

 寺まで行かなくてももっと親切な菩薩もある。アンパンマン顔負けに助けに来てくれる、それが地蔵菩薩。
 人々を助けるため自ら出向き、救いの手を差し延べ、ダメな人ほど救ってくれるという。

 なぜ親しみのある愛らしい顔をしているのか?
 地蔵菩薩は地獄に堕ちた人までも救ってくれるという。親より先に死んだ子は賽の河原で親不孝の責め苦を受ける。それを救うのが地蔵菩薩。そこで賽の河原から連想される石で作り、顔も子供たちそっくりの丸い形で作られるようになったのだという。
 上流階級がきらびやかな観音様に傾倒していく中、お地蔵様は身近さから庶民のアイドルに。

 地蔵菩薩というのは庶民のささやかな願いも聞いてくれる、身代わりになってくれるという信仰が強い。身代わり地蔵、とげ抜き地蔵、子育て地蔵などなど、全国さまざまなバリエーションを生んでいった。

(3)明王グループ

 歌舞伎の市川海老蔵が結婚を報告した成田山新勝寺のご本尊は不動明王。
 が、不動明王はなぜ怒っているのか?

 京都の東寺の講堂には、不動明王を中心とした四体の明王が。東に降三世明王、南に軍荼利明王、西に大威徳明王、北に金剛夜叉明王。不動明王とあわせて五大明王。
 しかしこの仏像、他と違いみんな怒っている。なぜか。

 明王は密教で大日如来の化身・分身。特に明王が救うのは難解の衆生(なんげのしゅじょう)、すなわち、いくら言っても聞かない人。

 大日如来が変身して悪を懲らしめる、これが明王。
 明王は激しい煩悩を背後の炎と剣で焼き尽くし、左手の縄で縛ってでも救うという。慈悲の心ではなく怒りで仏教界を守る、いうなれば闇の仕事人、裏のガードマン。

 平安時代に弘法大師が中国に留学して密教を学び、不動明王を持ち帰った。当時の人々は非常に衝撃を受けたと伝えられている。武力でもって力尽くで人を救う。
 
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「アンカーSP」青山・宮崎・森田が民主議員追及&青山「ズバリ」海保取材

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■12/26放送「アンカーSP・2010」

青山繁晴×宮崎哲弥×森田実がズバリ!こんな日本に誰がした? 日本海防衛最前線を緊急取材▽青山ズバリ!政権迷走民主議員を森田&宮崎徹底追及!

101226anchor2.jpg

 1時間半スペシャル。……って長すぎ!!(T^T)
 多忙につき完全起こしは今回パスさせて下さい。画像貼り付けもサボりました。すみません。

 いちおう概要をざっとですが紹介しておきます。
 各人の発言は一字一句このとおりではありませんので、引用などされる際はご注意下さい。

 ちゃんとした内容を知りたい方は、以下のブログさんで動画を紹介して下さってますので、お早めにご覧下さい。
 青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ

出 演:
 青山繁晴、宮崎哲弥、森田実
 原口一博(民主党・衆議院議員)、白眞勲(民主党・参議院議員)
 山本浩之(関西テレビ)、村西利恵(関西テレビ)


 おおざっぱな内容紹介ここから_____________________
 
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「アンカー」菅首相硫黄島訪問の真相と遺骨収容の厳しい現実

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■12/22放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

菅首相の政権浮揚策?硫黄島に訪問の真相は…小沢氏国会招致めぐる民主党内紛を青山がズバリ!

101222-08map1.jpg 今回は、青山さんが過去に何度も訴えてこられた硫黄島の遺骨収容問題の現状について。
 テレビ欄は上記のようになってましたが、後半部分(小沢氏国会招致云々)は“ニュースDEズバリ”コーナーでなく、通常のニュースコーナーで扱われました。

 コーナー前に、尖閣ビデオ流出問題で海上保安官書類送検のニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________

 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です

101222-00kaiho.jpg

尖閣ビデオ流出問題 警視庁、衝突映像を流出させた一色正春海上保安官を書類送検(FNN12/22)

(やはり逮捕されることなく今回のような処分が下されましたが)

 今VTRでは、書類送検された後の検察の処分というのは、ま、これから決まっていくという説明あったと思うんですが、実際には、僕は、検察を含めた当局者に聞いた限りでは、起訴猶予になりそうだし、そうなると思います。というのは、逮捕しなかったことも、それから書類送検されても、起訴猶予、つまり裁判にはしないというのは、裁判にしても有罪にできる見通しがほとんどないからです。どうしてないかというと、別にこの一色さんに甘い態度を取ったというのでなく、そもそも彼が流したところの内容というのが、国家公務員法でいうところの守るべき秘密じゃなくて、むしろ国民が知るべきことであった、秘密の反対だという事実もあり、で、その事実を踏まえた国民世論のきちんとした声もあって、そういう流れになっているということだと思いますね。だから中国人船長を釈放してしまったり、奇怪なことはたくさんあったけれども、この海上保安官の処分については、ま、民主主義に基づく、国民のきちんとした声に基づく方向付けになってると思いますね。

