「アンカー」洞爺湖サミットを利用した中国

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■7/9放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

洞爺湖サミット閉幕・福田首相の手腕は…ウラで動くのは?青山がズバリ

080709-flip2.jpeg 中国も北朝鮮も本当に油断のならない、したたかな国ですなぁ(T^T)

 コーナーの前に伝えられたサミット関連ニュースの箇所、及びスタジオのやりとりから起こしました。但し、ニュースVTRの部分は要約です。

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。


 内容紹介ここから____________________________

 …………………………VTR開始…………………………

 いよいよ洞爺湖サミット最終日。
 今日(7/9)はG8に加え、会合の鍵を握る中国やインドなどの16カ国に上る大所帯となりました。
 昨日(7/8)は最大のテーマとなっている地球温暖化対策について、これまで消極的だったアメリカから譲歩を引き出しました。

(昨日7/8の福田総理のコメント)
 「2050年までに世界全体の温暖化ガス排出量を少なくとも50%削減する目標を、世界全体の目標として採用することを求めるという認識で一致しました」

 しかし、これにすぐさま反応したのは中国やインドなどの新興5カ国。
 新興国と先進国は責任や能力が違うと反発し、逆に「先進国は2050年までに80〜95%削減すべき」と要求を突きつけました。
 サミット最終日の16カ国の会合に注目が集まりました。

 議長国日本の福田総理が、閉幕にあたって議長総括を述べました。

(会見での福田総理のコメント)
 「今回のサミットは最近のに比べ、極めて重要なものであったと思います。なぜならば、地球温暖化の進行、原油や食糧の価格の高騰、金融市場の緊張といった世界規模の課題が非常に切実な形で人々の生活に影響を与えていると、そういう中で開かれたサミットでございます」
 「率直に本当の議論をする中で、時には互いに激しくやり合うという場面も多々ございました。しかしそのお陰で多くの成果を生み出すことができたと思っております」

 ――と、サミットの成果を強調。
 しかし結局、G8と新興国の議論は平行線。
 昨日G8で一致したはずの排出削減の数値目標を首脳宣言に盛り込むことができないまま、閉幕することになりました。

 会見での質疑応答で、「そもそも50%削減とは何を基準に50%なのか?」と聞かれ(質問したのはフィナンシャルタイムスの記者)――

080709-00fukuda.jpeg 「えー、まあ色々な数字や基準年が飛び交っておりますけれども、それはあの、その時々にですね、えー、そのー、そのー、考え方が違うということもありますけれども、ま、しかし我々の認識は2050年に50%削減というのは、最近の状況からしてですね、えー、どうなのか、現状からして50%削減、ま、こういうふうなことで、これは変わっておりません」

 ――と答えた福田総理。
 最後にはサミットの手応えを感じた表情で退場していきました。

 G8で合意したことが新興国から承認されないという事態となり、思わぬもろさを露呈した洞爺湖サミット。
 サミットそのもののあり方が問われる結果となりました。

 …………………………VTR終了…………………………

山本浩之
「まず室井さん、このサミットをご覧になっていかがでしたか?」

室井佑月
「何かね、腹が立ってきましたね。500億も使って開いた意味があるんだろうかと思っちゃった。さっきのそのCO2削減の2050年までに50%っていうのも、具体的に最初の数値とか、到達する、どこの数値に持ってくかっていうのも出てないでしょう?『求める』っていうのは、そういうふうに努力しましょうってこと?」

山本浩之
「そう、だからみんなで頑張ってやろうなって言って、ここにいない他の国々にも声かけてねっていうことまでは決めた」

室井佑月
「そのぐらいだったら、みんなCO2削減はした方がいいと思ってんだからさ、瓦版をメールか何かで配るんでよかったんじゃないの?それと結局、原油高が高騰してることも食糧危機のことも投機マネーのことも、やっぱりいろんな国の思惑とかがあるから、きちんとどういうふうにするかっていう話し合いは、きちんとできなかったでしょう?」

