「アンカー」正念場の菅政権&北海道の山林5分の1は中国資本
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■1/5放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
菅首相は内閣改造で、問責決議が出てる仙石さんと馬淵さんを切るだけでなく総入れ替えを画策しているようですが、そこには大きな理由が……。
最後に少しですが、中国資本による日本の山林買収問題も取り上げてくれました。北海道の山林の5分の1がすでに中国資本のものとなっているそうです。
今日はコーナー本編前の導入部(ニュース明けの部分)から起こしています。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
■仙谷長官:野党の審議拒否をけん制(毎日1/5)
■内閣と党で入れ替えも=改造・民主役員人事−北沢防衛相(時事1/5)
■「小沢史観から卒業を」=前原外相(時事1/4)
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「この今の(ニュースの)VTRをご覧になって、気になるところとはどういうところですか」
青山繁晴
「うーん、気になるところっていうか、あ、始まってるなっていう感じするんですよね」
山本浩之
「ああー」
村西利恵
「始まってる…」
青山繁晴
「あの、例えば仙谷官房長官が、なぜわざわざ公明党を刺激するようなこと言うのか。ま、自民党はともかく公明党も撫で斬りにしましたよね。それって本当は、もう菅総理からすでに、もう官房長官を交代してもらうってことを言われたから」
村西利恵
「えー」
青山繁晴
「もう好きなように言ってるんですよね。それから例えば北沢防衛大臣がわざわざどうして、内閣と党と人を入れ替えろと言ってるかというと、もうどうせ改造になるから、自分が防衛大臣外れた時に、党で十分使えますよと、一種の猟官運動」
山本浩之
「猟官運動ですね」
青山繁晴
「ええ。ああ始まってるなっていう感じがします」
山本浩之
「なるほど。そうすると、まさに先ほどの経済問題も含めて考えますと(今日のトップニュースは経済3団体主催の新年祝賀パーティーはじめ経済のニュースだった)、この政局、この政権運営の舵取りが上手く行かなければ、全部ダメになっちゃうっていう可能性すらあるんで」
青山繁晴
「そうですね」
山本浩之
「今年初めの青山さんの“ニュースDEズバリ”、このあとは、まさに政局の行方っていうふうに伺っております」
青山繁晴
「そうですね。あの、今ヤマヒロさんがおっしゃったその、経済を結局左右するのも政治じゃないかということもあり、それから、去年の尖閣諸島の問題も含めて、一体この国の政治はこれからどうなるのかと、いうのを、この、年頭に当たって心配されてる国民はほんとに甥と思うんですよね。その意味からも、今年最初のこのコーナーは、政治をやるんですが、まず申し上げたいのは、早ければ春にも、総理大臣がまた替わる可能性はあります」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「で、その上でですね、えー、実はそういう状況の中で、今、総理大臣を支えてるのはもちろん閣僚が支えてるわけですけど、その現職閣僚から、ま、年始の挨拶があったんですけど、あの、ま、私に対してあって、その言葉の中にですね、実はこういう言葉があったんです」
山本浩之
「『政局は避けられない』」
青山繁晴
「はい。今日の最初のキーワードなんですが、これ普通、政局は避けられませんねって聞いたら、ああそうですかって話なんですが、このタイミングで、菅さんを支えてるその現職閣僚から年頭の挨拶として、個人的挨拶としていわば、こういう言葉を聞くっていうのは、やっぱり、えー、始まるんだなということであり、あの、『アンカー』で何度か申しましたけど、来年、このアジアに関係する国々、アメリカまで含めて、あるいは遠いフランスまで含めて、指導者の交代時期になるんですね。で、日本では、総理大臣の任期ってのはありません。で、総理大臣の任期がない代わりに、各党の代表とか党首の任期はあるんですけど、それが必ずしも全うされるとは限らない。だからいつ総理が辞めるか分からない国ですね。で、2012年に各国が決まってる中で、日本は、その前年の今年の早い春に、ひょっとしたら替わってしまうかもしれないということを、今日も具体的な検証でもって、皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
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■1/5放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
正念場の菅政権!小沢氏問題の決着は?内閣改造は?激動政局を青山ズバリ
菅首相は内閣改造で、問責決議が出てる仙石さんと馬淵さんを切るだけでなく総入れ替えを画策しているようですが、そこには大きな理由が……。
最後に少しですが、中国資本による日本の山林買収問題も取り上げてくれました。北海道の山林の5分の1がすでに中国資本のものとなっているそうです。
今日はコーナー本編前の導入部(ニュース明けの部分)から起こしています。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
■仙谷長官:野党の審議拒否をけん制(毎日1/5)
■内閣と党で入れ替えも=改造・民主役員人事−北沢防衛相(時事1/5)
■「小沢史観から卒業を」=前原外相(時事1/4)
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「この今の(ニュースの)VTRをご覧になって、気になるところとはどういうところですか」
青山繁晴
「うーん、気になるところっていうか、あ、始まってるなっていう感じするんですよね」
山本浩之
「ああー」
村西利恵
「始まってる…」
青山繁晴
「あの、例えば仙谷官房長官が、なぜわざわざ公明党を刺激するようなこと言うのか。ま、自民党はともかく公明党も撫で斬りにしましたよね。それって本当は、もう菅総理からすでに、もう官房長官を交代してもらうってことを言われたから」
村西利恵
「えー」
青山繁晴
「もう好きなように言ってるんですよね。それから例えば北沢防衛大臣がわざわざどうして、内閣と党と人を入れ替えろと言ってるかというと、もうどうせ改造になるから、自分が防衛大臣外れた時に、党で十分使えますよと、一種の猟官運動」
山本浩之
「猟官運動ですね」
青山繁晴
「ええ。ああ始まってるなっていう感じがします」
山本浩之
「なるほど。そうすると、まさに先ほどの経済問題も含めて考えますと(今日のトップニュースは経済3団体主催の新年祝賀パーティーはじめ経済のニュースだった)、この政局、この政権運営の舵取りが上手く行かなければ、全部ダメになっちゃうっていう可能性すらあるんで」
青山繁晴
「そうですね」
山本浩之
「今年初めの青山さんの“ニュースDEズバリ”、このあとは、まさに政局の行方っていうふうに伺っております」
青山繁晴
「そうですね。あの、今ヤマヒロさんがおっしゃったその、経済を結局左右するのも政治じゃないかということもあり、それから、去年の尖閣諸島の問題も含めて、一体この国の政治はこれからどうなるのかと、いうのを、この、年頭に当たって心配されてる国民はほんとに甥と思うんですよね。その意味からも、今年最初のこのコーナーは、政治をやるんですが、まず申し上げたいのは、早ければ春にも、総理大臣がまた替わる可能性はあります」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「で、その上でですね、えー、実はそういう状況の中で、今、総理大臣を支えてるのはもちろん閣僚が支えてるわけですけど、その現職閣僚から、ま、年始の挨拶があったんですけど、あの、ま、私に対してあって、その言葉の中にですね、実はこういう言葉があったんです」
