「実は海水注入は中断してませんでした」って何で今頃?
【画像は4月27放送 関西テレビ「アンカー」より】
「福島第一原発の1号機への海水注入は実は中断してませんでした」って、もうびっくりですよね(・。・)
何でこのタイミングで、こんな大前提を覆すような訂正がなされたんでしょうか。
東京電力の武藤副社長は、「吉田昌郎所長が、国会などで議論になっていることなどからもう1回考えた結果、出てきた」と釈明したそうです。
さらに、「政府とのつじつま合わせがあったのでは」との質問に対しては、「まったくありません」と強い口調で否定したとのことです(産経5/26 17:42)。
「もう1回考えた結果、出てきた」?
吉田所長が忘れてしまってたってこと?
現場の最高指揮官として忙しい身とは言え、こんな大事なことを忘れてしまってたなんて普通あり得ませんよね。
そうじゃなくて、「中止命令が出たが現場の判断で注入を続行した。命令違反なのでこれまで黙ってたけど、国会で議論になったりIAEAの調査もあるし、やっぱり話すことにした」ってこと?
つまり吉田所長が保身に走った?
それもちょっと考えにくいんですけどね。
だって、4月22日に福島第一原発構内に入って実際にご本人にインタビューした青山繁晴さんによると、吉田所長ってこういう人ですよ。
この「やってられねえよ!」の翌日、抗議の意味を込めてサングラス姿で会議に臨んだ、という報道もありましたっけ。
そう、吉田所長は「漢(おとこ)」。
上から「海水注入を止めろ」と命令が下りてきてるのは承知の上で、現場の作業員や原発周辺地域のため、ひいては日本全体のため、あえてそれに背いて注水を継続したのでしょう。
じゃあ、何でそれをこのタイミングで話したのか?
「今まで聞かれなかったから」「海水注入を止めたのか続けてたのかなんて、それまで何の問題にもなってなかったから」。
実はそれだけのことじゃないでしょうか。
3月11日以降、福島第一原発の現場は戦場状態です。
当然そこを指揮している吉田所長は超・超多忙です。
それでなくても本店だの官邸だの保安院だのが日々やいのやいの言ってきて、それに受け答えするだけでも大変なのに、聞かれてもないこと、問題にもなってないことをいちいち報告する暇なんてなかったんじゃないでしょうか。
(って、もちろんこれは私の全くの推測に過ぎません。間違ってたらすみません<(_ _)>)
ちなみに、吉田所長の会見について、武藤副社長は「現場で陣頭指揮を取っている立場なので(会見はできない)」と言ってますよね。
でも、それは言い訳で、吉田所長を表に出したくないんじゃないですか?
本当は会見をやらせる時間的余裕があるにも関わらず。
というのも、これも青山さんの説明によればですが、吉田所長は4月28日、現場を離れて「東京に急用で行っている」んですよね。おそらくは東電本店に呼び出されて。
この青山さんの話が本当なら、東電側の言う「吉田は現場を離れられないから会見できません」って説明はかなり苦しいですよね。
(てか、福島第一原発と東京ではテレビ会議をやってるわけですから、吉田所長に現地から会見してもらうことも技術的には可能だと思うのですが……)
しかも、吉田所長の「注水継続してました」という説明について、松本純一原子力・立地本部長代理は「本人の記憶の中にある」。つまり、裏付けがないことを認めています(毎日5/26 21:27)。
だったら、なおさら吉田所長に表に出てきてもらって説明してもらう必要があるはずですが。
こんなふうに不審な点が多いからでしょう、主にネットなんですが、「本当はやっぱり中断してたのでは?東電と官邸が落としどころを探してて、『吉田所長に泥をかぶってもらおう』となったのでは?」という意見も多いようです。
確かに、吉田所長を“悪者”にすることで、この件での東電や官邸への追及は収束しますよね。
(実際、翌日以降、報道はすっかり沈静化しました)
上からの命令に背いたとなると社会通念上は悪いことだから、吉田所長に対しては世論からそれなりに批判も出るでしょうが、ただ、この場合は結果的に海水注入を続けて良かったんだから、批判の度合はさほど強くはないでしょう。
(実際、吉田所長を庇う声がネットでは大多数のようです)
何やかんやで、確かに、東電と官邸から見ればこれが一番丸く収まるんですよね。
17 名前:名無しさん@十一周年 メェル:sage 投稿日:2011/05/27(金) 00:33:19.62 ID:0LvD4sTh0
∧_∧
(; ´Д`) ∧_∧
/ \ ( ) 退職金は大丈夫だから
.__| |所長 .| |_ / ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄ / .|東電| |
||\..∧_∧ (⌒\|__./ ./
||. ( ) ~\_____ノ| ∧_∧
/ ヽもう一回考えろ \ ( ) 中断しなかったよな
| ヽ \/ ヽ.
