「アンカー」機能停止の日本政治 TPP・北方領土・拉致が危機
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■2/9放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
“平成開国”推進は政権の延命策なのか?TPP問題を青山解説
TPP、北方領土、拉致問題。これらの問題を今の菅政権にやらせたら日本は大変なことに!
最後に拉致問題で重大な話。横田めぐみさんの生存情報に前原さん、仙谷さんが……。
コーナー前に、菅首相初の党首討論、小沢氏の問題、前原外相訪露へ、のニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■菅首相、初の党首討論 自民・谷垣総裁と社会保障と税の一体改革などについて論戦(FNN2/9)
■党首討論 自民・谷垣総裁、「マニフェストは破たん」と衆院解散・総選挙を強く求める(FNN2/9)
■強制起訴された民主・小沢元代表への処分めぐり、菅首相が小沢氏と10日に会談へ(FNN2/9)
(4時からスタートで自民党が35分、公明党が10分と非常に短い時間。どうしてもっと長くやらないのかなと。この限られた時間の中で、これほど優劣がはっきりした党首討論はなかったと思うんですけれども)
そもそも党首討論やるのが遅すぎるでしょ。菅総理になって初めて。党首討論自体は去年4月以来。まだ鳩山政権だった。なぜその間やらなくてすむのか。じゃあ今どうしてやらなくちゃいけないのか。意義がもうひとつ分からないし、時間も短くて本当に討論になるのかと。さらに、どうして普通の人が見られない時間帯にいつもやるのかと。準備する時間は十分あったはずですから。
中身自体は時間が少ないからどうしても食い足りない。パフォーマンスの見せ合いみたいにどうしてもなってしまうんですが、ヤマヒロさんが言われた「短い時間なのに優劣がはっきりした」というのは、菅さんがやっぱり総理の資質に欠けるんじゃないかということが、どうしてもにじみ出ますね。自民党とはもう大連立は無理だと分かってるから、ある意味強気に出て、谷垣さんが少し仕掛けたら、もうすぐイラッと、カッとなってる感じがして、こんなことで例えば諸国のしたたかな首脳陣と、サミットとか首脳会談でまともに渡り合えるのかと、そっちを考えてしまう。
それから今日の党首討論のもうひとつの焦点は、公明党のトップがどう出てくるのか。10分だからあまりはっきりしなかった感じもしますが、ただ語調からは、菅さんあなたと組むのは無理ですよと、少なくとも統一地方選挙まで無理ですよというニュアンスがはっきり感じられて、その時の菅さんの受け止めがやっぱりおどおどするように見えるというのはね、それも合わせて我が国のような大きな国のリーダーとしては、ちょっと無理じゃないかなと改めて感じました。
(政治とカネの問題についても言及されてましたが、小沢元代表に対しては、党員資格停止という処分を行う考えのようですが、この見通しについては?)
いちばん奇怪なのは、僕よりもむしろ民主党議員の中の声がそうなんですが、菅さんひょっとして算数ができないんじゃないかと。理系なのに。東工大なのに。というのは、もう公明党の協力は得られないとなれば、予算関連法案を通すためにはもう衆院で再可決するしかない。再可決は、今、社民党にまた働きかけてるが、社民党が仮に乗っかってもギリギリ。再可決に必要な議席よりひとつ多いだけですから。もし小沢さんが離党なんかしたら、それについて2、3人は離党ないしは少なくとも再可決に協力しないことが起こり得る。だから離党してもらったら困るのは菅さんじゃないかと。
あるいは党員資格停止がじゃあいいのかというと、民主党党員の資格を持たない者が再議決の時だけ民主党の党議拘束に従って投票しなきゃいけないのか、ということは当たり前で、そうすると実際にあるのは、裏で小沢さんに対して、党員資格停止で我慢してくれませんか、元々は離党求めたかったのに我慢しますと。そのかわり小沢先生、党員資格停止になっても再可決に協力して下さい、そのためには小沢先生が良かれと思うことを私たちもしますよって、裏で菅さんが小沢さんに土下座してでもってことを、明日の会談でやるのかというのが実は隠れた焦点になってる。ところが菅さんの側近も、いや、菅さん何考えてるのか分からないって状況で、明日の会談になだれ込む。
しかもこれは一任されたはずの岡田幹事長が立場なくなるわけですから。だから幹事長と総理が上手くいってないってこれでもう分かってしまったし、支離滅裂な状態ですね。
■菅首相、2010年のロシア大統領の国後島訪問を「許しがたい暴挙」と批判(FNN2/8)
■ロシア外相、菅首相の「許しがたい暴挙」発言を非難 モスクワの日本大使館前で抗議も(FNN2/8)
(ロシアが何を怒ってるかというと、菅総理に対して、うちの大統領と去年直接会った時に何で言わないんだってことを言ってるわけですけどね。そういう状況の中で、前原さんが明日からロシアを訪問します)
僕は端的に言うと行くべきじゃないと思います。どうしてかというと、菅総理は「許し難い暴挙」だと言い、一方で鳩山前総理は「二島だけ返していただくというのを先にやりましょう」と。こんなバラバラな状況で、外務大臣が何を背負っていくのかと。前原さんが北方領土について政治生命までかけると言い切ったのは、あえて評価したいが、しかし前原さん個人の問題じゃなくて、外務大臣として、バラバラな日本政府の対応を背負って、そして例えば、ロシアの中に右翼の人もいますから、そうやって我が国の総理に謝罪しろとか失礼なこと言ってるわけで、僕はけしからんと思いますが、それぐらいまとまってる相手に対して、今出かけていって国益になるとは僕は思えないです。本来行くべきじゃないと思います。
(ラブロフ外相も明らかに「外交的でなく」というふうに(菅総理の発言を)批判してますね)
ま、でもロシアも十分非外交的ですけれどもね。
(そういう中で話をしても国益にならないと?)
