ぼやきくっくり時事ネタぼやきと番組書き起こし

■2/21放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

　例によって時間がなくて、細かい茶々などはカットしています。一字一句この通りではありません。が、内容はほぼ捉えていると思います。
　ちなみにラテ欄はこうなってました。

不支持率ついに逆転＆幹事長が閣僚に苦言…安倍内閣内部では何が起こっている？青山がズバリ

　内容紹介ここから____________________________
　
　まずは前振りトーク。

青山繁晴
「中川秀直幹事長が『実は安倍総理は閣僚にバカにされてる』という趣旨のことをわざわざ２回も講演で言った。現職閣僚の中に僕と親しい方がいるので、今朝早くに携帯に電話して、この件で訊いたら、『青山さん、わかってほしいことが一個ある。安倍さんは大きな声を一回も出したことがない』。総理大臣はテレビカメラの前や公の場で大きな声は出さない。必ず『総理がムキになった』とか色々言われるから。が、テレビカメラも記者も入れない閣議では、案外大きな声を出すことがある。小泉さんももちろん、大人しく見えた竹下さんも、いざという時は腹から大きな声を出してる」

室井佑月
「お坊ちゃまだし、お腹弱いからかな」（一同笑）

青山繁晴
「そこはたぶん関係ない（笑）。が、大声を出さないといけない時もある」

＜キーワード１＞
「内閣改造」と大声

青山繁晴
「大声を出すのかどうか、安倍さんは迷ってる。が、自民党の中では、やるべし、と具体的に名前も出てる」


（ＶＴＲ）

　永田町でついに囁かれ始めた内閣改造の噂。
　それは発足からおよそ５ヶ月、安倍内閣の支持率ダウンが止まらないためだ。
　教育基本法の改正や防衛庁の省昇格など、次々に法案は通してきたものの、閣僚たちの相次ぐ問題発言などに足元をすくわれ、ついに最新の世論調査では、支持率40％を下回る結果になった。

　安倍内閣の求心力低下を懸念する自民党の中川秀直幹事長は、閣僚にこんな注文まで。

中川秀直幹事長
「内閣総理大臣が入室した時に起立できない政治家、あるいは私語を慎めない政治家は、美しい国作り内閣にふさわしくないと思います」

　しかし、まるで態度がなってないと怒られた閣僚の側からは……

伊吹文科相
「閣議は皆さんも入れないし、中川さんも入れないんだから、閣議のことはわからないと思いますよ（笑）」

久間防衛相
「閣議の席で私語なんてないですよ（笑）」

　一方……

安倍首相
「心配をしていただく必要はないと思います（笑）」

　でも、こんなことが話題になること自体、歴代内閣の中でも異例なこと。

　そして、昨日ついにこの人が動いた。
　昨日、小泉前総理は塩崎官房長官、中川幹事長と国会内で会い、「目先の事に鈍感になれ。鈍感力が大事だ」と語ったという。

　永田町を駆けめぐる内閣改造の噂。安倍総理の決断はいかに？
　この後、青山繁晴が独自の情報をもとにズバリ解説します。

（ＶＴＲ終わり）


山本浩之（キャスター）
「改めて思いましたが、小泉さんは存在感がありますね」

室井佑月
「『鈍感に』って、流行語大賞狙ってるんじゃないの」（一同笑）

山本浩之
「あなたのさっきの、『お腹が痛いから大声出ない』も違うと思うんですけど（一同笑）。本当に安倍さんに対しては、中川さんがエールを送るというか、庇うような発言をして、小泉さんがエールを送る発言をしてましたが、ちょっと不安になりますね」

室井佑月
「あれエールなの？中川さん、結局よけいなこと言ったって感じでしょ。結局みんなになめられてるってわかっちゃったし。みんながみんな自分のことしか考えてない」

青山繁晴
「中川幹事長がどうしてわざわざ言ったのかは後で話すとして、見ていただくポイントの一つは、安倍総理は本当はね、人間・安倍晋三としてどういう人なのかを見るのが大事。僕は元政治記者ですから、例えば安倍さんのお宅に行った時に、お父さんの晋太郎さんの写真がほとんどなくて、お祖父さんの岸信介さんの写真をいっぱい飾っている。それは安倍さんという人が、実は自分の性格よく知ってる。本当は柔らかそうに見えるけど、すごい頑固な人で、安倍さんは人が言ったことはやりたくない（一同驚き）。岸信介総理という人は安保条約の改定、あれだけ人にやめろやめろって言われても押し切った。お父さんはもっと穏やかだった。頑固に押し切るお祖父さんの方を、自分の性格とも合ってるから押し通したい。それがまず安倍さんの実像で、そこをまずわかってもらった上で、じゃあ中川さんの発言を」