山本浩之
「具体的には踏み込めませんでしたね」

室井佑月
「何か踏み込めないっていうんじゃなくて、議長なんだからさ、まとまらなくても踏み込んでみろよって思っちゃうんだよね」

山本浩之
「確かにそうですよね。そのあたりは期待したんですけども、どうやら福田総理にはそういった発言はなかったような気がするんですけど。この地球温暖化対策、これに関して言うと、どうも昨日から今日になって後退したっていう。ちょっとこちらでご覧いただきたいと思います」

080709-01goui.jpeg村西利恵
「CO2などの温室効果ガスの排出削減について、昨日のG8主要国会合では『2050年までに世界全体で排出量を50%削減するとの長期目標を各国と共有し、求める』との内容で合意しました。そして今日はこのG8に中国、インドなど8つの新興国を加えた拡大会合が行われましたので、より具体的な数値目標について決められるかが焦点でしたが、合意内容はこうでした。『国連交渉の下で、排出削減に向けた世界全体の長期目標を採択するのが望ましい』。一見すると同じことのように見えるんですが、この、上で合意した2050年、50%削減、こういう数字が全く消えてしまってるんです」

山本浩之
「この温暖化対策については青山さん、どのようにご覧になってますか?」

青山繁晴
「はい。あの、先ほどの記者会見でね、福田さんはまあ胸を張ってましたよね。で、今のその室井さんのコメントも含めてやっぱり普通の国民は、なぜ胸張れるんだろうと、まずそこ不思議に思うと思うんですよ。で、福田さんの胸中を推し量ればですね、外務省の人が言ってることも含めて申せばね、要は世界でCO2を含む地球温暖化ガスをたくさん出してるのに今まで一切それを減らしましょうということに加わらなかった国は、大きく言って3つだと。アメリカそして中国、インド。で、福田さんにしたらですね、今、村西さんが持ってるの(フリップ)で言うと、このアメリカを含めた機能のG8の会合では、初めてアメリカがここに加わってくれたじゃないかと。で、下の今日の部分、中国、インドがなかなか認めないのは、そんなの最初から分かってるわけだから、とりあえず問題の3カ国のうち一番でっかいアメリカを仲間に入れただけでいいじゃないかというのが、福田さんの心中らしいんですよね。ところがその肝心の昨日の話、アメリカは確かに加わりましたが、2050年までに世界の排出量を50%削減、これをね、ここ(スタジオ)にいる5人が、2050年までに自分たちの家から出てるゴミを半分に減らしましょうと。今までは岡安アナ(若手男性キャスター)がずっと抵抗してたけど、岡安さんも入ってくれることになった。よかったねと話をしてるとするじゃないですか。すると当然、いつから見て半分なのか?それ基準年ってことですね。それが一番大事な話でしょ?それで大きな問題なのは、さっき福田さんは『いや、我々はそれは現状ということで、その考えは変わらないんです』と。これははっきり言ってウソですよ。どうしてウソかと言うとね、この話が最初に出たのは、去年のドイツで開かれたハイリゲンダムサミットで出ました。当時総理は安倍さんでしたね。安倍さん、今現在何と言ってるかというと、つまり今まで安倍さんはとりあえずこの件をね、ドイツのサミットで押し出したということで評価されると、評価できると言われてきたその安倍さん本人が今何と言ってるかというと、『いや、実は基準年がなかったから、そこが大きな問題なんです』と言ってるわけですよ。去年からなかったんです。で、今回の話し合いでも、基準年をどうしましょうってことをアメリカも含むそのG8で昨日話してませんから、福田さんが言ってる『いや、G8主要国みんなが現在を基準にするんだ』ということで合意してるかのようなこと言ったけど、これははっきり言うとウソですよ、これは。一国の総理がそんなこと言っちゃいけません。で、これね、国内の問題だったら、でも総理が言うんだったら、それが事実になることはありますが、これはあくまで世界と話し合っていることですから、勝手なあの発言っていうのは、これほんとに問題ですよ

