女性宮家創設めぐるパブリックコメントはそれでも送っておくべき
政府は10月5日、「女性宮家」創設をめぐり有識者12人に対して行ったヒアリングをもとにまとめた「論点整理」を公表しました(要旨はこちら)。
「論点整理」では、当初から政府が想定していた「女性宮家創設案」のほか、有識者ヒアリングで誰も唱えなかった「国家公務員案」を独自に打ち出しました。
その一方で、ジャーナリストの櫻井よしこさんら複数の有識者が賛意を示した「尊称保持案」は「憲法上、実施困難」とあっさり否定しました。
(この点について、日本大学の百地章教授は産経新聞「正論」10月10日付で、「女性宮家」こそ新たな「身分制度」の創設に当たり、はるかに憲法違反の疑いが濃厚だと述べています)
「いったい何のためのヒアリングだったのか疑念が残る」と、産経新聞は断じました(産経2012.10.6 08:18)。
自民党の安倍晋三総裁も11日、「皇室制度は天皇家だけで存立し続けることは難しく、宮家があって補佐をできる態勢がなければならない。同時に安定的な皇位継承者を確保する意味がある。今の政府の議論の誘導の仕方は前者の意義だけで、2番目の意義については考慮していない」と批判しています。
「論点整理」では、当初から政府が想定していた「女性宮家創設案」のほか、有識者ヒアリングで誰も唱えなかった「国家公務員案」を独自に打ち出しました。
その一方で、ジャーナリストの櫻井よしこさんら複数の有識者が賛意を示した「尊称保持案」は「憲法上、実施困難」とあっさり否定しました。
(この点について、日本大学の百地章教授は産経新聞「正論」10月10日付で、「女性宮家」こそ新たな「身分制度」の創設に当たり、はるかに憲法違反の疑いが濃厚だと述べています)
「いったい何のためのヒアリングだったのか疑念が残る」と、産経新聞は断じました(産経2012.10.6 08:18)。
自民党の安倍晋三総裁も11日、「皇室制度は天皇家だけで存立し続けることは難しく、宮家があって補佐をできる態勢がなければならない。同時に安定的な皇位継承者を確保する意味がある。今の政府の議論の誘導の仕方は前者の意義だけで、2番目の意義については考慮していない」と批判しています。
そして、政府は9日から、国民からの意見公募(パブリックコメント)を始めました(読売新聞2012年10月9日21時31分)。
■パブリックコメント:意見募集中案件詳細>「皇室制度に関する有識者ヒアリングを踏まえた論点整理」に関する意見の募集について
上記URLの一番下に、「意見提出フォームへ」というボタンがあります。
そこから意見を送ることができます。匿名でも可能です。
パブリックコメント、私もいちおう送ってみようとは思います。
でも、何か虚しい。
結果が手に取るように分かるから。
だって、私たち国民が送ったパブリックコメントを、「女性宮家創設ありき」の野田内閣がまとめるんですよ?
またしても(°Д°)ハァ?な結果になるのは目に見えています。
そして産経が「いったい何のためのパブリックコメントだったのか疑念が残る」と書く。
……と、まあ、こういうオチですよ。
有識者ヒアリングで誰も唱えなかった「国家公務員案」を独自に打ち出すという、そんなことも平気でやる人たちですよ?
