富田メモ社説&福田が梯子外した!?
細切れぼやきは、韓国に米高官「自業自得」、北朝鮮覚せい剤、ドミニカ移民、介護殺人、拉致問題。
まずは表題の件。
昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示されていたとされる故富田朝彦氏のメモ(長いんで今後「富田メモ」と呼びます)について、各紙社説が来てます。
まずは資料保存も兼ねてザザーッと引用させていただきます。
読むの面倒、あるいはもう読んだよって方は、スクロールして【社説まとめ】まで飛ばしてね(^^ゞ
まずは表題の件。
昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示されていたとされる故富田朝彦氏のメモ(長いんで今後「富田メモ」と呼びます)について、各紙社説が来てます。
まずは資料保存も兼ねてザザーッと引用させていただきます。
読むの面倒、あるいはもう読んだよって方は、スクロールして【社説まとめ】まで飛ばしてね(^^ゞ
◇朝日社説7/21:A級戦犯合祀 昭和天皇の重い言葉
◇毎日社説7/21:昭和天皇メモ A級戦犯合祀は不適切だった
◇読売社説7/21:[A級戦犯合祀]「靖国参拝をやめた昭和天皇の『心』」
◇日経社説7/21:昭和天皇の思いを大事にしたい
◇産経社説7/21:富田長官メモ 首相参拝は影響されない
【社説まとめ】
・富田メモは本物(全紙)
・昭和天皇の思いを重く受けとめるべき(朝日、日経)
・中国、韓国に言及(朝日、日経)
・メモ発見で三木首相の「公人・私人」説は崩れた(産経以外)
・上記の説の補強にはなるが学問的な評価にとどめるべき(産経)
・靖国が内外で大きな論議を呼ぶ最大の原因はA級戦犯合祀(毎日)
・分祀論の根拠にはなり得ない(産経)
・首相の参拝の是非論と安易に結びつけてはいけない(産経)
・A級戦犯全員の合祀に不快感を示していたとまでは言えない(産経、読売)
・靖国神社が折れない限り分祀は不可能(読売)
・靖国神社に代わる施設を(朝日、読売)
・小泉首相は靖国参拝をやめろ(毎日、日経)
・小泉首相はメモに左右されず参拝を(産経)
不思議と分祀を推奨する社説はなし。
加藤紘一や山崎拓や神崎武法や小沢一郎など実力者が「これで分祀論に弾みがつく」という趣旨の発言をしているんだから、各紙てっきりそれに乗っかってくると思ったんですけどね。
唯一、読売は「分祀論議にも一石を投じることになろう」としながらも、「政治が宗教法人である靖国神社に分祀の圧力をかけることは、憲法の政教分離の原則に反する」「靖国側の意向を前提としない限り不可能だ」という結論。
朝日は「産経ざまーみろ!」ですね。三木首相の「公人・私人」説を批判するのに、わざわざ「昨年8月の産経社説」を槍玉に挙げてる。露骨。
毎日は「天皇の私的参拝」と書いてますが、天皇には公的参拝しかありえないのでは?
また、「戦没者に感謝と哀悼の誠をささげるための施設として議論の余地がないなら、なぜ内外で大きな論議を呼ぶのだろうか。その最大の原因は、A級戦犯合祀にある」というくだりも、ちょい待ち!
最大の原因はあんた方マスコミの騒ぎすぎ&中韓へのご注進により内政干渉を呼び込んだことにあるんですけど。
そもそも日本人のうちいったいどのぐらいの人が、A級戦犯について正確に知ってるんでしょうか(って私もあまりえらそうには言えんが)。
未だにA級の「級」をランクだと思って、「A級は一番罪が重い人。C級は一番罪が軽い人」と勘違いしてる人もいるのでは?
また、東条英機をヒトラーのような独裁者だと思い込んでいる人も多いのでは?
ここをご覧の皆さんには周知の事実でしょうが、とりあえず書いとく。
東条英機は独裁者どころか滅私奉公に徹した人間で、自分の意見などより、とにかく昭和天皇のために尽くすことを第一に考えていた人間でした。
大東亜戦争開戦時に首相だったのも、たまたま押し付けられたもので(開戦時に皇族内閣だと責任が天皇に及ぶ可能性があるので、天皇側近の木戸幸一内大臣が東条に押し付けた)、東条は戦争回避のために全力で取り組んだのです。
が、当時の日本は外交的にもうにっちもさっちも行かない状態にありました。世論も開戦論が大勢で、「東条は弱腰」「国賊東条」と責められる始末でした。
昭和19年、東条降ろしが強まった時も、天皇は東条の続投を望みました。忠臣である東条を信頼していたし、後任に有能な人物がいなかったからです。
誰が首相でも、開戦も敗戦も避けられない状況だったのです。その状況を作ったのは東条一人ではありません。
「A級戦犯に不快感を示した昭和天皇の思いを大事にしたい」と言うのであれば、まずはメディアが率先してA級戦犯とされた人たちが具体的に何をしたのか、何をしなかったのか等を包み隠さず国民に伝えるべきだと思います。
それを伝えずに「昭和天皇の思い」と言われても、多くの人はその思いを真の意味では理解できないでしょう。基礎知識がないんですから。
メディアには「A級戦犯は極悪人」というイメージを先行させてきた責任があると思います。占領下にあった時代は仕方ないとしても、独立後も多くのメディアはずっとこのイメージを正さずに来ました。
国民が東京裁判やA級戦犯について正確に知識を得ることができれば、靖国神社への見方も変わってくるだろうし、無宗教の追悼施設建設案や分祀論などは急激に衰えていくような気がします(だからメディアはやらないんでしょうけどね)。
話が大幅にずれました。ごめんなさい。社説に戻ります。
中韓に言及しているのは朝日と日経。
朝日はこれまでとはトーンを変えて、「中国などが合祀を問題にする前の主体的な判断だったことを重く受け止めたい」「それは中国や韓国に言われるまでもなく、日本人自身が答えを出す問題である」。
靖国問題は内政問題であると強調したいようですが、さんざん「アジア外交が大変なことに〜!」と煽ってきたくせに、今さらそれはないでしょう。
同じ中韓言及でも日経は朝日と逆ベクトル。
「この問題で中国、韓国との関係がぎくしゃくして首脳会談も開けない異常事態が続いている」「中国、韓国の反発だけでなく、米欧の世論も厳しい目を向けていることを忘れてはならない」と、これまで通り“外圧”効果をストレートに期待してる。
もはや朝日ですら言ってないのに(朝日は“外圧”頼みは効果なしと気付いた?)。日経ならではの商売根性が伝わってきます。国家主権より金儲け。
それに、前から言ってることですが、米欧のいったい誰が参拝に抗議していると言うのか?
