震災から2年…陛下のビデオメッセージ放映までの経緯(付:政府式典に反対する団体・WBC台湾戦の震災義援金感謝プラカード)
未だ仮設住宅にお住まいの方々、故郷に帰りたくても帰れず避難生活を余儀なくされている方々、家族がバラバラになってしまった方々、今もなお大勢の被災者が苦しい思いをされています。
皆さんが一日も早く、「普通の生活」に戻られることを願ってやみません。
震災発生から5日後の3月16日に全国民に向け放映された天皇陛下の“ビデオメッセージ”を、読者の皆さんはよく覚えていらっしゃると思います。
そう、「平成の玉音放送」として後世に永く語り継がれるであろう、陛下の御言葉です。
この度の東北地方太平洋沖地震は,マグニチュード9.0という例を見ない規模の巨大地震であり,被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し,犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。また,現在,原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ,関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています。
現在,国を挙げての救援活動が進められていますが,厳しい寒さの中で,多くの人々が,食糧,飲料水,燃料などの不足により,極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。その速やかな救済のために全力を挙げることにより,被災者の状況が少しでも好転し,人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません。そして,何にも増して,この大災害を生き抜き,被災者としての自らを励ましつつ,これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。
自衛隊,警察,消防,海上保安庁を始めとする国や地方自治体の人々,諸外国から救援のために来日した人々,国内の様々な救援組織に属する人々が,余震の続く危険な状況の中で,日夜救援活動を進めている努力に感謝し,その労を深くねぎらいたく思います。
今回,世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き,その多くに各国国民の気持ちが被災者と共にあるとの言葉が添えられていました。これを被災地の人々にお伝えします。
海外においては,この深い悲しみの中で,日本人が,取り乱すことなく助け合い,秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。これからも皆が相携え,いたわり合って,この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。
被災者のこれからの苦難の日々を,私たち皆が,様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく,身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう,また,国民一人びとりが,被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ,被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。
この御言葉が放映されるまでにどのような経緯があったか、皆さんはご存知でしたか。
震災が起こった年の夏に発行された、徳間書店【TOWN MOOK 日本の天皇/国難と天皇の歴史】で、皇室ジャーナリストの松崎敏彌さんがその経緯を語っておられますので、要約して紹介します。
天皇陛下がビデオメッセージをテレビで放映することをお決めになったのは、放映の前日の3月15日でした。
この日の午前中、陛下は、前原子力委員会会長代理(当時。現原子力規制委員会委員長)の田中俊一氏を御所に招いてお話を聞かれました。
現場で原発の危機管理に忙殺されている関係者をお招きになることを差し控えられ、少しでも基礎知識を蓄え、後日現状説明をお聴きになる時の理解の助けにしたいとのお考えにそってお願いしたものだったそうです。
午後は安藤隆春警察庁長官(当時。2011年10月依願退官)から、被害状況の報告を受けられました。
そして、この時、陛下は、このような未曾有の時にあたり、御自身のお気持ちを国民に伝えたいとお考えになり、宮内庁長官、侍従長らとご相談の上、ビデオ収録による陛下のメッセージをテレビで放映することをお決めになったということです。
陛下はご自分とともに長い間、人々の喜び、悲しみに心を寄せられてこられた皇后陛下と、このビデオメッセージについて話し合われつつ、御言葉の作成を進められたそうです。