有識者にすらそんな扱いをする今の政府が、国民の意見をまともに扱ってくれるわけがありません。
(それでもこのパブコメは送っておくべきだと、私はこのエントリーを書き進めるうちに考えを変えました。その理由は……、最後まで読んで下さい(^^ゞ)
それにしても、「国家公務員案」には私もびっくりしました。
そんなものが急にどこから出てきたんでしょうか。
産経の上記記事(産経2012.10.6 08:18)によれば、ヒアリングにおける京都産業大学の所功名誉教授の、
「皇室活動を外から助けることのできる公的な任務と待遇を明確にすることは、現実的に意味がある」
という発言をとらえて、藤村修官房長官が「独自の解釈」をしたようです。
牽強付会とはまさにこのことですね。
(前から思っていたことですが、所さんは女系天皇推進派に都合良く利用されることがあまりにも多いのでは?所さんは女性宮家推進派かつ女系天皇容認派ではあるものの、天皇や皇室に心から尊崇の念を持っているのは間違いありません。見ていて時々気の毒になります)
櫻井よしこさんも、産経の月一連載「野田首相に申す」10月11日付で、こう述べています。
かつて男系男子の皇統を守ると明言した首相は藤村修官房長官の10月5日の論点整理発表をなぜ許したのか。
長官の論点整理は女性宮家創設へと世論を誘導する内容で、最終的に女系天皇の誕生で長い皇室の歴史を断絶させることに、必ず、つながる。
結婚後の女性皇族を国家公務員化するなど、12人の意見陳述人の内の誰一人として述べていない。藤村長官の論点整理は、論点捏造である。
政府もメディアも、「皇位継承問題とは関係ない」「切り離して考えよう」と言いますが、そもそもそれが無理筋なんですよね。
天皇は男系男子のみで継承されてきました。
(過去に「皇后であられた男系女子」「未婚の男系女子」の天皇はいましたが、あくまで次の天皇が即位するまでの中継ぎ)
宮家の創設も男性皇族のみです。
これまで女性皇族が宮家を創設した例はありません。
つまり、野田政権は、歴史上前例のないものを作ろうとしているんです。
これは、男系皇族を前提としてきたこれまでの皇室の根本的な転換を促すものです。
女性宮家を創設しても、確かに今日明日にすぐ女系天皇が生まれるというものではありません。
ですが、GHQが仕掛けた時限爆弾(11宮家の皇籍離脱)と同じく、女性宮家創設は新たな時限爆弾となり得るのです。
それは皇統断絶への時限爆弾です。
しかもそれを今度は日本人自らが仕掛けようとしているのです。
仮に女性宮家が創設されたとしましょう。
「じゃあもう天皇も男系にこだわらず女系でもいいんじゃない?」という声が、やがて必ず出てきます。
いや、「出てこさせ」ます。
そういうことを狙っている勢力がいるのです。
皇統廃絶を狙う内外の勢力が、無責任で無自覚なメディアを操って、そのように国民を誘導していくでしょう。
もちろん自覚していて確信犯でやっているメディアも多いです。
例えば、毎日新聞2012年1月7日付に掲載された、仁親王殿下のご長女・彬子女王殿下のインタビュー(毎日新聞の当該記事はすでにリンク切れのため、ほそかわ・かずひこ様のブログを参照)の扱いです。
この中で、彬子女王殿下は女性宮家創設問題に対してお考えを発信されています。
そのため、メディアは「女性宮家創設を当の女性皇族はどうお考えなのか」を紹介する際、よくこの記事を引用します。
ところが、メディアの多くは、
「今の議論は女性宮家を創設するかしないか(のみ)になっているような気がして、そこには違和感があると申しますか……。男系で続いている旧皇族にお戻りいただくとか、現在ある宮家をご養子として継承していただくとか、他に選択肢もあるのではないかと思います。女性宮家の議論だけが先行しているように感じられます」
という彬子女王殿下のご発言は無視し、
「『お前たちは結婚したら民間人だから』と、子どもの頃から父に言われてきましたが、その前提が大きく変わるかもしれないというので、私自身、落ち着かない状態です」
「私は、結婚後も公務をすることに抵抗はありませんが、女性宮家創設はお相手の方の将来にも関わってくる問題ですので、決めるのであれば早く決めていただきたい」
というご発言だけを紹介するのです。
(10月11日放送「ミヤネ屋」もそうでした)
「今の議論に違和感がある」「他に選択肢もある」という、ご発言の肝の部分は伝えない。
明らかに作為的です。
「論点整理」では、【基本的視点】として、「新制度は一律に適用せず、女性皇族ご本人の意思を反映できる仕組みとするとともに、婚姻の障害にならないよう配慮する」とあります。
女性宮家の議論そのものに違和感を感じておられる女性皇族がおられるのですから、まずはそのご意思を反映できるよう配慮するのが筋道ではないでしょうか?