言い合いするのは大事なんですよ。僕、前から言ってるとおり、外交は仲良くすることじゃなくて、まず言い合いして、その後に妥協があるんです。その言い合いするためには、こちら側がまとまってないと、向こうにつけ込まれるだけです。向こうはまとまってるんですから、国民まで含めて。だから今回は行くべきじゃないと思います」
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「えー、この問題も含めまして、このあとの“ニュースDEズバリ”のコーナー、今日は解説していただく、ということになっておりますが」
青山繁晴
「はい。あの、実は今日非常に辛い気持ちで、このコーナーの時間を迎えました。というのは今日はまず、キーワードを皆さんにお示ししたいと思います。今日はこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『日本政治は死滅している』」
青山繁晴
「ええ。これあの、実は僕の本来の主義に反します。というのは、このコーナーであれ、どういう場であれ、世に向けて、日本国民や、世界に向けて発信する以上は、やっぱり希望の言葉を語りたい。でも、今日はあえて、このコーナー通じて、どれほど日本政治が絶望の状態にあるかということを、まっすぐ正面から、明らかに見た上で、来週以降に新しい希望を見つけるしかないと、もう今週は、もうこの絶望を語る他ないと、覚悟を決めてまいりました。で、しかも、この日本政治の体たらくによって、大きな問題3つあってですね、ひとつはTPPの問題、それから次は、今出ました北方領土の問題、そして最後に拉致について、重大な危機が直面、重大な危機に直面しつつあるということを、踏まえて、今日はこの日本政治の死滅について、まともにお話をしたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルのあと、その現状について、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「まあ今の菅政権は、なにふりかまわぬ延命策を模索し続けていると、言わざるを得ないわけなんですけれども、内政・外交、山積しております。そんな中で、これからの日本の政治はどうなっていくのか。青山さんの解説です」
青山繁晴
「はい。まず、あの、政治というのは本当は、もちろん中央政治だけじゃなくて、この大阪にも橋下知事というね、非常に勢いのある知事いらっしゃいますけれども、地方政治では、いわば、ま、賛否両論あっても、勢いのある、大きな出来事、起きてますね。あの、皆さんご承知のとおり、日曜日に河村たかしさんと、河村さんと大村さんていう新しい首長が誕生して、もう既成政党、中央の既成政党による政治っていうのはだめだよってことは、有権者からかなり示されたんですけれども。それを受けて、じゃあ政権党の今の民主党がどういう動きに出たかというと、特に菅さんがどういう動きに出たかというと、それがこれなんですよね」
村西利恵
「きのうの夜、社民党の福島党首と国民新党の亀井代表が会談を行いました」
青山繁晴
「はい。これあの、あれ、民主党いないじゃないかって思う人いるかもしれませんが、ま、要するに菅さんが、亀井さんにお願いをして、福島さんと話をしてもらったんですよね。ま、もともと亀井さんの主張でもあるんですよ。公明党と組むよりも、社民党をもう一回連立に戻せと言ってて、ま、それは実は、亀井さんの欲もあって、要するに、郵政民営化を元に戻したいと、そのためには社民党の協力の方がいいと、いう野心もあっておっしゃるわけですけれども。で、これはあの、皆さんもう『アンカー』で何度もお話ししましたけれども、今はもう春が近づくにつれて、もう大変な問題が起きてて、要は新年度予算、もう90兆円をはるかに超えた、もうどでかい予算に膨れ上がってしまったんですが、そのうちのお金、元手のうちですね、44兆円ぐらいが、特別な法律を通さないと、お金出ないんですよ。それを予算関連法案と、こう、まあするっと聞き流してしまう言葉で言うとあれですが、本当は、その予算関連法案の中には、その、44兆円という元手を出すために、赤字国債とか本来出しちゃいけないものを出しましょうって法律があって、それが公明党が協力してくれないってことが、あの日曜日の選挙でもはっきりしたんですよ。つまり公明党の側からしたら、これむしろ当然の感覚で、要するに、民主党というものに近づいたら最後、地方選挙で勝てないわけなので。だから少なくとも4月、2回ある統一地方選挙、10日と24日にあるやつが終わらないと、公明党としては協力できない。だから、民主党としては、じゃあまた社民党と組みましょうかと。これ皆さん、これだけでもね、十分呆れるでしょ?」
一同
「(同意)」
青山繁晴
「というのは、前、社民党と組んでて普天間の問題で分かれてですよ、そのあといったんまた社民党と組みましょうかと言われて、ここにあるように、いや、組むんだったら、予算に入れてる普天間を、名護に移すための、辺野古に移すための経費は予算から削ってくれって無茶なこと言われたから、諦めて、どっち行ったかというと、両極端のたちあがれ日本に行ってですよ、それ断られたら、その中から、その、与謝野さんだけ引っぱって、その、内閣に入れてですよ、それで、与謝野さん内閣に入ったまま、また今度社民党にね…」
山本浩之
「そうですね」
岡安譲
「節操がない…」
青山繁晴
「それも亀井さんにお願いして、間とりもってもらっていくっていうね、あの、これは、一般社会でもこんなことやってる人は誰も信用しませんよ。で、しかも、その要求は、実は変わってなくて、その、普天間の経費を予算から削れと。これまず、これは、アメリカだけじゃなくて国際社会から見たらですよ、菅政権は日米合意を、持ってるんですよね、普天間を移すという。で、アメリカは本心ではもう無理だなと思ってるんですよ、僕はアメリカに聞くと。それでも合意はあるわけですから。外交で合意しながら、内政では、その関連予算は削りますとなったらですよ、日本という国は外交と内政が食い違ってるという。国家じゃないと。だから、ひとり菅政権の問題だけじゃなくて、私たちの大切な祖国の日本国が、外国で信用されなくなると、いうことに直面する会談になってるわけですよ」
村西利恵
「できっこないですね」
青山繁晴
「はい。で、もうひとつはね、菅政権が、あの、小幅とは言え、法人減税やるって言ったために世界経済に影響与えて、アメリカでも法人減税がテーブルに載ってきたりしてですよ、世界経済に影響与えたのに、いや、社民党って、例えば衆議院に6人しかいない政党の要求でね、それ撤回するのかと。これも内政のことにとどまらないで、日本の経済政策ってのは訳が分からないっていうようになるわけです。しかも、それに加えて、じゃあ社民党が加わってくれたらOKなのかというと、とんでもない、これなんです」
村西利恵
「たとえ社民党を抱き込んでも、予算関連法案の衆議院再可決に失敗する可能性があると」
青山繁晴
「はい。予算関連法案はさっき申したとおりの、重大な、実は法案なんですけど、参議院で公明党の反対などもあって、否決されて、衆議院に戻ってきましたと。で、衆議院に戻ってきた時は、衆議院の全議席の3分の2以上がもう一度賛成してくれれば、参議院が否決してもそれは法律になります。それに必要なのは、318という大変大きな議席なんですね。そして今、民主党はおととしの総選挙で大勝したけど、でも307しかいない。ま、307って十分多いんですけど。それに、国民新党と、それから与党系の無所属を入れて、さらに社民党6人全部入れたら、319、皆さんたった1つだけ、これ多いってことになるんですよ。ところがですよ、まず、この社民党の…(むせる)、ごめんなさい、実は重症肺炎から、えー、戻ったばっかりなんで。ちょっと今日いろいろ咳き込むと思いますが、日本の肺炎の方が心配なんで続けますと、この社民党6っていうのが半ば嘘に近くてですよ、3分裂してるわけです。要するに民主党に協力するとはっきりしてるのは2人だけで、協力しないって言ってる人が2人いて、これ沖縄選出の照屋寛徳さんと、それから福島さんと大げんかしてる阿部知子さんというね、この2人はもう民主党には協力できないと言ってるわけです。で、真ん中の2人は中間なんですけど、下手するとこの4人いなくなったりするわけです。と、全然足りないと。でも、そのことに目をつぶって、社民党は、ま、何とか乗っかってくれたとしても、実はもう1個これがある。はい、出して下さい」
村西利恵
「小沢グループの小さな反乱だけで、内閣総辞職へ」
青山繁晴
