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お子様にもお勧め「ぼくらの祖国」

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120116bokuranosokoku.jpg 青山繁晴さんの新著「ぼくらの祖国」。
 昨年末に発売されました。

 正月休みに読んで速攻で感想をUPしようと思ってたんですが、何せ遅読&遅筆なもので大幅に紹介が遅れてしまいました<(_ _)>
 
 「ぼくらの祖国」は大変読みやすい本です。

 文字は大きめで、難しい漢字にはルビも振ってあります。
 全体的に語りかけるような文章になっていて、まるで青山さんの講演を聞いているようにも感じられます。
 小学校高学年程度から無理なく読めると思います。

 「祖国」とは何か?
 なぜ戦後「祖国」という言葉が消えたのか?

 「平和」とは何か?
 戦後は本当に「平和」だったのか?

 「主権」とは何か?
 日本は主権国家として国民を守っているか?

 なぜ「国軍」でなく「自衛隊」なのか?
 なぜ「自衛隊」は北朝鮮に拉致された国民を救えないのか?

 他国では当たり前のことが、戦後日本では当たり前ではない。
 当たり前ではないことにすら気づかされていない。
 それはなぜ??

 それら「国」や「公」を考える上で基本的なことが分かりやすく解説されています。
 親御さんがお子さんに勧めてあげてほしい本です。

 もちろん大人の皆さんが読むにもふさわしい本です。

 福島第一原発構内の取材レポートや、硫黄島の取材レポートについては、関西テレビ「アンカー」などテレビメディアでも青山さんからお話がありましたが、この本ではもっと詳細が記されています。

 メタン・ハイドレートのお話もあります。
 震災後、メタン・ハイドレートの注目度は上がりましたが、実用化が進むどころか、逆に圧力が一段と強まっているそうです。

 なぜ日本は「資源のない国」という嘘に則った資源外交を、未だに続けなければならないのか?
 青山さんの重い問題提起です。

 この本を貫く背骨、それは、歴史の連続性を忘れてしまった戦後日本人への問いかけです。

 と同時に、分断されてしまった戦前と戦後の「日本人」をつなげたいという、青山さんの強い思いが込められています。

 ほんの60数年前、祖国を背負い、子々孫々のために戦い、傷つき、死んでいった方々がたくさんいます。
 ですが、平成の世を生きる私たちが、彼らの存在を意識することは普段ほとんどありません。

 この本で取り上げられている硫黄島の英霊もそうだし、沖縄の白梅学徒看護隊もそうです。
 (15歳前後の少女たちで構成された沖縄の学徒看護隊は、「ひめゆり」以外はあまり知られていませんが、全部で9つあります)
 
 「国」や「公」に尽くすことの尊さを、戦後民主主義教育の場では教えられてきませんでした。

 けれども、その精神を日本人は何もかも忘れてしまったのではなかった。
 平成の日本にも受け継がれていた。
 そのことを気づかせてくれたのが東日本大震災でした。

 たとえば南三陸町。

 津波が押しよせた防災庁舎で、最期まで職責を果たした二人の職員。
 遠藤未希さんと、未希さんの上司の三浦毅さん。
 二人は防災庁舎の二階にとどまって、「津波が来ます。逃げてください」と町民に呼びかけ続けました。

 南三陸町の被災地を歩いた青山さんは、こう綴っています。

 「ぼくは、色の淡い泥に、思いがけなく深く足をとられたとき、ふと、遠藤未希さんが南の少女たちに繋がり、三浦毅さんは南の英霊たちに繋がっていることを、希望のかすかな香りのように感じた」

 「遠藤未希さんも、三浦毅さんも、ぼくらと同じ敗戦後の教育を受けてきた。しかしそれをも貫いて、ふたりは白梅の少女たちや硫黄島の先輩たちに、真っ直ぐ繋がっている」


 硫黄島の英霊も、白梅の少女たちも、私たちにとっては会ったこともない、遠い存在の人たちに見えます。
 でも、本当は見えない糸でつながっている。
 時を超えてつながっている。