(但し今回の「論点整理」では、女性皇族の範囲は「内親王」に限定されていますが)
あと、最近で言うと、朝日新聞10月10日付社説なんかも酷かったですね。
特に後半部分、皇位継承問題について「旧宮家復帰」案を否定した上で、こう述べています。
将来、皇位継承の問題を真剣に検討しなければならない時がくる可能性はある。そうなった時は、その時点で考えられる選択肢のなかから、その時の国民が答えを出せばいい。
今の世代は判断の幅を残しながら次代に引き継ぐ。この問題にはそんな姿勢でのぞみたい。
鄧小平の「尖閣諸島棚上げ論」じゃあるまいし!(=_=)
支那の意向に沿って日本が「棚上げ」しているうちに、彼らは着々と力を蓄え、武力侵攻も窺うほどになりました。
皇位継承問題もそれと同じで、朝日が主張するような安易な「棚上げ」を続ければ、その分、女系天皇推進派の有利に働いていくように思えてなりません。
特に「旧宮家復帰」は、年月が経てば経つほど難しくなるでしょうから。
もちろん、朝日の狙いはまさにそこにあるんでしょうけどね。
但し、「皇室の安定のために女性宮家創設を」と善意で言っている人たちも中にはいます。
短期的な視点で見た場合、そう言いたくなる気持ちは私も分からないではありません。
が、将来に渡っての皇室の安定を考えるなら、女系天皇につながる動きは決して許してはなりません。
女性宮家創設は、将来的に女系天皇を誕生させようという策謀に他ならないことを、まず押さえておく必要があると思います。
話は戻りますが、先ほど紹介した櫻井よしこさんの「野田首相に申す」10月11日付のこの一文……。
「かつて男系男子の皇統を守ると明言した首相は藤村修官房長官の10月5日の論点整理発表をなぜ許したのか」
これって単に野田首相が、財務省(消費増税)や外務省(尖閣諸島に船だまりを造らせない)に続き、宮内庁にもやられちゃったって話ではないですか?
先にちらっと触れた産経新聞「正論」10月10日付で、百地章教授がこう述べています。
いわゆる「女性宮家」の創設については、2月以来、6回にわたって行われた有識者ヒアリングでも賛否両論が拮抗(きっこう)しており、新聞各紙でも「2案併記」、落とし所は「尊称案」などといった報道が繰り返されてきた。
事実、ヒアリングに呼ばれた12人のうち、「女性宮家」賛成は8人で反対が4人、一方、「尊称案」は筆者を含め賛成が7人で反対はわずか1人であった。
ところが10月5日、内閣官房は突然「尊称案」を否定し、「女性宮家案」を中心に検討を進めるべきだとする「論点整理」を発表した。背景に何があったのか。
推測の域を出ないが、「女性宮家」を支持してきた羽毛田信吾前宮内庁長官や風岡典之現長官ら宮内庁幹部、それに園部逸夫内閣官房参与ら女系天皇推進派と、内容はともあれ、成果を挙げたい官僚らとの結託の結果であることは、まず間違いあるまい。
日本国のため、日本国民のため、働いている官僚がほとんどだと私も信じたいですが、現実はそう甘くありません。
政治的思惑があったり、あるいは単に成果を挙げたい、あるいは保身を図りたい、そういう手前勝手な事情で彼らは政治家を操ろうとするものです。
そしてその実態は時々、国民の前で赤裸々になります。
10月7日放送「たかじんのそこまで言って委員会」(起こしはこちら)に出演した安倍総裁は、官房長官時代、女系天皇を容認する有識者懇談会の結論をめぐり、国会でこんな出来事があったと証言しています。
「私、官房長官の時にですね、下村博文さんが委員会で、委員として私に、質問したんですよ。次の内閣でも、この(有識者懇の)結論が引き継がれますか、という質問をしたんですが、その時にですね、私が、この結論については、新しい内閣ができれば新しい内閣で、議論をする、次の内閣でこれを引き続き、この結論を受け止めなければならないということは、ないという、答えをしたんですが、その時ですね、政府委員が、はいっと言って、手を挙げて、また(答弁席に)出て行ったわけですよ。で、私は、役所の人を、公衆の面前で叱ることはないんだけども、官房長官が答えたんだから、君なんで答えようとするんだ、と言って、で、下村さんもですね、あなたには聞いてないよ、官房長官が答えたんじゃないか、って席に戻させたんですが、そのペーパーを見ると私とは違う、当然次は引き継がれるという、ことを読もうとしたわけですね。ですから、これは一体どういうことだろうという風に、思いましたけどね」
……と、ここまで書いて、待てよ、と思いました。
パブリックコメントの締め切り日は今年12月10日です。
それまで野田政権は続いているのでしょか?
