「ムーブ!」中国は北朝鮮をどう見ているか(付:最近のニュース)
■10/7(火)放送「ムーブ!」チャイナ電視台
中国、アメリカという大国を相手にしたたかな外交を展開する北朝鮮――。
中国に詳しいジャーナリスト、富坂聰さんの解説です。
もっと早くにUPしようと思ってたんですが、ついつい後回しになってしまいました。
最後に中国・北朝鮮関連はじめ、最近気になったニュースも紹介します。何か嫌なことが多かったですけどね(T^T)
細かい相づちや間投詞、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はテレビ画面をデジカメで撮影しました。粗くて見にくいですがお許し下さい。原寸大画像ですので、クリックしていただいてもこれ以上大きくは表示されません。あしからず<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
“みつ月”は昔の話 中国の対北朝鮮外交(当日のテレビ欄より)
中国、アメリカという大国を相手にしたたかな外交を展開する北朝鮮――。
中国に詳しいジャーナリスト、富坂聰さんの解説です。
もっと早くにUPしようと思ってたんですが、ついつい後回しになってしまいました。
最後に中国・北朝鮮関連はじめ、最近気になったニュースも紹介します。何か嫌なことが多かったですけどね(T^T)
細かい相づちや間投詞、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はテレビ画面をデジカメで撮影しました。粗くて見にくいですがお許し下さい。原寸大画像ですので、クリックしていただいてもこれ以上大きくは表示されません。あしからず<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
…………………………VTR開始…………………………
血で固められた友情と呼ばれた中朝関係。
実は疑心と不信、そして嫌悪と憎悪にまみれているということを容赦なく綴った1冊の本が、1年前、日本でも出版された。
その名も「対北朝鮮・中国機密ファイル」。
中国の現役官僚5人が、匿名で北朝鮮を批判する内部文書をまとめたものだ。
さらに今年、またしても現役軍人が金正日政権に言及したレポートを発表。
(「中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”」文藝春秋刊)
1年前の「なぜ金正日政権は崩壊しないのか」という見出しは、こう変わった。
「金正日政権崩壊の日は必ず訪れる」――。
北朝鮮に振り回され続けた中国の目線。
2冊の本を編集した富坂聰氏が、日本人が描く中朝関係の常識を覆します。
…………………………VTR終了…………………………
堀江政生
「去年9月に発売されたのが『対北朝鮮・中国機密ファイル』という本ですね。著者は中国共産党の現役幹部ら5人ということです。そして今年、『中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”』、こちらは50歳の現役軍人が内部情報を匿名で書き綴ったわけです。つまりこれを読めば、中国が北朝鮮に対してどういう感情を抱いているのかというのがよくわかる、本音が聞けるということなんですが、ただ、こんなことが許されるわけがない」
堀江政生
「こちらの帯の部分、この帯があるんですけれども、これ小さく書かれているんですけれども、『論文発表で著者は謹慎処分に』とあるように、やっぱり決死の覚悟で書いたわけです。中国から見た北朝鮮なんですが、どう映っているのか。この本の編者であります富坂さんは、この本を編じながら、でも実は違うかもしれないと思いながら、この本を編集したということですね。まずこちらです」
関根友実
「はい、よろしくお願いします。かつて中国は、毛沢東氏と金日成氏が鮮血によって築かれた兄弟のような友情関係にあった。まさに鉄板だったという時代がありました」
関根友実
「しかしながら、このような中国と北朝鮮との関係はもはやないということなんですね。実はこんなアンケートがあります。中国の一般人に聞きました。行きたくない国ワースト3の中には北朝鮮がランクインされていましたり、年に数回ですね、中国の若いエリート官僚と北朝鮮の在中国朝鮮人が会合するらしいんですけれども、その食事会の中でも、中国のエリート官僚が北朝鮮の経済状況を皮肉った発言などをするなど、非常に現場でもギスギスした関係にあるということですね」
堀江政生
「一般の人あるいは官僚同士っていうようなところも、あんまり良くない関係かもしれない。で、それを実際に裏付けてしまった出来事、それが核実験だというんです」
関根友実
「はい。6カ国協議で協議する中に、北朝鮮は2006年の10月、核実験を実施しました。すると中国は6カ国協議の議長国でしたから、そのメンツが丸つぶれになってしまったということで、北朝鮮に対し怒りを覚えたんですね。そこでプラス、まわりの目を気にして、メンツもありましたから、国連安保理での北朝鮮への制裁決議に賛成しました。すると北朝鮮側は、なるほど中国さんはそういう出方をするわけね、と見極めた。ということで、だんだんだんだん不信感が募っていったわけですね」
関根友実
「同じ頃、北朝鮮ではこんな出来事もありました。まさに2006年の10月なんですが、北朝鮮の外交官と国際問題の研究者が共同で『中国不要論』というレポートを共同発表しました。この中では実例などを挙げて、30ページに渡り中国批判をくり広げたんです。実はこのレポート、金正日総書記も支持したとも言われているということなんですね」
堀江政生
「ま、この本の中でですね、中国にとって北朝鮮はこれ、『養虎遺患(ヤンフーイーファン)』というようなことが書かれている。これ、どういう意味でしょうかね」
富坂聰
「これはですね、あの、ま、凶暴なものを飼ってですね、そのことによってかえって自分が噛まれる危険性を、その、抱え込んじゃったということですね」
堀江政生
「それが虎」
富坂聰
「そうですね」
堀江政生
「虎を飼ってみたものの、結果的には自分たちが噛まれるかもしれないと」
富坂聰
「そうですね」
堀江政生
「はあはあ、はあはあ。そういう存在だと中国は、ということ、北朝鮮はそういう国なんだというふうに中国は思っているということですね。これはやっぱり一番大きな原因は核実験ですか」
富坂聰
「あのー、そうですね。これは積み重なったものがあるんですけども、ま、その、さかのぼればですね、92年のあの、韓国と中国が国交を樹立したことから始まるんですけどもね、そのあたりからもうお互いに不信感を募らせていって、で、まああの、ピークに来たのがその、6カ国協議での中での問題っていうことになりますね」
堀江政生
「結局、虎だっていうことは、やはりその核実験、核を持ったっていうようなことも含めて、脅威であるということですね」
富坂聰
「そうですね、ええ、つまりですね、あのー、北朝鮮が核を持った時点で、ま、中国側もはっきりと言ってるんですけど、これは3億人の中国人が射程圏内に入ってますから、これ日本どころじゃない脅威なんですよ、本来言えば。だからそれをその、許したってことに関しては中国国内でもすごくその、反発がある。で、それに対して何の策も取らなかった中国共産党の指導部に対してはですね、中からその、非常に不満の声が出てる。で、要するにそういう、その曖昧な、これまでのその、なあなあな、もう一見オモテではもう友好友好と言いながら、実は何の友好もない、そういういい加減な関係はやめた方がいいんじゃないかという声が、まあ官僚の中からかなり挙がっていて、そういう声の1つとしてオモテに出てきたのが、まあこの本だというふうに考えて…」
堀江政生
「わかりました。一方でこの中朝の不仲説、これを喜んでる国があります。本の中では『中朝分断はアメリカの作戦通り』だとあります。しかし編者であります富坂さんは、いやいや、これ北朝鮮の狙い通りなんじゃないかという見方をしているということなんですが、まず中国の見方、アメリカの作戦通り、これはどういうことなんでしょうか」
関根友実
「はい。アメリカの最大の脅威は中国だとされています。国力、軍事力が増強するのではと、アメリカは不安に思っているということなんですね。対策として、中国の周辺国を押さえる。たとえば日本、北朝鮮、台湾に戦略的軍事基地を置きたいとアメリカは思っていると。そのためには、中国と北朝鮮の間に亀裂を生じさせなければならない、ということなんですね。そこでアメリカは、1992年です、中国と韓国が国交を樹立した、これで中国と北朝鮮の間にピリリと亀裂が入るのではないかと見込むわけなんですね」
関根友実
「それを見逃さず、核問題に関し、北朝鮮との直接交渉を避けて国際化します。そしてわざと6カ国協議に持ち込んで、わざとアメリカは中国に議長国を任せたということなんですね。そこで中国は北朝鮮の無謀な言動を批判することになります。そこで北朝鮮と中国の間に亀裂がますます入るということなんですね」
堀江政生
「なるほどね。三段論法的にはなるほどと思います。さらに北朝鮮はアメリカの言いなりになっているということになりまして、金政権が崩壊するというようなところまでアメリカは読んでいるのではないかというんですが、この考え、どうでしょう」
富坂聰
「えーと、まあですから、私はね、これあの、むしろ北朝鮮側にもアメリカに近寄っていくメリットがすごく大きくあってですね。で、つまり要するに、中国からいろんな支援を受けてたりですね、中朝貿易っていうのがあるんですけども、ただ、そのキャパシティから考えるとですね、アメリカをはじめとするですね、アメリカと要するにこれはもう関係を修復すれば、全西側と貿易もできるし、で、しかも援助も受けられる。すると日本もついてきますから。そういうこと考えたらですね、これまでの、要するに援助の額なんかも一気にはね上がるわけです。だから北朝鮮にとってのメリットはものすごく大きい」
堀江政生
「そうかそうか。で、アメリカはここまで深読みをしてやってました?」
富坂聰
「アメリカはですね、私はそんなに周到な考えに基づいて、こう国際戦略立ててるとはあんまり思わないですね」
堀江政生
「結果論的にはこうなってるけど、これはたまたまの積み重ねですか」
富坂聰
「これはですね、たぶんその、中国側の人間たちが分析してるものなんで、中国側っていうのは、もう基本的に最初に思うことは、要するに東アジアのそのプレゼンスとか、東アジアにおけるその、イニシアティブをアメリカに持って行かれることがいちばん嫌なんです。だからそのことにまず、その、流れていくというのが、ま、考え方としてはあるんですね。だからそこにかなりその、ウエイトがかかっちゃってるっていうのは、まあ最初からある」
堀江政生
「中国側の見方として、少しフィルターがかかっているのがある。で、結果的に富坂さん、今おっしゃられた通り、こういう見方です。『アメリカに近づいていったのは実は北朝鮮なんだ』ということなんです。『北朝鮮がシナリオを書いたんじゃないか』と」
関根友実