「はい。これはさっきのストレートニュースでもお話ししましたけれどね。この小さな反乱が総辞職になるっていうところが実は、あの、大切なところで。例えば小沢さんについてさっき言いましたような裏の、裏の合意があってですよ、ま、小沢さん裏の合意は長年得意とした、とこでありますから、裏の合意があって、例えば小沢さんは、その、じゃあその党員資格停止、裁判で結果が出るまでは、それを仮に受け入れるとしますよね、でも、小沢さんにとってはこれやっぱり嫌なことなんですよ。そうすると、離党とかそんな大袈裟な反乱しなくてもね、この、再可決の本会議の時に、その、小沢さんに近い民主党議員が、例えば2人ぐらいですよ、1人は、例えば肺炎になりましたと。ね。あの、で、もう1人はお腹痛くなったと。で、例えばその、診断書でも出したらですよ、これは、その、反乱でも何でもない、やむを得ないってことになるんですが、当然これ全然、もう数はギリギリですからそれだけでアウトで」
岡安譲
「ほんとですね」
青山繁晴
「要するに日本は、国家予算が執行できない国に突然なるわけですよ。90兆円を超えた予算の中で44兆円の元手がないとなるとですよ、それはもちろん例えば、国債が本当の意味で、信用を失っていって、例えば金利が高くなったりですね、金利が高くなったら企業はこの不景気の中で、お金集められないってことになったり、ま、国の信用はもちろんなくなるから、その前に内閣総辞職して局面を切り替えようってことに、なってくるわけですよね。で、このように、もう菅政権は、その、欲いっぱいで自分だけはこう生き残りたいと菅さんが思っても、すでに追い詰められてる状態にあるわけです。追い詰められてる状態にありながら、あくまでも、その、自分の権力に固執しているために、実は、こういう3つの重大なことがあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「日本政治の機能停止で3つの危機、それはTPP、北方領土、そして拉致の問題」
青山繁晴
「はい。今、村西さんから機能停止っていうふうに読んでいただきましたが、そのとおりで、これを、ほんとのこと言ったら死滅状態にあると言うべきなんですね。何でかというと、TPP、北方領土、拉致問題って、こういうのは本来、とても触れる状態にないわけですよ。あの、すなわち、もうとにかく再可決をして、とにかく総辞職を避けたい、ばっかりに行ってるから。ところが、ほんとはある意味では触っちゃいけないわけです。だから、僕は前原外相も、明日から(ロシアに)行くべきじゃないと言ったんですが、これを、延命したいために、妙に触ってるわけですよね。で、まず、TPPについて言うと、こうです。はい、出して下さい」
村西利恵
「TPPとは、環太平洋パートナーシップ協定のことですが、菅総理は先月24日の施政方針演説で、『今年6月をめどに、交渉参加について結論を出す』と話しています」
青山繁晴
「はい。このTPPってのはまあその、アルファベットでね、また馴染みにくいと思いますが、これ後ろに何となく地図ありますでしょ、大きな太平洋があってですね、あの、ここに、ま、地震帯もつながってるわけですけど、もうここに、こうやって太平洋に集う諸国の中では、関税なき防衛を、いや、貿易をやりましょうって話で。僕はもともとこの構想自体には賛成なんですよ、今も。それどうしてかというと、まず、日本経済が本当に立ち直るためには、内需拡大とか、その、嘘だけ言ってたんじゃだめで、人口減るんだから内需拡大だけで生き延びるはずがないじゃないですか。やっぱり輸出を頑張らなきゃいけない、その時に、日本の輸出の希望は実は農業と水産業なんですよ。何でかというと、どれほど食料価格は高騰してるか、ご存知ですね。これだけ、ひどい地球になってしまって、気候が不順になってるから、物がちゃんと、あの、農産物やあるいは、水産製品がちゃんと獲れないので、日本の農業や水産業のように、これだけひどい天候の中でも、ある程度の水準はちゃんと維持して、しかも、例えば農薬をいちばん、少なく使う努力を今まで重ねてきて」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「工業製品で言ったら納期に当たる、期間も何とか守れる、世界最高の輸出産業になり得る、そのためには、その、例えば関税なき貿易っていう新しい考え方、有効だと、いう、考えたから、支持したんですが、今の、今までの菅政権の歩みとこれからの歩み考えると、とんでもないわけですよ。つまりその、農業は輸出に切り替えられるような改革、全く政権取り込まないまま、そして既得権益を、農協も含めて守ったまま、それだと、TPPやったら、間違いなく農業は死滅してしまいますよ!日本の農業を犠牲にしてる日本経済なんてあり得ない。それなのに菅さんが言ったのは、施政方針演説で、6月をめどに結論を出す。で、菅さんは、やりたいってのは、もう、あの、バレバレなんですよ。僕とはっきり言って理由は違います。菅さんの本音は何かってのは、このあとで言いますが、まずは、菅政権が今、TPPに実質参加したいと、いう方針を出しながらですよ、ね、その、こっそり出しながら、やってることは何かっていうのを見て下さい。はい、まずこれです」
村西利恵
「TPPに関する試算を、内閣府、経済産業省、そして農林水産省が出しているんですが、内閣府は、参加すれば、GDPが2.4兆円から3.2兆円に増えるという計算です。そして経済産業省は、不参加なら、輸出系企業を中心にGDP損失額は10.5兆円と試算しています。一方で農水省は、参加すれば、農業や関連産業のGDP損失額は7.9兆円、しかも食料自給率が40%から14%に下がると、試算しています」
青山繁晴
「はい。これちょっとあの、一見取りつきにくいかもしれませんが、言ってることは簡単でですね。まず内閣府ってのは要するに菅さんの足元の役所です。で、そこは実は、これ書いてないけど、毎年ね、毎年GDPが、TPPに参加したらそのおかげで2、3兆増えますよと。例えば10年経ったらですよ、日本経済のGDPが20兆とか30兆とか丸々増えますよと。えっそんなバラ色の話なのと」
村西利恵
「○○○○○の話ですね…」
青山繁晴
「しかも、経産省の方はですよ、もし参加しなかったら逆に、毎年10兆円ぐらい損しちゃうんですよと。これ脅しですよね、ね。そして、ま、これ(内閣府と経産省)はいちおう話一致してるように見えて、同じ政府の中の、農水省はですよ、参加したら逆に、農業だけじゃなくて関連産業もあるから、日本の経済のGDP全体が8兆円ぐらい減りますよと言ってるんですよ。これ同じ政府の言ってることでしょうか。さらに、農水省のこのシミュレーションで衝撃的なのは、今でも低い食料自給率、4割しかないのに、それがわずか14%になってしまう、つまり私たちの食べ物は、もう外国に完全依存になってしまって、もちろんこの前提にあるのは、日本の農業も水産業もお終いだってことを、言ってるわけですよね。そして、各省庁が、それぞれの立場によって違うシミュレーション出すことはもちろんあり得ますが、皆さん、これ出たのは去年の10月なんですよ。あれから4カ月経ってなお、このまんま、ほったらかしなんですよ。そして、例えば前原外務大臣は、去年の10月にですね、去年の秋に、これ統一すべきだと言ったんですよ。しかし前原さんはそりゃ北方領土も忙しいけれども、これ統一するための努力をどれほどなさったんでしょうか。何もできてません、少なくとも。そして、その前原さんの足元のその、外務省が何をしたかというと、それはこれなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「今月1日に、外務省が国会議員にTPPで交渉されている内容を報告しました」
青山繁晴
「はい。これはですね、実は外務省は、外務省はっていうかその前に日本国政府は、態度をはっきりしないから、この、TPPの各国の交渉に全然参加できてないんですよ。ね。で、したがってしょうがないから外務省は、情報収集のために、各国個別に行って情報集めてきたのに全然それ出さないから、与野党ともに国会議員が、これじゃ物事を考えられないので、その、早く出してくれって言ったらようやく今月の1日にですね、この、中身を出してきたんです」
青山繁晴
