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『ザ・コーヴ』の反証映画『ビハインド・ザ・コーヴ』1月30日公開
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これは、反捕鯨映画『ザ・コーヴ』の反証映画、八木景子監督による『ビハインド ・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』のポスターです。
昨秋の「第39回モントリオール世界映画祭」では、残念ながら受賞は逃したものの、現地からは熱い反響が寄せられました(産経 2015.9.5 16:52)。
■『ビハインド ・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』公式サイト
■劇場予告編「ビハインド・ザ・コーヴ」(1:28)
■Behind "THE COVE" digest(5:38)
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これは、反捕鯨映画『ザ・コーヴ』の反証映画、八木景子監督による『ビハインド ・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』のポスターです。
昨秋の「第39回モントリオール世界映画祭」では、残念ながら受賞は逃したものの、現地からは熱い反響が寄せられました(産経 2015.9.5 16:52)。
■『ビハインド ・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』公式サイト
■劇場予告編「ビハインド・ザ・コーヴ」(1:28)
■Behind "THE COVE" digest(5:38)
「正論」2015年12月号の八木景子監督の寄稿【映画「Behind “THE COVE”」ができるまで シー・シェパードよ、真実の力を知れ】を拝読したら、報道や映画ダイジェストでは見えないことが色々と見えてきました。
八木さんは捕鯨関係者でもなく、これまで本格的な映画制作に関わったわけでもありません。
ただ、クジラの竜田揚げを食べられなくなると感じて(この感性は大切だと思います)、ひょんなことから太地町に辿り着いた一般人に過ぎなかったのです。
太地町が『ザ・コーヴ』の撮影地ということすら知らなかったそうです。
だからでしょうか、本格的な撮影に入ると、太地町内から「金もうけに来たのか」という声があがったそうです。
八木さんは「太地を『ザ・コーヴ』前の静かな港町に戻したいのです」と説明しましたが、理解してもらえず、根も葉もない噂が広まったそうです。
根底に、「そっとしておいてほしい」という思いがあったのだろうと、八木さんは語っています。
『ザ・コーヴ』の撮影が始まったのは2007年頃ですが、制作チームは当初、「この美しい町を撮影したい」と嘘の申し入れをしてきました。
彼らは、のどかな港町の人たちの親切心を完全に裏切りました。
太地の平穏や人々の誇りは、他にもやってきた数多くの「カメラマン」に踏みにじられてきました。
結果、人々は大きなトラウマを抱えることになってしまいました。
外部の人を寄せ付けないのは、それだけ傷が深いから。
無理もありません。
『ザ・コーヴ』以降も、こんな状況がずっと続いてきたわけですから。
[https://twitter.com/taiji_walker/status/430137957488406528]
[https://twitter.com/37Daikichi/status/427581533625384961]
[https://twitter.com/taiji_walker/status/429439222521401345]
[https://twitter.com/taiji_walker/status/429894944405221376]
[https://twitter.com/taiji_walker/status/429894944405221376]
[https://twitter.com/taiji_walker/status/429809179910356992]
[https://twitter.com/taiji_walker/status/562887882667720704]
こういう状況だったので、八木さんが町民の主張を理解しようとしても、太地町側にも拒否されてしまうような葛藤の連続だったそうです。
八木さんは、でたらめだらけの『ザ・コーヴ』になぜ、今日まで反証映画が出てこなかったのだろうと不思議でならなかったそうです。
多くの日本人がおそらく同じ思いだったことでしょう。
『ザ・コーヴ』公開からかなりの年月が経っており(アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したのは2009年度)、その間、「あれは嘘だらけだ」「隠し撮りで卑怯だ」という非難の声が渦巻いたにも関わらず、なぜ反証映画が出てこなかったのか?