山本浩之
「今日も、今の記者会見の中で、フィナンシャルタイムスの記者が質問したことに対して答えたのが今、そのVTRの中でね、福田さんが答えていた『最近の状況から50年』、ただ、あの言い方もしどろもどろじゃないですか。だけど実際、口にしちゃってるんですね」

080709-91ao.jpeg青山繁晴
「それはっきり言うとですね、僕も首相官邸記者クラブにいましたから正直申しますと、日本の記者とは官邸の間でけっこう打ち合わせするんですよ、こういう質問。でもそのフィナンシャルタイムスも含めて諸外国の記者とは打ち合わせできないから、ばしっと問題のとこ聞かれちゃって、それでまあしどろもどろに、ちょっと焦りながら『いやいや、それは現状なんですよ』と。というのはさっきのゴミの話でも、僕たちがもし合意したら、それは普通に考えたら今を基準にするじゃないですか。ところがこの件はそうじゃなくて、京都議定書も1990年と基準年を作って、それが揉めてる原因になってるわけです。それ、でも日本にとってすごい不利だから。だからそこをごまかして…」
 
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「日中の興亡」

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0807aoyama-hon.jpeg 今日は青山繁晴さんの新刊「日中の興亡」について、雑感を書かせていただきます。

 後半は細切れぼやき。サミットについて少々。
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「ムーブ!」をほめ殺す

 拙ブログでも何度か紹介してきた、朝日放送(ABC)の『ムーブ!』。

 週刊誌から興味深い記事を抜粋して紹介、コメンテーターが意見を述べる「マガジンスタンド」コーナーが終了。今週(6/30)から「ニュースシアター」というコーナーにリニューアルされました。
 『ムーブ!』が独自に着目し、取材をし、書き下ろしたものを伝えるんだそうです。
 (リニューアルの理由について、レギュラーコメンテーターの勝谷誠彦さんがラジオ番組で語ったところによれば、「朝日新聞からの天下り社長が『雑誌なんか取り上げるな』と言ったからだ」とのこと)

080704-07kami1.jpeg その「ニュースシアター」、今週はスペシャル企画。
 レギュラーコメンテーターに『ムーブ!』についてのコラムを書き下ろしてもらい、それをアナウンサーが読み上げるというものです。
 番組サイドの手抜き?自画自賛?というツッコミも聞こえてきそうですが、硬軟いろいろあってけっこう面白かったので、起こすことにしました。

 共通のお題は「ムーブ!をほめ殺す」。ラインナップは以下の通り。

6/30(月)出演:花田紀凱、山本譲司、勝谷誠彦
 ・(花田紀凱)
 ・(山本譲司)
 ・(勝谷誠彦)

7/1(火)出演:勝谷誠彦、上村幸治、須田慎一郎
 ・「中国をいじめるのは私だ」(上村幸治)
 ・「首都圏の番組ムーブ!が不義を討つ」(須田慎一郎)

7/2(水)出演:須田慎一郎、二木啓孝、やくみつる
 ・「性格の悪い番組こそ気骨がある」(二木啓孝)
 ・「ムーブ!を叱る!!」(やくみつる)

7/3(木)出演:大谷昭宏、藤井誠二、伊藤惇夫
 ・「ムーブ!誌上激論」(大谷昭宏)
 ・「言ってはいけないことを言える番組を目指す?」(藤井誠二)
 ・「決断力は情報が支える」(伊藤惇夫)

7/4(金)出演:若一光司、財部誠一、吉永みち子
 ・「『サファリパーク』の社会的使命」(若一光司)
 ・「ニュースの真実は多様性にある」(財部誠一)
 ・「私は答えたい」(吉永みち子)

注1)月曜日のみ副題がありません。
注2)改行は引用者の判断、太字強調も引用者によるものです。
注3)関西以外の方は、人名とかコーナー名とか何のこっちゃ?な箇所もあるかと思います。そんな時は『ムーブ!』公式サイトあるいはWikipedia『ムーブ!』の項などを参考に。
注4)画像は例によってテレビ画面をデジカメで撮影。粗くて見にくいですがお許し下さい。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。