| |ヽ、二⌒) / .| | |
.| ヽ \∧_∧ (⌒\|__./ /
原子力安全保安院 内閣
ただ、私は吉田所長という人はやはり、泥をかぶってでも「漢」に徹する人だと思います。
だから注水中断はなかったというのは事実だと思います。
忘れてはいけないのは、吉田所長が処分を検討されているってことは、海水注入を止めろという命令を無視したからで、つまりどこかから確実に中止命令は出ていたということです。
(中止命令を出したのが菅首相だったのかどうかは別として)
ということは、ますます政府や東電の酷さが浮かび上がってきますよね。
現場がどういう対応をしてるのか全く把握してない、統率がとれてないってことですから。
そもそもこの海水注入中断問題が出てきたのは、安倍晋三元首相の5月20日付メルマガがきっかけだそうで、それをマスコミが報道し、自民党など野党が追及して大問題に発展したと聞きます。
よって安倍さんを批判する声もネットでは散見するんですが、経緯をよく見てみると(こちらに各社報道を保存して下さってるブログがあります)……
これ、みんな(特にマスコミ)忘れちゃってるのか、あるいは意図して無視してるのか、私は分からないんですが、東京電力は21日の段階で、海水注入を官邸の意向で中断したと発表してるんですよね。
記者会見で東電曰く、「官邸の方で再臨界の危険性があるような意見があったので、政府の判断を待つ必要があるため、いったん停止した」(日経5/21 20:12)。
その後、官邸サイドは原子力安全委員会の班目委員長に責任を押しつけましたけどね。
だから、くり返しになりますが、現場に対して誰かが「注入を止めろ」って方向で動いてた事実は変わらないし、現場との「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」が全く機能してないって事実も変わらないのです。
125 名前:名無しさん@十一周年 投稿日:2011/05/26(木) 20:10:56.08 ID:vAIC4z9j0
<重要なこと>
1.吉田所長が独自に何をやっていようと、
「官邸から所長までの連絡経路」には何の変化もないこと。
2.「現場が判断できる」ことを「司令部が判断できない」のだから
無能力さが際立つこと。
急な展開にだまされてはいけませんよ!