 私たちは彼らの「心」を受け継いでいる。
 そして次の世代にそれを受け継いでゆく責務がある。

 「ぼくらの祖国」は、そのことを改めて教えてくれました。



アマゾンの内容紹介やレビューも参考になさって下さい。

★残念ながら、「ぼくらの祖国」は現在品薄状態とのことです。
 青山さんのブログ、2012年01月12日 12時21分17秒:懸念がさっそく、現実になりました → みんなのサポートが凄い!によれば…
 版元によると、17日には増刷分が出回る見通しのとのことです。
 ただし、たったの5千部です。

 青山さんのブログは現在コメントが非公開となっていますが、この記事のみコメントが公開されており、「ぼくらの祖国」が購入できる書店についての情報交換の場になっています。購入を考えている方は参考になさって下さい。
 なお、品切れ状態だったアマゾンは在庫が入ったようで、16日夕方の時点で「4〜5日以内に発送」になっています。

★初版本を購入された方へ。
 2011年12月25日 03時29分23秒:その後の「ぼくらの祖国」 … and the Evening Starに、正誤表が掲載されています。

★京都あるいは大阪在住の方、サイン会が予定されてますよー(^o^)
 2012年01月05日 15時19分26秒:賀正  *そしてサイン会をお知らせします (ひとこと字句を書き直しました)によれば…
▼その「ぼくらの祖国」はとりあえず、サイン会が2つ、具体的に決まりました。
 京都と大阪です。
 東京でもきっとやれると思います。

 以下は、版元から来たメモをすこし短くしてアップします。

�1/22(日)14時〜
(JR京都駅前)「アバンティ・ブックセンター京都店」
 同店にて「ぼくらの祖国」お買上げの先着100名さまにサイン会参加整理券を配布中です。
   お問い合わせTEL:075−671−8987

�2/5(日)12時〜
(大阪・堂島)「ジュンク堂書店大阪本店」
 同店にて「ぼくらの祖国」お買上げの先着200名さまにサイン会参加整理券を配布中です。
   お問い合わせTEL:06−4799−1090

 お目にかかれるかたは、このサイン会でお会いしましょう。
 楽しみですね。

★その他、「ぼくらの祖国」にまつわる情報をお知りになりたい方は、青山さんのブログをまめにチェックなさって下さい。最近は更新頻度が高くなっています。


※拙ブログ関連エントリー(青山繁晴さんの著書紹介)
08/7/8付:「日中の興亡」
09/8/16付:64年目の夏に読む青山さんの新刊&うじき氏親子の「戦争」

※拙ブログ関連エントリー(青山繁晴さんのテレビ番組での発言)
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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Comments

おととい、近所の書店で注文しました。
(田舎なので入荷すらしていなかったという…)
届くのが、更に待ち遠しくなりました。

地方なので「アンカー」が見られず、
こちらの書きおこしには
大変の世話になっています。
本当にありがとうございます。感謝です。
とある地方の通りすがり | 2012/01/16 08:39 PM
くっくりさん、リンク設定お疲れさまです、色々大変ですね!

青山さんの情熱は本当に心を打ちます。あの熱い思いはどこから来るのでしょう。We all die in vain.我々の時代で全てが実現するとは思うな。私たちはあくまで未来の世代のために今なすべきことをするのだ、とおっしゃった言葉が頭に残っています。

応援クリック。在庫増えないのは何か意図でもあるんでしょうかね。
おれんじ | 2012/01/16 09:25 PM
Amazonに予約しておいたお陰で発売後すぐに届き、年内に読み終えることが出来ました。物語を読むようにテンポ良く読めましたが、全てフィクションであることを思い出したとき軽く戦慄を覚えました。ねたばれになるのでここには書きませんが、最後に引用された短歌も泣けます。
一刻 | 2012/01/16 10:48 PM
くっくりさん、いつもありがとうございます。
私も『ぼくらの祖国』読みました。本当に、いい本が出版されたと思いました。今、家人が読んでいます。
友人にも勧めました。
地道に広報活動?しようと思います。
こがらし | 2012/01/17 06:48 AM
おひさしぶりです。
前の投稿から大分経っていますが。