その理由が、太地に滞在した八木さんにはよく分かったそうです。
町に溶け込む敷居が高く、途中で多くの制作者たちが諦めてしまったのだろうと。
もちろん理由はそれだけではありません。
映画制作にはたくさんの費用と時間がかかります。
外国語の問題もあります。
活動家からターゲットになるという覚悟も必要です。
何より町民の協力が必要なのに、トラウマが癒えていない彼らはメディアに対しアレルギーを抱いていました。
一方で、親切にしてくれた町民も多かったそうです。
八木さんは、昼下がりになると、南氷洋に出向いた元捕鯨師の方々が公園のベンチに集まってくるので、その中に混ぜてもらい、話を聞くのを日課にしました。
元捕鯨師は太地町でも尊敬されており、気軽に八木さんを招いてくれ、夕食をごちそうしてくれたそうです。
理由を聞くと、自分たちも家族から離れ寂しい時に、他国の見知らぬ人たちが親切に接してくれた、自分達も他の町から来た人に親切にしたいと説明してくれたそうです。
別の元捕鯨師は、「信じている。お礼はいいから映画を完成させること」と言ってくれ、八木さんが太地を去る時には、「お金が尽きてしまったら、女房と二人暮らしでスペースがあるから、家に泊まりなさい」と声をかけてくれたそうです。
八木さんは後で知ることになりますが、実はその元捕鯨師は、東京の日本捕鯨協会会長に「八木さんをよろしくお願いします」と酒の席で何度も頼んでくれていたのでした。
そのおかげで、東京での捕鯨関係者への撮影も全てスムーズに行えたそうです。
八木さんはこの映画で、『ザ・コーヴ』に映し出されなかった、なにげない町民の姿や町の風景、彼らが勤勉に働いているシーンを撮ることにこだわったそうです。
日本人は勤勉で、一生懸命努力して暮らしている。
反捕鯨の活動家らのように嘘で塗り固めた告発をもとに寄附金を得ているのではない。
映画の意図は伝わり、モントリオール映画祭の上映会後、日本人だけでなく、海外の方からも町民を気遣う声が聞かれたそうです。
映画祭、1回目の上映は9月4日。
質問タイムでは予想と相反し、観客からたくさんの好意的な声が上がりました。
質問は設定時間を上回り、八木さんは劇場を出てからも囲まれました。
八木さんが依頼したベテラン通訳の方(同映画祭で2014年に吉永さゆりさんの通訳も担当)は、「長年、日本の作品の通訳を担当してきたが、ここまで質問が出されたものはなかった」と驚いていたそうです。
現地のカナダ人からの反応も良く、「活動家はまだ来ているのか」と太地町を心配する声や、人種差別の問題に反応を示す人もいたそうです。
映画のストーリーの中に出てくる、一神教から多神教への押しつけの話は、クリスチャンの心にも響いたようでした。
9月7日の最終上映会。
1回目の上映会の様子が日本で報じられたこともあり、会場は大入り。
質問タイムではこんなことがあったそうです。
最初に勢いよく手を挙げた西洋人の女性が「これはプロパガンダ映画だ」と批判しました。
が、八木さんが冷静に言葉を選んで説明し始めた途端、彼女は会場から出て行き、会場からは失笑がもれたそうです。
次の観客からは「活動家が来るかもしれないのに、質問タイムを設定したことは勇気がありますね」との声が。
映画の制作自体にも「勇気ある作品」と指摘する声が相次ぎ、「鯨の歴史の部分が興味深かった」という感想もあったそうです。
その後、このようなこともありました。
映画祭の閉会式典が終わった時のこと、あるスイス人の女性が近寄ってきて、「上映会では質問することができなかった」と言った上で、こう言ったそうです。
「アメリカで『ザ・コーヴ』を見て、日本側の意見を聞いてみたかった」
欧米の人々は、反捕鯨サイドの主張を聞く機会には多く恵まれていますが、逆の立場(日本など捕鯨国)の主張を聞く機会はあまりありません。
月並みなことをあえて言いますが、声をあげることの大切さを思い知らされます。
[YouTube>「南氷洋捕鯨の歌」]
八木さんが映画で特に好きなシーンが2つあるそうです。
日本人と鯨の繋がりを伝える歴史のシーン。
そして、南氷洋の捕鯨のシーン。
南氷洋のシーンでは太地でお世話になった元捕鯨師の顔がだぶってしまい、編集中に毎回、感極まったそうです。
「この人たちが戦後、苦しく貧しい生活に追い込まれた日本人の命をつなげてくれたのだ。
それが今、断たれようとしている」
と、夜中に涙を流しながら編集作業をしたそうです。
「日本では古来より、鯨肉は縁起がある食材として継承されてきた。
クジラは魚偏に京と書く。
一番大きな魚という意味だ。
先人達は『子供たちが大きく育ちますように』『商売繁盛しますように』などと願いを込めて、祭りの際に鯨肉をふるまった。
その伝統の鯨食文化がいま危機に直面しているのだ」
「撮影中、私は何者かに取りつかれているのではないかと感じることが頻繁にあった。
そうでなければあの困難な道のりを猪突猛進した行動を理解できない。
