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【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■3/2放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
どこまで波及?中国と北朝鮮が戦々恐々…中東・北アフリカの民主化ドミノ緊迫情勢を青山ズバリ
中東・北アフリカの民主化運動の波及を怖れ、抑え込みに躍起の中共。が、その中共が怖れているのは漢人ではなく、インターネットでもなく、実は……。
コーナー前に、リビア情勢のニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(
あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
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リビア反政府デモ 英政府などがNATO部隊をリビアに派遣する検討に入ったもよう(FNN3/2)
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リビア反政府勢力衝突 カダフィ政権に対する国際社会の圧力、強さ増す(FNN3/2)
(チュニジアやエジプトと違って、リビアに対しては、国際社会がどのように関わっていくかが今後の大きなポイントになると思いますが?)
リビアに関しては最新ニュースでかなりびっくりしてることがあって、今VTRにちょっと半分だけ出てきたが、皆さんご承知のとおり、カダフィ大佐の命令によって、何とリビア空軍が自国民を爆撃してるというとんでもないことがあって、これはあまりにもむごすぎるというので、イギリスを中心にヨーロッパ諸国が飛行禁止空域を作りましょうと。意味ちょっと分かりにくいですが、リビアは自分の国なのに、その上をリビアの飛行機、空軍だろうが民間機だろうが飛んじゃいけないというのを、国際社会が作ってしまうんですね。
これ、かつてアメリカで戦争になる前のイラクで、イラクの北と南はイラクの飛行機は飛んではならぬ、アメリカの戦闘機は飛んでいいっていうね。ところが今回ヨーロッパがそれを言ったら、アメリカは、ゲーツ国防長官が、VTRに出てきましたが、ほんとの言葉は出てこなくて、ゲーツさん何て言ったかというと、これできないと言ったんですよ。で、そんなところにアメリカの力を回したら、アフガニスタンどうなるんだと。あるいはペルシャ湾どうなると。だからやれませんと言って、さらにアメリカの制服組トップのマレンさんていう統合参謀本部議長、トップの人が、やっぱりそんなことやるんだったら、リビアの防空能力、つまり地対空ミサイルとかも破壊しなきゃいけないからできませんと言ったわけですよ。
これアメリカはかつてイラクで勝手にやっときながら、今回は嫌だってわけですね。だからいかにアメリカが今、中東で追い込まれているかが最新ニュースでよく分かる。
それからもうひとつ、国際社会ってことについて言うと、さっきアメリカの国連大使が、リビアを、人権を監視する委員会から排除すると、これすごいことなんだっていうふうに彼女、力入れて言ってましたが、ご冗談でしょう。今までリビアは国連の人権監視の側だったのかと、思うのが普通であって、リビアが一体、他国の人権をどうやって指摘するんだと。
だから、
日本では国連って清く正しく美しいものと学校でも教えてるし、一般社会でも思う向きもあるけど、とんでもない。国連の現場へ行くとこのようにいい加減な二重基準、三重基準であって、醜いぶつかり合い、ほんとは醜いというのは不正確で、国益はどうせぶつかるわけですよ。だからこれを機会に、国連をはじめとする国際社会への見方を、僕らは変えていく良い機会だなと思ってます。
…………以下、“ニュースDEズバリ”
全文起こし…………
山本浩之
「そこで、今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーでも、この北アフリカそして中東情勢に関連した、お話だというふうに伺っております」
青山繁晴
「はい。あの、今まで正直中東でいろんなことがあっても、その、油や、その、電気代を心配する人はいてもですね、その、動きそのものを心配されることってあんまりなかったんですよ」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「ところが、それ今は全然違って、その、中東からドーッとこう中国や、その、アジアにも来てるんじゃないかっていう、その、心配事がありますね。で、今日はそのお話をしたいんですが、今日のキーワードは、番組始まって以来、こっから聞こえてくる(上を指さす。音楽が流れ始める。ドヴォルザークの交響曲第9番の第2楽章。「家路」などの愛唱歌としても知られている)。いいタイミングで出てくれました(笑)」
山本浩之
「あ、ドヴォルザークの新世界…」
青山繁晴
「そうです。これ、ミュージックキーワード、っていうことで、えー、初めての試みですが…」
山本浩之
「最近そうやって何か、演出まで関わってきてるんですか(笑)。この前は何か立ち上がって、手広げてましたからね。『アラビアのロレンス』の時…(2月2日放送分参照)」
青山繁晴
「ガンを切ってから、あ、それは切る前か、切る前後からちょっと別人になったかもしれませんが(笑)。えー、今日のキーワードはこのドヴォルザークの『新世界から』(新世界より)って曲にちなみまして、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『新世界 THE New World』」
青山繁晴
「はい。えー、つまり、
中東から始まった動きっていうのは、私たちの世界全体が新しくなることにつながる。その中には中国の不安もあれば、日本の大きな変革につながることもある。えー、希望も踏まえながら、今日はそのお話をいたしたいと思います」
山本浩之
「はい、ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
チュニジアのジャスミン革命を発端に、中東や北アフリカで拡大する反体制デモ。
遠く離れた中国でも、民主化を求める集会がインターネットで呼びかけられ、先月20日、北京や上海など13の都市が厳戒態勢に包まれた。
(先月20日上海)
中国人青年A
「中国での一党独裁は早く終わってほしい」
周囲の人々
「(口々に)そうだ。よく言った!」
各地で、呼びかけに応じて集まった若者が警察署に連行され、市民と警官とがもみ合いに……。
(先月20日天津)
中国人青年B
「国民には言論・集会・団体を組織する自由があると、憲法35条に書いてあるじゃないか」
さらに翌週には、集会の呼びかけは27の都市に拡大。
少数民族ウイグル族との衝突が懸念される新疆ウイグル自治区のウルムチでも、厳戒態勢がとられた。
世界に広がろうとしている民主化の嵐。
中国、そして世界はどのように変わろうとしているのか。
青山繁晴がズバリ解説します。
…………………………VTR終了…………………………