「はい。核実験直後の2006年10月なんですが、北朝鮮の金桂冠外務次官は、アメリカのヒル国務次官補にあるメッセージを送っているんです。『アメリカと北朝鮮で国交樹立できれば、うちは南朝鮮よりも建設的なパートナーになるだろう』と言ってるんですね。さらにたたみかけるように、去年の9月です、半年ぶりの米朝作業部会が始まりましたし、11月には北朝鮮は『ドル紙幣の偽造を中止する』なんて、アメリカに媚びるようなことを言っているということですね」
堀江政生
「つまり北朝鮮としたら、やっぱりいちばん近づきたいのはアメリカであって、中国でもなければもちろん日本でもない、こういうことですか」
富坂聰
「そうですね。だからその、アメリカへの前哨戦として日本へ近づこうとした時期ももちろんあったんですね。だけども、それがちょっとその、煩わしい手続きが必要だということになっちゃったんで、一気に飛び越してやった」
堀江政生
「煩わしいって、たとえば拉致問題とか、いろいろもう解決しなきゃならない問題がいっぱいある」
富坂聰
「そうですね」
堀江政生
「それだったら一気に飛び越えてアメリカに行こうと」
富坂聰
「それがまあわりと功を奏したっていうかですね、わりとこれ上手くいったんですね。で、去年の秋頃の、あの、一連の流れはあの、『金正日のラブレター』と言われてる動きでね、それはもうアメリカに対して、ま、我々とアメリカが組めば中国牽制できますよということまで言ったというふうに、まあ中国側では言われている。これにまあ、激怒するわけですね、中国側は」
堀江政生
「えー、こう見てみると北朝鮮、相当、ま、したたかですね、勝谷さん」
勝谷誠彦
「だけどさ、ラブレターったって、ラブレターの時の条件にね、『あなたの国の偽札刷るのやめるわ』って書くの、どういう国だと(一同笑)。そもそもの前提がおかしいだろ、お前、みたいな」
堀江政生
「いや、だから、だけどアメリカもね、相手にしないわけじゃなくて、してるわけでしょ」
勝谷誠彦
「まあねー、使い道あると思ってるわけですよ、やっぱり」
関根友実
「地下資源があったりもねー、しますしね」
勝谷誠彦
「と同時に、と同時に、北朝鮮は韓国では反米感情を煽る工作を明らかにやってますから。韓国とは離反させて自分たちの方を向かせようとしてるわけですね」
関根友実
「いやー、やっぱりしたたかですね」
富坂聰
「ええ、したたかです」
堀江政生
「えー、で、実は中国が北朝鮮をどう見てるのか。いちばんの関心事はやっぱり金正日総書記なんです。この人がどうなっているのかということですね。中国の党中央ではですね、『朝鮮半島突発事件応急チーム』なるものが発足していまして、金正日さんどうなってるかっていうのを研究しているんです。やはり議題の中心になるのが、そしてポストだということになるわけです」
関根友実
「3つ考えられています。金正日総書記の側近に支えられて金正日総書記が病床から支配を続ける。2つめ、3年以内に金正日総書記が死亡すれば集団指導体制による暫定政権が築かれるのではないかと。で、さらに3人の息子が、いっぺんにじゃなくて、ま、誰かが世襲をするのではないか」
堀江政生
「中でも中国がいちばん重要視しているのは、“病床支配”だということらしいですね」
富坂聰
「ええ、結局ですね、それはやっぱりあの、金正日に代わる者はないと。代われる、要するに権威もないということですね。やっぱりそれは頭がしっかりしてる以上ですね、それはあの、病床からコントロールせざるをえない。これ、あの、毛沢東の晩年と全くいっしょなんですね、ええ。で、その時にもうあの、チョウタクレイ(と聞こえるが、張玉鳳のこと?)という、その女性の秘書がですね、出入りをして、メッセンジャーとしてなるんですけど、同じような役割を果たす女性として、金玉(キムオク)という人物が今、その中国の方で注目されているという話ですね」
堀江政生
「つまり中国としては、毛沢東さんのその最後のところっていうのの、成功体験かどうかわかりませんけど、やったことがあるから」
関根友実
「記憶があるから」
堀江政生
「おそらくそういうことをしてくるだろう、という読みなんですか」
富坂聰
「その時に、ま、秘書になった女性っていうのは、あの、国家主席の華国鋒(カコクホウ)ですよね、それよりも権限が大きかったっていうふうにも言われてるんですね。だから、そういうことになる可能性もあるというふうに見てるんですね」
堀江政生
「なるほどね。えー、須田さん、ま、一連の動きの中でやはりここにポイントが来そうですね」
須田慎一郎
「うん、あの、ですから、アメリカの方から見ますとね、数年前にファンジョブ(ファン・ジャンヨプのこと?漢字では「黄長●(=火へんに華)」)っていう元書記がですね、アメリカを訪問したことありましたよね。で、議会証言なんかやった時にですね、実はアメリカの軍事衛星があることを捉えてたんですよ。それ何かっていうと、中朝国境地帯にですね、ファンジョブがアメリカに行った途端にですね、中国の人民解放軍がダーッと押し寄せてくると。で、これを、あるメッセージとしてアメリカサイドは受け止めた。どういうことかというと、朝鮮半島に○○(聞きとれず)有事があった場合には、要するにアメリカ主導でですね、北朝鮮に政権ができることも、あるいは韓国中心に朝鮮半島が統一することも、要するに中国としては絶対許さないぞと。もしそれをやるんだったら、中国と事を構えるんだろうと、構えることを覚悟しろというふうにアメリカ側はメッセージとして受け止めたんですね。で、ということは、その後何か起こったかというと、アメリカとしてはですね、あまり北朝鮮に深入りをすることはやめようじゃないかと。だから非常にですね、富坂さんが先ほど説明していただいたね、中国のアメリカに対する見方、今申し上げたアメリカの中国に対する見方、北朝鮮に対する見方っていうのは見事にですね、こう組み合わさってくるんではないのかなっていう感じがしますよね」
堀江政生
「その中で、どうやらキムオクさんという人がこれから実権を握っていきそうですか」
富坂聰
「んー、ま、権力を握るかどうかは別として、要するにその、非常にその動きをその、ウォッチされる対象になると思います」
堀江政生
「重要な人物になると」
富坂聰
「なると思いますね」
勝谷誠彦
「これ、1つだけいい?これね、基本的な理解として、もともと、もともと中国人と朝鮮人っていうのはものすごく仲が悪いんです。たまたまイデオロギーがあるから今ここにくっついてるだけでですね。それはもう、こないだの北京オリンピックの時に中国人観光客が韓国の選手たちに対して、どれだけブーイングしたかっていうのを見ていてもわかるように、それはやっぱり基本的な理解でね、知っておくといいと思いますね」
堀江政生
「お隣同士、難しいですからね」
勝谷誠彦
「そうです」
堀江政生・関根友実
「ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
この放送があった5日後、アメリカは北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除したわけです。
次期大統領に就任する可能性が高いオバマさんは指定解除を支持していますし、今後アメリカはますます北朝鮮の思う壺にはまっていくのかと思うと、やりきれないです(T^T)
逆に、放送の2日前にはこんな報道がありました。
■「大躍進」餓死者は3600万人=元新華社記者、異例の著書で推計−中国(時事10/5)
富坂聰さん編纂の2冊といい、近頃の中国では「タブーを破って出版」ってのが流行ってるんでしょうか?(さすがに中国本土で出版するのは無理のようですが)
まあでもこの2冊はともに匿名での出版ですから。実名で堂々と中共批判ができるまでにはまだまだ時間がかかりそうですね。……って、現役軍人や官僚が実名で堂々と批判できる事態になったら、もはやすでに中共は崩壊してるってことになりますか(^_^;
それにしても「大躍進」の死者数3600万人ってすごい数ですよね。「南京大虐殺」の「死者」は捏造までしてやっと「30万人」ですから。
中国の言論状況は現在どうなってるのでしょう?
10月27日付産経新聞のコラムにこんな記事が載ってました。
■【外信コラム】北京春秋 監視される知識人(産経10/27)
胡佳氏といえば、妻である曽金燕さんが北京五輪開幕前日に公安当局によって連行され、遼寧省大連市のホテルに閉幕前日の8月23日まで軟禁されていました。五輪取材に訪れた外国メディアが、曽さんと接触することを恐れたためらしいです(朝日10/14)。
日本ではこのことはあまり報道されませんでしたが、外国メディアは五輪開幕直後、「曽さんが行方不明だ」「中国当局が拘束しているのではないか」と、大きく報道していました(一例としてAFP8/7)。
ノーベル平和賞の候補に挙げられていた胡佳氏ですが、今年受賞したのはフィンランドのマルッティ・アハティサーリ前大統領で、残念ながら胡佳氏の受賞はなりませんでした。
が、事前に胡佳氏が有力候補だと言われていたため(「最有力候補」と謳ったメディアもありました)、中国外務省は会見で「正しい人選をするべき」「中国国民の感情を傷つけるような行為は慎むべき」「収監されている反体制活動家への授与は、内政および司法の独立への干渉に当たる」と牽制を繰り返したのです。
そのため、欧米諸国からは「胡佳氏が受賞を逃したのは、ノーベル平和賞の選考委員会が中国の圧力に屈したからではないか」といった観測も流れたようです。
それに対する逆襲でしょうか、欧州議会は今年の「思想の自由のためのサハロフ賞」に胡佳氏を選出しました。これは人権向上に貢献した個人や団体をたたえる欧州議会では最高の賞とのことです。
これについて、中国側は「(授与しないよう)掛け合ってきたにもかかわらず、犯罪人に賞を授与することは不満だ。内政干渉だ」と批判したそうです(中日10/24)。
……って、あら?「授与しないよう圧力かけてきました〜」って白状しちゃってますね、中共(^_^;
まあとにかく北京五輪が終わっても中国の言論状況はまるで変化なし、知識人はじめ中国人民は未だに中共の弾圧に苦しんでいる、ということになるのでしょう。
中共の弾圧といえば、こちらも気になるチベット問題。
ダライ・ラマ14世の特使が10月30日、中共側との対話のため北京入りしました。北京五輪後初めての対話ですが、中共がダライ・ラマ側の要求に譲歩する可能性は低く、残念ながら進展は見込めそうもないというのが一般の見方のようです(共同10/30)。
そんな中、ダライ・ラマが訪日されましたね。日本外国特派員協会や福岡県仏教連合会で講演するそうですが、どのような発言をされるのか注目ですね(産経10/31)。
あと北朝鮮関連では、金正日の病状について今週また新たな報道がありましたね。
■「金総書記の容体悪化」情報 韓国紙(産経10/28)
■北朝鮮:金正日総書記、仏脳外科医が治療か 動脈瘤・腫瘍の専門家−−仏誌報道(毎日10/28)
韓国の報道を見ますと、情報源は「韓国政府関係者」とあります。ってことは、この情報はあまり信頼できない?