6/30(月)出演:花田紀凱、山本譲司、勝谷誠彦

・ムーブ!をほめ殺す(花田紀凱)
080704-01hanada1.jpeg 雑誌の誌名タイトルくらい難しいものはない。
 タイトルがある程度、中身を規定する。
 それにタイトルになりそうな言葉は、たいていどこかの出版社がすでに商標登録している。

 ある雑誌を創刊する時にタイトルを考えあぐねていたら、部員のひとりが「天と地」というのを出した。
 古臭いタイトルだなとは思ったが、何しろ行き詰まっている。

080704-02hanada2.jpeg 念の為、特許庁のデータで調べてみた。ちゃんと登録してありました!
 なんと、かの山口組の組報というのか機関誌のタイトルが「天と地」だったのである。もし知らずに使っていたらエライ目にあうところだった。

 そういう視点から見ると、『ムーブ!』というのはいいタイトルだ。次の雑誌を創刊する時にはいただきたいくらいだ。

 研究社の英和辞典を引いてみたら、「ムーブ」の他動詞には大きく分けて三つの意味がある。

 一、動かす 二、感動させる 三、提案する

 ものごとを動かし、感動させ、提案をする――。
 これほど情報番組にふさわしいタイトルはちょっとあるまい。
 しかもぼくの大好きな!マークまでついている。
 このタイトルが決まった時に『ムーブ!』の大成功は約束されていた。

 念の為、三省堂のコンサイスも引いてみた。
 すると「ムーブ」には四番目の意味として、こんなものがあった。
 「(腸の)通じがつく」
 なるほど!だから『ムーブ!』を見ているとスッキリするわけだ。

 この後、花田さんが「『スッキリ!』っていう番組はスッキリしないと添えようと思ったが、そこでまた喧嘩することもないかと思ってやめました」と発言。
 勝谷さんはそんな花田さんに対し、「今朝、俺が(『スッキリ!』に)出てること知ってて言ってるだろー」と軽く怒ってました。


・ムーブ!をほめ殺す(山本譲司)
080704-03yama1.jpeg まさか自分がこんなふうに、ちょくちょくテレビに出演するような人間になるとは、思いも寄らなかった。

 もう社会の中に居場所などないんじゃないか。そんな打ちひしがれた気持ちのなか、刑務所を出所したのが6年前。
 それから1年半以上は、引きこもりに近い生活を続け、人間としての機能がどんどん退化していくような日々を送っていた。

 その後、なんとか社会復帰への道筋を付けるべく、障害者介助スタッフとして、福祉の世界に足を踏み入れたのが4年前。
 同時に、「獄窓記」という本も出版した。続いて、「累犯障害者」という本を出したものの、基本的には、福祉の仕事に没頭しながら、なるべく目立たないように暮らしていた。
 それは、「前科者である自分が、どのツラ下げて人様の前に出られるのか」というような、いわゆる出所者コンプレックスがあったからだ。

080704-04yama2.jpeg そんな折、『ムーブ!』からの出演依頼があったのは、昨年1月のことである。
 テレビ出演、しかも生放送ということで、私の中に躊躇(ためら)いがあったが、番組で取り上げるテーマが「累犯障害者」とあっては、断るわけにはいかない。
 ほとんどのメディアがタブー視してきた、このセンシティブな問題をテレビで取り上げてくれるというのだ。

 私は、出所者コンプレックスを忘れるほど、喜び勇んで『ムーブ!』に出演した。
 そして、その反響は非常に大きかった。
 多くの福祉関係者から、これまで目を背けてきた福祉や刑務所の実態について、反省と覚醒(かくせい)の声が寄せられたのである。