民主党政権が終わらない限り、少なくとも菅政権が終わらない限り、この目も当てられないほどの混乱も終わらないでしょうね。
いよいよ来週にも野党が不信任決議案を提出か?という報道もあります。注目していきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今、「朝まで生テレビ」をやってます。
テーマは原発事故で、青山繁晴さんも出演されています。
これまでのところ、青山さんは吉田所長に関しては、過去の「アンカー」で話されたのと同じようなことしか話されていません。
ただ、吉田所長が海水注入を継続していたことについては、司会の田原氏が事故対応のタイムテーブルを示している時に、「ひどい状態の中にひとつ救いがあった。それは吉田所長の判断で注水継続したこと。現場だけはちゃんと生きてて、東京が何を言おうが関係なくやっていた。そこに救いがある」という趣旨のことは言われてました。
ちなみに、これを受ける形で、大塚厚生労働副大臣が「吉田所長を処分してはいけない」と口火を切り、他のパネラーもほぼ全員その意見に同意してました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※拙ブログ関連エントリー(青山繁晴さん発言起こし)
・3/17付:青山繁晴「ニュースの見方」菅首相では危機は乗り越えられない(RKBラジオ)
・3/24付:「アンカー」福島第一原発の今後 青山繁晴×住田健二
・3/31付:「アンカー」原発事故で政府のズサン対応 青山繁晴×安斎育郎
・4/7付:「アンカー」原発対応 官邸未だ機能せず&エネルギー政策 青山繁晴×和田武
・4/14付:「アンカー」レベル7の真相&震災対応より延命優先の菅政権
・4/21付:「アンカー」アレバ社は信用できない&福島原発周辺で青山が見た現実
・4/28付:「アンカー」福島第1原発構内と所長を青山が取材 最大の問題は5・6号機
・5/5付:「アンカー」原発取材続報 - 政権からの圧力!しかし現場には成果も
・5/12付:「アンカー」原発停止要請のウラ側 菅政権『統治セズ』&南三陸町レポ
・5/13付:青山繁晴さんが参議院予算委員会に参考人として出席
・5/19付:「アンカー」菅・小沢抜きの連立政権を目指す超党派の動き
・5/25付:「アンカー」海水注入中断問題 菅首相 自分の嘘で『出口なし』
【募金受付まとめ】東北地方太平洋沖地震 被災地に手助けを!
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さらに、「政府とのつじつま合わせがあったのでは」との質問に対しては、「まったくありません」と強い口調で否定したとのことです(産経5/26 17:42)。
「もう1回考えた結果、出てきた」?
吉田所長が忘れてしまってたってこと?
現場の最高指揮官として忙しい身とは言え、こんな大事なことを忘れてしまってたなんて普通あり得ませんよね。
そうじゃなくて、「中止命令が出たが現場の判断で注入を続行した。命令違反なのでこれまで黙ってたけど、国会で議論になったりIAEAの調査もあるし、やっぱり話すことにした」ってこと?
つまり吉田所長が保身に走った?
それもちょっと考えにくいんですけどね。
だって、4月22日に福島第一原発構内に入って実際にご本人にインタビューした青山繁晴さんによると、吉田所長ってこういう人ですよ。
【4/27放送「アンカー」福島第1原発構内と所長を青山が取材 最大の問題は5・6号機】より引用
青山繁晴
「で、あの、週刊誌などは東電本店と、と書いてますが、いやいや、違います。テレビ会議って保安院もちゃんと出てくるんですよ。つまり政府も出てくるわけです。その場で、この吉田所長がやってられねえよ!と怒鳴ったというね、伝説があったんで、本人に聞いたら、いや、言いましたと。言いましたが、その、言った意味は違うんですと。ね。1つは、その、現場も見ないで、机の上で考えてごちゃごちゃ言ってくんなというのが1つなんです。そんなに言うならなぜ現場に来ないんだと、いうことがあって、だから一番最初に、ようこそこんな最前線までおいで下さいましたってことをですね、非常に柔らかい言い方ですけど、何度も何度も思わず、吉田所長の口からついて出たということだと思うんですね」
この「やってられねえよ!」の翌日、抗議の意味を込めてサングラス姿で会議に臨んだ、という報道もありましたっけ。
そう、吉田所長は「漢(おとこ)」。
上から「海水注入を止めろ」と命令が下りてきてるのは承知の上で、現場の作業員や原発周辺地域のため、ひいては日本全体のため、あえてそれに背いて注水を継続したのでしょう。
じゃあ、何でそれをこのタイミングで話したのか?
