「アンカー」洞爺湖サミットを利用した中国
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■7/9放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
中国も北朝鮮も本当に油断のならない、したたかな国ですなぁ(T^T)
コーナーの前に伝えられたサミット関連ニュースの箇所、及びスタジオのやりとりから起こしました。但し、ニュースVTRの部分は要約です。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
…………………………VTR開始…………………………
いよいよ洞爺湖サミット最終日。
今日(7/9)はG8に加え、会合の鍵を握る中国やインドなどの16カ国に上る大所帯となりました。
昨日(7/8)は最大のテーマとなっている地球温暖化対策について、これまで消極的だったアメリカから譲歩を引き出しました。
(昨日7/8の福田総理のコメント)
「2050年までに世界全体の温暖化ガス排出量を少なくとも50%削減する目標を、世界全体の目標として採用することを求めるという認識で一致しました」
しかし、これにすぐさま反応したのは中国やインドなどの新興5カ国。
新興国と先進国は責任や能力が違うと反発し、逆に「先進国は2050年までに80〜95%削減すべき」と要求を突きつけました。
サミット最終日の16カ国の会合に注目が集まりました。
議長国日本の福田総理が、閉幕にあたって議長総括を述べました。
(会見での福田総理のコメント)
「今回のサミットは最近のに比べ、極めて重要なものであったと思います。なぜならば、地球温暖化の進行、原油や食糧の価格の高騰、金融市場の緊張といった世界規模の課題が非常に切実な形で人々の生活に影響を与えていると、そういう中で開かれたサミットでございます」
「率直に本当の議論をする中で、時には互いに激しくやり合うという場面も多々ございました。しかしそのお陰で多くの成果を生み出すことができたと思っております」
――と、サミットの成果を強調。
しかし結局、G8と新興国の議論は平行線。
昨日G8で一致したはずの排出削減の数値目標を首脳宣言に盛り込むことができないまま、閉幕することになりました。
会見での質疑応答で、「そもそも50%削減とは何を基準に50%なのか?」と聞かれ(質問したのはフィナンシャルタイムスの記者)――
「えー、まあ色々な数字や基準年が飛び交っておりますけれども、それはあの、その時々にですね、えー、そのー、そのー、考え方が違うということもありますけれども、ま、しかし我々の認識は2050年に50%削減というのは、最近の状況からしてですね、えー、どうなのか、現状からして50%削減、ま、こういうふうなことで、これは変わっておりません」
――と答えた福田総理。
最後にはサミットの手応えを感じた表情で退場していきました。
G8で合意したことが新興国から承認されないという事態となり、思わぬもろさを露呈した洞爺湖サミット。
サミットそのもののあり方が問われる結果となりました。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「まず室井さん、このサミットをご覧になっていかがでしたか?」
室井佑月
「何かね、腹が立ってきましたね。500億も使って開いた意味があるんだろうかと思っちゃった。さっきのそのCO2削減の2050年までに50%っていうのも、具体的に最初の数値とか、到達する、どこの数値に持ってくかっていうのも出てないでしょう?『求める』っていうのは、そういうふうに努力しましょうってこと?」
山本浩之
「そう、だからみんなで頑張ってやろうなって言って、ここにいない他の国々にも声かけてねっていうことまでは決めた」
室井佑月
「そのぐらいだったら、みんなCO2削減はした方がいいと思ってんだからさ、瓦版をメールか何かで配るんでよかったんじゃないの?それと結局、原油高が高騰してることも食糧危機のことも投機マネーのことも、やっぱりいろんな国の思惑とかがあるから、きちんとどういうふうにするかっていう話し合いは、きちんとできなかったでしょう?」
山本浩之
「具体的には踏み込めませんでしたね」
室井佑月
「何か踏み込めないっていうんじゃなくて、議長なんだからさ、まとまらなくても踏み込んでみろよって思っちゃうんだよね」
山本浩之
「確かにそうですよね。そのあたりは期待したんですけども、どうやら福田総理にはそういった発言はなかったような気がするんですけど。この地球温暖化対策、これに関して言うと、どうも昨日から今日になって後退したっていう。ちょっとこちらでご覧いただきたいと思います」