というのも、重村智計さん曰く、情報源が「政府当局者」ならともかく「政府関係者」や「政府関係筋」の場合、政府とは直接関係のない出入りのジャーナリストなども含まれるそうなので(^_^;(拙エントリー08/5/31付参照)。
一方、拉致問題に関してですが、複数の「日朝関係筋」が明らかにしたところによれば、北朝鮮側が拉致被害者の再調査を「メリットがない」として拒否する考えを中国政府に伝えていたことがわかった――という報道がありました(産経10/31)。が、これも情報源は「筋」ですから、その意味で言えば信憑性には疑問符が付くんでしょうか?
ただ、これっていかにも北朝鮮が言ってきそうなことですよね。テロ支援国家指定が解除された以上、焦って日本に擦り寄る必要はなくなったわけですしね。
折しも特定失踪者問題調査会が、32人を新たに「拉致濃厚」に加えると発表しましたが(産経10/30)、先が全く見えない拉致問題に対し、日本政府は今後どう対応していくのでしょうか。
麻生さんは10月30日に会見し、衆院解散先送りの意向を示しました。金融・景気対策に腰を据えて取り組むためのようです。
それはもちろん非常に大事なことですが、どうか拉致問題や核問題も忘れないで!とお願いしたいです。
さて、話はがらっと変わりますが、10月31日、大江健三郎氏の著書『沖縄ノート』の出版差し止め訴訟の高裁判決が出ましたね。
大阪高裁も大阪高裁は1審の大阪地裁判決を支持、原告側の控訴を棄却したとのことです(産経10/31)。
ここ数年、「軍命令はなかった」って新証言がいくつも出てきてるのに、納得いかないですね〜(T^T)
ただ、今回の判決、「大江氏らが出版時、軍命令説を真実と信じる相当の理由があったとする『真実相当性』を請求棄却の根拠とした」ってことなんですよね。
喩えるなら、「ミステリー・サークルは現在は人為的に作られたものであるというのが定説だが、1980年代はUFOの仕業だと信じる相当の理由があった」って感じ?
ってことは、もしこのままの論法で行くと、最高裁もヤバイ?
この訴訟も含めた「集団自決問題」についてはウチでもまとめたことがありますが、沖縄在住の狼魔人日記さんがより詳しいのでお勧めしておきます。
最後に、10月31日の夜遅くに飛び込んできたニュース。
田母神俊雄・航空幕僚長が先の大戦を日本の侵略とする見方を否定し、集団的自衛権行使容認を求める論文を公表したことについて、浜田防衛大臣は論文内容が政府見解に反すると判断し、田母神・航空幕僚長を更迭したとのことです(産経10/31)。
こちらにその論文が載ってます(PDFファイル)。
報道は細切れで恣意的な取り上げ方をしてるところも多いと思いますので、ぜひ原文をお読みになって下さい。
以下、少しだけ引用させていただくと――
「我が国は戦前中国大陸や朝鮮半島を侵略したと言われるが、実は日本軍のこれらの国に対する駐留も条約に基づいたものであることは意外に知られていない。(中略)我が国は日清戦争、日露戦争などによって国際法上合法的に中国大陸に権益を得て、これを守るために条約等に基づいて軍を配置したのである。(中略)この日本軍に対し蒋介石国民党は頻繁にテロ行為を繰り返す。邦人に対する大規模な暴行、惨殺事件も繰り返し発生する。(中略)我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである」
「よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。我が国は満州も朝鮮半島も台湾も日本本土と同じように開発しようとした。当時列強といわれる国の中で植民地の内地化を図ろうとした国は日本のみである」
「戦後の日本においては、満州や朝鮮半島の平和な暮らしが、日本軍によって破壊されたかのように言われている。しかし実際には日本政府と日本軍の努力によって、現地の人々はそれまでの圧政から解放され、また生活水準も格段に向上したのである」
「もし日本があの時大東亜戦争を戦わなければ、現在のような人種平等の世界が来るのが、あと百年、2百年遅れていたかもしれない。そういう意味で私たちは日本の国のために戦った先人、そして国のために尊い命を捧げた英霊に対し感謝しなければならない。そのお陰で今日私たちは平和で豊かな生活を営むことが出来るのだ」
「東京裁判はあの戦争の責任を全て日本に押し付けようとしたものである。そしてそのマインドコントロールは戦後63年を経てもなお日本人を惑わせている。(中略)このマインドコントロールから解放されない限り我が国を自らの力で守る体制がいつになっても完成しない」
「アメリカに守ってもらえば日本のアメリカ化が加速する。(中略)改革のオンパレードで我が国の伝統文化が壊されていく。日本ではいま文化大革命が進行中なのではないか」
「私たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある。タイで、ビルマで、インドで、シンガポールで、インドネシアで、大東亜戦争を戦った日本の評価は高いのだ」
「私たちは輝かしい日本の歴史を取り戻さなければならない。歴史を抹殺された国家は衰退の一途を辿るのみである」
――何か間違ってますか?正論言って更迭ですか?河野洋平とか加藤紘一とか、デタラメをいくら言ってもクビにならない(ならなかった)人たちもいるのに、不公平やわ(T^T)
確かに政府見解とは違うんでしょうが、はっきり言って、政府見解の方が間違ってるんです。正すなら政府見解の方だろうと私は思ってます。
NHKのニュース9を見てたら、田母神さんは記者に訊かれて「国家、国民のためだと思って書いた」と答えていました。その後私はこの論文を読み、「私たちのためによくぞ書いて下さった。ありがとうございます」と思いましたよ。
中国ほどはひどくないけど、日本の言論状況も何かおかしくないですか?
中山前国土交通大臣の日教組発言の時も思いましたが、この国では正論を言える人からクビになっていくんですか?
「沖縄ノート」訴訟の判決といい、言論そして歴史がどんどんねじ曲げられていくようで、日本の将来が非常に心配です。
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実は疑心と不信、そして嫌悪と憎悪にまみれているということを容赦なく綴った1冊の本が、1年前、日本でも出版された。
その名も「対北朝鮮・中国機密ファイル」。
中国の現役官僚5人が、匿名で北朝鮮を批判する内部文書をまとめたものだ。
さらに今年、またしても現役軍人が金正日政権に言及したレポートを発表。
(「中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”」文藝春秋刊)
1年前の「なぜ金正日政権は崩壊しないのか」という見出しは、こう変わった。
「金正日政権崩壊の日は必ず訪れる」――。
北朝鮮に振り回され続けた中国の目線。
2冊の本を編集した富坂聰氏が、日本人が描く中朝関係の常識を覆します。
…………………………VTR終了…………………………
堀江政生
「去年9月に発売されたのが『対北朝鮮・中国機密ファイル』という本ですね。著者は中国共産党の現役幹部ら5人ということです。そして今年、『中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”』、こちらは50歳の現役軍人が内部情報を匿名で書き綴ったわけです。つまりこれを読めば、中国が北朝鮮に対してどういう感情を抱いているのかというのがよくわかる、本音が聞けるということなんですが、ただ、こんなことが許されるわけがない」
堀江政生
「こちらの帯の部分、この帯があるんですけれども、これ小さく書かれているんですけれども、『論文発表で著者は謹慎処分に』とあるように、やっぱり決死の覚悟で書いたわけです。中国から見た北朝鮮なんですが、どう映っているのか。この本の編者であります富坂さんは、この本を編じながら、でも実は違うかもしれないと思いながら、この本を編集したということですね。まずこちらです」
関根友実
「はい、よろしくお願いします。かつて中国は、毛沢東氏と金日成氏が鮮血によって築かれた兄弟のような友情関係にあった。まさに鉄板だったという時代がありました」
関根友実
「しかしながら、このような中国と北朝鮮との関係はもはやないということなんですね。実はこんなアンケートがあります。中国の一般人に聞きました。行きたくない国ワースト3の中には北朝鮮がランクインされていましたり、年に数回ですね、中国の若いエリート官僚と北朝鮮の在中国朝鮮人が会合するらしいんですけれども、その食事会の中でも、中国のエリート官僚が北朝鮮の経済状況を皮肉った発言などをするなど、非常に現場でもギスギスした関係にあるということですね」
堀江政生
「一般の人あるいは官僚同士っていうようなところも、あんまり良くない関係かもしれない。で、それを実際に裏付けてしまった出来事、それが核実験だというんです」
関根友実
「はい。6カ国協議で協議する中に、北朝鮮は2006年の10月、核実験を実施しました。すると中国は6カ国協議の議長国でしたから、そのメンツが丸つぶれになってしまったということで、北朝鮮に対し怒りを覚えたんですね。そこでプラス、まわりの目を気にして、メンツもありましたから、国連安保理での北朝鮮への制裁決議に賛成しました。すると北朝鮮側は、なるほど中国さんはそういう出方をするわけね、と見極めた。ということで、だんだんだんだん不信感が募っていったわけですね」
関根友実
