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鯨供養祭にみる日本人の心と戦略見直しを迫られる捕鯨問題

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 和歌山県太地町。
 日本の古式捕鯨発祥の地と言われています。
 古式捕鯨とは、複数の船で鯨を網に追い込み、銛(もり)を投げて仕留める漁法です。

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[太地町立くじらの博物館で紹介されている古式捕鯨を再現したジオラマ]

 最近では、シー・シェパードらによるイルカ漁の妨害ですっかり有名になってしまった太地町ですが、私が最後に訪れた2001年にはそんな喧騒もなく、とても静かで穏やかな町でした。
 
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 その太地町では、毎年4月29日、海沿いの高台の梶取崎にある「くじら供養碑」前で、「鯨供養祭」が行われます。

 古くから生活の糧としてきた鯨の恵みに感謝するとともに、この1年間に捕獲した鯨の冥福を祈るのです。

 この供養碑はセミクジラをかたどっています。

【人間が幸せに生きていくために大事なことの1つは、自分に生き甲斐のある職業を持つことです。
しかし、どんな仕事にしても働くことの満足感や喜びがある反面、そのきびしさや悩みも伴います。

私達の先人の多くは、鯨に挑むことを誇りとして生き甲斐と糧を求め、長い間生計を営んできました。
しかし、仕事の宿命というべきか、捕鯨に関わる人達は避けて通れない心の痛みや悲しみに直面せざるを得ませんでした。
それは「いのち」を持つ鯨をしとめるということでした。
どんなに仕事や生活のためとはいえ、つい今しがたまで恰(あたか)も大洋を楽しむかのように泳いでいたその鯨を追いつめ、射止めてしまうのです。

鯨との闘いの末、懸命にもがき廻ったその鯨がぐったりとその巨体を横たえた時、海の男達は「やったぞ。」と勝利者の叫びをあげながらも、その歓喜はまた「なんと申し訳のないことをしてしまった、許してくれ。」という深い詫びと悲しみに変わるのでした。
そして、ひたすら異口同音に「南無阿弥陀仏、、、、」と唱え、鯨に向って手を合せるのでした。
それが海の男達の精一杯の気持ちでありました。


このことは、陸に揚げられた鯨を処理する人達にも全く同じことでした。
熊野灘を一望する梶取崎園地の一角には我が国の捕鯨発祥の地として「鯨魂の永く鎮まりますよう」という願いを込めたくじら供養碑が建立されていて、毎年4月29日にはここで捕鯨OBが主催する「くじら供養祭」が行われます。

太地町サイト>歴史文化を探るより引用)】


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 今年も4月29日に「鯨供養祭」が行われ、太地捕鯨OB会、町漁協の関係者など約110人が出席しました。

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 例年は、先ほど画像で紹介した「くじら供養碑」前で行われるのですが、この日はあいにく雨だったため(四国や近畿を中心に「ノロノロ低気圧」が直撃していました)、町内にある順心寺で行われました。

 順心寺は、古式捕鯨の創始者とされる和田頼元が眠るお寺です。

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 初めに、太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長が挨拶しました。

 「陸の孤島のようなこの地で、先人たちは生きるがために鯨に挑み、その恵みで生かされてきた。鯨への感謝の気持ちを持ち続け、現在、未来へと鯨との関わりを続けて、今後の歴史を築いていきたい」

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 3月31日に、国際司法裁判所(ICJ)は、日本の南極海での調査捕鯨を国際捕鯨取締条約違反とする判決を言い渡しています。

 これについて、漁協の参事である貝良文(かい・よしふみ)さんは、挨拶の中でこう述べました。

 「大変厳しい状況に追い込まれている。私たちは先人から受け継いだ文化を絶やすことなく、鯨類の恵みに感謝したい」

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 このあと法要が営まれ、出席者が1人ずつ焼香をしてこの1年間に捕獲した鯨に感謝するとともに、今後の漁の安全を祈りました。

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 太地町では、国際捕鯨委員会で規制されていない、コビレゴンドウなどを対象にした沿岸小型捕鯨が、5月1日から解禁されました。