「今まで聞かれなかったから」「海水注入を止めたのか続けてたのかなんて、それまで何の問題にもなってなかったから」。
実はそれだけのことじゃないでしょうか。
3月11日以降、福島第一原発の現場は戦場状態です。
当然そこを指揮している吉田所長は超・超多忙です。
それでなくても本店だの官邸だの保安院だのが日々やいのやいの言ってきて、それに受け答えするだけでも大変なのに、聞かれてもないこと、問題にもなってないことをいちいち報告する暇なんてなかったんじゃないでしょうか。
(って、もちろんこれは私の全くの推測に過ぎません。間違ってたらすみません<(_ _)>)
ちなみに、吉田所長の会見について、武藤副社長は「現場で陣頭指揮を取っている立場なので(会見はできない)」と言ってますよね。
でも、それは言い訳で、吉田所長を表に出したくないんじゃないですか?
本当は会見をやらせる時間的余裕があるにも関わらず。
というのも、これも青山さんの説明によればですが、吉田所長は4月28日、現場を離れて「東京に急用で行っている」んですよね。おそらくは東電本店に呼び出されて。
【5/4放送「アンカー」原発取材続報 - 政権からの圧力!しかし現場には成果も】より引用
山本浩之
「福島第一原発の実情をカメラの前で語った吉田所長にも、政権からの圧力はあったのかどうか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、先週の水曜日(4月28日)に、この『アンカー』から始まって、放送があった翌日に、私は吉田さんの携帯電話に電話をしました。あの、意気投合したんで番号を交換してたんで。で、そしたら電話出ないんですよ。これ、4月のだから28日ですね、木曜日。で、電話に出ないんで心配してたら、翌日4月29日、連休始まりの日に、僕に電話あったんですが、何とさっきのあの内閣府の副大臣と、もう怒鳴り合ってる最中にかかっててですね(笑)、それで内閣府の副大臣(との電話が)終わったあとに、留守電聞いたら、その吉田さんが、青山さん、昨日(4月28日)は私は急用で東京に行っていたので、電話に出られませんでしたって留守電なんですよ。東京で急用しか言ってないけど、呼ばれたに決まってるじゃないですか」
村西利恵
「ああー」
青山繁晴
「だから、吉田さんやっぱり謙虚な言い方するなと思いながら、吉田さんに、すぐ電話をしたらですよ、その、そして僕が、吉田さん、昨日は東京に呼ばれてたようで、やっぱり放送あって大変でしょう、と言ったら、こうおっしゃったんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「吉田所長は『全く問題ありません』と」
青山繁晴
「ちょっと口真似していいですか。『青山さん、全く問題ありません!一切問題ありません!』と言われたんですよ。〈中略〉そして、僕が、ああー、そうですかって、正直この辺(両目を示して)に、やっぱりうるっと来ましたよ。その、次の瞬間にね、吉田昌郎、男の中の男がこう言ったんですよ。出して下さい」
村西利恵
「『私は本店とは立場が違いますから』」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「これ、真似ていい?『青山さん!私は本店とは、その、立場が違うんですよ!』と言われたんですよ。これね、意見が違うって言ってないんですよ。分かりますよね、皆さん。立場が違うっていうのは、僕は現場と共にやっていくんだと、この災害から甦るために。だから、現場として、真実を発信できたんであれば、そのあと東京に呼ばれて保安院や本店にやられようと、そんなの全く問題ないんだよってことを、この短い言葉の中で、実は言ってくれたわけです」
この青山さんの話が本当なら、東電側の言う「吉田は現場を離れられないから会見できません」って説明はかなり苦しいですよね。
(てか、福島第一原発と東京ではテレビ会議をやってるわけですから、吉田所長に現地から会見してもらうことも技術的には可能だと思うのですが……)
