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「アンカー」北の軍事挑発で日本の危機とは&安倍総理が硫黄島に行く理由&白梅看護隊とお地蔵様盗難事件
★★★1つ前の記事4/10付:西川京子さんが衆院予算委で「従軍慰安婦」「南京大虐殺」の虚構と自虐史観に侵された入試問題について語ってくれました(中山成彬さん質疑まとめ付き)も見ていって下さいね★★★
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■4/10放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
安倍首相が硫黄島を訪問へ…青山ズバリ!
まずは北朝鮮のミサイルをはじめとした軍事挑発で、日本にとって何が一番危機なのかを解説。
中盤は次の日曜に予定されている安倍総理の硫黄島訪問と“滑走路”。
終盤は白梅学徒看護隊と沖縄、さらに白梅の塔のお地蔵様盗難事件。
毎回このコーナーは濃い内容ですが、今回は特に濃いです!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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内容紹介ここから____________________________
※ミサイルなど北朝鮮の軍事挑発のニュース報道のあと
山本浩之
「さ、そして、このあとの青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに、まいりたいと思います。引き続き、北朝鮮のこの問題を解説していただくことにはなってるんですけれども、安倍総理に先日お会いになったと」
青山繁晴
「そうですね、先週の木曜日に、安倍さんとお会いして、じっくり話をしてきたんですけど、まずですね、あの、もう昨日、本当はもうちょっと前から、日本政府は、もう政府全体として、北朝鮮のミサイルの危機に対する、あるいはミサイルだけじゃなくて北朝鮮の全体的な危機に対して、特別態勢取ってますね。ところがですよ、その最中の、今日の午前の、菅官房長官の記者会見で、全く違う話が発表されたんですね。それは何かというと、今度の日曜日、14日の日曜日に、安倍総理が硫黄島に行かれるって話を、正式に発表しました。で、硫黄島に行かれることについて、この『アンカー』(先々週のコーナー)ですでにやりまして、安倍さんが硫黄島に行かれる前に、安倍さんに会う予定になってるから、会ったらこの『アンカー』で報告しますと申しました。その約束通り、今日はそのお話もいたすんですが、それにしても、この、北朝鮮をめぐる、朝鮮半島危機が深まってる中で、それでもなぜ、今、硫黄島に行かなきゃいけないのか。そこのところもとても大事なポイントだと思うんですね。そのことについての、最初のキーワードは、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『永遠のキックオフ』」
青山繁晴
「はい。これ実はキックオフというのはですね、えー、硫黄島から、全ての英霊のご遺骨、拉致被害者を生きて最後の1人まで取り返すのと同じように、亡くなっていても、最後の1人の遺骨まであきらめないと、いうことのキックオフなんですが、なぜ永遠のっていう、話をつけた、言葉をつけたかと言いますとね、これ実は、単にその、遺骨がそのままじゃいけないからって話じゃなくて、実は、国としての日本、日本国の、国と民族の名誉を、回復していこうっていう試みであって、個人の私たちの名誉は、ま、ある意味、生きてる間だけかもしれない、あるいは、しばらく、一族が続く間だけかもしれないけど、日本は2700年続いてきた国ですし、国の名誉を回復するってのは永遠の問題だと思うんですね、あるいは永遠のテーマ。そのキックオフ、だからこそ、この最中にも、硫黄島に、ま、行かなきゃいけないと、いうことだということを、具体的に皆さんと一緒に考えてまいりたいと思います。まず、北朝鮮の危機についてもお話をいたします」
山本浩之
「分かりました。それではコマーシャルを挟んで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「今日の“ニュースDEズバリ”のコーナー、まず北朝鮮がこのミサイルを発射するという危機、それを受けて今後何が起こりうるのか。そこからスタートしていただきたいと思います」
青山繁晴
「はい。皆さんこれ見ていただくと、北朝鮮はまぁ間違いなくミサイルの発射準備をしてます。一番早ければ、今日日が暮れてからってことも考えられますね。で、しかも、何発も何発も、しかも何日間か続ける可能性すらあります。で、従って今後も、しっかりと、僕に限らず報道していかなきゃいけない、『アンカー』に限らず報道していかなきゃいけないんですが、このコーナーでは特に、日本にとってそれがどういう危機なのかってことに、ぎゅっと絞ってお話をしたいと思うんですね。で、その際に、まず大事なことは、実はミサイルだけが危機なんじゃない。ていうか本当は、先ほど(ストレートニュースの解説で)言いましたこの弾頭部分に、今回も弾薬は積まれてない、爆発物は積まれてない可能性が高い。これも自衛隊の実は最前線の分析ですけれども、実は米軍も同じ見方ですね。但しこれは撃ってみないと最終的には分かりません。でももう一度申しますと、可能性としては、ここ(弾頭部分)が重ししか入ってない可能性のほうが今のところ、高いので、実はミサイルを発射しただけで、ものすごい危機が起きるわけじゃない。それだったら北朝鮮、今までもそんなこと何度も何度もやってるわけですからね。今回、危機が質が変わって、本物の危機にある程度なってるのはですね、他の話なんです。何の話かというと、ミサイルだけじゃなくて、2010年思い出して下さい、わずか3年前ですけれども、覚えてる方多いと思います、えー、まず、この『アンカー』で何度もやりました、天安(チョナン)号、漢字だと天安と書く、韓国のパトロール艦を突然、ほとんどわけもなく、北朝鮮が魚雷で撃沈をして46人殺した。そしてその同じ年にですね、今度は大延坪島(テヨンピョンド)、という島をですね、これも突如砲撃をして、今度は4人殺した。合わせて、韓国の方が、ま、軍人が中心だけども、50人も殺されながら、いっさい韓国は反撃しなかった。それは当時の李明博大統領の優柔不断もほんとはありましたけれども、ほんとのほんとの理由は、アメリカが反撃を許可しなかった。実はアメリカのオバマ政権の中にも、軍の中にも、反省があって、それが今日(こんにち)の北朝鮮のあまりに挑発的な態度を引き起こしてるって反省があるから」
一同
「ああー」
青山繁晴
「実は今回、日本政府にも実は伝わってきていますけれども、特に韓国側に対して、このミサイルじゃなくて、このミサイルと絡めながら、韓国は(北朝鮮が)前のように船を沈めたり、あるいは島を砲撃したり、そういう限定攻撃を行った時には、今度は、アメリカも一緒になって反撃するってことを伝えてるわけです。これは重大な変化であって、もしそうなったら、仮に限定的であってもですね、朝鮮戦争が休戦になった1953年7月以来、何と60年振りに、アメリカ軍と北朝鮮軍が直接戦闘をやることになりますから、これが、ま、限定で留まる保証は、誰にもできない。そういう危機なんですね。で、それが今回、日本にどういう影響及ぼすかを、考えなきゃいけないんです。一番考えなきゃいけないのは、それは実は2つあります。まず、1つめです」
村西利恵
「アメリカ海軍・空軍と海兵隊は、日本にいるということ」
青山繁晴
「はい。これ、正しく言うと、主力はってことなんですね。主な力。つまり1950年代の朝鮮戦争の際には、もちろんアメリカ陸軍、に加えて海軍も空軍も海兵隊もみんな韓国にぎゅっと集まって戦争やってたわけじゃないですか。あれから60年、現在の大きな変化というのは、実は、アメリカは陸軍こそ韓国にいるけれども、海軍はほとんど日本です。ね。第七艦隊。そして空軍、韓国にいますけれど、しかし日本のほうが主力です。海兵隊に至ってはですよ、韓国にいるアメリカ海兵隊って実は200数十人ぐらいしかいなくて、日本は1万8000人ぐらいいるわけですね。だから実は、もしも、そのアメリカと北朝鮮が戦争になった時に、北朝鮮は、海軍・空軍・海兵隊が一番気になるわけじゃないですか。強いから。ということは、日本が実はターゲットになるわけですよね。それを実は裏付けることがあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「朝鮮労働党機関紙の『労働新聞』は先月31日、『横須賀、三沢、沖縄、グアムはもちろん、アメリカ本土も我々の射撃圏内にある』と報じています」
