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戦後の思い込みも刷り込みもちゃぶ台返し!「青山繁晴の『逆転』ガイドその1 ハワイ真珠湾の巻」
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■青山繁晴の「逆転」ガイド - その1 ハワイ真珠湾の巻
9月19日に発売された青山繁晴さんの著書です。
僭越ながら、ざっくりとご紹介&私の感想を<(_ _)>
「『逆転』ガイド」というタイトルは、青山さんを知らない人にはビジネス本のようにも見えるかもしれませんが、もちろん全然違います。
ここで言う「逆転」とは、戦後70年間、GHQや教育やメディアによって日本人が植え付けられてきた刷り込みや思い込みを、ひっくり返そうというものです。
【日本はアジアの西洋による植民地支配を終わらせて、そこからアジアの自立を確立しようとし、同時に新しいマーケットを拡げ、そして資源を開発しようとした】
これは青山さんの言葉でも、他の日本の保守の人の言葉でもありません。
では誰の言葉かというと…、
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■青山繁晴の「逆転」ガイド - その1 ハワイ真珠湾の巻
9月19日に発売された青山繁晴さんの著書です。
僭越ながら、ざっくりとご紹介&私の感想を<(_ _)>
「『逆転』ガイド」というタイトルは、青山さんを知らない人にはビジネス本のようにも見えるかもしれませんが、もちろん全然違います。
ここで言う「逆転」とは、戦後70年間、GHQや教育やメディアによって日本人が植え付けられてきた刷り込みや思い込みを、ひっくり返そうというものです。
【日本はアジアの西洋による植民地支配を終わらせて、そこからアジアの自立を確立しようとし、同時に新しいマーケットを拡げ、そして資源を開発しようとした】
これは青山さんの言葉でも、他の日本の保守の人の言葉でもありません。
では誰の言葉かというと…、
何とこれは、ハワイの真珠湾展示館(Exhibit Pavilion)の展示物に添えられている説明です。
この展示館はアメリカ政府の建物なので、展示されている説明は全てアメリカ政府の公式見解です。
青山さんはもうずいぶんと前にこれを現地で最初に読んだ時、腰が抜ける気分だったそうです。
このように、思い込みや刷り込みを「逆転」させる、そんな旅へと誘(いざな)ってくれるのが本書です。
青山さんが社長を務める独立総合研究所の会員制クラブIDC(インディペンデント・クラブ)の、ハワイ真珠湾ツアー。
今年3月、35人のIDC会員の方々とともに決行されました。
アメリカ陸軍博物館、真珠湾ビジター・センター(真珠湾展示館)、戦艦ミズーリ記念館、太平洋航空博物館……。
日本の真珠湾攻撃を中心に日米戦争をテーマとした記念館を、青山さんが水先案内人として、会員の方々をガイドしています。
展示物などのカラー写真も豊富に添えられています。
写真の数を数えてみたら、なんと124点もありました(図表は除く)。
青山さんのガイドには、展示物の説明だけではなく、最近の国際情勢の解説なども盛り込まれています。
他にも、たとえばハル・ノートにまつわる、通常の歴史学者とは異なる独自見解なども語られています。
さらに言えば、
「今日は土曜日なので、ほかの方もいっぱい来られていますから、迷惑にならないようにしましょう。わたしたちはマナーの悪い中国人観光客ではないので」
「ここは大変狭いんですが、一人ずつ匍匐前進で(笑いが起きる)入ってください。はい、入りましょう」
といった発言まで再現されています。
まさにテープをそのまま文字に起こしたような感じで、臨場感たっぷりです。
途中、中国人ガイドに焚きつけられた日本人ガイドが見学を邪魔しにくるなど、ハプニングも発生します。
ここを読んだ時は、尋常ならぬ緊張感が伝わってきて、こちらまでドキドキ、ハラハラしました。
このように、日本にいながらにして、青山さんと一緒に真珠湾で記念館めぐりをしている気分に浸れます。
今年8月15日にDHCシアターで放送された
【青山繁晴×百田尚樹が語る『終戦の日と日本人』前編】(動画)
の真珠湾レポートの箇所を、拙ブログで書き起こしたことがあります。
■15/8/24付:ハワイにはあの戦争と日本への知られざる認識があった! DHCシアター「終戦の日と日本人」より
この時も、太平洋航空博物館などいくつかの施設が紹介されていましたが、番組で放映されたのはごく一部に過ぎません。
他にどんな展示物があるのか?
アメリカ側はそれらにどんな解説を付けているのか?
