「諸君!」「正論」より富田メモで識者見解
細切れぼやきは、積水名刺事件、アリラン中止、北が南に発砲など。
まずは表題の件。
本日は保守系オピニオン誌『諸君!』『正論』の発売日。
富田メモについて識者の見解が来てますので紹介します(一部引用)。
原稿締切日間際に飛び出したメモということで、各識者とも本題とは別に少し触れた程度のものが多いです。
まずは表題の件。
本日は保守系オピニオン誌『諸君!』『正論』の発売日。
富田メモについて識者の見解が来てますので紹介します(一部引用)。
原稿締切日間際に飛び出したメモということで、各識者とも本題とは別に少し触れた程度のものが多いです。
■『諸君!』9月号 京都大学教授・中西輝政
<金正日の「戦略的射程」を見極めよ>
■『諸君!』9月号 ジャーナリスト・徳岡孝夫
<昭和天皇の「A級戦犯」批判を持て囃(はや)す愚>
■『正論』9月号 高崎経済大学教授・八木秀次
【cross line(コラム)】<不敬を承知で申し上げる>
■『正論』9月号 ノンフィクション作家・上坂冬子
<靖国問題の誤解を解く 歴史を知らない人々の靖国問題>
■『正論』9月号 日本会議専任研究員・江崎道朗
<「富田元宮内庁長官メモ」の政治利用は許されない 靖国をめぐる「妄言・暴言」集>
富田メモ論争、このままじゃ決着つかないでしょうね。
先日の『たかじんのそこまで言って委員会』で宮崎哲弥さんが言っていたように、やはり日経は全文一気に公開すべきだと思います。大変な量かもしれませんが、データ化している(CD-ROMに保存してる)そうですからネット上で簡単に公開できるでしょう。
日経はメモ(日記)の他の部分を今後、随時連載という形で小出しにする予定らしいですが、最初の出し方が出し方でしたから(政治利用バレバレ)、「自分たちに都合の良い箇所だけを小出しに公開していってるんじゃないの?」てな疑惑は拭えないと思います。
つーか、日経が情報を今後小出しにしてくるのがわかってるから、右も左もそれが出てくるまでは断定的なことが言いにくい、様子見せざるをえない、という状況にある種陥ってるみたいですよね。
日経からメモ(全文?一部?)を見せられ、「これは本物」とお墨付きを与えた秦郁彦さんら昭和史の専門家の方々にとっても、国民に向けて全文公開してもらった方がありがたいんじゃないでしょうか。
彼らがメモ否定論者(メモが富田氏直筆なのは認めるものの内容に疑義を唱える人たちを含む)を論破できないとしたら、メモが現在まであの箇所だけしか公開されていないことに大きな理由があると思えるから。
未公開の部分には、メモを読み解く上で重要な箇所が含まれているようですが(だからこそ日経は小出しにしていく腹づもりなのでしょう)、メモを見せられた専門家らは、日経サイドから商売上の理由で「未公開部分についてはまだ口外しないでくれ」と止められてるんじゃないでしょうか。
となると彼らも「メモ全部公開しろよ、日経!」と歯ぎしりしているでしょうね。メモが全部公開されれば、「ほら何頁にこう書いてあるでしょ、だからあのメモはやはりこう読み解くのが正解なんですよ」と否定論者を堂々と論破できますから。
前にも書きましたが、メモ論争とは別に私の気持ちはすでに決まってます。
昭和天皇のご意見は敬意を持って拝聴しますが、やはり首相は靖国参拝すべきだと思います。国のために亡くなった方々との約束を破ってはいけないと思うからです。
8月を迎え、各マスコミとも「静かな夏を」てな感じの社説や論評を出す動きがより高まるでしょうね。毎年思うわ。「あんたらホントにそれを願ってるのか。率先して騒いでるくせに」って。
ちなみにFNNの世論調査(7/29〜30実施)によれば、「靖国問題をポスト小泉選びの争点とすることに賛成か反対か」という問いに対して、賛成は22.7%、反対は60.1%。
日経、朝日をはじめ「靖国」を争点にしたくてたまらない皆さん。世論も「静かな夏」を願ってるんですよ。
※富田メモまとめサイト
・天皇A級戦犯発言報道に関する簡易まとめサイト
・楽韓Web−日経新聞 昭和天皇A級戦犯合祀に不快感 疑惑まとめサイト
※富田メモを扱っているブログ
・Let's Blow! 毒吐き@てっく
・極右評論
・coool!