青山繁晴
「はい。この労働新聞ていうのは先ほどのニュースでもありましたけど、いつも極端な話が載ってるんで、もうみんなもう、こう一生懸命、眉に唾塗って、読むわけですよ。ところがですね、恐るべきことに、この話、これ、脅しですよ、もちろんね、でも、正確な脅しなんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「ね。というのはですね、まず海軍、第七艦隊って横須賀、母港ですよ。ね。そして空軍、三沢基地、F16たくさんいますね。F16は実は毎日朝鮮半島に向かってるんです。皆さん余談ですけど、三沢空港、民間人行けます。つまり民間機っていうか。そこの食堂の2階で、海鮮丼食べてる間に、F16が目の前で、作戦行動やってますから。ね。それ見ることができます。そしてさらに空軍の、たとえば他の部隊は、沖縄にいて、海兵隊は、岩国とそして沖縄にたくさんいるわけです。だからこれ、適当に並べたようでいて、北朝鮮が情報に基づいて実に正確に言ってる、脅してるってことなんです」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「さ、2つめ、2つめの変化はこれです」
村西利恵
「生物・化学兵器」
青山繁晴
「はい、これは、1950年代の、50年から53年の朝鮮戦争の時にはまだ、ほとんど姿を現してないと言っていいと思います。ところが、その後、激変したんです。何がきっかけかと言うと、実は冷戦が終わったからこそ、恐ろしいことが起きました。出して下さい」
村西利恵
「国連の専門家によると、『1991年のソ連崩壊で、北朝鮮は生物兵器を手に入れた。世界最大の天然痘ウイルス兵器保有国だ』」
青山繁晴
「はい。天然痘、これ実は1980年に、もう撲滅された病気なんですね。ところが撲滅されたからこそ、そのあとウイルスをアメリカとソ連が、つまり将来ワクチン必要かもしれないって口実で持ち続けたんですよ。しかもそれを兵器にしたんですね。そのあとソ連が崩壊しました。崩壊して、科学者も投げ出されて、北朝鮮がそれを取り込んで、生物兵器、特に天然痘ウイルスをたくさん保有してるっていうのが、もう実は専門家の間ではよく知られてる事実なんですね。で、この天然痘、詳しい話する時間はありませんけれども、もうカメラの上で、後ろでスタッフはもう、早くも慌ててる雰囲気だし(笑)、詳しい話はなかなかできないけれどもですね、大事なことはこれ天然痘ウイルスっていうのは、感染して、潜伏期間もありますから、感染した工作員、僕が工作員だとすると、僕が何気なく北京発の飛行機に乗って、そして成田空港に、まで行きますね。そして機内で一度トイレに行くだけでもう十分です。その間コンコンって軽い咳をしただけで、実は乗客全員、クルーも全員うつります」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「うつった乗客は成田に着いた瞬間、日本ですから、あっという間に、すごいスピードで各地に散っていきますね」
村西利恵
「感染力が強いんですね」
青山繁晴
「そして学校で、職場で、家庭でどんどんどんどんうつっていきますね。うつっていってどうなるか。死亡率は、たとえば僕は子供のころ種痘を受けた。種痘の効果はないって言いながら、でも、かすかにあって、たとえば僕だと死亡率7%ぐらいです。僕の世代だと。でも、たとえば堀田さんは種痘受けた?受けてない?」
堀田篤(若手男性アナ)
「いや、記憶ないですね」
青山繁晴
「受けてないでしょ。受けてない世代の人はだいたい3割ぐらい、亡くなると。ね。そして、最低の死亡率5%で考えてもですよ、100人いたら5人亡くなるわけですね。ということは、1万人の小さな町で、500人が、たくさん発疹が出て、そのあと死に至るっていう、これどれぐらいの社会的パニックになるか、ご想像つきますよね。そしてこの場合は、誰もが北朝鮮疑っても、誰も北朝鮮だという証拠をつかむことができないから、北朝鮮は攻撃もされない。ただ世論だけが北朝鮮には構うな、あるいは支援してあげろって話になるから、実はそれが最も都合の良い攻撃ってことになるんです」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、この話を、もうあと一言だけ言いますとね、もう滅んだ病気ですから、患者診たお医者さんいません。お医者さんがあてにならないってことはですよ、私たち自身が、何か見慣れない発疹が出たら、たとえば食べ物にあたったと考えるのも大事だけれども、保健所にとりあえず相談して下さい。ね。保健所も分からない時あるけども、でも、保健所に届け出がたくさん出たら、厚生労働省の注目があって、つまり、そこでワクチンが投与されると、そこでテロは止まりますからね。これはテロですけどもね。そういう危機を私たちは考えなきゃいけないんです。そしてその上でですね、今日はもう盛りだくさんなんですけれども、そういう最中であっても、少なくとも今のところ、安倍総理は硫黄島に、訪問されようとしてます。ま、北朝鮮が実際にミサイル撃ったら、ひょっとしたら訪問中止、あるいは延期になるかもしれないけれど、今のところ、やりたいから官房長官は今日あえて発表なさったんですね。じゃあ硫黄島ってのはどういう島なのか。この『アンカー』では何度もやりましたけど、もう一度振り返ってみましょう」
村西利恵
「地図をご覧いただきます」
青山繁晴
「はい。えー、特に東京から見るともう、大阪から見てもほんとはそうですけど真っ直ぐ南にあって、逆に言うとこのへんがサイパン、とかグアム、そういう島々ですから。第二次世界大戦の末期にアメリカ軍がここ(サイパン・グアム)まで盛り返してきて、さあ本土、爆撃しようと思ったら往復5000キロ超えてしまうから、中継点がほしいなと、そこにあったのが運命の硫黄島です。従って、ここで激しい戦いが起きて、2万1000人のうち2万人が亡くなるという、玉砕が起きたんですけれども、しかし、サイパンでもガダルカナルでも玉砕の島ですが、全部外国の島。硫黄島だけが、東京都の一部なのに、亡くなった2万人のうち、わずか8000数百人しか、ご遺骨となって故郷に帰れてなくて、1万2000人の方々が、およそ、取り残されたままになってるってのが、この硫黄島ですよね。そして、この硫黄島めぐって、この『アンカー』で何度も取り上げましたけれども、どういうことがあったっていうのを、こう年代別にしてあります。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「青山さんが硫黄島訪問されたのが、2006年の12月ですね」
青山繁晴
「はい。えー、いち民間人の僕の話を入れて申し訳ないですけど、話の中身に関わるんであえて出しました。これは、立入禁止なんです、硫黄島は。僕のような民間人、普通の国民は入れないと。遺骨収集で入れる方いますけど、それも、今、映ってますが、この島の、限られたとこしか入れない」
青山繁晴
「それを防衛省と交渉した結果、立入禁止の島ですが、1日、たった1日だけども完全に自由に歩ける時間をいただいて」
青山繁晴