「同じ頃、北朝鮮ではこんな出来事もありました。まさに2006年の10月なんですが、北朝鮮の外交官と国際問題の研究者が共同で『中国不要論』というレポートを共同発表しました。この中では実例などを挙げて、30ページに渡り中国批判をくり広げたんです。実はこのレポート、金正日総書記も支持したとも言われているということなんですね」
堀江政生
「ま、この本の中でですね、中国にとって北朝鮮はこれ、『養虎遺患(ヤンフーイーファン)』というようなことが書かれている。これ、どういう意味でしょうかね」
富坂聰
「これはですね、あの、ま、凶暴なものを飼ってですね、そのことによってかえって自分が噛まれる危険性を、その、抱え込んじゃったということですね」
堀江政生
「それが虎」
富坂聰
「そうですね」
堀江政生
「虎を飼ってみたものの、結果的には自分たちが噛まれるかもしれないと」
富坂聰
「そうですね」
堀江政生
「はあはあ、はあはあ。そういう存在だと中国は、ということ、北朝鮮はそういう国なんだというふうに中国は思っているということですね。これはやっぱり一番大きな原因は核実験ですか」
富坂聰
「あのー、そうですね。これは積み重なったものがあるんですけども、ま、その、さかのぼればですね、92年のあの、韓国と中国が国交を樹立したことから始まるんですけどもね、そのあたりからもうお互いに不信感を募らせていって、で、まああの、ピークに来たのがその、6カ国協議での中での問題っていうことになりますね」
堀江政生
「結局、虎だっていうことは、やはりその核実験、核を持ったっていうようなことも含めて、脅威であるということですね」
富坂聰
「そうですね、ええ、つまりですね、あのー、北朝鮮が核を持った時点で、ま、中国側もはっきりと言ってるんですけど、これは3億人の中国人が射程圏内に入ってますから、これ日本どころじゃない脅威なんですよ、本来言えば。だからそれをその、許したってことに関しては中国国内でもすごくその、反発がある。で、それに対して何の策も取らなかった中国共産党の指導部に対してはですね、中からその、非常に不満の声が出てる。で、要するにそういう、その曖昧な、これまでのその、なあなあな、もう一見オモテではもう友好友好と言いながら、実は何の友好もない、そういういい加減な関係はやめた方がいいんじゃないかという声が、まあ官僚の中からかなり挙がっていて、そういう声の1つとしてオモテに出てきたのが、まあこの本だというふうに考えて…」
堀江政生
「わかりました。一方でこの中朝の不仲説、これを喜んでる国があります。本の中では『中朝分断はアメリカの作戦通り』だとあります。しかし編者であります富坂さんは、いやいや、これ北朝鮮の狙い通りなんじゃないかという見方をしているということなんですが、まず中国の見方、アメリカの作戦通り、これはどういうことなんでしょうか」
関根友実
「はい。アメリカの最大の脅威は中国だとされています。国力、軍事力が増強するのではと、アメリカは不安に思っているということなんですね。対策として、中国の周辺国を押さえる。たとえば日本、北朝鮮、台湾に戦略的軍事基地を置きたいとアメリカは思っていると。そのためには、中国と北朝鮮の間に亀裂を生じさせなければならない、ということなんですね。そこでアメリカは、1992年です、中国と韓国が国交を樹立した、これで中国と北朝鮮の間にピリリと亀裂が入るのではないかと見込むわけなんですね」
関根友実
「それを見逃さず、核問題に関し、北朝鮮との直接交渉を避けて国際化します。そしてわざと6カ国協議に持ち込んで、わざとアメリカは中国に議長国を任せたということなんですね。そこで中国は北朝鮮の無謀な言動を批判することになります。そこで北朝鮮と中国の間に亀裂がますます入るということなんですね」
堀江政生
「なるほどね。三段論法的にはなるほどと思います。さらに北朝鮮はアメリカの言いなりになっているということになりまして、金政権が崩壊するというようなところまでアメリカは読んでいるのではないかというんですが、この考え、どうでしょう」
富坂聰
「えーと、まあですから、私はね、これあの、むしろ北朝鮮側にもアメリカに近寄っていくメリットがすごく大きくあってですね。で、つまり要するに、中国からいろんな支援を受けてたりですね、中朝貿易っていうのがあるんですけども、ただ、そのキャパシティから考えるとですね、アメリカをはじめとするですね、アメリカと要するにこれはもう関係を修復すれば、全西側と貿易もできるし、で、しかも援助も受けられる。すると日本もついてきますから。そういうこと考えたらですね、これまでの、要するに援助の額なんかも一気にはね上がるわけです。だから北朝鮮にとってのメリットはものすごく大きい」
堀江政生
「そうかそうか。で、アメリカはここまで深読みをしてやってました?」
富坂聰
「アメリカはですね、私はそんなに周到な考えに基づいて、こう国際戦略立ててるとはあんまり思わないですね」
堀江政生
「結果論的にはこうなってるけど、これはたまたまの積み重ねですか」
富坂聰
「これはですね、たぶんその、中国側の人間たちが分析してるものなんで、中国側っていうのは、もう基本的に最初に思うことは、要するに東アジアのそのプレゼンスとか、東アジアにおけるその、イニシアティブをアメリカに持って行かれることがいちばん嫌なんです。だからそのことにまず、その、流れていくというのが、ま、考え方としてはあるんですね。だからそこにかなりその、ウエイトがかかっちゃってるっていうのは、まあ最初からある」
堀江政生
「中国側の見方として、少しフィルターがかかっているのがある。で、結果的に富坂さん、今おっしゃられた通り、こういう見方です。『アメリカに近づいていったのは実は北朝鮮なんだ』ということなんです。『北朝鮮がシナリオを書いたんじゃないか』と」
関根友実
「はい。核実験直後の2006年10月なんですが、北朝鮮の金桂冠外務次官は、アメリカのヒル国務次官補にあるメッセージを送っているんです。『アメリカと北朝鮮で国交樹立できれば、うちは南朝鮮よりも建設的なパートナーになるだろう』と言ってるんですね。さらにたたみかけるように、去年の9月です、半年ぶりの米朝作業部会が始まりましたし、11月には北朝鮮は『ドル紙幣の偽造を中止する』なんて、アメリカに媚びるようなことを言っているということですね」
堀江政生
「つまり北朝鮮としたら、やっぱりいちばん近づきたいのはアメリカであって、中国でもなければもちろん日本でもない、こういうことですか」
富坂聰
「そうですね。だからその、アメリカへの前哨戦として日本へ近づこうとした時期ももちろんあったんですね。だけども、それがちょっとその、煩わしい手続きが必要だということになっちゃったんで、一気に飛び越してやった」
堀江政生
「煩わしいって、たとえば拉致問題とか、いろいろもう解決しなきゃならない問題がいっぱいある」
富坂聰
「そうですね」
堀江政生
「それだったら一気に飛び越えてアメリカに行こうと」
富坂聰
「それがまあわりと功を奏したっていうかですね、わりとこれ上手くいったんですね。で、去年の秋頃の、あの、一連の流れはあの、『金正日のラブレター』と言われてる動きでね、それはもうアメリカに対して、ま、我々とアメリカが組めば中国牽制できますよということまで言ったというふうに、まあ中国側では言われている。これにまあ、激怒するわけですね、中国側は」
堀江政生
「えー、こう見てみると北朝鮮、相当、ま、したたかですね、勝谷さん」
勝谷誠彦
「だけどさ、ラブレターったって、ラブレターの時の条件にね、『あなたの国の偽札刷るのやめるわ』って書くの、どういう国だと(一同笑)。そもそもの前提がおかしいだろ、お前、みたいな」
堀江政生
「いや、だから、だけどアメリカもね、相手にしないわけじゃなくて、してるわけでしょ」
勝谷誠彦
「まあねー、使い道あると思ってるわけですよ、やっぱり」
関根友実
「地下資源があったりもねー、しますしね」
勝谷誠彦
「と同時に、と同時に、北朝鮮は韓国では反米感情を煽る工作を明らかにやってますから。韓国とは離反させて自分たちの方を向かせようとしてるわけですね」
関根友実
「いやー、やっぱりしたたかですね」
富坂聰
「ええ、したたかです」
堀江政生
「えー、で、実は中国が北朝鮮をどう見てるのか。いちばんの関心事はやっぱり金正日総書記なんです。この人がどうなっているのかということですね。中国の党中央ではですね、『朝鮮半島突発事件応急チーム』なるものが発足していまして、金正日さんどうなってるかっていうのを研究しているんです。やはり議題の中心になるのが、そしてポストだということになるわけです」
関根友実
「3つ考えられています。金正日総書記の側近に支えられて金正日総書記が病床から支配を続ける。2つめ、3年以内に金正日総書記が死亡すれば集団指導体制による暫定政権が築かれるのではないかと。で、さらに3人の息子が、いっぺんにじゃなくて、ま、誰かが世襲をするのではないか」
堀江政生
「中でも中国がいちばん重要視しているのは、“病床支配”だということらしいですね」
富坂聰
「ええ、結局ですね、それはやっぱりあの、金正日に代わる者はないと。代われる、要するに権威もないということですね。やっぱりそれは頭がしっかりしてる以上ですね、それはあの、病床からコントロールせざるをえない。これ、あの、毛沢東の晩年と全くいっしょなんですね、ええ。で、その時にもうあの、チョウタクレイ(と聞こえるが、張玉鳳のこと?)という、その女性の秘書がですね、出入りをして、メッセンジャーとしてなるんですけど、同じような役割を果たす女性として、金玉(キムオク)という人物が今、その中国の方で注目されているという話ですね」
堀江政生
