やはり教育は大事!藤原正彦さんインタビュー
——安倍政権が「戦後レジームからの脱却」を掲げ、憲法改正のための国民投票法を制定し、教育基本法を改正するなどその基盤を整えましたが、その後、民主党政権となって揺り戻しが始まりました。このような中で、日本人が東京裁判史観から脱却するための具体的な一歩は何だとお考えですか。
藤原 まず、日本中の人に本書*1を読んでもらいたいですね。ここにも書いたことですが、私は定年前の十数年間、務めていたお茶の水女子大の新入生を対象に、数学科の講義とは別に読書ゼミを開いていました。彼女たちに「日本ってどういう国ですか」と尋ねたら、多くが「恥ずかしい国」と答えるんですよ。「どうして?」と訊くと、明治・大正・昭和とアジア中を侵略してみんなに迷惑をかけているからだと。江戸時代には士農工商という身分制度の下、庶民はみんな虐げられていたと。その前はもっと恥ずかしい時代。その前はもっともっとと。そう学生は習っているわけです。
*1 本書=「日本人の誇り」藤原正彦著 (文春新書) 2011/4/19発売
それから、全国各地での高校で講演すると、高校生が感想文を送ってくるんです。それを見ると同じなんです。「日本というのは恥ずかしい歴史をもった国だと思っていました。今日、先生の講演を聞いて、日本人というのは誇り高い国民で、素晴らしいことをしてきたということを初めて知り、胸を張れるような気がしました」と。
ここに希望があります。二十代、三十代がだんだん私の言うことを無理なく引き受けられるようになっています。日教組史観が骨の髄まで染み込んでいる人々は変わりようがないと思いますが、若い人には少し期待が持てるようになってきました。さきほどお話ししたお茶の水女子大生も、きちんとした読書をして授業で私が本書に書いてあるような話を少しずつすると、半年で変わるんです。
——変わりますか。
藤原 変わるんです。人間というのは、特に若い人は説得力のある話を聞けば変わっていくものです。できれば中学校や高校で教えている若い先生にも本書を読んでもらいたいですね。
「百年戦争」*2で日本はいくつかの間違いを犯しましたが、その結果、アジアとアフリカは欧米から解放され、公の場での人種差別がなくなった。それが意図しなかった結果だとしても、世界史上燦然と輝く大殊勲ですよ。日本が「百年戦争」をしなければ、世界はいまも白人支配のままだったでしょう。
*2 「百年戦争」=藤原さんは、日本の近代史を語る時には、ペリー来航の1853年からサンフランシスコ講和条約が発効する1952年までの百年を「百年戦争」としてとらえないと歴史の真実は見えてこないと考えています。ちなみに林房雄(明治36年〜昭和50年)の『大東亜戦争肯定論』では、幕末の1845年から敗戦の1945年までを「百年戦争」としています。
——そのとおりですね。
藤原 もし日露戦争で日本が負けていたら、中国、満州、朝鮮はいまもロシアのものですよ。下手をしたら北海道もね。私たちは知るべきなんです。日本がいかに歴史的に大きな働きをしてきたか、別の言葉で言うと、白人から見たら小癪なことをしてきたかということをね。そういうことが頭に入っていれば、胸を張って堂々と世界と渡り合えるはずです。
数学者の岡潔先生は、ご自分の分野で世界の三大難問と言われる問題を全部一人で解いてしまった。二十年ぐらいかけてね。そのときにご自分が二十代の末にフランスに留学して、あちこちの美術館などを見たおりに、「高い山から谷底見れば瓜や茄子の花盛り」という南紀の囃し歌が浮かんだというお話をされました。「高い山」というのは日本文化、「谷底」はフランス文化と理解すればいいと思います。要するに自分が奈良に籠ってあのような大きな仕事ができたのは、日本の文化や伝統に対する圧倒的な自信があったからだと。さらにアインシュタインが相対性理論を発見したのは、彼がユダヤの文化や伝統に対して圧倒的な自信があったからに違いないと。
やはり先人の業績とか祖国の栄光に対する誇りがないと、心底からの自信は出てこないんですよ。そして学術上の仕事も芸術上の仕事もできない。だからこの自信と誇りは絶対必要なんです。日本が世界一の軍備を持とうと、五百年間世界一の経済繁栄を続けようと、心底からの自信と誇りは出てきません。