「で、ここに、書いてあるのはですね、一言で言うとここに、24作業部会って書いてあるでしょ?で、農業も含めてですね、さっき言いました農業も含めて、もう24の作業部会に分かれて、どんどんどんどん話進んでいってるわけですよ。で、菅さんは6月をめどにって言ってるけど、その間何もしない、こういうとこにも参加しないままってことですから、何が起きるかというと、日本抜きで、その、各国は、さっき言いましたとおり、外交だから仲良くするんじゃなくて、どんどんどんどん意見ぶつけ合って、何とか妥協点見つけていくわけですよね。そして日本が、今から4カ月も経って、やっぱり日本も参加しますとなったらですよ、はっきり言うと日本抜きで、日本については不利なことがどんどん細かくまとまったあとに、乗っかるって話になるんですから、それは、例えば日本農業が、その、狙い撃ちのようなことになってしまうのは明らかなんで、あの、ここで私は明言しますが、菅政権だけじゃなくて、日本の政治が現状である限りは、TPPに断固反対します!今日から明言しますが。そうでないと日本農業も日本の経済も守れないです。あの、財界のトップが、あの、要するに、今乗らないと日本経済はだめになるとおっしゃってるけども、じゃあそのあと一体、政府も財界も何をしましたか?何もしないまま、現状の既得権益のままでTPPに乗ったら、この国はお終いになります。あくまでも僕の、番組の意見じゃなくて僕の意見ですけども、これでは反対せざるを得ません。そして、私だけじゃなくて、与党の内部から重大な声が起きていてですね、あの、ひとつご紹介したいんですね。えー、皆さん、それは梁瀬進さんという、落選中の参議院議員がいます。で、梁瀬さんと僕は基本的に考え方違います、長い友人ですけどね。えー、僕は考え方の違う人が友だちに多いんです。だから正直、情報も集められると私は考えておりますが」
青山繁晴
「その梁瀬さんが、僕個人じゃなくて、その、支持者に向けて出したレポートがあるんですよ。で、その中でこういうように明言されてるんです。まず菅さんが言った平成の開国ってのは間違いだと。ね。これ(手にした用紙)あの、現物なんですけど。平成の開国は間違いだと。これ『アンカー』でも言いましたね。どうしてかというと、今、日本は鎖国してないと。それを鎖国してるかのように、アメリカに言われたかのように、今、鎖国してるから開国しなきゃいけないから、TPPに行くのは間違いだということを、梁瀬さんは明言してて、えー、この梁瀬さんの言葉をそのまま言いますとですね、えー、この菅総理の前のめりの姿勢がとても懸念されますと。えー、TPPは、リーマン・ショックで失墜したアメリカが、リーダーシップを取り戻すための反転攻勢のように感じられてならないと。要するにアメリカに乗せられてんじゃないかってことを、与党の内部から言ってるわけですね。そして、民主党議員が全員、あの(首を横に振って)、全体に何をおっしゃってるかというと、こういうことをおっしゃってるんです」
村西利恵
「民主党議員によると、『菅さんが、急にTPPを言い出したのは、アメリカに媚びるためだ』」
青山繁晴
「はい。これあの、僕の言葉ではなくて民主党議員の言葉なんですけども、何人も何人も、もうほんとにそっくり同じようなことをおっしゃるんですが、これどういうことかというと、実は菅さんは鳩山さんの身近にいましたね。で、鳩山さんが政権潰れたのはほんとはアメリカに嫌われたからだと実は菅さん思い込んでいて、あるいはそういうことを吹き込む人がいて、その、自分が、いろんなことあっても政権を守るためには、アメリカに気に入ってもらうことが大事だと。で、アメリカは、その梁瀬さんの指摘にもあったとおり、リーマン・ショック後の、失われたリーダーシップを取り戻すためにTPPに、あの、取り組んでるのは間違いのないところであって、だからTPPをやって、気に入ってもらうために、つまり菅さんの政権の欲のために、このTPPに参加しようとしてんじゃないかというのを、足元の与党議員が心配してるってことを、菅さんどうか、あなたの耳にも届くようであってほしいと僕は思います。そして、こういうはっきり言うと欲ぼけの政治のために、何が起きてるかというと、さっき言いました。もう一回出して下さいね」
村西利恵
「3つの危機ですね」
青山繁晴
「3つの危機が起きていて、はい、出して下さい」
青山繁晴
「あの、今、TPPのことをお話ししましたが、この後半に、じゃあ北方領土と、拉致問題について、何が起きてるのかを、具体的にお話ししたいんですけれども、そのためのキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『想像をはるか超えて』。失われていく日本の国益について、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、3つの危機、残るふたつは北方領土と拉致なんですけれども、私たちの想像をはるかに超えた、何が問題なんでしょうか」
青山繁晴
「はい。皆さんその北方領土と拉致に行く前に、もう一点TPPについて、えー、お話ししておきたいんですが、さっき僕は、菅政権のみならず、日本政治が現状ではTPPに断固反対すると申しましたが、それは例えばですね、自由民主党は、TPPについて態度をはっきりさせたかというと、本来3月にはっきりさせるはずが、統一地方選挙のあとに先延ばしにしましたね。今、態度曖昧なままですね」
山本浩之
「割れてますからね、自民党内も」
青山繁晴
「でもそれ自体、志低いですね。本当は統一地方選挙の前に態度をはっきりさせることが務めだと思いますし、それから野党だから、まあ忙しいでしょうが、与党時代よりはマシかもしれないから、日本としてどういう対案があるのかというのを、自由民主党の誇りを持ってまとめていただきたいんですよ(一同同意)。というのは自民党政権の時代から、例えば日米構造協議なんてありますとね、いつも、アメリカから言われる提案に、乗るのか乗らないかだけ。日本はこうするんだっていうのを、同盟なんだからぶつけなきゃいけないのに、いつもアメリカから案出されるだけだから、今こそ自民党は本当は、日本政治は、日本の対案を出すべきなんですよ。農業含めてこういうふうにするんだってことを、やるべきなのにそれができてない」
山本浩之
「そのとおりだと思います」
青山繁晴
「そしてその上でですね、その北方領土と拉致問題について言いますと、まず北方領土についてはこれがあります」
村西利恵
「前原外務大臣が、あすからロシアを訪問しますが、北方領土の問題においては、去年の11月から、ロシアの要人が次々と北方領土を訪れています」
青山繁晴
「はい。これはね、大事なことはですよ、その、大統領はいわば象徴として行ったんですが、ひとつはまあ国防大臣が行ってると。要するに非常に強硬な姿勢を示すと同時に、このバサルギンていう地域発展大臣が行ってるってのはここは非常に重大な意味があって、その意味は実はこれなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「ロシアは、北方領土の投資・開発プロジェクトを中国や韓国の企業に打診しました」
一同
「ええー……」
青山繁晴
「皆さん、これほど重大な、あるいは残念ながら私たちの想像を超えた、不法な行為ってのもないですよね。これは私たちの島です。本当は僕は千島列島全部と、南樺太も日本のものだという信念を持っておりますが、少なくとも、これをずっと呼びかけてきたんですね、日本政府は。そしてこの、日本を置き去りにして、こっち側の韓国や中国と手を組んで、ここを勝手に開発しようっていう話が進んでてですね、しかも、これは日本の存在、日本経済を、その、パッシングして、要するに日本なんかいないことにしてっていう世界の今の雰囲気と合わせてるわけです。しかもアメリカの中にもその空気があることと上手に合わせていて、これは想像を超えた事態ですから、本当は、政権の延命策なんかやってる暇があったら、中国や韓国に対しても、日本の国益をないがしろにするのかと、同じアジアの国なのかっていう外交を断固やらなきゃいけないんですよ(一同同意)。それが、もう指を加えて見てるような状況になってる。そして、皆さん今日のお話は、ほんとに最後が一番重大なお話なんですけれども、皆さんすみません、拉致問題について、この方のお顔を見て下さい」
村西利恵
「横田めぐみさん…」
青山繁晴
「はい。あの、みんなが覚えてる(こみあげる)、13歳の時の、皆さんこのお顔の表情覚えてますよね。これ何と、13歳の中学生の横田めぐみちゃんが家のすぐ近くで誘拐されて、北に連れて行かれた時の写真ですよ。これ、だから制服着てるんですよね、中学校の。そしてこのお顔を見たらですね、こんな所に連れてこられて、途中、船の中で掻きむしって、爪をはがしながら連れてこられたあとのお顔なんですよ。そしてそのあと、北朝鮮に捕らわれたまま、日本から誰も助けに来なくて、そして、こうやって大人になっためぐみちゃんの姿なんですね。これを北朝鮮は、横田めぐみさんは、首を吊って自殺したんだと、いうことを、小泉政権の時代から言ってきましたね。ところが、何とこの今の菅政権に対しては、ガラリと変わって、実はこういう動きが出てるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「捜査当局の幹部によると、『ある民間人が、横田めぐみさんの生存情報を前原外務大臣や仙谷前官房長官に持ち込んでいる』と」
青山繁晴