村西利恵
「CO2などの温室効果ガスの排出削減について、昨日のG8主要国会合では『2050年までに世界全体で排出量を50%削減するとの長期目標を各国と共有し、求める』との内容で合意しました。そして今日はこのG8に中国、インドなど8つの新興国を加えた拡大会合が行われましたので、より具体的な数値目標について決められるかが焦点でしたが、合意内容はこうでした。『国連交渉の下で、排出削減に向けた世界全体の長期目標を採択するのが望ましい』。一見すると同じことのように見えるんですが、この、上で合意した2050年、50%削減、こういう数字が全く消えてしまってるんです」
山本浩之
「この温暖化対策については青山さん、どのようにご覧になってますか?」
青山繁晴
「はい。あの、先ほどの記者会見でね、福田さんはまあ胸を張ってましたよね。で、今のその室井さんのコメントも含めてやっぱり普通の国民は、なぜ胸張れるんだろうと、まずそこ不思議に思うと思うんですよ。で、福田さんの胸中を推し量ればですね、外務省の人が言ってることも含めて申せばね、要は世界でCO2を含む地球温暖化ガスをたくさん出してるのに今まで一切それを減らしましょうということに加わらなかった国は、大きく言って3つだと。アメリカそして中国、インド。で、福田さんにしたらですね、今、村西さんが持ってるの(フリップ)で言うと、このアメリカを含めた機能のG8の会合では、初めてアメリカがここに加わってくれたじゃないかと。で、下の今日の部分、中国、インドがなかなか認めないのは、そんなの最初から分かってるわけだから、とりあえず問題の3カ国のうち一番でっかいアメリカを仲間に入れただけでいいじゃないかというのが、福田さんの心中らしいんですよね。ところがその肝心の昨日の話、アメリカは確かに加わりましたが、2050年までに世界の排出量を50%削減、これをね、ここ(スタジオ)にいる5人が、2050年までに自分たちの家から出てるゴミを半分に減らしましょうと。今までは岡安アナ(若手男性キャスター)がずっと抵抗してたけど、岡安さんも入ってくれることになった。よかったねと話をしてるとするじゃないですか。すると当然、いつから見て半分なのか?それ基準年ってことですね。それが一番大事な話でしょ?それで大きな問題なのは、さっき福田さんは『いや、我々はそれは現状ということで、その考えは変わらないんです』と。これははっきり言ってウソですよ。どうしてウソかと言うとね、この話が最初に出たのは、去年のドイツで開かれたハイリゲンダムサミットで出ました。当時総理は安倍さんでしたね。安倍さん、今現在何と言ってるかというと、つまり今まで安倍さんはとりあえずこの件をね、ドイツのサミットで押し出したということで評価されると、評価できると言われてきたその安倍さん本人が今何と言ってるかというと、『いや、実は基準年がなかったから、そこが大きな問題なんです』と言ってるわけですよ。去年からなかったんです。で、今回の話し合いでも、基準年をどうしましょうってことをアメリカも含むそのG8で昨日話してませんから、福田さんが言ってる『いや、G8主要国みんなが現在を基準にするんだ』ということで合意してるかのようなこと言ったけど、これははっきり言うとウソですよ、これは。一国の総理がそんなこと言っちゃいけません。で、これね、国内の問題だったら、でも総理が言うんだったら、それが事実になることはありますが、これはあくまで世界と話し合っていることですから、勝手なあの発言っていうのは、これほんとに問題ですよ」
山本浩之
「今日も、今の記者会見の中で、フィナンシャルタイムスの記者が質問したことに対して答えたのが今、そのVTRの中でね、福田さんが答えていた『最近の状況から50年』、ただ、あの言い方もしどろもどろじゃないですか。だけど実際、口にしちゃってるんですね」
青山繁晴
「それはっきり言うとですね、僕も首相官邸記者クラブにいましたから正直申しますと、日本の記者とは官邸の間でけっこう打ち合わせするんですよ、こういう質問。でもそのフィナンシャルタイムスも含めて諸外国の記者とは打ち合わせできないから、ばしっと問題のとこ聞かれちゃって、それでまあしどろもどろに、ちょっと焦りながら『いやいや、それは現状なんですよ』と。というのはさっきのゴミの話でも、僕たちがもし合意したら、それは普通に考えたら今を基準にするじゃないですか。ところがこの件はそうじゃなくて、京都議定書も1990年と基準年を作って、それが揉めてる原因になってるわけです。それ、でも日本にとってすごい不利だから。だからそこをごまかして…」