自分の経験をお話しすると、ケンブリッジ大学でノーベル賞やフィールズ賞の受賞者たちに囲まれることもありました。傲慢で自信過剰な私だって、ヨーロッパの知性というものに圧倒されそうになる。そういうときには「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず 若草も籍くによしなし……暮行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛……」と口ずさみ、「俺はあの美しい信州で、あの遙かなる草笛を聞きながら情緒豊かに育ったんだ。おまえたちにこういう情緒はあるまい」と思ってぐっと胸を張るわけです。それで翌日からまた阿修羅の如く研究に邁進できるのです。世界の舞台に出ていって剣ヶ峰で闘うようなときは、自分たちの文化や伝統に対する底深い自信がないとやっていけないんですよ。さっき言ったとおり経済や軍備ではダメなんです。
二〇〇〇年以降、自然科学分野のノーベル賞の受賞者数はアメリカに次いで世界二位です。どうしてこんな小さな国が世界二位なのか。アメリカは世界中から才能を集めているわけですから多くて当然なんです。一方、日本には誇るべき素晴らしい文化と伝統、そして異常に鋭い美的感受性があるからです。これを知ることから真の復興は始まるのです。
______________________________引用ここまで
藤原正彦さんといえば、数年前に『国家の品格』がベストセラーになりましたよね。
拙ブログでも、この本から「もののあはれ」について述べられた箇所を紹介させていただいたことがありました(09/3/21付:桜と日本人の感性参照)。
藤原さんはもともと歴史の専門家ではありませんが、そういう人の方が意外にまともな歴史観を持ってたりするから面白いですよね。
そんな藤原さんですが、実は小学生の頃から共産主義に憧れ、高校時代は安保反対のデモに参加されたこともあると今回のインタビューで話しています。
そう述べた上で、このような発言をしています。
「頭がちょっとあれば共産主義ほど論理的に美しいものはありませんから。しかし人間性というものを忘れている。論理的には非常に美しいけれど、人間という生物には合わない。以上、終わり、なんです。それがなかなかわからない」
なるほど!!
何か胸にストーンと落ちてくるものがあります。
共産主義といえば、6月15日放送の「ちちんぷいぷい」で、司会の角淳一さん(元毎日放送アナで昭和20年生まれ)がこんな体験談を話していました。
「学生運動の頃、俺は落語が好きだと言ったら、それだけで非難された。伝統文化とかは体制側だから、潰さないとダメだと言われた」
落語は伝統文化で体制側だからダメ?何じゃそりゃ!(^◇^;)
その理屈だと、茶道とか能とかもダメってことになるのでしょうか?
藤原さん風に言えば、それって「論理的に美しくない」のでは?(T^T)
(ちなみに「ぷいぷい」のこの時のテーマは、「福島原発シニア決死隊」でした。海外ではよく報道されているのになぜか日本ではほとんど報道されないと、石田英司デスクがこぼしていました。何でこの話題から角さんの昔話に発展したのかは、よく覚えていません)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それにしても、藤原さんのインタビューを読んで改めて感じたのは、教育がいかに大事かということです。
「日本は恥ずかしい国」「アジアを侵略して迷惑をかけた」という誤った歴史観を植え付けられた若い人たちが早い段階で藤原さんに出会えたのは、本当に幸運なことだと思います。
このブログで何度か書きましたが、私は朝日新聞と日教組の教育で育ったため、実はけっこういい歳になるまで「そういう考え方」をしていました。
大学では憲法も学びましたが、教壇に立ったのは、当時としては珍しくバリバリ改憲派の教授でした。
私を含め周りの学生らは、「憲法9条改正って、この先生は軍国主義かいな?ちょっと怖いなあ」といった冷ややかな目で見ていたものです。
少なくとも先生の主張に賛同する学生は、私の周りには1人もいませんでした。
(ちなみに私は昭和39年生まれで、学生運動は鎮火していた世代です。構内にスローガンを書き殴ったパネル等はたくさん掲示してあったけども、内容は「授業料値上げ反対!」といった“平和的”なものでした)
そんな私の洗脳が解けた最初のきっかけは、就職試験の集団面接でした。
討論形式の面接で、テーマが何と大東亜戦争でした。
当時まだサヨク脳だった私は、「アメリカが原爆を落としてくれたおかげで戦争が終わって良かった」という、今思えば何ともアホな発言をしてしまったのです。