たとえ年を越したとしても、長くて来年の夏までです。
次の首相に安倍さんがなってくれれば、この愚かな「論点整理」もパブリックコメントも、当然、白紙に戻されるでしょう。
だったら、パブリックコメントなんてわざわざ送らなくてもいい?
いえいえ、そうとは限りません。
むしろ積極的に送っておいた方がいいんじゃないかと私は思います。
なぜなら、パブリックコメントに、「女性宮家創設の前にやることがある」「旧宮家の方々に戻っていただくのが筋だ」といった意見が多数寄せられれば、その分、安倍さんが首相になった時に動きやすくなるのではないかという気がするからです。
というわけで、皆さん、やっぱりパブリックコメントは送っておきませんか?(^^ゞ
そもそも皇室に関わる問題を、反日寄せ集め勢力の民主党が手がけようというのが間違いなんですよね(-.-#)
頼むから、もう手を触れないで下さい!
てか、あんたら他にやることいっぱいあるでしょ。
特に特例公債法案、衆院の「0増5減」格差是正、これはもう急いでやらなければ。
なのに安倍さんが新総裁になってもなかなか動かず、2週間以上過ぎた10月11日になってようやく両党新執行部の「顔合わせ」って……。
同じ11日(顔合わせの数時間前)のJA全国大会での安倍さんの演説に、会場は大受けでした(≧▽≦)
「JAの第26回の全国大会にご招待をいただきましたこと、誠にありがとうございます。おかげさまで先ほど、初めて輿石幹事長と話をさせていただく機会をいただいたわけでございますが」(FNN10月12日(金)0時52分)
解散が怖くて臨時国会を開きたくない野田民主党。
田中慶秋法相の暴力団関係者との交際問題も出てきて、引き延ばしはますます酷くなりそうですね。
「自民党は特例公債法案を人質にしている」という民主党および反日メディアのネガティブキャンペーンが最近すごいですが、人質にしているのはむしろ民主党のほうでしょう。
東日本大震災の復興予算が被災地の再建と無関係な事業に使われている問題でも、審査を予定していた衆院決算行政監視委員会の小委員会を、民主党は「ボイコット」しました(東京新聞10月12日朝刊)。
人事が決まってないなどと言い訳していますが、そんなの、輿石幹事長がパパッと指示すればすぐ決まるでしょ。民主党の事実上の独裁者なんだから。
国民はいつまでも騙されませんよ!(-.-#)
※拙ブログ関連エントリー(女性宮家創設問題)
・1/12付:「アンカー」女性宮家創設の狙いは女系容認!その前に旧宮家復帰を
・3/3付:旧皇族の“覚悟”&旧皇族復帰という選択肢を無視するメディア
・4/23付:園遊会で陛下が台湾代表にお声を&女系天皇論者は「核家族継承論者」
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Comments
そもそも、ご皇室の継承に関して臣民の分際で口出しすることは出来ません。口出ししなければ、間違いなく男系維持で継承されるのです。それを安泰にするには、旧宮家の方々を復籍させれば済むことです。それをいの一番に考えもしせず、訳の分からん女性宮家とかを考えている所に、奸賊ばらどもの底意が見えています。
繰り返しましょう。臣民に、ご皇室の継承問題で口出しする権利は一切有りません。
私も当然反対ですが、旧皇族、或いは、血統が明らかな皇統の血筋にあたる一族の男子に限って、婿にした場合のみ認めるのは、了承します。
当然のことですが、昔から血が絶えると外部より養子をもらうなどして絶えないようにしてきました。今回も当然、そうするべきであり。
また、愛子内親王、眞子内親王、佳子内親王の婿に迎えるという選択はあると思われます。そうしますと、悠仁親王の順列の下位に入りますので、問題はおこりません。
自由恋愛の国ですから、内親王方々の心構えと覚悟が必要なことは当然として、ご本人の意思にお任せするということで良いと思うのですが、さてさて、何を難しくしているのかが判りません。
皇室典範を確認しておりませんが、おそらく、養子は可能だと思われるのですが・・・。
議論に上がらないのが不思議な話です。
PS.養子の話を出すと、「知らない成人を天皇にするのか」とよく言われますが、成人を養子になど思ったことはありません。幼い子供の内に養子にするのは、当然の配慮ではないでしょうか。また、旧皇室、或いは、血統の確かな一族は、「どこの馬の骨」などではありません。
やれることはあると思うのですが、何故、先に、女系天皇や女性宮家の話が上がるのかが不思議でなりません。
そろそろこのエントリーがでるだろうなと待っておりました。感謝です。
旧宮家の皇族復帰、これが筋だと私は思っていますので、今月中にパブリックコメントを送ります。
養子の件にしても旧宮家の皇族復帰を果たした上で、皇族間の養子を可能にすればすっきりするし、皇統維持の強化になると考えます。
がんばって、パブリックコメントを書きます。