「こうやって地下壕にも入り、そしてそこで亡くなった方々が、一人も、自分のためや、自己の利益のために戦った人はいなくて、全て後世の私たちのために亡くなったのに、未だに取り残してるっていう放送を、この『アンカー』で初めていたしました。そして、そのあと何が起きたかというとですね、えー、安倍政権ってものができて、そして、この僕が硫黄島行った半年後、2007年の5月の28日、何が起きたかというと、松岡農水大臣が首をつったんです。ね。えー、すみません、首つったって言い方やめましょう、その、自決をなさったんですね。で、現職閣僚が自決なさるっていうのは日本の長い政治史でもほとんどないようなことですね。で、その翌日に、つまり5月の29日にたまたま当時の、第一次政権の安倍総理と、僕は、昼食会を2人だけでやることになってた。外交・安保の話を議論しましょうってことだったんです。僕は当然中止になると思いました。閣僚の自決があった、から。ところがご連絡があって、いや、こういう時だからこそ、冷静に外交・安保を考えたいから、予定通りやりますと言われて、僕は赴きまして、その話、『アンカー』でした、ですが、実は本当の中身言わなかった。本当はですね、外交・安保よりも、硫黄島の遺骨を、あなたが取り返すべきだ、たとえば、硫黄島(いおうじま)と、名前間違ってること、アメリカ軍が間違って呼んだことを戦争に負けたからといって、自分の島を間違って呼んでる、それも直して下さいって言ったら安倍さん、実はその時、大変不機嫌になられて、現職閣僚が自決した最中でも、外交・安保だけは冷静にやりたいと思って、専門家としてのあなたと話したのに、なぜ硫黄島の話が中心になるんだと言って、非常に機嫌悪く、その部屋を出て行かれたんですよ。ところがですね、その翌月、翌月に何が起きたかというと、その、硫黄島(いおうじま)と間違えて呼ばれてた、島の名前を、この安倍政権がある間に、硫黄島(いおうとう)に名称を戻した。つまり安倍さんは、ま、不機嫌ではあっても、不機嫌な理由、僕はよく分かります。よく理解できる。でも、根幹のところはですね、根幹の志はちゃんと受け止めてくれてたって分かったわけです。そのあと安倍さんは、無残な辞任をしましたね。そして福田政権を経て、麻生政権になって、麻生政権の時何が起きたかというと、防衛省が、つまり僕はこの間ずーっと防衛省とも、、いち民間人としてですけど交渉を続けてきたら、何と、事務次官の、当時の増田好平さんっていう人が、真っ正面から受け止めて、滑走路の下、硫黄島全体に遺骨ありますよ?それも誤解なきように。但し、大きな問題のひとつは、自衛隊機がこうやって降りてる、滑走路の下にご遺骨が、英霊がいらっしゃって、毎日毎日この瞬間もこうやって踏みつけにされてる。それは日本兵が悪者だと思い込んできたからじゃないですかという問題提起をいたしたところ、ただの官僚に見えた、増田事務次官が認めてくれて、調査費1億円、特に滑走路の下をちゃんとレーダーで調べられるっていう、1億円を計上してくれたんです(09/3/25放送分参照。余談ですが、この時スタジオではヤマヒロさんVS室井佑月氏のバトルに。室井氏が「滑走路を剥がすよりも、いま生きてる貧しい人にお金を回すべき」と発言したため)。その増田好平さん、何と日本版NSC、国家安全保障会議の、有識者会議の議員になって、僕と、この時以来久しぶりに再会を今、してますが、そのあと政権交代して、菅総理が硫黄島に行って下さったんですが、これも『アンカー』でしっかりやりましたね」
山本浩之
「ええ、ええ」
青山繁晴
「それはむしろ逆で、滑走路の問題はもう置いといて、その、海兵隊の人たちが、こうやって日本兵を蹴り落とした、山の上から蹴り落として穴に入れた、それをいわばジョークのような表現で、enemy's cemetery、敵兵の共同墓地、ね、それを菅さんは、アメリカは素晴らしい、ちゃんと墓地を作ってくれてたと、勝手に言ってですね、蹴り込んだやつだけ取り返して、滑走路をむしろ無視しようとした。その流れがずーっとあって、そして今回の安倍さんの訪問で、先週の木曜日にお会いした時に、何と、この時(2007年5月)の話から、全部克明に安倍総理は記憶されてて、僕、驚いたんです。そして安倍さんとの話で、具体的にどういうことが起きたか。何が分かったか。安倍さんはいったい硫黄島に行って何をなさろうとしてるのか。それは後半お話しいたしますが、キーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『右でもなく左でもなく』。今回の安倍総理の訪問で、硫黄島の遺骨収集は進むのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「安倍総理の硫黄島訪問が今日、公表されました。引き続き、遺骨収集の意味についてお願いします」
青山繁晴
「はい。だから今日から事実上キックオフですけれども、遺骨を本当の意味で取り返すためには、この現在の地図見て下さい。これ現在の海上自衛隊の基地なんですね。硫黄島の島の中で、どれぐらい大きなウエート占めてるか分かりますね。で、これ現在使ってる滑走路であって、しかもこの下(南)が沖ノ鳥島ですから、戦略上非常に大事なんで、これ使わないってわけにいかないんです。従ってこの下の遺骨を取り返すためには、まず北側にですね、滑走路とにかく造らなきゃいけない。滑走路造る時にはまずここ(北側の赤い線示す。新滑走路予定地)の遺骨を収集しなきゃいけません。そして滑走路造ったら、滑走路造ったら、部隊全部移ってもらって、それが終わったらようやくこれ(現在の滑走路)を引き剥がす。ね。そしてその先どうするかまだ決まってないんですが、これを仮設で造って、とりあえずやりましょうってプランもあるんですが、そういうことを実は安倍さんは僕が説明するまでもなくよーく頭に入っておられて、逆提案ていうのか、僕に対してこういう問題提起をされました。はい、出して下さい」
村西利恵
「『仮設の滑走路ではなく、北側に造ってしまえば、コストを抑えられるのではないか』」
青山繁晴
「つまりですね、このへん地形の問題もあって難しいと僕たちは、防衛省、自衛隊と一緒にシミュレーションした時に思い込んでたんですが、安倍さんなりに勉強してですね、いや、そういうことがあっても、たとえば基地をコンパクトにしてでも、ここに常設で造ってしまったら、戻したりするコストが抑えられるんじゃないかと。ね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「どんなに具体的に考えておられたのか、僕はちょっとびっくりしたんですが、さらに、その、財源が、大事だよと。つまり、もうやる決心はしてるよっていう意味です。財源どうするか。ね。ご自分で、こうおっしゃいました」
村西利恵
「『官邸でやります。財源は政府資産を切り売りしてもやる』」
山本浩之
「官邸でやる…」
青山繁晴
「はい。官邸で引き取ってやるっていうのは、実は背景があって、これも安倍総理よーくご存知でしたが、本当はこういう、とても辛い争いがあったんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「厚生労働省と防衛省、どちらの予算でやるのかを、もめている」
山本浩之
「はあ〜」
青山繁晴
「これね、厚労省がやりたい、防衛省がやりたい、なら話はいいんです。そうじゃなくて、押し付け合い」
村西利恵
「やりたくない」
青山繁晴
「はい。やりたくない。防衛省からしたら、とにかく遺骨収容なんだから、ね、これ、最大で300億円ぐらいかかるって言われてるんですよ、10年間でですね。それは、もう厚労省で、の予算でやって下さいよと。防衛省はそんなお金出したくないって。厚労省は、滑走路動かすんだったら防衛省だろと。防衛省から出せと、これずーっともめててですね。安倍さんそういうこともしっかり知ってて、官邸で引き取ります、財源は、切り売り、ね、たとえば今5000億円の、政府資産を売ろうという計画ありますね。そういうことも含めて、自分で予算を作ろうと言ってるわけですね。ではそれは、戦争を美化するためなのか。戦争の思い出話するためなのか。違います。ここは、僕は安倍さんに対しても、いろんな違う意見ありますけど、ここは共通するのはですね、目的はっきりしてるんですよ。それ出して下さい」
村西利恵
「硫黄島の遺骨の収容は、日本の正当な名誉回復のため。それから、教育の新生のため」
青山繁晴