そしたら、50代半ばぐらいの面接官の男性に、「物事にはいろんな面がある。あなたは一つの面からしか見ていない。それはすごく危険なことだと思う」という趣旨のことを指摘されたのです。
(これが原因なのかどうかは分かりませんが、結果は見事不採用でした)
……って、あぁ〜、今こうやって書いててもこっぱずかしい!!(≧△≦)
若気の至りというのは怖ろしいもので、それまで私は学校で教わったことは絶対に正しいし、新聞に書かれてあることも絶対に正しいと思い込んでいたのです。
面接官の男性にヒントをもらった私は、そこで初めて立ち止まりました。そして、いろんな本を読むことで徐々に洗脳が解けていったのです。
たとえ子供時代に洗脳されたとしても、私のように20歳をとうに過ぎてからでも何かのきっかけで考えが変わる場合もあるでしょう。でも、そういうケースはさほど多くはないんじゃないでしょうか。
ネットが普及してからは多少は増えているかもしれませんが、ただ、歴史や政治に最初から興味を持っていない人は、自発的にそういうサイトを見に行ったりはなかなかしないと思いますしね。
そういうことを考えれば、やはり学校教育というのは何よりも大事だと思います。
あと、家庭での教育も同じぐらい大事でしょうね。
うちなんかは、父親(昭和10年生まれ)が会社で労働組合をやっていて、社会党支持者で、朝日新聞購読者という、絵に描いたようなサヨサヨだったんですが、ただ、幸いなことに父は、根本的な部分で朝日や日教組的なものとは一線を画していました。
というのも、父は決して「反天皇」ではなく、また、「日本はアジアを侵略した」といった誤った歴史観の持ち主でもなかったんです。
(もっとも「日本軍=悪」という考え方は今も持っているようですが、それも無能な上層部の責任を問うているのであり、一般の兵士までもが悪かったなどとは決して言いません)
ついでに言えば、父は外国人への参政権付与にも明確に反対しています。
もし父が日教組の教師と同じような自虐史観の持ち主だったとしたら、あるいは私も今どうなっていたか分かりません……!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6月20日付産経新聞「一筆多論」に内藤泰朗論説委員(記者生活23年のうち通算10年ほどモスクワ駐在)のこんな話が載っていました。
——内藤氏が東京都中野区立若宮小学校の5年生を相手に、「新聞づくり」について出張授業をした時のこと。
内藤氏は、新聞の歴史や新聞づくりのポイントとなるニュースの見つけ方、記事の書き方、新聞の組み方など一通り話をし、その後、ロシア駐在時代のエピソードを紹介したついでに、なぜ、北方領土問題が重要なのかを、できるだけわかりやすく話しました。
「北方領土って、聞いたことある?」という内藤氏の問いかけに、60人近くいた児童の多くが挙手をしました。
「どこの国の領土?」と続けると、一人の子が「ロシア」。
内藤氏は、気を取り直し、北方四島が日本固有の領土であること、ソ連がそれを第二次大戦後の混乱に乗じて略奪したこと、以来65年以上にわたりソ連とロシアが不法占拠していることなどを説明しました。
そして、略奪した領土を返還してもらわなければ、ロシアとは永遠に本当の友達にはなれないと思うから一生懸命に記事を書いている、と話したところ、子供たちは最後に大きな拍手をしてくれたそうです。
内藤氏は、「子供にも、難しい領土問題を理解し考える能力が十分にある。日本の学校は、複雑で難しくても重要な問題については積極的に教えるべきなのだ。出張授業では、そのことを逆に子供たちに教わった」と、感想を述べています。——
北方領土、竹島、尖閣諸島など領土について考えることは、同時に国の主権について考えることでもあります。
ところがそれを嫌う人たち、具体的に言うと、子供たちに「国」を意識させたくないサヨクたちは、教育現場やマスコミのみならず、そこら中に未だたくさん存在しています。
最近では、例えば「えひめ教科書裁判を支える会」(またこいつらか!と思った読者様はたくさんいるのでは?)が、2012年度から使われる中学教科書の検定結果について、「竹島や尖閣諸島問題で政府見解を押しつけるなど、違法な政治介入」などとし、検定撤回を求める声明を発表しています(毎日5/31)。
あ、念のため添えておきますが、竹島も尖閣諸島も、政府見解云々以前に、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も、明らかに我が国固有の領土ですからね!