女性宮家の創設は当然のことと考えます。これに反対するのは、現在の皇室の方が皇位を継承することに反対する、という事を意味します。言い換えれば、今上天皇の直系の皇族を皇室から引きづり下す、ということです。これがいかに不遜な考えか、男系絶対主義の人たちは一度よく考える必要があると思います。
また、皇族復帰を明言している旧皇族が存在しないからです。多くの調査で、旧皇族を対象にした聞き取りで、復帰を希望する人がいない、ということがわかっています。
いくら竹田氏などが、一族として期待に応えなければ云々と言っても、復帰候補者をしっかりと明らかにしなければ、解決策とは言えません。結局は、旧皇族復帰論は、議論の出発点から破綻していることを、しっかりと見つめてほしいと思います。
また、過去の皇位継承では、実の母親から息子に継承された例があるのを、みなさんご存じなのでしょうか?また、古代史・皇室に詳しい専門家の意見をしっかり聞いた上で男系絶対主義を訴えていらっしゃるのですか?
ここで論破されています。
★古代に女系継承があったという詐欺
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ytgw-o/12.htm
>多くの調査で、旧皇族を対象にした聞き取りで、復帰を希望する人がいない、ということがわかっています。
それは、誰が、いつ、どのような方法で調査したものでしょうか。
竹田氏が昨年から今年にかけ旧皇族20人以上と意見交換した中では、男系維持のため皇籍復帰を要請されれば、「一族として要望に応える覚悟を決めておかなければならない」と答えた人が大半でした。
muraさんのお書きになっていることは小林よしのり氏の主張そのものであるので、引用元もそのように明記されたほうがいいと思います。
小林氏の漫画を見れば明らかですが、特に旧皇族や竹田氏について書く時は「〜ではないか?」「〜なのだろう」「〜しているようだ」と推測のオンパレードです。
天皇継承は「血筋」が何より大事であると主張していたのは氏自身です。それを、蛸壺史観とまで揶揄した保阪正康の言葉まで引いて女系推進のお手伝い、今や反日左翼に利用されるだけの存在になりさがっています。この人はどこで歯車が狂ってしまったんでしょうか。「戦争論」のころは真っ当な主張が多かっただけに残念です。
「覚悟を決めておかなければならない」というのは言い逃れでしょう。
皇室復帰させるべき、と主張するのであれば、ハッキリと何処の誰が復帰するとしなければ、結局選択肢としては破綻しているわけで。
また、特定の論者のみの意見に左右されているわけではなく、男系絶対主義の人たちの主張の問題点が収斂されてきているだけです。それが結果として小林氏の主張と同じになっているだけであり、小林よしのりの主張だからダメというのは、稚拙な論法だと思います。
竹田氏の虚言癖は先日のそこまで言って委員会でも明らかです。
リンク先の主張を拝見しましたが、結局こちらの人もH2さんと同じで小林よしのりに対する怨念から一方的な見方をしているだけです。
こちらのリンク先では、元明天皇の業績について示してあります。http://www.dokodemo-bessou.com/h_19y-2/19-21-table.htm
一方的な見方で、「中継ぎだから」というレッテル貼りで存在を無視するというのは、これこそ不敬です。
谷田川惣がこう言っている、小林よしのりの意見と同じだ、ということでH2さん自身の意見が書かれていないですね。
>皇室復帰させるべき、と主張するのであれば、ハッキリと何処の誰が復帰するとしなければ、結局選択肢としては破綻しているわけで。
これは無茶な理屈です。竹田さんが旧皇族復帰について語るだけで(この人自身は復帰はしないと明言しているのに)これだけのバッシングを受けている状況で、復帰の意思のある旧皇族のAさんが名乗りをあげたり周囲が擁立するというのは、少なくとも現段階ではマスコミなどの餌食になるだけで(Aさんが天皇になるわけではないのに、さもそうなるように誘導して潰すでしょう)現実的な選択とはいえません。小林よしのりという人の本は読んだことはありませんが、これもその人が主張されていることですか??だとするならば、余りにも浅薄な考えだと思います。
パブコメ送っときました。仰るとおり後でどんな形で生かされるか判りませんし、送れるもんは送っとくのが得策でしょう。
>H2さん
よりしんはたしかに変ですね。
皇室のこともそうだけど安倍さんが総裁になったのも批判してて、しかもその内容が「極右ネトウヨが支持母体」だとか「民主党はチャンス、極右政党自民党と戦うイメージを作り上げろ」だとか2ちゃんの工作員と見まがうような内容です(汗
もともとは在日参政権付与賛成って云ってた人だし、考え方が旧ゴー宣のころに先祖返りしただけって気も・・・
どこの何が意味不明でしょう?