「はい。これたとえば、あの映画、アメリカも間違って硫黄島(いおうじま)と言ってますね。『硫黄島からの手紙』ってハリウッド映画で、私たちの大スター渡辺謙さんが、栗林陸軍中将を演じられた。で、その栗林さん、実は故郷の長野県では、ずっと悪者とされてきた。それは2万人を死に追いやった人として悪者とされてきて、実は私たちが、ま、少し運動をしていって、ようやく、60数年を経て初めて、お葬式をやったと、いう人なんですね。で、これの、ごめんなさい、この方の、栗林中将の、お孫さんが新藤義孝総務大臣、そしてたとえば、根本正良海軍少尉って方がいらっしゃって、これは、この人も有名な人なんですけど、硫黄島と本土の間、最後の郵便を飛行機で持っていったような人ですね。この人の長男が、今の根本復興大臣なんです。だから、えー、この新藤さんと根本さん、2人の閣僚を、安倍さんは、硫黄島に連れていくんですがそれは、もう一回言います、思い出の話のためじゃなくて、悪者にされてるだけでいいんでしょうか。そして栗林さんや根本さんの個人の問題でしょうか。そうじゃなくて、日本国の、正当な、あくまで反省すべきは反省した上での、正当な名誉の回復をやるべきじゃないかというのが、この硫黄島であり、そして私たちが、右でもなく、左でもなく、真っ直ぐ真ん中から祖国とアジアと世界を見つめ直した時に、回復すべき名誉は必ずある。それを、子供たちにも伝えるべきだと。硫黄島は今まで立入禁止だった。なぜか。都合の悪いことがあったからです、政府、自衛隊にとって。つまり滑走路の下に踏みつけにしてることも、してることが都合の悪いことだった。それを解消すれば、むしろ、開放できますね。その時に、観光地にするんじゃない、観光地にするんじゃなくて、あの穏やかな硫黄島、立入禁止だったおかげで、実は当時のままの姿が、当時の苦闘のお姿がそのまま残ってるから、小学校・中学校ごろの修学旅行と、たとえば、志ある大人の方々、そういう成人教育も含めて、教育の場にしましょうというのが、実は、僕や、安倍さんたちの、これに取り組んできた人、増田事務次官も含めて、共通した志なんです。もう一回言いますが、右とか左の話では、ないんではないでしょうか。そして皆さん、この硫黄島がついに、アメリカ軍に占領された、その翌日に、アメリカ軍はどこに今度は足を降ろしたかというと、それが、沖縄の慶良間諸島でした。硫黄島の戦いと同じように、あるいはもっと、もっとと言うべきじゃないですね、同じように無残な沖縄戦の始まりでありました。その沖縄戦で、硫黄島の英霊の方々のような、つまり当時の日本兵を、頭が割れ、はらわたが出た、それを看病してくれたのは、沖縄の、15歳から17歳ぐらいまでの、何と少女たちでしたね。これは学徒看護隊と呼ばれて、ひめゆり学徒看護隊は、まさしく観光地にもなってるけれども本当は沖縄に、全部で9つ学徒看護隊があって、たまたま僕のご縁のあった、白梅学徒看護隊にお参りを続けてきたっていうのは、皆さんにお話をいたしました」
青山繁晴
「これが当時の学徒看護隊であり、そしてこれ(右)が現在の、自決壕の横に建ってる、塔なんですね。白梅の塔。そして、ここにお参りした話、この『アンカー』で当時はロケにも行ってくれて、この『アンカー』でやりましたけれども、今回、実は、一般国民の中から、志願者40数人、すみません、これありのままに申しますが、独立総合研究所の会員制クラブの、場で、僕から提案したら、沖縄遠いから数人だと思ったら、何と40人を超えて、中にはシンガポールから若い女性までお見えになってですね、生き残りの方々と一緒にお参りをいたしたんです」
青山繁晴
「今、映ってる絵は、申し訳ないけれども関西テレビのカメラではありません。私たちが自腹で雇った、自前で雇った、プロのカメラマンが撮って下さいました」
青山繁晴
「さっき映ったのは、お名前を、一人一人洗っていくんです。名前呼びながら洗っていきまして、そのあと、生き残りの方の説明を受けたのちに、みんなで心して、一人ずつ、この自決壕の中に入っていって、えー、お話をいたしました」
青山繁晴
「そして、このあと実は、生き残りの方々と、懇親会をやったんですが、その映像ももう出していただけますか」
青山繁晴
「その懇親会は、これ今、中山きくさんていう生き残りの方が、お話しして下さってるんですが、たとえば、麻酔薬もなく、手足を切る現場に立ち会って看護して下さったお話を聞いたあとに、僕はいつもと同じように、この生き残りの方々、今、83歳、84歳、そういう方々をハグしました。ハグしましたら、15や16の女の子に、みんな戻るんですよ」
青山繁晴
「そして、ここにいらっしゃるのが一般の方々、会員の方々ですけれども、その時に、中山キクさんをはじめ、生き残りの方が何ておっしゃったかというと、今日は青山さんに聞きたいこともあって来たんですと。今までの話だけじゃなくて、これから私たちはどうしたらいいんですかと、いうことをおっしゃいましたから、ひとつは実は中国が、沖縄を、いわば琉球独立論ていうものを、世論を作って、まず、琉球独立という形で、沖縄を日本から切り離して、自分のものにしようとしてる。それを私たちは長い時間をかけてでも対抗しなきゃいけないってお話もいたしました。同時にもうひとつ、実は硫黄島の英霊の方々と、沖縄戦の日本兵と、本当は何も変わらない、名誉ある日本人でした。ところが沖縄戦では、硫黄島では考えられなかった、大きな、無残な現実を生んでしまった。それはどうしてかというと、これを見て下さい」
村西利恵
「栗林忠道陸軍中将と、大田實(みのる)海軍少将」
青山繁晴
「栗林さんは、硫黄島に赴任された時にですね、実は、島民の方々を全部、父島、母島、つまり北のほうの島に逃がしたんですね。従って硫黄島は、ひどい肉弾戦になりましたが、基本的には軍人どうしであって、住民被害はなかった。ところが沖縄戦ではですね、住民避難をさせようとしたんですよ?本当は、沖縄の北部、山原(やんばる)ってとこに、逃がそうとしたり、あるいは鹿児島県をはじめ本土に、疎開させようとしたけども、途中であきらめてしまった。あきらめてしまったために、実は看護隊も含めて、少年少女まで、戦闘に巻き込まれる、その無残なことが起きた時に、最後に、この海軍少将だった大田實さんが、実は自決をなさる前に、当時の海軍次官に向けて、有名な電報を打たれたんです。その中で、何が書いてあったかというと、私たち軍隊は、沖縄の人たちを、間違って戦闘に巻き込んだと。ね。それは間違いであって、間違いなのに、沖縄の人たちは、一人一人がどんなに祖国のために尽くして下さったかってことを書き残して、電報で、それを明言して、その文面の最後にはこう書いてあるんです」
村西利恵
「電報の最後の言葉です。『沖縄県民、かく戦えり。県民に対し、後世、特別の御高配を賜らんことを』」
青山繁晴
「これは旧海軍壕って言いまして、皆さんご存知の人多いと思いますが沖縄に行くと、これもほとんど当時のまま、大田少将以下、幕僚たちも兵士たちも、多く自決なさった場所がそのまま残ってて、そこで書かれた電文なんです。従ってですね、その、白梅の方々にも分かっていただきたかったのは、一回では分かっていただくのは無理ですが、日本兵を悪者だとひとくくりにして、そして沖縄と本土を、つまり自決を命じた側、自決を命じられた側っていうふうに日本を分けていくんではなくて、指導者の間違いが、間違いなくあったと、この大田少将自らが、第32軍という当時の沖縄の陸軍主体、陸軍がリーダーシップを持った、そこを批判してるわけですね。それを考えると、一人一人の将兵は、何も変わらなかったってことを、理解していただきたいです。そして、皆さんお分かりですね、実は今回白梅の塔に行った時に、衝撃的な事件がありました。絵、出ますか。もう時間ないですか。実はそこに祀られていた、お地蔵様」
山本浩之
「あ、これ出ましたね」
青山繁晴
「はい。お地蔵様がですね、何と僕たちが、生き残りの方と行ってみたら、その根っこから削り取られて、盗まれて、何と掃除の道具まで盗まれていたんですよ」
一同
「はあ〜…」
青山繁晴
「これ今、沖縄県警が捜査中ですけれども、単なる盗難とは、正直僕は思えない。こういうことにきちんと対抗するためにも、この北朝鮮の情勢があっても、本来は日曜日、予定通り、安倍総理も硫黄島に行かれることが、もう一度申します、永遠のキックオフになる。右でもない、左でもない、キックオフになると、僕は信じております」
山本浩之
「ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
(いったんCM。他のニュース伝えたあと番組終了間際に)
山本浩之
「ま、先ほどの“ニュースDEズバリ”の中で、白梅の塔のあのお地蔵さんが切り取られてびっくりしましたね」
青山繁晴
「ええ、あの、これぐらいの大きさでね、あの、ポンと置いてあるんじゃなくて、しっかり固定されてたんですよ」
山本浩之
「(もう一度画像出る)これですね」
青山繁晴
「それを両方ともこう、すごい、削り取って持ち去られて、しかも売れるようなもんじゃないんですよね。そうすると単なる盗難事件とは考えにくいですね」
