「国民の修身」を親子で読みました(付:廣瀬中佐とマカロニほうれん荘)
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先日、「国民の修身」が発行されました。
渡部昇一さんの監修です。
戦前の修身教科書を再現したものです。
総ルビ・現代語訳・用語解説も付いて、親子で読むのにも最適です。
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先日、「国民の修身」が発行されました。
渡部昇一さんの監修です。
戦前の修身教科書を再現したものです。
総ルビ・現代語訳・用語解説も付いて、親子で読むのにも最適です。
「尋常小學修身書 兒童用 卷一」(文部省著作・大正七年発行・一年生用)
「尋常小學修身書 兒童用 卷二」(文部省著作・昭和二年発行・二年生用)
「尋常小學修身書 兒童用 卷三」(文部省著作・昭和三年発行・三年生用)
が基になっています。
他に、「教育勅語」とその大意も収録されています。
「ヨクマナビ ヨク アソベ」(よく学びよく遊べ)
「ジコク ヲ マモレ」(時刻を守れ)
「ナマケル ナ」(怠けるな)
「トモダチ ハ タスケアヘ」(友だちは助け合え)
「ケンクワ ヲ スル ナ」(けんかをするな)
「ギヤウギ ヲ ヨク セ ヨ」(行儀をよくせよ)
「モノ ヲ ソマツ ニ アツカフ ナ」(物を粗末に扱うな)
「オヤ ヲ タイセツ ニ セ ヨ」(親を大切にせよ)
といった、最初に学ぶべき大事なことから始まり、祖国を大切にすること、正直に生きること、思いやりをもつこと、礼儀を守ること、心身を強くすること、けじめをつけること、人を敬うこと、我慢強くなること、謙虚になること、等々、まさに人間としての基礎を教える内容です。
また絵も当時のものがそのまま再現されていますから、戦前の教育を受けた世代の方々は本当に懐かしく感じられると思います。
「尋常小學修身書 兒童用 卷二」から、ひとつだけお話を引用しますね。
【十八 オン ヲ ワスレル ナ
オツル ガ 母 ト イツシヨニ トナリムラ ノ マツリ ヲ 見ニ 行ツタ コト ガ アリマシタ。ソノ トキ 母 ニ ハグレテ、大ソウ コマツテ ヰマシタラ、コノ トシヨリ ガ シンセツニ オツル ヲ ツレテ 母 ヲ タヅネテ クレマシタ。オツル ハ ソノ オン ヲ イツマデ モ ワスレマセン。今 モ ガクカウ カラ カヘル ミチ デ アイサツ ヲ シテ ヰマス。(p.88-89)
現代語訳:
十八 恩を忘れるな
お鶴が母と一緒に隣村の祭を見に行ったことがありました。その時母にはぐれて、大層困っていましたら、この年寄が親切にお鶴を連れて母を尋ねてくれました。お鶴はその恩をいつまでも忘れません。今も学校から帰る道であいさつをしています。】
修身には、天皇陛下やご皇族ももちろん登場します。
例えば三年生用では、皇后陛下(香淳皇后)が関東大震災の際、ご自身でたくさんの着物をお縫いになって困っている人たちに賜った…というお話が紹介されています。
新年・紀元節・天長節・明治節といった祝日の意味も説明されています。
偉人についても、軍人を含め大勢紹介されています。
二宮金次郎や本居宣長や毛利元就や廣瀬武夫などは今でもそれなりに有名ですが、谷村計介、木村重成と言われても私にはさっぱり分かりません(T^T)
(谷村計介は明治初期の陸軍軍人、木村重成は豊臣秀頼の重臣)
「正直」の項では、例えば、三代将軍家光の側近だった松平信綱の話が取り上げられています。
大切な屏風を破ってしまった信綱。
通りかかった将軍が「これは誰が破ったのか」。
信綱は「私が破りました」と少しも隠さず申し上げてお詫びをした。
すると、将軍はかえってその正直さをほめた…というものです。
私の世代は正直者の話といえば、もう「ワシントンと桜の木」が定番だったように思います(ワシントンとは言わずと知れたアメリカ初代大統領)。
