「アンカー」菅・小沢抜きの連立政権を目指す超党派の動き
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■5/18放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
久しぶりに政局の解説です。
その前に、先週金曜日(5/13)に青山さんが参議院予算委員会に参考人として出席しましたが、そこに至った経緯についても。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。また画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。
内容紹介ここから____________________________
(まずは導入部でニュースVTR)
■民自両党の中堅・若手議員による震災・原発対応をテーマに連携する議連が発足(05/18 02:13)
■政府・与党内で第2次補正予算案の一部を前倒しし今国会に提出する案が浮上(05/17 21:32)
■政府与党の一部から2次補正提出などの考え 自民・石破氏「不信任妨げる理由にならず」(05/18 20:11)
山本浩之
「さて、この政治に関するお話、今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーは、政治の話を詳しく解説していただくことになってます」
青山繁晴
「そうなんですね。あの、福島原子力災害は、まだその最中にありますし、復興もようやくこれから始まるのかな、というぐらいの段階なんですけれどね、今日はもうあえて政治、政局の話をコーナーで取り上げざるを得ないと思うんです。というのは、あの、正直言いまして、僕自身の予測よりも何か急速に、その、物事が動いていて、これはもう必ず国民のチェックが入らなきゃいけない、タイミングだと思います。で、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『ばればれ』」
青山繁晴
「はい。これ何がばればれかというと、その、今、いろいろニュース、出ましたね。で、視聴者、国民の方も、もう気がついておられると思うんですが、もう全て一点に実は目的が集中してて、とにかく内閣不信任案が出たら困ると、それがなるべく出ないように工作したいってことであって、その菅さんの意図がばればれだということなんですが、例えば1.5次補正なる奇怪なものを出してですよ、そんな中途半端なものを出して、財源は、それ、だから分からないと言ってるだろう、というような記者会見をしたりですよ。要するに財源がよく分からないまま、中途半端な補正予算を出すというのは、会期延長少しならやりますよと、そして野党の言う通り補正予算も少し出しますよと、だから内閣不信任案は勘弁して下さいねって意味であり、そして例えば昨日、えー、菅さんわざわざ共産党の志位委員長を官邸に呼んで、会談しましたね。それで志位さんは共産党の考え方を紙にまとめて、お渡しになったわけですけど、菅さんとしては、共産党の言うことを少し聞きますから、内閣不信任案もし出た場合には反対して下さいねと、そういう話ですね。それから先ほど入った新しいニュースですと、えー、復興基本法案を審議するためにですね、こともあって、その、6月1日に、谷垣総裁や、自民党の谷垣総裁や、あるいは公明党の山口さんというトップ、それから菅総理が党首討論をやろうということになりましたと。これもじゃあ6月1日までは、内閣不信任案出ませんねと、いうことで、要するに、ばればれの話なわけです。で、この話でお分かりの通り、じゃあその、福島原子力災害とか、あるいは被災地の方々への、政治ってのは一体どこに行ったのかということを含めて、今日皆さんと一緒に、そこを、今日は考えてまいりたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、今日の“ニュースDEズバリ”のコーナーは、久々に政局のお話ということなんですが、その前に、青山さんに1つ伺っておきたいことがありまして。先週の金曜日に、今、青山さんの後ろにも映ってますけれども、あのー、参議院の予算委員会で参考人として行かれてました。これはあの、一体どういう経緯で招かれたのか。その辺りから伺いたいと思います」
青山繁晴
「そうですね。あの、これ、先週金曜日の午後2時半ぐらいからでしたから、ご覧になってない方も多いと思いますんで…」
村西利恵
「VTRをご用意しました。どうぞ」
…………………………VTR開始…………………………
(参院予算委員会 今月13日)
自民党 衛藤晟一参院議員
「専門家の立場から、いわば、どこまでが天災でどこからが人災だったのかということをですね、1回、ぜひ聞かせていただきたいと、いう具合に思います」
前田武志委員長
「原子力委員会専門委員、青山参考人」
青山繁晴
「えー、今、衛藤先生からお話ありました通り、4月の22日金曜日に、福島第一原発の現状に、現場に、行ってまいりました。えー、福島第一原発の吉田昌郎(まさお)所長の許可のもと、現場を…」
(この日の国会における青山さんの発言の全文起こしが拙エントリー5/13付にあります)
…………………………VTR終了…………………………
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■5/18放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
原発事故責任逃れ…2次補正は先送り…政権に居座る菅首相を青山ズバリ!
久しぶりに政局の解説です。
その前に、先週金曜日(5/13)に青山さんが参議院予算委員会に参考人として出席しましたが、そこに至った経緯についても。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。また画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。
内容紹介ここから____________________________
(まずは導入部でニュースVTR)
■民自両党の中堅・若手議員による震災・原発対応をテーマに連携する議連が発足(05/18 02:13)
■政府・与党内で第2次補正予算案の一部を前倒しし今国会に提出する案が浮上(05/17 21:32)
■政府与党の一部から2次補正提出などの考え 自民・石破氏「不信任妨げる理由にならず」(05/18 20:11)
山本浩之
「さて、この政治に関するお話、今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーは、政治の話を詳しく解説していただくことになってます」
青山繁晴
「そうなんですね。あの、福島原子力災害は、まだその最中にありますし、復興もようやくこれから始まるのかな、というぐらいの段階なんですけれどね、今日はもうあえて政治、政局の話をコーナーで取り上げざるを得ないと思うんです。というのは、あの、正直言いまして、僕自身の予測よりも何か急速に、その、物事が動いていて、これはもう必ず国民のチェックが入らなきゃいけない、タイミングだと思います。で、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『ばればれ』」
青山繁晴
「はい。これ何がばればれかというと、その、今、いろいろニュース、出ましたね。で、視聴者、国民の方も、もう気がついておられると思うんですが、もう全て一点に実は目的が集中してて、とにかく内閣不信任案が出たら困ると、それがなるべく出ないように工作したいってことであって、その菅さんの意図がばればれだということなんですが、例えば1.5次補正なる奇怪なものを出してですよ、そんな中途半端なものを出して、財源は、それ、だから分からないと言ってるだろう、というような記者会見をしたりですよ。要するに財源がよく分からないまま、中途半端な補正予算を出すというのは、会期延長少しならやりますよと、そして野党の言う通り補正予算も少し出しますよと、だから内閣不信任案は勘弁して下さいねって意味であり、そして例えば昨日、えー、菅さんわざわざ共産党の志位委員長を官邸に呼んで、会談しましたね。それで志位さんは共産党の考え方を紙にまとめて、お渡しになったわけですけど、菅さんとしては、共産党の言うことを少し聞きますから、内閣不信任案もし出た場合には反対して下さいねと、そういう話ですね。それから先ほど入った新しいニュースですと、えー、復興基本法案を審議するためにですね、こともあって、その、6月1日に、谷垣総裁や、自民党の谷垣総裁や、あるいは公明党の山口さんというトップ、それから菅総理が党首討論をやろうということになりましたと。これもじゃあ6月1日までは、内閣不信任案出ませんねと、いうことで、要するに、ばればれの話なわけです。で、この話でお分かりの通り、じゃあその、福島原子力災害とか、あるいは被災地の方々への、政治ってのは一体どこに行ったのかということを含めて、今日皆さんと一緒に、そこを、今日は考えてまいりたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、今日の“ニュースDEズバリ”のコーナーは、久々に政局のお話ということなんですが、その前に、青山さんに1つ伺っておきたいことがありまして。先週の金曜日に、今、青山さんの後ろにも映ってますけれども、あのー、参議院の予算委員会で参考人として行かれてました。これはあの、一体どういう経緯で招かれたのか。その辺りから伺いたいと思います」