※その他関連リンク
・徒然なるままに@甲斐田新町 『昭和天皇の御意志』と所謂『A級戦犯』合祀 其の六(7/24『ムーブ!』富田メモについての起こし)
・『この世の眺め ─亀井秀雄のアングル─』>天皇メモの読み方
※拙ブログ関連エントリー
・7/21付:昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感?
・7/22付:富田メモ社説&福田が梯子外した!?
・7/23付:産経抄かと思ったら天声人語だった
・7/24付:「サンプロ」富田メモ
・7/25付:「ムーブ!」福田不出馬、安倍政権の難題、『韓半島』、富田メモ
・7/26付:朝日変節まとめ(細切れぼやきで富田メモについて勝谷さん見解)
・7/27付:日経の次はテレ朝、朝日新聞も当然援護射撃
・7/31付:「たかじん委員会」富田メモ疑惑
・・・・・・細切れぼやき・・・・・・
■<大阪>積水ハウス在日社員 差別発言で顧客訴え
このニュースを聞いた時に私が最初に思ったことは、「客から物的損害を受けたとかで裁判起こすならわかるけど、こんなことで裁判起こすって?しかも会社も全面的にバックアップって?理解できんな〜」というものでした。
私も昔ちょこっと営業や接客の仕事してたけど、客からの差別的発言(セクハラが主)はしょっちゅうでした。もし私が客相手に裁判起こすなんて言ったら、会社はバックアップどころか即日クビにしたでしょう。
時代も変わったということ?それとも積水ハウスが異常なだけ?
つーか、バックに妙な団体がついてるという話が早くも飛び出してますね。詳しくは、てっくさんのブログを。
※参考ブログ
・Let's Blow!毒吐き@てっく>8/1付:積水名刺事件
・Let's Blow!毒吐き@てっく>7/31付:積水・ハングル名刺恐喝事件
・mumurブルログ>8/1付:単なる物語であって特定の団体とは関係のないエントリー
■その他気になった記事
・アリラン中止、日本の対北制裁効果 観客動員できず
万景峰号を止めた効果がさっそく。
・北発砲、非武装地帯で銃撃戦 韓国軍、警戒態勢強化
「北発砲はラブコール、寛大に対処を」by山崎拓?(^_^;
(話のわからない人はここを)
・産経<断>「韓流」ネットニュース到来
こういうのがさりげなく載るから産経スキ!(≧∇≦)
■「お気楽くっくり」を更新しました。
先に言っときます。○○○ファンの皆さん、ごめんなさい<(_ _)>
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<金正日の「戦略的射程」を見極めよ>
金正日のミサイル乱射から、僅か半月後の七月二十日、なぜか経済専門紙の「日本経済新聞」が狙いすましたかのように、朝・夕刊ぶち貫きの一面トップで報じたのが、昭和天皇が崩御の数カ月前、「A級戦犯」の靖国神社合祀に不快感を示され、それが合祀後に親拝をなさらなくなった理由だとする「富田メモ」(元宮内庁長官・富田朝彦氏の手帳メモ)の“ニュース”であった。富田氏によるそうした「メモ」があるという噂はすでに広く流布していたから、やや大げさな取り上げ方ではあるが、たしかにそれは時節柄、目を引く“ニュース”ではあった。本稿の〆切り間際に飛び込んできたため、この“ニュース”については取り急ぎ次の三点を指摘しておくにとどめたいと思う。
第一点は、たしかにメモの文面は昭和天皇の「A級」合祀への抵抗感から参拝を中止された経緯を記録するものと思われるが、その場合はやはり「松岡(洋右)」と「白取(白鳥敏夫)」という三国同盟推進コンビの文官でかつ獄中病死者までを合祀したことへの昭和天皇の違和感が際立っている点である。言い換えると、天皇の命令に忠実に従っていわば「身代り」の形で処刑されたり獄死したりした東条英機や東郷茂徳ら「A級戦犯」への昭和天皇の見方は必ずしも明らかとなっていない。このことをまず特筆しておくべきであろう。昭和天皇の松岡(及び白鳥)観が、即、「日経」がアピールしようとしている「A級」分祀論と結びつけられて受取られるとすれば、明らかに牽強付会と言わねばならない。