「つまり中国としては、毛沢東さんのその最後のところっていうのの、成功体験かどうかわかりませんけど、やったことがあるから」
関根友実
「記憶があるから」
堀江政生
「おそらくそういうことをしてくるだろう、という読みなんですか」
富坂聰
「その時に、ま、秘書になった女性っていうのは、あの、国家主席の華国鋒(カコクホウ)ですよね、それよりも権限が大きかったっていうふうにも言われてるんですね。だから、そういうことになる可能性もあるというふうに見てるんですね」
堀江政生
「なるほどね。えー、須田さん、ま、一連の動きの中でやはりここにポイントが来そうですね」
須田慎一郎
「うん、あの、ですから、アメリカの方から見ますとね、数年前にファンジョブ(ファン・ジャンヨプのこと?漢字では「黄長●(=火へんに華)」)っていう元書記がですね、アメリカを訪問したことありましたよね。で、議会証言なんかやった時にですね、実はアメリカの軍事衛星があることを捉えてたんですよ。それ何かっていうと、中朝国境地帯にですね、ファンジョブがアメリカに行った途端にですね、中国の人民解放軍がダーッと押し寄せてくると。で、これを、あるメッセージとしてアメリカサイドは受け止めた。どういうことかというと、朝鮮半島に○○(聞きとれず)有事があった場合には、要するにアメリカ主導でですね、北朝鮮に政権ができることも、あるいは韓国中心に朝鮮半島が統一することも、要するに中国としては絶対許さないぞと。もしそれをやるんだったら、中国と事を構えるんだろうと、構えることを覚悟しろというふうにアメリカ側はメッセージとして受け止めたんですね。で、ということは、その後何か起こったかというと、アメリカとしてはですね、あまり北朝鮮に深入りをすることはやめようじゃないかと。だから非常にですね、富坂さんが先ほど説明していただいたね、中国のアメリカに対する見方、今申し上げたアメリカの中国に対する見方、北朝鮮に対する見方っていうのは見事にですね、こう組み合わさってくるんではないのかなっていう感じがしますよね」
堀江政生
「その中で、どうやらキムオクさんという人がこれから実権を握っていきそうですか」
富坂聰
「んー、ま、権力を握るかどうかは別として、要するにその、非常にその動きをその、ウォッチされる対象になると思います」
堀江政生
「重要な人物になると」
富坂聰
「なると思いますね」
勝谷誠彦
「これ、1つだけいい?これね、基本的な理解として、もともと、もともと中国人と朝鮮人っていうのはものすごく仲が悪いんです。たまたまイデオロギーがあるから今ここにくっついてるだけでですね。それはもう、こないだの北京オリンピックの時に中国人観光客が韓国の選手たちに対して、どれだけブーイングしたかっていうのを見ていてもわかるように、それはやっぱり基本的な理解でね、知っておくといいと思いますね」
堀江政生
「お隣同士、難しいですからね」
勝谷誠彦
「そうです」
堀江政生・関根友実
「ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
この放送があった5日後、アメリカは北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除したわけです。
次期大統領に就任する可能性が高いオバマさんは指定解除を支持していますし、今後アメリカはますます北朝鮮の思う壺にはまっていくのかと思うと、やりきれないです(T^T)
逆に、放送の2日前にはこんな報道がありました。
■「大躍進」餓死者は3600万人=元新華社記者、異例の著書で推計−中国(時事10/5)
【香港5日時事】中国の国営通信・新華社の元記者がこのほど、極左路線で経済の混乱を招いた1958〜60年の「大躍進」運動による飢饉(ききん)の実態を調べた本を香港で出版し、餓死者は約3600万人だったとの見方を示した。
大躍進は中国共産党政権下で最大級の失政であるため、死者数など詳しい実態は今も国内主要メディアでは事実上タブーになっており、公式報道機関出身のジャーナリストがこうした著書を出すのは異例。
富坂聰さん編纂の2冊といい、近頃の中国では「タブーを破って出版」ってのが流行ってるんでしょうか?(さすがに中国本土で出版するのは無理のようですが)
まあでもこの2冊はともに匿名での出版ですから。実名で堂々と中共批判ができるまでにはまだまだ時間がかかりそうですね。……って、現役軍人や官僚が実名で堂々と批判できる事態になったら、もはやすでに中共は崩壊してるってことになりますか(^_^;
それにしても「大躍進」の死者数3600万人ってすごい数ですよね。「南京大虐殺」の「死者」は捏造までしてやっと「30万人」ですから。
中国の言論状況は現在どうなってるのでしょう?
10月27日付産経新聞のコラムにこんな記事が載ってました。
■【外信コラム】北京春秋 監視される知識人(産経10/27)
「中国は国際社会とは違う異質な体制だと感じたよ」。中国のある知識人の友人はため息混じりに言った。
彼は北京五輪前、日本を訪問した。しかし、北京の空港で出国の際、所持していた書籍の内容を徹底的に調べられた。「何かの容疑で拘束できないかうかがったに違いないと思う」。
帰国前、彼は北京の空港でまた調べられると予想し、日本で買った書籍は日本人に渡した。
当局者は彼の自宅を定期的に訪ねてくるという。当局者が聞くのは、最近の知識人やメディアの動向だ。「応対を断ると面倒なことになる。当局者の階級が上がるにつれ、質問が高度で深くなる」という。
最近、ノーベル平和賞候補者に、人権活動家の胡佳氏(35)=国家政権転覆扇動罪で服役中=と、人権派弁護士の高智晟氏(44)=同罪で執行猶予付き判決=の名前も取りざたされた。
知識人の集まりに参加したとき、この2人に果たして「平和賞」に値する功績があるのか議論となり、賛否が分かれた。反対論の理由は「中国の人権、民主化で活動した人物は過去、多くいるのに、2人の業績はさほどではない」というものだ。
空港で調べられた知識人は賛成だった。「中国の人権状況を世界が注視するきっかけになる。中国の一般庶民も人権に目を向けるようになるかもしれない、と期待したんだが…」(野口東秀)
胡佳氏といえば、妻である曽金燕さんが北京五輪開幕前日に公安当局によって連行され、遼寧省大連市のホテルに閉幕前日の8月23日まで軟禁されていました。五輪取材に訪れた外国メディアが、曽さんと接触することを恐れたためらしいです(朝日10/14)。
日本ではこのことはあまり報道されませんでしたが、外国メディアは五輪開幕直後、「曽さんが行方不明だ」「中国当局が拘束しているのではないか」と、大きく報道していました(一例としてAFP8/7)。
ノーベル平和賞の候補に挙げられていた胡佳氏ですが、今年受賞したのはフィンランドのマルッティ・アハティサーリ前大統領で、残念ながら胡佳氏の受賞はなりませんでした。
が、事前に胡佳氏が有力候補だと言われていたため(「最有力候補」と謳ったメディアもありました)、中国外務省は会見で「正しい人選をするべき」「中国国民の感情を傷つけるような行為は慎むべき」「収監されている反体制活動家への授与は、内政および司法の独立への干渉に当たる」と牽制を繰り返したのです。
そのため、欧米諸国からは「胡佳氏が受賞を逃したのは、ノーベル平和賞の選考委員会が中国の圧力に屈したからではないか」といった観測も流れたようです。
それに対する逆襲でしょうか、欧州議会は今年の「思想の自由のためのサハロフ賞」に胡佳氏を選出しました。これは人権向上に貢献した個人や団体をたたえる欧州議会では最高の賞とのことです。
これについて、中国側は「(授与しないよう)掛け合ってきたにもかかわらず、犯罪人に賞を授与することは不満だ。内政干渉だ」と批判したそうです(中日10/24)。
……って、あら?「授与しないよう圧力かけてきました〜」って白状しちゃってますね、中共(^_^;
まあとにかく北京五輪が終わっても中国の言論状況はまるで変化なし、知識人はじめ中国人民は未だに中共の弾圧に苦しんでいる、ということになるのでしょう。
中共の弾圧といえば、こちらも気になるチベット問題。
ダライ・ラマ14世の特使が10月30日、中共側との対話のため北京入りしました。北京五輪後初めての対話ですが、中共がダライ・ラマ側の要求に譲歩する可能性は低く、残念ながら進展は見込めそうもないというのが一般の見方のようです(共同10/30)。
そんな中、ダライ・ラマが訪日されましたね。日本外国特派員協会や福岡県仏教連合会で講演するそうですが、どのような発言をされるのか注目ですね(産経10/31)。
あと北朝鮮関連では、金正日の病状について今週また新たな報道がありましたね。
■「金総書記の容体悪化」情報 韓国紙(産経10/28)
■北朝鮮:金正日総書記、仏脳外科医が治療か 動脈瘤・腫瘍の専門家−−仏誌報道(毎日10/28)
韓国の報道を見ますと、情報源は「韓国政府関係者」とあります。ってことは、この情報はあまり信頼できない?
というのも、重村智計さん曰く、情報源が「政府当局者」ならともかく「政府関係者」や「政府関係筋」の場合、政府とは直接関係のない出入りのジャーナリストなども含まれるそうなので(^_^;(拙エントリー08/5/31付参照)。
一方、拉致問題に関してですが、複数の「日朝関係筋」が明らかにしたところによれば、北朝鮮側が拉致被害者の再調査を「メリットがない」として拒否する考えを中国政府に伝えていたことがわかった――という報道がありました(産経10/31)。が、これも情報源は「筋」ですから、その意味で言えば信憑性には疑問符が付くんでしょうか?