青山繁晴
「そうですね。あの、これ、先週金曜日の午後2時半ぐらいからでしたから、ご覧になってない方も多いと思いますんで…」
村西利恵
「VTRをご用意しました。どうぞ」
…………………………VTR開始…………………………
(参院予算委員会 今月13日)
自民党 衛藤晟一参院議員
「専門家の立場から、いわば、どこまでが天災でどこからが人災だったのかということをですね、1回、ぜひ聞かせていただきたいと、いう具合に思います」
前田武志委員長
「原子力委員会専門委員、青山参考人」
青山繁晴
「えー、今、衛藤先生からお話ありました通り、4月の22日金曜日に、福島第一原発の現状に、現場に、行ってまいりました。えー、福島第一原発の吉田昌郎(まさお)所長の許可のもと、現場を…」
(この日の国会における青山さんの発言の全文起こしが拙エントリー5/13付にあります)
…………………………VTR終了…………………………
青山繁晴
「はい。あの、皆さん見てない人多いかもしれませんて言いましたが、僕も今、初めて見ました」
村西利恵
「ああ(笑)、そうですよね」
青山繁晴
「あの、自分の映像って僕、気持ち悪いんで、見ないんで、見たらやっぱり気持ち悪かったですけれども」
一同
「いやいや(笑)」
青山繁晴
「あの、このいきさつというのは、あの、実は前日突然、その、参考人で国会に出てくれないかって話がありました。というのは、前日、つまり先週の木曜日の朝に、議員会館の中で開かれた超党派の、その、集まり、勉強会で、その、福島第一原発に入った時の、率直な受け止め、考えを聞かせてくれと言われまして、だいぶ長時間話しまして、あの、自民党も多かったですけど、民主党、大変多かったです。それから、自民・民主以外の政党の方ももちろんいらっしゃいました。えっと、部屋にあふれるぐらいの議員がいて、それあの、僕への関心じゃなくて、やっぱり福島原子力災害に、国会議員も重大な関心持ってるってよく分かったんですね。で、それで、あの、勉強会終わったあとに、自民党の衛藤晟一さんていう大分選出の参議院議員の方が近づいていらっしゃって、実はあまり付き合いないんですよ」
山本浩之
「はあ…」
青山繁晴
「はい。あの、ゆっくり口聞いたことは1回ぐらいしかないんですが」
山本浩之
「あ、そうですか」
青山繁晴
「翌日、つまり先週の金曜日に参議院予算委員会で、質問に立つので、その時に、その参考人として出てくれませんかと言われまして。僕はその段階で、でも私は、自民党の参考人であっても自民党の有利になることは申しませんよと、言いましたら、それは分かってますと、いうことで、この翌日の金曜日に出たわけですが。あの、事前にあんまりよく聞いてなかったせいもあって、行ったら、ここに東電の清水社長、そしてここに原子力委員会の斑目委員長」
村西利恵
「挟まれてましたね」
青山繁晴
「そしてここに映ってませんが、あの、保安院の寺坂院長もいらっしゃってですね。で、これあの、どうしてこんな」
山本浩之
「窮屈ですよね」
青山繁晴
「キューッとなってたのかと。これ実際にすごく狭いんですよ(笑)」
山本浩之
「あっ、それでですね。メンバーが、だから、じゃないんですね(笑)」
青山繁晴
「いや、違います」
村西利恵
「椅子は立派に見えるんですけどね」
青山繁晴
「いや、ちっ、何か貼ってある物はこう何か高そうな物貼ってあるけども、椅子自体はこう、ちっちゃい物なんですね。で、まあそれはともかく」
村西利恵
「はい。国会で話された要点は、こちらですね。この3点です」
青山繁晴
「はい。実は僕は質問は1つだけかと思ってたら、その、衛藤さんから後半、さらに2つ質問があったんですけど。1つ目はまあ、あの、衛藤さんの最初の質問聞いてたら、予想できましたよね。つまり、どこまでが天災でどこから人災かと言われたんで、あの、この『アンカー』で答え、いや、『アンカー』で話してきた通りのこと言いました。というのは、僕にとっては、国会議事堂の中も、このスタジオの中も、あるいは普通の講演会も全部同じで、国民の方が知るべきことを言うだけのことなんで、その、天災と人災ってのはちゃんとありますよと、それ区別しましょうね、っていうことを申しました。そしたら後半になって衛藤さんから、その、地震翌日、つまり3月12日の朝に、菅さんが、えー、福島第一原発、自衛隊ヘリで行かれたことが、その、遅れの、対応の遅れの原因になったんじゃないかっていうことお聞きになったんで、で、僕が、あの、フェアにお話をしたいと、その、自民党に合わせるわけにいきませんよって趣旨のことを、もう少し柔らかい言葉だったと思いますが、申しまして、僕としては、これはジャーナリストとして福島第一原発に入ったんではなくて、1人の実務家として現場に入って、その、現場をつかみ、そして、現場の最高責任者である吉田所長たちと、これからどうするのかを話すために行ったんであって、従って検証に行ったんじゃないので、その、総理がお見えになったことについて、作業にどの程度影響あったかは一言も聞いてないので、それについては話せませんと。但し、現場で確認したことの中に、あの日、3月12日、つまり地震翌日の午前6時50分に、東電の本店から、間もなく総理が現場に来るから準備するようにって指示があったのは確認しましたと。その9分後の、午前6時59分に、海江田万里経産大臣から、ベントに、ベントをやれっていう指示があって、そのあと、つまりベントの準備をもうそれで本格化させてるところに、午前7時11分に、えー、総理がヘリでお見えになったので、当然、そのベントや、その冷却以外に総理をお迎えするための準備はあった、それは間違いありませんと。その上で、1人の危機管理の専門家として言えば、ああいう場合はトップは、官邸の執務室か、あるいは官邸のシチュエーションルームにいるべきだったと、いうことを申しました。で、最後の3つ目はですね、今後、大きな余震、津波来たらどうなるか、この『アンカー』で何度も言いましたね。だから、その国会議事堂でも同じことなので、えー、吉田さんだけじゃなくて、現場のみんなの思いというのは、名もなき労働者の方に至るまで、みんなの思いというのは、新たな津波・地震が来た時にきちんと備えるようにしたいと、いうのが現場の声なので、それを、その、国会の議員の方にも、あるいは国民に、理解してもらいたい、そのために映像も公開したんです、という趣旨のことを私の方から申しました。で、その上でですね」
村西利恵
「はい。青山さんが聞いてこられたその現場の声というのは、きのう発表された工程表にも反映されていました。こちらです」
村西利恵
「3つの課題が追加されていまして、それが、地下水、そして津波対策、そして職場環境。『アンカー』でおっしゃっていたことですね」
青山繁晴
「そうです。これは、あの、ある意味、その、吉田さんをはじめ現場の人と僕は、正直、こう、喜びっていうのはまだ全然早いんですけども、ま、小さな喜びを共有するところで、ようやく、前の工程表になかった、その、改訂版の工程表にはこの大事なことが出てきた。つまり今まで、5号機6号機の湧き水など隠されてた問題もあるってことが出てきた。それから津波と余震に対して、しっかり備えなきゃいけないってことも、出てきた。そして、何よりも作業員の働く環境をもっともっと改善しなきゃいけないってことも出てきました。で、これを盛り込んだこの工程表っていうのはですね(工程表の紙を見せる)、これあの、実物より大きくはしてます。大きくはしてますが中身は全くそのままなんですが、例えばですよ、この、津波対策のところちょっと皆さん見ていただくとですね、ここに1箇所だけちょこっとあるんですよ。仮設防潮堤の設置って」
山本浩之
「ふんふん…」
青山繁晴
「僕は最初これ、見ても見ても出てこないから、また無視したのかと思ったら、ようやく出てくる」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「要するに、なるべくちっちゃくしたいなっていうね、あの、意図がもうありありしててですね。で、これを実は官僚と政治家それぞれにこう当ててみましたら、青山さん、要は政治主導なんですという(笑)、またお話でね。その、政治主導にしたいんだと。だからそう言われるから、その政治主導っていうのは、現場よりも、安全な総理官邸にいる、その政治主導なんですかと、いうことを申しましたら、まあ、ムッとした反応も返ってきましたが。まあ、それは1つの大きな現実なんですよ。で、従ってそれ、あの、逆に言うっていうか、別の言い方で言うとですよ、言うとですね、やっぱり政治の在り方というのがこの福島原子力災害の今後も、大きく左右してしまうってことなんです。で、その、その最中に、実にこう、不思議なっていうか、えっと驚くことが1つあったんです。僕自身も驚きました。それは、これなんです」