 日本人にとって捕鯨は大切な文化です。
 鯨を供養する祭事はもちろん太地町だけでなく、全国各地の捕鯨に関わりの深い町で行われています。

 日本人は、自然のあらゆるものに魂が宿ると考える民族です。
 動物だけでなく、植物もそうですし、道端の石ころに至るまで…。

 そんな日本人にとって、動物のお肉を食することは、「命をいただく」=「いただきます」の文化。
 そこには、動物の命をいただくことで自分たちが生きていけることへの感謝の気持ちが込められています。

 日本人はそもそも、人間も自然の一部であり、「自然=調和するもの」という考え方が根本にあります。
 一方、西洋では「自然=支配するもの」という考え方が基本だそうです。

 そこの部分からすでに決定的な価値観の相違がありますよね。

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[古式捕鯨を再現する「太地浦勇魚祭」。毎年8月14日に行われます。画像は共同通信2008年8月14日より]

 ご存知のように、欧米もかつては捕鯨をしていました。
 ペリーが日本に開国を迫った理由のひとつとして、捕鯨のための補給拠点がほしかったことがありました。

 鯨の肉だけでなく骨や歯やヒゲなど、全てを無駄にせず有効活用する日本人とは違い、彼らは油とせいぜいヒゲだけを取ってあとは全て海に捨てていました。
 彼らは鯨を食料ではなく、主に燃料として見ていたのです。

 代替の燃料(石油)が普及したら、捕鯨をあっさり捨てた欧米(もともと鯨食文化のノルウェーなどを除く)。
 そして今は、鯨を特別な生き物として扱い、神聖視しているようです。

 このように、鯨に対する見方、捕鯨の歴史、何をとっても欧米と日本は違っています。

 国際的に対立している問題(IWCで争っている問題)とは別に、まず文化や価値観の面での相違を、欧米人に理解してもらうにはどうしたらよいのでしょうね。

 そのヒントを与えてくれる記事を、4月12日付の産経新聞で読みました。

 シー・シェパード側から一転、日本の「味方」になったオーストラリア人、サイモン・ワーンさんのインタビュー記事です。

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[米大学生らに太地町の歴史と捕鯨について説明するワーンさん(中央)]

 記事によると、ワーンさんは、現在、捕鯨の研究を進めながら、和歌山大学の観光学部の特任教授をしています。

 が、もともとは映像ジャーナリストで、シー・シェパードのドキュメンタリー番組の撮影も務めた人でした。

 ワーンさんは2007年から08年にかけ、南極海で、日本の調査捕鯨船を妨害するシー・シェパードを5週間取材したそうです。

 ところが、取材の間にシー・シェパードのメンバーが日本の調査捕鯨船に乗り込み拘束される事件が発生。

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[画像は2008年1月18日放送 ABC「ムーブ!」より]

 引き渡されたメンバーに話を聞くと、捕鯨船の日本人船員は妨害工作をしかけたメンバーの話にも耳を傾け、環境問題などをテーマにした日本の人気アニメ映画「もののけ姫」のDVDを手渡すなど、対話の姿勢を見せたそうです。

 しかし、そうした情報は番組ではいっさい触れられず、「見せたいものだけを放送する」方針に疑問を抱いたワーンさんは、撮影クルーを外れました。

 その後、ワーンさんは日本の捕鯨について詳しく知りたいと太地町を訪れ、古式捕鯨の歴史と、先祖代々受け継がれてきた技術とチームワークに感銘を受けました。

 と同時に、日本人自身がその歴史や背景を知らないことに驚いたそうです。

 ワーンさんが驚くのも無理はありません。
 が、現実として、日本の若い世代、特に捕鯨と縁の薄い町に育った人は、いまや捕鯨について知る機会はほとんど与えられていないと思います。