山本浩之
「『政局は避けられない』」
青山繁晴
「はい。今日の最初のキーワードなんですが、これ普通、政局は避けられませんねって聞いたら、ああそうですかって話なんですが、このタイミングで、菅さんを支えてるその現職閣僚から年頭の挨拶として、個人的挨拶としていわば、こういう言葉を聞くっていうのは、やっぱり、えー、始まるんだなということであり、あの、『アンカー』で何度か申しましたけど、来年、このアジアに関係する国々、アメリカまで含めて、あるいは遠いフランスまで含めて、指導者の交代時期になるんですね。で、日本では、総理大臣の任期ってのはありません。で、総理大臣の任期がない代わりに、各党の代表とか党首の任期はあるんですけど、それが必ずしも全うされるとは限らない。だからいつ総理が辞めるか分からない国ですね。で、2012年に各国が決まってる中で、日本は、その前年の今年の早い春に、ひょっとしたら替わってしまうかもしれないということを、今日も具体的な検証でもって、皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「はい。えー、ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「あの、正直申し上げまして、毎年総理大臣がころころころころ替わるのはもう辟易としていて、諸外国が奇怪な目で見るのもこれ、当然と言えば当然なんですけども、それでも先ほどの青山さんの話だと、早ければ、ま、この早い春にもですね、また総理大臣が交代するかもしれないと。まあつまり、キーワードにもありましたように、『政局は避けられない』といったところなんですよね。具体的な話、どういったものなんでしょうか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい、あのー、今、政局って言うと、また例の小沢問題かっていう感じなんですけれども、ま、小沢さん本人が、もういい加減俺のことばっかりじゃなくて、国家や外交のことを総理考えてくれと、おっしゃってますが、あの、その点は小沢さんの言うとおりだと、実は僕も思いますね。で、今日お話ししたいのはもちろん小沢問題もありますけれども、もっと根本的なところをお話ししたいと思うんですが、まずはさっき皆さんに、ちらっとご紹介しました、現職閣僚から年始の挨拶、ま、あの、年始ですから挨拶はあって当たり前かもしれないんですが、その中身がちょっと、皆さんと一緒に考えたい中身なんで、あえてご紹介します」
村西利恵
「現職閣僚からの年始の挨拶、その要旨です。『政権交代で日本を変えると訴えた、あの夏の総選挙の思いは本気でした。今年は、その政権交代を実らせたいと決意しています。しかし、』と続いています」
青山繁晴
「はい。これあの、要旨と書いたのは、長いから要旨じゃなくてですね、あの、やっぱり、どなたかっていうことは明らかにできません。それと、僕に対してなさった挨拶を、違う方にも似たような形でなさってるかもしれませんから、ここ、もうあの、文章とかその、言葉はガラッと変えました。ただ、あの、要旨、ニュアンスとしてはですね、その、『あの夏の』と、ね(笑)。ロマンティックっていうわけじゃないけど。要するにもう一昨年になっちゃいましたけどね、すでに。2009年8月30日のあの夏の総選挙のあの暑かった時、あれは本気だったんですと。嘘ん気じゃありませんと。だけども、結果が出てないから、今年はその結果をちゃんと出したいと決意してますと、ね。以上終わりだったら、このコーナーで僕は紹介しないんですよ」
山本浩之
「ま、普通の年始の挨拶ですからね」
青山繁晴
「はい。あの、思いは伝わりますけれどね。それなりに伝わるけれども、でもヤマヒロさんがおっしゃったとおり普通の挨拶なんですが、最後に『しかし』と来て、僕はこの『しかし』で、あれっと思ったんですよ。普通、年頭の挨拶で『しかし』ってないでしょう?ダーッと続くもんで」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「えっ、『しかし』って何だろうと思ったら、これだったんです」
村西利恵
「『しかし、政局は避けられないと思います』」
青山繁晴
「はい。それがまさしく皆さんにあの、ご紹介したこの言葉なんですね。そして実は、こうやってあえて、何でもないような年頭の挨拶を皆さんにご紹介してるのは、もう一個理由があってですね、これはちょっと推測も半分ぐらい入ってんですけど、ここまで(『しかし』の前まで)はたぶん、この閣僚は予め考えてたと思うんですよ。それで、あの、僕に実際に挨拶なさる時に、最後の一言だけを思わず付け加えたと思います。なぜかというと、最後を付け加えたくなるようなことが、この数時間前にあったんです。つまりこの、これ元旦ですから、元旦の数時間前っていうのはつまり、大晦日ですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「大晦日の菅総理の動静です」
青山繁晴
「はい。で、あの、このコーナーで何度も、新聞に普通に出てる何気ない記事の中に、私たちがニュースを読み解くきっかけがたくさんありますよってことを、去年も一昨年もずっとその前も何度もお話ししてきたんですが、今年も出だしはそうなんですね、これ実は。あの、これ見ていただくと、大晦日、午後になってからですね、まずこれ夕方の6時ですね、夕方の6時。東京都内の、これホテルの中にある中華料理屋なんですけれども、そこで仙谷官房長官と、官房副長官福山さん、京都の福山さんですね、そしてこの前田さんていうのは、ま、僕の知友でもあるんですけど、この人は金融の専門家です、政治家じゃありません。で、この人たちとは、ご飯を食べたんですよ。ということは、大晦日でまあ、この特に前田さん、あの、苦労してもらったから、政治家じゃないし、慰労したんですね。で、慰労したあとに、公邸に戻って、そしてもう一度仙谷官房長官を含め、そして仙谷さんと同じく問責決議が参議院で可決されてしまってる大臣の馬淵さんを含めて、えー、主要閣僚を公邸に集めたんですね。これ、飯が終わってから来てもらうってのは大事なことで、要するに慰労じゃありませんよと。大晦日に、あなた方だけに話さなきゃいけないことがあるんですよという、これ総理のメッセージがはっきり入ってるわけですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「大晦日に、公邸に閣僚集めるっていうのはほとんど聞いたことありませんから。で、しかもですよ、これ見ていただくと、いったん9時過ぎに終わってですね、同じ大臣でも馬淵さんとか、あるいは官房副長官とかはもう出たんですが、そのあと、しばらく、10分近く、北沢防衛大臣と仙谷官房長官だけ残って、いるわけですね。あと前原さんと。で、これさっきのニュースで見ていただいたとおりですね、要するにその、仙谷さん、北沢さんの話さっきしましたが、このお二人残ってるわけですね。で、この段階で分かるのは、実はそれなりの取材も含めて言いますと、仙谷さんと馬淵さんには、内閣の改造でもって、交代してもらうことになるというのを告げた、えー、もう告げたようですと言わなきゃいけないんでしょうが、あえて告げたと、僕の責任で言わせていただきます。そして最後に、前原さんだけ残ってるんですね。最後、前原さんと二人きりでお話をした。で、もし、菅総理がこの早春、あるいは春に辞める場合は前原さんが最有力と言われてます。まさか、あとはよろしくと言ったわけじゃなくて、それなりに、私はこのまま続けるんですと、いうことを、言って、そう伝わるように話をして、そういうふうにもろに言うんじゃなくて、支えて下さいねってことを確認した上で、そして東京都府中市っていうのは、菅さんの選挙区なんです。選挙区にわざわざ戻って、えー、神社にお参りしてるわけですね。要するに、ここ(公邸)でやったことが上手く行きますようにと祈りましたってことなんです。これを踏まえて、この中のある方から、数時間後にさっきの、『しかし、政局は避けられない』という年頭の挨拶が来たので、これはやっぱり重大なことが始まりつつある、それは総理がここまでやるってことはただの政局じゃなくて、小沢問題だけじゃなくて、小沢さんのことはそのヒトコマに過ぎなくて、実はまた総理が替わるんじゃないかという重大なことが、進行しつつあるんだなというのが、ここから窺えるわけですね。じゃあ、その今後どういうふうに進行していくのかを当然、あの、今後の政治日程をちょっと見てみましょう」