中川秀直自民党幹事長
「（閣議で首相が）入室した時に起立できない、私語を慎まない政治家は内閣、官邸から去らなければならない」
（今月18日　仙台市での講演）

青山繁晴
「いま大臣がいろいろ否定されてましたが、例えば中川さんはまだ考えて言ってる。起立できないだけじゃなくて、総理が入ってきた時にガムを噛んでる閣僚がいたわけですよ。あえて言うとですね、その人、僕と親しい人です。さっきの閣僚（青山さんが今朝電話した相手のこと？）じゃないですよ。ガム噛んでた閣僚も親しくて、僕と同い年なんです。『アンカー』で前に言いましたが、安倍さんが総理になる前、まだ総理を争ってた頃、『安倍さんの最大の敵は実はジェラシーです』と僕は言いました。『歳が自分より若く、当選回数も少ない安倍が何で総理になれるんだ。その壁は大きいよ』と申しました。で、何とか小泉さんの後押しもあって、打ち破って総理になれたけど、なった後でジェラシーに苦しんでいる。自分よりずっと年上、ずっと当選回数の多い人だけならいいが、例えばさっき言ったガムを噛んでた閣僚というのは54才です。安倍さんは52才。同世代。『２つも俺の方が上なのに、安倍さんが総理で自分は初入閣か』とジェラシーある。政治家は選挙に勝って一国一城の主なのでプライド高いから、総理が入ってきても、ガムを噛んで何とか自分を大きく見せようという気持ちが働いちゃう。そういうこと考えると、中川さんの発言、みな否定してたが、やっぱりそういう実態はあると言わざるをえない。でも実態はあっても、なぜそれをわざわざ世間にばらさないといけないのか。その真意は……」

中川秀直幹事長
「真意は……内閣改造させるため」

青山繁晴
「改造、誰がするか？幹事長が改造できるわけじゃありません。改造できるのはあくまで安倍さんだから、安倍さんにさせる。この『させる』の意味は、もともと安倍総理自身が今年の１月ぐらいに内閣改造はやる気になった。一旦なった。時期まで考えたけど、それから人事の中身まで。ところがこの内閣、緩いから中身が洩れて、内閣改造やるんじゃないか？と新聞にいっぱい出た。出たら安倍さんはやりたくないと言い出した（一同笑）。中川さんは困って、いまのこのだらしない内閣で参院選できない。選挙負けたら責任とるのは自分と安倍さん。改造させるためには、頑固な安倍さんにもう一度踏み切らせるためには、この内閣はだめな閣僚が揃ってる、人間の基本もわかってない、そんなジェラシーに動かされる関係じゃだめだと、はっきり言ってしまおうと思って、この人なりに一生懸命考えてやったことなんです」

室井佑月
「安倍さんを思ってのことより、自分が安倍を動かしてんだぜ、という世間に対するアピールじゃないの？」

青山繁晴
「それはないではないと思うが、もっと切実な、深刻な。選挙に負けて幹事長辞めないといけなくなる」

山本浩之
「責任者ですもんね」

●すでにある内閣改造案
　・穏健案
　　３月末〜４月初め
　・過激案
　　３月19日（月）予算案衆院通過直後

青山繁晴
「まず穏健案と過激案がある。穏健案は、３月末〜４月初めに平成19年度予算が、この時期にはもう成立します。成立した直後に内閣改造をやる。内閣できたのは９月だから、ずいぶん早い改造だが、穏健案は予算が通ってるから。過激案は予算が通る前にやっちゃう。予算案が衆院を通過した直後。３月19日にだいたい予算通るだろうと。まだわからないが、民主党との裏交渉でもだいたいこんな感じになってるから。小規模だったらこの日の夜。大規模だったら２日後の３月21日、祝日、水曜日に総とっかえに近い改造をやる。そういう過激案の２つがある（一同「へえ〜」）。時期だけでなく、名前も出てます」

●ウワサされる内閣改造人事
　・副総理　塩川正十郎（元財務相）
　・厚生労働相　浜四津敏子（公明党代表代行）
　・文部科学相　野依良治（教育再生会議座長）

山本浩之
「塩爺入ってるやん！（笑）」

青山繁晴
「重しの効かない内閣だから、重しを効かせて、しかも歳ははるかに上で地位も高いけど、ちゃんと安倍さんを立てる余裕のある人。塩川さんはすでに引退してるし、大所高所で見られるし、しかも塩川さん、怒ったら怖い。十分重しになるから副総理。厚生労働相は、女性に対して『産む機械』と発言した柳沢さんを当然解任して、その代わり女性を入れる。浜四津さん、あの発言でものすごく怒ってる人だから、公明党と選挙で協力するためにも入れる。文部科学相は、官邸の中の再生会議、野依さんが座長をやってる教育再生会議と文科省の中央教育審議会、中教審がケンカしてる。ケンカをどうにかさせるために、あえて民間人のノーベル化学賞受賞者を就ける」