「笑い飯」の漫才にもこの「ワシントンと桜の木」のネタがありますが、もし戦前だったら、ワシントンじゃなく松平信綱になってたかもしれませんね。
って、お笑いに興味のない方、ごめんなさい(^_^;
監修の渡部昇一さんは、9ページに渡る序文の中で、自らの体験をもとに、「よい話は記憶の底にすり込まれる」と述べておられます。
そして、「子供の時に読んだ話は、その時に感心してもすぐ忘れる。しかし十年も二十年も経ってから、人生のある局面においては、昔読んで、感心して、忘れていたような行動を選択するものではないか」と分析されています。
さらに、渡部さんは、何十年も前にある小学校の校長先生から言われた、このような言葉を紹介されています。
「非行少年が出た場合、その親が教育勅語や修身を教えられた世代の場合は指導に成果が上がりました。しかし親が教育勅語も知らず、修身も教えられていない世代になると手の施しようがありません」
渡部さんは、「確かに戦前は親殺しや、先生を撲(なぐ)ったりする少年の話は聞いたことがなかった。教育勅語と結びついた義務教育は、確かにモンスターペアレントや、したがってモンスター・チルドレンの発生を予防する力があったのである」と、述べておられます。
その上で、「今日には今日に合ったふさわしい道徳教育が行われるべきであるが、教育勅語の徳目は時代や場所を超えて普遍・不変の価値があるし、そこに示された徳目を目指して修身に心がけることは、普遍・不変の価値があると思う」と、序文を締めくくっておられます。
私は昭和39年生まれです。
私の父は昭和10年1月生まれ、母は昭和15年4月生まれです。
父はぎりぎり教育勅語や修身を教わった世代です。
渡部さんの言を借りれば、戦前生まれの親を持つ私は、ぎりぎりモンスターペアレントにならずにすんでいる世代なのかもしれません(もっとも私には子供はおりませんが…)。
「国民の修身」の内容については、【「国際派日本人養成講座」No.758 『国民の修身』を読む】でも、論説とともに紹介されています。
どうぞご訪問下さい!(^o^)
実は私は今回、この本を自分用に購入しただけでなく、実家の父にもプレゼントしました。
(そう、タイトルの「親子で読みました」の「親子」とは、父と私だったのです(^^ゞ)
父は本が到着した翌日、私に電話でお礼の言葉とともに、このような感想を伝えてくれました。
「全部読み終えた。すごく懐かしい。発行年を見ると、自分が実際に使っていた本とは内容が少し違うかもしれない。でも、廣瀬中佐と杉野の話を習ったことはよく覚えている」
日露戦争の第2回旅順港閉塞作戦(明治37年)における廣瀬武夫と杉野孫七の話は有名なので、ここでは説明しませんが、もしご存知ない方がおられましたらこちらをご覧下さい。
修身の教科書には、この話が「忠義」という題で掲載されています。
ちなみに、廣瀬の葬儀には海軍首脳が参列したのみならず、天皇からの勅使も差し遣わされ、英国公使や米国領事も参列し、葬儀の様子は海外でも報道されたそうです。
また、葬儀に参列した杉野の妻、柳子は、号泣とともにこう話したそうです。
「今日の御仏は、私の夫、孫七の姿が見えぬとて、3度までもお捜しくだされたばかりに、こういうことになりました。その優しき御心にはなんと申してもお礼の申しようがございません」
(廣瀬の葬儀に関する参考資料:産経新聞2012年7月26日付夕刊【先人巡礼】安本寿久 廣瀬武夫(11))
明治45年には、文部省唱歌「廣瀬中佐」もつくられました。
1.轟く砲音(つつおと)、飛来る弾丸(だんがん)。
荒波洗ふ デッキの上に、
闇を貫く 中佐の叫び。
「杉野は何処(いずこ)、杉野は居ずや」。
2.船内隈なく 尋ぬる三度(みたび)、
呼べど答へず、さがせど見へず、
船は次第に 波間に沈み、
敵弾いよいよあたりに繁し。
3.今はとボートに 移れる中佐、
飛来る弾丸(たま)に 忽ち失せて、
旅順港外 恨みぞ深き、
軍神廣瀬と その名残れど。
修身には「忠義」の他にも、「約束を守れ」という題で、廣瀬がある子供へのお土産(ロシアの郵便切手)を持って帰る約束を守った話も掲載されています。
