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「アンカー」女性宮家創設の狙いは女系容認!その前に旧宮家復帰を

【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

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■1/11放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

皇室のありかたは…“女性宮家”創設検討真相を青山がズバリ!

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 本来は先週予定されていたであろう(少なくともネットのテレビ番組表ではそうなっていた)“女性宮家”創設問題、今週来ました!青山さんGJ!

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※また画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。



 内容紹介ここから____________________________

山本浩之
「では、このあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいります。青山さん、今日はどのようなお話を」

青山繁晴
「はい。えー、今日はですね、えー、やや異例なんですけど、まず今日はキーワードそのものから見ていただきたいと思います。これです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『こんな根っこまで嘘をつくか』」

青山繁晴
「はい。今、その、小沢さんの裁判について、政治家と嘘の問題申しましたけれど、これは、ある意味より深刻な、野田総理の嘘なんですね。で、こんな根っこまでっていうのはどういう意味かというと、今日取り上げるテーマは、実はすいません、今日もうひとつキーワードあって、それは、これです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『皇室を変える?』」

青山繁晴
「はい。あの、この2012年は、拉致問題、北朝鮮問題、TPP、それからイランも怪しい、実にたくさんのことがありますけれども、実は野田政権が、消費増税以外にやろうとしてるもう1個、ある意味、もっともっと根っこに関わる重大な話として、日本の皇室の在り方を変えてしまおう、変えようということを、実は、今年必ず野田政権は実行に移してきます。えー、そのことを、私たちの、いわば、日本国、日本国民のルーツの問題ですから、今日は、そういう、いわば深刻な問題を一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」

(いったんCM)
 
山本浩之
「ま、野田政権が躍起になっているのは消費税増税だけじゃないかなあと、いう気さえするんですけれども、あの、今年、皇室の在り方を変えると、えー、青山さんはおっしゃいます。どうしてなんでしょうか。さっそく解説お願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。今、ヤマヒロさん言われた通り、この、今年、野田総理が、皇室の在り方を変えようとしてるんですが、これクエスチョンマーク付けてますけど、これは、それを本当に実行できるかどうか分からないって意味のクエスチョンマークで、野田総理が変えようとしてるのは事実なんですよ」

村西利恵
「なるほど」

青山繁晴
「皇室変えるって言って、びっくりしない人はたぶんいないと思うんですよね。で、それなのに何で、あの、みんな、今まであんまり意識してないかというと、それは国民の責任じゃなくて、メディアの責任ですよ。私たちも含めた。メディアがはっきり、野田総理は今年、他の日じゃなくて今年、皇室を変えようとしてますよっていうふうにはっきり言ってくれないから、みんな分からないんですよね。それを具体的に申すとこういうことです」

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村西利恵
「野田総理は、去年12月1日の会見で、『女性宮家』の創設について、『皇室活動の安定性という意味から、大変緊急性の高い課題だと認識している』と話しました」

青山繁晴
「はい。まずですね、ここ、赤文字になってる、緊急性の高いと。つまり、えー、実はこれ野田さん自分で考えたんじゃないんですけれどね。えー、日本には昔、敗戦前に内務省って大きな役所があって、その内務省の系統を受け継いでるお役人がこの日本にいるんですよ。普段、財務官僚の話ばっかり出るけども、財務省ってのは内務省じゃないんですよ。むしろその旧内務省の力の方が本当は強いと言われてて、えー、ちょっと前の時代で言うと自治省だとか、それから建設省とか厚生省がそうで、今で言うと、だから厚労省とか、国土交通省がそうなるんですが、そういう人たちから、この女性宮家ってものを作らないと大変なんですってことを言われて、おお、それは急がなきゃいけないと、去年の12月に言ったんですよ。つまり、去年の12月に言ったってことは、明けた2012年に必ずやらなきゃいけないってことを実は野田さんすでに言ってる。だから今年、やると僕はさっき明言したんですね。で、その上で、女性宮家の創設と言われて、すぐ何のことかピンと分かる人は、やっぱりそれはもともと皇室問題に詳しいお方ですよね。普通なかなか分からないですけれども、まず宮家というのはよく聞く言葉だけど、何のことかというと、これは本来は、というか、その、現在は、男性の皇族に対して、天皇陛下が何々の宮、例えば秋篠宮のようにお名前を付けてですね、いわば独立していただいて、今までの天皇皇后両陛下と一緒にお住まいになってた時代から、ご自分の家族をお持ちになることを、この宮家と言うんですが、それを、その、女性による宮家というものを創りましょうということを、さっき言った通り、旧内務官僚、旧内務省系の官僚から言われて、やらなきゃいけないと。で、これは実は、いち女性宮家の問題にとどまらないんです。本当は、天皇陛下の在り方そのものが変わってしまうという、重大な可能性を秘めたことです。それは、さらに具体的に見るとこうです」