論破されている、というのは何を根拠にお話しになっているのでしょうか?
皇室典範では、天照大神が皇祖神とされて、そこから代々の天皇の系譜が明記されており「神武天皇から代々男系・・・」というのは、皇室典範を一切無視しているのに他なりません。
竹田氏などが、皇祖神が他にもいるなどと、皇室典範を無視した意見を言い始めていますが、我田引水の議論です。
神話を混同するな、という指摘もよく男系派の意見から聞きますが、“天壌無窮の「神勅」により授けられ、日本の国体たるゆえんになっています。
田中卓、高森明勅、所功、多くの皇室ジャーナリストなどがこの話題の専門家と言えるでしょう。
歴史問題などで、私も意見を同じくする櫻井よし子などの保守論客は、残念ながらこの問題に関しては完全な門外漢だと考えています。
>>権兵衛様
無茶な理屈なのはそちらです。存在するかもはっきりしない存在を、なぜあなたや、男系絶対主義の人たちが信じ切れるのかとても不思議でなりません。
竹田氏がば「バッシング」を受けているという認識は、私個人としては少なくとも思っていません。多くの保守系雑誌・番組で「明治天皇の玄孫」などともてはやされているのはよく見ますけど。
女系天皇容認の人たちの方が、現在よほどバッシングを受けていると考えていますが、それを覚悟の上で議論を展開しています。それが怖くて、皇族復帰候補者として明らかにできない、というのは議論から逃げていると言われても仕方がありません。
>皇室復帰させるべき
これでも、色々考え方があるわけで、たとえば、思いつくだけでも
1 臣籍降下前の皇位継承順位の高い順
2 昭和天皇、明治天皇の皇女を娶った宮家を優先
3 女性皇族と結婚される方を優先
とこれくらいの考え方があり、その結果によって、「誰」が復帰されるのかという結論は代わります。
政治体制論的にいえば、
議会に現れた「民意」という正統性は他の正統性によって相対化されることで、その国の体制は安定する。
特に、大統領という別の民意ではなく、君主という「歴史」による相対化の方が安定するというのはこれまでの事例が示すところです。
(大統領制のリスクについては「大統領制民主主義の失敗」他を参照してください)
ということで、この問題においては、男系【のみ】で継承されてきたという【歴史的事実】を最優先されるべきで、これまでの皇位継承問題で話題にすらならなかった女系継承を優先することは、歴史に対する現在の【民意】の暴走でしかありません。
この意味で、橋下氏の「首相公選論」というのも如何に浅薄な国家観・歴史観か分かります。
皇統に属する男系男子が優先されてきただけで、皇統には女性も含まれることを忘れてはいけません。
女系継承をむりくり否定して、血糖でいうと600年以上離れている一族を皇室に迎える、ということになることも、君臣の別をわきまえない、民意の暴走です。
最後に
くっくりさんの本文でも触れられていませんでしたが、今回の論点整理に関しては、宮内庁が皇室の方々の意見を、可能な限り聞くもしくはくみ取る、というプロセスがなされています。
つまりは、天皇陛下などの皇族の方々が、女性宮家創設・女系天皇について、否定的な見解は持っていないという考えを持っていることは間違いのないことだと思います。
小沢一郎など、天皇陛下をないがしろにする輩は、くっくりさんのページに来る人なら、許せないでしょう。わたしもその一人です。
今回の問題に関しても、皇室の方々(ヒゲの殿下など特定の人に偏らずに)の意見というのを最大限おもんばかり、配慮するというのが必要だと思います
>つまりは、天皇陛下などの皇族の方々が、女性宮家創設・女系天皇について、否定的な見解は持っていないという考えを持っていることは間違いのないことだと思います。
ちょ、ちょっと待って!今回は女性宮家の話でしょ?