『天から誰かが降りてきて撮影している』とさえ思った。
監督は誰か、と聞かれたら『見えない誰か』との回答が、私自身、しっくりくる」
映画『ビハインド ・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』は、
2016年1月30日から東京・新宿のK's cinemaで公開されます。
八木さんはCINRA.NETにこんなコメントを寄せています。
「人それぞれの意見・主張があって当然だと思っています。
ただ、一部の反捕鯨家が行う自分の顔が見えないところでの大量のファックス送信や、ヘイトスピーチなどの嫌がらせは断じて許せません。
脅しに怯え、立ち向かう事をしないどころか、自虐的になってしまった日本に思えてなりません。
捕鯨問題は国際社会で起きている様々な日本の対応のあり方の縮図に見えます。
日本人の美徳である耐え忍ぶ、あうんで分かり合える、という素晴らしい民族性が今、仇となっている。
私の映画の中で皆さんが、それぞれ何かを感じられる事があったら幸いです」
現時点で、K's cinema以外での上映はまだ決まってないようです。
が、八木さんは今後、全国でも順次、映画を上映する方針で、同映画を配給する八木フィルムは上映を希望する映画館を募集しています。
★問い合わせは八木フィルムへ
電話 090-4120-4321
(番号は産経 2015.11.18 15:43より転載)
自主上映会の開催も予定されており、既に多くの方から申し込みや問い合わせがあるそうです。
ただ、原則的に劇場での公開期間中は、自主上映会の開催はお受けできない(当然ですね)とのことで、詳細が決定次第、公式サイトで発表されるそうです。
詳しくは公式サイトからお問い合わせ下さい。
一番下にお問い合わせフォームがあります。
日本人の一人として何か協力できないものか?
その思いも込めて、私はこの記事をUPしました。
皆様もどうか、この映画について情報拡散など、ご協力いただければ幸いです。
『ザ・コーヴ』を配給したアンプラグドにも、ぜひご協力いただきたいものです。
なぜなら、アンプラグドの加藤武史代表は以前こう話してましたから…(産経 2014.2.1 12:00)。
「『ザ・コーヴ』に反論する映画を日本で作ればいい。日本語の反論に聞く耳を持たない外国人でも、映画ならきっと見る。今からでも遅くはない」
「公平さを保つためにも、ぜひうちで配給したいですね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※おまけの情報。
以前拙ブログで以前紹介したもう1本の捕鯨にまつわる映画『ふたつのクジラの物語』(邦題名・仮)も、今年の完成を目指しています。
映画完成前にも拘わらず、昨年10月下旬に東京で開かれた国際ドキュメンタリー祭「Tokyo Docs 2015」で、最優秀企画賞に選ばれたそうです。
■「クジラ映画」佐々木芽生さん 国際ドキュメンタリー祭最優秀企画賞受賞 「ザ・コーヴ」への疑問がきっかけ(産経 2015.11.3 18:39)
こうしたこともあってか、この映画に対して、すでにシー・シェパードから非難声明が出されているそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※おまけのツイート
この報道のソースはこちら(英語)。
捕鯨問題を語る上で意外に見過ごされているのが、人種差別の問題です。
在米韓国人が、捕鯨問題も反日の材料にしているようです。
韓国は、“混獲”により、頭数で見れば日本の2倍以上の鯨を捕っているのに…(2012年のデータ)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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※拙ブログ関連エントリー(08年〜)
・08/1/19:「ムーブ!」反捕鯨活動過熱で日豪関係緊迫
コメンテーターは若一光司、財部誠一、吉永みち子。
・08/1/23:「ムーブ!」“ニュース バカ一代”捕鯨船妨害活動
コメンテーターは勝谷誠彦、上村幸治。
・08/2/16:「Newリアルタイム」捕鯨問題 小松(元水産庁)vs星川(GP)
・08/3/11:「ぷいぷい」シー・シェパード(付:プレミアA)
小川和久さんGJです。
・08/4/15:チベット問題と中華思想、捕鯨問題と白人至上主義
・08/5/16:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース
・08/6/21:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース・逮捕編
・08/7/1:IWC年次総会〜日本が転換?IWC正常化なるか?