「はい。皆さん、あの、『アンカー』をご覧になってる方ならお分かりだと思いますが、えー、先々週に、私は、実は、これ同じルートなんですけど、つまり北朝鮮の公式の政府ルートじゃなくて、北朝鮮と関係の深い、実は、京都在住の方も含めて、何人かの日本の民間人が、前原さんや仙谷さんに個人的に接触し、その時に、例えば、大韓航空機事件の犯人の金賢姫元死刑囚に、日本語を教えたといわれる田口八重子さん、それから鳥取から29歳で誘拐されてしまった松本京子さんのお2人が、生きてることが分かったと言ってきたと。もうひとり実はお名前があって、それは、あまりにも重大だから調べさせて下さいと申しましたね。そのあと2週間かけて、僕なりに調べまして、この捜査当局と書きましたが、これもちろん複数の方々で、えー、日本の捜査機関の中でも、最も拉致問題に長く関わってきて、そして、私生活を犠牲にしてでも取り返そうと頑張ってきた人たちによればですよ、実は横田めぐみさんについても同じように、実は生きていることが分かったと、言ってきたと。そして、この菅政権が、北朝鮮とまともに交渉してくれたら、この横田めぐみさんを、が、生きて帰ることがあり得るってことを言ってきたと。これは大変なことです。しかしこの捜査当局の幹部が、じゃあどう見てるかというと、こうなんですよ。出して下さい」
村西利恵
「同じ捜査当局幹部によると、横田めぐみさんの生存情報を持ち込んだ狙いは、『日本の制裁を解除させて、アメリカ、韓国の姿勢を軟化させるのが北朝鮮の狙いだ。しかし、被害者たちを帰す見通しはない』」
青山繁晴
「はい。すなわちですね、横田めぐみさんは実は生きていたと。偽の遺骨まで出したのにそれをひっくり返す情報を、民間を使って流してですよ、じゃあ、日本が制裁を解除したら、もっと具体的な交渉を今度は北朝鮮の政府が出てきてやりましょうってことをやって、本当は帰すつもりがないのに、つまり横田めぐみちゃんは金一族の秘密を知ってしまった、家庭教師をしたから。それから例えば田口八重子さんは大韓航空機事件に、無理やり関与させられたから帰せないと、思われる。で、その恐れが強い。だから帰すつもりはないのに、日本の制裁だけ先に解除をさせて、そうすると今、厳しい姿勢をとってるアメリカや韓国を軟化させるきっかけをつかめるっていうのが、北朝鮮の狙いであって、つまり北朝鮮に利用されるぞっていうことを、政府の中の捜査当局の幹部が言ってて、もう一つ、実は今日最後に電話で話した、いちばん地位の高い方は何とおっしゃったかというと、青山さん、我々の調べでは、北朝鮮は菅政権はもたないと考えてると。そしてそのあとに、前原外務大臣が有力な総理候補と考えてて、えー、前原さんは昔から北朝鮮、韓国とご縁もある。北朝鮮2回行かれてますから、前原さんは。だから狙い定めて、個人ルートでやってきたんだと。そういうことに乗っかると、国益を危うくするだけじゃなくて、横田めぐみちゃん、もちろん生きてます。田口八重子さんももちろん生きてる、松本京子さんも生きてる。その方々の安否にも関わることになりかねない。政治家が欲で、こんなことを進めるなら、私たちは断固反対ですということを、捜査当局、普段はクールな人間がそういうことを言うと、いうのは、大きな、大きな大きな危機であると同時に、でも僕は、希望の、かすかなかすかな光でもあると思ってます。ちゃんとまっすぐ見てる人は見てる。皆さん、今日は重大なお話をいたしました。実は私は来週は、1週間お休みをいただきますけども、できたらその間にも、あの、みんなで、僕も含めて、よく、よく、考えていきたいと思います。ありがとうございました」
山本浩之
「ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
(いったんCM。その他ニュース報道及び解説のあと)
山本浩之
「来週の水曜日は、青山さんはお休みです」
青山繁晴
「はい、あの、入院して手術します。但し1週間で退院して、再来週はまた、出てきますから、ご心配なく」
山本浩之
「もう、超健康体で戻ってもらいますんで(笑)、再来週の青山さんを、またお楽しみに。今日はどうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
そういうわけで青山さんは来週はお休みです。青山さんのブログをご覧になってた方は、事情はすでにある程度ご存知だったろうと思いますが。
手術を控えられていることもあるのでしょうか、今週の青山さんには、いつにも増して気迫を感じました。
再来週、またお目にかかれるのを楽しみにしたいと思います。
さて、党首討論はツッコミどころがたくさんあったと思いますが、ここでは一点だけ。
菅さんの「まず解散だというのは、 国民の利益よりも党の利益を優先している」「今、解散したら政治空白ができる」という発言には呆れました。
リーマン・ショックで日本経済が大変だった時、菅さんはじめ民主党は麻生さんに何て言ってました?国民生活のこととか何も考えず、「解散しろ解散しろ解散しろ」ってそればっかり言ってたじゃないですか(-.-#)
今日はほかに以下のニュースについて青山さんの解説がありました。
・トヨタ車「電子制御装置に欠陥なし」 アメリカの「トヨタたたき」は終息に向かうもよう(FNN2/9)
これほんと酷い話ですよね。特に運輸省のラフード長官の手の平返しにはびっくり。口あんぐりです(・0・)
“ニュースDEズバリ”コーナー以外の部分については誰にも手渡してはならない自由意志さんが近日中にUPして下さると思いますので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「まあ今の菅政権は、なにふりかまわぬ延命策を模索し続けていると、言わざるを得ないわけなんですけれども、内政・外交、山積しております。そんな中で、これからの日本の政治はどうなっていくのか。青山さんの解説です」
青山繁晴
「はい。まず、あの、政治というのは本当は、もちろん中央政治だけじゃなくて、この大阪にも橋下知事というね、非常に勢いのある知事いらっしゃいますけれども、地方政治では、いわば、ま、賛否両論あっても、勢いのある、大きな出来事、起きてますね。あの、皆さんご承知のとおり、日曜日に河村たかしさんと、河村さんと大村さんていう新しい首長が誕生して、もう既成政党、中央の既成政党による政治っていうのはだめだよってことは、有権者からかなり示されたんですけれども。それを受けて、じゃあ政権党の今の民主党がどういう動きに出たかというと、特に菅さんがどういう動きに出たかというと、それがこれなんですよね」
村西利恵
「きのうの夜、社民党の福島党首と国民新党の亀井代表が会談を行いました」
青山繁晴
「はい。これあの、あれ、民主党いないじゃないかって思う人いるかもしれませんが、ま、要するに菅さんが、亀井さんにお願いをして、福島さんと話をしてもらったんですよね。ま、もともと亀井さんの主張でもあるんですよ。公明党と組むよりも、社民党をもう一回連立に戻せと言ってて、ま、それは実は、亀井さんの欲もあって、要するに、郵政民営化を元に戻したいと、そのためには社民党の協力の方がいいと、いう野心もあっておっしゃるわけですけれども。で、これはあの、皆さんもう『アンカー』で何度もお話ししましたけれども、今はもう春が近づくにつれて、もう大変な問題が起きてて、要は新年度予算、もう90兆円をはるかに超えた、もうどでかい予算に膨れ上がってしまったんですが、そのうちのお金、元手のうちですね、44兆円ぐらいが、特別な法律を通さないと、お金出ないんですよ。それを予算関連法案と、こう、まあするっと聞き流してしまう言葉で言うとあれですが、本当は、その予算関連法案の中には、その、44兆円という元手を出すために、赤字国債とか本来出しちゃいけないものを出しましょうって法律があって、それが公明党が協力してくれないってことが、あの日曜日の選挙でもはっきりしたんですよ。つまり公明党の側からしたら、これむしろ当然の感覚で、要するに、民主党というものに近づいたら最後、地方選挙で勝てないわけなので。だから少なくとも4月、2回ある統一地方選挙、10日と24日にあるやつが終わらないと、公明党としては協力できない。だから、民主党としては、じゃあまた社民党と組みましょうかと。これ皆さん、これだけでもね、十分呆れるでしょ?」
一同
「(同意)」
青山繁晴
「というのは、前、社民党と組んでて普天間の問題で分かれてですよ、そのあといったんまた社民党と組みましょうかと言われて、ここにあるように、いや、組むんだったら、予算に入れてる普天間を、名護に移すための、辺野古に移すための経費は予算から削ってくれって無茶なこと言われたから、諦めて、どっち行ったかというと、両極端のたちあがれ日本に行ってですよ、それ断られたら、その中から、その、与謝野さんだけ引っぱって、その、内閣に入れてですよ、それで、与謝野さん内閣に入ったまま、また今度社民党にね…」
山本浩之
「そうですね」
岡安譲
「節操がない…」
青山繁晴