村西利恵
「ひどいことしますね」
山本浩之
「しかし時間もかかるでしょうしね、やるにはね、労力もかかるし。何らかの意図を持ってやったんだろうなと思いますが。いったん東京のスタジオです。今日はどうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
大田實海軍少将の「沖縄県民、かく戦えり…」という言葉が紹介されたのを、私はテレビの地上波では初めて見たように思います。
日本軍、特に沖縄戦における日本軍を悪者にしておきたい勢力がテレビ業界には多いからでしょうか(テレビに限らない?)。
それにしても白梅の塔のお地蔵様の盗難、ひどいですね。何て罰当たりなことを!(-.-#)
あまり大きく報道はされてないようですが、私が見つけた中では、共同通信、毎日新聞、それと沖縄タイムスが報道してました。
・「白梅之塔」地蔵2体盗まれる(沖縄タイムス2013年4月8日 09時52分)
沖縄タイムスの画像のほうが、どんな盗まれ方をしてしまったのかが分かりやすいと思うので、転載させていただきます。
↓塔の両脇に左右一対で固定されていたお地蔵様が……
↓このように根っこから削り取られています。
青山さんやヤマヒロさんが言われたように、単なる盗みではない、何らかの意図を持った者の犯行に見えますね。
早く犯人が捕まって、お地蔵様が帰ってきますように。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・北朝鮮が複数のミサイルを配置
・福島第一原発の汚染水問題
・中国の鳥インフルエンザ問題
・日台が漁業権取り決めで合意
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「今日の“ニュースDEズバリ”のコーナー、まず北朝鮮がこのミサイルを発射するという危機、それを受けて今後何が起こりうるのか。そこからスタートしていただきたいと思います」
青山繁晴
「はい。皆さんこれ見ていただくと、北朝鮮はまぁ間違いなくミサイルの発射準備をしてます。一番早ければ、今日日が暮れてからってことも考えられますね。で、しかも、何発も何発も、しかも何日間か続ける可能性すらあります。で、従って今後も、しっかりと、僕に限らず報道していかなきゃいけない、『アンカー』に限らず報道していかなきゃいけないんですが、このコーナーでは特に、日本にとってそれがどういう危機なのかってことに、ぎゅっと絞ってお話をしたいと思うんですね。で、その際に、まず大事なことは、実はミサイルだけが危機なんじゃない。ていうか本当は、先ほど(ストレートニュースの解説で)言いましたこの弾頭部分に、今回も弾薬は積まれてない、爆発物は積まれてない可能性が高い。これも自衛隊の実は最前線の分析ですけれども、実は米軍も同じ見方ですね。但しこれは撃ってみないと最終的には分かりません。でももう一度申しますと、可能性としては、ここ(弾頭部分)が重ししか入ってない可能性のほうが今のところ、高いので、実はミサイルを発射しただけで、ものすごい危機が起きるわけじゃない。それだったら北朝鮮、今までもそんなこと何度も何度もやってるわけですからね。今回、危機が質が変わって、本物の危機にある程度なってるのはですね、他の話なんです。何の話かというと、ミサイルだけじゃなくて、2010年思い出して下さい、わずか3年前ですけれども、覚えてる方多いと思います、えー、まず、この『アンカー』で何度もやりました、天安(チョナン)号、漢字だと天安と書く、韓国のパトロール艦を突然、ほとんどわけもなく、北朝鮮が魚雷で撃沈をして46人殺した。そしてその同じ年にですね、今度は大延坪島(テヨンピョンド)、という島をですね、これも突如砲撃をして、今度は4人殺した。合わせて、韓国の方が、ま、軍人が中心だけども、50人も殺されながら、いっさい韓国は反撃しなかった。それは当時の李明博大統領の優柔不断もほんとはありましたけれども、ほんとのほんとの理由は、アメリカが反撃を許可しなかった。実はアメリカのオバマ政権の中にも、軍の中にも、反省があって、それが今日(こんにち)の北朝鮮のあまりに挑発的な態度を引き起こしてるって反省があるから」
一同
「ああー」
青山繁晴
「実は今回、日本政府にも実は伝わってきていますけれども、特に韓国側に対して、このミサイルじゃなくて、このミサイルと絡めながら、韓国は(北朝鮮が)前のように船を沈めたり、あるいは島を砲撃したり、そういう限定攻撃を行った時には、今度は、アメリカも一緒になって反撃するってことを伝えてるわけです。これは重大な変化であって、もしそうなったら、仮に限定的であってもですね、朝鮮戦争が休戦になった1953年7月以来、何と60年振りに、アメリカ軍と北朝鮮軍が直接戦闘をやることになりますから、これが、ま、限定で留まる保証は、誰にもできない。そういう危機なんですね。で、それが今回、日本にどういう影響及ぼすかを、考えなきゃいけないんです。一番考えなきゃいけないのは、それは実は2つあります。まず、1つめです」
村西利恵
「アメリカ海軍・空軍と海兵隊は、日本にいるということ」
青山繁晴
「はい。これ、正しく言うと、主力はってことなんですね。主な力。つまり1950年代の朝鮮戦争の際には、もちろんアメリカ陸軍、に加えて海軍も空軍も海兵隊もみんな韓国にぎゅっと集まって戦争やってたわけじゃないですか。あれから60年、現在の大きな変化というのは、実は、アメリカは陸軍こそ韓国にいるけれども、海軍はほとんど日本です。ね。第七艦隊。そして空軍、韓国にいますけれど、しかし日本のほうが主力です。海兵隊に至ってはですよ、韓国にいるアメリカ海兵隊って実は200数十人ぐらいしかいなくて、日本は1万8000人ぐらいいるわけですね。だから実は、もしも、そのアメリカと北朝鮮が戦争になった時に、北朝鮮は、海軍・空軍・海兵隊が一番気になるわけじゃないですか。強いから。ということは、日本が実はターゲットになるわけですよね。それを実は裏付けることがあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「朝鮮労働党機関紙の『労働新聞』は先月31日、『横須賀、三沢、沖縄、グアムはもちろん、アメリカ本土も我々の射撃圏内にある』と報じています」
青山繁晴
「はい。この労働新聞ていうのは先ほどのニュースでもありましたけど、いつも極端な話が載ってるんで、もうみんなもう、こう一生懸命、眉に唾塗って、読むわけですよ。ところがですね、恐るべきことに、この話、これ、脅しですよ、もちろんね、でも、正確な脅しなんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「ね。というのはですね、まず海軍、第七艦隊って横須賀、母港ですよ。ね。そして空軍、三沢基地、F16たくさんいますね。F16は実は毎日朝鮮半島に向かってるんです。皆さん余談ですけど、三沢空港、民間人行けます。つまり民間機っていうか。そこの食堂の2階で、海鮮丼食べてる間に、F16が目の前で、作戦行動やってますから。ね。それ見ることができます。そしてさらに空軍の、たとえば他の部隊は、沖縄にいて、海兵隊は、岩国とそして沖縄にたくさんいるわけです。だからこれ、適当に並べたようでいて、北朝鮮が情報に基づいて実に正確に言ってる、脅してるってことなんです」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「さ、2つめ、2つめの変化はこれです」
村西利恵
「生物・化学兵器」
青山繁晴
「はい、これは、1950年代の、50年から53年の朝鮮戦争の時にはまだ、ほとんど姿を現してないと言っていいと思います。ところが、その後、激変したんです。何がきっかけかと言うと、実は冷戦が終わったからこそ、恐ろしいことが起きました。出して下さい」
村西利恵
「国連の専門家によると、『1991年のソ連崩壊で、北朝鮮は生物兵器を手に入れた。世界最大の天然痘ウイルス兵器保有国だ』」
青山繁晴