 ちなみに私は和歌山育ちで1964年生まれ。
 土地柄で言っても、世代で言っても、鯨に慣れ親しんだ人間です。
 学校給食では月に何度か鯨料理が出たし、家庭でもよく食べました。
 今もたまにですが、鯨肉を口にします。
 夫は鯨ベーコンが大好きですが、私はお刺身かなぁ。牛とマグロの中間のような味で美味です(^▽^)

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 話を戻して、ワーンさんは、母国オーストラリアや欧米で反捕鯨の世論が高まるなか、「江戸時代から連綿と続く太地の捕鯨の歴史を伝えれば、世界の認識は変わるはず」と訴えています。

 国際司法裁判所が南極海での日本の調査捕鯨停止を命じたことについても、悲観的にとらえていないそうで、こう主張しています。

 「日本はこれからも伝統的な捕鯨を続けるべきだ」
 「(国際司法裁判所の判決は)日本の捕鯨の正当性を世界に伝える絶好の機会ではないか」
 「必要なのは欧米の批判を気にせず、捕鯨の真実を伝えること。太地は自信をもって立ち向かえばいい」

 先ほどのワーンさんが写った画像は、今年1月、米ソールズベリー大学の学生9人を太地町へ案内した時のものです。
 捕鯨の歴史や鯨を供養する文化を説明すると、学生たちは熱心に耳を傾けてくれたそうです。

 ワーンさんは、「自分の足でその地を訪れ、歴史や背景を知ることが事実を知ることにつながる」と話しています。

 ワーンさんの言うように、日本の捕鯨の真実を世界に発信していく努力はやはり大切だと思います。
 (幸い、歴史認識問題と違って捕鯨問題では日本のメディアもほとんど主張が一致していますから、国内から足を引っ張られるケースもうんと少ないと思います)

 もちろん、反捕鯨派の多くは頑なで、ある種の「宗教」の域に入ってしまっている人たちや、あるいはシー・シェパードのように「利権」が絡んでいる人たちも大勢います。
 これをひっくり返していくのは困難な作業ではありますが、あきらめず努力を続けていくしかないでしょう。

 ただ、情報発信の仕方については、こんな意見もあります。
 いずれも国際司法裁判所における日本敗訴を受け、書かれたものです(ともに「正論」2014年6月号より)。

 まず、ジャーナリスト・東谷暁さん。

【もし、捕鯨とクジラ食を日本固有の伝統だと主張し、それを守りたいだけならば、別に南極海に出かけていかなくても、沿岸捕鯨だけにとどめ地域の生業として守ればいいことになるし、そもそも、伝統文化を理由に外国を説得しようとするのは逆に危険であることを肝に銘じねばならない。
 日本人の多くは犬肉を食べなくなったが、かつては食べたし、今もこれを食する国が存在する。ある文化人類学者がいったように「多文化というのは、いやったらしいもの」なのであり、「いやったらしいもの」で説得しようというのは馬鹿げている。
(中略)本当に自分たちの伝統文化を守ろうと思うなら、他国と共通の認識が可能な部分で徹底的に正当性を論証しなくてはならない。もちろん伝統文化の違いが根底にある。だからこそ文化や国境を超える事項については、価値と戦略は別にすべきなのだ。】


 そして、東京大学大学院准教授・八木信行さん。

【今後日本はどのような情報発信を行うべきか。「捕鯨は日本の文化だから捕鯨を再開させてくれ」というメッセージを直接発信するのはあまり良い方策ではないと思う。ただ単に直接的な捕鯨への支持を求めていくのではなく、捕鯨も含む広い意味での地球環境に関する日本の考えや、世界に向けた貢献の意思などを発信すべきなのである。つまり日本というブランドへの支持が重要なのだ。
(中略)今後の日本の捕鯨は、クジラだけについてではなく、広く生態系を保全し利用する観点から議論を訴える方が良いだろう。日本は、自国がクジラ資源を利用するために主張を展開しているという構図ではなく、途上国を含めて世界がいかにうまく生態系と調和した資源利用ができるかという構図で議論をすべきなのだ。】


