■5/7放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

日中首脳会談の解説と、訪日した胡錦濤の真の狙いとは?
東トルキスタンについても。
話の流れ上、“ニュースDEズバリ”直前のニュースコーナーから起こしています。
細かい相づちやツッコミ、間投詞、言い直しなどはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はテレビ画面をデジカメで撮影しました。粗くて見にくいですがお許し下さい。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
(日中首脳会談関連ニュースVTR省略)

岡安譲
「今回の首脳会談の主なテーマをここで整理しておきます。
チベット問題、ギョーザ事件、それから北京オリンピック、東シナ海『ガス田』開発と、国民の多くが注目するこれらの4つのテーマを中心に会談が行われたようですが、それぞれの懸案を両首脳はどう見ているんでしょうか。共同会見の内容から見ていきます」

岡安譲
「まずチベット問題です。胡錦濤国家主席、『(ダライ・ラマ14世に対して)祖国分裂のオリンピック阻止の行動を制止するよう望む』と、まあこれまで通りの主張をくり返した。これに対して福田総理大臣は今月4日にダライ・ラマ側の特使と中国側の政府高官が中国の深センで会談したことに触れて、
『胡主席の決断・対応を高く評価。今後も根気よく対話することを期待』とコメントして、中国側への配慮を見せたわけです」

岡安譲
「続いてギョーザ事件です。これに関しては両首脳とも
『双方とも捜査を強化する』ことで一致したと、特に踏み込んだ内容ではありませんでした。こういう結果にとどまったわけです」

岡安譲
「そして北京オリンピック。これに関してはヨーロッパの首脳を中心に、開会式への出席をボイコットする動きがありますよね。これに対して福田総理大臣は
『まだ先なんですよね…。事情が許せば前向きに検討したい』と明言を避けたわけです。ま、ここまでご覧になって室井さん、どう評価されます?」

室井佑月
「何かおばさん同士の会話みたい。ですよねーって言ってるだけじゃない、福田さんが(一同笑)」

岡安譲
「ちょっと他人事のようにもね、聞こえますけれども。えー、まあちょっと軽いタッチで言ったわけですけれど。もう一つ私たち目が離せない将来の日中関係を象徴する出来事があります。それがこちら、東シナ海の『ガス田』開発に関する問題です。日中の国境問題にも大きく絡むこのテーマについて、
胡錦濤国家主席は『問題解決の全景が見えてきた』と、進展があったことをほのめかしました。それに対し福田総理大臣も『大きな進展を確認した。問題解決のめどが立ったと明確に言える』と、これまで曖昧な発言が多かった福田総理大臣にしては珍しく、はっきりと問題が前向きに動いたことを示唆したわけです。この時には会見を見ていましても、胡錦濤主席の顔色をちょっと見ながら、少し笑ったかのようにも見えましたけれど、残念ながら具体的な内容を会見で明らかにしませんでしたが、青山さん、これはどういった進展があったと予想されますか?」

青山繁晴
「あの、進展があったと言いながら、両首脳とも中身言ってませんから、断言はしにくいんですけれどもね、これは今回の首脳会談で進展したんじゃなくて、
今までの事務方の動きで、福田さんや胡錦濤さんに言わせれば進展と言えるような部分があって、それをお互いに評価し合うということで一致したということに過ぎないですよ。大事なことはね、事務方のこれまでのすり合わせで、日本国民の意見じゃないですよ、だけども日本の官僚と中国の外交部の役人との間でね、実質合意してるのは2点なんですよ。1つは尖閣諸島の領土問題は実質棚上げだと。これガス田開発と言ってるけども、要はそのガス田というのは尖閣諸島という日本の領土の海の下にあるガス田のことですよね。でもその日本の海で中国はすでに日本のガスをストローで吸うようにチューチュー吸ってるってことが問題になってるわけですけど、尖閣諸島のその領有権については棚上げにするということが1つ。それからもう1つ、棚上げにした上で必ず共同開発すると。その2点は合意してるわけですよ実質、事務方でね。ところがその
共同開発をですね、中国は沖縄のすぐ西でも中国にもやらせろと。つまり自分の物は自分の物、しかしあなたの懐には自分の手も入れさせてって話だから、さすがにこれを解決と言えないという話なわけですよ。で、それとたぶんちっとも変わってないと思います。で、大事なことはですね、胡錦濤さんが『解決の全景が見えた』と、それを言うのは当然で、中国は領土問題は棚上げでいいんですよ。どうしてかというと30年間このガス田の周りで試掘・採掘してきたのは中国だけだから、もしも共同開発を実行するならば尖閣諸島に必ず共同開発のための施設を作るはずで、試掘・採掘をやってきた中国の施設になることはもう間違いないから、だから中国の物になっちゃうわけですよ」