「はい。天然痘、これ実は1980年に、もう撲滅された病気なんですね。ところが撲滅されたからこそ、そのあとウイルスをアメリカとソ連が、つまり将来ワクチン必要かもしれないって口実で持ち続けたんですよ。しかもそれを兵器にしたんですね。そのあとソ連が崩壊しました。崩壊して、科学者も投げ出されて、北朝鮮がそれを取り込んで、生物兵器、特に天然痘ウイルスをたくさん保有してるっていうのが、もう実は専門家の間ではよく知られてる事実なんですね。で、この天然痘、詳しい話する時間はありませんけれども、もうカメラの上で、後ろでスタッフはもう、早くも慌ててる雰囲気だし(笑)、詳しい話はなかなかできないけれどもですね、大事なことはこれ天然痘ウイルスっていうのは、感染して、潜伏期間もありますから、感染した工作員、僕が工作員だとすると、僕が何気なく北京発の飛行機に乗って、そして成田空港に、まで行きますね。そして機内で一度トイレに行くだけでもう十分です。その間コンコンって軽い咳をしただけで、実は乗客全員、クルーも全員うつります」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「うつった乗客は成田に着いた瞬間、日本ですから、あっという間に、すごいスピードで各地に散っていきますね」
村西利恵
「感染力が強いんですね」
青山繁晴
「そして学校で、職場で、家庭でどんどんどんどんうつっていきますね。うつっていってどうなるか。死亡率は、たとえば僕は子供のころ種痘を受けた。種痘の効果はないって言いながら、でも、かすかにあって、たとえば僕だと死亡率7%ぐらいです。僕の世代だと。でも、たとえば堀田さんは種痘受けた?受けてない?」
堀田篤(若手男性アナ)
「いや、記憶ないですね」
青山繁晴
「受けてないでしょ。受けてない世代の人はだいたい3割ぐらい、亡くなると。ね。そして、最低の死亡率5%で考えてもですよ、100人いたら5人亡くなるわけですね。ということは、1万人の小さな町で、500人が、たくさん発疹が出て、そのあと死に至るっていう、これどれぐらいの社会的パニックになるか、ご想像つきますよね。そしてこの場合は、誰もが北朝鮮疑っても、誰も北朝鮮だという証拠をつかむことができないから、北朝鮮は攻撃もされない。ただ世論だけが北朝鮮には構うな、あるいは支援してあげろって話になるから、実はそれが最も都合の良い攻撃ってことになるんです」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、この話を、もうあと一言だけ言いますとね、もう滅んだ病気ですから、患者診たお医者さんいません。お医者さんがあてにならないってことはですよ、私たち自身が、何か見慣れない発疹が出たら、たとえば食べ物にあたったと考えるのも大事だけれども、保健所にとりあえず相談して下さい。ね。保健所も分からない時あるけども、でも、保健所に届け出がたくさん出たら、厚生労働省の注目があって、つまり、そこでワクチンが投与されると、そこでテロは止まりますからね。これはテロですけどもね。そういう危機を私たちは考えなきゃいけないんです。そしてその上でですね、今日はもう盛りだくさんなんですけれども、そういう最中であっても、少なくとも今のところ、安倍総理は硫黄島に、訪問されようとしてます。ま、北朝鮮が実際にミサイル撃ったら、ひょっとしたら訪問中止、あるいは延期になるかもしれないけれど、今のところ、やりたいから官房長官は今日あえて発表なさったんですね。じゃあ硫黄島ってのはどういう島なのか。この『アンカー』では何度もやりましたけど、もう一度振り返ってみましょう」
村西利恵
「地図をご覧いただきます」
青山繁晴
「はい。えー、特に東京から見るともう、大阪から見てもほんとはそうですけど真っ直ぐ南にあって、逆に言うとこのへんがサイパン、とかグアム、そういう島々ですから。第二次世界大戦の末期にアメリカ軍がここ(サイパン・グアム)まで盛り返してきて、さあ本土、爆撃しようと思ったら往復5000キロ超えてしまうから、中継点がほしいなと、そこにあったのが運命の硫黄島です。従って、ここで激しい戦いが起きて、2万1000人のうち2万人が亡くなるという、玉砕が起きたんですけれども、しかし、サイパンでもガダルカナルでも玉砕の島ですが、全部外国の島。硫黄島だけが、東京都の一部なのに、亡くなった2万人のうち、わずか8000数百人しか、ご遺骨となって故郷に帰れてなくて、1万2000人の方々が、およそ、取り残されたままになってるってのが、この硫黄島ですよね。そして、この硫黄島めぐって、この『アンカー』で何度も取り上げましたけれども、どういうことがあったっていうのを、こう年代別にしてあります。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「青山さんが硫黄島訪問されたのが、2006年の12月ですね」
青山繁晴
「はい。えー、いち民間人の僕の話を入れて申し訳ないですけど、話の中身に関わるんであえて出しました。これは、立入禁止なんです、硫黄島は。僕のような民間人、普通の国民は入れないと。遺骨収集で入れる方いますけど、それも、今、映ってますが、この島の、限られたとこしか入れない」
青山繁晴
「それを防衛省と交渉した結果、立入禁止の島ですが、1日、たった1日だけども完全に自由に歩ける時間をいただいて」
青山繁晴
「こうやって地下壕にも入り、そしてそこで亡くなった方々が、一人も、自分のためや、自己の利益のために戦った人はいなくて、全て後世の私たちのために亡くなったのに、未だに取り残してるっていう放送を、この『アンカー』で初めていたしました。そして、そのあと何が起きたかというとですね、えー、安倍政権ってものができて、そして、この僕が硫黄島行った半年後、2007年の5月の28日、何が起きたかというと、松岡農水大臣が首をつったんです。ね。えー、すみません、首つったって言い方やめましょう、その、自決をなさったんですね。で、現職閣僚が自決なさるっていうのは日本の長い政治史でもほとんどないようなことですね。で、その翌日に、つまり5月の29日にたまたま当時の、第一次政権の安倍総理と、僕は、昼食会を2人だけでやることになってた。外交・安保の話を議論しましょうってことだったんです。僕は当然中止になると思いました。閣僚の自決があった、から。ところがご連絡があって、いや、こういう時だからこそ、冷静に外交・安保を考えたいから、予定通りやりますと言われて、僕は赴きまして、その話、『アンカー』でした、ですが、実は本当の中身言わなかった。本当はですね、外交・安保よりも、硫黄島の遺骨を、あなたが取り返すべきだ、たとえば、硫黄島(いおうじま)と、名前間違ってること、アメリカ軍が間違って呼んだことを戦争に負けたからといって、自分の島を間違って呼んでる、それも直して下さいって言ったら安倍さん、実はその時、大変不機嫌になられて、現職閣僚が自決した最中でも、外交・安保だけは冷静にやりたいと思って、専門家としてのあなたと話したのに、なぜ硫黄島の話が中心になるんだと言って、非常に機嫌悪く、その部屋を出て行かれたんですよ。ところがですね、その翌月、翌月に何が起きたかというと、その、硫黄島(いおうじま)と間違えて呼ばれてた、島の名前を、この安倍政権がある間に、硫黄島(いおうとう)に名称を戻した。つまり安倍さんは、ま、不機嫌ではあっても、不機嫌な理由、僕はよく分かります。よく理解できる。でも、根幹のところはですね、根幹の志はちゃんと受け止めてくれてたって分かったわけです。そのあと安倍さんは、無残な辞任をしましたね。そして福田政権を経て、麻生政権になって、麻生政権の時何が起きたかというと、防衛省が、つまり僕はこの間ずーっと防衛省とも、、いち民間人としてですけど交渉を続けてきたら、何と、事務次官の、当時の増田好平さんっていう人が、真っ正面から受け止めて、滑走路の下、硫黄島全体に遺骨ありますよ?それも誤解なきように。但し、大きな問題のひとつは、自衛隊機がこうやって降りてる、滑走路の下にご遺骨が、英霊がいらっしゃって、毎日毎日この瞬間もこうやって踏みつけにされてる。それは日本兵が悪者だと思い込んできたからじゃないですかという問題提起をいたしたところ、ただの官僚に見えた、増田事務次官が認めてくれて、調査費1億円、特に滑走路の下をちゃんとレーダーで調べられるっていう、1億円を計上してくれたんです(09/3/25放送分参照。余談ですが、この時スタジオではヤマヒロさんVS室井佑月氏のバトルに。室井氏が「滑走路を剥がすよりも、いま生きてる貧しい人にお金を回すべき」と発言したため)。その増田好平さん、何と日本版NSC、国家安全保障会議の、有識者会議の議員になって、僕と、この時以来久しぶりに再会を今、してますが、そのあと政権交代して、菅総理が硫黄島に行って下さったんですが、これも『アンカー』でしっかりやりましたね」