重要なのは「米欧の世論」という表現。「世論」とわざわざ付け加えてるってことは(中国、韓国に対しては付けてない)、つまり米欧の政府はどこも靖国参拝に異を唱えてはいないということです。
また、朝日は「それは中国や韓国に言われるまでもなく、日本人自身が答えを出す問題である」、日経は「この問題を他国の意向に振り回されるのではなく、日本人自身で解決するよい機会にしたい」、同じことを書いてますね。
これらの記述の裏に読み取れるのは、「外交問題と絡めた『中韓が嫌がってるから参拝やめよう』論はもう限界だ。今後は『昭和天皇はA級戦犯合祀に反対だったからやめよう』論をプッシュすることで、靖国を国内問題として扱おう。これで『中韓の圧力に屈してはいけないから参拝すべき』論者を黙らせることができる。結果的に中韓に配慮する方向に向かえば何でもいい」てな思惑。
【サヨクの主張の変遷】
「アジア諸国が反対してるから参拝やめろ」
↓
「中国と韓国が反対してるから参拝やめろ」
↓
「アメリカも反対してるから参拝やめろ」
↓
「昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感、だから参拝やめろ」
つーことで、サヨクは今後「中韓」「アメリカ」といった“外圧”でなく、「昭和天皇」という“内圧”を最大限利用してくるんじゃないかと。
昨日も書いたけど、勝手な時だけ皇室を政治利用するのはやめてほしい。
特に朝日新聞。もうお亡くなりになっている昭和天皇の発言はここまで尊重するのに、ご健在である寛仁殿下の発言はないがしろにする。ダブスタにもほどがある。
(昨日もリンク貼ったけど、拙エントリー2/3付参照。重たかったらごめん)
↓大半の閣僚は富田メモに慎重姿勢。
■昭和天皇メモに閣僚から意見(NHK)(リンク消滅済)
麻生さんGJ!(≧∇≦)
でも日経は↓こんな伝え方。
・天皇発言メモ、閣僚は慎重な反応・財務相「学問的検討を」
図星突かれたからでしょうか、後半を見事にカットしてます。
「この時期に露骨なことしよるなぁ」と言われるのがわかっていながら、あえて伝家の宝刀(富田メモ)を抜いた日経。
↓ところが、夜になって大変なニュースが飛び込んできました。
■福田氏、総裁選出馬せず 靖国問題など判断か
何これ?マジっすか?
河野洋平や加藤紘一や山崎拓や古賀誠など反安倍(=媚中)の政治家、朝日、毎日、日経、TBS、テレ朝、NHKなどの反日メディア、それに中国、韓国、みーんなまとめてハシゴ外されたわけ?……いかん、どーしても顔が笑ってしまう(^_^;
/⊃_∧
|(#@Д@)
ヽ ⊂)
/ ̄ (,,フ .ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ |_|
/ レ' /. |_|
/___________/ 撤収〜 |_|
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| || □c□6 .|_|
| || (ヽ┴`ノ |_|
| || ( 福田つ_|
| || ,ヽ Y | |
| |/ し (_)
靖国問題で国論を二分するのは国益に沿わないと。福田さん、ちゃんと空気読めますやん。ちょっと見直したよ。
というよりは、どう頑張っても安倍さんには勝てないってことで、総理大臣はあきらめて重要ポスト狙いってこと?この人が外相とか官房長官とかになったら、それはそれでけっこう困るな〜。
『報ステ』の国会担当記者は、富田メモが福田さんの背中を押したと言ってた。つまり日経の行為は裏目に出たと。……日経哀れ!だけどGJ!(≧∇≦)
……最後に、ネットで盛り上がっている「富田メモの真偽」についてですが、今日『ちちんぷいぷい』を見てて、ちょっとびっくりしたことが。
あの浅井信雄が、「メモが本物かどうかという反発している人たちがいる」ことに触れたんです。もう完全にメモは本物で疑問を挟む余地なしとして扱うと思ってたので、正直驚きました。
浅井本人は「たぶん本当だろうなーと私は想像しますけども」と結論づけてはいましたが。
ただ、この言い回しってすごく微妙でしょ。浅井ですら「たぶん」「想像します」としか言えないってことなのよ。
<おまけの情報>
『ちちんぷいぷい』はメモだけでなく靖国問題全般をやってたんだけど……
浅井は「ドイツはちゃんと謝って今もイスラエルにお金払ってる。日本は済んでないという感じなんですね」と言ってた。
またドイツと比較かよ。しかも「日本は済んでないという感じなんですね」って何やねん(-.-#)。「済んでない」と言い切ったら嘘発言になるから、「感じなんですね」でごまかしてるんちゃうやろな〜。
さらにその後、「サンフランシスコ講和条約を結ぶ時に、日本は東京裁判の結論を受け入れるという意味のことを言ってるわけなんですよ」って、また妙なことのたまってた。
「という意味のことを」という表現も、上と同じくごまかし以外の何物でもない。第一、「東京裁判の結論」って何やねん!ちゃんと「東京裁判の諸判決(judgments)」って言え!
※関連記事
・三国同盟推進の2人批判か
産経が政府筋の話としてメモ捏造説に触れてます。
・産経【正論】上坂冬子 慎みたい「富田メモ」の過大評価
ちなみに産経「正論」は数日前から毎日掲載になったみたい。GJ!
・日経新聞社に火炎瓶 昭和天皇の靖国参拝見送りとの関連捜査
関連が事実だとして、……誰かやるんちゃうかと思ってました(T^T)
※参考文献
・小林よしのり「いわゆるA級戦犯」
※富田メモまとめサイト(他にあったら教えて下さい)
・天皇A級戦犯発言報道に関する簡易まとめサイト
・楽韓Web−日経新聞 昭和天皇A級戦犯合祀に不快感 疑惑まとめサイト
・・・・・・細切れぼやき・・・・・・
■【ミサイル発射】仲間外れの韓国に米高官「自業自得」(朝鮮日報)
一昨日の『ちちんぷいぷい』の韓国特集は、「日本が決議案の内容を韓国に前もって根回ししなかったことも日韓の関係悪化を招いた」「アジア外交が悪い。小泉のせい」という展開になってましたが、それは間違いだったってことで(^_^;
それにしても「米国側に会うたびに日本非難」って、そりゃあんたアメリカ人もいいかげん嫌気さすわ。そりゃ「自業自得」って言われるわ。
※関連記事(朝鮮日報)
・【コラム】反日の果てに…東京で案じる「韓国の孤立」
・親北市民団体が反旗…韓国の太陽政策を非難
■覚せい剤密輸は北朝鮮国家指示 警察庁、供述などで断定
前からわかってたことですが、警察トップがこういう発表をするのは異例のことらしいです。
総連やら政治家やらの圧力があって、今まで言えなかったってこと?