こういった馬鹿なサヨクや、それを応援する馬鹿なマスコミがまだまだのさばっていることを考えると、よりいっそう学校教育の正常化が望まれます。
藤原さんは冒頭のインタビューで、「先人の業績とか祖国の栄光に対する誇りがないと、心底からの自信は出てこない」と述べています。
であるならば、長いスパンで見た時、日本が国として民族として今後発展していくのか、あるいは衰退してしまうのか、それはひとえに学校教育にかかっていると言っても過言ではありません。
そのためには子供たちを日教組の教育、突き詰めれば東京裁判史観から早く解放しなければなりません。
その第一歩を踏み出すには、やはり日教組とズブズブの民主党政権を早く終わらせること、これに尽きると思います。
※拙ブログ関連エントリー(世界に誇れる日本人)
・【一覧】外国人から見た日本と日本人
・08/11/3付:「雷」工藤艦長の武士道精神とサー・フォールの報恩
・09/3/21付:桜と日本人の感性
・09/5/23付:日本とトルコ 友好の歴史
・10/3/30付:江戸時代を見直そう(2)
・10/6/21付:世界が忘れない日本の物語「ビーバップ!ハイヒール」より
・10/10/9付:ノーベル賞をもらえなかった北里柴三郎「ビーバップ!ハイヒール」
・11/6/13付:今、武士道精神がニッポンを救う!「ビーバップ!ハイヒール」より
※拙ブログ関連エントリー(日教組)
・06/4/4付:増田都子がクビになったようです
・06/9/23付:国旗・国歌、混乱させてるのは教師の方です
・08/7/22付:再録「報道特集」日教組徹底研究
・08/10/13付:「たかじん委員会」教育問題と日教組
・08/10/25付:日教組とズブズブの民主党に政権は託せない
・09/7/5付:民主政権は“日教組政権”だ 「WiLL」より
・09/12/1付:日教組がかつて行っていた「地元集中」 関西の番組が批判
・11/5/30付:国歌斉唱時の起立命令は合憲!最高裁が初判断
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藤原 まず、日本中の人に本書*1を読んでもらいたいですね。ここにも書いたことですが、私は定年前の十数年間、務めていたお茶の水女子大の新入生を対象に、数学科の講義とは別に読書ゼミを開いていました。彼女たちに「日本ってどういう国ですか」と尋ねたら、多くが「恥ずかしい国」と答えるんですよ。「どうして?」と訊くと、明治・大正・昭和とアジア中を侵略してみんなに迷惑をかけているからだと。江戸時代には士農工商という身分制度の下、庶民はみんな虐げられていたと。その前はもっと恥ずかしい時代。その前はもっともっとと。そう学生は習っているわけです。
*1 本書=「日本人の誇り」藤原正彦著 (文春新書) 2011/4/19発売
それから、全国各地での高校で講演すると、高校生が感想文を送ってくるんです。それを見ると同じなんです。「日本というのは恥ずかしい歴史をもった国だと思っていました。今日、先生の講演を聞いて、日本人というのは誇り高い国民で、素晴らしいことをしてきたということを初めて知り、胸を張れるような気がしました」と。
ここに希望があります。二十代、三十代がだんだん私の言うことを無理なく引き受けられるようになっています。日教組史観が骨の髄まで染み込んでいる人々は変わりようがないと思いますが、若い人には少し期待が持てるようになってきました。さきほどお話ししたお茶の水女子大生も、きちんとした読書をして授業で私が本書に書いてあるような話を少しずつすると、半年で変わるんです。
——変わりますか。
藤原 変わるんです。人間というのは、特に若い人は説得力のある話を聞けば変わっていくものです。できれば中学校や高校で教えている若い先生にも本書を読んでもらいたいですね。
「百年戦争」*2で日本はいくつかの間違いを犯しましたが、その結果、アジアとアフリカは欧米から解放され、公の場での人種差別がなくなった。それが意図しなかった結果だとしても、世界史上燦然と輝く大殊勲ですよ。日本が「百年戦争」をしなければ、世界はいまも白人支配のままだったでしょう。
*2 「百年戦争」=藤原さんは、日本の近代史を語る時には、ペリー来航の1853年からサンフランシスコ講和条約が発効する1952年までの百年を「百年戦争」としてとらえないと歴史の真実は見えてこないと考えています。ちなみに林房雄(明治36年〜昭和50年)の『大東亜戦争肯定論』では、幕末の1845年から敗戦の1945年までを「百年戦争」としています。
——そのとおりですね。
藤原 もし日露戦争で日本が負けていたら、中国、満州、朝鮮はいまもロシアのものですよ。下手をしたら北海道もね。私たちは知るべきなんです。日本がいかに歴史的に大きな働きをしてきたか、別の言葉で言うと、白人から見たら小癪なことをしてきたかということをね。そういうことが頭に入っていれば、胸を張って堂々と世界と渡り合えるはずです。