最後に、完全に余談になりますが、私は廣瀬少佐(戦死後中佐に昇進)と杉野上等兵曹(戦死後兵曹長に昇進) の話を、ギャグ漫画の「マカロニほうれん荘」で知りました。
主要キャラの一人、膝方歳三(通称トシちゃん)が、ギャグで「杉野ー!杉野はどこだー!杉野兵曹ー!」と人を探すくだりがあったんです。
もっとも私も当初はさっぱり意味が分からなかったんですが。
このシーンは、少年チャンピオンコミックス第6巻「水の中の太陽!!」という話の中に出てきます。手元にある人は確認してみて下さい。
現在40代から50代の方で、私のように「マカロニほうれん荘」を読んで知ったという方は、意外と多いのではないかと思います。
戦後の学校では教えてくれないことですからね。
もうひとつついでに言えば、「マカロニほうれん荘」には、旧日本軍がパロディ的によく登場しました。
あと、ちょっとしたセリフの中にも、戦争にまつわるものが出てきたりしました。
★沖田そうじ
「おしまいには大和の46センチ砲が火をふきますよっ」
★クマ先生
「それじゃページ54の英文を読んでみてください」
トシちゃん
「ひざかた読みます!一つ!軍人は忠節を尽すを本分とすべし!…」
クマ先生
「なにを読んでるんですかっ!?」
以上、いずれも第5巻から。
「軍人は忠節を尽すを本分とすべし!」というのは「軍人勅諭」ですね。
こんなセリフ、最近の漫画ではほとんどお目にかかれませんよね(^_^;
ちなみに、作者の鴨川つばめ氏は1952年生まれとのことです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】外国人から見た日本と日本人
・08/11/3付:「雷」工藤艦長の武士道精神とサー・フォールの報恩
・09/3/21付:桜と日本人の感性
・09/5/9付:日本人の習慣の由来 「ビーバップ!ハイヒール」より
・09/5/19付:古事記を語り継ぐ浅野温子さんを応援します
・09/5/23付:日本とトルコ 友好の歴史
・09/12/20付:日本人の習慣第2弾 年末年始編「ビーバップ!ハイヒール」より
・10/3/23付:江戸時代を見直そう
・10/3/30付:江戸時代を見直そう(2)
・10/6/21付:世界が忘れない日本の物語「ビーバップ!ハイヒール」より
・11/1/24付:物の数え方に見る日本の文化 「ビーバップ!ハイヒール」より
・11/6/13付:今、武士道精神がニッポンを救う!「ビーバップ!ハイヒール」より
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・12/1/10付:「たけしの教科書に載らない日本人の謎2012」日本語特集
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・12/4/9付:「告日本國」ポール・リシャールが日本に託した“七つの大業”
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「ナマケル ナ」(怠けるな)
「トモダチ ハ タスケアヘ」(友だちは助け合え)
「ケンクワ ヲ スル ナ」(けんかをするな)
「ギヤウギ ヲ ヨク セ ヨ」(行儀をよくせよ)
「モノ ヲ ソマツ ニ アツカフ ナ」(物を粗末に扱うな)
「オヤ ヲ タイセツ ニ セ ヨ」(親を大切にせよ)
といった、最初に学ぶべき大事なことから始まり、祖国を大切にすること、正直に生きること、思いやりをもつこと、礼儀を守ること、心身を強くすること、けじめをつけること、人を敬うこと、我慢強くなること、謙虚になること、等々、まさに人間としての基礎を教える内容です。
また絵も当時のものがそのまま再現されていますから、戦前の教育を受けた世代の方々は本当に懐かしく感じられると思います。
「尋常小學修身書 兒童用 卷二」から、ひとつだけお話を引用しますね。
【十八 オン ヲ ワスレル ナ