しかも、吉田所長の「注水継続してました」という説明について、松本純一原子力・立地本部長代理は「本人の記憶の中にある」。つまり、裏付けがないことを認めています(毎日5/26 21:27)。
だったら、なおさら吉田所長に表に出てきてもらって説明してもらう必要があるはずですが。
こんなふうに不審な点が多いからでしょう、主にネットなんですが、「本当はやっぱり中断してたのでは?東電と官邸が落としどころを探してて、『吉田所長に泥をかぶってもらおう』となったのでは?」という意見も多いようです。
確かに、吉田所長を“悪者”にすることで、この件での東電や官邸への追及は収束しますよね。
(実際、翌日以降、報道はすっかり沈静化しました)
上からの命令に背いたとなると社会通念上は悪いことだから、吉田所長に対しては世論からそれなりに批判も出るでしょうが、ただ、この場合は結果的に海水注入を続けて良かったんだから、批判の度合はさほど強くはないでしょう。
(実際、吉田所長を庇う声がネットでは大多数のようです)
何やかんやで、確かに、東電と官邸から見ればこれが一番丸く収まるんですよね。
17 名前:名無しさん@十一周年 メェル:sage 投稿日:2011/05/27(金) 00:33:19.62 ID:0LvD4sTh0
∧_∧
(; ´Д`) ∧_∧
/ \ ( ) 退職金は大丈夫だから
.__| |所長 .| |_ / ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄ / .|東電| |
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原子力安全保安院 内閣
ただ、私は吉田所長という人はやはり、泥をかぶってでも「漢」に徹する人だと思います。
だから注水中断はなかったというのは事実だと思います。
忘れてはいけないのは、吉田所長が処分を検討されているってことは、海水注入を止めろという命令を無視したからで、つまりどこかから確実に中止命令は出ていたということです。
(中止命令を出したのが菅首相だったのかどうかは別として)
ということは、ますます政府や東電の酷さが浮かび上がってきますよね。
現場がどういう対応をしてるのか全く把握してない、統率がとれてないってことですから。
そもそもこの海水注入中断問題が出てきたのは、安倍晋三元首相の5月20日付メルマガがきっかけだそうで、それをマスコミが報道し、自民党など野党が追及して大問題に発展したと聞きます。
よって安倍さんを批判する声もネットでは散見するんですが、経緯をよく見てみると(こちらに各社報道を保存して下さってるブログがあります)……
これ、みんな(特にマスコミ)忘れちゃってるのか、あるいは意図して無視してるのか、私は分からないんですが、東京電力は21日の段階で、海水注入を官邸の意向で中断したと発表してるんですよね。
記者会見で東電曰く、「官邸の方で再臨界の危険性があるような意見があったので、政府の判断を待つ必要があるため、いったん停止した」(日経5/21 20:12)。
その後、官邸サイドは原子力安全委員会の班目委員長に責任を押しつけましたけどね。
だから、くり返しになりますが、現場に対して誰かが「注入を止めろ」って方向で動いてた事実は変わらないし、現場との「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」が全く機能してないって事実も変わらないのです。
125 名前:名無しさん@十一周年 投稿日:2011/05/26(木) 20:10:56.08 ID:vAIC4z9j0
<重要なこと>
1.吉田所長が独自に何をやっていようと、
「官邸から所長までの連絡経路」には何の変化もないこと。
2.「現場が判断できる」ことを「司令部が判断できない」のだから
無能力さが際立つこと。
急な展開にだまされてはいけませんよ!