数学者の岡潔先生は、ご自分の分野で世界の三大難問と言われる問題を全部一人で解いてしまった。二十年ぐらいかけてね。そのときにご自分が二十代の末にフランスに留学して、あちこちの美術館などを見たおりに、「高い山から谷底見れば瓜や茄子の花盛り」という南紀の囃し歌が浮かんだというお話をされました。「高い山」というのは日本文化、「谷底」はフランス文化と理解すればいいと思います。要するに自分が奈良に籠ってあのような大きな仕事ができたのは、日本の文化や伝統に対する圧倒的な自信があったからだと。さらにアインシュタインが相対性理論を発見したのは、彼がユダヤの文化や伝統に対して圧倒的な自信があったからに違いないと。
やはり先人の業績とか祖国の栄光に対する誇りがないと、心底からの自信は出てこないんですよ。そして学術上の仕事も芸術上の仕事もできない。だからこの自信と誇りは絶対必要なんです。日本が世界一の軍備を持とうと、五百年間世界一の経済繁栄を続けようと、心底からの自信と誇りは出てきません。
自分の経験をお話しすると、ケンブリッジ大学でノーベル賞やフィールズ賞の受賞者たちに囲まれることもありました。傲慢で自信過剰な私だって、ヨーロッパの知性というものに圧倒されそうになる。そういうときには「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず 若草も籍くによしなし……暮行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛……」と口ずさみ、「俺はあの美しい信州で、あの遙かなる草笛を聞きながら情緒豊かに育ったんだ。おまえたちにこういう情緒はあるまい」と思ってぐっと胸を張るわけです。それで翌日からまた阿修羅の如く研究に邁進できるのです。世界の舞台に出ていって剣ヶ峰で闘うようなときは、自分たちの文化や伝統に対する底深い自信がないとやっていけないんですよ。さっき言ったとおり経済や軍備ではダメなんです。
二〇〇〇年以降、自然科学分野のノーベル賞の受賞者数はアメリカに次いで世界二位です。どうしてこんな小さな国が世界二位なのか。アメリカは世界中から才能を集めているわけですから多くて当然なんです。一方、日本には誇るべき素晴らしい文化と伝統、そして異常に鋭い美的感受性があるからです。これを知ることから真の復興は始まるのです。
______________________________引用ここまで
藤原正彦さんといえば、数年前に『国家の品格』がベストセラーになりましたよね。
拙ブログでも、この本から「もののあはれ」について述べられた箇所を紹介させていただいたことがありました(09/3/21付:桜と日本人の感性参照)。
藤原さんはもともと歴史の専門家ではありませんが、そういう人の方が意外にまともな歴史観を持ってたりするから面白いですよね。
そんな藤原さんですが、実は小学生の頃から共産主義に憧れ、高校時代は安保反対のデモに参加されたこともあると今回のインタビューで話しています。
そう述べた上で、このような発言をしています。
「頭がちょっとあれば共産主義ほど論理的に美しいものはありませんから。しかし人間性というものを忘れている。論理的には非常に美しいけれど、人間という生物には合わない。以上、終わり、なんです。それがなかなかわからない」
なるほど!!
何か胸にストーンと落ちてくるものがあります。
共産主義といえば、6月15日放送の「ちちんぷいぷい」で、司会の角淳一さん(元毎日放送アナで昭和20年生まれ)がこんな体験談を話していました。
「学生運動の頃、俺は落語が好きだと言ったら、それだけで非難された。伝統文化とかは体制側だから、潰さないとダメだと言われた」
落語は伝統文化で体制側だからダメ?何じゃそりゃ!(^◇^;)
その理屈だと、茶道とか能とかもダメってことになるのでしょうか?
藤原さん風に言えば、それって「論理的に美しくない」のでは?(T^T)
(ちなみに「ぷいぷい」のこの時のテーマは、「福島原発シニア決死隊」でした。海外ではよく報道されているのになぜか日本ではほとんど報道されないと、石田英司デスクがこぼしていました。何でこの話題から角さんの昔話に発展したのかは、よく覚えていません)
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それにしても、藤原さんのインタビューを読んで改めて感じたのは、教育がいかに大事かということです。
「日本は恥ずかしい国」「アジアを侵略して迷惑をかけた」という誤った歴史観を植え付けられた若い人たちが早い段階で藤原さんに出会えたのは、本当に幸運なことだと思います。
このブログで何度か書きましたが、私は朝日新聞と日教組の教育で育ったため、実はけっこういい歳になるまで「そういう考え方」をしていました。
大学では憲法も学びましたが、教壇に立ったのは、当時としては珍しくバリバリ改憲派の教授でした。
私を含め周りの学生らは、「憲法9条改正って、この先生は軍国主義かいな?ちょっと怖いなあ」といった冷ややかな目で見ていたものです。
少なくとも先生の主張に賛同する学生は、私の周りには1人もいませんでした。