村西利恵
「1月から4月にかけて主な政治日程です。1月の13日には民主党の党大会があります。そして下旬には通常国会がスタート。3月に来年度予算が成立するのか。4月の10日、24日には統一地方選挙が控えています」
青山繁晴
「はい。あの、ここでまず、見ていただきたいのは、やっぱり何と言ってもこの予算ですね。あの、予算がちゃんと成立して、予算を執行する、すなわち実際に予定したとおりにお金を使うっていうのが、国家の基本ですから。ここが大事なんですが、ここクエスチョンマーク付いてますが、予算は成立します。ほんとはこれ要らない。必ず成立します。ね。あの、この時期かどうかは別にして、とにかく成立はする。それどうしてかというと、憲法に、予算については衆議院が優先ですと。衆議院で可決したら、あとは参議院がどうであれ、その参議院が仮に扱いをさぼっていても、自然成立するというふうに決まってますから、したがって予算自体は必ず成立するんですよ。で、何でここにクエスチョンマーク付けたかというと、時期が確定しないだけじゃなくて、もう一個話があってですね。予算ってのは予算案本体、えー、今回で言うと、92兆4000億円を超えた過去最大の予算になってんですが、その予算を使う時にどんな使い方しますか、子ども手当なんですか、高速道路の無償化なんですか、云々かんぬんの、予算関連法案って言ってるんですが、実際にこうやって使いますって関連法案を必ず通さないといけないんですね。ところがその予算関連法案は、憲法のどこ見ても、あるいは国会法見ても、衆議院の優先ってのはないんですよ。したがって、えー、自民党時代どうしてたかというと、衆議院に戻して、皆さんあの、ご記憶にありますね、3分の2以上で再可決するってやってたんですね。それは自民党がその勢力を持ってたから。自民党がっていうか与党が。ところが現在はその3分の2がないわけですから、このままだとその予算関連法案が成立しない。そして、この菅政権が年末に作った平成23年度予算っていうのは、この予算関連法案にこそ大きな特徴があるんです。それちょっと出して下さい」
村西利恵
「このままでは成立しない主な予算関連法案。それは子ども手当法案、そして、公債発行特例法案。これらが含まれます」
青山繁晴
「はい。このままでは成立しないってのは要は、衆議院を通っても参議院に行って否決されたらそれで終わりになっちゃうと、このままでは、っていう意味なんですね。で、子ども手当、その、民主党政権の大きな特徴の子ども手当っていうのは、これもやっぱり法律を通さないとできないんです、日本は民主国家ですから。ところがこれ、1年ごとなんですよ。その、今の子ども手当ってのは今年度、だから今年の3月31日でお終いで」
村西利恵
「切れてしまうと」
青山繁晴
「その、4月1日から子ども手当てを、支給、続けるためには、平成23年度版の子ども手当法案を、予算関連法案として通さなきゃいけないんですが、これ参議院で否決されたら、子ども手当出せなくなるんですよ。これだけでも大きいですが、もっと大きいのは、これちょっと長くて申し訳ない、公債発行特例法案って書いたんですが、これ公債ってのは分かりやすく言うと、国債のことです。で、国債にも2種類あってですね、空港造りますとか橋造りますってのは建設国債っていうんですが、それは特別な法律を作らなくても本来発行できますが、もうひとつ、赤字国債ってのがある。皆さんよく聞かれてると思いますね。赤字国債って文字どおり、赤字を埋めるためだけの国債ですから、本来これは出しちゃいけないものですから、いや、これは特例で認めて下さいって法案を通さないと、赤字国債って出せないんですよ。で、今回の予算はさっき言いましたとおり過去最大で、92兆4000億を超えてるわけですけれども、そのうちの、何と38兆2000億円超が、38兆2000億円ちょっとが、赤字国債で賄うんです。だからこれが通らなかったら、92兆円の予算だと言いながら40兆円近く、ほんとはもっとあるんですよ、というのは、例の埋蔵金も全部特例法案を通さないといけないから。あの、40何兆円の、その、財源、つまりお金ないと」
村西利恵
「全く立ちゆかなくなってしまいますね」
青山繁晴
「そうです。だからもう、あの、国家として成立しないってことになるんですよ、これは。もう菅政権だけの問題じゃない、小沢問題どころじゃないんです。これが一番深刻なんです。だから、菅さんはこういうことをやってきました。はい、出して下さい」
村西利恵
「年末にいろんな動きがありました。社民党との再連立へ意欲を見せ協議を重ねたり、さらには、たちあがれ日本に連立を打診したことも明らかになっています」
青山繁晴
「はい。これ見ていただくと、だんだんこう、落ちて行ってるの分かりますよね(笑)」
村西利恵
「なりふり構わずというか(一同笑)」
青山繁晴
「最初はね、まだ分かるんですよ。社民党とは前、連立組んでました。で、普天間問題で揉めたから、連立を離脱したっていきさつがある上に、社民党は衆議院で6議席持ってますから、『アンカー』でやったとおり、与党系の無所属合わせたら3分の2、こうギリギリで確保できるんですよ。ところが社民党内部の分裂もあって、それから普天間のことが、社民党の思うようになりませんから、結局これ今のところダメですね。ダメだとなったら、政策が両極端に違う、たちあがれ日本に呼びかけて。ね。ところがたちあがれ日本は、衆議院には3議席しかありませんから。ここと組んでも3分の2取れないのに、それでもやろうとして、これも実は無残に失敗したわけですね。したがって、菅さんとしては、残る手はもうこれしかないんです」
村西利恵
「公明党と取引するしかない」
青山繁晴
「はい。これあの、今までずっと『アンカー』で民主党と公明党が、くっつこうとしたり離れようとしたりしますよと。ていうか基本的に民公連携の流れがありますよってことをお話しして、そのとおり動いてきたんですが、菅政権があまりにも評判悪くて、公明党としては、特に4月の統一地方選挙、さっき表にありましたね、あれ考えたら今は組めないになってるわけです。これを、どうにかして組めるようにしなきゃいけないから、取引しかない。ここまで見ていただくと、昨日(1月4日)の菅総理の年頭会見というのが、報道されていたようなものではない、本当は公明党と取引するための、年頭会見だったってことが実は分かっていただけるんです。年頭会見ちょっと出して下さい」
村西利恵
「菅総理はきのう会見で、小沢氏について、『起訴されたときには、政治家としての出処進退を明らかにし、裁判に専念されるのであれば、そうされるべきだ』。内閣改造について、『来年度予算をできるだけ迅速に成立させる目標に向け、最も強力な態勢をつくりたい』と話しています」
青山繁晴
「これ菅さんね、ちょっと言葉が僕、長すぎると思うんですが、あの、簡単に言うと、これ(上)は起訴されたら議員辞職して下さいと言ってるわけですね。それからこれ(下)は、予算を通すためだったら私は何でもしますよって言ってるわけですね。で、しかもキーワードとして、小沢さん、内閣改造、予算と、これ3つあるわけですね。小沢、内閣改造、予算、これ覚えていただいて、そして、これを見て下さい」