「それも亀井さんにお願いして、間とりもってもらっていくっていうね、あの、これは、一般社会でもこんなことやってる人は誰も信用しませんよ。で、しかも、その要求は、実は変わってなくて、その、普天間の経費を予算から削れと。これまず、これは、アメリカだけじゃなくて国際社会から見たらですよ、菅政権は日米合意を、持ってるんですよね、普天間を移すという。で、アメリカは本心ではもう無理だなと思ってるんですよ、僕はアメリカに聞くと。それでも合意はあるわけですから。外交で合意しながら、内政では、その関連予算は削りますとなったらですよ、日本という国は外交と内政が食い違ってるという。国家じゃないと。だから、ひとり菅政権の問題だけじゃなくて、私たちの大切な祖国の日本国が、外国で信用されなくなると、いうことに直面する会談になってるわけですよ」
村西利恵
「できっこないですね」
青山繁晴
「はい。で、もうひとつはね、菅政権が、あの、小幅とは言え、法人減税やるって言ったために世界経済に影響与えて、アメリカでも法人減税がテーブルに載ってきたりしてですよ、世界経済に影響与えたのに、いや、社民党って、例えば衆議院に6人しかいない政党の要求でね、それ撤回するのかと。これも内政のことにとどまらないで、日本の経済政策ってのは訳が分からないっていうようになるわけです。しかも、それに加えて、じゃあ社民党が加わってくれたらOKなのかというと、とんでもない、これなんです」
村西利恵
「たとえ社民党を抱き込んでも、予算関連法案の衆議院再可決に失敗する可能性があると」
青山繁晴
「はい。予算関連法案はさっき申したとおりの、重大な、実は法案なんですけど、参議院で公明党の反対などもあって、否決されて、衆議院に戻ってきましたと。で、衆議院に戻ってきた時は、衆議院の全議席の3分の2以上がもう一度賛成してくれれば、参議院が否決してもそれは法律になります。それに必要なのは、318という大変大きな議席なんですね。そして今、民主党はおととしの総選挙で大勝したけど、でも307しかいない。ま、307って十分多いんですけど。それに、国民新党と、それから与党系の無所属を入れて、さらに社民党6人全部入れたら、319、皆さんたった1つだけ、これ多いってことになるんですよ。ところがですよ、まず、この社民党の…(むせる)、ごめんなさい、実は重症肺炎から、えー、戻ったばっかりなんで。ちょっと今日いろいろ咳き込むと思いますが、日本の肺炎の方が心配なんで続けますと、この社民党6っていうのが半ば嘘に近くてですよ、3分裂してるわけです。要するに民主党に協力するとはっきりしてるのは2人だけで、協力しないって言ってる人が2人いて、これ沖縄選出の照屋寛徳さんと、それから福島さんと大げんかしてる阿部知子さんというね、この2人はもう民主党には協力できないと言ってるわけです。で、真ん中の2人は中間なんですけど、下手するとこの4人いなくなったりするわけです。と、全然足りないと。でも、そのことに目をつぶって、社民党は、ま、何とか乗っかってくれたとしても、実はもう1個これがある。はい、出して下さい」
村西利恵
「小沢グループの小さな反乱だけで、内閣総辞職へ」
青山繁晴
「はい。これはさっきのストレートニュースでもお話ししましたけれどね。この小さな反乱が総辞職になるっていうところが実は、あの、大切なところで。例えば小沢さんについてさっき言いましたような裏の、裏の合意があってですよ、ま、小沢さん裏の合意は長年得意とした、とこでありますから、裏の合意があって、例えば小沢さんは、その、じゃあその党員資格停止、裁判で結果が出るまでは、それを仮に受け入れるとしますよね、でも、小沢さんにとってはこれやっぱり嫌なことなんですよ。そうすると、離党とかそんな大袈裟な反乱しなくてもね、この、再可決の本会議の時に、その、小沢さんに近い民主党議員が、例えば2人ぐらいですよ、1人は、例えば肺炎になりましたと。ね。あの、で、もう1人はお腹痛くなったと。で、例えばその、診断書でも出したらですよ、これは、その、反乱でも何でもない、やむを得ないってことになるんですが、当然これ全然、もう数はギリギリですからそれだけでアウトで」
岡安譲
「ほんとですね」
青山繁晴
「要するに日本は、国家予算が執行できない国に突然なるわけですよ。90兆円を超えた予算の中で44兆円の元手がないとなるとですよ、それはもちろん例えば、国債が本当の意味で、信用を失っていって、例えば金利が高くなったりですね、金利が高くなったら企業はこの不景気の中で、お金集められないってことになったり、ま、国の信用はもちろんなくなるから、その前に内閣総辞職して局面を切り替えようってことに、なってくるわけですよね。で、このように、もう菅政権は、その、欲いっぱいで自分だけはこう生き残りたいと菅さんが思っても、すでに追い詰められてる状態にあるわけです。追い詰められてる状態にありながら、あくまでも、その、自分の権力に固執しているために、実は、こういう3つの重大なことがあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「日本政治の機能停止で3つの危機、それはTPP、北方領土、そして拉致の問題」
青山繁晴
「はい。今、村西さんから機能停止っていうふうに読んでいただきましたが、そのとおりで、これを、ほんとのこと言ったら死滅状態にあると言うべきなんですね。何でかというと、TPP、北方領土、拉致問題って、こういうのは本来、とても触れる状態にないわけですよ。あの、すなわち、もうとにかく再可決をして、とにかく総辞職を避けたい、ばっかりに行ってるから。ところが、ほんとはある意味では触っちゃいけないわけです。だから、僕は前原外相も、明日から(ロシアに)行くべきじゃないと言ったんですが、これを、延命したいために、妙に触ってるわけですよね。で、まず、TPPについて言うと、こうです。はい、出して下さい」
村西利恵
「TPPとは、環太平洋パートナーシップ協定のことですが、菅総理は先月24日の施政方針演説で、『今年6月をめどに、交渉参加について結論を出す』と話しています」
青山繁晴
「はい。このTPPってのはまあその、アルファベットでね、また馴染みにくいと思いますが、これ後ろに何となく地図ありますでしょ、大きな太平洋があってですね、あの、ここに、ま、地震帯もつながってるわけですけど、もうここに、こうやって太平洋に集う諸国の中では、関税なき防衛を、いや、貿易をやりましょうって話で。僕はもともとこの構想自体には賛成なんですよ、今も。それどうしてかというと、まず、日本経済が本当に立ち直るためには、内需拡大とか、その、嘘だけ言ってたんじゃだめで、人口減るんだから内需拡大だけで生き延びるはずがないじゃないですか。やっぱり輸出を頑張らなきゃいけない、その時に、日本の輸出の希望は実は農業と水産業なんですよ。何でかというと、どれほど食料価格は高騰してるか、ご存知ですね。これだけ、ひどい地球になってしまって、気候が不順になってるから、物がちゃんと、あの、農産物やあるいは、水産製品がちゃんと獲れないので、日本の農業や水産業のように、これだけひどい天候の中でも、ある程度の水準はちゃんと維持して、しかも、例えば農薬をいちばん、少なく使う努力を今まで重ねてきて」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「工業製品で言ったら納期に当たる、期間も何とか守れる、世界最高の輸出産業になり得る、そのためには、その、例えば関税なき貿易っていう新しい考え方、有効だと、いう、考えたから、支持したんですが、今の、今までの菅政権の歩みとこれからの歩み考えると、とんでもないわけですよ。つまりその、農業は輸出に切り替えられるような改革、全く政権取り込まないまま、そして既得権益を、農協も含めて守ったまま、それだと、TPPやったら、間違いなく農業は死滅してしまいますよ!日本の農業を犠牲にしてる日本経済なんてあり得ない。それなのに菅さんが言ったのは、施政方針演説で、6月をめどに結論を出す。で、菅さんは、やりたいってのは、もう、あの、バレバレなんですよ。僕とはっきり言って理由は違います。菅さんの本音は何かってのは、このあとで言いますが、まずは、菅政権が今、TPPに実質参加したいと、いう方針を出しながらですよ、ね、その、こっそり出しながら、やってることは何かっていうのを見て下さい。はい、まずこれです」
村西利恵
「TPPに関する試算を、内閣府、経済産業省、そして農林水産省が出しているんですが、内閣府は、参加すれば、GDPが2.4兆円から3.2兆円に増えるという計算です。そして経済産業省は、不参加なら、輸出系企業を中心にGDP損失額は10.5兆円と試算しています。一方で農水省は、参加すれば、農業や関連産業のGDP損失額は7.9兆円、しかも食料自給率が40%から14%に下がると、試算しています」
青山繁晴