村西利恵
「自民党執行部の1人が、沖縄訪問を突如キャンセル。その理由は、『内閣不信任決議案を出すことになったから』」
青山繁晴
「はい。これあの、突然沖縄が出てきたんで、いわば被災地と真逆の方向なんで、えっ、何でっていう感覚あると思うんですが。実は今日、5月の19日でしたっけ?今日は」
村西利恵
「18日です」
青山繁晴
「ごめんなさい、18日。3日前の5月15日は、沖縄にとって、ほんとに大事な日なのに、ほとんど知られてない。岡安さん、何の日ですか?(固まる岡安)あっ、時間ないから早く答えましょう、はい」
岡安譲
「えーっと、本土決戦があった日ですか」
青山繁晴
「違います。はい、今ので、岡安さんは、僕はあとで頭剃ります(一同笑)。はい。沖縄戦の終結。は6月23日です」
岡安譲
「逆だ、復帰した、復帰した日だ」
青山繁晴
「そうです。はい。じゃあ頭半分だけ剃ります」
山本浩之
「それは困るでしょう(一同笑)。ま、いいけど。(一同ざわ)…何でそこで反応するかのが分かんない…」
青山繁晴
「5月15日っていうのは、今、岡安さんが後半、正しくおっしゃった通り、私たちの沖縄県が、アメリカの手から、私たちの祖国日本に復帰した日なんです。ところが、39年前のこの日を、39年間、一度も沖縄で祝わないで来たんですよ。だからせめて来年、復帰40周年には、天皇皇后両陛下も行かれますので、お祝いできるようにしたいねっていうことで、そういう集会がありまして、僕はそこで講演するために、実は沖縄に行ってたわけです。そしたら、それとは全く関係なく、自民党執行部の1人、自民党執行部ってはっきり言うと、4人しかいないです」
村西利恵
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「谷垣総裁と、その下に、幹事長、政調会長、総務会長しかいないんですが、その中の1人が、沖縄に来る予定だった。これは5月15日の、今のこととは全然関係ないんです、残念ながら。そうじゃなくて、普天間問題も実は水面下で動いていて、それから、沖縄のための特措法ってのは切れる、お金なくなっちゃうからどうするかってことで、まあ、もちろん重要問題だから来る予定になったのが、ドタキャンになったんですよ。ドタキャンになって、実は仲井真県知事の周辺からですね、僕に、この人がドタキャンになりましたっていう話を聞いて、僕は、え?どうしたんですかと。この人と僕は知り合いってこともあってですね、聞いたら、いや、本人から、内閣不信任案を出すことになったから沖縄に行けないって言われたっていうので、正直僕は、あの、自分の認識の甘さを恥じました。僕もびっくりしてですね。というのは、今、福島原子力災害が、工程表を見直したりほんとに、まだまだ危機的な状況で、そして復興はまだまだ緒についてない、仮設住宅すらろくに建ってない。そしてさらには、国会っていうのは、来月6月22日が会期末ですから、まあ政治記者時代の常識から言っても、ま、それがいけないんですけどね、常識に頼るっていうのは。会期末近づくと揉め出すものだから、まだ1カ月ぐらいあるな、まだ内閣不信任案の状況じゃないなと思っていたから、えっ、そんな動きが早いのかと思ったから、このご当人に電話をしたわけです。そうすると、答えはこうでした」
村西利恵
「自民党執行部の1人によると、『内閣不信任決議案を出す動きは、事実です。5月26日からのフランスサミット前に出したい』」
青山繁晴
「はい。ま、あの、ご承知の通り今の自民党執行部ってのは谷垣さんを除いたら、みんな若い。若いと言っても50代ですから、同じ50代の僕が言うのも恥ずかしいですが、いちおう若いってことになってて。やっぱり若い言葉なんですよ。この、内閣不信任案を出しますよと、出す動きは事実ですとなってますが、実際は出しますよと。で、青山さん思ってるよりずっと早く出しますよと。というのは、26日、今月の26日もう目の前ですけど、サミットに行くことになってんですね。その前に出しますって言うから、おお、すごいなと僕は思ったわけですよ。その、すごいなって別に自民党ほめてるわけじゃないですよ。しかし、すごいなと思ったのは、動きが早いから本人に、えっ、すごいですね、どうしてそんな早いんですかと、普段の自民党と違って。って聞いたら、いや、青山さん、被災地行かれたでしょと。僕なりに行ったんですよと。原発の中には入れなかったけども、被災地行ったら、仮設住宅はまだ全然建ってない。そして仮設住宅に何とか入った人も仕事がない。阪神淡路大震災の時も、苦しかったけれども、仮設住宅はわりと早くできて、仕事もあった。あまりにそれと違いすぎるから、もうその政党がどうだということよりも、今の内閣では、原子力災害だけじゃなくて、それができないじゃないかと、いうことで、もう早く、やるべきことを野党としてやろうと考え、その民主党の人たちともその話をしてるんですよってことだったんですよ。ところが皆さんね、先ほど、この本番始まる直前に、僕、たまたま、この、関西テレビに来て、あの、テレビを何となく見てたら、突然6月1日に党首会談、党首討論って出たんですよ。さっきニュースでありましたね。えっ、6月1日ってことは、これは一体どうなったんだと思いましたから、この人にまた電話しました。あの、村西利恵ちゃんとディレクターのいる前で、お電話しまして、これどうなったんですかと、聞いたらですね、えー、ここ(モニター)に下に出るのかな」
村西利恵
「はい、出ます」
青山繁晴
「彼の話はこういうことだったんです」
村西利恵
「自民党執行部の1人によると、『本当は、公明党がついて来ない』」
青山繁晴
「はい。つまりね、6月1日に党首討論やるってことは、その前に、この人に対する内閣不信任案なんか出せるはずがないじゃないですか、自民党側から。で、僕は、これ、谷垣さんがまた迷ったんですか?と。谷垣さんごめんなさいね。そういうように思い込んで言いましたら、この人が、いや、今回は違いますと。今回はそうじゃなくて、本当は、公明党が、そんなに早い動きにはついて来れないってことを言ってきたんですと。その、不信任案が成立できるかどうか分からない状況で、公明党までぐらぐらすると、もう自民党としては戦えないってことで、ま、先延ばしになったってことなんですよ。しかしその上でですね、しかし、6月22日の会期末を待たずに内閣不信任案出そうっていう話は、依然として変わらないわけですよ。で、その上で、自民党の中の人たちにもっともっと電話をしていくと、実は自由民主党の中に迷いがたくさんあって、一番の迷いは、小沢問題ですね。つまりさっきもニュースにあった通り、内閣不信任案が出たら賛成したいって言ってるのは民主党の中の小沢グループなわけですから。要は自民党は小沢さんと手を組むんですかと。組むのか組まないのかってことで意見が分かれてて、この、この自民党執行部、現役の彼の答えはこうでした」
村西利恵
「『小沢さんは、私に会いたがっているが、あの人と手を組むことはない』」
青山繁晴
「はい。あの、彼は普段もっと慎重な言い方をする人なんですが、小沢さんとは手を組まないと。そして、会談やりたいっていうのも何度も何度も申し入れてきたけど、全部断ってますと、今後も断りますという話で、その背景にあるのは実はこれです」
村西利恵
「現在、陸山会事件の公判が東京地裁で行われていますが、水谷建設の元社長らが、陸山会側に1億円を裏献金したと証言しています」
青山繁晴
「は。これ要は本当は今、裁判2つあるわけですよね。で、1つはこれ石川さんと言って、小沢さんの秘書だった人が今、国会議員になってるわけですけど、その方に、例えば水谷建設っていう建設会社が1億円賄賂を渡して、それが小沢さんに行ったんだと、行ったんじゃないかって裁判やってて。それとは別途、小沢さんは、ま、そのお金の動きに関連して、皆さんご承知の通り、検察審議会の市民を通じて裁判になって、早ければ秋にも裁判が始まるわけですよね。で、この石川さんたちの裁判が、だからこの、要は小沢裁判の、いわば前段階で、これがどうなるかすごい重要なんですが、水谷建設のその元社長、あるいは元会長が、1億円渡したっていうのは信用できるのかどうかってことが今まで大変言われてきたんですが、裁判始まってみると、渡し方がものすごく克明で」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それ自体、僕はびっくりして司法関係者に当てたら、いや、これ裁判官は、これ、あの、心証形成っていうんですが、裁判官の考え方決まっていく時に、これは本当じゃないかって行くでしょうねと、言ってたら、さらに、水谷建設の元常務たちが、具体的にお金をどういうふうに作って、この元社長に渡したかまで出てきて、それに対して石川さんたちは、とにかく知らない知らない、もらってないの一点張りで、これやっぱり、あの、政界の見方としてはやっぱりこっち(小沢秘書側)負けじゃないかと。そうするとその、小沢裁判にも大きな影響あるから、要するに小沢さんは、その、裁判によっては立ち上がれないんじゃないかと。そうすると、その、手を組んだら損だということになっていて、その上で、じゃあその自民党の執行部と、あと、その、民主党の中の、菅政権に批判的な人たちが何を目指してるかというと、それはこれなんです」
