9条信者の沈黙
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「正論」2017年5月号(4月1日発売)に、とても興味深い読者投稿が載っていたのでご紹介。
胸がすくというのか、いや、イライラするというのか…。
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「正論」2017年5月号(4月1日発売)に、とても興味深い読者投稿が載っていたのでご紹介。
胸がすくというのか、いや、イライラするというのか…。
【☆編集者へ=金沢市の無職、中田正義さん(69歳)から。
私には左翼の友人がいます。
4年前『南京大虐殺の顛末』という自作の小冊子を高校同級生の彼に送ったところ、「日本の侵略戦争と加害責任」論と「朝鮮植民地支配」論で当時の日本を激しく非難する返信を寄越し、そこから文通が始まりました。
二人は団塊の世代です。
「いい年をしてまだそんなことを言っているのか、それでは」と、彼の歴史認識の誤りを、事実に基づいて徹底的に指摘し追及しました。
何回かの往復書簡の末、彼が沈黙すると「ついに勝ったか」とは我ながらまるで子供の喧嘩です。
彼は言う「自衛隊は違憲で『人殺し』だから、時期が来れば解散する」、
私は問う「では外敵の侵略にどう対処するのか」、
彼「安倍政権の安全保障関連法の時、われわれは東京に何千何万と集まり、固く団結したのだ。その団結力を武器にして侵入者と戦う」、
私「戦うことが嫌で逃げる方向に結集した何千何万が、どうして敵に立ち向かえるのか」、
再び沈黙。
彼「9条の精神を世界に広げることが、日本の最大の自衛になるのだ」、
私「それは世界の何処に広がっているのか、その精神に感化され武装を放棄した国は何処にあるのか」、
三度沈黙。
…こんな手紙を何度やり取りしたことでしょうか。
この奇妙な交流が、激論にもかかわらず何年も続いてきたのは、互いに何かを許容し合う同級生の誼(よしみ)ゆえかもしれません。
彼は善人です。
しかし若き日に入信した「9条教」に凝り固まっています。
「君にも、子や孫がいるだろう。9条があれば日本は安全だ、などと彼らに本気で言えるのか」と諭すのですが、彼に悔い改める日が訪れることは多分ないでしょう。
残念ですが。
★編集者から=お便りありがとうございます。
思想信条が異なる人同士の応酬が、これほど長続きするというのは驚異的というしかありません。
お二人の友情が壊れないことを願いたいと思います。
しかし「9条教」とは言い得て妙ですね。
たしかに、憲法9条を信奉する方々の考えは宗教の域に達してしまっているといえます。
この洗脳を解くのは至難の業でしょう。
月刊「正論」としてはそのために何ができるのか、考えさせられます。】
中田正義さんのご友人は、他の9条信者と比べればだいぶマシかもしれません。
少なくとも「侵入者と戦う」という意志を示している点で。
「もし本当に中国や韓国が攻めてくるというのなら、僕が九州の玄関口で、とことん話して、酒を飲んで、遊んで、食い止めます。それが本当の抑止力でしょう?」とスピーチしたというSEALDs福岡の大学生の話が以前ありましたが、これに近い考え方の人がごろごろいますから。
私も若い頃はぼんやりとした護憲派(今も日本人に多いタイプだと思う)で、「話せば分かる」と思っていたフシがあるし、夫も30歳ぐらいまでは「音楽は世界共通!俺の演奏で戦争を止めてやる!」と真顔で言ってました(夫は20歳頃から現在までアマチュアバンドをやってます)。
中田正義さんから是非ご友人に尋ねていただきたいのは、「北朝鮮による日本人拉致をどう思うか?」です。
私も長年、いわゆる9条信者の主張をネットを通して見てきましたが、彼らはほぼ例外なく、拉致被害者に冷淡です。
私の高校時代の担任の先生もそうです。
私が在学中は全くそんな気配はなかったのですが、卒業後、年賀状のやりとりを続けるうち、「あれ?何か変だぞ…」と。
最初の頃は日常のことなどを添えてあった先生の年賀状が、年を経るごとに政治色がどんどん濃くなり、「憲法9条死守」「イラク戦争反対」「米軍基地はいらない」といったアピールで占められるようになってきたのです。
試しに、先生の名前をネットで検索してみたところ、「九条の会」に関連するサイトが次々と…。
ある年、私は意を決して、先生への年賀状に、こう一言添えて送りました。
「今年こそ拉致問題が解決し、被害者が全員帰国できますように」