(多くの国民が当初からそういう声を挙げてましたからね。鈴木長官も更迭されないされないということになりましたね)

 これは正直、意外でした。鈴木さん自身ももう覚悟されていた時期長かったですしね。これはむしろ仙谷官房長官が余計なこと言ったから、こういう軽い処分で済んだんじゃないですか?「執行職と政治職は違う」、政治職って言葉はないのに、それを余計なことを言ったから、逆に鈴木長官は助かったんじゃないかと思いますね。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「次は青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですが、今日はどういうお話を」

青山繁晴
「はい。あの、先々週のこの『アンカー』でですね、この、今年最後の水曜『アンカー』では、再び硫黄島のことを取り上げたいと申しました。で、それはどうしてかというと、あの、僕は先週、ていうか今週の月曜日まで、あの、海外出張に出ておりましたが、その間の12月14日に、菅総理が硫黄島に自ら足を運ばれて、えー、遺骨収集も、ほんの瞬間ですけど、されましたね。遺骨を取り上げられました。で、それが分かっていたから、もう今日はその事実を受けて、硫黄島のことを再びやりたいと、申しました。そのとおり、今日はこの硫黄島のことをやるんですけれども、実は、どういう実態だったか、あの、硫黄島で、菅さんほんとは何をしたのか、あるいは何をしようとしてるのかっていうことについて、政府当局者に聞きますと、まあ胸が塞がるというか、あの、ちょっと、平常でいられないような、あの、証言が次々に飛び出しまして、それだからこそ、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『何のためにやるのか』」

青山繁晴
「はい。あの、思い出しますと、ちょうど4年前の2006年12月に、この『アンカー』のカメラも一緒に、あの、本来は立入禁止の硫黄島に入りましたね。で、そこで、その、4年前から今に至るまで『アンカー』でも何度もやりましたし、僕個人も、硫黄島の英霊に故郷に帰っていただこうってこと申しましたが、それは戦争を美化するためじゃなくて、あるいは戦争の思い出話をするためでもなくて、本当は、人間は自分のことだけじゃなくて、人のため、公のため、祖国のために生きるっていう生き方もあるんですよねっていうことを、みんなで確認したいから、だから遺骨に帰っていただきましょうと。英霊の方々に感謝するためにも帰っていただきましょうと。その、何のために、その、硫黄島に行き、硫黄島の英霊に帰っていただくのか、その目的が、実は菅政権が定めてないまま、あの、収集をしてるから、今からこのコーナーでお話しする悲しい証言も出てくるんじゃないかと思うんです。えー、今日はそのことを、文字どおり遺骨収集に当たってる政府当局者の生の証言から、皆さんと一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「えー、詳しくはコマーシャルをはさんで、そのあとお伝えします」

(いったんCM)

山本浩之
「えー、最初のキーワードは『何のためにやるのか』。硫黄島の遺骨収集の実態について詳しい話をお願いします」

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青山繁晴
「はい。えー、先ほど申しましたとおり、12月14日に、えー、菅さんが硫黄島に行かれました。えー、その時僕は、国際学会で発表するためにサンフランシスコにいましたので、僕も実は先ほどまで、その映像見なかったんです。で、先ほど見ましたけど、もう一度視聴者の方々と見てみましょう。はい」
 
 …………………………VTR開始…………………………

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 今月14日、自衛隊の専用機で硫黄島を訪れた菅総理大臣は、新たに見つかった旧日本兵の集団埋葬地での遺骨収容作業を視察しました。

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菅首相
「これで故郷に帰っていただけますね(合掌)」

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 今回視察したのは、政権発足後に自ら設置した、硫黄島からの遺骨帰還のための特命チームが、アメリカの国立公文書館で入手した資料に基づいて発見した集団埋葬地2カ所。この日までに、合わせて300柱ほどの遺骨が収容されており、さらに多くの遺骨が見つかる可能性があります。

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菅首相(追悼式にて)
「引き続き、滑走路の下を含め、埋設地点を精査してまいります。一粒一粒の砂まで確かめ、一人でも多くの方のご帰還につなげるよう、全力を尽くすことをここに誓います」

 2万2000人近い旧日本兵が戦死した硫黄島では、今も、およそ1万3000人の遺骨が残されています。
 
 …………………………VTR終了…………………………
 
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