16日になると、栃木県にある御料牧場が一部被災し、野菜やミルク、ヨーグルト等、全く届かない状況であることが判明し、陛下は心配されましたが、そうした中、御所ではビデオ収録の準備が進められました。
(後に両陛下のご意向で、御料牧場で生産された卵・豚肉・サツマイモなど食料品が避難所に提供されました(読売2011年3月24日))
収録が開始されたのは16日の午後3時でした。
地震や原発の緊急ニュースと重なった時のことを両陛下とも心配され、緊急ニュースがある時は、それを優先させて放送してもらうことを、放映前に各局に依頼されました。
ビデオ収録をされた御所のお部屋は、13年前の平成10年、インドのニューデリーで開催された国際児童図書評議会(IBBY)第26回大会で皇后陛下が基調講演を送られたビデオ収録をされた際にも使われたお部屋でもありました。
そして、午後4時35分、陛下のビデオメッセージは、日本の大部分の放送局(在京テレビ局ではテレビ東京を除いた全局)で放映されました。
天皇陛下自らが肉声による御言葉を全国民に向けて語られるというのは、昭和20年(1945年)8月15日の昭和天皇の玉音放送以来、実に66年ぶりのことでした。
当時、昭和天皇が読み上げられたのは終戦の詔書で、国民に対して多大な影響を及ぼしたことは言うまでもありません。
そういった過去があった上で、今上陛下は、自らの意思で全国民に向けてメッセージを語られたのでした。
先に引用させていただいた御言葉の全文から、誰もが感じるのは、陛下のこの大震災への強い想いでしょう。
被災地の悲惨な状況に大変心を痛められたこと、復興の希望を心から願われていること、救援活動をされている人々へのねぎらい(何よりもまず自衛隊をねぎらわれたことは反響を呼びました)、そして、国民一人ひとりが苦難の日々を分かち合っていくことの大切さ。
特に最後の、「国民一人びとりが,被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ,被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」という御言葉は、国民全体に、この震災を「我が事」として捉えさせるのに十分でした。
内容はもちろんのこと、肉声で語られたことも大きな意味を持っていました。
陛下の御言葉に心を揺り動かされた国民は、当時、計り知れないほど多くいたと思います。
[画像は、共同通信社が日までに被災地をヘリコプターから空撮した動画「空撮でさかのぼる被災地」より]
が、あれから2年が経ち、今の私たちはどうでしょう。
震災のこと、被災者のことをすっかり忘れてしまっているのではないでしょうか。
メディア(全国紙・全国ネット局)もそうです。
3月に入ったあたりから、急に思い出したように震災特集を組んでいますが、それまではもうすっかり忘れてしまったような感じでした。
(特にテレビは短期集中的に特番をやっており、録画が追いつきません。分散して放送してほしい!(T_T))
思えば阪神・淡路大震災の時も、メディアは最初の頃こそ被災地の被害状況や被災者の苦悩を大きく伝えてくれましたが、すぐに取り上げなくなってしまったものでした……。
もっとも私も人のことは全く言えません。
震災発生からしばらくの間は、震災関連のエントリーを連日書き続けましたが、やがて日常、というか普段の政治の話題に戻っていき、震災をテーマにすることはほとんどなくなってしまいました。
あの日、陛下から賜った「国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ…」という御言葉を今一度胸に刻まなければ!と、自戒しているところです。
陛下は震災後、ご高齢をおして(昨年は心臓の手術も受けられました)何度も被災地を訪問され、被災者を励まし続けておられます。
また、ご自身のお誕生日の際など、折に触れ、被災者へのお心遣いとともに、国民全体に向け「震災を忘れるな、被災者に心を寄せよ」とメッセージを発し続けておられます。
遠く大阪の地に住む者として、被災地のために具体的に何ができるのかと問われると答えに窮するのですが、せめて時々は震災にまつわる記事を書き、読者皆さんの記憶にとどめるお手伝いができればと思っています。
なお、本日行われる政府主催追悼式典では、献花に際して国名を読み上げる指名献花に台湾を加えることが決まっています(産経2013.3.6 10:22)。
昨年の式典では、台湾代表を一般参加者として献花させ、座席も各国と国際機関の代表が並ぶ1階の来賓席ではなく、企業や民間機関の関係者を集めた2階の一般席という、酷い扱いをしました。
震災発生後、最も早く日本への支援を表明してくれ、さらに寄せてくれた義援金は各国最多の約200億円にも上ったというのに、民主党政権は支那への配慮を優先し、台湾を冷遇したのです。
