■11/5放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
アメリカ新大統領誕生(1)変わるアメリカ(2)対日政策はどうなる?青山ズバリ
アメリカに新大統領が誕生ってことで、テーマはもちろんオバマさん。そこから話は広がって、ロビー活動と(なぜか)WBC、イスラエルがイラン空爆?、日本もテロの対象に?、さらには金正日の写真解説、とにかく今回は濃いです(^^ゞ
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。原寸大画像ですので、クリックしていただいてもこれ以上大きくは表示されません。あしからず<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
<まずはオバマさん当選について、青山さんの見解を箇条書きにて>
●オバマさんの圧勝だという話があって、それはもちろん間違いではないが、あくまで選挙人の数でダブルスコアみたいになってるということであって、
得票率を見ると今のところ52%(オバマ)と47%(マケイン)と、5%しか差がない。直近の世論調査だと、大きい差だと14%ぐらいあったが、この番組でお話しした『ブラッドリー効果』(いざ投票となると人種偏見が出てくる)がやっぱり効いた。
●でも最後についに黒人大統領を生んだというのは、アメリカの民主主義の底力と思う。僕自身がアメリカに出張すると、ワシントンやニューヨークあるいはロスやシスコに行ってる時は良いが、ところがもっと
地方に行くと信じがたい人種差別を何度も受けた。黄色人種だからといって差別される国はアメリカ以外に経験ない。その上に黒人であればほんとに根深い差別があるのがアメリカなのに、金融危機とイラク戦争の泥沼でアメリカはこのままだと駄目になるから、もうアメリカをいわば自分で叩き壊すように黒人大統領を生んだっていうのはすごい意義があると思うし、それからオバマさんの演説を聞いている聴衆で黒人の方、泣いている人が多かった。僕も見ていてやはり胸に響くものがあった。つまり僕が差別されるだけじゃなくて、空港などで黒人が酷い目にあってるのを何度も見たから。
●オバマさんが何をチェンジするか分からないし、金融危機にマジックがあるわけでもないが、このままだとアメリカは滅びるから、もう考えられないことをやろうという、それが全ての勝因。
●(経済政策について)金融危機と同時に今は大不況に入りつつあるわけだが、金融危機についてはオバマさんはもう、ブッシュ政権がやった公的資金の投入を支持した。むしろそれがウケた。国民には不人気なのに、しかも敵の共和党なのにちゃんと支持するんだ、こいつは筋通ってるんじゃないかと支持された。これはもうこれしかない。
●財務長官のポールソンさんって人を、今、彼は秘かに留任運動をやってるが、政権を超えて留任させるのかどうか。問題は大不況の方。本当は財源問題があるのだが、とにかく基本的には減税しかない。マケインさんの方は企業減税とか富裕層にも減税の恩恵が行くような、富める者からお釣りが落ちてくるような減税を言っていた。オバマさんの方はそうじゃなくて、中低所得者、真ん中以下の人に対する減税をたくさんやると言ってたので、それをとりあえずやらなきゃいけないが、ところがアメリカは4550億ドルの財政赤字を抱えている。その
減税の財源をどこから持ってくるのか?と。それから仕事のない人が多いから公共事業もやらなきゃいけない。その財源もどうするのか。オバマさんはそれを分かってるので、だから演説でも顔つきが極めて厳しかった。「今夜はお祭りだけど、明日からもう仕事しなきゃいけないんだ」ってことを言っていた。それが大統領の資質のある人だなあという気もした。浮かれていないところが。
・・・・・・・・ここから“ニュースDEズバリ”コーナー・・・・・・・・
山本浩之
「この後の青山さんのコーナーでも引き続き、オバマ新大統領…と言うのはまだ早いですが、に、まつわる話だというふうに聞いてますが」
青山繁晴
「はい。あの、大統領選挙のお話、お腹いっぱいかもしれないけど、いや、そうじゃなくて、もう常にアメリカの大統領選挙って世界に響きますけど、今回は特に日本を含めた世界に響くから、やっぱりコーナーでもこの大統領選挙の話をしたいんですけど、今、オバマさんが浮かれてないということを申しましたけど、その深い背景がもう1つあります。それがこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『就任式までの危機』」
青山繁晴
「はい。アメリカの大統領選挙っていうのはこのように11月に行われてですね、就任式は1月20日と決まってます。1月20日の正午に合衆国の新しい大統領が最高裁長官と向かい合ってですね、皆さん記憶にあると思いますね、聖書の上に手を置いて、その誓いを述べますよね。で、その
1月20日の就任式までの間に、つまり一種の政治空白が生じるわけですね。特に共和から民主に移るので、その政治空白の間に、実は日本を巻き込む、えー、ちょっと僕も言うのが辛いような危機が待ち受けてる。それを、危機を煽るんじゃなくて準備するために、僕たちがみんなで備えるために、今日はその話をしたいと思います」
山本浩之
「分かりました。それではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)