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号泣必至!レイテ島からのハガキ 「探偵!ナイトスクープ」より

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■2014年11月7日放送 ABC「探偵!ナイトスクープ」
 レイテ島からのハガキ(本放送:2011年1月7日)



 関西の人気長寿番組「探偵!ナイトスクープ」。
 昔はよく観てたんですが、ここ10年ほどは時間があれば観る程度。

 この日の放送もたまたま途中から観ました。
 そしたら「レイテ島からのハガキ」というのをやってまして、すごく感動したので書き起こしてみました。

 で、起こし終わった後で気づいたのですが…
 実はこれ(11月7日)は初めての放送ではなかったのです!

 今回は総集編というか再放送で、初めて放送されたのは2011年1月7日だそうです。
 しかも第48回ギャラクシー賞まで受賞した、名作中の名作!

 まあでもせっかく起こしたし、UPしておくことにしました(^^ゞ
 
 名作なので、ネットに動画もいくつか上がっています(一例)。
 お時間がある方は動画をご覧になることをお勧めします。


※今回は水曜「アンカー」のような完全書き起こしではなく、要旨ですのでご注意下さい。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は直リンクでなくお持ち帰り下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 


※依頼主は大阪府にお住まいの阪本征夫(いくお)さん、65歳。

【最近、私の心に引っかかっていることがあります。
それは、新婚5カ月で出征した父は、私が母のお腹の中に息づいていたことを知ってくれていたのか、ということです。

私の父は、昭和19年8月に召集され、フィリピンのレイテ島に出征しました。詳しくは分からないのですが、私が生を受けた昭和20年1月には、すでに父は戦死していたと考えられます。

女手ひとつで育ててくれた母の苦労は、並大抵のものではありませんでした。
その母も、5年前に他界しました。

ある日、母の遺品を整理していると、出征した父から母宛の古い2枚のハガキが見つかりました。
そのハガキは、母が何度も何度も読み返していたらしく、また鉛筆書きということもあって、かなりすり減っています。
1枚は何とか読めたのですが、もう1枚はほとんど読めません。

しかし、そんな中、「身重であるお前」と読めるような箇所を発見しましたが、確信が持てません。
父は、母が私を身ごもっていたことを知っていたのでしょうか。
それとも、知らずに逝ってしまったのでしょうか。


このほとんど読めない父のハガキを、何とか判読して下さいますよう、よろしくお願いいたします】



依頼の内容を聞いただけで涙ぐむ西田局長。

 …………………………VTR開始…………………………



阪本征夫さん
「1枚目のこれは、まだ何とか読めるんですけど…。



『毎夜の如く、お前の夢を見る故、ともすれば、どうかなりはしないか』



『亦(また)病気でもしていないかと、それのみ心配している。どうか俺が帰るまで、元気で、不自由がちだろうが辛抱してくれ』



『なにぶん決戦中の決戦だから、お互いが頑張らねばならない時だ。別れた辛い日もあれば、亦(また)会う嬉しい日があるのだ。その日を楽しみに、日々をお過ごしあらん事を切望する』


……こういうような感じで」



田村裕(探偵)
「2枚目のハガキはほとんど見えないですね」



阪本さん
「お袋がずっと何回も何回も読んでたみたいで、すり減ってしまって、特に最後の4行なんかもう全く読めないんですよ。



だから戦場へ行った親父が、僕の生まれてることを知ってくれてたかどうか知りたいんで。



これハガキの続きを読んでおったら、4行目ぐらいのところにね、『身重であるお前』と読めるような気がするところがあるんですけども。



自分の希望的観測なんですけどね」



文字を大きくすれば読めるかもしれない、ということで拡大コピーしてみる。



読める箇所だけでもなぞっていく。



が、「身重」の箇所は…。



「重」ではなく「実」と読めると、田村探偵。



他の箇所も判読が難しい。



最先端のコンピューターの力をもってすれば、もしかしたら解読できるのではないか。
ということで、ビジュアルアーツ専門学校へ。




福田郁夫先生
「濃淡はね、明るい・暗いぐらいはデジタルで何とかなると思うんですが…」



肝心の「身重」の箇所は?



しかし、見事にそこの箇所には一番大きなシワが…。
福田先生も「重」ではなく「実」に見えると言う。

シワが入っているとそこの部分が強調されてしまい、さらに鉛筆なのでシワのところで光が分散してしまう。ペンだとそこがシワになっていてもシワの上に書けて、痕跡が残りやすいのだが…。



ラスト4行もやはり判読が難しい。




福田先生
「古文書みたいな調べれるような所とかで見てもらえば…」



そこでやって来たのが、奈良文化財研究所。
主任研究員の馬場基さんに相談してみる。




馬場基さん
「これはなかなか、古いし、紙悪いし…」

最初は雲行きが怪しかったが…

馬場さん
「でも鉛筆ですね。あ、じゃあ、手がありますね。インクだとちょっときついんですけど、鉛筆なら。赤外線を使う技術があるんですよ。



それですと、普通の炭以外の部分、炭素以外の部分にはあまり反応しなくて、炭の部分だけ浮き上がるっていう…」



企画調整部 写真室 中村一郎さん
「できるだけシワを少ない状態、ま、ガラスで少しはさんで…」



分析のために、光の色や当て方を変えて、写り方の違う数種類の写真を撮影してみた。



そのデータの画像の処理をしてみると、



かなり文字がはっきりしてきた。



数種類の写真を、合成や画像処理などをして、文字を浮き上がらせると…




田村探偵
「字自体が、立体になってる!」

さらにはっきりしてきた!
一番気になっていた「身重」の箇所は!?