本書で、青山さんが事細かに説明してくれています。
上の画像は、2015年3月18日放送の関西テレビ「アンカー」。
この時、中国共産党がカネの力で真珠湾の記念館にウソ展示をねじ込もうとしている、という話が青山さんからありました(書き起こしこちら)。
本書では、その後の変化も合わせ、真珠湾に浸透する中共の工作という面からのアプローチもなされています。
真珠湾の記念館には、たとえば「南京大虐殺」などといった言葉は一切なく、事実を記しているそうです。
中国があとで作った嘘については完全に無視しています。
このように、今のところアメリカ側はフェアな展示を貫こうと努力しているようですが、今後の保障はありません。
それほど中国はお金の力でどんどん侵蝕していっているのです。
ちなみに中国は「太平洋二分割論」どころか、2012年に、クリントン国務長官(当時)に対し、「ハワイの領有権を主張することもできる」と発言しています。
最後には、DHCシアターにも登場した、元軍人のディック・ジロッコさん(93歳)のインタビュー(今年7月下旬にとられたもの)が全文掲載されています。
それも和文だけでなく、原文(英文)も!
ディックさんは真珠湾攻撃の当日、まさに、真珠湾の基地に配属されていた人なので、その証言は大変貴重な資料です。
青山さんが本書で読者に最も訴えかけたいのは、この箇所ではないかと私は感じました。
青山さんの本(に限らず、テレビやラジオでの発言もそうですが)のすごいところは、新しい物の見方を提示してくれるだけでなく、読者それぞれに「私に何ができるだろう?」と考えさせてくれたり、「私にもできることがありそうだ!」と気づかせてくれる点だと思います。
……しかし、アメリカ陸軍博物館のショップで売られている「あれ」には驚きました。
日本でもほとんど売られてないのに、アメリカの、しかも真珠湾で売られているとは…!
かの国の観光客からクレーム来たりしないのかな?
来てるけど、突っぱねて置いてくれてあるのかな?
※拙ブログはAmazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になります(紹介している商品にお目当ての物がなくても、どれかを適当にクリックしてAmazonの中に入っていただき、そこから目当ての商品に検索などで飛んでいただき購入されれば、当方の報酬になります)。「寄付」的にご協力いただければ幸いです。
※拙ブログ関連エントリー(青山繁晴さんの真珠湾解説)
・14/6/12付:「アンカー」敗戦後の刷り込みが中韓の反日工作を招き寄せた…硫黄島と真珠湾レポから
・15/3/19付:「アンカー」陛下を都合のよい時だけ利用するリベラル派&中国がカネの力で真珠湾の記念館にウソ展示
・15/8/24付:ハワイにはあの戦争と日本への知られざる認識があった! DHCシアター「終戦の日と日本人」より
・15/9/30付:自前資源、真珠湾攻撃…思い込みや刷り込みの打破を! 青山繁晴「インサイト・コラム」生出演
※拙ブログ関連エントリー(青山繁晴さんの著書紹介)
・08/7/8付:「日中の興亡」
・09/8/16付:64年目の夏に読む青山さんの新刊&うじき氏親子の「戦争」
・12/1/6付:お子様にもお勧め「ぼくらの祖国」
・14/9/6付:英霊と私たちをつなぐ架け橋 「死ぬ理由、生きる理由 -英霊の渇く島に問う-」
・15/1/3付:日本国民だけが1945年の夏に佇んでいる 「ぼくらの真実」より
※拙ブログ関連エントリー(青山繁晴さんのテレビ番組での発言)
・【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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日本の真珠湾攻撃を中心に日米戦争をテーマとした記念館を、青山さんが水先案内人として、会員の方々をガイドしています。
展示物などのカラー写真も豊富に添えられています。
写真の数を数えてみたら、なんと124点もありました(図表は除く)。
青山さんのガイドには、展示物の説明だけではなく、最近の国際情勢の解説なども盛り込まれています。
他にも、たとえばハル・ノートにまつわる、通常の歴史学者とは異なる独自見解なども語られています。
さらに言えば、
「今日は土曜日なので、ほかの方もいっぱい来られていますから、迷惑にならないようにしましょう。わたしたちはマナーの悪い中国人観光客ではないので」
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まさにテープをそのまま文字に起こしたような感じで、臨場感たっぷりです。
途中、中国人ガイドに焚きつけられた日本人ガイドが見学を邪魔しにくるなど、ハプニングも発生します。
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この時も、太平洋航空博物館などいくつかの施設が紹介されていましたが、番組で放映されたのはごく一部に過ぎません。
他にどんな展示物があるのか?
アメリカ側はそれらにどんな解説を付けているのか?
本書で、青山さんが事細かに説明してくれています。
上の画像は、2015年3月18日放送の関西テレビ「アンカー」。
この時、中国共産党がカネの力で真珠湾の記念館にウソ展示をねじ込もうとしている、という話が青山さんからありました(書き起こしこちら)。
本書では、その後の変化も合わせ、真珠湾に浸透する中共の工作という面からのアプローチもなされています。
真珠湾の記念館には、たとえば「南京大虐殺」などといった言葉は一切なく、事実を記しているそうです。
中国があとで作った嘘については完全に無視しています。
このように、今のところアメリカ側はフェアな展示を貫こうと努力しているようですが、今後の保障はありません。
それほど中国はお金の力でどんどん侵蝕していっているのです。
ちなみに中国は「太平洋二分割論」どころか、2012年に、クリントン国務長官(当時)に対し、「ハワイの領有権を主張することもできる」と発言しています。
最後には、DHCシアターにも登場した、元軍人のディック・ジロッコさん(93歳)のインタビュー(今年7月下旬にとられたもの)が全文掲載されています。
それも和文だけでなく、原文(英文)も!