その翌年から、先生の年賀状は届かなくなりました。
私はそれ以降も毎年送っていますが、返事は一度もいただけていません。
※体調を崩されたとか、そういうことではありません。
今年6月に催された「九条の会」のイベントにも先生の名前がありました。
平和や人権を何よりも重んじる9条信者が、なぜ拉致被害者には冷たいのか。
答えは簡単で、「9条教」を広めたい彼らにとって、拉致被害者は都合の悪い存在だからでしょう。
「9条さえあれば、日本や日本国民が他国から危害を加えられることはない」というのが基本理念ですから。
このあたり、「九条の会」の勉強会に参加された拙ブログ読者様のレポートを是非ご覧いただきたいです。
彼らの思考形式が良く分かります。
■14/5/24:「九条の会」勉強会に参加された読者様のご報告(付:「九条の会」と共産党)
この勉強会では、尖閣諸島にも話が及んでいますが、「日本の領土か分からない場所」「日本の領土である根拠があるかどうかも怪しい」という発言が飛び出しています。
つまり、彼らにとっては、尖閣諸島も(さらには竹島も)都合の悪い存在なのでしょう。
日本には9条があるのに、それを無視して他国が日本の領土を武力で奪おうとしている(奪ってしまった)なんて、そんなことはあってはならないからです。
<9条信者が沈黙してしまう質問まとめ>
・外敵の侵略にどう対処するのか?
・そんなに良い9条なら、なぜ世界に広まらないのか?
・拉致問題をどう思うか?
・尖閣諸島や竹島をどう思うか?
実は「外敵の侵略にどう対処するのか」については、逆に雄弁に語る人も多いです。
その場合、例外なく、「話し合い(外交)で解決を」と言います。
だから、曲がりなりにも「戦う」と答えた中田正義さんのご友人は、例外中の例外。
もうひとつ、「そんなに良い9条なら、なぜ世界に広まらないのか」についても、このように反論する人もいます。
「日本は一周先を行っている。世界がまだ追いついていないだけ」。
今の憲法が施行されて、もう70年にもなります。
70年経っても世界が追いつかないのは、9条に致命的な欠陥があるからでしょう。
あと、9条ではなく前文ですが、これも彼らが沈黙してしまうトピックかもしれません。
憲法前文は日本国は日本人の命を守るつもりはなく、諸外国に委ねる「奴隷国家宣言」だ https://t.co/Hktj4Ebmz0 沖縄反基地運動の方々は例外なく護憲派でしょうが、前文にあるように、「平和を愛する諸国民(当然米国も含まれる)の公正と信義に信頼して」るんでしょうかね?
— くっくり@六四天安門事件 (@boyakuri) 2017年5月6日
「人攫(さら)い米軍」「人殺し米軍」「米軍出て行け!」「地球から出ていけ!」「人類は迷惑してる」とヘイトスピーチ全開の彼らが、アメリカの「公正と信義に(を)信頼して」いるとは到底思えませんよね。
[ボギーてどこんさんのツイッターより]
ジャーナリストの井上和彦さんがよく言う言葉。
「日本が憲法9条で戦争を放棄しても、戦争は日本のことを放棄していない」
実は、彼らもそのことを、しぶしぶながら認めざるをえない状況に陥りつつあるのではないでしょうか。
具体的に言えば、日本に対する中国や北朝鮮の度重なる軍事挑発に、さすがに彼らもうすうすは危機感を持ち始めているんじゃないでしょうか。
但し、それを認めてしまったら「負け」になるので、絶対表立っては言わないけれども。
(∩゚д゚)アーアーキコエナイ
あるいは、危機感を持てば持つほど、逆に、お花畑から出たくない、いつまでもここの住人でいたい…という気持ちを強くしているのかもしれませんね。
もちろん、ご自分がそう思っている分には全くかまいませんが、それを周りにも押し付ようとするから厄介です。
10数年前、「TVタックル」で森永卓郎氏がこんなことを言いました。
【日本は憲法9条という非常に美しい条文を守ってきたんですよ。
仮に、仮にですよとんでもない奴が攻めてきたら、憲法9条守ってみんな黙って殺されちゃえばいい。
で、過去にそんな良い民族が居たって思われれば良いじゃないですか】
9条信者はうっとりしながらあの世に行けていいかもしれませんが、圧倒的多数の国民は、9条よりも、自分や家族や愛する人の命が大事ですから。
巻き込まないで下さいよって話です。
さて、上の読者投稿が載った「正論」は4月1日発売の号ですが、その後、大きな変化がありましたね。
そう、安倍総理(自民党総裁)が、5月3日の憲法記念日に、ビデオメッセージで憲法改正に言及したのです。