山本浩之
「ええ、ええ」
青山繁晴
「それはむしろ逆で、滑走路の問題はもう置いといて、その、海兵隊の人たちが、こうやって日本兵を蹴り落とした、山の上から蹴り落として穴に入れた、それをいわばジョークのような表現で、enemy's cemetery、敵兵の共同墓地、ね、それを菅さんは、アメリカは素晴らしい、ちゃんと墓地を作ってくれてたと、勝手に言ってですね、蹴り込んだやつだけ取り返して、滑走路をむしろ無視しようとした。その流れがずーっとあって、そして今回の安倍さんの訪問で、先週の木曜日にお会いした時に、何と、この時(2007年5月)の話から、全部克明に安倍総理は記憶されてて、僕、驚いたんです。そして安倍さんとの話で、具体的にどういうことが起きたか。何が分かったか。安倍さんはいったい硫黄島に行って何をなさろうとしてるのか。それは後半お話しいたしますが、キーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『右でもなく左でもなく』。今回の安倍総理の訪問で、硫黄島の遺骨収集は進むのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「安倍総理の硫黄島訪問が今日、公表されました。引き続き、遺骨収集の意味についてお願いします」
青山繁晴
「はい。だから今日から事実上キックオフですけれども、遺骨を本当の意味で取り返すためには、この現在の地図見て下さい。これ現在の海上自衛隊の基地なんですね。硫黄島の島の中で、どれぐらい大きなウエート占めてるか分かりますね。で、これ現在使ってる滑走路であって、しかもこの下(南)が沖ノ鳥島ですから、戦略上非常に大事なんで、これ使わないってわけにいかないんです。従ってこの下の遺骨を取り返すためには、まず北側にですね、滑走路とにかく造らなきゃいけない。滑走路造る時にはまずここ(北側の赤い線示す。新滑走路予定地)の遺骨を収集しなきゃいけません。そして滑走路造ったら、滑走路造ったら、部隊全部移ってもらって、それが終わったらようやくこれ(現在の滑走路)を引き剥がす。ね。そしてその先どうするかまだ決まってないんですが、これを仮設で造って、とりあえずやりましょうってプランもあるんですが、そういうことを実は安倍さんは僕が説明するまでもなくよーく頭に入っておられて、逆提案ていうのか、僕に対してこういう問題提起をされました。はい、出して下さい」
村西利恵
「『仮設の滑走路ではなく、北側に造ってしまえば、コストを抑えられるのではないか』」
青山繁晴
「つまりですね、このへん地形の問題もあって難しいと僕たちは、防衛省、自衛隊と一緒にシミュレーションした時に思い込んでたんですが、安倍さんなりに勉強してですね、いや、そういうことがあっても、たとえば基地をコンパクトにしてでも、ここに常設で造ってしまったら、戻したりするコストが抑えられるんじゃないかと。ね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「どんなに具体的に考えておられたのか、僕はちょっとびっくりしたんですが、さらに、その、財源が、大事だよと。つまり、もうやる決心はしてるよっていう意味です。財源どうするか。ね。ご自分で、こうおっしゃいました」
村西利恵
「『官邸でやります。財源は政府資産を切り売りしてもやる』」
山本浩之
「官邸でやる…」
青山繁晴
「はい。官邸で引き取ってやるっていうのは、実は背景があって、これも安倍総理よーくご存知でしたが、本当はこういう、とても辛い争いがあったんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「厚生労働省と防衛省、どちらの予算でやるのかを、もめている」
山本浩之
「はあ〜」
青山繁晴
「これね、厚労省がやりたい、防衛省がやりたい、なら話はいいんです。そうじゃなくて、押し付け合い」
村西利恵
「やりたくない」
青山繁晴
「はい。やりたくない。防衛省からしたら、とにかく遺骨収容なんだから、ね、これ、最大で300億円ぐらいかかるって言われてるんですよ、10年間でですね。それは、もう厚労省で、の予算でやって下さいよと。防衛省はそんなお金出したくないって。厚労省は、滑走路動かすんだったら防衛省だろと。防衛省から出せと、これずーっともめててですね。安倍さんそういうこともしっかり知ってて、官邸で引き取ります、財源は、切り売り、ね、たとえば今5000億円の、政府資産を売ろうという計画ありますね。そういうことも含めて、自分で予算を作ろうと言ってるわけですね。ではそれは、戦争を美化するためなのか。戦争の思い出話するためなのか。違います。ここは、僕は安倍さんに対しても、いろんな違う意見ありますけど、ここは共通するのはですね、目的はっきりしてるんですよ。それ出して下さい」
村西利恵
「硫黄島の遺骨の収容は、日本の正当な名誉回復のため。それから、教育の新生のため」
青山繁晴
「はい。これたとえば、あの映画、アメリカも間違って硫黄島(いおうじま)と言ってますね。『硫黄島からの手紙』ってハリウッド映画で、私たちの大スター渡辺謙さんが、栗林陸軍中将を演じられた。で、その栗林さん、実は故郷の長野県では、ずっと悪者とされてきた。それは2万人を死に追いやった人として悪者とされてきて、実は私たちが、ま、少し運動をしていって、ようやく、60数年を経て初めて、お葬式をやったと、いう人なんですね。で、これの、ごめんなさい、この方の、栗林中将の、お孫さんが新藤義孝総務大臣、そしてたとえば、根本正良海軍少尉って方がいらっしゃって、これは、この人も有名な人なんですけど、硫黄島と本土の間、最後の郵便を飛行機で持っていったような人ですね。この人の長男が、今の根本復興大臣なんです。だから、えー、この新藤さんと根本さん、2人の閣僚を、安倍さんは、硫黄島に連れていくんですがそれは、もう一回言います、思い出の話のためじゃなくて、悪者にされてるだけでいいんでしょうか。そして栗林さんや根本さんの個人の問題でしょうか。そうじゃなくて、日本国の、正当な、あくまで反省すべきは反省した上での、正当な名誉の回復をやるべきじゃないかというのが、この硫黄島であり、そして私たちが、右でもなく、左でもなく、真っ直ぐ真ん中から祖国とアジアと世界を見つめ直した時に、回復すべき名誉は必ずある。それを、子供たちにも伝えるべきだと。硫黄島は今まで立入禁止だった。なぜか。都合の悪いことがあったからです、政府、自衛隊にとって。つまり滑走路の下に踏みつけにしてることも、してることが都合の悪いことだった。それを解消すれば、むしろ、開放できますね。その時に、観光地にするんじゃない、観光地にするんじゃなくて、あの穏やかな硫黄島、立入禁止だったおかげで、実は当時のままの姿が、当時の苦闘のお姿がそのまま残ってるから、小学校・中学校ごろの修学旅行と、たとえば、志ある大人の方々、そういう成人教育も含めて、教育の場にしましょうというのが、実は、僕や、安倍さんたちの、これに取り組んできた人、増田事務次官も含めて、共通した志なんです。もう一回言いますが、右とか左の話では、ないんではないでしょうか。そして皆さん、この硫黄島がついに、アメリカ軍に占領された、その翌日に、アメリカ軍はどこに今度は足を降ろしたかというと、それが、沖縄の慶良間諸島でした。硫黄島の戦いと同じように、あるいはもっと、もっとと言うべきじゃないですね、同じように無残な沖縄戦の始まりでありました。その沖縄戦で、硫黄島の英霊の方々のような、つまり当時の日本兵を、頭が割れ、はらわたが出た、それを看病してくれたのは、沖縄の、15歳から17歳ぐらいまでの、何と少女たちでしたね。これは学徒看護隊と呼ばれて、ひめゆり学徒看護隊は、まさしく観光地にもなってるけれども本当は沖縄に、全部で9つ学徒看護隊があって、たまたま僕のご縁のあった、白梅学徒看護隊にお参りを続けてきたっていうのは、皆さんにお話をいたしました」
青山繁晴