ただ、これっていかにも北朝鮮が言ってきそうなことですよね。テロ支援国家指定が解除された以上、焦って日本に擦り寄る必要はなくなったわけですしね。
折しも特定失踪者問題調査会が、32人を新たに「拉致濃厚」に加えると発表しましたが(産経10/30)、先が全く見えない拉致問題に対し、日本政府は今後どう対応していくのでしょうか。
麻生さんは10月30日に会見し、衆院解散先送りの意向を示しました。金融・景気対策に腰を据えて取り組むためのようです。
それはもちろん非常に大事なことですが、どうか拉致問題や核問題も忘れないで!とお願いしたいです。
さて、話はがらっと変わりますが、10月31日、大江健三郎氏の著書『沖縄ノート』の出版差し止め訴訟の高裁判決が出ましたね。
大阪高裁も大阪高裁は1審の大阪地裁判決を支持、原告側の控訴を棄却したとのことです(産経10/31)。
ここ数年、「軍命令はなかった」って新証言がいくつも出てきてるのに、納得いかないですね〜(T^T)
ただ、今回の判決、「大江氏らが出版時、軍命令説を真実と信じる相当の理由があったとする『真実相当性』を請求棄却の根拠とした」ってことなんですよね。
喩えるなら、「ミステリー・サークルは現在は人為的に作られたものであるというのが定説だが、1980年代はUFOの仕業だと信じる相当の理由があった」って感じ?
ってことは、もしこのままの論法で行くと、最高裁もヤバイ?
この訴訟も含めた「集団自決問題」についてはウチでもまとめたことがありますが、沖縄在住の狼魔人日記さんがより詳しいのでお勧めしておきます。
最後に、10月31日の夜遅くに飛び込んできたニュース。
田母神俊雄・航空幕僚長が先の大戦を日本の侵略とする見方を否定し、集団的自衛権行使容認を求める論文を公表したことについて、浜田防衛大臣は論文内容が政府見解に反すると判断し、田母神・航空幕僚長を更迭したとのことです(産経10/31)。
こちらにその論文が載ってます(PDFファイル)。
報道は細切れで恣意的な取り上げ方をしてるところも多いと思いますので、ぜひ原文をお読みになって下さい。
以下、少しだけ引用させていただくと――
「我が国は戦前中国大陸や朝鮮半島を侵略したと言われるが、実は日本軍のこれらの国に対する駐留も条約に基づいたものであることは意外に知られていない。(中略)我が国は日清戦争、日露戦争などによって国際法上合法的に中国大陸に権益を得て、これを守るために条約等に基づいて軍を配置したのである。(中略)この日本軍に対し蒋介石国民党は頻繁にテロ行為を繰り返す。邦人に対する大規模な暴行、惨殺事件も繰り返し発生する。(中略)我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである」
「よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。我が国は満州も朝鮮半島も台湾も日本本土と同じように開発しようとした。当時列強といわれる国の中で植民地の内地化を図ろうとした国は日本のみである」
「戦後の日本においては、満州や朝鮮半島の平和な暮らしが、日本軍によって破壊されたかのように言われている。しかし実際には日本政府と日本軍の努力によって、現地の人々はそれまでの圧政から解放され、また生活水準も格段に向上したのである」
「もし日本があの時大東亜戦争を戦わなければ、現在のような人種平等の世界が来るのが、あと百年、2百年遅れていたかもしれない。そういう意味で私たちは日本の国のために戦った先人、そして国のために尊い命を捧げた英霊に対し感謝しなければならない。そのお陰で今日私たちは平和で豊かな生活を営むことが出来るのだ」
「東京裁判はあの戦争の責任を全て日本に押し付けようとしたものである。そしてそのマインドコントロールは戦後63年を経てもなお日本人を惑わせている。(中略)このマインドコントロールから解放されない限り我が国を自らの力で守る体制がいつになっても完成しない」
「アメリカに守ってもらえば日本のアメリカ化が加速する。(中略)改革のオンパレードで我が国の伝統文化が壊されていく。日本ではいま文化大革命が進行中なのではないか」
「私たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある。タイで、ビルマで、インドで、シンガポールで、インドネシアで、大東亜戦争を戦った日本の評価は高いのだ」
「私たちは輝かしい日本の歴史を取り戻さなければならない。歴史を抹殺された国家は衰退の一途を辿るのみである」
――何か間違ってますか?正論言って更迭ですか?河野洋平とか加藤紘一とか、デタラメをいくら言ってもクビにならない(ならなかった)人たちもいるのに、不公平やわ(T^T)
確かに政府見解とは違うんでしょうが、はっきり言って、政府見解の方が間違ってるんです。正すなら政府見解の方だろうと私は思ってます。
NHKのニュース9を見てたら、田母神さんは記者に訊かれて「国家、国民のためだと思って書いた」と答えていました。その後私はこの論文を読み、「私たちのためによくぞ書いて下さった。ありがとうございます」と思いましたよ。
中国ほどはひどくないけど、日本の言論状況も何かおかしくないですか?
中山前国土交通大臣の日教組発言の時も思いましたが、この国では正論を言える人からクビになっていくんですか?
「沖縄ノート」訴訟の判決といい、言論そして歴史がどんどんねじ曲げられていくようで、日本の将来が非常に心配です。
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Comments
>もうう基本的に最初に思うことは → もう
>そもそもの前提がおかしだろ → おかしい
>これから実験を握っていきそうですか → 実権
ところで
>田母神俊雄・航空幕僚長が … 論文を公表した
この懸賞論文募集は なんとアパグループなんですね(驚)
>>アパグループ第一回「真の近現代史観」
>>審査委員長・渡辺昇一氏
>>表彰式および記者会見を平成20年12月8日(月)16時より、受賞作品秀(ママ)出版記念パーティーを同日17時より明治記念館にて執り行います。
12月8日ですか...
開戦の詔書(口語訳)http://hiton.seesaa.net/article/40230467.html
記事本文に懸賞論文の説明ページのリンク貼るの忘れました(^_^;
http://www.apa.co.jp/book_report/
表彰式が12月8日っていうのはすごいですね。田母神さんは出席されるんでしょうか。出欠にかかわらず多くの人が集まりそうですね(一般の人が入れるのかどうか知りませんが)。
くっくり様のご指摘のとおり「政府見解」(村山・河野談話等)の方が、誤りだと思います。
日本は、自ら「ヘタレ宦官国家」の成り下がっていると個人的に思います。外交姿勢を、転換とまではいかなくても修正すべきでしょう。
空幕長の主張、我が国の安全保障の担当者としては、まさしく正論だと思います。しかし、作戦負けだと思います。
ここは本ブログ読者には、異論があると思いますが、
先の大戦に関する「反論」は、正面切ってしない方がいいと思います。
反論するにしても主題を拡大して、傍論で反論が、ベターだと思います。
なぜなら、相手方の土俵で相撲をとるようなものだからです。
この種の問題に、じゃあー、どう反論・主張すればいいか!?悩ましいです。
軽く受け流す(はたき込み)か「ホメ殺し」でいくのが賢明なやり方だと思います。
アナタ達は陛下を敬っているのでしょう?こんな暴論をお聞きになって陛下がどれだけ心苦しく思われるか考えたことがある?日本の象徴として平和のためにどれだけ心を砕かれているか。それを思えば、正に万死に値する行為としか言い様が無い。
速読、速聴やそろばん等の脳力開発や自己啓発、
ヨガや太極拳や座禅等の瞑想や丹田呼吸を行うことをお勧めします。
しかしこれ等よりも先ず、あなたのやりたい事や
あなたがやらなければならないと思っている事を優先する事をお勧めします。
また、なるべく焦らず心を平静に保つよう務める事をお勧めします。
あなたの望む方向へ自分を高め続ける事をお勧めします。
無理はしない事をお勧めします。
美容と健康と精神安定の観点からも菜食をお勧めします。
「ブリザリアン」について詳しく調べる事をお勧めします。
北京オリンピックが終わってほどないころ今はなき「ブロードキャスター」で市民ブロガーの密着取材、車に乗ったら公安に尾行され、自宅兼店には公安に雇われたらしい男が勝手に寝泊まりして監視され。中共が支配する限り変化はないでしょう。
東京裁判史観に囚われた人は、これに反する意見を言うと「戦後を全否定するのか」と判で押したように返してくる。天皇陛下を人質にとるのは保守の顔したサヨがよく使う戦法です。
戦後を肯定する人達が、
戦前を全否定するような教育や外交を
やってきたから問題なのでは?
防衛省への抗議先
◆防衛大臣への抗議先
メール:http://www.mod.go.jp/goikenbako/index.htm
〒162−8801 東京都新宿区市谷本村町5−1
電話:03−5366−3111
空幕長の論文ですが、内容を拝見する限り、決して事実に反する内容や、全く根拠の無い記述は見られないように存じます。
ただ、一点私個人の信条として如何なものかというところがあります。それは「軍人は政治を語るなかれ。」というものです。
確かにすべての人に等しく言論、思想、信条の自由が日本国憲法に保障されています。
しかし軍人は政治に隷属するものです。どのような決定であろうとそれが政治のレベルでなされた場合、(それが軍事的常識や一般常識を大きく逸脱しない限りにおいて)その決定を遂行、遵守するのが軍人の役割であります。軍人が政治の決定に対し、いちいち個人的見解を述べていては、軍の統帥などというものは成立しません。
今回の論文が政治に関わるものと断定することは出来ません。しかし、極めて政治的な、或いは政治的な議論の対象となっている問題を取り上げているのは否定できない事実であると思います。
私個人は空幕長の論文の内容に意義を唱えるつもりはありません。しかし、軍人は軍服を着たときから、軍服を脱ぐときまで軍人です。個人的見解というのはこと軍人に関してはあり得ないと私は考えています。
自虐史観たる村山談話にこそ問題があるのは百も承知ですが、残念ながら現在のわが国の公式見解たる村山談話に抵触しかねない論文を、たとえ一個人の立場としてでも表明することは軍人としての立場を、残念ながら逸脱するものではないでしょうか。
ppp殿、空幕長の論文のどの部分に間違いや、根拠の無い記述があるか、浅学の私のため、その論拠、反証を含めぜひご教示いただきたい。
これって、ファッショなんじゃないですか?少子化って騒いでるけど、こんな国じゃ怖くて子孫を繁栄させようなんて気持ちになりませんよ。
書こうと思ったら、富坂さんが要点を押えていたので特段、書く事はもうありません。
富坂聰さんですか。良い分析ですね。名前を覚えておきます。私と考え方が似ててキャラが被りそうですわ(笑)
後は、中国をあまり舐めないほうが良いですね。彼等の行動から察するに、いざとなれば多少のリスクを無視してでも荒っぽい事もしますから。最近ですとフリーチベットですか。強権的なまでに強行突破していきましたから。
北朝鮮情勢は、金正日がおネンネしているのでそこから何か起きそうな感はあります。絶対権力の喪失から体制の変化によって、各国の介入が活発化します。
それより、権力闘争激化によって動乱が起きたら面倒な事になります。中国は荒っぽい事をしてでも、北の差し押さえに入るかと存じます。北京から近いですし、中華思想でしょうか。
「国際貢献・人道支援」の美名の下、自衛隊派兵・拉致被害者救出も止むを得ないかと。拉致問題がその後のパワーゲームに内包されるという事ですね。
テロ指定解除。
「ぼやきくっくり…大統領選 本当の姿…ピー | 2008/10/24 11:49 AM」
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20081012/1223786443
ピーさんによる情報です。
「テロ支援国家指定が解除された以上、焦って日本に擦り寄る必要はなくなったわけですしね。」
芋掘り…失礼、芋づる式で考えたら、アメリカから片付ければ日本の交渉力を大きく削げますから。日・米・中・露・北・韓、実質的にアメリカと中国が主軸だと思います。
それに、拉致被害者って何人いるのでしょうか?