(この問題は昨年、国会でも取り上げられました。起こしこちら)
今年はそれが改善されるということで、私も我が事のように喜んでいます。
そして、ああ、本当に政権が交代したんだな、自民党政権になったんだなと、こういうことからも改めて実感した次第です。
ところで、政府主催の追悼式典に反対している複数の団体が共同声明を出しています。
声明は3月7日付けで内閣府大臣官房宛に配達証明付郵送とメールで送られ、また、『東京新聞』『神奈川新聞』『朝日新聞』など、複数の新聞メディアにも声明の発信を知らせたとのことです(このことは某個人ブログさんに書かれてありますが、ここではあえてURLは載せません)。
共同声明の趣旨を読みますと、冒頭からいきなり天皇陛下を「天皇」と呼び捨てにしたり、どうもあっち系の匂いがします。
賛同団体を見ると……、案の定でした。
アジア連帯講座、国連・憲法問題研究会、浄土真宗本願寺派 真宗遺族会、全関東単一労働組合、多摩島嶼地区教職員組合、東電前アクション!、日韓民衆連帯全国ネットワーク、排外主義にNO!福岡、反安保実行委員会、反天皇制運動連絡会、「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会、『日の丸・君が代』の法制化と強制に反対する神奈川の会、福岡地区合同労働組合、許すな!憲法改悪・市民連絡会、連帯社、労働運動活動者評議会、労働者共闘(17団体)
……お腹いっぱい!(T_T)
やはり反原発と反日はつながってるんですね(-.-#)
最後におまけ。
ブログで取り上げ損なった「WBC日本対台湾の震災義援金感謝プラカード」、私のツイートから関連のものを掲示しておきます(表示されている時刻は仕様の問題で9時間遅れになっています)。
WBC日本、台湾に追いついて勝ち越されてを繰り返しての逆転勝ち。良い試合でした。鳥谷9回2アウト1点ビハインドでよく盗塁したね。実は途中で「台湾にだったら負けてもいいか」と何度も思いました。東日本大震災義援金お礼のプラカードが台湾のテレビで映ったらしくて良かった!
— くっくりさん (@boyakuri) 2013年3月8日
WBCで日本ファンが台湾が震災で多額の義援金を贈ったこと等への謝意を示す横断幕を用意しているとの情報と、中継で台湾代表と言ってくれることに注目し、台湾の歌手が「日本を侮辱するような標語を球場に持ち込まないで」とファンに呼びかけた。news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=201…
— くっくりさん (@boyakuri) 2013年3月8日
RT @5mm26 アメリカのテレビ局の映像では、WBC日本対台湾の試合の観客席で日本人の観客が台湾の義捐金に感謝するプラカードを掲げている姿を映して、震災以降の台湾の支援の経緯を解説してくれています!!
— くっくりさん (@boyakuri) 2013年3月8日
WBC台湾戦・東日本大震災義援金感謝プラカード情報。台湾のTVに映ったtwitter.com/johncagetw/sta… ドームのビジョンにアップで映ったtwitter.com/zaki_hmkc/stat… 山際澄夫氏は台湾テレビから取材p.twipple.jp/eW6jt
— くっくりさん (@boyakuri) 2013年3月8日
昨日の中央日報、WBC日台戦の前にこんなこと書いてた(-.-#) japanese.joins.com/article/132/16…「日本と台湾・中国は最近、尖閣諸島をめぐり紛争中だが、外交葛藤がグラウンドに移る様相だ」「両国は領有権問題で武力衝突直前の状態にあり、緊張感が漂っている」
— くっくりさん (@boyakuri) 2013年3月9日
サーチナが台湾メディア・TVBSの記事を紹介。baseball.yahoo.co.jp/wbc/news/detai…「日本人は台湾民衆の温かい支援に感銘を覚えて感謝し、台湾を応援するプラカードも掲げていた。敵であり友である関係、こんなシーンはおそらく日本―台湾戦でしか見られないだろう」
— くっくりさん (@boyakuri) 2013年3月10日
WBC台湾戦・東日本大震災義援金感謝プラカード、台湾のニュース番組で報道。youtube.com/watch?v=2Ihd28… 画像はこちらから頂きました。nyliberty.exblog.jp/20128301/ twitter.com/boyakuri/statu…
— くっくりさん (@boyakuri) 2013年3月10日
台湾は日本に敗れたあと敗者復活戦に回りましたが、9日のキューバ戦に敗れ、残念ながらWBC敗退となってしまいました。
一方、わが日本は10日のオランダ戦で大勝。決勝ラウンド進出が決まりました。
こうなったら台湾の分まで日本代表の皆さんには頑張っていただいて、ぜひ三連覇していただきたいです!