オツル ガ 母 ト イツシヨニ トナリムラ ノ マツリ ヲ 見ニ 行ツタ コト ガ アリマシタ。ソノ トキ 母 ニ ハグレテ、大ソウ コマツテ ヰマシタラ、コノ トシヨリ ガ シンセツニ オツル ヲ ツレテ 母 ヲ タヅネテ クレマシタ。オツル ハ ソノ オン ヲ イツマデ モ ワスレマセン。今 モ ガクカウ カラ カヘル ミチ デ アイサツ ヲ シテ ヰマス。(p.88-89)
現代語訳:
十八 恩を忘れるな
お鶴が母と一緒に隣村の祭を見に行ったことがありました。その時母にはぐれて、大層困っていましたら、この年寄が親切にお鶴を連れて母を尋ねてくれました。お鶴はその恩をいつまでも忘れません。今も学校から帰る道であいさつをしています。】
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例えば三年生用では、皇后陛下(香淳皇后)が関東大震災の際、ご自身でたくさんの着物をお縫いになって困っている人たちに賜った…というお話が紹介されています。
新年・紀元節・天長節・明治節といった祝日の意味も説明されています。
偉人についても、軍人を含め大勢紹介されています。
二宮金次郎や本居宣長や毛利元就や廣瀬武夫などは今でもそれなりに有名ですが、谷村計介、木村重成と言われても私にはさっぱり分かりません(T^T)
(谷村計介は明治初期の陸軍軍人、木村重成は豊臣秀頼の重臣)
「正直」の項では、例えば、三代将軍家光の側近だった松平信綱の話が取り上げられています。
大切な屏風を破ってしまった信綱。
通りかかった将軍が「これは誰が破ったのか」。
信綱は「私が破りました」と少しも隠さず申し上げてお詫びをした。
すると、将軍はかえってその正直さをほめた…というものです。
私の世代は正直者の話といえば、もう「ワシントンと桜の木」が定番だったように思います(ワシントンとは言わずと知れたアメリカ初代大統領)。
「笑い飯」の漫才にもこの「ワシントンと桜の木」のネタがありますが、もし戦前だったら、ワシントンじゃなく松平信綱になってたかもしれませんね。
って、お笑いに興味のない方、ごめんなさい(^_^;
監修の渡部昇一さんは、9ページに渡る序文の中で、自らの体験をもとに、「よい話は記憶の底にすり込まれる」と述べておられます。
そして、「子供の時に読んだ話は、その時に感心してもすぐ忘れる。しかし十年も二十年も経ってから、人生のある局面においては、昔読んで、感心して、忘れていたような行動を選択するものではないか」と分析されています。
さらに、渡部さんは、何十年も前にある小学校の校長先生から言われた、このような言葉を紹介されています。
「非行少年が出た場合、その親が教育勅語や修身を教えられた世代の場合は指導に成果が上がりました。しかし親が教育勅語も知らず、修身も教えられていない世代になると手の施しようがありません」
渡部さんは、「確かに戦前は親殺しや、先生を撲(なぐ)ったりする少年の話は聞いたことがなかった。教育勅語と結びついた義務教育は、確かにモンスターペアレントや、したがってモンスター・チルドレンの発生を予防する力があったのである」と、述べておられます。
その上で、「今日には今日に合ったふさわしい道徳教育が行われるべきであるが、教育勅語の徳目は時代や場所を超えて普遍・不変の価値があるし、そこに示された徳目を目指して修身に心がけることは、普遍・不変の価値があると思う」と、序文を締めくくっておられます。
私は昭和39年生まれです。
私の父は昭和10年1月生まれ、母は昭和15年4月生まれです。
父はぎりぎり教育勅語や修身を教わった世代です。
渡部さんの言を借りれば、戦前生まれの親を持つ私は、ぎりぎりモンスターペアレントにならずにすんでいる世代なのかもしれません(もっとも私には子供はおりませんが…)。
「国民の修身」の内容については、【「国際派日本人養成講座」No.758 『国民の修身』を読む】でも、論説とともに紹介されています。