村西利恵
「続いてのモニターは、公明党の要求にこれ、ピタリと当てはまるということなんですが、1つめは小沢さんの問題に決着をつけること。そして2つめは、仙谷・馬淵両大臣を排除すること。3番めは、予算へ公明党が関与したいということですか」
青山繁晴
「はい。そのとおりで、今、村西さんが言ってくれたとおりで、実は公明党の要求っていうのは、わりとはっきりしてて、3つなんですよね。1つは小沢問題に何か決着つけて下さいと。公明党はきれいな政治ってことを謳ってきたんだからと。それから、仙谷さんと馬淵さんについては、問責決議に公明党も加わって、その、成立させたんだから、この二人がいるままでは協力なんかできませんよ、排除しなさいと。それから、3つめ、これ一番大きいんですけれども、公明党の政策を予算に反映しなさいと。この3つについて実は応えたのが、あの年頭会見であって、もちろん国民にアピールする意味もありますけど、本当の本当はここなんですよ。じゃあそれに対してどうしようとしてるかというと、まず1つめはこれです」
村西利恵
「離党勧告」
青山繁晴
「はい。あの、昨日の会見では、菅さんはもう、ちょっともう顔もキッてこういう感じになってですね、えー、議員辞職ということを迫ったんですね。しかし実際はその権限ありませんから、何ができるかというと、今月中におそらく(小沢氏は)強制起訴になります。なった時に離党を勧告することは党の代表ですからできます。だからこれでまず応えようとしますね。じゃあ、これ以下はどうやって応えるのかを、今日後半に考えたいんですが、それに向けてのキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『解散はあるか』。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、2つめのキーワードを見て、え!また選挙?と思われた人もいるかもしれませんけれども、キーワードは『解散はあるのか』でした。菅総理の思惑の続き、お願いします」
青山繁晴
「はい。衆議院の解散総選挙が今年あるのかどうかを考えるためにも、この公明党の要求に対してまず菅さんが、どういうふうに応えようとしてるか、それを続きを見てみましょう。えー、2番めの仙谷さんと馬淵さんを排除してくれと、いうことに対しては…」
青山繁晴
「はい。今出ましたが、普通考えたら内閣改造、それ当たり前なんですが、実はそうじゃなくて、総入れ替えなんですね。というのは、仙谷さんと馬淵さんだけを替える小幅改造、あるいはそれにプラスアルファ小幅改造じゃダメなんです。今日、岡安ちゃん休みですが、豊田さん、どうですか。なぜダメなんですか、それだと」
豊田康雄
「えー、…あの、なぜダメですかね。二人でいいような気がするんですが」
山本浩之
「トヨちゃん、あの、得意の、聞かれたことに対してまた質問返しってのが今、出ましたね(一同爆笑)。しかし今、分かんないもんね、あれだと…」
青山繁晴
「これ、あの(笑)、やってる間に仲間内でどんどん時間が経つんで(一同笑)、あの、僕の方から言いますとね、あの、要するに、問責決議を出されたから排除しなさいって言われてるわけですね。ところが、菅さん自身がやがて問責決議案出されるんですよ。これ、今は、見ていただくとね、その、最大野党の自民党の出る幕ないですね、今んところ。公明党ばっかり日が当たってるでしょ。その前はたちあがれ日本、その前は社民党ですよ。ね。だから自民党としては、それだからよけいに、3月になったら、菅総理に対して参議院で問責決議案出してきます」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「で、もしそこで公明党が裏切らなかったりしたらですよ、成立してしまう。それを菅さん考えなきゃいけないから、この二人(仙谷と馬淵)が、問責決議と関係して辞めたって絶対ダメなんですよ」
山本浩之
「あっ!」
青山繁晴
「問責決議とは関係ないと。そうじゃなくて全部入れ替えたんだと。だから北沢さんは上手にゴマすってるわけですよ。党と内閣を全部入れ替えろって言ったでしょ。北沢さんは総理が言ってほしいことを言ってるわけですよ」
山本浩之
「分かりやすいですねー(笑)」
青山繁晴
「ええ。ま、政治ってのははっきり言うと、その程度の分かりやすさなんです、本当は(笑)」
村西利恵
「ひいては自分を守るため…」
青山繁晴
「偉そうな顔していろんな複雑なことおっしゃってるけど、本当は欲のかたまりですから。したがって、総入れ替えをやらないと自分が危ないから、総入れ替えを必ずやります、これはですね。そして、予算については、公明党は関与させてくれっていうことですが、菅さんの方は、あえて踏み込んで、こうだと思われます」
村西利恵
「組み替えに応じると」
青山繁晴
「はい。これはあの、予算の組み替えってもちろん技術的には可能です。あの、政府がやることもできるし、国会の意思としてやることもできますが、過去、めったなことでそれ行われたことありませんが、ここまでやったらですよ、公明党の要望を入れて予算の組み替えまでやったら、公明党は予算関連法案、必ず賛成に回りますね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「だから菅さんとしては全ての悩みがここできれいになくなるわけです。その菅さんの思惑をスケジュールにしたらこうなります」
青山繁晴
「はい。えー、今言いましたとおり、なんですが、まずですね、決まってるのは13日、もう間もなくですが、民主党大会があって、で、民主党大会、小沢さん仕掛けようと思ってますが、その次に、内閣改造、しかも総入れ替え。今まで党にいた人は大臣になれるかもしれないとなったら、もう党大会で暴れないだろうということで、まあおそらくはここまではできるんですよね。大幅なっていうか総入れ替えに近い内閣改造をやると。そして通常国会スタートして、そしてこの1月の末に向けて、おそらく強制起訴になります。その時に離党勧告はします。ね。あの、できるでしょう。できないかもしれない、ひょっとしたら反対で。でもできたとしても、小沢さんはおそらく無視します。どうしてかというと、菅さん自身がどこまで持つか分からないってことを小沢さん見抜いてる上に、裁判で無罪を勝ち取れると、小沢さん自身は強く期待し、信じてるわけですから。したがって、これは勧告したけど上手く行かない。その状態の中で、さあ予算を組み替えたいんだと、いうことを言って、党内で通るのかどうか。ものすごくハードルは高くなるんですね。それでも何とか、あー、要するに、みんなを納得させて、どうやって納得させるかは、このすぐあとに申しますが、そこは乗り切れたとしたら、予算が成立するだけじゃなくて関連法案も通って、菅さんの期待としては、ひょっとしたら公明党とそういう新しい関係になったら統一地方選挙も、ひょっとしたら公明党・創価学会グループの協力もあったりしてと、いう期待で…」
山本浩之
「ものすごく虫のいい話ですけどね(笑)」
青山繁晴
「虫のいい話ですが。菅さんって本来の性格はわりとそうですよ。虫がいいっていうよりはほんとは楽天的な人なんで、少なくとも大負けはしないと。だからこれ思惑と書いたとおり、思惑のスケジュールになるわけですよ」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「ところが、上手く行かない要素はここ(「小沢氏へ離党勧告?」)にもあり、ここ(「来年度予算組み替え?」)に重大なものがある。ここが上手く行かなかったらあとは全部ダメですね。ということは、ケースを2つ考えなきゃいけないってことになるわけですね。はい、まず1つめ」
村西利恵
「菅総理が踏みとどまった場合」
青山繁晴
「はい。これは、えー、今言った、思惑どおりに何とかできたり、それに近いことができた場合はこうです」
村西利恵
「解散総選挙はなし」