■首相が苦労ねぎらう ドミニカ移民訴訟原告団
与党は秋の臨時国会に、移住者に最大200万円の見舞金を支給することなどを盛り込んだ支援法案を議員提案する方針だそう。
200万円は少なすぎる。中国に払う金があるんやったら、この人たちに回せ!
■認知症の母殺害に猶予判決 京都地裁
この事件、前にも一度ワイドショーで紹介されてて、その時も泣けてきたんですが、今日の温情判決にまた泣けてきた……(T^T)
■産経Web「拉致被害者家族写真展」スタート
……あかん。めぐみさんの写真見てたら、また泣けてきた(T^T)。自分の子供時代とだぶらせて見てしまうせいもあるんだけど(私はめぐみさんと同い年)。
世界各地にお住まいの日本人皆さん、ぜひ周囲の方にこの「WEB写真展」のURLをお知らせして下さい。
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「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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東条英機元首相ら14人のA級戦犯が靖国神社に合祀(ごうし)されたのは、78年のことである。戦後も8回にわたって靖国神社に参拝していた昭和天皇は、合祀を境に参拝を取りやめた。
その心境を語った昭和天皇の言葉が、元宮内庁長官の故富田朝彦氏の手で記録されていた。A級戦犯の合祀に不快感を示し、「だから私あれ以来、参拝していない、それが私の心だ」とある。
昭和天皇が靖国神社への参拝をやめたのは、A級戦犯の合祀が原因だったことがはっきりした。
合祀に踏み切った靖国神社宮司の父親は松平慶民元宮内大臣だった。メモには、その名を挙げ、「松平は 平和に強い考(え)があったと思うのに 親の心子知らず」という言葉がある。
A級戦犯が合祀されているところに参拝すれば、平和国家として生まれ変わった戦後の歩みを否定することになる。昭和天皇はそう考えたのだろう。
天皇個人としてという以上に、新憲法に基づく「国民統合の象徴」として、賢明な判断だったと思う。しかも、中国などが合祀を問題にする前の主体的な判断だったことを重く受け止めたい。
戦前、天皇は陸海軍の統帥者だった。自らの名の下に、多くの兵士を戦場に送った。亡くなった兵士の天皇に対する気持ちは様々だろうが、昭和天皇が靖国神社に赴き、戦没者の魂をなぐさめたいと思うのは自然な気持ちだろう。
しかし、戦争を計画、指導した軍幹部や政治家らを一緒に弔うとなると話は別だ。そう考えていたのではないか。
メモには「A級が合祀され その上 松岡、白取までもが」と記されている。日独伊三国同盟を推進した松岡洋右元外相と白鳥敏夫元駐イタリア大使への怒りもうかがえる。
A級戦犯の合祀に対し、昭和天皇がかねて不快感を示していたことは側近らの証言でわかっていた。
それなのに、昭和天皇が靖国参拝をやめたのは合祀が原因ではないとする主張が最近、合祀を支持する立場から相次いでいた。
75年に三木武夫首相が私人として靖国参拝をしたことを機に、天皇の参拝が公的か私的かが問題になったとして、「天皇の参拝が途絶えたのは、これらが関係しているとみるべきだろう」(昨年8月の産経新聞の社説)という考えだ。
こうした主張にはもともと無理があったが、今回わかった昭和天皇の発言は、議論に決着をつけるものだ。
現在の天皇陛下も、靖国神社には足を運んでいない。戦没者に哀悼の意を示そうにも、いまの靖国神社ではそれはかなわない。
だれもがこぞって戦争の犠牲になった人たちを悼むことができる場所が必要だろう。それは中国や韓国に言われるまでもなく、日本人自身が答えを出す問題である。そのことを今回の昭和天皇の発言が示している。
◇毎日社説7/21:昭和天皇メモ A級戦犯合祀は不適切だった
昭和天皇が、靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を抱いていたことを示す富田朝彦元宮内庁長官のメモが明らかになった。「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」という簡潔な表現は真に迫っている。史料価値は高い。
これまでも、1975年以降、昭和天皇が靖国神社へ参拝に行かなくなった理由については、A級戦犯の合祀に不満だからであると言われていた。そして、それがA級戦犯の分祀を求める意見のひとつの根拠になっていた。
しかし、政界や靖国神社関係者などには、A級戦犯を裁いた東京裁判の不当性を主張すると同時に、天皇の靖国参拝中断はマスコミが騒ぐせいだという声高な反論があった。その論争は、富田メモではっきりと決着がついた。
中曽根康弘氏は首相として1985年に靖国神社を公式参拝したが、中国の批判を受け翌年の参拝を断念した。この時、富田元長官は「靖国の問題などの処置はきわめて適切であった、よくやった、そういう気持ちを伝えなさい、と陛下から言われております」という電話を、首相官邸に入れた(岩見隆夫「陛下の御質問」)。昭和天皇は、首相の靖国神社公式参拝にも反対だった。
富田メモから、昭和天皇の思考の一端がうかがえる。「松平(慶民元宮内大臣)の子の今の宮司がどう考えたのか。易々(やすやす)と。松平は平和に強い考えがあったと思うのに、親の心子知らずと思っている」というくだりである。
先代の筑波藤麿宮司が棚上げにしてきたA級戦犯合祀を実行した松平永芳宮司に対して、親不孝だという強烈な批判をしている。「易々と」という苦々しい言葉は、A級戦犯を合祀しようとする人々に昭和天皇が反対していたことを示している。
戦前の靖国神社は、国民が戦死者をとむらう宗教施設ではなかった。天皇が、天皇のために戦死した軍人たちの栄誉をたたえる顕彰施設だった。戦死者の遺族は「息子が天子様のお役に立てた」という論理で悲しみを癒やされる建前だった。だから天皇による親拝は靖国神社の本質だったのである。
戦後、宗教法人になり、皇室から独立した。だが、天皇によって遺族が癒やされるという戦前の伝統は、天皇の私的参拝という形で続いていた。それが絶たれた原因は、A級戦犯合祀という神社側の選択にある。