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(そう、タイトルの「親子で読みました」の「親子」とは、父と私だったのです(^^ゞ)
父は本が到着した翌日、私に電話でお礼の言葉とともに、このような感想を伝えてくれました。
「全部読み終えた。すごく懐かしい。発行年を見ると、自分が実際に使っていた本とは内容が少し違うかもしれない。でも、廣瀬中佐と杉野の話を習ったことはよく覚えている」
日露戦争の第2回旅順港閉塞作戦(明治37年)における廣瀬武夫と杉野孫七の話は有名なので、ここでは説明しませんが、もしご存知ない方がおられましたらこちらをご覧下さい。
修身の教科書には、この話が「忠義」という題で掲載されています。
ちなみに、廣瀬の葬儀には海軍首脳が参列したのみならず、天皇からの勅使も差し遣わされ、英国公使や米国領事も参列し、葬儀の様子は海外でも報道されたそうです。
また、葬儀に参列した杉野の妻、柳子は、号泣とともにこう話したそうです。
「今日の御仏は、私の夫、孫七の姿が見えぬとて、3度までもお捜しくだされたばかりに、こういうことになりました。その優しき御心にはなんと申してもお礼の申しようがございません」
(廣瀬の葬儀に関する参考資料:産経新聞2012年7月26日付夕刊【先人巡礼】安本寿久 廣瀬武夫(11))
明治45年には、文部省唱歌「廣瀬中佐」もつくられました。
1.轟く砲音(つつおと)、飛来る弾丸(だんがん)。
荒波洗ふ デッキの上に、
闇を貫く 中佐の叫び。
「杉野は何処(いずこ)、杉野は居ずや」。
2.船内隈なく 尋ぬる三度(みたび)、
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船は次第に 波間に沈み、
敵弾いよいよあたりに繁し。
3.今はとボートに 移れる中佐、
飛来る弾丸(たま)に 忽ち失せて、
旅順港外 恨みぞ深き、
軍神廣瀬と その名残れど。
修身には「忠義」の他にも、「約束を守れ」という題で、廣瀬がある子供へのお土産(ロシアの郵便切手)を持って帰る約束を守った話も掲載されています。
最後に、完全に余談になりますが、私は廣瀬少佐(戦死後中佐に昇進)と杉野上等兵曹(戦死後兵曹長に昇進) の話を、ギャグ漫画の「マカロニほうれん荘」で知りました。
主要キャラの一人、膝方歳三(通称トシちゃん)が、ギャグで「杉野ー!杉野はどこだー!杉野兵曹ー!」と人を探すくだりがあったんです。
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トシちゃん
「ひざかた読みます!一つ!軍人は忠節を尽すを本分とすべし!…」
クマ先生
「なにを読んでるんですかっ!?」
以上、いずれも第5巻から。
「軍人は忠節を尽すを本分とすべし!」というのは「軍人勅諭」ですね。
こんなセリフ、最近の漫画ではほとんどお目にかかれませんよね(^_^;
ちなみに、作者の鴨川つばめ氏は1952年生まれとのことです。
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・10/6/21付:世界が忘れない日本の物語「ビーバップ!ハイヒール」より
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Comments
杉野上等兵曹は、実は生存していて、今更生きてました、ということも出来ず、大陸の馬賊になったという話もありますね。
ちなみに廣瀬中佐ですが、遺体はロシア軍に回収され、丁重に葬られたそうですね。
子供のころ、江田島の旧海軍兵学校(現在の幹部候補生学校)を見学し、廣瀬中佐の肉片の付いた外套を見た記憶があります。
確か、佐久間艇長の遺書もあったような記憶が。因みに佐久間艇長の遺書は、各国のサブマリナーの必読書となっているそうです。
(尾籠ながら、ベンピ−であった少年の私は、旧海軍兵学校のレンガ造りの校舎のお手洗いをお借り致しました。だから防衛大に入れなかったのか???)