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■7/9放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
洞爺湖サミット閉幕・福田首相の手腕は…ウラで動くのは?青山がズバリ
中国も北朝鮮も本当に油断のならない、したたかな国ですなぁ(T^T)
コーナーの前に伝えられたサミット関連ニュースの箇所、及びスタジオのやりとりから起こしました。但し、ニュースVTRの部分は要約です。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
…………………………VTR開始…………………………
いよいよ洞爺湖サミット最終日。
今日(7/9)はG8に加え、会合の鍵を握る中国やインドなどの16カ国に上る大所帯となりました。
昨日(7/8)は最大のテーマとなっている地球温暖化対策について、これまで消極的だったアメリカから譲歩を引き出しました。
(昨日7/8の福田総理のコメント)
「2050年までに世界全体の温暖化ガス排出量を少なくとも50%削減する目標を、世界全体の目標として採用することを求めるという認識で一致しました」
しかし、これにすぐさま反応したのは中国やインドなどの新興5カ国。
新興国と先進国は責任や能力が違うと反発し、逆に「先進国は2050年までに80〜95%削減すべき」と要求を突きつけました。
サミット最終日の16カ国の会合に注目が集まりました。
議長国日本の福田総理が、閉幕にあたって議長総括を述べました。
(会見での福田総理のコメント)
「今回のサミットは最近のに比べ、極めて重要なものであったと思います。なぜならば、地球温暖化の進行、原油や食糧の価格の高騰、金融市場の緊張といった世界規模の課題が非常に切実な形で人々の生活に影響を与えていると、そういう中で開かれたサミットでございます」
「率直に本当の議論をする中で、時には互いに激しくやり合うという場面も多々ございました。しかしそのお陰で多くの成果を生み出すことができたと思っております」
――と、サミットの成果を強調。
しかし結局、G8と新興国の議論は平行線。
昨日G8で一致したはずの排出削減の数値目標を首脳宣言に盛り込むことができないまま、閉幕することになりました。
会見での質疑応答で、「そもそも50%削減とは何を基準に50%なのか?」と聞かれ(質問したのはフィナンシャルタイムスの記者)――
「えー、まあ色々な数字や基準年が飛び交っておりますけれども、それはあの、その時々にですね、えー、そのー、そのー、考え方が違うということもありますけれども、ま、しかし我々の認識は2050年に50%削減というのは、最近の状況からしてですね、えー、どうなのか、現状からして50%削減、ま、こういうふうなことで、これは変わっておりません」
――と答えた福田総理。
最後にはサミットの手応えを感じた表情で退場していきました。
G8で合意したことが新興国から承認されないという事態となり、思わぬもろさを露呈した洞爺湖サミット。
サミットそのもののあり方が問われる結果となりました。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「まず室井さん、このサミットをご覧になっていかがでしたか?」
室井佑月
「何かね、腹が立ってきましたね。500億も使って開いた意味があるんだろうかと思っちゃった。さっきのそのCO2削減の2050年までに50%っていうのも、具体的に最初の数値とか、到達する、どこの数値に持ってくかっていうのも出てないでしょう?『求める』っていうのは、そういうふうに努力しましょうってこと?」
山本浩之
「そう、だからみんなで頑張ってやろうなって言って、ここにいない他の国々にも声かけてねっていうことまでは決めた」
室井佑月
「そのぐらいだったら、みんなCO2削減はした方がいいと思ってんだからさ、瓦版をメールか何かで配るんでよかったんじゃないの?それと結局、原油高が高騰してることも食糧危機のことも投機マネーのことも、やっぱりいろんな国の思惑とかがあるから、きちんとどういうふうにするかっていう話し合いは、きちんとできなかったでしょう?」
山本浩之
「具体的には踏み込めませんでしたね」
室井佑月
「何か踏み込めないっていうんじゃなくて、議長なんだからさ、まとまらなくても踏み込んでみろよって思っちゃうんだよね」
山本浩之
「確かにそうですよね。そのあたりは期待したんですけども、どうやら福田総理にはそういった発言はなかったような気がするんですけど。この地球温暖化対策、これに関して言うと、どうも昨日から今日になって後退したっていう。ちょっとこちらでご覧いただきたいと思います」