村西利恵
「自民党の幹部、それから民主党の幹部によると、菅抜き・小沢抜きの連立政権を目指す」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「はい。これは例えば大連立とどこが違うのかというと、まあ、あの、世代の争いもあるんですね。で、僕は普段その、世代の違いってことを強調しない、そんなことをしちゃ駄目ですよ、この国で。ところが実際はこの自由民主党の中でですね、森喜朗さんて元総理いらっしゃいますよね。森喜朗さんなどはいわば古い大連立で、小沢さんとやっぱり組まないと話にならないだろうと。ところがこういう、若い、ま、若いって言ってももう一回言いますが50代ですけれども、世代が違う自民党の執行部たちはですね、そうじゃなくて、菅さんも小沢さんも抜いた連立政権を、その、作ろうということなんですよ。そうすると、皆さんは、じゃあ一体その、仮に内閣不信任案が通ったとして、そして菅さんが総選挙もできない場合は次の総理は誰なんだと、思いますよね。で、そういうことも含めて、その後半に考えたいんですけれども、後半のキーワードというのは、今日はこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『歴史は繰り返す』。内閣不信任決議案は可決できるんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、内閣不信任案は提出されるのか。そしてこれは可決されるのかどうか分かりませんけれども、えー、まあここで2つ目のキーワードが『歴史は繰り返す』と、出ました。解説の続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、やっぱりちょっと一番、初歩的なことに、あの、戻っておきたいんですが、憲法の定めによれば、参議院ではできないけれども衆議院では、多数があれば内閣不信任決議ってのをすることができる。で、これは、あの、例えば今だったら菅内閣に対して、それが出たら、あるいは、出たらじゃない、可決されたらですね、実は総理大臣は、もう2つに1つしかないんですよ。これに怒って衆議院を解散するか。それとも、そうです、私が悪かったと言ってお辞めになるか。内閣総辞職。日本では、総理大臣辞めたら全員辞めなきゃいけないですから。その2つに1つしかないんですよね。で、その上でですね、えー、数が問題になりますね。だから、果たして、その、自民党、野党の側から出た時に、民主党の中からどれぐらいそれに乗っかるのかと、いうのが運命の分かれ道になるんですが、それを占うような行事が昨日ありました」
村西利恵
「きのう、国難対処のために行動する『民主・自民』中堅若手議員連合、この設立に109人が参加しました」
青山繁晴
「はい。これあの、ま、人数も多いんですが、この略称に僕はびっくりしたんですが、その、今(VTRで)樽床さんが、大阪の樽床さんが挨拶してますけれども、そして今、自民党の河野太郎さんですね。この議員の集まりの略称を、民自連って言うんだそうです」
山本浩之
「そうですね(笑)」
青山繁晴
「民自連。えっ、いつそんな政党できたんだっていうぐらい(一同笑)、えっ、民自連ってことは要するに民自連の新政権ができんのかと思っちゃうぐらいなんですよ」
山本浩之
「政党名みたいですもんねぇ」
青山繁晴
「見かけはですよ。そして、見かけは、この、109人って数も、これは実は民主党の岡田幹事長、あるいは自民党の石原幹事長、2人が予想してた数よりも、かなり多い。30人ぐらい多かったんですよ。で、その中に民主党が87人いるわけですよ。で、それを考えると、これ、このままほんとに、例えばこの87人が、内閣不信任案に賛成してしまうなら、これ成立してしまうことになるんですよ」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それで、改めてこれを受けて、さっきの自民党執行部の1人に電話をして、本当は自民党は何人、民主党の中で確保したんですかと聞いたら、答えはこれでした」
村西利恵
「『すでに民主党の中から40人確保した』」
青山繁晴
「はい。これ、少なく見えますよね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「さっきの87人の半分以下だし、だいたいそもそも、民主党は今、衆議院で300以上あるわけですから。自民党としては、例えばその、無所属とかもいっぱいかき集めるだけじゃなくて、その、民主党からどっさり来ないと駄目だから、これ全然あかんじゃないかってことに普通はなりそうですが、僕は電話で、40人は確実に、これ、だいたい40人じゃなくて、きっちり40人なんですよ、それ聞いた時に、え、多いな!と思ってびっくりしたんですよ」
一同
「ほぅー」
青山繁晴
「というのは、さっき言いました通り、内閣不信任決議案が可決された時に、菅さんは、衆議院を解散することもできるんですよ。そして今の菅さんの執念からすると、原子力災害があるから、あるいは復興これからだから、あるいは支持率低いから解散選ばないかというと、いや、必ずしもそうは限らない。で、僕らだと限らないねで済みますけれども、国会議員にとって、それ解散されたらですよ、どうなるかというと、1つの小選挙区、1人しか投票、いや、ごめんなさい、当選しないのに、自民党間違いなく出ますよね、それから例えば民主党はこれ造反議員になるわけですよ、岡田幹事長はすでに除名するぞと言ってるわけで、岡田さんですから本気です、あの人は常に。そうすると除名された元民主党議員と、必ず岡田幹事長は、民主党候補を立てますよね」
村西利恵
「刺客を」
青山繁晴
「刺客を。刺客になれるかどうか分かんないけども。でも要するに(議席)1つを3人で争うわけでしょ」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「そうすると実は、自民党議員だって嫌なわけですよ。自民党議員だって、内閣不信任案にほんとに賛成できるかどうか、つまり解散を恐れてですよ。その中で、民主党が40人っていうのはこれは笑い事じゃないんですよ。笑い事じゃないからこそ、このコーナーでやったんで。何か新聞読むとあっちこっちあっちこっち書いてあるから、何か本物の動きじゃないように見えるけれども、政治家なりに今の政治を憂える動きってのはやっぱり超党派であって、民主の中にも自民の中にも他の党にもあってですね、内閣不信任決議案というのは実は可能性がある。その時に、皆さん一番気になるのは、さっきCMに入る前に申しました、じゃあ誰がやるんですか次ってことになりますね。これ実はやらないままっていうのが、歴史の中にあるんです。はい、やらないままっていうのは、次の総理が誰かを決めないまま動いたっていうのが実際に、すぐ、私たちの間近にあるんですね」
村西利恵
「1993年の宮沢内閣の時、不信任決議案が可決し、その後の解散総選挙で細川内閣が誕生しています」
青山繁晴
「はい。これ今見ると、スルッとこう行ったようにこう見えるじゃないですか。ところが、当時僕はまだ共同通信の政治部にいたわけですけれども、宮沢内閣、つまり自民党内閣に対する不信任決議が出て、その時に自民党の羽田さんや小沢さんが造反をして、これ成立してしまったんですよ。成立して、そして宮沢さんは辞めないで衆議院解散に打って出ました。今、画像出てますね、その時の投票です。そして、選挙に打って出たら、自民党がわずかに、非自民8会派、8会派全部合わせたよりも少なかったから、ついに自民党政権はここで終わりを迎えたんです。ほんとは非自民党政権は、ここが最初にできたんですよ。今回の民主党政権よりも先にですね」
山本浩之
「そうです、そうです」
青山繁晴