(ちなみに私は昭和39年生まれで、学生運動は鎮火していた世代です。構内にスローガンを書き殴ったパネル等はたくさん掲示してあったけども、内容は「授業料値上げ反対!」といった“平和的”なものでした)
そんな私の洗脳が解けた最初のきっかけは、就職試験の集団面接でした。
討論形式の面接で、テーマが何と大東亜戦争でした。
当時まだサヨク脳だった私は、「アメリカが原爆を落としてくれたおかげで戦争が終わって良かった」という、今思えば何ともアホな発言をしてしまったのです。
そしたら、50代半ばぐらいの面接官の男性に、「物事にはいろんな面がある。あなたは一つの面からしか見ていない。それはすごく危険なことだと思う」という趣旨のことを指摘されたのです。
(これが原因なのかどうかは分かりませんが、結果は見事不採用でした)
……って、あぁ〜、今こうやって書いててもこっぱずかしい!!(≧△≦)
若気の至りというのは怖ろしいもので、それまで私は学校で教わったことは絶対に正しいし、新聞に書かれてあることも絶対に正しいと思い込んでいたのです。
面接官の男性にヒントをもらった私は、そこで初めて立ち止まりました。そして、いろんな本を読むことで徐々に洗脳が解けていったのです。
たとえ子供時代に洗脳されたとしても、私のように20歳をとうに過ぎてからでも何かのきっかけで考えが変わる場合もあるでしょう。でも、そういうケースはさほど多くはないんじゃないでしょうか。
ネットが普及してからは多少は増えているかもしれませんが、ただ、歴史や政治に最初から興味を持っていない人は、自発的にそういうサイトを見に行ったりはなかなかしないと思いますしね。
そういうことを考えれば、やはり学校教育というのは何よりも大事だと思います。
あと、家庭での教育も同じぐらい大事でしょうね。
うちなんかは、父親(昭和10年生まれ)が会社で労働組合をやっていて、社会党支持者で、朝日新聞購読者という、絵に描いたようなサヨサヨだったんですが、ただ、幸いなことに父は、根本的な部分で朝日や日教組的なものとは一線を画していました。
というのも、父は決して「反天皇」ではなく、また、「日本はアジアを侵略した」といった誤った歴史観の持ち主でもなかったんです。
(もっとも「日本軍=悪」という考え方は今も持っているようですが、それも無能な上層部の責任を問うているのであり、一般の兵士までもが悪かったなどとは決して言いません)
ついでに言えば、父は外国人への参政権付与にも明確に反対しています。
もし父が日教組の教師と同じような自虐史観の持ち主だったとしたら、あるいは私も今どうなっていたか分かりません……!?
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6月20日付産経新聞「一筆多論」に内藤泰朗論説委員(記者生活23年のうち通算10年ほどモスクワ駐在)のこんな話が載っていました。
——内藤氏が東京都中野区立若宮小学校の5年生を相手に、「新聞づくり」について出張授業をした時のこと。
内藤氏は、新聞の歴史や新聞づくりのポイントとなるニュースの見つけ方、記事の書き方、新聞の組み方など一通り話をし、その後、ロシア駐在時代のエピソードを紹介したついでに、なぜ、北方領土問題が重要なのかを、できるだけわかりやすく話しました。
「北方領土って、聞いたことある?」という内藤氏の問いかけに、60人近くいた児童の多くが挙手をしました。
「どこの国の領土?」と続けると、一人の子が「ロシア」。
内藤氏は、気を取り直し、北方四島が日本固有の領土であること、ソ連がそれを第二次大戦後の混乱に乗じて略奪したこと、以来65年以上にわたりソ連とロシアが不法占拠していることなどを説明しました。
そして、略奪した領土を返還してもらわなければ、ロシアとは永遠に本当の友達にはなれないと思うから一生懸命に記事を書いている、と話したところ、子供たちは最後に大きな拍手をしてくれたそうです。
内藤氏は、「子供にも、難しい領土問題を理解し考える能力が十分にある。日本の学校は、複雑で難しくても重要な問題については積極的に教えるべきなのだ。出張授業では、そのことを逆に子供たちに教わった」と、感想を述べています。——
北方領土、竹島、尖閣諸島など領土について考えることは、同時に国の主権について考えることでもあります。
ところがそれを嫌う人たち、具体的に言うと、子供たちに「国」を意識させたくないサヨクたちは、教育現場やマスコミのみならず、そこら中に未だたくさん存在しています。
最近では、例えば「えひめ教科書裁判を支える会」(またこいつらか!と思った読者様はたくさんいるのでは?)が、2012年度から使われる中学教科書の検定結果について、「竹島や尖閣諸島問題で政府見解を押しつけるなど、違法な政治介入」などとし、検定撤回を求める声明を発表しています(毎日5/31)。
あ、念のため添えておきますが、竹島も尖閣諸島も、政府見解云々以前に、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も、明らかに我が国固有の領土ですからね!