・10/3/15:他国の食文化に口出すな!『ザ・コーヴ』 の波紋 「アンカー」より
・14/5/5:鯨供養祭にみる日本人の心と戦略見直しを迫られる捕鯨問題
・15/4/17:捕鯨問題を日本の視点を含めて描く初の長編ドキュメンタリーにご支援を!Tweetまとめ15.04.01〜15.04.15
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八木さんは捕鯨関係者でもなく、これまで本格的な映画制作に関わったわけでもありません。
ただ、クジラの竜田揚げを食べられなくなると感じて(この感性は大切だと思います)、ひょんなことから太地町に辿り着いた一般人に過ぎなかったのです。
太地町が『ザ・コーヴ』の撮影地ということすら知らなかったそうです。
だからでしょうか、本格的な撮影に入ると、太地町内から「金もうけに来たのか」という声があがったそうです。
八木さんは「太地を『ザ・コーヴ』前の静かな港町に戻したいのです」と説明しましたが、理解してもらえず、根も葉もない噂が広まったそうです。
根底に、「そっとしておいてほしい」という思いがあったのだろうと、八木さんは語っています。
『ザ・コーヴ』の撮影が始まったのは2007年頃ですが、制作チームは当初、「この美しい町を撮影したい」と嘘の申し入れをしてきました。
彼らは、のどかな港町の人たちの親切心を完全に裏切りました。
太地の平穏や人々の誇りは、他にもやってきた数多くの「カメラマン」に踏みにじられてきました。
結果、人々は大きなトラウマを抱えることになってしまいました。
外部の人を寄せ付けないのは、それだけ傷が深いから。
無理もありません。
『ザ・コーヴ』以降も、こんな状況がずっと続いてきたわけですから。
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こういう状況だったので、八木さんが町民の主張を理解しようとしても、太地町側にも拒否されてしまうような葛藤の連続だったそうです。
八木さんは、でたらめだらけの『ザ・コーヴ』になぜ、今日まで反証映画が出てこなかったのだろうと不思議でならなかったそうです。
多くの日本人がおそらく同じ思いだったことでしょう。
『ザ・コーヴ』公開からかなりの年月が経っており(アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したのは2009年度)、その間、「あれは嘘だらけだ」「隠し撮りで卑怯だ」という非難の声が渦巻いたにも関わらず、なぜ反証映画が出てこなかったのか?