「で、今ちょうど映ってますが、羽田さんが造反して、これ成立したんだから、次の総理は羽田さんだろうというのが、当時の政治記者の常識で、僕だってそうだったわけです。で、さっき映った細川さんなんて、そんなもん誰だと。日本新党ですごく人気があって、当時ほんとに爽やかに見えましたが、総理大臣とは誰も考えたことがない。でも羽田さんでは総理はできないんじゃないかって話もあって、ほんとは誰が総理か誰も決まってないのに、こういう政治になったわけです。そして本当は細川さんを見つけてきたのは小沢さんで、小沢さんが羽田さんを裏切って、細川さんを見つけてきて、僕はその現場におりましたが、当時のスポンサーだった連合会長の山岸章(あきら)さん、800万人組合員いた、そこに細川って奴を、打ち立てたい、だからカネ出してくれませんかってことで、細川内閣に行ったんです。従って、今現在、次の総理が誰なのか。こないだ、民主党の元閣僚に話を聞きましたら、いや、もし連立政権ができたらいかなる形でも民主党から次の総理は出せない。自民党か、あるいは今の無所属の人、あるいは違う政党から、例えば僕は平沼赳夫さんが良いと言ってますけれども、それも含めていろんなことがあり得ると、申されました。で、この話をしましたらね、しましたらっていうのは、今朝の実は、あるラジオ番組(RKB「中西一清スタミナラジオ」)でこの話をしたら、キャスターの方が、そんなことを今やってるのは国民、不安じゃないですかとおっしゃった。僕はもうラジオ番組それ時間がなかった、今日も時間ないんですが、その通り、国民は不安ですと、だけ申したんですが、そのあとがあるんですよ、本当は。それは不安ですよ、特に被災者の方々、あるいは福島第一原発で働いてる作業員も不安だけど、この不安は、私たちが、僕は乗り越えなきゃいけない不安だと思います。新しい政治を作らないと、原子力災害も、ごまかし、ごまかしのうちに、えー、処理されていきかねないし、新たなリスクを抱え込んだまま、例えばコンクリートでうずめても駄目なんですよ、それから、もちろん復興についても、新しい政治を打ち立てなきゃいけないから、これは、僕たちが乗り越えるべき不安ではないかと思って、今日お話ししたんです」
山本浩之
「先ほどのその自民党執行部のお話もそうですよね。仮設住宅であるとか、雇用とか、このままの政権だったら守れないんだと。だから立ち上がるんだっていうお話でした。ですからまあ、そのためには解散、あるいは次の選挙っていうものを経てですね、あの、復興に向けた動きは本格化しなければならないのかなと思うんですが、一点質問あるのが、歴史は確かに繰り返すことになるかもしれません。ただ、あの時93年というのは、今と選挙区も違います、中選挙区ですから。あの、立ち上がった人たちが、次の選挙でバッヂを失うってことはあんまり考えてなかったですよね。今は小選挙区ですから、さっきもありましたけれども。では、そうすると、昨日の、ま、109人の民自連っていう集まりであったり、40人確保っていうのは、その、次の選挙の調整とかそういったことも、できての話なんでしょうか、このあたりは」
青山繁晴
「全くできてないです」
山本浩之
「やってない」
青山繁晴
「そして、これはやっても揉めるだけ。やれないですよ」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「だから、あえて言うとですよ、日本の国会議員にもようやく、特に若手中堅を中心に、危機感が芽生えたんじゃないかと、超党派で。それは、僕たちは育てるべきものじゃないかなと思うんです」
山本浩之
「もうほんとに本気度が…」
青山繁晴
「本気度は感じられます。自分の選挙よりも大事なことがあるって気がついた。わずかに感じられるっていうのは、希望の芽生えかもしれません」
山本浩之
「なるほど。ありがとうございました。えー、以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
今日は他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
■京都・舞鶴市女子高1生殺害事件 中 勝美被告に無期懲役の判決 京都地裁(05/18 18:15 関西テレビ)
■福島第1原発事故 東電、新工程表発表 9カ月以内の原子炉冷温停止などの目標変更せず(05/18 06:09)
■英・エリザベス女王、アイルランドを公式訪問 イギリス君主の訪問はおよそ100年ぶり(05/18 13:10)
1号機のメルトダウンを受け、「冠水(水棺)」を事実上断念、いわゆる原子力村とは関係ない良心的な人たちが早い段階から言ってきた「循環注水冷却」の方向に定まってきたということと、また、米仏が入っているが、来るはずの機械が来ないなど動きが鈍いので、日本の高い技術を活かして、原子力村と関係ない技術者を入れて、故障のないシステムを日本でやるべきという趣旨のお話でした。
番組最後には沖縄に講演で行かれた時のお話も少しありました。沖縄でも東日本大震災への関心は強いそうで、沖縄には原発はないけれども、福島だけ原発災害で復興が遅れがちだということで特に関心が強いと。それはやはり沖縄は苦労してきたからだということでした。
これら含め拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらを是非ご覧下さい。
あと、先週もお知らせしましたが、青山さんがブログでも告知されている福岡県の講演会について。
志を持つ薬局店主の男性が個人で青山さんの講演会をやりたいと申し出られて、手配もされました。福岡近郊の方、ぜひご参加下さい!
【5/19 13:20追記:事務局に問い合わせをしました。前売りは完売しましたが、当日券は若干残っているそうです】
講演名:青山繁晴講演会
主催:青山繁晴講演会実行委員会
開催日時:5月29日(日)
開場 13:15
開演 14:00〜
場所:小郡市文化会館(大ホール)
〒838-0142 福岡県小郡市大板井136-1
費用:前売り 1000円/当日 1500円
申込方法:下記、事務局までお問い合わせ下さい。
問い合わせ:青山繁晴講演会実行委員会
事務局(パパホケン内)
TEL:0942-73-3366
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「はい。あの、皆さん見てない人多いかもしれませんて言いましたが、僕も今、初めて見ました」
村西利恵
「ああ(笑)、そうですよね」
青山繁晴
「あの、自分の映像って僕、気持ち悪いんで、見ないんで、見たらやっぱり気持ち悪かったですけれども」
一同
「いやいや(笑)」
青山繁晴
「あの、このいきさつというのは、あの、実は前日突然、その、参考人で国会に出てくれないかって話がありました。というのは、前日、つまり先週の木曜日の朝に、議員会館の中で開かれた超党派の、その、集まり、勉強会で、その、福島第一原発に入った時の、率直な受け止め、考えを聞かせてくれと言われまして、だいぶ長時間話しまして、あの、自民党も多かったですけど、民主党、大変多かったです。それから、自民・民主以外の政党の方ももちろんいらっしゃいました。えっと、部屋にあふれるぐらいの議員がいて、それあの、僕への関心じゃなくて、やっぱり福島原子力災害に、国会議員も重大な関心持ってるってよく分かったんですね。で、それで、あの、勉強会終わったあとに、自民党の衛藤晟一さんていう大分選出の参議院議員の方が近づいていらっしゃって、実はあまり付き合いないんですよ」
山本浩之
「はあ…」
青山繁晴
「はい。あの、ゆっくり口聞いたことは1回ぐらいしかないんですが」
山本浩之
「あ、そうですか」
青山繁晴
「翌日、つまり先週の金曜日に参議院予算委員会で、質問に立つので、その時に、その参考人として出てくれませんかと言われまして。僕はその段階で、でも私は、自民党の参考人であっても自民党の有利になることは申しませんよと、言いましたら、それは分かってますと、いうことで、この翌日の金曜日に出たわけですが。あの、事前にあんまりよく聞いてなかったせいもあって、行ったら、ここに東電の清水社長、そしてここに原子力委員会の斑目委員長」
村西利恵
「挟まれてましたね」
青山繁晴
「そしてここに映ってませんが、あの、保安院の寺坂院長もいらっしゃってですね。で、これあの、どうしてこんな」
山本浩之
「窮屈ですよね」
青山繁晴
「キューッとなってたのかと。これ実際にすごく狭いんですよ(笑)」
山本浩之
「あっ、それでですね。メンバーが、だから、じゃないんですね(笑)」
青山繁晴
「いや、違います」
村西利恵
「椅子は立派に見えるんですけどね」
青山繁晴
「いや、ちっ、何か貼ってある物はこう何か高そうな物貼ってあるけども、椅子自体はこう、ちっちゃい物なんですね。で、まあそれはともかく」
村西利恵
「はい。国会で話された要点は、こちらですね。この3点です」
青山繁晴