第二にこの「富田メモ」なるものの史料としての検証が十分になされているか明らかでない点である。一部には昭和天皇の元侍従長・徳川義寛の手記と「同趣旨」だから信憑性が高い、という評があるが、その分析は次元の違うものを結びつけており、やや強引であろう。そもそも「手帳メモ」という形をどう評価したらよいのか、また手帳の中に「貼り付け」られた用紙の検証はどうなっているのか。(富田氏の)死後三年目の流出という、史料としては「中途半端」な時間的ギャップをどう考えるか。この「富田メモ」の中に他の靖国言及部分はあるのか、あればその間の関係はどうなっているのか。なかんずく、この「メモ」の入手経路は?とくにそこでどんな遣り取りがあったのか。これらは「メモ」の史料としての信憑性を評価する重要なカギなのであるが、本稿執筆の時点では、それらが一切明らかにされておらず、ただセンセーショナルに報じられているだけであることが気になる。
以上の二つの点と共に、より大きな問題は「なぜ、このタイミングなのか」という疑問である。これが政界の一部に出ている「A級」分祀論に結びつけられるなら、間違いなくそれは悪質な「天皇の政治利用」に当る、と言わなければならないだろう。さらに重大な点は、「八月十五日」まで一カ月を切った、そして「九月二十日」まで丁度、二カ月という、まさにこの時点で文字通り飛び出してきたことに、きわめて強い「政治性」を感じざるを得ない。そこに何らかの意味で国際的な背景があったのか、なかったのか、今後、入手経路その他と共に、これら重大な疑問点について十分に明らかにされなければならないだろう。
■『諸君!』9月号 ジャーナリスト・徳岡孝夫
<昭和天皇の「A級戦犯」批判を持て囃(はや)す愚>
昭和天皇は昭和六十三年四月二十八日に「私は、或る時に、A級(戦犯)が合祀され、その上、松岡、白取(ママ)までもが。(中略)だから、私はあれ以来参拝していない、それが私の心だ」と仰ったらしい。宮内庁長官・富田朝彦の同日の手帳にそう書いたメモが貼り付けてあったと「日経」は報じた(七月二十日付)。富田は昭和天皇の御言葉を覚え、あまり時間の経たぬうちに記録したのだろう。
右の引用のうち(中略)の部分には、戦犯合祀についての陛下のお気持ちが書いてある。筑波藤麿宮司は慎重に判断してA級戦犯合祀をしばし差し止めたのに、松平慶民宮内相の子で靖国の宮司になった松平永芳はさっさと合祀してしまった。親の心子知らずだというふうなことがメモしてある。
メモが正確に御言葉を写しているものとすると「A級戦犯の合祀は、できれば遠慮すべきだった」という意見を、昭和天皇は持っておられたのだろう。
しかし御言葉のニュアンスを汲むと、昭和天皇の仰りたかったことは松岡洋右、白鳥敏夫を神として靖国神社に奉ってしまったことへの憤りの方にある。
松岡洋右(一八八〇〜一九四六年)は自信過剰、独断専行の男だった。「日本の外交は俺に任せろ。アメリカ人のことは俺が一番知っておる」と言わんばかりの自信家だった。
「満蒙は我が国の生命線なり」と宣言し、日本軍の満州撤退を求めるリットン報告書に反発して国際連盟を脱退したときの首席全権は松岡だった。第二次近衛内閣の外相として大東亜共栄圏の建設を唱え、日独伊三国同盟を結んだのも彼である。さらに日ソ中立条約に調印、ソ連と手を握ってアメリカの参戦を阻止しようとした。幣原外交の親米英路線に真っ向から反対、さながら日本を動かす帝王のごとき観があった。戦後A級戦犯として起訴されたが、病死した。