 いずれにしても、捕鯨問題について日本の戦略の見直しが急務であることは間違いありません。
 どうすれば国際社会を味方につけられるか、官も民も情報発信の仕方をよりいっそう工夫していかねばならないと思います。

 2月のフランスにおけるアングレーム国際漫画祭(韓国の慰安婦漫画の展示問題)で、日本側が思いのほか冷遇された時にも感じたのですが、国際社会においては「正論を言えば理解してもらえる」とは限らないのです。


※お勧め書籍


※お勧め動画
【Whales, the blessing of sea - living with the whales-】
 2011年5月22日放送 NHK「クジラと生きる」の英語字幕版。

Whales, the blessing of sea - living with the... 投稿者 hetarefukuda

※お勧め動画…というか画像集
【古式捕鯨の町 太地町】

制作者、福田へたれさんのツイッター
・3月12日に「太地町の風景20120225-20120226(Kindle版)」が発売されました。

※ニュースソース
和歌山県太地町で鯨供養祭(NHK 4月29日 12時54分)
「クジラに未来も関わり続けたい」和歌山・太地町で鯨供養祭(産経新聞 2014.4.29 16:56)
太地町でクジラ供養祭 太地町長「捕鯨に関わり続けたい」(WBS和歌山放送 2014年04月29日 17時44分)
和歌山・太地町で毎年恒例の「くじら供養祭」(TBS 4月29日20:09)リンク切れ
和歌山)クジラに感謝を込めて供養祭 古式捕鯨発祥の地(朝日新聞 2014年4月30日03時00分)
シー・シェパード側から一転「捕鯨の歴史や正当性を伝えたい」 和歌山・太地に魅せられた豪ジャーナリスト(産経新聞 2014.4.12 22:48)

※参考サイト
太地町サイト>歴史文化を探る
きのくに風景讃歌>くじらの町太地
太地町立くじらの博物館

※拙ブログ関連エントリー
06/6/16:IWC年次総会〜今年は捕鯨支持国が過半数?
  元水産庁のタフ・ネゴシエーター・小松正之さんの発言集も。
06/6/18:IWC年次総会〜日中韓露が連携してます
06/6/19:IWC年次総会〜24年ぶりに捕鯨支持国が勝利
07/2/10:テロ組織が日本の調査捕鯨船を攻撃
07/6/2:IWC年次総会〜日本が脱退を示唆
08/1/12:「台湾」ない地球儀を販売 他いろいろ
  「細切れぼやき」1本目参照。
08/1/17:「アンカー」首相引っ越しと防衛汚職(付:シー・シェパード)
08/1/19:「ムーブ!」反捕鯨活動過熱で日豪関係緊迫
  コメンテーターは若一光司、財部誠一、吉永みち子。
08/1/23:「ムーブ!」“ニュース バカ一代”捕鯨船妨害活動
  コメンテーターは勝谷誠彦、上村幸治。
08/2/16:「Newリアルタイム」捕鯨問題 小松(元水産庁)vs星川(GP)
08/3/11:「ぷいぷい」シー・シェパード(付:プレミアA)
  小川和久さんGJです。
08/4/15:チベット問題と中華思想、捕鯨問題と白人至上主義
08/5/16:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース
08/6/21:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース・逮捕編
08/7/1:IWC年次総会〜日本が転換?IWC正常化なるか?
10/3/15:他国の食文化に口出すな!『ザ・コーヴ』 の波紋 「アンカー」より






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日本と日本人 | comments (14) | trackbacks (1)

Comments

最初IWCは、乱獲によってクジラが絶滅する事から救おうということで発足したと記憶しています。今は違うのかもしれませんが。
ミンククジラが数万頭から百万頭になんなんとするまで増えて、同じ餌を食べている、絶滅の危機があるシロナガスは2000頭を割ったままで一向に増えない。