> 監修の渡部昇一さんは、9ページに渡る序文の中で、自らの体験をもとに、「よい話は記憶の底にすり込まれる」と述べておられます。
>>「全部読み終えた。すごく懐かしい。発行年を見ると、自分が実際に使っていた本とは内容が少し違うかもしれない。でも、廣瀬中佐と杉野の話を習ったことはよく覚えている」
> 最後に、完全に余談になりますが、私は廣瀬少佐(戦死後中佐に昇進)と杉野上等兵曹(戦死後兵曹長に昇進) の話を、ギャグ漫画の「マカロニほうれん荘」で知りました。
昭和32年、国士・渡辺邦男監督による、日本映画史上、屈指の大ヒットと言われた、新東宝映画
「明治天皇と日露大戦争」、が封切られました。
その中で、旅順港における広瀬武夫中佐のシーンが出てきます。
「杉野はおらんか!杉野はおらんか!と絶叫しつつ、船内を捜す広瀬中佐の姿に、明治、大正、昭和一桁の日本国民は皆、涙を流しました。
光村図書出版の中学二年生用の英語教科書が変です。
韓国人の生徒が使う英語教科書と思ってしまいます。
教科書の見開きを見ていくと
ニューヨークの写真が2ページあり、
その次のページにはソウルの写真が1ページ全部をつかって掲載しています。
その次のページは目次で日本の写真のページは全くありません。
明細
1ページ目は一番星の英語の詩、
2ページ目はニューヨークのセントラルパークやエンパイヤステートビルの写真、
3ページ目は韓国(ソウル)の町並みとチマチョゴリを着た女性の写真
4ページ目が目次。(見開きに日本の写真はなし。)
そして物語もちょっと変です。
日本人のタクという男の子とアヤという女の子、
それにアメリカのティナという女の子と、
なぜか韓国人カンミンホという男の子がいっしょになって
音楽バンドを繰り広げる話です。
なぜ日本の英語教科書なのに主な登場人物として韓国人も加わっているんだ?
日本人の生徒とアメリカ人の生徒のバンド活動ならわかります。
光村図書のホームページを開いてみると教科書の内容を紹介されていました。
しかしそこには一切韓国の写真のページや韓国人の登場人物の名前は出てきません。
また生徒の国籍も書いておらず、日本人とアメリカ人のバントとしか見えません。
韓国の影も形もありません。
しかしホームページを見るだけでは日本の浴衣の挿し絵などもあり
日本人の生徒とアメリカ人の生徒の友情の物語になっています。
光村図書のホームページ
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasyo/chugaku/eigo/
ホームページではあえて韓国を隠しているのでわかりませんがこの教科書を見れば誰もおかしいと感じるはずです。
ちなみにこの教科書は娘が使っているもので
娘からなぜ韓国の写真が掲載されて日本の写真がないのと聞いてきたのです。
またなんで韓国人が頻繁によく出てくるのとも聞いてきました。
それで私は知ったのです。
編集の趣旨と特色
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasyo/chugaku/eigo/hensyu/
>COLUMBUS 21の特色
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/material/24ckyokasho/pdf/english/24e_hen_02.pdf
(2ページ目)
>ミンホ
>タクの親友。韓国出身のスポーツ少年でバスケットボール部に所属している
>タクたちの中学校に,ティナという少女がニューヨークから転校してきます。
と、ありますので、ストーリーの舞台は日本なのでしょうか?