山本浩之
「何か小泉さん的発想ですね？」

青山繁晴
「小泉さんの知恵も多少入ってると僕も思ってる。まだまだ案の段階で、本当のキーポイントはこの人たちよりも、女房役の官房長官人事が大事。閣議を仕切ってるのは実は官房長官です。『私語やめなさい！』と言う官房長官だったら、例えば中曽根内閣の後藤田正晴官房長官はとても怖かったから、私語なんかできなかったから、塩崎さん、いい人だけど抑え効いてないから、官房長官人事がほんとのポイントで……」

●ウワサされる官房長官候補
　・石原伸晃（幹事長代理）
　・麻生太郎（外相）
　・鈴木俊一（元環境相）
　・町村信孝（前外相）

青山繁晴
「この４人ね、１人づつ見ていきたいんだけど、石原伸晃さんは僕と政治記者当時の仲間。伸晃さんは日テレ、僕は共同通信。記者時代は伸晃さんは番小屋、つまり総理番記者の集まる所で寝てて、僕らが電話で送ってる中身を、その後で日テレに送っちゃうという人だったんですが（笑）、が、政治家になってからは大変自己改革をされて、実は安倍さんが一番好きな人は石原伸晃さん。女房役だから安倍さんはこの人にかなりこだわってる。しかし同時に安倍さんは、この番組で前、（安倍さんは）徳川家康と言いましたが、大声は出さないがしたたかなところがあって、それがこの麻生さんなんです。麻生さんははっきりもの言う人だから、『俺は総理になりたい』と言ってるでしょ。自分の派閥も作った。女房役に取り込んでしまって、それで政権安定させようという気持ちで、麻生さんを外相から官房長官に持ってくることも考えてる。３番目、鈴木俊一さん（パネルの写真がお父さんの鈴木善幸元総理にそっくり）。鈴木さんも長い長い友だちで、もともとは顔が細くてあだ名が骨（こつ）さん。お骨の骨。そんな細かった人が膨らんだ。総理で大声出さなかったのは、鈴木善幸さんだけらしいんですが、じゃあなぜ鈴木俊一さんがというと、鈴木善幸さんが持ってた派閥は名門派閥。その後宮沢派になったが、今は麻生さんとか谷垣さんとか、バラバラになってる。ところが俊一さんはそれも利用して、麻生さんとか谷垣さんという上の方だけすっとばして、自分たち若手と中堅議員だけと一緒になって名門派閥を作っちゃおうかなと、水面下でやってる。家康っぽいところもある安倍さんは、そのへんのしたたかなところを採用して、しかも俊一さんは人柄もいいし、根回しもできるし、官房長官にと考えてる。最後、町村さんはもともと安倍さんの出身派閥、森派のボスになってる。が、町村さんは残念ながら落馬状態。あんまり仲良くない。安倍さんは仲良い人ほしい。仲の良いのは石原伸晃さん。麻生さんと鈴木俊一さんは戦略上とろうかな、と。４人の中で１人は事実上落ちてるから、本命は伸晃さん、対抗が麻生さん、大穴で鈴木俊一さん。しかし安倍さんが決心して内閣改造に踏み切らない限りは、今までの話はがらがらと崩れてしまう。その時にもう一つのキーワードとして見せたいのがこれ」

＜キーワード２＞
あの「大声」をもう一度

青山繁晴
「安倍さんが大声を出したこと、一回あるんです。国民みんなが覚えてる。官房副長官時代、つまり2002年9月17日のお昼頃。小泉総理が当時官房副長官だった安倍さんを連れて北朝鮮に行って、金正日と会いました。会談が始まりました、17日の朝から。ところが午前中の会談では金正日は全く拉致も認めず、もう話にならなくて、お昼休みの時に、この小泉さんが大きな部屋の中で、控え室で、ぽつんとおにぎりをうつむいて食べてたそうです、同行した人によると。控え室の雰囲気は本当に暗かった。そしたら大声を出さない安倍さんが、突然に『総理、帰りましょう！』と、本当に身を振り絞るように、『もし午後の会談の冒頭で、金正日が拉致を認めなかったら、総理、帰りましょう！』と。小泉さんはびっくりして顔あげた。そしたら午後の会談の冒頭で、金正日は拉致の事実を初めて認めた。世界に対して認めた。つまり安倍さんは盗聴器があることを承知の上で、いわば一生に一度の賭けとしても、あの大声を出したわけです。それが拉致問題を大きく進展させた。未だに拉致だけは安倍さんはしっかりやってるから、もう一回言いますが、あの大声をもう一度。つまり勇気を出して、やっぱり内閣改造をやるべきです。僕の友だちに対して悪いけれども、ガムを噛んでたような閣僚は去らなければいけない。政治家はさっきの小沢さんと同じで（後述）、責任とらなきゃいけないから、断固改造やるべきです。但し中川さんの手段がいいのかどうか、頑固な安倍さんにとってはマイナスかもしない。だけどそういう私事を乗り越えて、どうか勇気を出して改造をやって下さい」