「女系天皇について、否定的な見解は持っていないという考えを持っていることは間違いのないこと」って、そんな勝手に陛下や皇族方のお気持ちを・・・
それでは習近平との会見を「陛下は喜んでやってくださると思う」って勝手に云った小沢一郎と変わりませんよ。
くわばらくわばら・・・
ところで、
>>多くの調査で、旧皇族を対象にした聞き取りで、復帰を希望する人がいない、ということがわかっています。
というmuraさんの最初の書き込みに対する、
>それは、誰が、いつ、どのような方法で調査したものでしょうか。
という私の質問にお答えをいただけませんか。
はっきりしたソースがなくても記憶によるものでも結構です、こちらで調べてみますので情報をお願いします。
それからこれは質問というほどの物ではないので、差し支えがなければお考えを聞かせてください。
皇室の方々で、皇位継承等々に関わるご発言をされている方は当然ながら非常に少ないです。女系天皇反対を唱えられた寛仁親王殿下や、女性宮家創設問題で他の選択肢(旧皇族復帰や養子を迎える)を唱えられた彬子女王殿下は、天皇陛下や皇室の方々のお気持ちを忖度せずに、つまりご自分のお考えだけで発言なさったとお考えですか。
即ち、皇統図上、今上陛下から何頭身、或いは皇太子殿下から何頭身までの元皇族を、本人の希望も含め、皇族復帰頂くのが賢明では。
ある意味遺憾ながら、皇族とは血縁、即ち血縁上、どれほど今上陛下・或いは皇太子殿下に近いかという観点から、次の陛下・皇太子を選んでできたのでは???
その中に賢帝・愚帝がいたかもしれませんが、君主制とは畢竟そのようなものではないでしょうか。
その前に、皇統離脱された方を皇族に入れるという話は、血統でいうと600年以上離れている一族まで含んでいるんですか?
ちなみに、いわれてもしない極端な例を持ち出してきて相手を論難するのは詭弁のやり方です。
宮内庁が皇室の方のご意見を可能な限り汲みとってきた、というのは確かな話ですか?この辺もご自身の推測をご自身の主張の根拠にしている感じがして、議論の仕方に疑問を感じます。
それに宮内庁が仮にそういっていたとしてそれは信用できるのですか?
小和田家については戸籍をさかのぼれないという噂を聞いたことがありますが、この点についてはどうですか?それが本当だとしたら、非常に重大な疑念を生じさせますね。
仮に女系天皇が否定されるものでなかったとして、小和田家の日本人としての正当性に疑問がもしあるとするなら、現時点での女系天皇の導入には致命的な問題があることになります。ネットの噂話ですが、この辺りに正確な情報が欲しいと思いますがいかがでしょうか?
マスコミ辺りが女系天皇を擁護するような見解を多くだしているのも、これと絡んで気になります。反日マスコミが主張するなら、いかにも怪しい。
日本の皇室の権威・正当性に関して、万世一系というのは非常に重要な要因ではないのですか?世界中どこでもそうでしょうが、貴族階級の人の権威は、その歴史・伝統に根拠があります。長ければ長いほど、権威が高い。これまで続いてきたものを廃すると、そこで権威の断絶が起こりそうです。
そして、その世界における皇室の権威の根源にはその歴史の長さとともに、男系性があるということはないですか?日本にとっての皇室の意義というものは、日本人にとっての精神性にとっての意味とともに、対外的な権威を日本がもつことの実利的な優位性という観点もあるでしょう。
それから、女系天皇を主張する人の議論を見ていると、単にそう主張する人の好みの問題を反映しているように見えることがあります。女系天皇でなければならない必然性について見えないのです。
もっともこれは男系支持者の方も同じかもしれません。それは背景としては、保守思想と革新思想の違いではないかと思います。
それなら、革新志向の人にとっては、そもそも皇室は不要なもののはずです。実はそうなんじゃないですか?
それから、女系天皇まで議論するのなら、側室制度も考慮してはいかがですか?