青山繁晴
「はい。これは今までの『アンカー』でも何度も申しましたが、民主党は去年、地方選挙などを含めて、大敗を重ねましたね。それだから、みんな自分の身が危ないから、菅さんのもとで総選挙やるってことはあり得ないので、菅さんが総理でいる限りは解散総選挙ないんですよ。したがって、今の民主党の若い議員を中心に、とにかくもし選挙があったら総理が誰でも俺は落ちるかもしれないと思ってる人が、100人以上いますから、それが実は菅さんを何とか地位に留まらせるかもしれない。菅さんを総理のままにいさせるかもしれないと。これが1つですね。しかしそうは行かなくて、行き詰まってしまったと。その、予算が執行できないという国家の危機になってしまった時は、菅さん辞めなきゃいけない。その時どうなるかというと、それはこうです」
村西利恵
「新しい総理が予算関連法案の成立と引き換えに、早期の解散総選挙」
青山繁晴
「はい。これ例えば、自民党、最大野党の自民党は今、落選中の議員がたくさんいて、こういう段階で総選挙やってほしいって人はいっぱいいますよ。それは正直あの、さっきの閣僚だけじゃなくて、他の方の年始の挨拶でも、今年選挙あったらいいのにってのは、とにかく自民党の人に多かったですね。で、それを考えると、早期の解散総選挙をやりますと、いうことさえ出せば、その、新しい首相になっていればですね、民主党の側も、新しい首相のイメージでもって、その、菅政権のような大負けはしない、双方話が一致して、取引が成立して、予算も、国家のために粛々と関連法案を含めて通しましょうってことになり得る。この2つのケースが、この2月に、もう、すぐ、来月に問われることになります。しかし、本当に政治がやるべきことは、日本政治がやるべきことはこれなのかってことを考えるために、今日最後に、あえて、この画像を見ていただきたいんです。これです」
村西利恵
「これは、北海道・洞爺湖の写真です」
青山繁晴
「はい。青山、年の初めから急にどうしたんだよと。何の関係あるんだと思われるかもしれませんし…」
山本浩之
「懐かしい場所ですね、少し」
青山繁晴
「おかしいと思われる人もいるかもしれないし、しかし有権者賢いから、あっ、とすでに気がついた人もいるかもしれません。これ、懐かしいですね。洞爺湖サミット。この『アンカー』でもやりましたね。そして、この僕も現地行きましたので。僕、実はあの、中学、高校の修学旅行、洞爺湖だったし、昔からここ大好きなんですが、何とこの見えてる洞爺湖の、あえて指は指しませんが、ここに映ってる中にも、中国に買われた、実は土地がすでにあるんです。そして、えー、あえて申しますが、内閣の、中の、現職の政府当局者に僕が聞きましたら、青山ちゃん、公表はしてないけど、実は民間の不動産会社、不動産コンサルも使って、かなり調べましたと。すると、はっきりとは言えないけど、大まかに言うと、北海道の山林のおよそ5分の1ぐらいは、すでに中国資本に買われていると、みるべきだと」
一同
「えっ!5分の1……」
青山繁晴
「ええ。5分の1。50分の1じゃないですよ、5分の1。但し山林部分のですけども。ということは、洞爺湖も含めて、僕らが見てる大自然の中に、何気なく美しい日本の自然と思って見てるものが、実は中国資本のものになってるっていうのが、すでにあるんです。えー、そしてこれは、例えば僕は長野県の、水資源を抱えた市長さんから内々に相談されてて、あの信州の美しい水資源の場所を中国資本が買いに来てる、これどうやって止めたらいいんだと、止める方策はないんですかと。実は今は日本持ってないんですよ。だから、政治がさっさとやるべきなのは、与野党一致してやるべきなのは、権利関係が難しいとか言ってる暇があったらですよ、経済界の要望だけじゃなくて、この中国資本が、日本の自然を勝手に買ったりできないような法律を、超党派で成立させると。そこから、これ菅さんに言いたいんですが、さっきの公明党との取引だけじゃなくて、そこからほんとは与野党の連携が始まって、やるべきことはやれる政府になると僕は思うんです。だからあえて、洞爺湖の自然を今日は最後に見ていただきました」
山本浩之
「分かりました。政局の話は、また、続き、このあとしていただくことになると思います。今後ともよろしくお願いします。以上“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
「アンカー」で中国資本が日本の森林や水資源を買ってるって話が出たのは、他の曜日も含めて今回が初めてかな?
これもとても大事な問題で、だいぶ前から言われてきたことではあるんですが、一部メディアがちょこっと伝えてるぐらいで、まだ国民に広く周知されてる状態ではありませんよね(T^T)
今日はほかに、年明けの日本経済、朝鮮半島情勢などのニュースについて青山さんの解説がありました。
これら“ニュースDEズバリ”コーナー以外の部分については誰にも手渡してはならない自由意志さんが近日中にUPして下さると思いますので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「あの、正直申し上げまして、毎年総理大臣がころころころころ替わるのはもう辟易としていて、諸外国が奇怪な目で見るのもこれ、当然と言えば当然なんですけども、それでも先ほどの青山さんの話だと、早ければ、ま、この早い春にもですね、また総理大臣が交代するかもしれないと。まあつまり、キーワードにもありましたように、『政局は避けられない』といったところなんですよね。具体的な話、どういったものなんでしょうか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい、あのー、今、政局って言うと、また例の小沢問題かっていう感じなんですけれども、ま、小沢さん本人が、もういい加減俺のことばっかりじゃなくて、国家や外交のことを総理考えてくれと、おっしゃってますが、あの、その点は小沢さんの言うとおりだと、実は僕も思いますね。で、今日お話ししたいのはもちろん小沢問題もありますけれども、もっと根本的なところをお話ししたいと思うんですが、まずはさっき皆さんに、ちらっとご紹介しました、現職閣僚から年始の挨拶、ま、あの、年始ですから挨拶はあって当たり前かもしれないんですが、その中身がちょっと、皆さんと一緒に考えたい中身なんで、あえてご紹介します」
村西利恵
「現職閣僚からの年始の挨拶、その要旨です。『政権交代で日本を変えると訴えた、あの夏の総選挙の思いは本気でした。今年は、その政権交代を実らせたいと決意しています。しかし、』と続いています」
青山繁晴
「はい。これあの、要旨と書いたのは、長いから要旨じゃなくてですね、あの、やっぱり、どなたかっていうことは明らかにできません。それと、僕に対してなさった挨拶を、違う方にも似たような形でなさってるかもしれませんから、ここ、もうあの、文章とかその、言葉はガラッと変えました。ただ、あの、要旨、ニュアンスとしてはですね、その、『あの夏の』と、ね(笑)。ロマンティックっていうわけじゃないけど。要するにもう一昨年になっちゃいましたけどね、すでに。2009年8月30日のあの夏の総選挙のあの暑かった時、あれは本気だったんですと。嘘ん気じゃありませんと。だけども、結果が出てないから、今年はその結果をちゃんと出したいと決意してますと、ね。以上終わりだったら、このコーナーで僕は紹介しないんですよ」
山本浩之
「ま、普通の年始の挨拶ですからね」
青山繁晴
「はい。あの、思いは伝わりますけれどね。それなりに伝わるけれども、でもヤマヒロさんがおっしゃったとおり普通の挨拶なんですが、最後に『しかし』と来て、僕はこの『しかし』で、あれっと思ったんですよ。普通、年頭の挨拶で『しかし』ってないでしょう?ダーッと続くもんで」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「えっ、『しかし』って何だろうと思ったら、これだったんです」