こういった馬鹿なサヨクや、それを応援する馬鹿なマスコミがまだまだのさばっていることを考えると、よりいっそう学校教育の正常化が望まれます。
藤原さんは冒頭のインタビューで、「先人の業績とか祖国の栄光に対する誇りがないと、心底からの自信は出てこない」と述べています。
であるならば、長いスパンで見た時、日本が国として民族として今後発展していくのか、あるいは衰退してしまうのか、それはひとえに学校教育にかかっていると言っても過言ではありません。
そのためには子供たちを日教組の教育、突き詰めれば東京裁判史観から早く解放しなければなりません。
その第一歩を踏み出すには、やはり日教組とズブズブの民主党政権を早く終わらせること、これに尽きると思います。
※拙ブログ関連エントリー(世界に誇れる日本人)
・【一覧】外国人から見た日本と日本人
・08/11/3付:「雷」工藤艦長の武士道精神とサー・フォールの報恩
・09/3/21付:桜と日本人の感性
・09/5/23付:日本とトルコ 友好の歴史
・10/3/30付:江戸時代を見直そう(2)
・10/6/21付:世界が忘れない日本の物語「ビーバップ!ハイヒール」より
・10/10/9付:ノーベル賞をもらえなかった北里柴三郎「ビーバップ!ハイヒール」
・11/6/13付:今、武士道精神がニッポンを救う!「ビーバップ!ハイヒール」より
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・06/4/4付:増田都子がクビになったようです
・06/9/23付:国旗・国歌、混乱させてるのは教師の方です
・08/7/22付:再録「報道特集」日教組徹底研究
・08/10/13付:「たかじん委員会」教育問題と日教組
・08/10/25付:日教組とズブズブの民主党に政権は託せない
・09/7/5付:民主政権は“日教組政権”だ 「WiLL」より
・09/12/1付:日教組がかつて行っていた「地元集中」 関西の番組が批判
・11/5/30付:国歌斉唱時の起立命令は合憲!最高裁が初判断
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Comments
サヨクの考えには、こういう利己主義、国はどうなろうと自分は安逸に暮らしたいという、心の闇に訴えかける面があるのです。
角さんの話は、ちょうどその部分だけ聞きました。同じ団塊の世代だから興味があったのでしょう。
サヨク新聞が取り上げないのは、特攻隊とイメージがダブるからでしょうし、社会が生き延びるためには犠牲が必要となることもある、そういうことを認めたくないためでしょう。彼らの標語は「安心・安全な社会」であって、原発決死隊は反対方向ですから。
そうなるとどこかの国の人たちと一緒になりますから。
私も長らく朝日新聞とっていて左翼脳だったんですが、ある時期からすこーんと真逆になりました。
きっかけは今では何だったんだろうですが数時間で逆転した気がします。
いつも興味深く拝見しております。
>日本がいかに歴史的に大きな働きをしてきたか、別の言葉で言うと、白人から見たら小癪なことをしてきたかということをね。
ふと思ったんですが、副題が「小癪な大日本帝国」とかで、植民地を持っていた国側などからの日本を主題にした本があれば面白いなと思いました。
ズバリなタイトルの本は出ていないのでしょうかね。
【数学的思考力】答えは一つですが、《変化を恐れ》主観(盲点)”思い込み”が激しいと、《数字だけが数学》だと勘違いすると【理解度&記憶度】は一気に下がります。
思考の【歩幅・持久力】が身に付かず、問題を読み解く力、引っ掛け(釣り)&条件提示で【氣づき】を見落とし、答案に辿り着けないものです。
《理想》にこだわり過ぎて前提を疑うと云う姿勢が身に付かないと【仮説&検証】をせず、情報の【本質&基盤(全体像)】を見抜けない。
前提から間違ってる事に気付いていないのはお手上げですが、【引き算】が出来ていないんです。
内面の幅&深み蟠りを汲み取る【洞察力】ではないか、だと私は考えています。斟酌できるのみならず、俯瞰で見る正しい歴史認証【自分の考えを人に伝える力】【考える力(応用力)】日本人の弱点鋭いですね。
バイアス(ゆがみ)に影響されたTV脳だと主観・言い訳・すり替え・投げ出し短絡的な感情的、いずれ【矛盾】に突き当たる、独りよがり思考に陥りますからね。
言葉卑しからずして、【学ぶとはまねぶ事なり】実は、状況が思考力を決めると云うのが本質でしょう。
数式は美しいですよ。知的好奇心の最たるものだと言えるでしょう。【数学は芸術】と言われる所以です。
問題:【新聞の読み解き方】言い回し【背景】などに氣をつけて
〜 世界から見た日本&日本かから見た世界 〜
☆誰でもわかる【起きてから寝るまでベトナム】在留邦人ブログ:(水)アンカーの補足
http://blogs.yahoo.co.jp/michaeleiji
周りを隠して見るのも《答え》の一つです。
同じ世代の同じ関西人として
激しく同意しました。
やはり教育が肝心ですね。
私も日教組がストしまくった世代ですから、、。