「これが当時の学徒看護隊であり、そしてこれ(右)が現在の、自決壕の横に建ってる、塔なんですね。白梅の塔。そして、ここにお参りした話、この『アンカー』で当時はロケにも行ってくれて、この『アンカー』でやりましたけれども、今回、実は、一般国民の中から、志願者40数人、すみません、これありのままに申しますが、独立総合研究所の会員制クラブの、場で、僕から提案したら、沖縄遠いから数人だと思ったら、何と40人を超えて、中にはシンガポールから若い女性までお見えになってですね、生き残りの方々と一緒にお参りをいたしたんです」
青山繁晴
「今、映ってる絵は、申し訳ないけれども関西テレビのカメラではありません。私たちが自腹で雇った、自前で雇った、プロのカメラマンが撮って下さいました」
青山繁晴
「さっき映ったのは、お名前を、一人一人洗っていくんです。名前呼びながら洗っていきまして、そのあと、生き残りの方の説明を受けたのちに、みんなで心して、一人ずつ、この自決壕の中に入っていって、えー、お話をいたしました」
青山繁晴
「そして、このあと実は、生き残りの方々と、懇親会をやったんですが、その映像ももう出していただけますか」
青山繁晴
「その懇親会は、これ今、中山きくさんていう生き残りの方が、お話しして下さってるんですが、たとえば、麻酔薬もなく、手足を切る現場に立ち会って看護して下さったお話を聞いたあとに、僕はいつもと同じように、この生き残りの方々、今、83歳、84歳、そういう方々をハグしました。ハグしましたら、15や16の女の子に、みんな戻るんですよ」
青山繁晴
「そして、ここにいらっしゃるのが一般の方々、会員の方々ですけれども、その時に、中山キクさんをはじめ、生き残りの方が何ておっしゃったかというと、今日は青山さんに聞きたいこともあって来たんですと。今までの話だけじゃなくて、これから私たちはどうしたらいいんですかと、いうことをおっしゃいましたから、ひとつは実は中国が、沖縄を、いわば琉球独立論ていうものを、世論を作って、まず、琉球独立という形で、沖縄を日本から切り離して、自分のものにしようとしてる。それを私たちは長い時間をかけてでも対抗しなきゃいけないってお話もいたしました。同時にもうひとつ、実は硫黄島の英霊の方々と、沖縄戦の日本兵と、本当は何も変わらない、名誉ある日本人でした。ところが沖縄戦では、硫黄島では考えられなかった、大きな、無残な現実を生んでしまった。それはどうしてかというと、これを見て下さい」
村西利恵
「栗林忠道陸軍中将と、大田實(みのる)海軍少将」
青山繁晴
「栗林さんは、硫黄島に赴任された時にですね、実は、島民の方々を全部、父島、母島、つまり北のほうの島に逃がしたんですね。従って硫黄島は、ひどい肉弾戦になりましたが、基本的には軍人どうしであって、住民被害はなかった。ところが沖縄戦ではですね、住民避難をさせようとしたんですよ?本当は、沖縄の北部、山原(やんばる)ってとこに、逃がそうとしたり、あるいは鹿児島県をはじめ本土に、疎開させようとしたけども、途中であきらめてしまった。あきらめてしまったために、実は看護隊も含めて、少年少女まで、戦闘に巻き込まれる、その無残なことが起きた時に、最後に、この海軍少将だった大田實さんが、実は自決をなさる前に、当時の海軍次官に向けて、有名な電報を打たれたんです。その中で、何が書いてあったかというと、私たち軍隊は、沖縄の人たちを、間違って戦闘に巻き込んだと。ね。それは間違いであって、間違いなのに、沖縄の人たちは、一人一人がどんなに祖国のために尽くして下さったかってことを書き残して、電報で、それを明言して、その文面の最後にはこう書いてあるんです」
村西利恵
「電報の最後の言葉です。『沖縄県民、かく戦えり。県民に対し、後世、特別の御高配を賜らんことを』」
青山繁晴
「これは旧海軍壕って言いまして、皆さんご存知の人多いと思いますが沖縄に行くと、これもほとんど当時のまま、大田少将以下、幕僚たちも兵士たちも、多く自決なさった場所がそのまま残ってて、そこで書かれた電文なんです。従ってですね、その、白梅の方々にも分かっていただきたかったのは、一回では分かっていただくのは無理ですが、日本兵を悪者だとひとくくりにして、そして沖縄と本土を、つまり自決を命じた側、自決を命じられた側っていうふうに日本を分けていくんではなくて、指導者の間違いが、間違いなくあったと、この大田少将自らが、第32軍という当時の沖縄の陸軍主体、陸軍がリーダーシップを持った、そこを批判してるわけですね。それを考えると、一人一人の将兵は、何も変わらなかったってことを、理解していただきたいです。そして、皆さんお分かりですね、実は今回白梅の塔に行った時に、衝撃的な事件がありました。絵、出ますか。もう時間ないですか。実はそこに祀られていた、お地蔵様」
山本浩之
「あ、これ出ましたね」
青山繁晴
「はい。お地蔵様がですね、何と僕たちが、生き残りの方と行ってみたら、その根っこから削り取られて、盗まれて、何と掃除の道具まで盗まれていたんですよ」
一同
「はあ〜…」
青山繁晴
「これ今、沖縄県警が捜査中ですけれども、単なる盗難とは、正直僕は思えない。こういうことにきちんと対抗するためにも、この北朝鮮の情勢があっても、本来は日曜日、予定通り、安倍総理も硫黄島に行かれることが、もう一度申します、永遠のキックオフになる。右でもない、左でもない、キックオフになると、僕は信じております」
山本浩之
「ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
(いったんCM。他のニュース伝えたあと番組終了間際に)
山本浩之
「ま、先ほどの“ニュースDEズバリ”の中で、白梅の塔のあのお地蔵さんが切り取られてびっくりしましたね」
青山繁晴
「ええ、あの、これぐらいの大きさでね、あの、ポンと置いてあるんじゃなくて、しっかり固定されてたんですよ」
山本浩之
「(もう一度画像出る)これですね」
青山繁晴
「それを両方ともこう、すごい、削り取って持ち去られて、しかも売れるようなもんじゃないんですよね。そうすると単なる盗難事件とは考えにくいですね」
村西利恵
「ひどいことしますね」
山本浩之
「しかし時間もかかるでしょうしね、やるにはね、労力もかかるし。何らかの意図を持ってやったんだろうなと思いますが。いったん東京のスタジオです。今日はどうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
大田實海軍少将の「沖縄県民、かく戦えり…」という言葉が紹介されたのを、私はテレビの地上波では初めて見たように思います。
日本軍、特に沖縄戦における日本軍を悪者にしておきたい勢力がテレビ業界には多いからでしょうか(テレビに限らない?)。
それにしても白梅の塔のお地蔵様の盗難、ひどいですね。何て罰当たりなことを!(-.-#)
あまり大きく報道はされてないようですが、私が見つけた中では、共同通信、毎日新聞、それと沖縄タイムスが報道してました。
・「白梅之塔」地蔵2体盗まれる(沖縄タイムス2013年4月8日 09時52分)
沖縄タイムスの画像のほうが、どんな盗まれ方をしてしまったのかが分かりやすいと思うので、転載させていただきます。
↓塔の両脇に左右一対で固定されていたお地蔵様が……
↓このように根っこから削り取られています。
青山さんやヤマヒロさんが言われたように、単なる盗みではない、何らかの意図を持った者の犯行に見えますね。
早く犯人が捕まって、お地蔵様が帰ってきますように。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・北朝鮮が複数のミサイルを配置
・福島第一原発の汚染水問題
・中国の鳥インフルエンザ問題
・日台が漁業権取り決めで合意
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
NY州議員宛にメールを出して下さった方々のもとに、Mark Butler下院議員から「いただいた情報に基づいて、私は決議案に署名しない決定をなしました」という返信が届いています。米国の議員さんは韓国側の情報しか知らないor問題自体をよく知らないので、まずは知ってもらうことが大切です。効果はあります。まだの方はぜひメールを送って下さい(上院採択済・下院はまだ)。
以下も慰安婦関係のお知らせです。よろしくお願いします。
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