17名だけですか?32名が拉致濃厚といい、ドカドカ増え続けていきます。更に、拉致問題は日朝間の問題だけではないですし、アジア各国と欧州諸国にもあります。日本が拉致問題を解決すると、他の諸国にまでその機運が高まり、際限なく広がる問題となる、北はそう見ているのではないでしょうか。
それを今、日本は在北資産をとっちめたり、国交正常化とか山拓一味という誘引材でつなぎとめている。北から見た拉致問題はそんな感じですか。
田母神俊雄の論文を調べて読んでみました。
当時、侵略が世界の常識であったことは、歴史の教科書を見れば、誰でも判るものです。
後は、どう解釈するかの違いです。
田母神俊雄の解釈が歴史を逸脱するものではないと私もそう思います。
(ここに掲載先があるのを知っていれば、もう少し楽が出来たかもしれません。)
田母神俊雄の論文は、1つの正論だと思います。これで更迭とは問題ではないかと思っていたのですが、腰抜け外務省さんのいう「軍人は語るなかれ!」という意見も1つの正論だと感じました。
そういう考え方もあるのだから更迭もありかもしれません。
私は“命令は絶対、しかし、軍人も語るまで問題なし!”と考えます。
ところで私は明日のマスコミの報道を楽しみに待っております。普段りっぱなことをいう方が、中国・朝鮮には謝罪し続けろと非国民的発言をされるのか、良心的な意見をいうのか、本質が試されるところです。
「アヘン戦争で英国は清に何を要求したか?」という日本版の議論はもう終わりにしたいです。
私のコメントの引用、誠に有難うございます。
補足させて頂くならば、自衛官の方が内心でどのようなことを考えられようと、或いはごく私的な場で(例えばホームパーティー)などで、防衛問題、日本の国防政策を語るのは自由だと思います。
私は毎月一度の「日高レポート」を楽しみにしているのですが、
インタビューに出てくる米国の軍高官たちは、見事にプロフェッショナルな、政府の公式見解に沿った、但しプロの軍人としての守るべき一線は守るという、コメントをしています。
私は彼らの高度な軍高官としてのアメリカの国防政策から外れまいというプロ意識と、最前線の任務を指揮するプロの軍人としての意識の高さに敬意の念を毎回感じさせられます。
確かにアメリカという、軍事大国、そして国防に対する国民の支持を背景としたものであるでしょうが、両国の軍高官のコミュニケーション能力には大きな差があるように思われます。(両国の国防政策のレベルの違いもあるでしょうが・・・・)
私は軍人の道を志しながら、健康上の理由で志を諦めざるを得なかった人間ですので、あまり大きなことは言えませんが・・・・
腰抜け外務省さん
今回の田母神論文問題ですが、腰抜け外務省さんの言うように
軍人が政治を語ってはいけないというのは、その通りだと思います。
それ以外も、私は問題があると考えます。
田母神氏はアパグループ主催の「真の近現代史観懸賞論文」最優秀賞として
賞金300万円を受け取るところでした。
アパグループ会長の元谷外志雄氏は航空自衛隊小松基地金沢友の会の会長であり、
会が出来た平成11年10月時点の第6航空団司令(小松基地)は田母神氏でした。
彼は元谷氏の出版記念パーティにも出席し、スピーチをしています。
http://www.apa.co.jp/book_dvd/index.html
元谷氏と田母神氏の関係から言って、この懸賞論文の選考はデキレースでしょう。
防衛省の「安全保障に関する懸賞論文」は賞金10万円です。
一般人に出すのは10万円で、自分がもらうのは300万円ですか。
はっきり言って、利益供与ではないでしょうか。
一国家公務員として、これだけでも懲戒免職されても仕方ないくらいです。
また、彼の論文は論文としての態をなしてないと思いますが。
コミンテルンの定義もあいまいですし、
せめてどの組織が実際に陰謀を行ったかくらいは、一次資料を根拠にして
執筆する必要があったと思います。
やたらと断定的な割には、論拠が乏しすぎると感じました。
田母神氏の論文は全体的に根拠薄弱すぎです。
村山談話が言語道断なものであることは言うまでもありませんが、だからと言って田母神氏の論文が擁護できるものでもありません。
欧米のいう歴史観なんてものは突っぱねればいいんだ。田母神氏を全面的に肯定します。
侮日伝聞社の変態記事も、「日本人差別」や「変態記事」である前に、著作権法違反なのですね。
<国民は認めない!田母神俊雄航空幕僚長の更迭を>
航空幕僚長の罷免は自衛隊への“死刑宣告“
国民は自衛隊員へ訴える!
<田母神俊雄航空幕僚長を売国総理から守れ>
国軍(自衛隊)は村山談話を継承する麻生太郎を許すな!
?日時:平成20年11月4日(火) 午前8時半集合
※【登庁する自衛隊員に檄(決起)を飛ばします】
? 同日: 〃 午後5時半集合
※【夕刻に集合する反日左翼を蹴散らします】
【場所】
市ヶ谷 防衛省・自衛隊前
※ JR・地下鉄市ヶ谷駅より正門まで、徒歩10分
※ JR四谷駅より正門まで、徒歩10分
※ 地下鉄都営新宿線曙橋駅より薬王寺門まで、徒歩5分
連絡用情報 住所 東京都新宿区市谷本村町5-1
電話(代表) 03-3268-3111
◆周知のように、真っ当な歴史観を公表した自衛隊幹部が、それも幕僚長が更迭された。この更迭は自衛隊という国軍に対する“死刑宣告“である。
◆村山、河野談話という亡国談話を継承すると宣言した麻生総理大臣にして当然のことであるが、心ある国民は麻生の更迭処分は絶対に認めない。
◆自衛隊員よ!田母神俊雄航空幕僚長を売国総理から守れ。国軍(自衛隊)は村山談話を継承する麻生太郎を許すな!
◆11月4日、我が国軍を国民の力で市ヶ谷駐屯地に集結する反日・左翼集団と売国奴・麻生総理大臣から守ろうではないか。
【呼び掛け】
主権回復を目指す会、せと弘幸Blog『日本よ何処へ』、NPO外国人犯罪追放運動、在日特権を許さない市民の会、外国人参政権に反対する市民の会・東京
【連絡】西村(090-2756-8794)有門(090-4439-6570)
※雨天決行、プラカードの持参歓迎
http://shukenkaifuku.board.coocan.jp/?t_id=2919
●田母神俊雄氏の論文全文掲載
http://soumoukukki.at.webry.info/200811/article_2.html
結局、保守の人達の行き着くところは、こんなどうしようもない、只戦前に帰れば良いんだっていう考えなんですか?