村西利恵
「『しかし、政局は避けられないと思います』」
青山繁晴
「はい。それがまさしく皆さんにあの、ご紹介したこの言葉なんですね。そして実は、こうやってあえて、何でもないような年頭の挨拶を皆さんにご紹介してるのは、もう一個理由があってですね、これはちょっと推測も半分ぐらい入ってんですけど、ここまで(『しかし』の前まで)はたぶん、この閣僚は予め考えてたと思うんですよ。それで、あの、僕に実際に挨拶なさる時に、最後の一言だけを思わず付け加えたと思います。なぜかというと、最後を付け加えたくなるようなことが、この数時間前にあったんです。つまりこの、これ元旦ですから、元旦の数時間前っていうのはつまり、大晦日ですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「大晦日の菅総理の動静です」
青山繁晴
「はい。で、あの、このコーナーで何度も、新聞に普通に出てる何気ない記事の中に、私たちがニュースを読み解くきっかけがたくさんありますよってことを、去年も一昨年もずっとその前も何度もお話ししてきたんですが、今年も出だしはそうなんですね、これ実は。あの、これ見ていただくと、大晦日、午後になってからですね、まずこれ夕方の6時ですね、夕方の6時。東京都内の、これホテルの中にある中華料理屋なんですけれども、そこで仙谷官房長官と、官房副長官福山さん、京都の福山さんですね、そしてこの前田さんていうのは、ま、僕の知友でもあるんですけど、この人は金融の専門家です、政治家じゃありません。で、この人たちとは、ご飯を食べたんですよ。ということは、大晦日でまあ、この特に前田さん、あの、苦労してもらったから、政治家じゃないし、慰労したんですね。で、慰労したあとに、公邸に戻って、そしてもう一度仙谷官房長官を含め、そして仙谷さんと同じく問責決議が参議院で可決されてしまってる大臣の馬淵さんを含めて、えー、主要閣僚を公邸に集めたんですね。これ、飯が終わってから来てもらうってのは大事なことで、要するに慰労じゃありませんよと。大晦日に、あなた方だけに話さなきゃいけないことがあるんですよという、これ総理のメッセージがはっきり入ってるわけですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「大晦日に、公邸に閣僚集めるっていうのはほとんど聞いたことありませんから。で、しかもですよ、これ見ていただくと、いったん9時過ぎに終わってですね、同じ大臣でも馬淵さんとか、あるいは官房副長官とかはもう出たんですが、そのあと、しばらく、10分近く、北沢防衛大臣と仙谷官房長官だけ残って、いるわけですね。あと前原さんと。で、これさっきのニュースで見ていただいたとおりですね、要するにその、仙谷さん、北沢さんの話さっきしましたが、このお二人残ってるわけですね。で、この段階で分かるのは、実はそれなりの取材も含めて言いますと、仙谷さんと馬淵さんには、内閣の改造でもって、交代してもらうことになるというのを告げた、えー、もう告げたようですと言わなきゃいけないんでしょうが、あえて告げたと、僕の責任で言わせていただきます。そして最後に、前原さんだけ残ってるんですね。最後、前原さんと二人きりでお話をした。で、もし、菅総理がこの早春、あるいは春に辞める場合は前原さんが最有力と言われてます。まさか、あとはよろしくと言ったわけじゃなくて、それなりに、私はこのまま続けるんですと、いうことを、言って、そう伝わるように話をして、そういうふうにもろに言うんじゃなくて、支えて下さいねってことを確認した上で、そして東京都府中市っていうのは、菅さんの選挙区なんです。選挙区にわざわざ戻って、えー、神社にお参りしてるわけですね。要するに、ここ(公邸)でやったことが上手く行きますようにと祈りましたってことなんです。これを踏まえて、この中のある方から、数時間後にさっきの、『しかし、政局は避けられない』という年頭の挨拶が来たので、これはやっぱり重大なことが始まりつつある、それは総理がここまでやるってことはただの政局じゃなくて、小沢問題だけじゃなくて、小沢さんのことはそのヒトコマに過ぎなくて、実はまた総理が替わるんじゃないかという重大なことが、進行しつつあるんだなというのが、ここから窺えるわけですね。じゃあ、その今後どういうふうに進行していくのかを当然、あの、今後の政治日程をちょっと見てみましょう」
村西利恵
「1月から4月にかけて主な政治日程です。1月の13日には民主党の党大会があります。そして下旬には通常国会がスタート。3月に来年度予算が成立するのか。4月の10日、24日には統一地方選挙が控えています」
青山繁晴
「はい。あの、ここでまず、見ていただきたいのは、やっぱり何と言ってもこの予算ですね。あの、予算がちゃんと成立して、予算を執行する、すなわち実際に予定したとおりにお金を使うっていうのが、国家の基本ですから。ここが大事なんですが、ここクエスチョンマーク付いてますが、予算は成立します。ほんとはこれ要らない。必ず成立します。ね。あの、この時期かどうかは別にして、とにかく成立はする。それどうしてかというと、憲法に、予算については衆議院が優先ですと。衆議院で可決したら、あとは参議院がどうであれ、その参議院が仮に扱いをさぼっていても、自然成立するというふうに決まってますから、したがって予算自体は必ず成立するんですよ。で、何でここにクエスチョンマーク付けたかというと、時期が確定しないだけじゃなくて、もう一個話があってですね。予算ってのは予算案本体、えー、今回で言うと、92兆4000億円を超えた過去最大の予算になってんですが、その予算を使う時にどんな使い方しますか、子ども手当なんですか、高速道路の無償化なんですか、云々かんぬんの、予算関連法案って言ってるんですが、実際にこうやって使いますって関連法案を必ず通さないといけないんですね。ところがその予算関連法案は、憲法のどこ見ても、あるいは国会法見ても、衆議院の優先ってのはないんですよ。したがって、えー、自民党時代どうしてたかというと、衆議院に戻して、皆さんあの、ご記憶にありますね、3分の2以上で再可決するってやってたんですね。それは自民党がその勢力を持ってたから。自民党がっていうか与党が。ところが現在はその3分の2がないわけですから、このままだとその予算関連法案が成立しない。そして、この菅政権が年末に作った平成23年度予算っていうのは、この予算関連法案にこそ大きな特徴があるんです。それちょっと出して下さい」
村西利恵
「このままでは成立しない主な予算関連法案。それは子ども手当法案、そして、公債発行特例法案。これらが含まれます」
青山繁晴
「はい。このままでは成立しないってのは要は、衆議院を通っても参議院に行って否決されたらそれで終わりになっちゃうと、このままでは、っていう意味なんですね。で、子ども手当、その、民主党政権の大きな特徴の子ども手当っていうのは、これもやっぱり法律を通さないとできないんです、日本は民主国家ですから。ところがこれ、1年ごとなんですよ。その、今の子ども手当ってのは今年度、だから今年の3月31日でお終いで」
村西利恵
「切れてしまうと」
青山繁晴
「その、4月1日から子ども手当てを、支給、続けるためには、平成23年度版の子ども手当法案を、予算関連法案として通さなきゃいけないんですが、これ参議院で否決されたら、子ども手当出せなくなるんですよ。これだけでも大きいですが、もっと大きいのは、これちょっと長くて申し訳ない、公債発行特例法案って書いたんですが、これ公債ってのは分かりやすく言うと、国債のことです。で、国債にも2種類あってですね、空港造りますとか橋造りますってのは建設国債っていうんですが、それは特別な法律を作らなくても本来発行できますが、もうひとつ、赤字国債ってのがある。皆さんよく聞かれてると思いますね。赤字国債って文字どおり、赤字を埋めるためだけの国債ですから、本来これは出しちゃいけないものですから、いや、これは特例で認めて下さいって法案を通さないと、赤字国債って出せないんですよ。で、今回の予算はさっき言いましたとおり過去最大で、92兆4000億を超えてるわけですけれども、そのうちの、何と38兆2000億円超が、38兆2000億円ちょっとが、赤字国債で賄うんです。だからこれが通らなかったら、92兆円の予算だと言いながら40兆円近く、ほんとはもっとあるんですよ、というのは、例の埋蔵金も全部特例法案を通さないといけないから。あの、40何兆円の、その、財源、つまりお金ないと」