山本浩之
「これはあの、今まで水曜日の『アンカー』の“ニュースDEズバリ”っていうコーナーを毎週きちんと見ていただいてる方にとってはよくおわかり、すぐにおわかりいただける話だと思うんですけどね、今の話は。ちょっと1つ伺いたいんですけど、中国と日本の間というのはいろんな懸案事項があって、問題があって、で、
中国はいろんな面でルールを破ってると多くの日本人は今、思ってるわけですよ。その上でルールを破ってる国がオリンピックをやっていいのかということにも絡んでですね、さあ胡錦濤主席が日本に来て、日中首脳会談が行われた。はっきり言うと、もちろん総理大臣も言ってほしいし、言えないんだったら、
こうしてガス田の問題も大きな進展があって解決のめどが立ったまで総理が言ってるんだったら、じゃあそれは具体的にどういうことなんだということをですね、どうしてすぐに私たちは知ることができないんだろうか…」
室井佑月
「言えないような気がしない?
たぶんすっごい巨額なお金を日本側が中国へ渡して…」
山本浩之
「ああ、もうそこまで行っちゃう、話が…」
室井佑月
「だっておかしいじゃない。どう解決したかが一番大事なんじゃない」
山本浩之
「だからまあガス田だけの問題じゃないんですけれども、今日の少なくとも共同記者会見の中ではそこまではっきり言ったわけですよね」
青山繁晴
「あの、ヤマヒロさんが今ね、柔らかく婉曲に聞いてるのはね、その
共同会見というオープンな場でね、私たちの総理の福田さんが進展があったと言いながら中身言わないのに、どうして記者が『中身、何ですか』とどうして突っ込んで聞かないのかってこともね、たぶん聞かれてるんだと思いますよ。僕は正直、僕もかつてあの場にいたわけですから、こう、唇を噛む思いで見てました、僕も。雰囲気に呑まれてるんじゃないかってことも正直思いましたね」
山本浩之
「あれがね、たとえばほんとにその平和、友好、それがテーマになったその上での首脳会談であって、それで日本にいたパンダが残念なことに1頭亡くなって、上野動物園にはいなくなったんで、じゃあ中国からまたお貸ししましょうと、あげるんじゃなくお貸ししましょうっていう形で、それでお借りできたんですよっていうことを言うんだったらいいですよ。
だけどそんな話を聞きたくも何ともないし、福田総理いったい何を言ってるんだろうっていう…」
青山繁晴
「ええ。
これ福田さんはね、世界に向けてね、いわば日本の逆メッセージを出してしまったんですよ。というのはチベットの民衆蜂起、チベットの騒乱があって初めて胡錦濤国家主席は西側の首脳に会ったわけですね。で、この機会に
福田さんはパンダとかトキの話はしたけれども、その後はこれ実質的にもうスルーしてるわけじゃないですか(一同同意)。流してるわけでしょ。ということはもうヤマヒロさんの問いに答えて言うと、
中国は今のままオリンピックやる資格があるんだということを、日本は世界に向けて発信したってことになるわけです」
山本浩之
「そうなりますね」
青山繁晴
「
これもう取り返しつかないですよ。取り返しつかないけれども、国民の側からおかしいという声を挙げる機会はあると思います」
山本浩之
「そうですね。そこでこの後の青山さんのコーナー、“ニュースDEズバリ”なんですけれども、このコーナーでも今日、日中首脳会談にまつわるというか、大きく関係するお話をしていただけるということですが、今日はどういう…」
青山繁晴
「はい。あのね、今までの私たちのこの議論というのは日本にとってどうだという話、しましたね。だけどこれ逆に言うと、
中国から見てもね、これじゃ何しに来たかわからないでしょ、胡錦濤さんが。10年ぶりの国家主席が。実はこれがあります(フリップ出す)」
<キーワード>
訪日に真のターゲット
山本浩之
「『訪日に真のターゲット』」
青山繁晴
「はい。そのターゲット、私たちの国の在り方にも関わる重大なターゲットだと思いますので、そのお話をいたしたいと思います」
山本浩之
「コマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「今日は日中首脳会談が開かれました。来日中の胡錦濤国家主席の『真のターゲット』というキーワードが出てきました。さっそく“ニュースDEズバリ”、お願いします」

青山繁晴
「はい。この日中首脳会談はね、さっき話に出なかった毒ギョーザの問題にしても、ほんとにたくさんテーマあるんですけど、中国側から見たら、これ
狙いっていうのは、このチベット問題があっても北京オリンピックを無事にやること、この1点に尽きますね(一同同意)。じゃあそのチベット問題について首脳会談どうだったかというのを、ちょっと見てみましょう」

村西利恵
「はい。このような共同声明が出されました。『国際社会が共に認める基本的かつ普遍的価値の一層の理解のために協力する』。ちょっとまどろっこしくて、よくわからないんですけれども」