白鳥敏夫(一八八七〜一九四九年)も強引で強硬な外交官だった。省内の革新官僚を率いて軍部と手を結び、威勢のいい情報部長だった。イタリア大使として、松岡外相の三国同盟締結のために活躍した。東京裁判でA級戦犯、終身禁固刑の判決を受けたが、獄中で病死した。松岡とともに、靖国に眠っている。
二人とは正反対に、昭和天皇は熱烈な英米派で、とくに皇太子時代の訪欧の「解放」の体験もあり、英王室への親近感と英国への思い入れは偏愛に近いものがあった。
対英米開戦に最後まで抵抗した昭和天皇の努力のさまは、多くの証言によって知られている。昭和天皇から見ると、日米交渉がにっちもさっちもいかなくなった時点で首相になり、毒をもって毒を制す(軍人をもって軍部を抑える)ため起用されサイパン陥落までの政権を担当した東条英機などは、松岡や白鳥に比べれば、忠義の臣だった。
昭和天皇の意を体して日米交渉のいきがかりを「白紙還元」しようとした東条は、いわゆる「狂瀾を既倒(きとう)に廻(かえ)す」ことができなかった。日本は戦争に突入し、戦況の悪化とともに東条は辞任した。彼の慰霊になら、昭和天皇は躊躇なさらなかっただろう。私が「その上、松岡、白取(ママ)までも」に重点があると言うのは、それが理由である。
■『正論』9月号 高崎経済大学教授・八木秀次
【cross line(コラム)】<不敬を承知で申し上げる>
そして、この度の「A級戦犯 靖国合祀 昭和天皇が不快感」との大見出しが躍った『日本経済新聞』七月二十日付朝刊報道である。その後のマスコミ各社の報道も含めてまさに「鬼の首を取った」かのような大騒ぎである。『朝日新聞』は早速、二十一日付朝刊で「A級戦犯合祀 昭和天皇の重い言葉」などという社説を掲げ、「現在の天皇陛下も、靖国神社には足を運んでいない。戦没者に哀悼の意を示そうにも、いまの靖国神社ではそれはかなわない。/だれもがこぞって戦争の犠牲になった人たちを悼むことができる場所が必要だろう。それは中国や韓国に言われるまでもなく、日本人自身が答えを出す問題である。そのことを今回の昭和天皇の発言が示している」と書いている。昭和天皇でも靖国神社は戦没者追悼の場に相応しくないとおっしゃってるではないか、これは日本人の主体的な判断だぞ、との物言いである。
しかし、つくづく思うが、どうして日本人は主体的な判断ができないのだろう。外圧のことではない。国旗国歌も、皇位継承も、靖国神社も、「天皇陛下のご意向」を持ち出さなくても、十分議論できる。いや、持ち出してはならない問題であろう。国民が主体的に判断すべき事で、「天皇陛下のご意向」がどうだからという問題ではそもそもないはずだ。
敢えて不敬を承知で言えば、私は今回の「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」との昭和天皇のご発言に−それがご真意だとすれば−、少々違和感を持った。ご本人が松岡洋右と白鳥敏夫のことをたとえお嫌いでも、だからと言って靖国神社へのご親拝自体を中止されるのは飛躍がありすぎるのではないかと思ったのだ。靖国神社は別に松岡・白鳥の二人だけを祀っているわけではない。二百六十万余という名も無き多くの方々が祀られている戦没者慰霊の中心施設である。松岡・白鳥に対する昭和天皇のお気持ちは分かるが、ではそれ以外の英霊はどうなるのか。
国防とはある時代のある世代が国家の存続のために尊い生命を犠牲にする崇高な行為である。それゆえ後の世代が戦没者を感謝・顕彰・追悼・慰霊しなければならない。もしそれがなければ、国難が訪れた場合に誰が自分の生命を国のために犠牲にすることがあるだろうか。一連の“靖国潰し”は実はこの辺を狙っているのではないかというのが私の持論だが、日本の次の世代が二度と国のために立ち上がることがないようにとの狙い、言い換えれば、日本国民から国防意識を決定的に奪おうとの考えによって、首相や閣僚の靖国神社参拝が非難されているのだ。