その理由が、太地に滞在した八木さんにはよく分かったそうです。
町に溶け込む敷居が高く、途中で多くの制作者たちが諦めてしまったのだろうと。
もちろん理由はそれだけではありません。
映画制作にはたくさんの費用と時間がかかります。
外国語の問題もあります。
活動家からターゲットになるという覚悟も必要です。
何より町民の協力が必要なのに、トラウマが癒えていない彼らはメディアに対しアレルギーを抱いていました。
一方で、親切にしてくれた町民も多かったそうです。
八木さんは、昼下がりになると、南氷洋に出向いた元捕鯨師の方々が公園のベンチに集まってくるので、その中に混ぜてもらい、話を聞くのを日課にしました。
元捕鯨師は太地町でも尊敬されており、気軽に八木さんを招いてくれ、夕食をごちそうしてくれたそうです。
理由を聞くと、自分たちも家族から離れ寂しい時に、他国の見知らぬ人たちが親切に接してくれた、自分達も他の町から来た人に親切にしたいと説明してくれたそうです。
別の元捕鯨師は、「信じている。お礼はいいから映画を完成させること」と言ってくれ、八木さんが太地を去る時には、「お金が尽きてしまったら、女房と二人暮らしでスペースがあるから、家に泊まりなさい」と声をかけてくれたそうです。
八木さんは後で知ることになりますが、実はその元捕鯨師は、東京の日本捕鯨協会会長に「八木さんをよろしくお願いします」と酒の席で何度も頼んでくれていたのでした。
そのおかげで、東京での捕鯨関係者への撮影も全てスムーズに行えたそうです。
八木さんはこの映画で、『ザ・コーヴ』に映し出されなかった、なにげない町民の姿や町の風景、彼らが勤勉に働いているシーンを撮ることにこだわったそうです。
日本人は勤勉で、一生懸命努力して暮らしている。
反捕鯨の活動家らのように嘘で塗り固めた告発をもとに寄附金を得ているのではない。
映画の意図は伝わり、モントリオール映画祭の上映会後、日本人だけでなく、海外の方からも町民を気遣う声が聞かれたそうです。
映画祭、1回目の上映は9月4日。
質問タイムでは予想と相反し、観客からたくさんの好意的な声が上がりました。
質問は設定時間を上回り、八木さんは劇場を出てからも囲まれました。
八木さんが依頼したベテラン通訳の方(同映画祭で2014年に吉永さゆりさんの通訳も担当)は、「長年、日本の作品の通訳を担当してきたが、ここまで質問が出されたものはなかった」と驚いていたそうです。
現地のカナダ人からの反応も良く、「活動家はまだ来ているのか」と太地町を心配する声や、人種差別の問題に反応を示す人もいたそうです。
映画のストーリーの中に出てくる、一神教から多神教への押しつけの話は、クリスチャンの心にも響いたようでした。
9月7日の最終上映会。
1回目の上映会の様子が日本で報じられたこともあり、会場は大入り。
質問タイムではこんなことがあったそうです。
最初に勢いよく手を挙げた西洋人の女性が「これはプロパガンダ映画だ」と批判しました。
が、八木さんが冷静に言葉を選んで説明し始めた途端、彼女は会場から出て行き、会場からは失笑がもれたそうです。
次の観客からは「活動家が来るかもしれないのに、質問タイムを設定したことは勇気がありますね」との声が。
映画の制作自体にも「勇気ある作品」と指摘する声が相次ぎ、「鯨の歴史の部分が興味深かった」という感想もあったそうです。
その後、このようなこともありました。
映画祭の閉会式典が終わった時のこと、あるスイス人の女性が近寄ってきて、「上映会では質問することができなかった」と言った上で、こう言ったそうです。
「アメリカで『ザ・コーヴ』を見て、日本側の意見を聞いてみたかった」
欧米の人々は、反捕鯨サイドの主張を聞く機会には多く恵まれていますが、逆の立場(日本など捕鯨国)の主張を聞く機会はあまりありません。
月並みなことをあえて言いますが、声をあげることの大切さを思い知らされます。
[YouTube>「南氷洋捕鯨の歌」]
八木さんが映画で特に好きなシーンが2つあるそうです。
日本人と鯨の繋がりを伝える歴史のシーン。
そして、南氷洋の捕鯨のシーン。
南氷洋のシーンでは太地でお世話になった元捕鯨師の顔がだぶってしまい、編集中に毎回、感極まったそうです。
「この人たちが戦後、苦しく貧しい生活に追い込まれた日本人の命をつなげてくれたのだ。
それが今、断たれようとしている」
と、夜中に涙を流しながら編集作業をしたそうです。