村西利恵
「CO2などの温室効果ガスの排出削減について、昨日のG8主要国会合では『2050年までに世界全体で排出量を50%削減するとの長期目標を各国と共有し、求める』との内容で合意しました。そして今日はこのG8に中国、インドなど8つの新興国を加えた拡大会合が行われましたので、より具体的な数値目標について決められるかが焦点でしたが、合意内容はこうでした。『国連交渉の下で、排出削減に向けた世界全体の長期目標を採択するのが望ましい』。一見すると同じことのように見えるんですが、この、上で合意した2050年、50%削減、こういう数字が全く消えてしまってるんです」
山本浩之
「この温暖化対策については青山さん、どのようにご覧になってますか?」
青山繁晴
「はい。あの、先ほどの記者会見でね、福田さんはまあ胸を張ってましたよね。で、今のその室井さんのコメントも含めてやっぱり普通の国民は、なぜ胸張れるんだろうと、まずそこ不思議に思うと思うんですよ。で、福田さんの胸中を推し量ればですね、外務省の人が言ってることも含めて申せばね、要は世界でCO2を含む地球温暖化ガスをたくさん出してるのに今まで一切それを減らしましょうということに加わらなかった国は、大きく言って3つだと。アメリカそして中国、インド。で、福田さんにしたらですね、今、村西さんが持ってるの(フリップ)で言うと、このアメリカを含めた機能のG8の会合では、初めてアメリカがここに加わってくれたじゃないかと。で、下の今日の部分、中国、インドがなかなか認めないのは、そんなの最初から分かってるわけだから、とりあえず問題の3カ国のうち一番でっかいアメリカを仲間に入れただけでいいじゃないかというのが、福田さんの心中らしいんですよね。ところがその肝心の昨日の話、アメリカは確かに加わりましたが、2050年までに世界の排出量を50%削減、これをね、ここ(スタジオ)にいる5人が、2050年までに自分たちの家から出てるゴミを半分に減らしましょうと。今までは岡安アナ(若手男性キャスター)がずっと抵抗してたけど、岡安さんも入ってくれることになった。よかったねと話をしてるとするじゃないですか。すると当然、いつから見て半分なのか?それ基準年ってことですね。それが一番大事な話でしょ?それで大きな問題なのは、さっき福田さんは『いや、我々はそれは現状ということで、その考えは変わらないんです』と。これははっきり言ってウソですよ。どうしてウソかと言うとね、この話が最初に出たのは、去年のドイツで開かれたハイリゲンダムサミットで出ました。当時総理は安倍さんでしたね。安倍さん、今現在何と言ってるかというと、つまり今まで安倍さんはとりあえずこの件をね、ドイツのサミットで押し出したということで評価されると、評価できると言われてきたその安倍さん本人が今何と言ってるかというと、『いや、実は基準年がなかったから、そこが大きな問題なんです』と言ってるわけですよ。去年からなかったんです。で、今回の話し合いでも、基準年をどうしましょうってことをアメリカも含むそのG8で昨日話してませんから、福田さんが言ってる『いや、G8主要国みんなが現在を基準にするんだ』ということで合意してるかのようなこと言ったけど、これははっきり言うとウソですよ、これは。一国の総理がそんなこと言っちゃいけません。で、これね、国内の問題だったら、でも総理が言うんだったら、それが事実になることはありますが、これはあくまで世界と話し合っていることですから、勝手なあの発言っていうのは、これほんとに問題ですよ」
山本浩之
「今日も、今の記者会見の中で、フィナンシャルタイムスの記者が質問したことに対して答えたのが今、そのVTRの中でね、福田さんが答えていた『最近の状況から50年』、ただ、あの言い方もしどろもどろじゃないですか。だけど実際、口にしちゃってるんですね」
青山繁晴
「それはっきり言うとですね、僕も首相官邸記者クラブにいましたから正直申しますと、日本の記者とは官邸の間でけっこう打ち合わせするんですよ、こういう質問。でもそのフィナンシャルタイムスも含めて諸外国の記者とは打ち合わせできないから、ばしっと問題のとこ聞かれちゃって、それでまあしどろもどろに、ちょっと焦りながら『いやいや、それは現状なんですよ』と。というのはさっきのゴミの話でも、僕たちがもし合意したら、それは普通に考えたら今を基準にするじゃないですか。ところがこの件はそうじゃなくて、京都議定書も1990年と基準年を作って、それが揉めてる原因になってるわけです。それ、でも日本にとってすごい不利だから。だからそこをごまかして…」