水産庁は間違っている。日本が訴えるべきは、捕鯨は文化だとかクジラはたくさん魚を食べているとかじゃなくて、敵の言い分を横取りして、<シロナガスを絶滅から救え、シロナガスが絶滅したらシーシェパードや反捕鯨国のせいだ>と声高に言うことです。
八目山人 | 2014/05/05 10:48 AM
私は最近はテレビを見てませんが、見てた頃にはNHKがクジラを何かいいものみたいに取り上げていて不愉快でした。
NHKなんかさっさとつぶれりゃいいと思います。
koku | 2014/05/05 12:17 PM
個人的には食材が揃っている現在に、鯨の肉を食べなくても困らないし、
鯨類捕獲調査・捕鯨については、日本側の言い分が不透明なので何とも言えません。
しかし、シーチワワについては募金という不純な動機が許せないです。正義感というポリティカル・コレクトネスを追求し過ぎた思考の視野が狭い集団だと思ってます。
日本捕鯨問題Q&A
http://www.whaling.jp/qa.html#05_01

>日本人自身がその歴史や背景を知らない

そりゃそうですよ。自分は九州の盆地育ちなので、捕鯨の伝統と習慣はありません。
しかし、小学校低学年の時に学校給食や家庭でたまに食べたことはあります。当時は物流技術が今ほど発達していなかったのか、山間部で食べた鯨の肉は、個人的には美味しくなかったです。
港町で食べる寿司と刺身は美味しいけど、山間部で食べると味は落ちますね。鯨も同じだと思います。
亜熱帯では、火を通した調理とスパイシー料理でないとお腹を壊すとか、牧草地がないジャングルや砂漠地帯では、牛と羊ではなくトカゲを食べるとか、火を通すより生食の方が美味しいなど、伝統食とは先祖が長年編み出した知恵だと思います。
国や民族の伝統と習慣を理解できない外人さんの偏向思考も、少しわかります。
テキサス親父さんの動画で初めて、現在も捕鯨している国と地域があることを正直に言いますと驚きました。
海外からイルカを食べる日本人というのを見て、この外人さんは嘘言わないでよ。とカキコしたことがあります。後になって日本のどこかのスーパーで、本当に「イルカ」と書かれたパックが売ってある動画を見ました。
80年代の和歌山市に1年半位暮らしたことがありますが、慣れない環境と仕事で忙しくて遠出できず、和歌山に捕鯨発祥の地があることは知りませんでした。


>鯨の肉だけでなく骨や歯やヒゲなど、全てを無駄にせず有効活用する日本人とは違い、

産業が発達していなかった昔に、鯨の骨や歯やヒゲで生活用品を生産したりして、鯨から授かった恩恵を受けて感謝しますが、
安価な代替素材が揃っている現在は、鯨から有効活用することもなくなっていることですし、時代の流れに沿って、潰れていく業種があることは避けられませんね。
ヘタレのコダマ | 2014/05/05 07:49 PM
私は和歌山県太地が生まれ故郷で祖先は捕鯨をしていました。私の姓は古式捕鯨のある役割から来ているくらい捕鯨と関わりがあります。
ユングも21世紀はキリスト教など一神教の価値観から霊性の時代になると言われています。
またフランスの作家でドゴール政権で長く文化相を務めたアンドレ・マルローは21世紀は霊性の時代となりその中で大きな役割を果たすのが霊性そのものである天皇をいただく日本であると。
鯨に限らず万物に霊性があることを信じて数千年の歴史を重ねてきた日本の在り方はこれからも引き継がれていかなければならないものです。
決して効率や代替物があるからという理由でなくして良いものではありません。
効率を追求する、目に見えるものしか大切にしない考え方は出光佐三の言う「物の世界」の住人の発想であり霊性による価値観である「人の世界」を天皇を中心として数千年受け継がれてきた価値観とは相反するものです。
世界がデカルトやニュートンを中心とする近代の価値観が行き詰まりを感じ始めた今こそ日本の霊性の価値観を捕鯨をはじめ他の家畜に対する日本人の向き合い方を過去の遺物としてではなく現在進行形で引き継いでいくべきです。
食料自給率が極端に低いわが国において安易な代替物があるからといって今までの食文化を潰して良いものでしょうか。
panme | 2014/05/06 11:23 AM
↑のコメントの意味がイマイチわからない。