　____________________________内容紹介ここまで


　青山さんの締めは産経抄2/21付とほぼ同一ですね(^_^;

なにしろまだ若い。経験不足はある程度仕方がない。国民の多くが、首相に何より期待しているのは、自分の信念を毅然（きぜん）として貫く姿ではないか。平成１４年の小泉訪朝で、当時の安倍官房副長官は、「金正日総書記が拉致を認めて謝罪しないかぎり、共同宣言に調印すべきではない」と首相に迫った。あの気迫を取り戻してほしいだけなのだ。

　ま、同じ主張になるのは当然でしょう。
　「あの気迫を取り戻せ！」「大声を出せ！」というのは、多くの国民の共通の願いだと思うから。

　ところで、「ガム噛んでた閣僚」とは誰ぞや？
　青山さんのヒントは、

　「安倍さんより２才上の54才。当選回数も安倍さんより上」

　……って、こんなんちょっと調べたらすぐわかりますがな！(^_^;


　ちなみにこの“ニュースDEズバリ”コーナーの前、ニュース特集で、民主党の小沢一郎代表が事務所費の領収書などを公表した件を取り上げてたんですが、これに対する青山さんの見解はこんなふうでした。

　「小沢さんは代表を辞任すべき。そもそも政治資金規正法は何のために作られたか？政治家のお金の出入りが怪しいから、国民に見えるよう透明にするため。その中の事務所の経費というのは、家賃、電話代、あと、せいぜい切手代。そんなことまでちまちま領収証を出すと政治活動に響くだろうから、そこはいい、と。それを利用して４億円近い不動産を取得しながら、領収証はいらないということで浸かった。違法より悪い。つまり法律がもともと想定してないことを使って、抜け道として取得した。小沢さんはこの反論は難しい。確認書だって反論になってない。秘書の寮として使ってるんだったら、テレビカメラも入れて見せないと。政治資金規正法の精神を逆手に取ってるから、違法よりも質が悪い」

　室井さんが「でも小沢さんだけ？与党もやってるのでは？」とツッコミ入れましたが、青山さんは「閣僚の中にもいろいろ言われてる人はいるが、ただ、こんな巨額の不動産取引は小沢さんだけ」と返してました。

　この問題については、「あんた何様？日記」さん2/21付がまとめて下さってます。


※拙ブログ関連エントリー／「アンカー」起こし
・06/5/11付：「アンカー」ポスト小泉を青山氏がズバリ
・6/15付：「アンカー」拉致問題に隠された北の陰謀by青山繁晴
・7/13付：「アンカー」北制裁とテロの危険性by青山繁晴
・7/20付：「アンカー」国連と北朝鮮＆「ぷいぷい」韓国
・8/24付：『アンカー』北朝鮮核実験で日本の核武装論が高まる？
・8/31付：『アンカー』皇室はどうあるべきか？
・10/5付：「アンカー」安倍さんは家康〜北核実験宣言、訪中・訪韓、消費税など
・10/26付：「アンカー」金正日、逆襲の一手!?
・07/1/11付：「アンカー」山崎拓訪朝で拉致問題に異変？
・（おまけ）1/15付：「報道2001」山崎拓×青山繁晴
・1/17付：「アンカー」山崎拓訪朝で加藤紘一政権誕生?!
・1/24付：「アンカー」米朝妥協で日本はどうすれば？
・1/31付：「アンカー」米大統領選で日本の運命は＆柳沢発言問題
・2/8付：「アンカー」外国人犯罪者の逃げ得を許すな
・2/14付：「アンカー」6カ国協議合意で今後の日朝関係は？
・2/19付：「アンカー」李英和教授の解説＆総連の動画


・・・・・・・・・・以下、おまけ・・・・・・・・・・

　米下院慰安婦決議案に関する情報。

　「ピーノの独り言」さんで見つけたんですが、この画像……（出典はenjoy Korea掲示板）。
　

　昨日のエントリーのコメント欄で、オレゴンさんが「アメリカの議会の間では韓国のプロバガンダとの見方を示す議員がかなり多く、それほど関心を示していない」という親日アメリカ人のご意見を紹介して下さいましたが、この方のご意見は決して日本贔屓から来る楽観論ではないのだろう、と感じた次第です。

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【テンプレ】慰安婦決議案 米下院議員にメールを
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