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※拙ブログ関連エントリー(震災関連から抜粋)
・11/4/2付:天皇皇后両陛下が避難所ご訪問 このような方々を戴けた日本人の幸運
・11/4/4付:独特の災害史観を持つ日本人は何度も立ち向かい乗り越えてきた
・11/4/23付:画像で見る東日本大震災 - 希望 -
・11/4/28付:「アンカー」福島第1原発構内と所長を青山が取材 最大の問題は5・6号機
・11/5/2付:3月11日に天皇皇后両陛下がなされた事
・11/5/21付:-言葉の力 - PRAY FOR JAPAN&朝日新聞縮小版東日本大震災
・11/6/18付:保守系識者諸氏が見た震災(2)
・11/9/10付:自衛隊を鼓舞した被災地の子供たちの手紙
・11/9/20付:後世へ残したい!陸前高田の女子高生の震災体験談
・12/3/12付:震災1年で陛下のお言葉…これからも被災地に心を寄せていきましょう
※拙ブログ関連エントリー(外国人から見た日本と日本人から抜粋)
・11/3/15付:【東日本大震災-1】外国人から見た日本と日本人(22)
アメリカ、中国、韓国、ロシア、イギリス、インド、ベトナム、パキスタン、台湾、トルコ、ポーランド、その他(カナダ、チリなど)
・11/3/22付:【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)
アメリカ、台湾、チベット、中国、韓国、シンガポール、インドネシア、バングラデシュ、タイ、パラオ、リトアニア、ロシア、クロアチア、アフガニスタン、オーストラリア、フランス、スペイン、カナダ、イギリス、イスラエル、ドイツ
・11/3/28付:【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)
アメリカ、台湾、韓国、中国、香港、ロシア、モンゴル、タイ、スリランカ、パキスタン、ペルー、ブラジル、パラグアイ、イギリス、エジプト、ギリシャ、マレーシア、メキシコ
・11/4/16付:【東日本大震災-4】外国人から見た日本と日本人(25)
アメリカ、イギリス、中国、フィリピン、タイ、インドネシア、ロシア、セルビア、ポーランド、イタリア、チュニジア、その他(韓国、マレーシア、カナダなど)
・11/4/25付:【東日本大震災-5】外国人から見た日本と日本人(26)
アメリカ、グルジア、トルコ、エジプト、台湾、タイ、パキスタン、モルディブ、クウェート、サウジアラビア、カタール、イタリア、フランス、ブラジル、パプアニューギニア、その他(フィリピン、スペイン、ベトナム、シンガポール、スペイン、ドイツ、スロバキア、イギリス、アイルランド、中国、スリランカ、インド、ウクライナ、ロシア、インド)
・11/6/6付:【東日本大震災-6】外国人から見た日本と日本人(27)
モルディブ、インドネシア、パプアニューギニア、タイ、台湾、チベット、ウイグル(東トルキスタン)、中国、アメリカ、オーストラリア、フランス
・11/7/11付:【東日本大震災-7】外国人から見た日本と日本人(28)
アメリカ、インドネシア、台湾、中国、ロシア、イギリス、フランス、デンマーク、ギリシャ、ルーマニア他、カナダ
・11/8/6付:【東日本大震災-8】外国人から見た日本と日本人(29)
アメリカ、ドイツ、イギリス、エチオピア、スウェーデン、香港、中国、台湾、その他(オランダ、南アフリカ)
・11/10/18付:【東日本大震災-9】外国人から見た日本と日本人(31)
ドイツ、トンガ、マリ、エチオピア、モルディブ、アメリカ、イギリス、スペイン、韓国、イラン、ネパール、中国、台湾
・12/1/7付:【東日本大震災-10】外国人から見た日本と日本人(32)
アメリカ、イギリス、台湾、カナダ、トルコ、ブータン、イタリア、レバノン、他
・12/3/17付:【東日本大震災-11】外国人から見た日本と日本人(33)
イギリス、アメリカ、スウェーデン、メキシコ、カナダ、イスラエル、台湾、スイス、オーストラリア、ウクライナ、インドネシア、シンガポール、ジャマイカ、ドイツ、他
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