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村西利恵
「皇室の構成図です。皇室典範の第1条には、皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承するとあります」

青山繁晴
「はい。これまず皇室典範というのも、ま、難しい言葉ですけれども、法律です。皇室の在り方については特別な法律がありますよと。これあの、典範って言葉ですが実際は法律です。もちろんだから国会で決めるわけですよね。その皇室典範のいの一番、第1条に何が書いてあるかというと、皇位っていうのは天皇陛下の位のことです。天皇陛下の位は、つまり、初代は神武天皇で、もちろん神話の世界ですけれども、そこから始まったとされる血統、ただひとつの系統に属している、男系の、これ男系って皇室典範に書いてあるんですが、これ本当は僕は父系と言い換えるべきだと思うんですよね、父親の方、ね。父系の男子がこれを継承するとなってるわけですね」

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青山繁晴
「で、それはどういうことかというと、今のこの皇室で見ますと、天皇陛下の、今の今上陛下の次に即位されるご予定は皇太子殿下で、こういうのは、えー、皇位継承権、この言葉は皆さん馴染んでると思いますが、男性についてのみ、1、2、3位と、こう、なってるわけですよね。で、さらに、この皇室典範には、女性についてこのように定められてます。それは12条ですが、出して下さい」

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村西利恵
「第12条には、皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れるとあります」

青山繁晴
「はい。つまり、皇族の中で、女性は、一般人、えー、ヤマヒロさんであったり岡安さんであったり僕であったり、その、一般人と結婚された場合は、直ちに皇族の身分を離れるってことになってるんですね。これあの、皆さんご記憶だと思うんです、えー、紀宮さまっていう、愛された、皇族女子の方が、黒田さんという、えー、方と結婚されてですね、今、画像も出るかもしれませんが、ああ、出ましたね、これ、あの、この画像で思い出されると思いますよ。車好きの黒田さんと結婚されて、今、お名前も、紀宮さんじゃなくて」

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村西利恵
「黒田清子さん、はい」

青山繁晴
「になってるわけですね。このお顔で皆さん思い出されると思うんですね。で、えー、その制度ですから、このまま行くとですね、今見ていただくと、実は現在の皇室の中に、独身女性が、実は8人いらっしゃるんですよね。ま、非常に多いわけです。で、8人いらっしゃるっていうことは、えー、一番、あの、年上が、年上の方が30歳から、ま、一番下は、まだ、10歳になるわけですけれども、いずれにしても、いずれもしも一般の国民と結婚した時には、このようになるんですね」

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「はい。全て一般人になられて、あの、黒田さんと同じように一般人になられて、皇室にいらっしゃらなくなるわけですよね。で、そうしますとね、ま、この図で見ていただくと、現在の今上陛下、いつまでも健康でいただきたいですけども、やがて、いつかは次の方が即位される時が来ますね。そして、まだ5歳の、えー、この(悠仁)親王殿下が、えー、即位されると、その世代になると、つまり、周りを支える皇族は、もう誰も、悠仁さまが即位された時には誰もいないんじゃないかということになるわけですね。で、そのことはですね、実は天皇陛下の地位そのものも、つまり、男子だけに限ってるからこうやって数が少ないでしょうってこと前から言われてるわけですよね。えー、こういう方々何かあったらどうするかってことを、あるいは先どうなるかってことも前から言われてるし、で、無事に行ったとしても、悠仁親王陛下が、えー、即位された時には、支える人がいない、支えるだけじゃなくて、実は天皇陛下をはじめとする皇室の方々ってのは公務、お仕事が本当に多いですから、とても一人でできるはずがない。だから、だからこそ、野田政権としてはこう言ってるわけですよね。はい、出して下さい」