天皇も同様である。日本の歴史の連続性を体現される天皇が靖国神社に参拝されなくなれば、国防の根幹は揺らいでしまう。その意味では松岡・白鳥への個人の気持ちはどうあれ、「天皇」のお立場としては靖国神社参拝を中止されるべきではなかったのではないかと思うのだ。
■『正論』9月号 ノンフィクション作家・上坂冬子
<靖国問題の誤解を解く 歴史を知らない人々の靖国問題>
昭和天皇がA級戦犯の靖国合祀に不快感を示しておられたという記事が出た(七月二十日付、日経朝刊)。富田朝彦元宮内庁長官のメモのかたちで松岡洋右元外相、白鳥敏夫元駐伊大使が名指しであげられている。いま合祀か分祀かで話題の中心となっているのは処刑された七人のA級戦犯が中心だが、松岡、白鳥は二人ともA級戦犯として勾留中に病死しているから、この問題とは直接関係ない。
だから東条はじめA級戦犯を分祀しろと結論づけるのは早計だ。東条元首相が天皇をかばいぬいて、戦犯リストに入らぬよう努力したことと辻褄があわなくなる。その様子はフィルムで残っているからまちがいない。病死した二人のA級戦犯を天皇が名指しで批判していたという事実が、A級戦犯の分祀につなげられるとすれば早トチリというものだ。
■『正論』9月号 日本会議専任研究員・江崎道朗
<「富田元宮内庁長官メモ」の政治利用は許されない 靖国をめぐる「妄言・暴言」集>
この「分祀」問題で、七月二十日朝、我が国に激震が走った。日本経済新聞が朝刊の一面トップで「A級戦犯 靖国合祀 昭和天皇が不快感」とする記事を掲載したからである。記事によれば、昭和六十三年、昭和天皇が「A級戦犯」合祀に不快感を抱かれ、「だから私あれ以来参拝していない それが私の心だ」と語っていた、とする「メモ」を、当時の宮内庁長官の富田朝彦氏が遺していたという。
まず問題にしなければならないことは、宮内庁長官という重職にあった方がなぜこのような重大な内容について非公式の「メモ」を作り、それを手帳に貼り付けたまま放置していたのか、ということである。ご発言を政治利用されないよう、皇室をお守りするのも宮内庁の役割であるはずなのに、逆に側近として立場上知りえた「非公式のご発言」を記録し、勝手に公開することが許されるならば、誰が皇室をお守りするのか。
「A級戦犯」分祀という自らの政治主張を正当化するために、非公式のご発言を政治利用する一部マスコミと、それに結果として協力した富田長官の関係者に対して強い憤りを感じずにはいられない。政府は、宮内庁関係者の守秘義務に関する対策を是非とも検討すべきである。
同時に、「メモ」の内容については慎重に検討すべきであって、「『昭和天皇が参拝しなくなったのはA級戦犯合祀が原因ではないか』との見方が裏付けられた」(同紙七月二十日付朝刊)などと速断すべきではない。
少なくとも「戦犯」合祀に関して言えば、『木戸幸一日記』によると、昭和天皇が「戦争責任者を連合国に引渡すは真に苦痛にして忍び難きところなるが、自分が一人引受けて退位でもして納める訳には行かないだろうか」(昭和二十年八月二十九日)、「(「A級戦犯」は)米国より見れば犯罪人ならんも我国にとりては功労者なり」(十二月十日)とおっしゃられている事実を踏まえて慎重に検討すべきである。
また、合祀後も、春秋の例大祭に際して昭和天皇から勅使を戴いてきたことや、昭和天皇の弟宮である高松宮殿下や三笠宮殿下を始めとする皇族方がたびたび御参拝になっている事実も重く受け止められるべきである。昭和天皇が「A級戦犯」合祀に反対して参拝をとりやめられたのならば、合祀後も、皇族方がご参拝になられるはずがないからである。