与党も野党も、民主主義も否定して、一体どこに日本を向かわせたいの?こんなアナクロ主義、議論にもならない。
昨日、チャンネル桜主催の青木直人さんの講演会に行ってきました(80人余の参加者で満員御礼)。
水島聡さんが田母神氏更迭を取り上げて「言論が益々抑圧されている」と大いに嘆いておられました。
青木さんは北朝鮮問題についてお話されましたが、「金正日は近い将来必ず死ぬ。その後は金親子に匹敵する権力を維持できる者は出ず、北朝鮮は中国の大きな影響下に入るだろう。中国は北朝鮮の開発に日本のカネを使いたいので日朝国交正常化を早めようとする。そのため拉致問題は国民が被害者全員を帰国させよという強い意志を見せれば好転する可能性は非常に高い。」とおっしゃっていました。
お邪魔しました。
選考委員は執筆者の名前の入っていない論文を読んで決めました。
日本は言論の自由を保障された国なので、民主党のアホがいう内心の自由を侵す発言は論外(メディアは何故批判しないのでしょうか)だが、自衛幹部だから政治に関して発言してはいけないも変でしょう(誤解のないように補足すれば、軍人が政治にか関わらないというのには個人的には賛成ですが、日本国憲法が軍事立法・軍法会議を否定している以上、憲法改正をしない限り自衛隊員だけ特別扱いするのはNGだと思います)。
更迭が正当化否かは、自衛隊法や自衛隊の内規に違反したか否かと、それら自衛隊法や自衛隊の内規が日本国憲法などの上位の規定に抵触するか(言論の自由の保障に対する公共の福祉云々の私権の制限に該当するか)だと思います。
「自衛隊内規に違反」という発言は見ますが、内規の何条の「これこれ」に違反するからダメという、ちゃんとした指摘は今のところ見ないのですが、これぢゃ単なる感情論でいけません。
論文内容は(私個人は賛同できないが)、発表することに問題ある内容とも思わないですが、内容に賛同できるか否かを論文投稿を許すか否かとゴッチャにするのはダメだと思います。
NEWS23でダライラマとの対談を行ったようです。
録画などはせずにいたのでうろ覚えですが、考えを押しつけて強制することはない。それでは共産党ではないか。チベット人が決めることで、自分は中立であるというようなことをおっしゃっていました。
コーナーの最後はインタビュアーが麻生総理を知っているかと質問に対して、I don't know him.彼のことは知らないと言われたと、嬉しそうに締めの言葉としていました。
●【政論探求】田母神氏の重い問いかけ
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081103/plc0811031834005-n1.htm
> アパグループの元谷外志雄代表が社会還元活動の一環として論文を募集、実は筆者も渡部昇一氏ら4人の審査委員の一員だった。235点の応募作品から社内審査で二十数点がまず選ばれ、CDで送られてきた。すべての論文は筆者名が削除されていた。
> これを読み込み、2回の審査委員会で絞り込んでいった。最終段階で初めて氏名が明らかにされた。高得点となっていたのが、田母神氏の論文だった。
> 実はその瞬間に、今日の事態を予感した。内容が正論であっても、現職の自衛隊トップの論文となればただではすまない。政治記者時代の直感が働いた。
> 元谷氏が田母神氏に確認するという手順を経て、最優秀賞に決まった。田母神氏はそれなりの覚悟と信念を持って書いたのだった。
> もう大騒ぎしなくてもすむ時代になったのかもしれない、というかすかな期待感はあった。だが、やはりだめだった。
> 朝日新聞の社説は「ぞっとする自衛官の暴走」とあった。その見出しにこちらがぞっとした。「自虐史観」「東京裁判史観」にがんじがらめになっているメディアの実態がそこにあった。
さらに別トピでも紹介してくださっている方がいますが、
●田母神俊雄 「航空自衛隊を元気にする10の提言」
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50735093.html
>NEWS23でダライラマとの対談を行ったようです。
見ました。春に続いて後藤がインタビュウしていましたね。「かつてこの番組は中国共産党のチベット侵略を”自治権拡大”と表現したことがありますが猊下はどう思われますか」と聞いてみたい。ま、あの頃のキャスターは後藤じゃなく筑紫だったが。
私の”この懸賞論文の選考はデキレースでしょう”という発言は撤回します
この懸賞論文には、235点の応募の内50人以上の自衛官が応募しています。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081104/plc0811041601009-n1.htm
公正な審査が行われたと言うことは、50人以上の自衛官の論文は
田母神空将の論文よりレベルが低かったと言うことでしょうか。
個人的意見ですが、それを思うとデキレースの方がまだ救いがあります。
今回私が理解したのは、彼が防衛大臣や首相の面目を何とも思っていない事です
大臣は彼の発言撤回と謝罪会見を望み、それ以上の混乱を避けたかったと
思います。ですが、彼は全く考慮しなかった。
あまりに首相と大臣が交代し過ぎ、政務官と副大臣もコロコロ変わるのが
軽視の原因でしょうか。
田母神氏は言いたい事を言ってスカッとしたかも知れませんが、
麻生首相は4日”集団的自衛権の見直しはしない”と表明しました。
論文に集団的自衛権の見直しに触れている以上、記者は関連付けてきますので
否定せざるを得なかったのではないでしょうか。
結果として、集団的自衛権の見直しという国防上の懸案事項が
先延ばしされました。
空幕議長は体よく(実質的に)首にされてしまいましたね。
政治による軍との見解の調整、統制は必要と考えますが、これは思想統制のような気がします。
自国に誇りを持たない軍人に、国防など不可能だと思います。
貴兄のコメントはいつも理路整然とされていて、新参者として感心すること多々あるのですが、今回少しだけ疑問を感じましたので質問させていただいて宜しいでしょうか。
>自虐史観たる村山談話にこそ問題があるのは百も承知ですが、残念ながら現在のわが国の公式見解たる村山談話に抵触しかねない論文を、たとえ一個人の立場としてでも表明することは軍人としての立場を、残念ながら逸脱するものではないでしょうか。
>2008/11/01 04:31 PM
>空幕議長は体よく(実質的に)首にされてしまいましたね。
>政治による軍との見解の調整、統制は必要と考えますが、これは思想統制のような気がします。
>2008/11/04 10:52 PM
2008/11/01 04:31 PMのご意見をベースに考えれば、「軍人として逸脱した」のだから「首になって当然もしくは仕方ない」という結論に達すると思うのですが、今回の政府の処分(実質的に首にした)のどういった部分に納得をされていないのでしょうか?単に首はやりすぎだということですか?
しかしこの人を首にするなら、思想の下に動いてる公務員も同じように首にすべきですね。アホみたいな教員が現場で思想教育してるのに、言論思想の自由だのぬかして擁護してるマスコミは二重基準もいいとこですね。
なかなか最近寝つきが悪くて、ちょいと一杯引っかけながら書いてます。
まず、ご存知のとおり、空幕長というのは三軍のうちのトップ、空軍総司令官に当たります。責任ある地位でありますが、空軍軍人としての最高位、陸海空3自衛隊、及び統合幕僚長の4人しかいない他国でいう「大将」という、極めて名誉ある地位であります。
その地位を罷免されただけで、軍人としては十分な懲罰(実質的な降格)であり、さらに軍籍を剥奪されるというのはいわゆる不名誉除隊に相当する処分です。
他国の事例を見ても、空幕長罷免というだけで私は十分な懲罰であり、軍籍の剥奪は過剰な処分であると思っています。(マッカーサーも解任はされましたが、軍籍は剥奪されていません。)
日本ではどうか知りませんが、各国では軍人は社会的にそれなりの尊敬を受け、退役後も退役前の階級の礼を持って遇されます。すなわち、階級とは、軍人にとって、その能力、軍歴の証明であり、同時に軍人としての誇りでもあります。
また、軍人として、己の生命を懸けて国家に奉職するということが軍人にとっての存在意義であり、その責任感、誇りの源泉であると推察いたします。
階級と軍籍の両方を失うというのは軍人にとっては耐え難い屈辱では無いでしょうか。
大臣は失言すれば辞任し、離党すれば大概は責任を取ったことになりますが、何故、軍人だけがこのような不名誉極まりない処分を甘受せねばならないのか、理解に苦しみます。
酔った勢いで書かして頂くならば、私なら定年の辞令を交付された後に、軍服を着て、4つ星の階級章をつけたまま、執務室で自決すると思います。
言論は制限されても、自らの信念、武人としての矜持は失いたくありませんので。
やっぱり酔ってます・・・・
当方も寝付けず焼酎片手にです(笑)。
不躾で唐突な質問にも係わらず迅速かつ丁寧な回答をいただき痛み入ります。
>その地位を罷免されただけで、軍人としては十分な懲罰(実質的な降格)であり、さらに軍籍を剥奪されるというのはいわゆる不名誉除隊に相当する処分です。
この個所だけで十二分に納得行きました。
他の民主国家では軍人は尊敬の対象であり、軍服姿で街を歩いていても全く違和感なし(むしろ羨望の眼差しで迎えられ)、日本のように軍服アレルギーのある国こそが異常であると心得ます。
執務室で自決は本当にされては困りますが、軍人たるもの常日頃よりそのような覚悟で任務に当たるのが筋なのでしょうね。
有難うございました。
「KY空幕長の国益空爆」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20081104/176177/
田母神や中山を無批判に支持しているアナタ方によく読んでもらいたい。その軽率な考えが如何に我が日本を危機に貶めているか。
この記事を読んで尚、田母神の主張そして行動を全面支持すると言われるなら、アナタ方こそがこの国にとって害を成しているとしか言い様がありません。
お時間をかけて引っ張り出してきたのがこの程度の文章ですか。
私は最初から「軍人は政治を語るべからず」と申し上げています。
その意図はこのハト派先生の論点と全く同じです。
ちなみにこの先生の出ていたテレビを見ましたが、私はその質問のレベルの低さに大笑いをしていました。これから戦場に行く兵士に「なぜ戦いに行くのか?」とか「敵を殺す覚悟はあるか?」とか何を今更な愚問を連発していましたよ。(アメリカ兵のうっとうしそうな顔がかわいそうでした。)
また学術論文としての体裁を求めていらっしゃいますが、これは懸賞論文であり、学者先生の重箱の隅をつつきあうような学術論文や、大学院卒業の修士論文ではないので、体裁でこの論文を批判するのはやや的外れな気がします。
(確かに章立てや参考文献は書いたほうが良いでしょうが、あくまで体裁の問題です。)
ちなみに先生はスウェーデンの中立の話を引っ張り出していますが、スウェーデンがナチスドイツに好意的中立を保っていたのは公然の秘密です。冷戦中は東西の緩衝地帯として重武装をもって独立を維持しました。別に強者が譲歩したわけでも、ノーベル賞のおかげでもありません。
ちなみにスイスは中立国でありながら米軍の爆撃機の領空通過を黙認していましたよ。これは強者に中立国が譲歩した例です。
>支配、被支配の関係は戦争によって「のみ」解決されてきた。
例外があればと先生はおっしゃってますが、具体的に例外を示してくださいよ。私は歴史上そのような例を見たことも聞いたこともありません。
さらに慰安婦問題に関する記述は噴飯ものです。事実誤認も甚だしい。よく調べてから書いた方が先生恥かかないですよ、と老婆心ながらご忠告申し上げたい。
最後に軍歴があろうが無かろうが、現在の地位が文民であり、その人物が軍の最高司令官であるなら、それは立派な文民統制ではないでしょうか?(それとも軍人に対する職業差別???)確か北朝鮮の独裁者も軍歴は無かったですね。
東大の音楽の先生だかなんだか知りませんが、もう少し勉強してから専門外のことを書いたほうが恥かかなくていいですよとお伝えください。
かしこ
PPPのような反日および軽率な考えが如何に我が日本を危機に貶めているか。PPPのような輩こそがこの国にとって害を成しているとしか言い様がありません。
他にも多々おるけどPPPのような魑魅魍魎こそ日本から出て行くよう地域や都道府県、国を動かそう。