「はい。実は僕は質問は1つだけかと思ってたら、その、衛藤さんから後半、さらに2つ質問があったんですけど。1つ目はまあ、あの、衛藤さんの最初の質問聞いてたら、予想できましたよね。つまり、どこまでが天災でどこから人災かと言われたんで、あの、この『アンカー』で答え、いや、『アンカー』で話してきた通りのこと言いました。というのは、僕にとっては、国会議事堂の中も、このスタジオの中も、あるいは普通の講演会も全部同じで、国民の方が知るべきことを言うだけのことなんで、その、天災と人災ってのはちゃんとありますよと、それ区別しましょうね、っていうことを申しました。そしたら後半になって衛藤さんから、その、地震翌日、つまり3月12日の朝に、菅さんが、えー、福島第一原発、自衛隊ヘリで行かれたことが、その、遅れの、対応の遅れの原因になったんじゃないかっていうことお聞きになったんで、で、僕が、あの、フェアにお話をしたいと、その、自民党に合わせるわけにいきませんよって趣旨のことを、もう少し柔らかい言葉だったと思いますが、申しまして、僕としては、これはジャーナリストとして福島第一原発に入ったんではなくて、1人の実務家として現場に入って、その、現場をつかみ、そして、現場の最高責任者である吉田所長たちと、これからどうするのかを話すために行ったんであって、従って検証に行ったんじゃないので、その、総理がお見えになったことについて、作業にどの程度影響あったかは一言も聞いてないので、それについては話せませんと。但し、現場で確認したことの中に、あの日、3月12日、つまり地震翌日の午前6時50分に、東電の本店から、間もなく総理が現場に来るから準備するようにって指示があったのは確認しましたと。その9分後の、午前6時59分に、海江田万里経産大臣から、ベントに、ベントをやれっていう指示があって、そのあと、つまりベントの準備をもうそれで本格化させてるところに、午前7時11分に、えー、総理がヘリでお見えになったので、当然、そのベントや、その冷却以外に総理をお迎えするための準備はあった、それは間違いありませんと。その上で、1人の危機管理の専門家として言えば、ああいう場合はトップは、官邸の執務室か、あるいは官邸のシチュエーションルームにいるべきだったと、いうことを申しました。で、最後の3つ目はですね、今後、大きな余震、津波来たらどうなるか、この『アンカー』で何度も言いましたね。だから、その国会議事堂でも同じことなので、えー、吉田さんだけじゃなくて、現場のみんなの思いというのは、名もなき労働者の方に至るまで、みんなの思いというのは、新たな津波・地震が来た時にきちんと備えるようにしたいと、いうのが現場の声なので、それを、その、国会の議員の方にも、あるいは国民に、理解してもらいたい、そのために映像も公開したんです、という趣旨のことを私の方から申しました。で、その上でですね」
村西利恵
「はい。青山さんが聞いてこられたその現場の声というのは、きのう発表された工程表にも反映されていました。こちらです」
村西利恵
「3つの課題が追加されていまして、それが、地下水、そして津波対策、そして職場環境。『アンカー』でおっしゃっていたことですね」
青山繁晴
「そうです。これは、あの、ある意味、その、吉田さんをはじめ現場の人と僕は、正直、こう、喜びっていうのはまだ全然早いんですけども、ま、小さな喜びを共有するところで、ようやく、前の工程表になかった、その、改訂版の工程表にはこの大事なことが出てきた。つまり今まで、5号機6号機の湧き水など隠されてた問題もあるってことが出てきた。それから津波と余震に対して、しっかり備えなきゃいけないってことも、出てきた。そして、何よりも作業員の働く環境をもっともっと改善しなきゃいけないってことも出てきました。で、これを盛り込んだこの工程表っていうのはですね(工程表の紙を見せる)、これあの、実物より大きくはしてます。大きくはしてますが中身は全くそのままなんですが、例えばですよ、この、津波対策のところちょっと皆さん見ていただくとですね、ここに1箇所だけちょこっとあるんですよ。仮設防潮堤の設置って」
山本浩之
「ふんふん…」
青山繁晴
「僕は最初これ、見ても見ても出てこないから、また無視したのかと思ったら、ようやく出てくる」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「要するに、なるべくちっちゃくしたいなっていうね、あの、意図がもうありありしててですね。で、これを実は官僚と政治家それぞれにこう当ててみましたら、青山さん、要は政治主導なんですという(笑)、またお話でね。その、政治主導にしたいんだと。だからそう言われるから、その政治主導っていうのは、現場よりも、安全な総理官邸にいる、その政治主導なんですかと、いうことを申しましたら、まあ、ムッとした反応も返ってきましたが。まあ、それは1つの大きな現実なんですよ。で、従ってそれ、あの、逆に言うっていうか、別の言い方で言うとですよ、言うとですね、やっぱり政治の在り方というのがこの福島原子力災害の今後も、大きく左右してしまうってことなんです。で、その、その最中に、実にこう、不思議なっていうか、えっと驚くことが1つあったんです。僕自身も驚きました。それは、これなんです」
村西利恵
「自民党執行部の1人が、沖縄訪問を突如キャンセル。その理由は、『内閣不信任決議案を出すことになったから』」
青山繁晴
「はい。これあの、突然沖縄が出てきたんで、いわば被災地と真逆の方向なんで、えっ、何でっていう感覚あると思うんですが。実は今日、5月の19日でしたっけ?今日は」
村西利恵
「18日です」
青山繁晴
「ごめんなさい、18日。3日前の5月15日は、沖縄にとって、ほんとに大事な日なのに、ほとんど知られてない。岡安さん、何の日ですか?(固まる岡安)あっ、時間ないから早く答えましょう、はい」
岡安譲
「えーっと、本土決戦があった日ですか」
青山繁晴
「違います。はい、今ので、岡安さんは、僕はあとで頭剃ります(一同笑)。はい。沖縄戦の終結。は6月23日です」
岡安譲
「逆だ、復帰した、復帰した日だ」
青山繁晴
「そうです。はい。じゃあ頭半分だけ剃ります」
山本浩之
「それは困るでしょう(一同笑)。ま、いいけど。(一同ざわ)…何でそこで反応するかのが分かんない…」
青山繁晴
「5月15日っていうのは、今、岡安さんが後半、正しくおっしゃった通り、私たちの沖縄県が、アメリカの手から、私たちの祖国日本に復帰した日なんです。ところが、39年前のこの日を、39年間、一度も沖縄で祝わないで来たんですよ。だからせめて来年、復帰40周年には、天皇皇后両陛下も行かれますので、お祝いできるようにしたいねっていうことで、そういう集会がありまして、僕はそこで講演するために、実は沖縄に行ってたわけです。そしたら、それとは全く関係なく、自民党執行部の1人、自民党執行部ってはっきり言うと、4人しかいないです」
村西利恵
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「谷垣総裁と、その下に、幹事長、政調会長、総務会長しかいないんですが、その中の1人が、沖縄に来る予定だった。これは5月15日の、今のこととは全然関係ないんです、残念ながら。そうじゃなくて、普天間問題も実は水面下で動いていて、それから、沖縄のための特措法ってのは切れる、お金なくなっちゃうからどうするかってことで、まあ、もちろん重要問題だから来る予定になったのが、ドタキャンになったんですよ。ドタキャンになって、実は仲井真県知事の周辺からですね、僕に、この人がドタキャンになりましたっていう話を聞いて、僕は、え?どうしたんですかと。この人と僕は知り合いってこともあってですね、聞いたら、いや、本人から、内閣不信任案を出すことになったから沖縄に行けないって言われたっていうので、正直僕は、あの、自分の認識の甘さを恥じました。僕もびっくりしてですね。というのは、今、福島原子力災害が、工程表を見直したりほんとに、まだまだ危機的な状況で、そして復興はまだまだ緒についてない、仮設住宅すらろくに建ってない。そしてさらには、国会っていうのは、来月6月22日が会期末ですから、まあ政治記者時代の常識から言っても、ま、それがいけないんですけどね、常識に頼るっていうのは。会期末近づくと揉め出すものだから、まだ1カ月ぐらいあるな、まだ内閣不信任案の状況じゃないなと思っていたから、えっ、そんな動きが早いのかと思ったから、このご当人に電話をしたわけです。そうすると、答えはこうでした」
村西利恵
「自民党執行部の1人によると、『内閣不信任決議案を出す動きは、事実です。5月26日からのフランスサミット前に出したい』」
青山繁晴
「はい。ま、あの、ご承知の通り今の自民党執行部ってのは谷垣さんを除いたら、みんな若い。若いと言っても50代ですから、同じ50代の僕が言うのも恥ずかしいですが、いちおう若いってことになってて。やっぱり若い言葉なんですよ。この、内閣不信任案を出しますよと、出す動きは事実ですとなってますが、実際は出しますよと。で、青山さん思ってるよりずっと早く出しますよと。というのは、26日、今月の26日もう目の前ですけど、サミットに行くことになってんですね。その前に出しますって言うから、おお、すごいなと僕は思ったわけですよ。その、すごいなって別に自民党ほめてるわけじゃないですよ。しかし、すごいなと思ったのは、動きが早いから本人に、えっ、すごいですね、どうしてそんな早いんですかと、普段の自民党と違って。って聞いたら、いや、青山さん、被災地行かれたでしょと。僕なりに行ったんですよと。原発の中には入れなかったけども、被災地行ったら、仮設住宅はまだ全然建ってない。そして仮設住宅に何とか入った人も仕事がない。阪神淡路大震災の時も、苦しかったけれども、仮設住宅はわりと早くできて、仕事もあった。あまりにそれと違いすぎるから、もうその政党がどうだということよりも、今の内閣では、原子力災害だけじゃなくて、それができないじゃないかと、いうことで、もう早く、やるべきことを野党としてやろうと考え、その民主党の人たちともその話をしてるんですよってことだったんですよ。ところが皆さんね、先ほど、この本番始まる直前に、僕、たまたま、この、関西テレビに来て、あの、テレビを何となく見てたら、突然6月1日に党首会談、党首討論って出たんですよ。さっきニュースでありましたね。えっ、6月1日ってことは、これは一体どうなったんだと思いましたから、この人にまた電話しました。あの、村西利恵ちゃんとディレクターのいる前で、お電話しまして、これどうなったんですかと、聞いたらですね、えー、ここ(モニター)に下に出るのかな」