 その後も『ムーブ!』では、障害者や刑務所の問題について、何度も何度も取り上げてもらい、結果、今、累犯障害者を取り巻く環境は徐々に改善されつつある。
 『ムーブ!』が少しずつではあるが、福祉行政や矯正行政を動かしているのだ。

 テレビというメディアは、世の中の出来事をタイムリーに追いかける「瞬発力」はあるが、そこを深く掘り下げていく「持続力」はない、と思っていたが、『ムーブ!』は違った。
 私が出演した回に限っても、アーク・エンジェルズや、柔道整復師の問題、あるいは自治体交通局の問題を、何回にもわたり、執拗かつ果敢に報道し続けている。

 この持続力とタブーを恐れぬ精神こそ、『ムーブ!』が持つ大きな武器であろう。
 そして実際に、柔道整復師の不正請求問題については、厚生労働省の重い腰を上げさせるに至っているのだ。

 動く社会を追いかけるだけではなく、社会を動かす『ムーブ!』。
 今私は、この番組の中に居場所があることに、無上の喜びを覚えている。

 山本さんが昨年1月に『ムーブ!』に呼んでもらう直前、大阪府八尾市で、服役経験のある知的障害者が子供を突き落とすという事件があったそうです。
 この時、東京の局からも出演依頼があったものの、全部、生放送ではなく「収録にしてくれ」と。「微妙な問題なので誤解を与えると恐ろしいので、編集させてもらう」という前提でのオファーだったと。だから、『ムーブ!』で生放送で取り上げてくれるとは思いも寄らなかったんだそうです。
 また山本さんによれば、『ムーブ!』は関西の出先機関が録画して、本省(この場合で言うと厚生労働省や法務省)に送ったりしているため、東京でも反響があるそうです。


・ムーブ!をほめ殺す(勝谷誠彦)
080704-05katuya1.jpeg 深夜、日付がかわったころ、朝日放送の新社屋、地下3階の鋼鉄のドアに設置された読取機に、限られたスタッフだけが持つIDカードをかざすと、静かな音とともにドアが開く。

 「あらあ。かっちゃん。いらっしゃい」。妖艶(ようえん)な微笑みで迎えてくれるのは関根ママだ。
 「まったあ。『知られてたまるか』のロケハンと称して、ABCのカネでおいしいもの食べていらしたんでしょう」。チーママの加藤アナは早くも鼻の頭を真っ赤にして酔っぱらっている。

 新社屋移転に伴って極秘にオープンした、この『倶楽部ムーブ!』の存在は、政財界の大物にしか知られていない。

 「こらこら。トイレが汚れていたぞお」「あら、いけない」。やんわりとママをたしなめている須田慎一郎オーナーの周りには、いつも黒い服を着たいかつい男たちが群がり、「シノギが」とか「マネロンの件で」などと囁(ささや)きあっている。

 「あっ、知事。万一ということがありますので、そちらにはお座りにならない方が」。今夜もやってきた橋下徹大阪府知事が須田さんの隣に腰をおろそうとすると、黒い服を身に包んだ細身の男が慣れた仕種で遮った。黒服の上田アナだ。

 「気をつけさせてはおりますが、万一写真ということもありますので」。カウンターの中でシェーカーを振る堀江アナが気遣いを見せた。「知事、つまみにモナ、いやモツでもいかがですか」。

080704-06katuya2.jpeg 夜がふけるにつれて常連客たちが続々と集まってきた。

 ステージの上で見事な「築地をどり」を星浩さんが舞っているかと思うと、マイクを握った鈴木邦男さんは「ヤルタ〜、ポツダム〜、体制〜、打破〜」と歌っている。
 大谷昭宏さんが関根ママの愛犬と戯れている横で、泥酔した山崎寛代さん(引用者注:月曜日芸能担当)が「男…男…」と呟(つぶや)いているし、いつのまにか隅っこに座っていた上村幸治さんは「中国、くっ。五輪、くくっ」と笑っていた。