「日本では古来より、鯨肉は縁起がある食材として継承されてきた。
クジラは魚偏に京と書く。
一番大きな魚という意味だ。
先人達は『子供たちが大きく育ちますように』『商売繁盛しますように』などと願いを込めて、祭りの際に鯨肉をふるまった。
その伝統の鯨食文化がいま危機に直面しているのだ」
「撮影中、私は何者かに取りつかれているのではないかと感じることが頻繁にあった。
そうでなければあの困難な道のりを猪突猛進した行動を理解できない。
『天から誰かが降りてきて撮影している』とさえ思った。
監督は誰か、と聞かれたら『見えない誰か』との回答が、私自身、しっくりくる」
映画『ビハインド ・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』は、
2016年1月30日から東京・新宿のK's cinemaで公開されます。
八木さんはCINRA.NETにこんなコメントを寄せています。
「人それぞれの意見・主張があって当然だと思っています。
ただ、一部の反捕鯨家が行う自分の顔が見えないところでの大量のファックス送信や、ヘイトスピーチなどの嫌がらせは断じて許せません。
脅しに怯え、立ち向かう事をしないどころか、自虐的になってしまった日本に思えてなりません。
捕鯨問題は国際社会で起きている様々な日本の対応のあり方の縮図に見えます。
日本人の美徳である耐え忍ぶ、あうんで分かり合える、という素晴らしい民族性が今、仇となっている。
私の映画の中で皆さんが、それぞれ何かを感じられる事があったら幸いです」
現時点で、K's cinema以外での上映はまだ決まってないようです。
が、八木さんは今後、全国でも順次、映画を上映する方針で、同映画を配給する八木フィルムは上映を希望する映画館を募集しています。
★問い合わせは八木フィルムへ
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(番号は産経 2015.11.18 15:43より転載)
自主上映会の開催も予定されており、既に多くの方から申し込みや問い合わせがあるそうです。
ただ、原則的に劇場での公開期間中は、自主上映会の開催はお受けできない(当然ですね)とのことで、詳細が決定次第、公式サイトで発表されるそうです。
詳しくは公式サイトからお問い合わせ下さい。
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日本人の一人として何か協力できないものか?
その思いも込めて、私はこの記事をUPしました。
皆様もどうか、この映画について情報拡散など、ご協力いただければ幸いです。
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なぜなら、アンプラグドの加藤武史代表は以前こう話してましたから…(産経 2014.2.1 12:00)。
「『ザ・コーヴ』に反論する映画を日本で作ればいい。日本語の反論に聞く耳を持たない外国人でも、映画ならきっと見る。今からでも遅くはない」
「公平さを保つためにも、ぜひうちで配給したいですね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※おまけの情報。
以前拙ブログで以前紹介したもう1本の捕鯨にまつわる映画『ふたつのクジラの物語』(邦題名・仮)も、今年の完成を目指しています。
映画完成前にも拘わらず、昨年10月下旬に東京で開かれた国際ドキュメンタリー祭「Tokyo Docs 2015」で、最優秀企画賞に選ばれたそうです。
■「クジラ映画」佐々木芽生さん 国際ドキュメンタリー祭最優秀企画賞受賞 「ザ・コーヴ」への疑問がきっかけ(産経 2015.11.3 18:39)
こうしたこともあってか、この映画に対して、すでにシー・シェパードから非難声明が出されているそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※おまけのツイート
日本人は、自身への人種的な差別にさえ無頓着。
太地など海豚食は悪ではなく、平和共存せねばならないが、海外は、日本人を差別する。
これは欧州に蔓延ったユダヤ人への差別と同じ構図。
平和共存を考えられない野蛮人が差別を行う。 pic.twitter.com/VgmLgY95l1