なお、「メモ」を受けて、靖国神社の松平永芳宮司が勝手に「A級戦犯」を合祀したかのような意見を述べる方がいるが、事実と異なる。靖国神社は、政府から送られてきた「名簿」に基づいて合祀される方のお名前を記した「上奏簿」を作成し、それを宮中にお届けした後、合祀を行ってきているからである。ことは重大であるだけに慎重な検討が望まれる。
富田メモ論争、このままじゃ決着つかないでしょうね。
先日の『たかじんのそこまで言って委員会』で宮崎哲弥さんが言っていたように、やはり日経は全文一気に公開すべきだと思います。大変な量かもしれませんが、データ化している(CD-ROMに保存してる)そうですからネット上で簡単に公開できるでしょう。
日経はメモ(日記)の他の部分を今後、随時連載という形で小出しにする予定らしいですが、最初の出し方が出し方でしたから(政治利用バレバレ)、「自分たちに都合の良い箇所だけを小出しに公開していってるんじゃないの?」てな疑惑は拭えないと思います。
つーか、日経が情報を今後小出しにしてくるのがわかってるから、右も左もそれが出てくるまでは断定的なことが言いにくい、様子見せざるをえない、という状況にある種陥ってるみたいですよね。
日経からメモ(全文?一部?)を見せられ、「これは本物」とお墨付きを与えた秦郁彦さんら昭和史の専門家の方々にとっても、国民に向けて全文公開してもらった方がありがたいんじゃないでしょうか。
彼らがメモ否定論者(メモが富田氏直筆なのは認めるものの内容に疑義を唱える人たちを含む)を論破できないとしたら、メモが現在まであの箇所だけしか公開されていないことに大きな理由があると思えるから。
未公開の部分には、メモを読み解く上で重要な箇所が含まれているようですが(だからこそ日経は小出しにしていく腹づもりなのでしょう)、メモを見せられた専門家らは、日経サイドから商売上の理由で「未公開部分についてはまだ口外しないでくれ」と止められてるんじゃないでしょうか。
となると彼らも「メモ全部公開しろよ、日経!」と歯ぎしりしているでしょうね。メモが全部公開されれば、「ほら何頁にこう書いてあるでしょ、だからあのメモはやはりこう読み解くのが正解なんですよ」と否定論者を堂々と論破できますから。
前にも書きましたが、メモ論争とは別に私の気持ちはすでに決まってます。
昭和天皇のご意見は敬意を持って拝聴しますが、やはり首相は靖国参拝すべきだと思います。国のために亡くなった方々との約束を破ってはいけないと思うからです。
8月を迎え、各マスコミとも「静かな夏を」てな感じの社説や論評を出す動きがより高まるでしょうね。毎年思うわ。「あんたらホントにそれを願ってるのか。率先して騒いでるくせに」って。
ちなみにFNNの世論調査(7/29〜30実施)によれば、「靖国問題をポスト小泉選びの争点とすることに賛成か反対か」という問いに対して、賛成は22.7%、反対は60.1%。
日経、朝日をはじめ「靖国」を争点にしたくてたまらない皆さん。世論も「静かな夏」を願ってるんですよ。
※富田メモまとめサイト
・天皇A級戦犯発言報道に関する簡易まとめサイト
・楽韓Web−日経新聞 昭和天皇A級戦犯合祀に不快感 疑惑まとめサイト
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・『この世の眺め ─亀井秀雄のアングル─』>天皇メモの読み方
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・7/21付:昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感?
・7/22付:富田メモ社説&福田が梯子外した!?