もちろん、宗教法人となった靖国神社が、天皇と歴史観、戦争観が違っていても自由である。メモにしても天皇個人の気持ちにすぎない。小泉純一郎首相のように「それぞれの心の問題」と考えるのも自由だろう。
だが、そうだとしても戦没者に感謝と哀悼の誠をささげるための施設として議論の余地がないなら、なぜ内外で大きな論議を呼ぶのだろうか。その最大の原因は、A級戦犯合祀にある。その事実を冷静に考えるならば、いまの状態で首相が靖国神社に参拝するのは、やはり適切ではない。
◇読売社説7/21:[A級戦犯合祀]「靖国参拝をやめた昭和天皇の『心』」
直截(ちょくせつ)的な表現に、驚いた人も多いのではないか。
昭和天皇が、「A級戦犯」の靖国神社合祀(ごうし)をめぐって、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と語っていた。宮内庁長官だった富田朝彦氏の手帳の1988年4月28日付メモに記されてあった。
極東国際軍事裁判(東京裁判)で「A級戦犯」に問われた東条英機元首相ら14人が、78年10月、「昭和殉難者」として靖国神社に合祀された。
昭和天皇は、戦後8回にわたり靖国神社を参拝されたが、75年11月の参拝が最後となった。今の陛下も、即位後は参拝されていない。
一方、三木首相による75年の靖国神社参拝を契機に、公人としての参拝か私人としてかが、政治問題化した。
昭和天皇が参拝されない理由は「A級戦犯合祀」なのか、「公人・私人」の政治問題を避けるためなのか。二説があったが、憶測の域を出なかった。メモの発見により、一つの区切りがついた。
富田メモには「A級が合祀され その上 松岡、白取までもが」とある。松岡洋右元外相と白鳥敏夫元駐イタリア大使を指したものだろう。2人は、日独伊三国同盟の締結を推進し、そのことが日米開戦の大きな要因ともなった。
90年に公表された「昭和天皇独白録」の中で、昭和天皇は松岡元外相について「『ヒトラー』に買収でもされたのではないか」と厳しく批判している。
昭和天皇は、一貫して戦争を回避することを望みながら、立憲君主としての立場を踏まえて積極的な発言は控えたとされる。その立場から、戦争責任を問われるべき指導者の合祀に納得できなかったということだろうか。
別の資料だと、同じ「A級戦犯」でも、木戸幸一元内大臣については、「米国より見れば犯罪人ならんも我国にとりては功労者なり」と語ってもいる。
富田メモは、「A級戦犯」分祀論議にも一石を投じることになろう。
だが、靖国神社は教義上「分祀」は不可能としている。政治が宗教法人である靖国神社に分祀の圧力をかけることは、憲法の政教分離の原則に反する。麻生外相は、靖国神社を国の施設にすることを提案しているが、これも靖国側の意向を前提としない限り不可能だ。
靖国神社には、宗教法人としての自由な宗教活動を認める。他方で、国立追悼施設の建立、あるいは千鳥ヶ淵戦没者墓苑の拡充などの方法を考えていく。
「靖国問題」の解決には、そうした選択肢しかないのではないか。
◇日経社説7/21:昭和天皇の思いを大事にしたい
昭和天皇が1975年を最後に靖国神社を参拝しなかった理由について、A級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と語っていたことが、故富田朝彦元宮内庁長官のメモによって明らかになった。昭和天皇の意向が信頼性の高い具体的史料によって裏付けられたのは初めてである。
小泉純一郎首相の靖国神社参拝をめぐって国内に賛否の大きな議論が渦巻き、この問題で中国、韓国との関係がぎくしゃくして首脳会談も開けない異常事態が続いている。新たな事実が明確になったことを踏まえ、靖国参拝問題を冷静に議論し、この問題を他国の意向に振り回されるのではなく、日本人自身で解決するよい機会にしたい。
昭和天皇が靖国参拝を見送った経緯については、かねてA級戦犯合祀に不快感を抱いていたとの宮内庁関係者の証言が伝えられていたが、靖国参拝擁護派はこうした見方を強く否定し、「三木武夫元首相が75年に私人の立場を明確にして参拝したため、天皇が参拝しにくくなった」と主張していた。
今回の「富田メモ」によって昭和天皇の意向が明確になり、天皇が参拝しない理由を三木元首相のせいにした主張の論拠はほぼ崩れ去ったと言ってよい。
昭和天皇がA級戦犯合祀に強い不快感を示したのは、過去の戦争への痛切な反省と世界平和への思い、米英両国や中国など諸外国との信義を重んじる信念があったためと推察される。そうした昭和天皇の思いを日本人として大事にしたい。
A級戦犯が合祀された78年以降、昭和天皇は靖国参拝を見送ったが、戦没者に対する哀悼痛惜の念はいささかも変わりはなかった。高齢にもかかわらず毎年8月15日の全国戦没者追悼式には必ず出席し、哀悼の念と平和への思いをお言葉に託していた。
戦没者に対して深い哀悼と感謝の念をささげることは当然のことであり、その点に限って言えば、靖国参拝も否定されるべきことではない。しかし、A級戦犯合祀は内外の理解を得るのが難しいのも事実である。中国、韓国の反発だけでなく、米欧の世論も厳しい目を向けていることを忘れてはならない。
靖国参拝問題は小泉首相が言うように「心の問題」で単純に片づけられるものではない。昭和天皇の「心」の歴史的背景を重く受け止め、小泉首相をはじめ関係者が適切に行動することを切に望みたい。
◇産経社説7/21:富田長官メモ 首相参拝は影響されない
昭和天皇がいわゆる“A級戦犯”の松岡洋右元外相らが靖国神社に合祀(ごうし)されたことに不快感を示したとされる富田朝彦元宮内庁長官のメモが見つかった。昭和天皇の思いが記された貴重な記録だ。
昭和天皇が松岡元外相を評価していなかったことは、文芸春秋発行の『昭和天皇独白録』にも記されている。富田氏のメモは、それを改めて裏付ける資料だ。メモでは、昭和天皇は松岡氏と白鳥敏夫元駐伊大使の2人の名前を挙げ、それ以外のA級戦犯の名前は書かれていない。
靖国神社には、巣鴨で刑死した東条英機元首相ら7人、未決拘禁中や受刑中に死亡した東郷茂徳元外相ら7人の計14人のA級戦犯がまつられている。メモだけでは、昭和天皇が14人全員のA級戦犯合祀に不快感を示していたとまでは読み取れない。
政界の一部で、9月の自民党総裁選に向け、A級戦犯を分祀(ぶんし)しようという動きがあるが、富田氏のメモはその分祀論の根拠にはなり得ない。