読み進めますと、他にも教科書に実際にどう記述されているのか気になる文章がありました。
>Unit 2 でタクたちは,外国の人たちが日本をどう見ているのかインタビューします。彼らが言う日本のよい点と問題点。
>Unit 5 は夏休みに沖縄に行ったアヤのスピーチ。海の美しさ,人々の優しさを感じたアヤですが,ある日平和祈念公園を訪れてショックを受けます。
>ここで地球温暖化の問題について,フランスやケニアの中学生が自分の国の取り組みを紹介します。
>クリスマスコンサートに向けてバンドが練習しているとき,ふとした言葉の行き違いからタクとミンホがけんかをしてしまいます。コンサート当日,タクはミンホに謝り,ミンホはタクを許します。
日本人は全ての人が読むべきですね〜。
私も早速、リンク先から父と自分の分、注文しました!
うちの父は、くっくりさんのお父様よりたぶん右よりで(^^、産経新聞愛読者なので感動も大きいだろうなぁと思います♪
父の反応が楽しみです。ありがとうございました。
以前、復刻版を何冊か購入しましたが、ああいうかたちでまとめられて、解説があるのはいいですね。
両親ともに、それぞれ印象に残っている話があったようで、本をよみながら、「ああ、コレ、コレ」と言っていました。
修身の教科書に書いてあることが、日本の常識であり、規範だったのだと思うと、戦後復興がすみやかに成された理由のひとつが判るような気がしました。
そして、戦前の教育を受けた両親に育てられたことの幸運を思いました。
本の紹介ありがとうございました。
(「先生に言われても説得力無い」と言われませんように)
それが直ちに叶わないようでしたら、各家庭にてこういう書籍を買い、親子で共に学び、「良い素地」を育て上げていくのが良いでしょうね。
日本国民がしばしば諸外国から絶賛されるのは、こういう「良い素地」が根底にあるからだと思います。
その「良い素地」を否定し、葬り去るべく暗躍している日教組を、粉砕しなければなりませんね。
読んでくれてありがとう。
光村図書出版の中学二年生用の英語教科書の件です。
正直英文は昔習ったので教科書全文は時間がかかるので
娘に聞いてみたところはっきりとした舞台設定はしていないようです。
いずれにしても教科書を手に取らなければ実感できません。
やはりなんといっても見開きの写真が強烈です。
ニューヨークの次にチマチョゴリですよ。
そして日本の写真が一枚もありません。
文章では沖縄の平和記念公園にいってショックを受けたなど
きわどい内容もあります。
また全く文章に関係ないのに韓国のビルの写真が
掲載されていたりと、もうこれは洗脳です。
拡散したいのです。
教科書の原本やPDFにしたデーターは私が手元に持っています。
ホームページとは全然イメージが違い韓国色が浮き出ています。
どうしたら皆様にお伝えできるのでしょうか。
誰か知恵を貸してください。
ブログ主さん、テーマにはできませんか?
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません。
取り急ぎ、
ソクラテスさん:
>ブログ主さん、テーマにはできませんか?