「はい。これちょっとあの、一見取りつきにくいかもしれませんが、言ってることは簡単でですね。まず内閣府ってのは要するに菅さんの足元の役所です。で、そこは実は、これ書いてないけど、毎年ね、毎年GDPが、TPPに参加したらそのおかげで2、3兆増えますよと。例えば10年経ったらですよ、日本経済のGDPが20兆とか30兆とか丸々増えますよと。えっそんなバラ色の話なのと」
村西利恵
「○○○○○の話ですね…」
青山繁晴
「しかも、経産省の方はですよ、もし参加しなかったら逆に、毎年10兆円ぐらい損しちゃうんですよと。これ脅しですよね、ね。そして、ま、これ(内閣府と経産省)はいちおう話一致してるように見えて、同じ政府の中の、農水省はですよ、参加したら逆に、農業だけじゃなくて関連産業もあるから、日本の経済のGDP全体が8兆円ぐらい減りますよと言ってるんですよ。これ同じ政府の言ってることでしょうか。さらに、農水省のこのシミュレーションで衝撃的なのは、今でも低い食料自給率、4割しかないのに、それがわずか14%になってしまう、つまり私たちの食べ物は、もう外国に完全依存になってしまって、もちろんこの前提にあるのは、日本の農業も水産業もお終いだってことを、言ってるわけですよね。そして、各省庁が、それぞれの立場によって違うシミュレーション出すことはもちろんあり得ますが、皆さん、これ出たのは去年の10月なんですよ。あれから4カ月経ってなお、このまんま、ほったらかしなんですよ。そして、例えば前原外務大臣は、去年の10月にですね、去年の秋に、これ統一すべきだと言ったんですよ。しかし前原さんはそりゃ北方領土も忙しいけれども、これ統一するための努力をどれほどなさったんでしょうか。何もできてません、少なくとも。そして、その前原さんの足元のその、外務省が何をしたかというと、それはこれなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「今月1日に、外務省が国会議員にTPPで交渉されている内容を報告しました」
青山繁晴
「はい。これはですね、実は外務省は、外務省はっていうかその前に日本国政府は、態度をはっきりしないから、この、TPPの各国の交渉に全然参加できてないんですよ。ね。で、したがってしょうがないから外務省は、情報収集のために、各国個別に行って情報集めてきたのに全然それ出さないから、与野党ともに国会議員が、これじゃ物事を考えられないので、その、早く出してくれって言ったらようやく今月の1日にですね、この、中身を出してきたんです」
青山繁晴
「で、ここに、書いてあるのはですね、一言で言うとここに、24作業部会って書いてあるでしょ?で、農業も含めてですね、さっき言いました農業も含めて、もう24の作業部会に分かれて、どんどんどんどん話進んでいってるわけですよ。で、菅さんは6月をめどにって言ってるけど、その間何もしない、こういうとこにも参加しないままってことですから、何が起きるかというと、日本抜きで、その、各国は、さっき言いましたとおり、外交だから仲良くするんじゃなくて、どんどんどんどん意見ぶつけ合って、何とか妥協点見つけていくわけですよね。そして日本が、今から4カ月も経って、やっぱり日本も参加しますとなったらですよ、はっきり言うと日本抜きで、日本については不利なことがどんどん細かくまとまったあとに、乗っかるって話になるんですから、それは、例えば日本農業が、その、狙い撃ちのようなことになってしまうのは明らかなんで、あの、ここで私は明言しますが、菅政権だけじゃなくて、日本の政治が現状である限りは、TPPに断固反対します!今日から明言しますが。そうでないと日本農業も日本の経済も守れないです。あの、財界のトップが、あの、要するに、今乗らないと日本経済はだめになるとおっしゃってるけども、じゃあそのあと一体、政府も財界も何をしましたか?何もしないまま、現状の既得権益のままでTPPに乗ったら、この国はお終いになります。あくまでも僕の、番組の意見じゃなくて僕の意見ですけども、これでは反対せざるを得ません。そして、私だけじゃなくて、与党の内部から重大な声が起きていてですね、あの、ひとつご紹介したいんですね。えー、皆さん、それは梁瀬進さんという、落選中の参議院議員がいます。で、梁瀬さんと僕は基本的に考え方違います、長い友人ですけどね。えー、僕は考え方の違う人が友だちに多いんです。だから正直、情報も集められると私は考えておりますが」
青山繁晴
「その梁瀬さんが、僕個人じゃなくて、その、支持者に向けて出したレポートがあるんですよ。で、その中でこういうように明言されてるんです。まず菅さんが言った平成の開国ってのは間違いだと。ね。これ(手にした用紙)あの、現物なんですけど。平成の開国は間違いだと。これ『アンカー』でも言いましたね。どうしてかというと、今、日本は鎖国してないと。それを鎖国してるかのように、アメリカに言われたかのように、今、鎖国してるから開国しなきゃいけないから、TPPに行くのは間違いだということを、梁瀬さんは明言してて、えー、この梁瀬さんの言葉をそのまま言いますとですね、えー、この菅総理の前のめりの姿勢がとても懸念されますと。えー、TPPは、リーマン・ショックで失墜したアメリカが、リーダーシップを取り戻すための反転攻勢のように感じられてならないと。要するにアメリカに乗せられてんじゃないかってことを、与党の内部から言ってるわけですね。そして、民主党議員が全員、あの(首を横に振って)、全体に何をおっしゃってるかというと、こういうことをおっしゃってるんです」
村西利恵
「民主党議員によると、『菅さんが、急にTPPを言い出したのは、アメリカに媚びるためだ』」
青山繁晴
「はい。これあの、僕の言葉ではなくて民主党議員の言葉なんですけども、何人も何人も、もうほんとにそっくり同じようなことをおっしゃるんですが、これどういうことかというと、実は菅さんは鳩山さんの身近にいましたね。で、鳩山さんが政権潰れたのはほんとはアメリカに嫌われたからだと実は菅さん思い込んでいて、あるいはそういうことを吹き込む人がいて、その、自分が、いろんなことあっても政権を守るためには、アメリカに気に入ってもらうことが大事だと。で、アメリカは、その梁瀬さんの指摘にもあったとおり、リーマン・ショック後の、失われたリーダーシップを取り戻すためにTPPに、あの、取り組んでるのは間違いのないところであって、だからTPPをやって、気に入ってもらうために、つまり菅さんの政権の欲のために、このTPPに参加しようとしてんじゃないかというのを、足元の与党議員が心配してるってことを、菅さんどうか、あなたの耳にも届くようであってほしいと僕は思います。そして、こういうはっきり言うと欲ぼけの政治のために、何が起きてるかというと、さっき言いました。もう一回出して下さいね」
村西利恵
「3つの危機ですね」
青山繁晴
「3つの危機が起きていて、はい、出して下さい」
青山繁晴
「あの、今、TPPのことをお話ししましたが、この後半に、じゃあ北方領土と、拉致問題について、何が起きてるのかを、具体的にお話ししたいんですけれども、そのためのキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『想像をはるか超えて』。失われていく日本の国益について、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、3つの危機、残るふたつは北方領土と拉致なんですけれども、私たちの想像をはるかに超えた、何が問題なんでしょうか」
青山繁晴
「はい。皆さんその北方領土と拉致に行く前に、もう一点TPPについて、えー、お話ししておきたいんですが、さっき僕は、菅政権のみならず、日本政治が現状ではTPPに断固反対すると申しましたが、それは例えばですね、自由民主党は、TPPについて態度をはっきりさせたかというと、本来3月にはっきりさせるはずが、統一地方選挙のあとに先延ばしにしましたね。今、態度曖昧なままですね」
山本浩之
「割れてますからね、自民党内も」
青山繁晴
「でもそれ自体、志低いですね。本当は統一地方選挙の前に態度をはっきりさせることが務めだと思いますし、それから野党だから、まあ忙しいでしょうが、与党時代よりはマシかもしれないから、日本としてどういう対案があるのかというのを、自由民主党の誇りを持ってまとめていただきたいんですよ(一同同意)。というのは自民党政権の時代から、例えば日米構造協議なんてありますとね、いつも、アメリカから言われる提案に、乗るのか乗らないかだけ。日本はこうするんだっていうのを、同盟なんだからぶつけなきゃいけないのに、いつもアメリカから案出されるだけだから、今こそ自民党は本当は、日本政治は、日本の対案を出すべきなんですよ。農業含めてこういうふうにするんだってことを、やるべきなのにそれができてない」
山本浩之
「そのとおりだと思います」
青山繁晴
「そしてその上でですね、その北方領土と拉致問題について言いますと、まず北方領土についてはこれがあります」