天皇の靖国参拝は、昭和50年11月を最後に途絶えている。その理由について、当時の三木武夫首相が公人でなく私人としての靖国参拝を強調したことから、天皇の靖国参拝も政治問題化したという見方と、その3年後の昭和53年10月にA級戦犯が合祀されたからだとする考え方の2説があった。
富田氏のメモは後者の説を補強する一つの資料といえるが、それは学問的な評価にとどめるべきであり、A級戦犯分祀の是非論に利用すべきではない。まして、首相の靖国参拝をめぐる是非論と安易に結びつけるようなことがあってはなるまい。
昭和28年8月の国会で、「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」が全会一致で採択された。これを受け、政府は関係各国の同意を得て、死刑を免れたA級戦犯やアジア各地の裁判で裁かれたBC級戦犯を釈放した。また、刑死・獄死した戦犯の遺族に年金が支給されるようになった。
戦犯は旧厚生省から靖国神社へ送られる祭神名票に加えられ、これに基づき「昭和殉難者」として同神社に合祀された。この事実は重い。
小泉純一郎首相は富田氏のメモに左右されず、国民を代表して堂々と靖国神社に参拝してほしい。
【社説まとめ】
・富田メモは本物(全紙)
・昭和天皇の思いを重く受けとめるべき(朝日、日経)
・中国、韓国に言及(朝日、日経)
・メモ発見で三木首相の「公人・私人」説は崩れた(産経以外)
・上記の説の補強にはなるが学問的な評価にとどめるべき(産経)
・靖国が内外で大きな論議を呼ぶ最大の原因はA級戦犯合祀(毎日)
・分祀論の根拠にはなり得ない(産経)
・首相の参拝の是非論と安易に結びつけてはいけない(産経)
・A級戦犯全員の合祀に不快感を示していたとまでは言えない(産経、読売)
・靖国神社が折れない限り分祀は不可能(読売)
・靖国神社に代わる施設を(朝日、読売)
・小泉首相は靖国参拝をやめろ(毎日、日経)
・小泉首相はメモに左右されず参拝を(産経)
不思議と分祀を推奨する社説はなし。
加藤紘一や山崎拓や神崎武法や小沢一郎など実力者が「これで分祀論に弾みがつく」という趣旨の発言をしているんだから、各紙てっきりそれに乗っかってくると思ったんですけどね。
唯一、読売は「分祀論議にも一石を投じることになろう」としながらも、「政治が宗教法人である靖国神社に分祀の圧力をかけることは、憲法の政教分離の原則に反する」「靖国側の意向を前提としない限り不可能だ」という結論。
朝日は「産経ざまーみろ!」ですね。三木首相の「公人・私人」説を批判するのに、わざわざ「昨年8月の産経社説」を槍玉に挙げてる。露骨。
毎日は「天皇の私的参拝」と書いてますが、天皇には公的参拝しかありえないのでは?
また、「戦没者に感謝と哀悼の誠をささげるための施設として議論の余地がないなら、なぜ内外で大きな論議を呼ぶのだろうか。その最大の原因は、A級戦犯合祀にある」というくだりも、ちょい待ち!
最大の原因はあんた方マスコミの騒ぎすぎ&中韓へのご注進により内政干渉を呼び込んだことにあるんですけど。
そもそも日本人のうちいったいどのぐらいの人が、A級戦犯について正確に知ってるんでしょうか(って私もあまりえらそうには言えんが)。
未だにA級の「級」をランクだと思って、「A級は一番罪が重い人。C級は一番罪が軽い人」と勘違いしてる人もいるのでは?
また、東条英機をヒトラーのような独裁者だと思い込んでいる人も多いのでは?
ここをご覧の皆さんには周知の事実でしょうが、とりあえず書いとく。
東条英機は独裁者どころか滅私奉公に徹した人間で、自分の意見などより、とにかく昭和天皇のために尽くすことを第一に考えていた人間でした。
大東亜戦争開戦時に首相だったのも、たまたま押し付けられたもので(開戦時に皇族内閣だと責任が天皇に及ぶ可能性があるので、天皇側近の木戸幸一内大臣が東条に押し付けた)、東条は戦争回避のために全力で取り組んだのです。
が、当時の日本は外交的にもうにっちもさっちも行かない状態にありました。世論も開戦論が大勢で、「東条は弱腰」「国賊東条」と責められる始末でした。
昭和19年、東条降ろしが強まった時も、天皇は東条の続投を望みました。忠臣である東条を信頼していたし、後任に有能な人物がいなかったからです。
誰が首相でも、開戦も敗戦も避けられない状況だったのです。その状況を作ったのは東条一人ではありません。
「A級戦犯に不快感を示した昭和天皇の思いを大事にしたい」と言うのであれば、まずはメディアが率先してA級戦犯とされた人たちが具体的に何をしたのか、何をしなかったのか等を包み隠さず国民に伝えるべきだと思います。
それを伝えずに「昭和天皇の思い」と言われても、多くの人はその思いを真の意味では理解できないでしょう。基礎知識がないんですから。
メディアには「A級戦犯は極悪人」というイメージを先行させてきた責任があると思います。占領下にあった時代は仕方ないとしても、独立後も多くのメディアはずっとこのイメージを正さずに来ました。
国民が東京裁判やA級戦犯について正確に知識を得ることができれば、靖国神社への見方も変わってくるだろうし、無宗教の追悼施設建設案や分祀論などは急激に衰えていくような気がします(だからメディアはやらないんでしょうけどね)。
話が大幅にずれました。ごめんなさい。社説に戻ります。
中韓に言及しているのは朝日と日経。
朝日はこれまでとはトーンを変えて、「中国などが合祀を問題にする前の主体的な判断だったことを重く受け止めたい」「それは中国や韓国に言われるまでもなく、日本人自身が答えを出す問題である」。
靖国問題は内政問題であると強調したいようですが、さんざん「アジア外交が大変なことに〜!」と煽ってきたくせに、今さらそれはないでしょう。
同じ中韓言及でも日経は朝日と逆ベクトル。
「この問題で中国、韓国との関係がぎくしゃくして首脳会談も開けない異常事態が続いている」「中国、韓国の反発だけでなく、米欧の世論も厳しい目を向けていることを忘れてはならない」と、これまで通り“外圧”効果をストレートに期待してる。
もはや朝日ですら言ってないのに(朝日は“外圧”頼みは効果なしと気付いた?)。日経ならではの商売根性が伝わってきます。国家主権より金儲け。
それに、前から言ってることですが、米欧のいったい誰が参拝に抗議していると言うのか?