村西利恵
「はい、出ます」
青山繁晴
「彼の話はこういうことだったんです」
村西利恵
「自民党執行部の1人によると、『本当は、公明党がついて来ない』」
青山繁晴
「はい。つまりね、6月1日に党首討論やるってことは、その前に、この人に対する内閣不信任案なんか出せるはずがないじゃないですか、自民党側から。で、僕は、これ、谷垣さんがまた迷ったんですか?と。谷垣さんごめんなさいね。そういうように思い込んで言いましたら、この人が、いや、今回は違いますと。今回はそうじゃなくて、本当は、公明党が、そんなに早い動きにはついて来れないってことを言ってきたんですと。その、不信任案が成立できるかどうか分からない状況で、公明党までぐらぐらすると、もう自民党としては戦えないってことで、ま、先延ばしになったってことなんですよ。しかしその上でですね、しかし、6月22日の会期末を待たずに内閣不信任案出そうっていう話は、依然として変わらないわけですよ。で、その上で、自民党の中の人たちにもっともっと電話をしていくと、実は自由民主党の中に迷いがたくさんあって、一番の迷いは、小沢問題ですね。つまりさっきもニュースにあった通り、内閣不信任案が出たら賛成したいって言ってるのは民主党の中の小沢グループなわけですから。要は自民党は小沢さんと手を組むんですかと。組むのか組まないのかってことで意見が分かれてて、この、この自民党執行部、現役の彼の答えはこうでした」
村西利恵
「『小沢さんは、私に会いたがっているが、あの人と手を組むことはない』」
青山繁晴
「はい。あの、彼は普段もっと慎重な言い方をする人なんですが、小沢さんとは手を組まないと。そして、会談やりたいっていうのも何度も何度も申し入れてきたけど、全部断ってますと、今後も断りますという話で、その背景にあるのは実はこれです」
村西利恵
「現在、陸山会事件の公判が東京地裁で行われていますが、水谷建設の元社長らが、陸山会側に1億円を裏献金したと証言しています」
青山繁晴
「は。これ要は本当は今、裁判2つあるわけですよね。で、1つはこれ石川さんと言って、小沢さんの秘書だった人が今、国会議員になってるわけですけど、その方に、例えば水谷建設っていう建設会社が1億円賄賂を渡して、それが小沢さんに行ったんだと、行ったんじゃないかって裁判やってて。それとは別途、小沢さんは、ま、そのお金の動きに関連して、皆さんご承知の通り、検察審議会の市民を通じて裁判になって、早ければ秋にも裁判が始まるわけですよね。で、この石川さんたちの裁判が、だからこの、要は小沢裁判の、いわば前段階で、これがどうなるかすごい重要なんですが、水谷建設のその元社長、あるいは元会長が、1億円渡したっていうのは信用できるのかどうかってことが今まで大変言われてきたんですが、裁判始まってみると、渡し方がものすごく克明で」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それ自体、僕はびっくりして司法関係者に当てたら、いや、これ裁判官は、これ、あの、心証形成っていうんですが、裁判官の考え方決まっていく時に、これは本当じゃないかって行くでしょうねと、言ってたら、さらに、水谷建設の元常務たちが、具体的にお金をどういうふうに作って、この元社長に渡したかまで出てきて、それに対して石川さんたちは、とにかく知らない知らない、もらってないの一点張りで、これやっぱり、あの、政界の見方としてはやっぱりこっち(小沢秘書側)負けじゃないかと。そうするとその、小沢裁判にも大きな影響あるから、要するに小沢さんは、その、裁判によっては立ち上がれないんじゃないかと。そうすると、その、手を組んだら損だということになっていて、その上で、じゃあその自民党の執行部と、あと、その、民主党の中の、菅政権に批判的な人たちが何を目指してるかというと、それはこれなんです」
村西利恵
「自民党の幹部、それから民主党の幹部によると、菅抜き・小沢抜きの連立政権を目指す」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「はい。これは例えば大連立とどこが違うのかというと、まあ、あの、世代の争いもあるんですね。で、僕は普段その、世代の違いってことを強調しない、そんなことをしちゃ駄目ですよ、この国で。ところが実際はこの自由民主党の中でですね、森喜朗さんて元総理いらっしゃいますよね。森喜朗さんなどはいわば古い大連立で、小沢さんとやっぱり組まないと話にならないだろうと。ところがこういう、若い、ま、若いって言ってももう一回言いますが50代ですけれども、世代が違う自民党の執行部たちはですね、そうじゃなくて、菅さんも小沢さんも抜いた連立政権を、その、作ろうということなんですよ。そうすると、皆さんは、じゃあ一体その、仮に内閣不信任案が通ったとして、そして菅さんが総選挙もできない場合は次の総理は誰なんだと、思いますよね。で、そういうことも含めて、その後半に考えたいんですけれども、後半のキーワードというのは、今日はこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『歴史は繰り返す』。内閣不信任決議案は可決できるんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、内閣不信任案は提出されるのか。そしてこれは可決されるのかどうか分かりませんけれども、えー、まあここで2つ目のキーワードが『歴史は繰り返す』と、出ました。解説の続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、やっぱりちょっと一番、初歩的なことに、あの、戻っておきたいんですが、憲法の定めによれば、参議院ではできないけれども衆議院では、多数があれば内閣不信任決議ってのをすることができる。で、これは、あの、例えば今だったら菅内閣に対して、それが出たら、あるいは、出たらじゃない、可決されたらですね、実は総理大臣は、もう2つに1つしかないんですよ。これに怒って衆議院を解散するか。それとも、そうです、私が悪かったと言ってお辞めになるか。内閣総辞職。日本では、総理大臣辞めたら全員辞めなきゃいけないですから。その2つに1つしかないんですよね。で、その上でですね、えー、数が問題になりますね。だから、果たして、その、自民党、野党の側から出た時に、民主党の中からどれぐらいそれに乗っかるのかと、いうのが運命の分かれ道になるんですが、それを占うような行事が昨日ありました」
村西利恵
「きのう、国難対処のために行動する『民主・自民』中堅若手議員連合、この設立に109人が参加しました」
青山繁晴
「はい。これあの、ま、人数も多いんですが、この略称に僕はびっくりしたんですが、その、今(VTRで)樽床さんが、大阪の樽床さんが挨拶してますけれども、そして今、自民党の河野太郎さんですね。この議員の集まりの略称を、民自連って言うんだそうです」
山本浩之
「そうですね(笑)」
青山繁晴
「民自連。えっ、いつそんな政党できたんだっていうぐらい(一同笑)、えっ、民自連ってことは要するに民自連の新政権ができんのかと思っちゃうぐらいなんですよ」
山本浩之
「政党名みたいですもんねぇ」
青山繁晴
「見かけはですよ。そして、見かけは、この、109人って数も、これは実は民主党の岡田幹事長、あるいは自民党の石原幹事長、2人が予想してた数よりも、かなり多い。30人ぐらい多かったんですよ。で、その中に民主党が87人いるわけですよ。で、それを考えると、これ、このままほんとに、例えばこの87人が、内閣不信任案に賛成してしまうなら、これ成立してしまうことになるんですよ」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それで、改めてこれを受けて、さっきの自民党執行部の1人に電話をして、本当は自民党は何人、民主党の中で確保したんですかと聞いたら、答えはこれでした」
村西利恵
「『すでに民主党の中から40人確保した』」
青山繁晴
「はい。これ、少なく見えますよね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「さっきの87人の半分以下だし、だいたいそもそも、民主党は今、衆議院で300以上あるわけですから。自民党としては、例えばその、無所属とかもいっぱいかき集めるだけじゃなくて、その、民主党からどっさり来ないと駄目だから、これ全然あかんじゃないかってことに普通はなりそうですが、僕は電話で、40人は確実に、これ、だいたい40人じゃなくて、きっちり40人なんですよ、それ聞いた時に、え、多いな!と思ってびっくりしたんですよ」
一同
「ほぅー」
青山繁晴