民主党政権が終わらない限り、少なくとも菅政権が終わらない限り、この目も当てられないほどの混乱も終わらないでしょうね。
いよいよ来週にも野党が不信任決議案を提出か?という報道もあります。注目していきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今、「朝まで生テレビ」をやってます。
テーマは原発事故で、青山繁晴さんも出演されています。
これまでのところ、青山さんは吉田所長に関しては、過去の「アンカー」で話されたのと同じようなことしか話されていません。
ただ、吉田所長が海水注入を継続していたことについては、司会の田原氏が事故対応のタイムテーブルを示している時に、「ひどい状態の中にひとつ救いがあった。それは吉田所長の判断で注水継続したこと。現場だけはちゃんと生きてて、東京が何を言おうが関係なくやっていた。そこに救いがある」という趣旨のことは言われてました。
ちなみに、これを受ける形で、大塚厚生労働副大臣が「吉田所長を処分してはいけない」と口火を切り、他のパネラーもほぼ全員その意見に同意してました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・3/17付:青山繁晴「ニュースの見方」菅首相では危機は乗り越えられない(RKBラジオ)
・3/24付:「アンカー」福島第一原発の今後 青山繁晴×住田健二
・3/31付:「アンカー」原発事故で政府のズサン対応 青山繁晴×安斎育郎
・4/7付:「アンカー」原発対応 官邸未だ機能せず&エネルギー政策 青山繁晴×和田武
・4/14付:「アンカー」レベル7の真相&震災対応より延命優先の菅政権
・4/21付:「アンカー」アレバ社は信用できない&福島原発周辺で青山が見た現実
・4/28付:「アンカー」福島第1原発構内と所長を青山が取材 最大の問題は5・6号機
・5/5付:「アンカー」原発取材続報 - 政権からの圧力!しかし現場には成果も
・5/12付:「アンカー」原発停止要請のウラ側 菅政権『統治セズ』&南三陸町レポ
・5/13付:青山繁晴さんが参議院予算委員会に参考人として出席
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・5/25付:「アンカー」海水注入中断問題 菅首相 自分の嘘で『出口なし』
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Comments
(ニコ動にて失礼します。)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14506548
ニュー速+にTBSのニュースサイトをソースに立てられた最初のスレッドです。
内容はNスタとほぼ同じ。
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1305885508/
>およそ1時間にわたって注入を
中断させられていたことがJNNの取材で明らかになりました。
>政府関係者らの話によりますと、東電が海水注入の開始を総理官邸に報告したところ、官邸側は「事前の相談がなかった」と東電の対応を批判。
5月27日の毎日新聞
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20110527ddm003040208000c.html
>自民党は19日の時点で「首相が海水注入を中断させた」という情報をつかんでいた。20日にTBSがこの問題を報じると、安倍晋三元首相は「私も複数の人から聞いている。首相として万死に値するミス」と批判した。
19日から20日にかけて政府内部の複数の人間から「注入中断」の情報がもたらされたらしいんですけど、どんな集団がどんな思惑でやったんでしょうね。
「武田鉄矢の週刊鉄学」
5/29(日)午前11時〜 5/31(火)夜9時〜ほか
★傑作選放送。
◇『夢のプロジェクト〜藻から石油ができる!』
◆ゲスト:渡邉 信(筑波大学教授)
筑波大学の研究チームは、従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプの藻類を沖縄の海で発見し、工業利用に向けて特許を申請しています。
将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国のニッポンにとって明るい話題となりそうです。
究極の新エネルギーとして注目される藻類、その秘密と可能性について「鉄学」します。
番組HP
http://asahi-newstar.com/web/12_tetsugaku/?cat=18
長いので、各項目の説明は読者掲示板に書いておきます。
http://kukkuri.jpn.org/emz/bbs.cgi
■個人的見解:今回の「実は注水中断していなかった」発表の背景と目的