重要なのは「米欧の世論」という表現。「世論」とわざわざ付け加えてるってことは(中国、韓国に対しては付けてない)、つまり米欧の政府はどこも靖国参拝に異を唱えてはいないということです。
また、朝日は「それは中国や韓国に言われるまでもなく、日本人自身が答えを出す問題である」、日経は「この問題を他国の意向に振り回されるのではなく、日本人自身で解決するよい機会にしたい」、同じことを書いてますね。
これらの記述の裏に読み取れるのは、「外交問題と絡めた『中韓が嫌がってるから参拝やめよう』論はもう限界だ。今後は『昭和天皇はA級戦犯合祀に反対だったからやめよう』論をプッシュすることで、靖国を国内問題として扱おう。これで『中韓の圧力に屈してはいけないから参拝すべき』論者を黙らせることができる。結果的に中韓に配慮する方向に向かえば何でもいい」てな思惑。
【サヨクの主張の変遷】
「アジア諸国が反対してるから参拝やめろ」
↓
「中国と韓国が反対してるから参拝やめろ」
↓
「アメリカも反対してるから参拝やめろ」
↓
「昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感、だから参拝やめろ」
つーことで、サヨクは今後「中韓」「アメリカ」といった“外圧”でなく、「昭和天皇」という“内圧”を最大限利用してくるんじゃないかと。
昨日も書いたけど、勝手な時だけ皇室を政治利用するのはやめてほしい。
特に朝日新聞。もうお亡くなりになっている昭和天皇の発言はここまで尊重するのに、ご健在である寛仁殿下の発言はないがしろにする。ダブスタにもほどがある。
(昨日もリンク貼ったけど、拙エントリー2/3付参照。重たかったらごめん)
↓大半の閣僚は富田メモに慎重姿勢。
■昭和天皇メモに閣僚から意見(NHK)(リンク消滅済)
昭和天皇が、靖国神社のA級戦犯合祀に不快感をもっていたことを示す資料が明らかになったことについて、21日の閣議後の記者会見で、各閣僚から発言が相次ぎました。
このうち、川崎厚生労働大臣は、「私は、願わくばA級戦犯の分祀を実現してほしいという思いをもっているが、難しいことだとも感じている」と述べたうえで、9月の自民党総裁選挙などへの影響について「今回のことをきっかけに、A級戦犯の分祀について新たな議論が出てくるのはまちがいない」と述べました。一方、二階経済産業大臣は「今回のことで、靖国神社の問題をどうこう言ったり、すぐに政治が反応することには慎重であるべきだ」と述べたほか、小池環境大臣も、「あまり国内で、はやしたてるのは、結果として国益に沿わないと思う」と述べ、政治と関連させて議論することに慎重な考えを示しました。また、麻生外務大臣は「感想を述べる立場にない。天皇陛下を政治に巻き込みたいという意図が感じられることに関して、答えることはない」と述べました。さらに、谷垣財務大臣は、「発言が政治にどのような影響を与えるかについては発言を慎みたい。学問的な観点から冷静に検討してもらいたい」と述べました。
7月21日 16時5分
麻生さんGJ!(≧∇≦)
でも日経は↓こんな伝え方。
・天皇発言メモ、閣僚は慎重な反応・財務相「学問的検討を」
昭和天皇がA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示していたことを記録した故富田朝彦元宮内庁長官の日記・手帳に関して、21日の閣議後の記者会見では各閣僚から慎重な反応が目立った。
谷垣禎一財務相は「陛下の発言が政治にどう影響を与えるかは発言を慎みたい。むしろ学問的に冷静な検討をしたらどうか」と指摘。麻生太郎外相は「個人のメモに関して感想を述べる立場にない」と語った。
(以下略) (15:02)
図星突かれたからでしょうか、後半を見事にカットしてます。
「この時期に露骨なことしよるなぁ」と言われるのがわかっていながら、あえて伝家の宝刀(富田メモ)を抜いた日経。
↓ところが、夜になって大変なニュースが飛び込んできました。
■福田氏、総裁選出馬せず 靖国問題など判断か
≪安倍氏独走の可能性強まる≫
9月の自民党総裁選で去就が注目されてきた福田康夫元官房長官(70)は21日、出馬しない意向を表明した。これにより、安倍氏の独走の可能性が強まった。非安倍候補の擁立を模索してきた勢力は、福田氏に代わる安倍氏への対抗馬を擁立できるかどうか、戦略の練り直しを迫られる。
福田氏は21日夜、都内の自宅前で記者団に「年齢が一番だが、総合的に判断して結論を出した」と述べ、不出馬を明言した。
党内では、中国、北朝鮮に毅然(きぜん)とした外交姿勢をみせる安倍氏への有力な対抗軸として、対中関係の改善などを重視する福田氏が取りざたされてきた。とりわけ山崎拓元副総裁や加藤紘一元幹事長らベテラン議員を中心に待望論があった。だが、福田氏は態度を明確にしてこなかった。
福田氏が不出馬の意向を固めたのは、年齢の問題だけではなく、出馬すれば安倍氏との間で、靖国神社への首相参拝や「A級戦犯」分祀(ぶんし)問題をめぐり国論を二分しかねない、との判断があるものとみられる。森喜朗元首相ら森派幹部の間には、同派から安倍、福田両氏が出馬すれば事実上の分裂状態になるとの懸念もあった。
(07/21 22:15)
何これ?マジっすか?