9条1項2項は維持した上で、自衛隊を明記するというものです。
中田正義さんのご友人はじめ9条信者(憲法学者たちも含め)が主張する「自衛隊は違憲」、これを解消することができます。
時期は、2020年の施行を目指すとしました。
その後、6月24日、安倍さんは講演で、「来たるべき臨時国会が終わる前に、衆参の憲法審査会に、自民党の案を提出したい」と述べました。
いよいよですね〜!と期待したところに、7月2日の東京都議選で自民党が大敗。
安倍さんが計画したスケジュール通りに進むかどうか、不透明な情勢になりつつあります。
都議選は地方選挙だから国政とは直接関係ないはずなのに、憲法改正を阻止したい野党やメディアが、しきりに国政と結び付つけようとしてますよね。
野党だけでなく自民党内にもいますね。
石破茂さんとか、改憲阻止というよりは、反安倍に利用しようとする人たちが蠢(うごめ)いてます。
……と、この話、書き始めると長くなりそうなので、続きはまた別の機会に(^^ゞ
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※拙ブログ関連エントリー(憲法9条)
・11/9/12:護憲派共感?!「サイボーグ009」第16話“太平洋の亡霊”
・14/4/14:世界よ、これが日本の反戦平和だ(付:集団的自衛権行使容認議論)
・14/5/24:「九条の会」勉強会に参加された読者様のご報告(付:「九条の会」と共産党)
・14/10/20:9条ノーベル平和賞騒動…Tweetまとめ14.10.01〜14.10.15
・15/5/18:【予言】憲法改正国民投票は大阪都構想住民投票と同じような展開をたどる
・15/6/19:安保法制イヤ!集団的自衛権イヤ!考えるのイヤ!
・15/9/26:「朝生」安保法でSEALDs出演!ケントさん「9条自体が憲法違反」よしりん「報復できない国は恐ろしい」
・15/10/9:憲法学者の汚さとマスコミのインチキを斬る! 小川和久「ザ・ボイス」
・15/11/9:軍事学を学ばせろ!国家戦略がない日本は「国家」じゃない! 「カツヤマサヒコSHOW」より
・16/2/22:9条教は町内の迷惑&言霊信仰の安全保障&トルコの恩返し&靖国“爆発音”事件って何だ! 「カツヤマサヒコSHOW」より
・16/4/25:日本国憲法がダメなこと護憲派だってウスウスわかってんだろ!「高校生にも読んでほしい そうだったのか!日本国憲法100の論点」
・16/5/9:国民の生命より9条優先する“内なる敵”&朝日は酷くなっている! 「カツヤマサヒコSHOW」より
・17/5/3:【アンケート】「憲法記念日に国旗を掲げますか?」中間発表
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Comments
アワワと慌てるんだよネ。容易に想像できる。
殺す側になってた奴もいたし。
他人には抵抗するなと言いつつ抵抗反発ばかりだし。
カルトに道理は通じない定番。
さぞや活発な投稿があって、沢山の「信者の主張とそれへの反論例」が見られるだろうと、今からワクワクしています。
私は視点を変えて、近ごろの懸念を一言。
政治運動であれ宗教であれ、改革派は、常に現実派と理想派に分裂するのが歴史の鉄則です。アラシが来なさそうな無難な例が思いだせないのですが、まあ、アメリカに渡ったピューリタン(新教の一派)が沢山に分裂したことをあげておきます。
9条改憲も理想派が案を出していて、リベラルでは井上達夫、保守(と言うか、最近では頑迷固守)の小林よしのりがその代表ですが、問題は、議論においては理想派が必ず勝つことです。現実派はどうしても理想から一段階下げた目標を設定するので、妥協的、不純であるからです。
たしかに井上の改憲案など実に美しく論理的なのですが、徴兵制込みの改憲など、一体いつの日に実現できるのでしょうか。井上は、地道に国民と対話を続ければ、説得できるなどと呑気なことを言っていますが。(国民が徴兵を体験すれば、安易に戦争に賛成しないから、軍事行使も抑制的になるという主張です)
井上はプライムニュースに出演したとき、安倍改憲案では、現実は何も変わらないと批判していました。いや、改憲をしたことがない、と言う現実が変わるでしょうと反論したい。今の日本人には、改憲したという体験が不可欠です。
山本七平の名言があります。「1と100は量の差であるが、ゼロと1は質の差である」
話し合いそのものに応じてもらえなかったら、どうするのでしょうか?