かなり乱暴な女系天皇を導入するくらいなら、側室を入れて男系が絶える心配をなくす方が、ずっと現実的に思えます。
やはり
>女系継承をむりくり否定して、血糖でいうと600年以上離れている一族を皇室に迎える、ということになることも、君臣の別をわきまえない、民意の暴走です。
というところが強く気になります。君臣の別をわきまえないというなら、このコメント欄のはじめに素浪人さんがいっているように、このようなことを一般人が議論すること自体がそうでしょう。
男系支持者を君臣の別をわきまえないなどと、保守思想の人を脅すようなことをいって非難するのも、詭弁の手口に見えます。
大体君臣の別をわきまえる必要があるなら、
>今回の問題に関しても、皇室の方々(ヒゲの殿下など特定の人に偏らずに)の意見というのを最大限おもんばかり、配慮するというのが必要だと思います
というように最大限配慮するのではなく、君臣ごときが口出しするのが間違いなはずで、いっていることに一貫性がありませんね。
皇室の方々が政治的な発言を控えているのをいいことに、自分たちのしたいようにしようという意図が見え隠れしている気がしてなりません。
ことの起こりは、占領軍が皇室典範を無視して旧宮家を皇籍離脱させたことに発するのですから元に戻せば良いだけだと思います。また、皇籍復帰についてはそれなりの儀式が執り行われるので、あらかじめ「復帰の希望の有無を聞く」など有り得ません。すべての用意を整えた上で天皇陛下の勅使によって復帰をお願いし、旧宮家の方々に一人でも多く復帰のご承諾をいただくべきだと思います。
その通りですが何か
としか言い様のないレスです。
つまり、女系云々という議論は男系継承が不可能になった時点で始まるもので、現時点ではその時期ではないということです
例えるなら
勝点:皇族男系男子
得失点差:臣籍にある男系男子の皇族復帰
総得点:女系
ということで、得失点差で決着が着くのに、わざわざ総得点を持ち出すのは不適切です。
総得点で上回っても、得失点差で負けているのであれば、何の意味もありません
現時点における女系優先論は、それくらい、論理的、歴史的に不適切な議論なのです。
忙しくて今週の水曜アンカーをまだ見ていないです。ので、次のエントリは見ないでおきます。(笑)
私自身は、旧皇族(昔まで遡らなくてイイです)の復帰に賛成です。
民主党はなににつけ議論の仕方がさかさまですよね。
女性宮家の前に考えることがあるだろう・・・と思います。
もう1票の格差が憲法違反であっても、早く解散して欲しいです。
現時点で最後の傍系継承となっている光格天皇の即位ですが、その際にも後桜町上皇が伏見宮を推しています。
この一事だけをとってみても、600年前に分かれた大傍系云々という議論が成立しないのも明らかです。
時の上皇が、当代の天皇陛下との血縁の親疎に関わらず、宮家であること自体で皇位継承権があると断じた事実は重いものがあります。
女系派は
【伝統はともかく】これからは、女系という【新しい】ルールで皇位継承をしなければならない
と理論構成をしなければならないのにもかかわらず、【女系も伝統】という支離滅裂な立論をしてしまったのです。
もちろん、【新しい】ルール確立を持って、天皇制度は【変質】したので、【過去の天皇制度と断絶】したという立論で天皇制度拝しをもくろむ勢力もいるようですから、そういう立論をしたくてもできなかったのかもしれませんが、それならそれで、【浅はか】としか言いようがありません
女性宮家について強く懸念します。これは女系天皇をする為に作られたものだと思います。
日本の先人達が、
2000年以上も男系を命をかけ守り抜いてきました。旧宮家を復活すれば守りぬく事ができる段階であるにもかかわらず、
それを論外として、女系天皇につながる女性宮家をつくろうとしている。これは男系を崩壊させたい、皇室崩壊を狙っているに他ならないと思います。
大和田家と創価とのつながりが週刊誌に報じられていました。宮内庁には創価の会員の朝鮮人の先祖がいる風岡さんがいらっしゃいます。その風岡さんが女性宮家を推進されている。また強く推進している園部さんは女系天皇を推進されていた方で朝鮮生まれの方です。これは偶然というには難しいように思います。
女性天皇と女系天皇の区別すらついていない国民が多い中で、
皇室が守りぬけるのか心配です。
悠仁さま、安倍総裁、への脅迫メールも女性宮家につながりがあるのではないかとすら懸念します。
パブリック・コメントの件、全く知りませんでした。
仲間たちに知らせないと大変です。転載させてください。