河野洋平や加藤紘一や山崎拓や古賀誠など反安倍(=媚中)の政治家、朝日、毎日、日経、TBS、テレ朝、NHKなどの反日メディア、それに中国、韓国、みーんなまとめてハシゴ外されたわけ?……いかん、どーしても顔が笑ってしまう(^_^;
/⊃_∧
|(#@Д@)
ヽ ⊂)
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/ レ' /. |_|
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| || ( 福田つ_|
| || ,ヽ Y | |
| |/ し (_)
靖国問題で国論を二分するのは国益に沿わないと。福田さん、ちゃんと空気読めますやん。ちょっと見直したよ。
というよりは、どう頑張っても安倍さんには勝てないってことで、総理大臣はあきらめて重要ポスト狙いってこと?この人が外相とか官房長官とかになったら、それはそれでけっこう困るな〜。
『報ステ』の国会担当記者は、富田メモが福田さんの背中を押したと言ってた。つまり日経の行為は裏目に出たと。……日経哀れ!だけどGJ!(≧∇≦)
……最後に、ネットで盛り上がっている「富田メモの真偽」についてですが、今日『ちちんぷいぷい』を見てて、ちょっとびっくりしたことが。
あの浅井信雄が、「メモが本物かどうかという反発している人たちがいる」ことに触れたんです。もう完全にメモは本物で疑問を挟む余地なしとして扱うと思ってたので、正直驚きました。
浅井本人は「たぶん本当だろうなーと私は想像しますけども」と結論づけてはいましたが。
ただ、この言い回しってすごく微妙でしょ。浅井ですら「たぶん」「想像します」としか言えないってことなのよ。
<おまけの情報>
『ちちんぷいぷい』はメモだけでなく靖国問題全般をやってたんだけど……
浅井は「ドイツはちゃんと謝って今もイスラエルにお金払ってる。日本は済んでないという感じなんですね」と言ってた。
またドイツと比較かよ。しかも「日本は済んでないという感じなんですね」って何やねん(-.-#)。「済んでない」と言い切ったら嘘発言になるから、「感じなんですね」でごまかしてるんちゃうやろな〜。
さらにその後、「サンフランシスコ講和条約を結ぶ時に、日本は東京裁判の結論を受け入れるという意味のことを言ってるわけなんですよ」って、また妙なことのたまってた。
「という意味のことを」という表現も、上と同じくごまかし以外の何物でもない。第一、「東京裁判の結論」って何やねん!ちゃんと「東京裁判の諸判決(judgments)」って言え!
※関連記事
・三国同盟推進の2人批判か
産経が政府筋の話としてメモ捏造説に触れてます。
・産経【正論】上坂冬子 慎みたい「富田メモ」の過大評価
ちなみに産経「正論」は数日前から毎日掲載になったみたい。GJ!
・日経新聞社に火炎瓶 昭和天皇の靖国参拝見送りとの関連捜査
関連が事実だとして、……誰かやるんちゃうかと思ってました(T^T)
※参考文献
・小林よしのり「いわゆるA級戦犯」
※富田メモまとめサイト(他にあったら教えて下さい)
・天皇A級戦犯発言報道に関する簡易まとめサイト
・楽韓Web−日経新聞 昭和天皇A級戦犯合祀に不快感 疑惑まとめサイト
・・・・・・細切れぼやき・・・・・・
■【ミサイル発射】仲間外れの韓国に米高官「自業自得」(朝鮮日報)
米国政府のある高官が19日、「韓国が国連決議案の議論から外されたのは自業自得」と話した。
この官僚は「米国は北朝鮮がミサイルを発射するよりずっと以前から、韓国側に韓米日による協調を打診していたが、韓国側が日本とは交渉できないとしたため、韓米日による話し合いを行うことができなくなった」と主張した。
この関係者は「韓国政府は今ごろになって排除されたことに不満を表明している」とし、「靖国神社参拝と外交は別問題なのに、韓国政府が日本の靖国神社参拝を理由に韓米日による議論に反対したため、韓国にとって重要な国際社会の意志決定から完全に除外されることになった」と伝えた。
同関係者は「北朝鮮に対する国際社会の決議は13年ぶりの重要な転機」とし、「韓国が除外されたのは自業自得」と続けた。
同関係者はまた、「米政府は今回の決議案に関して、当初韓国が何の意見表明も行わなかったのに、後になって国連憲章7章を含むことに反対を表明してきたため、実に驚いた」と話した。
また国連決議が提示している対北朝鮮制裁について、「南北経済協力には大きな影響はないだろう」とし、「経済協力資金の使途については検証を行わなければならない」と語った。
一方、マンスフィールド財団のゴードン・フレーク研究所長は記者に対し、「韓国は韓米日3カ国による協議は行わないとの立場を崩しておらず、米国側の関係者に会うたびに日本を非難しているが、米国政府内では韓国と日本を同じ官僚が担当しており、韓国がいくら日本を非難しても、米国は今後も日本との同盟を前面に打ち出し、北朝鮮を圧迫していくだろう」と語った。
ワシントン=チェ・ウソク特派員 朝鮮日報
一昨日の『ちちんぷいぷい』の韓国特集は、「日本が決議案の内容を韓国に前もって根回ししなかったことも日韓の関係悪化を招いた」「アジア外交が悪い。小泉のせい」という展開になってましたが、それは間違いだったってことで(^_^;
それにしても「米国側に会うたびに日本非難」って、そりゃあんたアメリカ人もいいかげん嫌気さすわ。そりゃ「自業自得」って言われるわ。
※関連記事(朝鮮日報)
・【コラム】反日の果てに…東京で案じる「韓国の孤立」
・親北市民団体が反旗…韓国の太陽政策を非難
■覚せい剤密輸は北朝鮮国家指示 警察庁、供述などで断定
2006年07月21日22時27分
北朝鮮からの覚せい剤密輸事件に絡み、警察庁は21日、鳥取県などの海岸から大量の覚せい剤を密輸しようとして摘発されたグループの供述や、過去に押収した覚せい剤の成分分析の結果などから、北朝鮮国家が97年以降、日本へ覚せい剤の大量密輸を直接指示していたと断定した。警察庁の漆間巌長官が明らかにした。
(以下略)
前からわかってたことですが、警察トップがこういう発表をするのは異例のことらしいです。
総連やら政治家やらの圧力があって、今まで言えなかったってこと?
■首相が苦労ねぎらう ドミニカ移民訴訟原告団
与党は秋の臨時国会に、移住者に最大200万円の見舞金を支給することなどを盛り込んだ支援法案を議員提案する方針だそう。
200万円は少なすぎる。中国に払う金があるんやったら、この人たちに回せ!