村西利恵
「全く立ちゆかなくなってしまいますね」
青山繁晴
「そうです。だからもう、あの、国家として成立しないってことになるんですよ、これは。もう菅政権だけの問題じゃない、小沢問題どころじゃないんです。これが一番深刻なんです。だから、菅さんはこういうことをやってきました。はい、出して下さい」
村西利恵
「年末にいろんな動きがありました。社民党との再連立へ意欲を見せ協議を重ねたり、さらには、たちあがれ日本に連立を打診したことも明らかになっています」
青山繁晴
「はい。これ見ていただくと、だんだんこう、落ちて行ってるの分かりますよね(笑)」
村西利恵
「なりふり構わずというか(一同笑)」
青山繁晴
「最初はね、まだ分かるんですよ。社民党とは前、連立組んでました。で、普天間問題で揉めたから、連立を離脱したっていきさつがある上に、社民党は衆議院で6議席持ってますから、『アンカー』でやったとおり、与党系の無所属合わせたら3分の2、こうギリギリで確保できるんですよ。ところが社民党内部の分裂もあって、それから普天間のことが、社民党の思うようになりませんから、結局これ今のところダメですね。ダメだとなったら、政策が両極端に違う、たちあがれ日本に呼びかけて。ね。ところがたちあがれ日本は、衆議院には3議席しかありませんから。ここと組んでも3分の2取れないのに、それでもやろうとして、これも実は無残に失敗したわけですね。したがって、菅さんとしては、残る手はもうこれしかないんです」
村西利恵
「公明党と取引するしかない」
青山繁晴
「はい。これあの、今までずっと『アンカー』で民主党と公明党が、くっつこうとしたり離れようとしたりしますよと。ていうか基本的に民公連携の流れがありますよってことをお話しして、そのとおり動いてきたんですが、菅政権があまりにも評判悪くて、公明党としては、特に4月の統一地方選挙、さっき表にありましたね、あれ考えたら今は組めないになってるわけです。これを、どうにかして組めるようにしなきゃいけないから、取引しかない。ここまで見ていただくと、昨日(1月4日)の菅総理の年頭会見というのが、報道されていたようなものではない、本当は公明党と取引するための、年頭会見だったってことが実は分かっていただけるんです。年頭会見ちょっと出して下さい」
村西利恵
「菅総理はきのう会見で、小沢氏について、『起訴されたときには、政治家としての出処進退を明らかにし、裁判に専念されるのであれば、そうされるべきだ』。内閣改造について、『来年度予算をできるだけ迅速に成立させる目標に向け、最も強力な態勢をつくりたい』と話しています」
青山繁晴
「これ菅さんね、ちょっと言葉が僕、長すぎると思うんですが、あの、簡単に言うと、これ(上)は起訴されたら議員辞職して下さいと言ってるわけですね。それからこれ(下)は、予算を通すためだったら私は何でもしますよって言ってるわけですね。で、しかもキーワードとして、小沢さん、内閣改造、予算と、これ3つあるわけですね。小沢、内閣改造、予算、これ覚えていただいて、そして、これを見て下さい」
村西利恵
「続いてのモニターは、公明党の要求にこれ、ピタリと当てはまるということなんですが、1つめは小沢さんの問題に決着をつけること。そして2つめは、仙谷・馬淵両大臣を排除すること。3番めは、予算へ公明党が関与したいということですか」
青山繁晴
「はい。そのとおりで、今、村西さんが言ってくれたとおりで、実は公明党の要求っていうのは、わりとはっきりしてて、3つなんですよね。1つは小沢問題に何か決着つけて下さいと。公明党はきれいな政治ってことを謳ってきたんだからと。それから、仙谷さんと馬淵さんについては、問責決議に公明党も加わって、その、成立させたんだから、この二人がいるままでは協力なんかできませんよ、排除しなさいと。それから、3つめ、これ一番大きいんですけれども、公明党の政策を予算に反映しなさいと。この3つについて実は応えたのが、あの年頭会見であって、もちろん国民にアピールする意味もありますけど、本当の本当はここなんですよ。じゃあそれに対してどうしようとしてるかというと、まず1つめはこれです」
村西利恵
「離党勧告」
青山繁晴
「はい。あの、昨日の会見では、菅さんはもう、ちょっともう顔もキッてこういう感じになってですね、えー、議員辞職ということを迫ったんですね。しかし実際はその権限ありませんから、何ができるかというと、今月中におそらく(小沢氏は)強制起訴になります。なった時に離党を勧告することは党の代表ですからできます。だからこれでまず応えようとしますね。じゃあ、これ以下はどうやって応えるのかを、今日後半に考えたいんですが、それに向けてのキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『解散はあるか』。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、2つめのキーワードを見て、え!また選挙?と思われた人もいるかもしれませんけれども、キーワードは『解散はあるのか』でした。菅総理の思惑の続き、お願いします」
青山繁晴
「はい。衆議院の解散総選挙が今年あるのかどうかを考えるためにも、この公明党の要求に対してまず菅さんが、どういうふうに応えようとしてるか、それを続きを見てみましょう。えー、2番めの仙谷さんと馬淵さんを排除してくれと、いうことに対しては…」
青山繁晴
「はい。今出ましたが、普通考えたら内閣改造、それ当たり前なんですが、実はそうじゃなくて、総入れ替えなんですね。というのは、仙谷さんと馬淵さんだけを替える小幅改造、あるいはそれにプラスアルファ小幅改造じゃダメなんです。今日、岡安ちゃん休みですが、豊田さん、どうですか。なぜダメなんですか、それだと」
豊田康雄
「えー、…あの、なぜダメですかね。二人でいいような気がするんですが」
山本浩之
「トヨちゃん、あの、得意の、聞かれたことに対してまた質問返しってのが今、出ましたね(一同爆笑)。しかし今、分かんないもんね、あれだと…」
青山繁晴
「これ、あの(笑)、やってる間に仲間内でどんどん時間が経つんで(一同笑)、あの、僕の方から言いますとね、あの、要するに、問責決議を出されたから排除しなさいって言われてるわけですね。ところが、菅さん自身がやがて問責決議案出されるんですよ。これ、今は、見ていただくとね、その、最大野党の自民党の出る幕ないですね、今んところ。公明党ばっかり日が当たってるでしょ。その前はたちあがれ日本、その前は社民党ですよ。ね。だから自民党としては、それだからよけいに、3月になったら、菅総理に対して参議院で問責決議案出してきます」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「で、もしそこで公明党が裏切らなかったりしたらですよ、成立してしまう。それを菅さん考えなきゃいけないから、この二人(仙谷と馬淵)が、問責決議と関係して辞めたって絶対ダメなんですよ」
山本浩之
「あっ!」
青山繁晴
「問責決議とは関係ないと。そうじゃなくて全部入れ替えたんだと。だから北沢さんは上手にゴマすってるわけですよ。党と内閣を全部入れ替えろって言ったでしょ。北沢さんは総理が言ってほしいことを言ってるわけですよ」
山本浩之
「分かりやすいですねー(笑)」
青山繁晴