古文書を読む部署の責任者はじめ、援軍が来てくれるが、「身重」の判読はこの時点ではやはり難しく…




馬場さん
「ちょっとお時間いただいてよろしいですか?」



ということで、しばし待つ2人。

ハガキの今まで読み取れなかった部分で、自分のことが出てきてくれれば…と祈る阪本さん。

そして結果が!




馬場さん
「若干ちょっと、読めない所も残ってしまったんですが、ほぼ全て読めました。



それで、先ほどおっしゃっていた『身重』かどうかという所なんですが、まず『身重』で間違いないと思います



阪本さん
「そうですか」



馬場さん
「実はですね、『身重』だと我々が断言できる理由は、お読みになってなかった最後の4行の部分に隠されています。もうたぶん、覚悟の上の、辞世に近い歌だと思うんですが、和歌を3首詠まれています



処理されたハガキの文面を確認する2人。



すごくきれいに文字が浮かび上がっている!



その和歌3首とは…?
阪本さんが読み上げる。




『酔ふ心 君に訴ふ事ばかり ただに言へない 吾が胸の内』



『頼むぞと 親兄姉(きょうだい)に求めしが 心引かるゝ …妊娠の妻!


VTRを観ている観覧席からも「ああー!」と声が上がる。



阪本さん
「ああー……。…やっぱり分かってくれてたんですね」

眼鏡をとって涙を拭う阪本さん。



阪本さん
「本当にありがとうございます。…『心引かるゝ 妊娠の妻』。…ありがとうございます」



他の、今まで読み取れなかった箇所も読み上げてみる。



『インキと煙草を持つてこなかつた故 不自由してゐるよ。やはり持つ物は持つべきだね。



お前は大阪にゐる時から 出征したらどこかに働きに行くと言つてゐたが、それは許さんぞ。



どんな事があつても 身重であるお前が働きに行く事は許可せん。



兎角 お互いが元気で会う日迄 元気よく日々をすごそうではないか。



亦(また) 帰れば新婚の様な気持ちで日を送ろう。



大三輪神社 思ひ出すよ。八日の晩の映画思ひ出して仕方ない。



でもお互いが別れた今は 帰る迄仕方ないやないか。



何回もいふ事であるが、勝手な行動丈(だけ)は厳禁するよ。



最後に、
酔ふ心 君に訴ふ事ばかり ただに言へない 吾が胸の内



頼むぞと 親兄姉に求めしが 心引かるゝ 妊娠の妻



駅頭で 万歳叫ぶ 君の声 胸に残らむ 昨夜も今朝も



元気で。(返信不要)』




阪本さん
「ありがとうございます。本当にありがとうございます。何かスッキリしたような気持ちで本当に…、ありがたいです」



馬場さんも泣いている!



田村探偵
「おそらく今、(VTRを観ている)局長も、しっかりと今、ハンカチを…(笑)」

 …………………………VTR終了…………………………



予想通り、号泣の西田局長。



局長だけでなく、顧問の桂ざこば師匠も、秘書の松尾依里佳さんも、他の探偵らも涙。



このあと田村探偵から補足。

実際にハガキが送られてきた方法は、レイテ島からではなくて、レイテ島に行く前に寄った台湾から個人的に送られてきていたとのこと。
普通だと検閲があるので、もしかしたらこの内容では通らなかったかもしれない。
だから何としてもこの思いを奥様といつか生まれてくる子供に伝えたいということで、上手い方法でハガキを出されたので、何とか無事に届いたということらしい。

ちなみに、田村探偵も現場ではすごく感動し、涙がこぼれそうになったが、先に馬場さんがすごく泣いていたので、泣くタイミングを逸したそう(笑)


 ____________________________内容紹介ここまで


 スクロールお疲れ様でした<(_ _)>

 女手ひとつで阪本さんを育て上げたお母さんが、ついに還ることのなかったご主人のハガキを何度も何度も読み返されていたという、そのお気持ち、すごく分かります。・゚・(ノД`)・゚・。

 未だにイデオロギーに偏ったおかしな平和教育をやっている学校もあるようですが、このVTRを見た方が、子供たちもよほど平和の大切さが理解できるんじゃないでしょうか。







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Comments

書き起こしお疲れ様でした。

実はこれ、私も大好きな回の一つで、時折動画を見ては何度も泣かせていただいています。
この依頼者とその依頼テーマ自体の感動はもとより、馬場さん始め奈良文化財研究所の方々の高度な技術とその技術を操る優しい心根に、依頼者のお父様(&あの戦争を戦った先達の方々)との共通するところがあるようで、何度見ても心が揺すられます。。

この番組、こう言う回がぽっとあるからついつい見てしまうんですよねえ。
sss | 2014/11/11 01:52 PM
通勤電車の中で拝読し、涙が止まらず途中下車しました。
このお話を紹介して下さり、本当にありがとうございます。
とぼそ | 2014/11/12 08:41 AM
仕事の昼休みに読みました。あまりに感動したので、嫁さんにもこの記事のURLを送りました。嫁さんも感動したと言っていました。
関東住まいなので、久々にナイトスクープを見ましたが、展開がいかにもナイトスクープで、その点でも懐かしく見ました。
うちに帰ってからはYouTubeで動画も見ました。僕の中では永久保存版の神回になりました。
| 2014/11/12 11:55 PM
これ動画で見て号泣しましたし、今回の書き起こしも涙しながら読みました。

学校での平和教育は戦争の悲惨さだけではなく、こういった一兵士がどのように家族を、国を思いながら戦って散っていったかを教えるべきだと思います。
Mrs.Greene | 2014/11/13 06:40 AM

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