「というのは、さっき言いました通り、内閣不信任決議案が可決された時に、菅さんは、衆議院を解散することもできるんですよ。そして今の菅さんの執念からすると、原子力災害があるから、あるいは復興これからだから、あるいは支持率低いから解散選ばないかというと、いや、必ずしもそうは限らない。で、僕らだと限らないねで済みますけれども、国会議員にとって、それ解散されたらですよ、どうなるかというと、1つの小選挙区、1人しか投票、いや、ごめんなさい、当選しないのに、自民党間違いなく出ますよね、それから例えば民主党はこれ造反議員になるわけですよ、岡田幹事長はすでに除名するぞと言ってるわけで、岡田さんですから本気です、あの人は常に。そうすると除名された元民主党議員と、必ず岡田幹事長は、民主党候補を立てますよね」
村西利恵
「刺客を」
青山繁晴
「刺客を。刺客になれるかどうか分かんないけども。でも要するに(議席)1つを3人で争うわけでしょ」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「そうすると実は、自民党議員だって嫌なわけですよ。自民党議員だって、内閣不信任案にほんとに賛成できるかどうか、つまり解散を恐れてですよ。その中で、民主党が40人っていうのはこれは笑い事じゃないんですよ。笑い事じゃないからこそ、このコーナーでやったんで。何か新聞読むとあっちこっちあっちこっち書いてあるから、何か本物の動きじゃないように見えるけれども、政治家なりに今の政治を憂える動きってのはやっぱり超党派であって、民主の中にも自民の中にも他の党にもあってですね、内閣不信任決議案というのは実は可能性がある。その時に、皆さん一番気になるのは、さっきCMに入る前に申しました、じゃあ誰がやるんですか次ってことになりますね。これ実はやらないままっていうのが、歴史の中にあるんです。はい、やらないままっていうのは、次の総理が誰かを決めないまま動いたっていうのが実際に、すぐ、私たちの間近にあるんですね」
村西利恵
「1993年の宮沢内閣の時、不信任決議案が可決し、その後の解散総選挙で細川内閣が誕生しています」
青山繁晴
「はい。これ今見ると、スルッとこう行ったようにこう見えるじゃないですか。ところが、当時僕はまだ共同通信の政治部にいたわけですけれども、宮沢内閣、つまり自民党内閣に対する不信任決議が出て、その時に自民党の羽田さんや小沢さんが造反をして、これ成立してしまったんですよ。成立して、そして宮沢さんは辞めないで衆議院解散に打って出ました。今、画像出てますね、その時の投票です。そして、選挙に打って出たら、自民党がわずかに、非自民8会派、8会派全部合わせたよりも少なかったから、ついに自民党政権はここで終わりを迎えたんです。ほんとは非自民党政権は、ここが最初にできたんですよ。今回の民主党政権よりも先にですね」
山本浩之
「そうです、そうです」
青山繁晴
「で、今ちょうど映ってますが、羽田さんが造反して、これ成立したんだから、次の総理は羽田さんだろうというのが、当時の政治記者の常識で、僕だってそうだったわけです。で、さっき映った細川さんなんて、そんなもん誰だと。日本新党ですごく人気があって、当時ほんとに爽やかに見えましたが、総理大臣とは誰も考えたことがない。でも羽田さんでは総理はできないんじゃないかって話もあって、ほんとは誰が総理か誰も決まってないのに、こういう政治になったわけです。そして本当は細川さんを見つけてきたのは小沢さんで、小沢さんが羽田さんを裏切って、細川さんを見つけてきて、僕はその現場におりましたが、当時のスポンサーだった連合会長の山岸章(あきら)さん、800万人組合員いた、そこに細川って奴を、打ち立てたい、だからカネ出してくれませんかってことで、細川内閣に行ったんです。従って、今現在、次の総理が誰なのか。こないだ、民主党の元閣僚に話を聞きましたら、いや、もし連立政権ができたらいかなる形でも民主党から次の総理は出せない。自民党か、あるいは今の無所属の人、あるいは違う政党から、例えば僕は平沼赳夫さんが良いと言ってますけれども、それも含めていろんなことがあり得ると、申されました。で、この話をしましたらね、しましたらっていうのは、今朝の実は、あるラジオ番組(RKB「中西一清スタミナラジオ」)でこの話をしたら、キャスターの方が、そんなことを今やってるのは国民、不安じゃないですかとおっしゃった。僕はもうラジオ番組それ時間がなかった、今日も時間ないんですが、その通り、国民は不安ですと、だけ申したんですが、そのあとがあるんですよ、本当は。それは不安ですよ、特に被災者の方々、あるいは福島第一原発で働いてる作業員も不安だけど、この不安は、私たちが、僕は乗り越えなきゃいけない不安だと思います。新しい政治を作らないと、原子力災害も、ごまかし、ごまかしのうちに、えー、処理されていきかねないし、新たなリスクを抱え込んだまま、例えばコンクリートでうずめても駄目なんですよ、それから、もちろん復興についても、新しい政治を打ち立てなきゃいけないから、これは、僕たちが乗り越えるべき不安ではないかと思って、今日お話ししたんです」
山本浩之
「先ほどのその自民党執行部のお話もそうですよね。仮設住宅であるとか、雇用とか、このままの政権だったら守れないんだと。だから立ち上がるんだっていうお話でした。ですからまあ、そのためには解散、あるいは次の選挙っていうものを経てですね、あの、復興に向けた動きは本格化しなければならないのかなと思うんですが、一点質問あるのが、歴史は確かに繰り返すことになるかもしれません。ただ、あの時93年というのは、今と選挙区も違います、中選挙区ですから。あの、立ち上がった人たちが、次の選挙でバッヂを失うってことはあんまり考えてなかったですよね。今は小選挙区ですから、さっきもありましたけれども。では、そうすると、昨日の、ま、109人の民自連っていう集まりであったり、40人確保っていうのは、その、次の選挙の調整とかそういったことも、できての話なんでしょうか、このあたりは」
青山繁晴
「全くできてないです」
山本浩之
「やってない」
青山繁晴
「そして、これはやっても揉めるだけ。やれないですよ」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「だから、あえて言うとですよ、日本の国会議員にもようやく、特に若手中堅を中心に、危機感が芽生えたんじゃないかと、超党派で。それは、僕たちは育てるべきものじゃないかなと思うんです」
山本浩之
「もうほんとに本気度が…」
青山繁晴
「本気度は感じられます。自分の選挙よりも大事なことがあるって気がついた。わずかに感じられるっていうのは、希望の芽生えかもしれません」
山本浩之
「なるほど。ありがとうございました。えー、以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
今日は他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
■京都・舞鶴市女子高1生殺害事件 中 勝美被告に無期懲役の判決 京都地裁(05/18 18:15 関西テレビ)
■福島第1原発事故 東電、新工程表発表 9カ月以内の原子炉冷温停止などの目標変更せず(05/18 06:09)
■英・エリザベス女王、アイルランドを公式訪問 イギリス君主の訪問はおよそ100年ぶり(05/18 13:10)
1号機のメルトダウンを受け、「冠水(水棺)」を事実上断念、いわゆる原子力村とは関係ない良心的な人たちが早い段階から言ってきた「循環注水冷却」の方向に定まってきたということと、また、米仏が入っているが、来るはずの機械が来ないなど動きが鈍いので、日本の高い技術を活かして、原子力村と関係ない技術者を入れて、故障のないシステムを日本でやるべきという趣旨のお話でした。
番組最後には沖縄に講演で行かれた時のお話も少しありました。沖縄でも東日本大震災への関心は強いそうで、沖縄には原発はないけれども、福島だけ原発災害で復興が遅れがちだということで特に関心が強いと。それはやはり沖縄は苦労してきたからだということでした。
これら含め拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらを是非ご覧下さい。
あと、先週もお知らせしましたが、青山さんがブログでも告知されている福岡県の講演会について。
志を持つ薬局店主の男性が個人で青山さんの講演会をやりたいと申し出られて、手配もされました。福岡近郊の方、ぜひご参加下さい!
【5/19 13:20追記:事務局に問い合わせをしました。前売りは完売しましたが、当日券は若干残っているそうです】
講演名:青山繁晴講演会
主催:青山繁晴講演会実行委員会
開催日時:5月29日(日)
開場 13:15
開演 14:00〜
場所:小郡市文化会館(大ホール)
〒838-0142 福岡県小郡市大板井136-1
費用:前売り 1000円/当日 1500円
申込方法:下記、事務局までお問い合わせ下さい。
問い合わせ:青山繁晴講演会実行委員会
事務局(パパホケン内)
TEL:0942-73-3366
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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