— イルカはごはん@水族館は公益 (@irukahagohan) 2015, 12月 15
この報道のソースはこちら(英語)。
捕鯨問題を語る上で意外に見過ごされているのが、人種差別の問題です。
米国人なりすましの在米反日韓国人らが、反捕鯨・反イルカ漁にかこつけて、日本の俳優を使っているが、ここまでの汚れた使い方はイメージダウンになるのではないか。事務所に許可をとっているのだろうか。 それにしても、全く同じ文言だな。 pic.twitter.com/8wwkdv2WKB
— 由比 周也 (@syuya_yui) 2015, 12月 7
【反捕鯨・反イルカ漁にかこつけて、日本の俳優を使っている】【翻訳ソフトを使っているのでツイートしている日本語が滅茶苦茶】シリーズ。「井上真央 言う おやめください」@MikuHurrrrray @syuya_yui pic.twitter.com/RSBpNsX2jp
— くっくり (@boyakuri) 2015, 12月 15
在米韓国人が、捕鯨問題も反日の材料にしているようです。
韓国は、“混獲”により、頭数で見れば日本の2倍以上の鯨を捕っているのに…(2012年のデータ)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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※拙ブログ関連エントリー(08年〜)
・08/1/19:「ムーブ!」反捕鯨活動過熱で日豪関係緊迫
コメンテーターは若一光司、財部誠一、吉永みち子。
・08/1/23:「ムーブ!」“ニュース バカ一代”捕鯨船妨害活動
コメンテーターは勝谷誠彦、上村幸治。
・08/2/16:「Newリアルタイム」捕鯨問題 小松(元水産庁)vs星川(GP)
・08/3/11:「ぷいぷい」シー・シェパード(付:プレミアA)
小川和久さんGJです。
・08/4/15:チベット問題と中華思想、捕鯨問題と白人至上主義
・08/5/16:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース
・08/6/21:目的のためなら手段を選ばないグリーンピース・逮捕編
・08/7/1:IWC年次総会〜日本が転換?IWC正常化なるか?
・10/3/15:他国の食文化に口出すな!『ザ・コーヴ』 の波紋 「アンカー」より
・14/5/5:鯨供養祭にみる日本人の心と戦略見直しを迫られる捕鯨問題
・15/4/17:捕鯨問題を日本の視点を含めて描く初の長編ドキュメンタリーにご支援を!Tweetまとめ15.04.01〜15.04.15
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欧米人のダブルスタンダードというやつですが、本当に絶滅の危機にあるホッキョククジラに対しては欧米の環境保護団体は完全にスルー。
種の保存、保護が真の目的ではなく日本叩きで憂さを晴らしているだけではないのかと思わざるを得ません。
子牛の誕生からヨチヨチ歩き、母牛との交流と成長
引き離されて、バラされて、ステーキとして
欧米人の食卓に上がり食われるまでを
ドキュメンタリーで撮影して
ネットで欧米の言語で流せばいい。
ベジタリアンには
落ちた種から成長、乱暴に刈り入れられサラダになるまでを
受粉やら何やら含めて映像化。
ザ・コーグのやったことってこんなことなんだよな。
シーシェパードについては、wikiの項目や、財団法人日本捕鯨研究所のページ
http://www.icrwhale.org/gpandsea-geiken435_h.html
を見ても分かるように、別にシーシェパードは日本だけを標的にしているのではなく、カナダ、デンマーク、アイスランド、ノルウェーなど、あらゆる捕鯨国を対象にしており、それらの国々に対しての活動も捕鯨船を沈没させたり工場を爆破したりと過激です。
もちろんそれらの国々のシーシェパードへの対処も、あのテキサス親父の動画などを見ている人なら知っていると思いますが、抗議船へ体当たりしたりと優しくはないです。
去年はフェロー諸島で資金集めのためにプロパガンダ動画を撮ろうとして捕まってたそうです。
https://youtu.be/T1Wr2wbOf3I?t=502
面白そうですね
日本近海で古式捕鯨をすれば良いのです。