青山さんの『ぼくらの祖国』、初めて知りました。
当然、まだ書店で見かけた事も無く――品薄というなら、少し待とうと思います。

“日本人の心”。
私は、“途絶えずに、受け継がれてきた”とは、震災前から思っていましたよ。

と言うのは、『プロジェクトX』を挙げるまでも無く、その勤勉さ&直向きさの実例を紐解けば、分かる話の筈です。

私は、“歴史”――社会と言っても良いか――は、市井の人の“仕事の産物”と思っているし、その積み重ねこそ“文化”であると思います。

ただ、限界もある。
仕事が違えば好みも違う――その事から、人によっては受け取り方が変わる。
その事が、“自虐史観”を生み出す要因なのだと感じています。

アニメの業界が、評判の良い作品を生み出し続けても高評価に繋がらない現実は、まさにそれでしょう。
無論、“子供向けの娯楽”としてスタートした事でボタンの掛け違いが起き、それを変えられずにいるのも要因な訳で、そこを変える必要があるでしょう。

ところで。
エネルギー問題と言えば、原子力発電の問題になりますが。

私は、今後も作られ続ける様な機がします。
寧ろ、古い原発の置き換えと言う形でですが。

作られてからかなりの年月が経ち、その取り替えが必要になる事、そして――反原発派の人達の物言いを見ていて、どこか短絡的で、青山さんが挙げている様なメタンハイドレードの話すら持ち出そうとしない……“何でも反対”の体質が、相変わらずと感じる為です。

ただ、電力会社を始めとする、有力企業&組織もダメだと感じています。
組織の大きさの為か、“自分の事”ばかり考えたがる傾向が相変わらずと感じる為です。

もっともこれは、
「大きい会社に入れば、将来は安泰」
――と考えたがる求職者の心理も大きいし、そんな人達が会社入社=社会人となった所で考えは浅く、「日本の為に」と考えられるはずがありません。
それが、一連の企業不祥事に現れてもいるんでしょう。

最もそれ以前に、「受験の為の教育」に成り下がってきたツケが今現れてもいる訳で、変えるには時間が掛かるでしょうね。

ともあれ、「向き合うべき事」は沢山ある。
長い道程と成ろうけど、一つ一つ向き合っていきたい――と、考えていきたいと思っています。

長文、失礼しました。
Masaya | 2012/01/17 10:13 AM
くっくりさん、いつも読ませてもらってます。感謝しています。

そーですか、メタン・ハイドレートに圧力がかかっているのですか・・・
自前のエネルギーは日本人全体の長年の夢のはずです。
政治家や役人に顔が利く青山さんが絡んでいても進まないなんて、この国の上層部は利権屋ばかりなのですね。困ったものです。

ところで、日本の町工場で発明されたOHMASA-GASという、水を特殊な装置で分解して作った安定性のある安全な酸素と水素の混合ガスがあります。
こちらは経済産業省が無視しています。
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1325614649/l50 ←2ちゃんですいません (><)

この先、ネット人口が有権者の過半数になれば何とかなると思うのですが。。。
コスモゼロ | 2012/01/18 05:00 AM
昨日は良書ご紹介ありがとうございました。
アンカーのような番組を関東でできればいいのにできないことがすでに言論封鎖、共産国家レベルで異常です。
さて以下拾いものですがこれは犯罪ではないでしょうか…。



384 :可愛い奥様:2012/01/18(水) 20:38:53.04 ID:jRBdz8Aa0
214 可愛い奥様 2012/01/18(水) 18:01:16.75 ID:1g10X8Mm0
日本人が唖然とする犯罪行為!

韓国人は、こんな事しています。これは、何処の国でやっているのでしょう?
これ、犯罪ですよね・・・
図書館の地図の日本海に「東海シール」を貼りつける韓国人学生。

http://ameblo.jp/asuka-1020-umare/entry-11137288593.html
いつかスナフキン | 2012/01/19 09:53 AM

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“日本は資源がない国” という先入観のウソ 「ぼくらの祖国」 青山繁晴著  書評 | 青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ | 2012/01/21 04:55 PM
青山氏の新著「ぼくらの祖国」に関する「新刊JP」と「MSN 産経ニュース」の記事を見つけました。 下記サイトより転載致します。   ↓ 「新刊JP」 http://www.sinkan.jp/top/index.html?logo “日本は資源がない国”という先入観のウソ  2011年12月28日 16時配信 http://www.sinkan.jp/news/index_2421.htm...