民衆党の教科書検定では、
「沖縄を中国と貿易が盛んで、日本は薩摩に脅迫を受けて貿易していた。」みたいなことを指導しているような連中です。
嘘ではないですが、それだけが事実ではありません。
当時の中国は海洋には無関心であり、その分いい加減な貿易をしていた訳で、高圧的な貿易以前に、沖縄(琉球)はどこかの辺境の1つ程度しか考えていない訳です。
一方、薩摩(島津家)は重要な貿易関係です。諍いも多かったでしょう。実際、島津の方が強かった訳ですし・・・・・・
つまり、事実誤認ではないが、正確でない。
上の文だけを見れば、沖縄が中国とだけ親しかったような錯覚が生まれます。
否、そう仕向けています。
まったく持って論外な政党であります。
こんな立派な息子さんを私たちの先行世代に残してくださった新田次郎さんや藤原てうさんに感謝申し上げしたい。
次の世代のために自分も怠らないようにしないといけない・・・
現在ネットでよく目にするゆとりって
この言葉は好きではないです。
ゆとりと使ってる人の意図は社会の構造上勉強量が少ない=ヘタレ
と自分なりに理解してますが
こんなことを言って誰がどうなるのか、見下しても虚しいだけとは気がつかないのかと思う。
現在ゆとり教育見直しがやっと
され教科書が30%ぐらい増量したそうな。
また日本には四季があり、水や御飯もおいしい。豊かな自然がある。
日本人特有の感性で
セミの鳴き声を風流と感じるられるのは
日本人だけだそうで外国の方は雑音として認識するようです。
そんな日本を愛するに理屈が必要なのか。
それなのに貶める日本教師がいることに愕然とします。
自分の周りの先生は君が代を立たず歌わない人いませんでした。
自衛隊が違憲状態になってる今
憲法9条改正は必要でしょう。
日本には大きなガンがありますが
それは日教組や民主党など
それ自体国民や次世代を担う人たちが
考える時期に来てるように思う。
私も教育が一番大事だと思っております。
ゆとり教育とは、詰め込み教育に対するものとして、始まった訳であり、“勉強しない”とか、“学校の教師が楽をする”とかの為ではありません。
昭和40年代、50年代の小学校の教師は、夏休みも毎日プールや行事で出されていました。
ゆとり教育でこれが緩和されただけで、より勉学に偏った塾や予備校にシフトしただけで、勉強一辺倒の教育からの脱皮にはなりませんでした。
どこで道を間違ったのでしょうか?
土日を利用して社会見学やキャンプなどを学校行事としていれる。
夏休みは合宿と称して、山と川と緑のある過疎地の学校で自然学習をするなどが本来あるべき『ゆとり教育』ではなかったのでしょうか?
結局、やる気のない教師を大量生産しました。
そして、今度は思想の偏重です。
日本本来の国土、山や緑や風土を愛する心を養うというスローガンささえも無くなってしまったのでしょうか???
大阪の橋下知事が君が代の条例を作りましたが、国はどういう風にでてくるか、注意深く見て往かねばなりません。
ソビエト共産党より共産的な民主党は注意が必要です。
藤原正彦氏のインタビューの紹介も良かったし、「くっくり」さん自身のサヨク脳からの脱洗脳の話も良かったですよ。
いつも有難うございます。
私はゆとり世代の人間ですね。
たぶん1番典型的なゆとり世代に近いと思います。まぁ1番の犠牲者は私の一歳年下の世代だと思われますが…(その世代はいわゆる円周率が3という時代です)
まぁゆとり世代ってなんだかんだで嫌な目に合うんですよね。
別に私達が頼み込んでゆとりにしてもらったわけじゃないのに、ゆとりってだけでバカにされるんですよ。上のコメントしてる方が言ってるように見下されるんです。お前らはゆとりだからバカだって。
最初はものすごくウザくって、意味がわからなくて、アンタらはそんなに頭がいいのかって苛立ちましたけど、最近は考えん変えました。
勉強ができないからこそ、あとでやり始めた時に私達は先入観なしで受け入れられるんです。藤原正彦さんが言ってるように、あんまり勉強してきてないからこそ、今の若者は誇らしい歴史を否定せずに素直に受け入れられます。
それを知った時は、本当に襟がただされました。
私的は皇室の存在意義もわからなかったし、歴史なんてまったく知らず、大東亜戦争はただ日本が悪いんだって…漠然とそれしか思っていませんでした。
でも、説得力のある言葉を大学の先生に習って以来、急激に保守に変わり、勉強も始めました。
今の若者は確かに昔の人に比べたら頼りないですし、チャラチャラしてるかもしれませんが、それでも日本が故郷で、日本が好きなんです。愛国なんて言い方で良いのかはわかりませんが、それでも中国や朝鮮半島、引いてはアメリカからもきちんと独立して、国際社会で日本の意見が言えるようにしたいです。
少しでいいから若者がいたら、きちんとした日本を教えてあげてください。きちんとした歴史観がある方のお話を聞けば、若者はイチコロです!笑
未来を作るのは若者ですが、その若者を大人にするのは、今の大人です。もう少しだけ支えていただけると、嬉しいです。
長くなってすみません。
これからも楽しみにさせていただきますね!