ディックさんは真珠湾攻撃の当日、まさに、真珠湾の基地に配属されていた人なので、その証言は大変貴重な資料です。
青山さんが本書で読者に最も訴えかけたいのは、この箇所ではないかと私は感じました。
この真珠湾展示館も、いちばん肝心なことは、アメリカが意外にも日本を褒めてくれているなぁという話ではありません。
原爆投下で大嘘をついてるアメリカ*1であっても、戦争責任は日本にだけあると刷り込ませる世論工作(WGIP)を遂行したアメリカであっても、日本軍と実際に向かい合った現場のこの真珠湾では、真っ直ぐに日本に向かい合う姿勢が貫かれていて、それがわたしたち日本人が思い込み、刷り込みを脱するための世界に類例がないほどの凄い助けになるということです。
たいせつなのは、わたしたちの自助努力です。
まずここに来て欲しいし、来られたら「アメリカにはいいところもある」で終わらせるのではゆめ、なくて、わたしたち自身と次の世代、次の次の世代の新しい生き方に繋げていただきたいのです。
そうすれば初めて、あの無残な世界大戦もほんとうに終わり、ここ真珠湾で命を落とした日本兵もアメリカ兵も報われると、ぼくは考えます。
(p.113)
*1「広島・長崎への原爆投下によりアメリカの力を見せつけることができたので、日本は『無条件降伏』を受け入れた。したがって、100万人の犠牲者(米兵)を出すはずだったINVASION(侵略)が必要なくなった」という趣旨の展示がアメリカ陸軍博物館にある。アメリカの小中学校の教科書にもそっくりなことが書かれてある。
青山さんの本(に限らず、テレビやラジオでの発言もそうですが)のすごいところは、新しい物の見方を提示してくれるだけでなく、読者それぞれに「私に何ができるだろう?」と考えさせてくれたり、「私にもできることがありそうだ!」と気づかせてくれる点だと思います。
……しかし、アメリカ陸軍博物館のショップで売られている「あれ」には驚きました。
日本でもほとんど売られてないのに、アメリカの、しかも真珠湾で売られているとは…!
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・12/1/6付:お子様にもお勧め「ぼくらの祖国」
・14/9/6付:英霊と私たちをつなぐ架け橋 「死ぬ理由、生きる理由 -英霊の渇く島に問う-」
・15/1/3付:日本国民だけが1945年の夏に佇んでいる 「ぼくらの真実」より
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Comments
しかし『アメリカ陸軍博物館のショップで売られている「あれ」』とは?凄く気になって来ました。
これって、保守からは程遠い政策ですよ
これについては、カリフォルニア大学名誉教授でアメリカ外交史の専門家のグレッグ・ハーケンという人が、今年の8月にワシントン・ポスト紙に掲載した「原爆投下 5つの俗説」という題名の記事の中でも触れています。
ちなみに、この人が書いた原爆に関する俗説は次の5つです。
・原爆が戦争を終わらせた
・原爆が50万人のアメリカ人の命を救った
・原爆のほかは日本侵攻しかなかった
・原爆投下前に日本に警告があった
・原爆でロシアに対する外交的有利さを得るようタイミングが図られたし、実際に初期の冷戦時には切り札となった
http://newsphere.jp/world-report/20150806-3/
アメリカ国内でも原爆投下の是非は一枚岩ではないようです。
まあ、原爆を落とさなくても日本は降伏するという意見は、大戦末期に既にアメリカ軍部内に存在していましたけど。
海軍作戦部長のアーネスト・キングは、1945年7月の統合参謀本部会議において、海上封鎖だけで日本は飢えて降伏すると主張していますし、後に大統領となるアイゼンハワーは、戦後の1950年にですが、当時原爆投下は不可欠ではなかったと考えていたと供述しています。
さらに日本人に偏見を持っていたと思われるウィリアム・ハルゼーですら、1946年という早い時期に「原爆投下は必要のない実験だった」と発言していますね。
その他にも、1945年8月にプロテスタント系の「クリスチャン・センチュリー」紙が投下を非難、9月にカトリック系のジェームズ・ギリス神父がやはり投下を非難、翌年の1946年には、キリスト教連邦協議会が「原爆投下は不必要で倫理的に弁護の余地はない」という趣旨の報告書を公表し、ニューヨークタイムズなど各紙に掲載したそうです。
上海の支配層の白人と奴隷と化している現地人が日本の侵攻の前後でどう変わったか、収容所でどう扱ったか、また、アメリカ黒人層やイギリス植民地のインド人など非白人層に対して、どのように日本がプロパガンダを仕掛けたのか、それに対する影響など、不勉強もありますが、ここまで細かく書かれていたのを初めて読みました。
戦争には負けましたが、日本のプロパガンダも成功していたんだな、まさに「勝負に勝って試合に負けた」のだと改めて思いました。
こちらの本も思い込みを払拭する機会になると思いますので、お勧めです。