こういう状況って、普通の社会生活の中でもまれにあることですよ。
外交の場でも相手国がある条件を出してきて、「これを呑むことが交渉の前提」と上から目線で言ってくる場合なんて、いくらでも想定できます。
>具体的に言えば、日本に対する中国や北朝鮮の度重なる軍事挑発に、さすがに彼らもうすうすは危機感を持ち始めているんじゃないでしょうか。
ないと思いますよ。
彼らが危機感を持つとすれば「悪魔のような安倍が、現下の東アジア情勢を利用して憲法を改悪しようとしている」ところでしょう。
ああいう人たちは現実の見え方が全然違うと思いますよ。
9条はルールだから、それで戦争をすべて防げるとは思えないが、今の安倍晋三とその集まり(ハンドルネームくっくり)は日本国憲法を守るつもりはないのだから、憲法改正は反対です。
これを言うと「共謀罪で逮捕するぞ」と左翼狩りしている現状ですがね。
言論弾圧には負けませんよ。
もし、日本共産党が政権を取ったら、同じ論法を使いそうですね。自衛隊を解散の上、日本人民解放軍を党の軍隊として創設。護憲派の9条論はこんなとこですかね。
大体、9条が〜と騒いだり、自衛隊を税金泥棒扱いすのに限って、有事の際は一番早く自衛隊に泣きつくんだよね。
書き換えた上で引用してみます。
「日本の外を見ていただきたい。そして日本が、周りをどんな国に囲まれているかを見ていただきたい。そうすれば、日本の「生」より「死」を望む国が二、三あることに気付かれるであろう。」
「国家は、軍事力無しには存続不可能である。いや、それどころか最期を迎えざるを得なくなる。」
「今までうまくいっていたからという理由で、今後もアメリカに頼り続けるのは間違いであると断言する。なぜなら時代は変わるものだし、何より他人の剣ばかりにいつも頼れるとは限らないからだ。」
「普通人間は、隣人の危機からすら多くを学ぶものである。それなのにあなたがたは、自らが直面する危機すら把握しようとせず、過ぎ去った時間を認識しようともしない。このままなら日本がいかに弱体化するか、運命はいかに変化するかも知ろうとしない。」
「運命は、制度を変える勇気を持たない者には、その裁定を変えようとはしない。自ら破滅を望む者を、助けようともしない。」
「ゆえに、強大な敵がいまだ準備を整えていない時期のうちに、我々は自らの軍備を整えておく必要があるのだ。その時期は、今を措いて無い。」
ちなみに、彼の提言通りフィレンツェ共和国には国民軍が結成され、一時的にフィレンツェは安定しますが、彼の理解者が失脚したあと軍は再び傭兵頼りになり、彼の死後フランスに見捨てられたフィレンツェ共和国はスペインに攻められ1530年に滅亡しました。
憲法9条があるから大丈夫です。
と答えていたらと思いますね。
【九州豪雨で自衛隊奮闘 なぜ「災害救助」主任務じゃない?】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017070702000127.html
せめて、陸上自衛隊のみについて語るならまだしも・・・
・・・条文の内容は180度違うかも知れないですが。
閉会中審査見ながらイライラしつつ…
くっくりさんのブログにやってきました!
憲法第9条。
素晴らしいですよね。
素晴らしいのは認めましょう。
じゃあなぜ70年以上経つのに他の国は9条を取り入れないの?
周りの国も取り入れたらいいじゃない?
それが全て。
これだけ色んな技術も何もシレッと盗むのに、なぜ9条だけは取り入れないのでしょう。
幼稚園児でもわかること。
そりゃ沈黙するっちゅう話です^_^