<直接目的>
(1)菅政権の延命=G8での海外からの非難を抑制
(2)東京電力の信用毀損=送電と発電の分離による外資参入(第二の郵政民営化)
(3)国会の空転化=注水中断を追及した自民党を菅政権の道連れに
<背景:間接目的>
(4)情報信用度の低化=判断力や批判力の低下。言い逃れ・言いっ放しを容易に
(5)外圧の正当化=日本の自主権を自主独立を阻害
(6)外国勢力の浸透強化=日本政治への信用を下げ、日本人政治家の議席を減らし、外国への信用と依頼心を強化して、帰化を含む外国人政治家を増加(外国人(地方)参政権・帰化外国人参政の推進)
当然現場にも本店寄りの人もいるでしょうし…情報が全く上がらないなんてあり得るのか。
衝撃の事実として現場も本店も官邸も注水継続の事実を知っていた。知らされなかったのは菅さんだけだった…なんてこともあったりするのでは。
福島の原発に関しては吉田さんをはじめ現場の方々に頑張ってもらいたいだけです。命懸けでやってくださっているのですから。
そして、これからの原発についても討論されていましたが、私も青山さんと同じでソフトランディングして、新しいエネルギーに転換していくのが良いのかと思う。
社民の福島さんなどの過度な不安を煽り反原発を主張するのはどうかと思います。
俳優の山本太郎さんが話題になってますが、twitterやyoutubeのコメントを見ていると擁護や賛同者が沢山いることに違和感を感じました。山本さんの過去の発言を聞いたりすると、彼自身は何かを純粋に信じて行動しているのかもしれないけど私は疑ってしまいます。それが、称賛される人が沢山いること、本当にそんなに単純に考えていいのだろうかと・・・。
いかに政府や官僚が現場の邪魔をしてきたかが分かりますよね。
真っ向から反抗すれば、更迭され、いいなりの後任が再起不能の福島にしてしまうことに技術者としての倫理が許さなかったんだと思います。
大きな組織って、上層部は「長いものにまかれる」ことしか考えていません。
たとえこれからやることがマイナスだとわかっていても、自分の保身が一番だから絶対に逆らいません。
ところが現場で働く人間は違うんです。
場合によっては上の意向を黙って無視することだってあります。
で、この「黙って」っていうところがミソなんです。
上司に黙ってやってしまえば、何か問題が起きた時には上司は部下のせいにできる。
で、結果オーライであれば、自分の手柄にできる。
だから賢い部下は、そこら辺の呼吸がわかっていて、めんどくさいことになりそうなことはわざと上司に言わなかったりするんです。
それにしても日本のバカ殿(民主党政権)に仕えなければならない下々の人間は悲劇です。
バカなことばかりやってるとわかっていても、逆らえないんですから・・・
だから尖閣衝突事件でも原発でも、「自分がなんとかせにゃ」と使命感をもっているタイプの現場の人間が、こうやって何とか日本の危機を救っているんです。
海水注入を中断させたのかどうかという前提の話は、再臨界が起きるのかどうかということについて話し合いがなされていたわけです。
当初の公式発表通りに燃料棒が半分水に浸かっていて、もう半分は露出している状態であるならば、再臨界を心配する必然性はありません。再臨界を心配するとしたら、燃料棒が溶け落ちたという状態以外にあり得ません。
故にバ菅たちは燃料棒が溶け落ちた状態で、新たに水を注入したら再臨界するのではないかという話をしていてはずです。再臨界の条件は水に浸かっていることですから。水が減速材となり中性子との核反応が起こりやすくなる。
だから海水注入云々で話を逸らしておいて、実は燃料棒が12日の時点で溶けてメルトダウンしていたことを菅政権は実は「知っていた」ということを隠すためにやっている芝居だと私は思いますね。
2ヶ月も掛けてようやくメルトダウンを公表したのも、G8サミットに出るしIAEAも来るから事前に発表しておけという姑息な意図を感じます。もういいい加減に政権交代してください。
今週中に内閣不信任案出せなかったらどうしましょうか?w
.
まず、今まで本当のコトを語らなかったのは「聞かれなかったから」などではなく、本当のコトを話せば必ず揉めて、現場での対応に支障が出るから黙っていたのでしょう。
何故今のタイミングかと言えば、IAEAの調査が入るからですね。事故調査で嘘を付くことは、今回のトラブルの真実究明を妨げるコトで、吉田所長が原発事故に真剣に対応しているなら、事故調査に嘘を付くなんて有り得ない話でしょう。
吉田所長が「漢」かどうかは正直良く分からない。青山さんは心酔されているかに見えますが、青山さんが常に正しい訳でもないですし。吉田所長の良いところも悪いところも、第三者機関によるシッカリした調査をすべきです。本当はIAEAではなく、日本人でヤルべきですが、空き菅は責任回避と隠蔽しか考えてませんから:-p
常時、爆発前からNHKとかのテレビ局が福島原発を監視していたのでしょうか?