■認知症の母殺害に猶予判決 京都地裁
この事件、前にも一度ワイドショーで紹介されてて、その時も泣けてきたんですが、今日の温情判決にまた泣けてきた……(T^T)
■産経Web「拉致被害者家族写真展」スタート
≪横田滋さん「大勢の人に関心高めてほしい」≫
産経新聞のホームページ(HP)「産経Web」は、北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴えるため、拉致被害者や家族の写真ギャラリー「取り戻すまで−拉致被害者家族写真展−」をサイト上で始めた。
国内のみならず、世界各国からアクセスできるインターネットの特性を生かし、拉致問題解決に向けた幅広い支援を世論に訴えるのが狙い。
最初は、横田めぐみさんの家族提供の写真と、産経新聞が撮影した被害者家族らの写真の中から抜粋した計約90点を掲載した。順次、枚数を増やすなど、更新していく計画。「取り戻すまで」の題字はめぐみさんの母、早紀江さん(70)の直筆を取り込んだ。
めぐみさんの父で、家族会代表の滋さん(73)は「写真展が各地で開催されているが、足を運ぶことができない方にも見てもらうことができると思う。インターネットを使って大勢の人に見てもらうことで、拉致問題への関心を高めてほしい」と話している。
産経Web「拉致被害者家族写真展」は
http://www.sankei.co.jp/special/torimodosumade/
【2006/07/21 東京朝刊から】(07/21 07:45)
……あかん。めぐみさんの写真見てたら、また泣けてきた(T^T)。自分の子供時代とだぶらせて見てしまうせいもあるんだけど(私はめぐみさんと同い年)。
世界各地にお住まいの日本人皆さん、ぜひ周囲の方にこの「WEB写真展」のURLをお知らせして下さい。
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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◇男系維持の方法はある!国会議員やメディアにお知らせしましょう◇
●皇室の伝統と歴史を守ろう。男系維持する方法あります。●
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メールアドレス帳は「スパイ防止法案上程」「人権擁護法案阻止」「外国人参政権阻止」「北朝鮮への経済制裁要望」等にも是非ご活用下さい。
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★★★毒吐き@てっくさんが旧宮家復籍キャンペーンフラッシュ作成にあたり、カンパを募集されています★★★
かなり大規模な計画になりそうです。いろんな著名人が噛んでます。これ以上は企業秘密。まだまだカンパ募集中です!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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Comments
昭和天皇靖国親拝問題
新聞等で取り上げられてる画像
http://vista.xii.jp/img/vi5347871107.jpg
TVのキャプチャー
http://vista.xii.jp/img/vi5347882237.jpg
ここに注目!
http://vista.xii.jp/img/vi5347868330.jpg
文相の発言ってなってるので捏造の可能性が高い気がします
昭和天皇が松岡や大島、白鳥を嫌っていたことは分かります。
だけど、木戸幸一はどうなの?
私は君側の奸だと思いますけどね。こいつが「東京裁判」にかけられなかったことはどうなんですかね。「インナーサークル」だからOKなの? 納得がいかないですね。
最大の悪党とあえて言いますが、近衛文麿公はどうなの。この方は、絶対に許しがたいと思いますけど。
しかし、昭和天皇が斃れる直前に、そういう証言を残されたというのなら具体的な証拠を示すべきですね。
8月上旬、産経新聞紙上にてイラク復興支援より帰還された自衛隊に対する
感謝と激励の主旨の意見広告が行われます。
現在その広告に参加する個人・団体を募集しています。
7月25日までの到着分は、広告紙面上にてお名前か団体名が記載されます。
皆様ふるってご参加ください。
http://www.sankei.co.jp/ad/iraq/
終身刑じゃなかったかな?
近衛に関しては同感です。
http://vista.xii.jp/img/vi5347868330.jpg
これは藤尾(元)文部大臣の発言でしょう
奥野氏の名前も出てきますね
当時、藤尾氏、奥野氏ともにタカ派とされており、藤尾氏は「戦争で人を殺しても殺人には当てはまらない」「韓国併合は合意、韓国にも責任がある」などの発言して問題にされ中曽根に罷免された人です。
同じタカ派の奥野氏はみんなで靖国神社に参拝する国会議員の会の初代会長です。
藤尾氏は靖国神社に参拝していません。もちろんみんなで靖国神社に参拝する国会議員の会にも参加していません。
なので奥野氏に対する内容は、同じタカ派と言われていた藤尾氏の感想を述べた発言でしょうね。
もちろんその後の発言も。
昭和天皇が参拝を止めたのは1975年。
しかしA級戦犯の合祀は1970年に決定されています。
その当時、合祀は宮司預かりとなっており、実際には宮司が変わり1978年に合祀されるまで、いつ合祀されるのかわからないはずです。
だとすると、昭和天皇のお言葉だとするとつじつまが合いませんね。
宮内庁長官のメモというだけで、天皇陛下の発言と断定するのはおかしいと思います。
以降有権者はこれを元に誰に投票すべきか落選させるべきかの判断材料にすべきですな。
そして反日マスゴミの実態もよーくわかったことでしょうw
「A級戦犯が合祀された78年以降、昭和天皇は靖国参拝を見送ったが、(中略)毎年8月15日の全国戦没者追悼式には必ず出席し」
とありますが、なぜ日経はA級戦犯も対象となっている戦没者追悼式を疑問視しないのでしょうか。
で、日経ですが。終わってますね、このマスゴミ。
そういうことかと納得。
ttp://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1153542021/218
2chのスレなのですぐ流れるかも知れません。
木戸幸一内大臣は終身禁固刑を受け、昭和30年に仮出所。昭和52年に亡くなりました。
訂正します。ご指摘ありがとうございました。
小泉首相は参拝やめないだろうし、その意見はむしろいっそう明快になりました。(個人の自由、という主張はむしろ説得力を増したかも)
それに、妙に中韓が静かだと思っていましたが、考えてみると、彼等があれほど止めさせたがっていた参拝が「天皇のお言葉」で取りやめられた場合、むしろ中韓のメンツが丸潰れになり、しかも有効(だと本人たちは思っている)歴史カードを失うことになってしまうので、そりゃ騒げないよな、と。
なぜだろう、なぜか泣けてきて・・。
英霊に対するごく普通の自然の感情を党利党略私欲に利用したり、
何か悪用しようなど、
「絶対に許せない。」
と、思ったのであります。
分かりやすい画像を送りました。
http://fout.garon.jp/?key=GDT3HkSXTLEDTh_4Hcy1Hp:GwW&ext=jpg&act=view
http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=teconomy&page=4&nid=2391217
その疑問をマスコミはどれも答えてはくれていないのですが・・・
元宮内庁長官のメモであっても本人はなくなっていますし・・・
共和制のほうが、ヒトラーをスターリンを金日成・金正日を生み出してますが・・・