村西利恵
「前原外務大臣が、あすからロシアを訪問しますが、北方領土の問題においては、去年の11月から、ロシアの要人が次々と北方領土を訪れています」
青山繁晴
「はい。これはね、大事なことはですよ、その、大統領はいわば象徴として行ったんですが、ひとつはまあ国防大臣が行ってると。要するに非常に強硬な姿勢を示すと同時に、このバサルギンていう地域発展大臣が行ってるってのはここは非常に重大な意味があって、その意味は実はこれなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「ロシアは、北方領土の投資・開発プロジェクトを中国や韓国の企業に打診しました」
一同
「ええー……」
青山繁晴
「皆さん、これほど重大な、あるいは残念ながら私たちの想像を超えた、不法な行為ってのもないですよね。これは私たちの島です。本当は僕は千島列島全部と、南樺太も日本のものだという信念を持っておりますが、少なくとも、これをずっと呼びかけてきたんですね、日本政府は。そしてこの、日本を置き去りにして、こっち側の韓国や中国と手を組んで、ここを勝手に開発しようっていう話が進んでてですね、しかも、これは日本の存在、日本経済を、その、パッシングして、要するに日本なんかいないことにしてっていう世界の今の雰囲気と合わせてるわけです。しかもアメリカの中にもその空気があることと上手に合わせていて、これは想像を超えた事態ですから、本当は、政権の延命策なんかやってる暇があったら、中国や韓国に対しても、日本の国益をないがしろにするのかと、同じアジアの国なのかっていう外交を断固やらなきゃいけないんですよ(一同同意)。それが、もう指を加えて見てるような状況になってる。そして、皆さん今日のお話は、ほんとに最後が一番重大なお話なんですけれども、皆さんすみません、拉致問題について、この方のお顔を見て下さい」
村西利恵
「横田めぐみさん…」
青山繁晴
「はい。あの、みんなが覚えてる(こみあげる)、13歳の時の、皆さんこのお顔の表情覚えてますよね。これ何と、13歳の中学生の横田めぐみちゃんが家のすぐ近くで誘拐されて、北に連れて行かれた時の写真ですよ。これ、だから制服着てるんですよね、中学校の。そしてこのお顔を見たらですね、こんな所に連れてこられて、途中、船の中で掻きむしって、爪をはがしながら連れてこられたあとのお顔なんですよ。そしてそのあと、北朝鮮に捕らわれたまま、日本から誰も助けに来なくて、そして、こうやって大人になっためぐみちゃんの姿なんですね。これを北朝鮮は、横田めぐみさんは、首を吊って自殺したんだと、いうことを、小泉政権の時代から言ってきましたね。ところが、何とこの今の菅政権に対しては、ガラリと変わって、実はこういう動きが出てるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「捜査当局の幹部によると、『ある民間人が、横田めぐみさんの生存情報を前原外務大臣や仙谷前官房長官に持ち込んでいる』と」
青山繁晴
「はい。皆さん、あの、『アンカー』をご覧になってる方ならお分かりだと思いますが、えー、先々週に、私は、実は、これ同じルートなんですけど、つまり北朝鮮の公式の政府ルートじゃなくて、北朝鮮と関係の深い、実は、京都在住の方も含めて、何人かの日本の民間人が、前原さんや仙谷さんに個人的に接触し、その時に、例えば、大韓航空機事件の犯人の金賢姫元死刑囚に、日本語を教えたといわれる田口八重子さん、それから鳥取から29歳で誘拐されてしまった松本京子さんのお2人が、生きてることが分かったと言ってきたと。もうひとり実はお名前があって、それは、あまりにも重大だから調べさせて下さいと申しましたね。そのあと2週間かけて、僕なりに調べまして、この捜査当局と書きましたが、これもちろん複数の方々で、えー、日本の捜査機関の中でも、最も拉致問題に長く関わってきて、そして、私生活を犠牲にしてでも取り返そうと頑張ってきた人たちによればですよ、実は横田めぐみさんについても同じように、実は生きていることが分かったと、言ってきたと。そして、この菅政権が、北朝鮮とまともに交渉してくれたら、この横田めぐみさんを、が、生きて帰ることがあり得るってことを言ってきたと。これは大変なことです。しかしこの捜査当局の幹部が、じゃあどう見てるかというと、こうなんですよ。出して下さい」
村西利恵
「同じ捜査当局幹部によると、横田めぐみさんの生存情報を持ち込んだ狙いは、『日本の制裁を解除させて、アメリカ、韓国の姿勢を軟化させるのが北朝鮮の狙いだ。しかし、被害者たちを帰す見通しはない』」
青山繁晴
「はい。すなわちですね、横田めぐみさんは実は生きていたと。偽の遺骨まで出したのにそれをひっくり返す情報を、民間を使って流してですよ、じゃあ、日本が制裁を解除したら、もっと具体的な交渉を今度は北朝鮮の政府が出てきてやりましょうってことをやって、本当は帰すつもりがないのに、つまり横田めぐみちゃんは金一族の秘密を知ってしまった、家庭教師をしたから。それから例えば田口八重子さんは大韓航空機事件に、無理やり関与させられたから帰せないと、思われる。で、その恐れが強い。だから帰すつもりはないのに、日本の制裁だけ先に解除をさせて、そうすると今、厳しい姿勢をとってるアメリカや韓国を軟化させるきっかけをつかめるっていうのが、北朝鮮の狙いであって、つまり北朝鮮に利用されるぞっていうことを、政府の中の捜査当局の幹部が言ってて、もう一つ、実は今日最後に電話で話した、いちばん地位の高い方は何とおっしゃったかというと、青山さん、我々の調べでは、北朝鮮は菅政権はもたないと考えてると。そしてそのあとに、前原外務大臣が有力な総理候補と考えてて、えー、前原さんは昔から北朝鮮、韓国とご縁もある。北朝鮮2回行かれてますから、前原さんは。だから狙い定めて、個人ルートでやってきたんだと。そういうことに乗っかると、国益を危うくするだけじゃなくて、横田めぐみちゃん、もちろん生きてます。田口八重子さんももちろん生きてる、松本京子さんも生きてる。その方々の安否にも関わることになりかねない。政治家が欲で、こんなことを進めるなら、私たちは断固反対ですということを、捜査当局、普段はクールな人間がそういうことを言うと、いうのは、大きな、大きな大きな危機であると同時に、でも僕は、希望の、かすかなかすかな光でもあると思ってます。ちゃんとまっすぐ見てる人は見てる。皆さん、今日は重大なお話をいたしました。実は私は来週は、1週間お休みをいただきますけども、できたらその間にも、あの、みんなで、僕も含めて、よく、よく、考えていきたいと思います。ありがとうございました」
山本浩之
「ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
(いったんCM。その他ニュース報道及び解説のあと)
山本浩之
「来週の水曜日は、青山さんはお休みです」
青山繁晴
「はい、あの、入院して手術します。但し1週間で退院して、再来週はまた、出てきますから、ご心配なく」
山本浩之
「もう、超健康体で戻ってもらいますんで(笑)、再来週の青山さんを、またお楽しみに。今日はどうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
そういうわけで青山さんは来週はお休みです。青山さんのブログをご覧になってた方は、事情はすでにある程度ご存知だったろうと思いますが。
手術を控えられていることもあるのでしょうか、今週の青山さんには、いつにも増して気迫を感じました。
再来週、またお目にかかれるのを楽しみにしたいと思います。
さて、党首討論はツッコミどころがたくさんあったと思いますが、ここでは一点だけ。
菅さんの「まず解散だというのは、 国民の利益よりも党の利益を優先している」「今、解散したら政治空白ができる」という発言には呆れました。
リーマン・ショックで日本経済が大変だった時、菅さんはじめ民主党は麻生さんに何て言ってました?国民生活のこととか何も考えず、「解散しろ解散しろ解散しろ」ってそればっかり言ってたじゃないですか(-.-#)
今日はほかに以下のニュースについて青山さんの解説がありました。
・トヨタ車「電子制御装置に欠陥なし」 アメリカの「トヨタたたき」は終息に向かうもよう(FNN2/9)
これほんと酷い話ですよね。特に運輸省のラフード長官の手の平返しにはびっくり。口あんぐりです(・0・)
“ニュースDEズバリ”コーナー以外の部分については誰にも手渡してはならない自由意志さんが近日中にUPして下さると思いますので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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