「ええ。ま、政治ってのははっきり言うと、その程度の分かりやすさなんです、本当は(笑)」
村西利恵
「ひいては自分を守るため…」
青山繁晴
「偉そうな顔していろんな複雑なことおっしゃってるけど、本当は欲のかたまりですから。したがって、総入れ替えをやらないと自分が危ないから、総入れ替えを必ずやります、これはですね。そして、予算については、公明党は関与させてくれっていうことですが、菅さんの方は、あえて踏み込んで、こうだと思われます」
村西利恵
「組み替えに応じると」
青山繁晴
「はい。これはあの、予算の組み替えってもちろん技術的には可能です。あの、政府がやることもできるし、国会の意思としてやることもできますが、過去、めったなことでそれ行われたことありませんが、ここまでやったらですよ、公明党の要望を入れて予算の組み替えまでやったら、公明党は予算関連法案、必ず賛成に回りますね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「だから菅さんとしては全ての悩みがここできれいになくなるわけです。その菅さんの思惑をスケジュールにしたらこうなります」
青山繁晴
「はい。えー、今言いましたとおり、なんですが、まずですね、決まってるのは13日、もう間もなくですが、民主党大会があって、で、民主党大会、小沢さん仕掛けようと思ってますが、その次に、内閣改造、しかも総入れ替え。今まで党にいた人は大臣になれるかもしれないとなったら、もう党大会で暴れないだろうということで、まあおそらくはここまではできるんですよね。大幅なっていうか総入れ替えに近い内閣改造をやると。そして通常国会スタートして、そしてこの1月の末に向けて、おそらく強制起訴になります。その時に離党勧告はします。ね。あの、できるでしょう。できないかもしれない、ひょっとしたら反対で。でもできたとしても、小沢さんはおそらく無視します。どうしてかというと、菅さん自身がどこまで持つか分からないってことを小沢さん見抜いてる上に、裁判で無罪を勝ち取れると、小沢さん自身は強く期待し、信じてるわけですから。したがって、これは勧告したけど上手く行かない。その状態の中で、さあ予算を組み替えたいんだと、いうことを言って、党内で通るのかどうか。ものすごくハードルは高くなるんですね。それでも何とか、あー、要するに、みんなを納得させて、どうやって納得させるかは、このすぐあとに申しますが、そこは乗り切れたとしたら、予算が成立するだけじゃなくて関連法案も通って、菅さんの期待としては、ひょっとしたら公明党とそういう新しい関係になったら統一地方選挙も、ひょっとしたら公明党・創価学会グループの協力もあったりしてと、いう期待で…」
山本浩之
「ものすごく虫のいい話ですけどね(笑)」
青山繁晴
「虫のいい話ですが。菅さんって本来の性格はわりとそうですよ。虫がいいっていうよりはほんとは楽天的な人なんで、少なくとも大負けはしないと。だからこれ思惑と書いたとおり、思惑のスケジュールになるわけですよ」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「ところが、上手く行かない要素はここ(「小沢氏へ離党勧告?」)にもあり、ここ(「来年度予算組み替え?」)に重大なものがある。ここが上手く行かなかったらあとは全部ダメですね。ということは、ケースを2つ考えなきゃいけないってことになるわけですね。はい、まず1つめ」
村西利恵
「菅総理が踏みとどまった場合」
青山繁晴
「はい。これは、えー、今言った、思惑どおりに何とかできたり、それに近いことができた場合はこうです」
村西利恵
「解散総選挙はなし」
青山繁晴
「はい。これは今までの『アンカー』でも何度も申しましたが、民主党は去年、地方選挙などを含めて、大敗を重ねましたね。それだから、みんな自分の身が危ないから、菅さんのもとで総選挙やるってことはあり得ないので、菅さんが総理でいる限りは解散総選挙ないんですよ。したがって、今の民主党の若い議員を中心に、とにかくもし選挙があったら総理が誰でも俺は落ちるかもしれないと思ってる人が、100人以上いますから、それが実は菅さんを何とか地位に留まらせるかもしれない。菅さんを総理のままにいさせるかもしれないと。これが1つですね。しかしそうは行かなくて、行き詰まってしまったと。その、予算が執行できないという国家の危機になってしまった時は、菅さん辞めなきゃいけない。その時どうなるかというと、それはこうです」
村西利恵
「新しい総理が予算関連法案の成立と引き換えに、早期の解散総選挙」
青山繁晴
「はい。これ例えば、自民党、最大野党の自民党は今、落選中の議員がたくさんいて、こういう段階で総選挙やってほしいって人はいっぱいいますよ。それは正直あの、さっきの閣僚だけじゃなくて、他の方の年始の挨拶でも、今年選挙あったらいいのにってのは、とにかく自民党の人に多かったですね。で、それを考えると、早期の解散総選挙をやりますと、いうことさえ出せば、その、新しい首相になっていればですね、民主党の側も、新しい首相のイメージでもって、その、菅政権のような大負けはしない、双方話が一致して、取引が成立して、予算も、国家のために粛々と関連法案を含めて通しましょうってことになり得る。この2つのケースが、この2月に、もう、すぐ、来月に問われることになります。しかし、本当に政治がやるべきことは、日本政治がやるべきことはこれなのかってことを考えるために、今日最後に、あえて、この画像を見ていただきたいんです。これです」
村西利恵
「これは、北海道・洞爺湖の写真です」
青山繁晴
「はい。青山、年の初めから急にどうしたんだよと。何の関係あるんだと思われるかもしれませんし…」
山本浩之
「懐かしい場所ですね、少し」
青山繁晴
「おかしいと思われる人もいるかもしれないし、しかし有権者賢いから、あっ、とすでに気がついた人もいるかもしれません。これ、懐かしいですね。洞爺湖サミット。この『アンカー』でもやりましたね。そして、この僕も現地行きましたので。僕、実はあの、中学、高校の修学旅行、洞爺湖だったし、昔からここ大好きなんですが、何とこの見えてる洞爺湖の、あえて指は指しませんが、ここに映ってる中にも、中国に買われた、実は土地がすでにあるんです。そして、えー、あえて申しますが、内閣の、中の、現職の政府当局者に僕が聞きましたら、青山ちゃん、公表はしてないけど、実は民間の不動産会社、不動産コンサルも使って、かなり調べましたと。すると、はっきりとは言えないけど、大まかに言うと、北海道の山林のおよそ5分の1ぐらいは、すでに中国資本に買われていると、みるべきだと」
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青山繁晴
「ええ。5分の1。50分の1じゃないですよ、5分の1。但し山林部分のですけども。ということは、洞爺湖も含めて、僕らが見てる大自然の中に、何気なく美しい日本の自然と思って見てるものが、実は中国資本のものになってるっていうのが、すでにあるんです。えー、そしてこれは、例えば僕は長野県の、水資源を抱えた市長さんから内々に相談されてて、あの信州の美しい水資源の場所を中国資本が買いに来てる、これどうやって止めたらいいんだと、止める方策はないんですかと。実は今は日本持ってないんですよ。だから、政治がさっさとやるべきなのは、与野党一致してやるべきなのは、権利関係が難しいとか言ってる暇があったらですよ、経済界の要望だけじゃなくて、この中国資本が、日本の自然を勝手に買ったりできないような法律を、超党派で成立させると。そこから、これ菅さんに言いたいんですが、さっきの公明党との取引だけじゃなくて、そこからほんとは与野党の連携が始まって、やるべきことはやれる政府になると僕は思うんです。だからあえて、洞爺湖の自然を今日は最後に見ていただきました」
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