すみません、興味は非常にあるのですが、仕事(印刷業です)がお盆進行の時期にあたるため現在大変忙しく、新たなテーマ(しかも自己完結ではなく他の方とやり取りが必要になるもの)にはちょっと取りかかりにくい状況です。
ソクラテスさんの方からすでに複数のブログ様に拡散済のようでもありますし(テーマに興味を持ったのでネット検索したところ偶然見つけました)、申し訳ありませんが、今回は他のブログ様にご依頼いただけませんか。宜しくお願いいたします。
>教科書の原本やPDFにしたデーターは私が手元に持っています。
>ホームページとは全然イメージが違い韓国色が浮き出ています。
>どうしたら皆様にお伝えできるのでしょうか。
>誰か知恵を貸してください。
アップローダーに上げて
ブログのコメや2ちゃんにリンク貼りまくるのが良いと思う
中韓さんとかランキング上位にも依頼してるようだけど
教科書も著作権あるから
特定のブログに拡散させると後々問題になるかもしれないよ
ここのブログもこないだ「著作権侵害で通報した」ってコメあった
ご指導ありがとうございます。
ブログを立ち上げたらどうかという方もいましたが著作権の問題も意識しないといけませんね。
おとなしくしているしかないのですね。クスン。
引用という形でやれば大丈夫みたいですよ。
下記コメ欄参照。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1229.html
http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/dbps_data/_material_/localhost/700000/701100/pdf/rinji23-2.pdf
(この会議録の46ページあたりから英語教科書の話題に)
>私も光村図書がいいと思います。どの教科書も登場人物は中学生、日本の教室を舞台として、日本人の中学生がいて、留学生として来たりする形で、イギリスとアメリカとカナダ、それからオーストラリアとインドなどさまざまなところから、外国の子どもが来て一緒に学んでいく、そしてその母国を訪ねたり、一緒に旅行したりという形で視野も広げたりしながら話が展開していくというところは共通だと思いますし
私が中学生だった30数年前に使った教科書では、日本人の中学生が渡米しアメリカの中学校に入学する設定でしたから、随分と変わったものです。
また、光村図書は英語教科書としては最近参入してきた会社で、これまでに都内で採択していた自治体は非常に少なかった、とも指摘されています。
まず、お嬢さんが仰られるように、韓国人をメインキャラに据えた目的は何なのか、という疑問がありますが、
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/material/pdf/digital/ce_contents_list.pdf
デジタル教科書の内容一覧を見ますと、2年生の最後の章が”Goodbye, Min-ho”3年生の最初が”DVD Letter from Seoul”とありますので、どうもミンホは途中で韓国へ帰国するようです。
なので考えようによっては、アメリカ人であるティナの母国の写真と共に、仲間であるミンホの母国の様子を把握しておく必要がある、とする事もできるかもしれません。
しかしソクラテス様ご指摘のように、実際に教科書を手にとって読んでみないと実感が湧かない・・・転じて多くの共感を得られ難いというハードルはあると思います。
やはりブログのいちエントリーとして取り上げるより、お話を聞いた限りでは(毎日デイリーニューズWaiWai問題のように)専用のまとめサイトかブログを立ち上げて問題を洗いだしたほうが、よさげなテーマに見えますが如何でしょうか。
お一人で作業されるのは大変だと思いますが、ある程度情報をまとめた上で紹介していけば、アイディアを出したり協力してくれる人が集まってきてくれるかもしれません。
私自身、くっくりさんには何度もエントリーを立てていただき、別HNでまとめブログを作ったこともありますが、実際どの位話題になるかはやってみないとわからない所もあります。
一方「名無しさん」として投稿したリンク集が、あるムック本で取り上げられるという意外な拡散をしていただけたこともありました。
どうもソクラテス様には大したアドバイスも出来ず、くっくりさんには長々と別の話題でコメしてすみませんでした。このあたりでやめておきます。
本当に感謝です。
教科書を開けた瞬間の、ここまで来たかという衝撃、
更には、自分の娘にまで身近に迫っているという一種の恐怖、
それらがごちゃまぜになって、拡散しなければ、問題視しなければ、
という思いでいっぱいになりました。
私は残念ながらIT音痴です。
日常のメールすら、アドレス入力に自信がなく、
ちゃんと相手に届くか心配で念のためいつも返信で対応するような古い人間です。
せっかくのアドバイスも半分は理解できず、自信がありません。
写真の添付についてもご指導頂くまで著作権に気づきませんでした。
「ブログの立ち上げ」までいくと私にとっては雲の上であり、恐れ多いのですが
ただ時間をかければなんとかなる、とトライしてみたいです。
この件については、やはり実際に手にとって見ていただくというのが一番ですが、
残念ながら一般の方は簡単には手に入れづらいというのがこの問題の大きな特長です。
よって私ができることから始めるとするならば
非常にアナログ的ですが文字による拡散です。
もちろんいつかはレベルを上げていきたいとも思っています。
ミルル様、いろいろとご指導ありがとうございました。
ブログ主様、テーマにソレたコメント失礼いたしました。
会社で何かあったの?労基局に訴えたら?