決定的にクジラやイルカを食べてはいけないって理由がないのに、自分たちの価値観だけで捕鯨禁止を押し付けてきているのが問題なわけで、時代にそぐわないとか山間部で食べたらまずかったとか、何が言いたいかさっぱりわからん。
| 2014/05/06 01:17 PM
>産業が発達していなかった昔に、鯨の骨や歯やヒゲで生活用品を生産したりして、鯨から授かった恩恵を受けて感謝しますが、
>安価な代替素材が揃っている現在は、鯨から有効活用することもなくなっていることですし、時代の流れに沿って、潰れていく業種があることは避けられませんね。

逆に、鯨の供給が激減したことで、潰れていく業種、工芸品などがあることにも思いをはせてください。
安価な代替素材が揃っているから、その文化が滅びてもしかたないという考え方は、採算がとれないからと、古典文化への予算を削減して反撥を受けている、どこかの首長と同じです。
M | 2014/05/06 01:23 PM
【業務連絡】
5/6 PM1:45頃に、今日未明からいただいた3件の投稿を承認(公開)させていただきました。
01:17 PMさんの「↑のコメントの意味がイマイチわからない。」の矢印は、panmeさんに対してのものではありません。

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http://kukkuri.jpn.org/blogkiyaku.html
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くっくり@管理人 | 2014/05/06 01:53 PM
私はクジラを殺してはいけないというのは白人の傲慢だと思います。

我々は、犬を食べてるからって中国や韓国を非難しません。オーストラリア人がカンガルーを食べてるからって非難もしません。きしょい奴らだとは思いますが。

実のところクジラをとってる白人国もあり、たいていの人らはクジラに関して他国に文句を言うことに熱心とは思いません。それが正しいのか疑問だと思っていると思います。

しかし、一部の白人は、自分たちのえり好みを他国に押し付けてあたりまえだという傲慢さがあると思います。

私には、なぜクジラがそんなに大事なのかさっぱり分かりません。クジラが絶滅しそうなら、獲る数量を減らせばいいだけですが、それで解決にはならないようです。

反原発と同様の根拠のない狂信的な態度ではないでしょうか。
koku | 2014/05/06 03:23 PM
少なくとも、こちらオーストラリアでは、日本人がどれだけクジラの魂に思いを馳せて供養をしようと、何とも思われないでしょう。そもそも死生観が異なるのです。

日本にある程度造詣が深い人であれば、理解を示してくれるかもしれませんが。日本的価値観で相手の理解を得ようとすると余計に問題が複雑になってしまうような気がします。彼らからすれば、すでに殺された鯨にとっては、例え死後に供養されようと何の意味も無いという捉え方なのです。

とはいえ、彼らも「鯨が可哀相」という気持ちが根底にあって捕鯨に反対しながら、感情論ではさすがに通用しないということを、普通の感覚を持った人であれば分かっているようです。分かっているので、鯨が絶滅危惧種であるという論を全面に押し出して日本を責めています。ですからこちらは、捕鯨によって生まれる海の資源へのメリットや、捕鯨が鯨を絶滅に追いやる行為ではないことを科学的証拠を示して論じた方が良いと思います。その上で、捕鯨が日本の伝統的な食文化であることや、日本人は彼らとは異なる文化を築いてきたことを伝えれば、より理解されやすいのではないでしょうか。
マカロン | 2014/05/06 09:58 PM
kokuさんのおっしゃる内容に共感しています。

国際社会からの理解を得なければ捕鯨を継続できない、ということ自体が、勝手な思い込みではないでしょうか。少なくとも、それが発想の出発点であることについて、一度疑問を持って考えてみるべきだと思います。
「捕鯨は日本の伝統文化だから事情が特殊で、正当性があるんだ」という主張を、本当に理解して容認してくれる国があるでしょうか。たいていの国は、よその国の文化事情になど興味ありません。我々だって、ノルウェーやフェロー諸島の捕鯨文化には特に関心はないでしょう(私は職業上、別なアスペクトから興味があるのですが)。
日本は日本の必要量を捕獲すればよい。それが日本のかねての主張の通り鯨種の絶滅に繋がらないのであれば、問題ないでしょう。鯨を神聖視する意見には、全く耳を貸す必要がありません。