 そろそろモニターからは、CM中に収録しておいた『裏ムーブ!』が流れるころだ。
 出演者の夜の楽しみまで配慮した二毛作情報番組。
 いやあ、いくら褒めても褒めたりない。

 「つまみにモナ」の「モナ」は山本モナさんです。2005年3月まで堀江アナとともにキャスターを務めていました。
 「築地をどり」のくだりでは、堀江アナから思わず「大丈夫かなー」と心配の声が。いや、まだまだ毒が足りませんよね(^_^;

 花田さんによると、文春に昔こういった倶楽部があったそうです。作家の先生に立ち寄ってもらって話をするという趣旨だったと。ところが場所が不便で、集まるのは社員ばかり、しかも年取った酒飲みばかりがたむろするので、廃止になったそうです。

 さらに花田さん、「初めて『ムーブ!』に出た時、驚いた。こんなことしゃべっていいのかってことを勝谷や宮崎哲弥さんがしゃべってる。東京とずいぶん許される範囲が違うなと思った」と。
 これについて上田アナと堀江アナは、「許されてるかどうかはちょっと分からないですが」「そのあたりには自信がないです」と返してました。番組サイドも日々、ヒヤヒヤしながらやってるってこと?(^_^;


7/1(火)出演:勝谷誠彦、上村幸治、須田慎一郎
 
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「アンカー」北朝鮮問題と洞爺湖サミット 中国が正式加盟!?

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■7/2放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

拉致は?核は?北朝鮮の動きに隠されたこと…青山がズバリ!

080702-17chinakamei1.jpeg テレビ欄は上記のようになってましたが、実際は北朝鮮問題と、間近に迫った洞爺湖サミットの2本立てです。

 コーナー直前に、横田ご夫妻が外国特派員協会で講演されたというニュースが取り上げられましたので、まずはそのニュースVTRとスタジオのやりとりから起こしました。

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。


 内容紹介ここから____________________________

山本浩之
「次は北朝鮮、拉致問題です。拉致被害者家族の横田滋さんと早紀江さん、奥さんの早紀江さんが、今日、外国特派員協会に招かれて講演を行いました」

村西利恵
「改めて拉致問題解決への協力を訴えた横田夫妻。テロ支援国家指定解除で拉致問題の解決が遠のく懸念が高まる中、その願いは届くんでしょうか」

 …………………………VTR開始…………………………

080702-01tokuhain.jpeg 今日、外国特派員協会に招かれ、講演を行った横田さん夫妻。
 なかなか進展しない拉致問題の早期解決を訴えました。

080702-02sakie.jpeg横田早紀江
「拉致をされた人たちも今、そこにまだ現在、一生懸命に、監視をされながら生きているとすれば、これからもどのように、外交の間違いの中で、消されていくかもしれない。帰ってくることができないかもしれない。そのような非常に恐怖の中で、私たちは一生懸命に救出の活動をしております」

080702-03bakuha.jpeg 先週、核施設の冷却塔を爆破し、核問題解決への姿勢をアピールした北朝鮮。

 爆破の前日、北朝鮮が提出した核計画の申告書は、核兵器について一切触れられていないという不完全なものでした。

 しかし、アメリカのブッシュ大統領は、45日以内に北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除する方針であることを高らかに宣言。

 拉致問題については――

080702-04bush.jpeg【アメリカ・ワシントン 先月26日】
ブッシュ大統領
「アメリカは日本の拉致問題を決して忘れないでしょう」

 これに対し拉致被害者家族会は――

080702-05masumoto.jpeg【先月26日】
拉致被害者家族会 増元照明事務局長
「『忘れない』という言葉は絶えず聞いているんですが、忘れないのであれば、やはり協力をしていただかなければならないし、日本政府は協力を求めていくべきだったと思います」