それとも爆発が起きるという情報を事前に得ていて、その瞬間の撮影に成功したということなのでしょうか。
一体撮影者は誰なのでしょうか。
どなたかご存じではないでしょうか。
【青山繫晴が答えて、答えて、答える!】
”原発問題、色眼鏡への憤り”
http://www.youtube.com/watch?v=j-huVnf0h5I&feature=player_embedded
そもそもどうして正しい判断をした人間を処分しないといけないんでしょうかね?
東電幹部の落ち度もあるでしょうが、やはり私は現政府の責任が大だと思います。
私は青山さんがおっしゃる吉田所長像は正しいと思います。現場は一丸となって問題解決に当たっているのだと信じます。
不信任決議…早く出せよとww。
私も成り行きを見守ります。
応援クリック。
沖縄[白梅]の塔、硫黄島(いおうとう)迄午後2時から6時過ぎまで。不幸にも陽が当たっていない事象をここまで考えてるんだと感動しました。
本社にいた小森明生常務は「首相の了解を得るまでの一時的な中断で、ある面でやむを得ないという風に本社側は思っていた」。
この会議で吉田所長は黙っていた。中断に反対しておらず、本社では所長が中断を了承したと理解。「合意」は形成された。小森常務によると、注水や停止の指揮権限は原子力防災管理者である発電所長にあるため、あえて本社から中断を指示しなかった。
http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY201105280580.html
本社は中断を指示しなかったんだそうです。所長が中断を了承したと理解したんだそうなww。だから明白な命令違反というわけでもなさそうです。
こういった国士と呼べる人が、出始めてるし目立ち始めてる。
・・・日本はより確実に良くない時世に、転がり落ちているということか・・・
That you may see the meaning of within.
It is being,it is being.
(この曲は、ジョン・レノンが「ダライ・ラマが山の頂上から説法しているような感じで」と指示して録音されたというエンジニアの回想録が残されています)
昨日の青山さんの小郡での講演会に参加しました。
予定時間をはるかに越えて4時間ものお話。
チケットが余ってるとネットで呼びかけたお陰で満席。当日券の方は通路に座っての参加です。
“祖国は甦る”
戦争で亡くなった方、あるいは阪神・淡路大震災、今回の東日本大震災で亡くなった方の、「私たちが無念の中で死んでいった後に、祖国は栄えているか、立ち直っているか」との声に、今、生きてる私たちがしっかり考え、世論という行動を起こす事で、必ず祖国は甦るという、青山さんの真情を聞くことが出来ました。
笑いを取りながらお話するので
とても親しみやすかったです。
今日は、飯館村に取材に行くと
行ってましたよ。明後日のアンカーでその模様を話されるのでは・・。
僕は(天職だった)共同通信を辞めた後は余生なので、ご自愛しませんから・・とおっしゃってましたが、やはりご自愛して欲しいです。ぜひ、して下さい!
上記の忠吾さんは、細野首相補佐官が青山さんに福島原発に取材に入った経緯について、更なる圧力をかけようとしたと書いてありますが、私は内閣府の副大臣(アンカーで指摘した人)が、そのやりとりをTVでばらされたのが口惜しくて、某機関に指示したと青山さんは話されたと思います。
よく出演させるな。隠れ青山信者もなかなかやるねと思います。
仙谷先生の肝入りで失敗学の先生をお迎えして「なんちゃって委員会」をこさえましたが、これでこの状態で公式声明が出るんですね
国際世論以前の国内世論は納得させるには余りに無理があると思いますが、どうするんでしょうね?
IAEAの調査チームは既に現地入りして吉田所長から事情を聴いています。さて、口裏を合わせることも恐らく無理の政府と東電、保安院、検査院はどうするんでしょうか?