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・7/26付:朝日変節まとめ(細切れぼやきで富田メモについて勝谷さん見解)
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・7/31付:「たかじん委員会」富田メモ疑惑
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■<大阪>積水ハウス在日社員 差別発言で顧客訴え
大手住宅メーカーに勤める在日韓国人の男性が、差別発言で傷つけられたとして、顧客に対し300万円の慰謝料などを求める訴えを起こしました。顧客相手の裁判にも関わらず、会社もこの訴訟を全面的に支援するということです。
訴えを起こしたのは、積水ハウスでマンションのアフターサービスなどを担当している徐文平さん(45)です。訴えによりますと、徐さんは去年2月、大阪府内のマンションオーナー宅を訪問した際、「お前は何人や」「ようこんな名刺出すなぁ」などといった発言をおよそ2時間に渡って繰り返されました。徐さんは、この発言で精神的苦痛を受けたとして、慰謝料300万円などを求めています。また、会社側も雇用管理や社会的責任という観点から、費用の負担や勤務時間のやりくりなどで裁判を支援をする方針だということです。会社の対応に徐さん側は、「勇気のいる判断だ」と歓迎しています。一方、オーナー側は、「差別的な発言はしていない」としています。
(朝日放送) - 7月31日20時3分更新
このニュースを聞いた時に私が最初に思ったことは、「客から物的損害を受けたとかで裁判起こすならわかるけど、こんなことで裁判起こすって?しかも会社も全面的にバックアップって?理解できんな〜」というものでした。
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Comments
静岡県立大学 大磯正美研究室のHP
コラム「よむ地球きる世界」です。ググって見てください。
2チャンネルソースだし、単なるたとえ話なんですが、ご一読を。
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/build/1153226939/888
くっくりさんがすでに紹介してますw
小生男性ですが、ネットの普及により、普通の主婦の女性の方とかとネット上ながら、こうやって意見交換できること・そして女性の皆さんのネット上でのご意見を拝見するに考察の深さにいまさらながら驚いております(失礼)。最初ですのでこれくらいに。以後よろしくです。
見てショックを受けた
そしてハマコーがTVタックルで
言った意味が分かった
富田メモ、何かこんな情報もありますよ。
プログなんでホントかどうかは分かりませんけど。
ネバーエンディングストーリーに登場するムーンチャイルドであるためには、周辺が彼女を偶像化しなければなりませんよね。
国公法上、退職後であろうとメモ公表が許されないのであれば、富田氏遺族の行為についても何らかの規制がなされなければならないでしょう。
隠せば良いという事ではなく、政治的利用を許すなら天皇制を存続させる意義が無いからです。
戦犯合祀を批判する声はありますが、実際にA級戦犯個々人の何が犯罪であったのか、具体的に納得させる説明をした人を知りません。
また、B級戦犯も無実で処刑された人々が少なくなく、その遺書には「国家再興の為なら戦死と同じ」旨の記述も多く、単純に戦犯合祀反対を支持出来ません。
勿論、略奪強姦殺人犯も合祀されているであろう点は、検証の余地ありですが。
京都出身のTACと申します。
お忙しい仲更新ご苦労様です。
毎日楽しみにしてます。
応援してますよ!!
ところで、富田メモ一柱一神で行きたかったという話しもあるみたいですね、日経の証拠の封印は世論操作的な陰謀感じます。ここまでくると・・・」
「このチョンコロがっ!」
「キムチ民族」
「火病野郎」
などの発言が差別と訴えられるのは解りますが、
発言が事実だったと仮定しても、
『場違いな非難』ではあっても、『差別』ではないと思います。
あの内容が差別になるのなら、
私たち戦後生まれの日本人も差別されている事になります。
また、一部の警察官が不祥事を起こすと、
交通違反者などが「お前等も悪い事やってるだろーがっ!」
「税金ドロボー」などと悔し紛れに罵倒したりしますが、
記事にこそすれ、『差別』として糾弾したマスゴミはありませんでした。
なのに今回は『差別』
あの程度の発言で差別と訴えられ、
マスゴミからも一方的に裁かれ、
「在日は面倒で不必要に関わりたくない」と感じる人もいるのでは?
(実際、私は感じています)
言われるほどちゃんとした学者じゃないと思われます。
・・まさか日経がスクープ出す前に呼んだであろう学識者ってこの方の事?