 テロ支援国家指定解除で、拉致問題解決はまた遠のくのでしょうか。

 30年にわたり娘、めぐみさんを捜し続けている横田さん夫妻は、講演会でこう訴えかけました。

横田早紀江
「テロ支援国家の解除という形で、ブッシュさんが今度あちらの方針を決めましたけれども、そのことを通して、北朝鮮の指導者がどのような形で本当に誠実に動いてくるのか、あいかわらず今までのように、本当に冷酷なものが見えてくるのか、今、非常にそれが世界中の目に捉えられてくるようになりました」

080702-06sigeru.jpeg横田滋
「アメリカに対して、あの、協力はお願いしてるんですけど、あの、解決をお願いしてるんではないわけです。〈VTR中略〉やはりあの、この問題はまあ最終的には、あの、ま、二国間で解決すべき問題だと思っております」

 ウンギョンさんに会いに行かないのか?という質問に対しては――

横田早紀江
「一回会うと、向こう(北朝鮮)はまたその人を、今度はカードにして、いろんなことに使われると私、思ってるんですね。あの、孫がね。そうすると、また非常に残酷な人生を○○せることになるので(聞きとれず)、そのような一瞬の喜びは我慢ができます。これだけ長いこと苦しんできたわけですから

 拉致被害者家族会、その願いは届くのでしょうか。

 …………………………VTR終了…………………………

山本浩之
「まず室井さんは、横田さんご夫妻の言葉、どのような思いで聞かれましたか?」

室井佑月
「いや、もうほんとに切ない思いで聞いてましたけど、横田(滋)さんが、あの、アメリカに解決を求めてるわけじゃなくて、協力をお願いしてるって言ってたじゃないですか。でも本当はそれって言うのも日本の国じゃないとおかしいわけですよね。だって日本人が誘拐されたわけなんだから、日本の国が率先してアメリカに協力してもらって解決まで持っていくっていうのは、日本の国じゃなきゃいけなかったじゃないですか。なのに、あの、冷却塔の爆破もあったけど、あの中、何も入ってないっていうのはもうみんな日本国民って、知ってる人は知ってるわけでしょ。それなのにずっとその、何て言うか、ずっとその茶番って、アメリカにつき合って続けていくのかなって思って」

山本浩之
「ああ、おっしゃる通りですね。で、政府関係者から出てくる言葉っていうのは、いつもアメリカ頼みですからね」

室井佑月
「そう。それであの、拉致の問題も解決するって考えてるって政府の人たちが言うけれども、全部口ばっかりじゃないですか。どうしてだろうって思いますよね」

山本浩之
「そうですね。えー、青山さん、今日のこの特派員協会での講演の言葉を聞いていかがですか」

080702-91studio1.jpeg青山繁晴
「うーん、あの、今、室井さんがね、言ったことは、この国、私たちの祖国は民主国家なので、本来この国の一番良心的な部分っていうのは、僕たちが選んだ政府であり総理であるはずが、それがはっきり言うと、特にこの拉致問題について、日本国民が誘拐されたことについて全く非良心的で、それなのに一民間人に過ぎない、本来は過ぎない横田さんご夫妻が、ほんとにこの国の良心の、良い心の象徴ですよね。それは室井さんが指摘した通り、『アメリカに解決してくれと言ったことはない』と、あの温厚な横田滋さんがね、本当は内心のものすごい怒りを抑えながらおっしゃってたでしょ。それから早紀江さんの方は実は踏み込んだことをおっしゃってて、『今回のような間違った外交の進め方をすると、生きてる自分の娘も含めて被害者が消されるかもしれない』と。つまりはっきり言うと、『殺されるかもしれないという恐怖と闘ってるんですよ』ということを、非常に穏やかな口調だけどズバリ言われてるわけですよ。民間人にそれができて、なぜ僕たちが選んだ政府の人間がそれをできないのかと。僕たちの民主主義はいったい何なのかということまで突き当たりますよね」
 
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IWC年次総会〜日本が転換?IWC正常化なるか?(細切れぼやきも)

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 6月23日から5日間、チリの首都サンティアゴで国際捕鯨委員会(IWC)の第60回年次総会が開かれました。
 今年もまた、すったもんだあったようです。
 
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