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Comments
天皇陛下のお言葉が最善のものであったと思います。
陛下の細やかなお心づかいをご紹介下さり有難うございます。
同時期に、どう見ても自身のパフォーマンスを優先しようとした愚かな男がいたことは
あわせて思い出すのが嫌な話ですが、それもやはり忘れるべきではないと思います。
いまだに30万人を越す方々が避難生活をされていることも、災害の教訓も、
忘れるべきことではないと思いますが、
敢えて誤解を恐れずに書かせていただきますと、
私達が「普通の生活」を続けていくことは、決して被災者の方たちに対する
冒涜にはならないと思います。
むしろ、変に力んで「被災地が!被災者が!」と騒ぐ人たちの中には
それを何か別の目的の為のダシに使っているのではないか?と
思いたくなるような例も見受けられ、それこそが被災された方々に対する
冒涜であるような気がする時もあります。
くっくりさんが「被災者を忘れていないか?」と言われているのは、
もちろんその類のことではないと承知はしているつもりです。
政府が追悼式典をしたり、国民が黙祷するのは当然であって、
文中紹介されている団体?については、
塩川正十郎氏のあの有名なセリフを思わず言いたくなりますね(笑)
台湾とは良い試合が出来たようですね。
スポーツも、国際関係も、いつもこのように爽やかであって欲しいものです。
同じ日本人として忘れることができない日。
東京にいても出来ることを変わらずに支援し続けたいと思います。
ところで昨日日本vsオランダ観戦の帰り、東京ドームのゲート内で
『日本頑張れ』などのプラカードを掲げている台湾の方々を見かけました。
こんな寒い中でしかも、その日、台湾の試合が無いにも関わらず!
本当に嬉しかったので勇気を出してお礼を言いました。
素敵な笑顔で握手してくれました。
民族を超えるものがある、ってそういうことなんですね。
台湾、ますます好きになりました!!
あの大震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災地の復興を心からお祈り申し上げます。
天皇陛下のお言葉の放送を私はビデオに残しています。ときおり、そのビデオを拝見して、いろいろなことを思い考えます。そしてがんばろう、と思うのです。
思いを寄せることの大切さは、皇后陛下もよくお話になっていますね。
出来ることは小さいけれども自分なりにやっていきたいと思います。
今日の式典で台湾の方々の待遇をきちんとしてくれたことだけでも、政権交代の大きな意味があったと思います。
台湾は大事な国、これからも大切にしていくべき国ですね。
陛下のメッセージ、実は阪神淡路の時にも計画されていたということをご存知でしょうか?
私的憂国の書さんに、重要な情報があります。http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-596.html
腐ったメディアによって、国民には届かなかった陛下の思い…。
今日もパン屋で買い物をしていたら、工事の電気の使いすぎとかで2回も停電がありました。
原発事故で放射性物質が降ってきたため、草木のゴミ出しにも気を使う日々で、はるかに深い傷を負った東北の復興を思うと気が遠くなりそうです。
震災や原発事故を忘れる日は一日もありませんが、やはりご家族をなくされた方や帰宅のままならない方へ思いをはせる事の難しさは感じます。
その上で「なるべく普通に生活すること」も自分に出来る事の一つといい聞かせ、震災からおよそ一ヶ月半後には観光客が激減していた隣県へと出かけました。
ふと気づいてみれば、地元では屋根瓦の補修を待つ青いビニールシートはほとんど見かけなくなり、建て替えられた新しいお家も増え、街が生まれ変わりつつあるのを感じます。
でもこうした変化は地区住民でもつい忘れてしまいがちで、今公民館で震災直後と現在を比較した写真展をやっているほどです。
陛下は「国民一人びとりが、〜長く心を寄せ」とおっしゃられた・・・でもそれは絶えずでなくてもいいのではないでしょうか。折りにふれ関心を寄せて日本の再生を共に感じていけたら、と、僭越ながら東北と東京の間で考えました。