なお、私自身は日本の捕鯨文化・鯨食文化を重視しています。年明けには「鯨汁」が欠かせません。文化の継続が重要ですし、対外発信の継続も大事ですが、それで捕鯨について諸外国からの賛意を得ようというのは、虫が良すぎるのではないかと思います。
とぼそ | 2014/05/06 11:08 PM
鯨を殺すことと家畜を殺すことは同じことであり、何を殺すのかもそれぞれの国の価値観で変わってきます。しかし、彼らにこのことを説明しても、理解してくれないのが現状です。

今回、国際捕鯨取締条約の規定について争われましたが、この条約はあくまでも「捕鯨産業の秩序のある発展を可能にする条約」であり、これは前文にも明記されており、捕鯨を禁止したりすることを目的とした条約ではないものです。

彼らにはこれらの条約の規定などを利用した問いかけも必要だと思います。条約には「現に数の減ったある種類の鯨に回復期間を与える」とありますが、日本側は「現在、本当に絶滅に瀕しているクジラはいない」という立場であります。一方、反捕鯨側はなおも保護する必要を訴えています。

「では、回復期間はあとどれくらいで終わるの? 具体的なボーダーはいくつなの?」「条約では『鯨資源を適切に保存した上で捕鯨産業を発展させる』ことを目的としているが、調査捕鯨にすら反対するなら、この目的をどのように達成させるつもりなのか?」という問い詰めをしていくべきだと思います。

また、記事にある八木信行さんが仰ったようなことも、していくべきであると考えます。理想で言えば、科学的な研究目的という制約を抱えながら行う調査捕鯨ではなく、真正面から商業捕鯨再開を訴えた方が賢明であるとは思います。現実は厳しいですけど。
まっこう | 2014/05/07 12:07 AM
こちらの動画を拡散お願いします

捕鯨問題がよくわかる
http://www.youtube.com/watch?v=G312ihAdLWQ&list=PLBUn1WM9bPYWscTADu1IWtI6IJZTGb_nx&feature=share

Whaling
http://www.youtube.com/watch?v=ZiUrxxDgL7w&feature=share&list=PLBUn1WM9bPYUKU4linzgUFUBdqnXnNq2f
びわ | 2014/05/07 03:48 AM
こちらも拡散お願いします

オーストラリアと日本の森林破壊問題
http://www.youtube.com/watch?v=MuaNMwQbfNs&list=PLBUn1WM9bPYVUA2v-_aINlfTgbYLNtMPX&feature=share

Deforestation
http://www.youtube.com/watch?v=jx4wa6fj4uk&list=PLBUn1WM9bPYUep9O1MWmdT8z-YTxPfbwW&feature=share
びわ | 2014/05/07 04:16 AM
>「正論を言えば理解してもらえる」とは限らない

同感です。
この点、日本人は善人すぎるというか、外国に対して甘すぎると思っています。
国内では、ビジネスでは正論よりも利益が優先すると当たり前のよいに言っているくせに、海外に出た途端に、利益を正論が覆すと思っているような言動をするのはいかがなものかと常々思っていました。

クジラ・イルカは既に外交問題になっているのだし、外交は国対国のビジネスでもあるのだから、もっと頭を使う必要がありますよね。
「外人の正義」に期待するだけでは、ただのばかなお人よしですよ…
おれんじ | 2014/05/08 04:04 PM

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神道と多文化共生 理系と文系 | 文句言いのたわごと | 2014/05/05 10:20 PM
普段から、「神道はなぜ"神教"でないのかなぁ?"武道や茶道のような"道を究める"とは違うような気がするけど」と感じていた。とはいえ、日々の忙しい中でしらべようともせず、腹落ちせぬまま過ごして来た。