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村西利恵
「そこで野田政権が検討している皇室典範の改正案は、女性皇族が一般男性と結婚しても皇族を離れず、女性宮家を創設する、というもの」

青山繁晴
「うん。だから、ここまで、こうやって話してくると、何だ野田政権のやろうとしてることは正しいじゃないかと思われた国民、視聴者の方も多いんですよ、いや、多いんじゃないかと思います。ところが、それが嘘なんですよ。つまり、何が嘘かというと、狙いは女性宮家の創設じゃない。その先にあります。その先にあるっていうのは僕が勝手に推測してまさか言うわけじゃありません、これ報道番組ですから。そうじゃなくて、当事者本人が自分から言ってしまってるんですよ。それは、内閣の要、官房長官の、記者会見での発言です。はい、見せて下さい」

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村西利恵
「藤村官房長官は1月6日の会見で、『今回は、当面対応を急ぐ必要のあるこの女性皇族の問題(皇籍離脱)に絞り、皇位継承の問題とは切り離して検討を行う』と話しました」

青山繁晴
「はい。このね、1月6日ですからこないだですけれども、こないだ、この藤村さんが考えに考えてこの発言をしたあと、もう新聞・テレビは一斉にですね、この女性宮家の問題はそんなに大したことじゃないってトーンに、明らかに変わったんですよ。もう、要するに、その女性宮家をとりあえず、その、創って、もしも、先に、若い天皇陛下が誕生した場合にでも、その時に支えるようにしましょうって話だけですよね、というふうに報道が変わったんですよ。ところがですよ、これよく見ていただくとね、わざわざ官房長官が、今回は、ね、ほんとは今回限定ってむしろ言ってるわけですよ、当面のことだけやるから、この女性皇族の問題、つまり、女性皇族が一般人と結婚されたら皇籍を出る、つまり皇族じゃなくなるってことをやめて、皇室にとどまることだけに、したいんですよと、ね、わざわざしたいと、今回はこれに絞ると言ってることは、言ってるってことは、中長期的には、もっと根本的なことがあると言ってるのと同じでしょ?

岡安譲
「ああ、そうだ」

青山繁晴
「それを自ら言ってるんですよ、皇位継承の問題とは切り離して検討を行うって、今回はこうだと言ってんですよ。だから中長期的には、皇位継承、皇位ってさっき言いましたね、天皇陛下の地位のことですから、どなたが天皇陛下になられるのかということは、先にまたやりますよと言ってんのと、ほんとは同じなんです

岡安譲
「じゃあ将来的には女系天皇が誕生する可能性も、あるということですね」

青山繁晴
「その通りです。今からじっくり説明いたしますけれども、その通りであって、だから本来はメディア・報道の責務というのは、官房長官が考えに考えてこうやってごまかしの嘘の会見をやった時に、本意はこっちじゃないかということを指摘すべきなんですよ。そして、この会見の言葉だけで、青山そこまで言うかと思われた方いらっしゃると思いますけど、違います。えー、この内閣は、もっと具体的なことに踏み込んでやってます。それはこれです」

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村西利恵
「園部逸夫、元最高裁判事を内閣官房参与に起用しました」

青山繁晴
「ええ。このね、園部さんていう方は、ここに書いてある通り、元最高裁判事、なんですが、この方を、この女性宮家の創設問題で、担当する、内閣参与にすると、いうふうに僕、発表の直前に実はある電話で聞いた時に、のけぞったわけですよね。で、なぜのけぞったのかを話す前に申しますとね、例えば読売新聞は、元最高裁判事だから、中立性が高いと政府は判断したんだと、ね、新聞に書いてあるわけですよ、読売新聞に。ところが、それは、元最高裁判事の、当時はまだ分かりませんよ、例えば色んな事件についてはもちろん中立を保って判決を下されていったんでしょう。しかし、この皇室問題について、園部さんを中立と思ってる人なんかいないんですよ。それはどういうことかというと、こういうことです。出して下さい」

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村西利恵
園部氏は、小泉政権時代の『皇室典範に関する有識者会議』の座長代理を務められ、『女系天皇』容認という立場です

青山繁晴
「はい。皆さんこれ、だんだん思い出していただきたいんですが、2005年の秋のことでしたね。えー、当時、非常に強い政権だった小泉政権だからこそ、皇室の在り方を変えてしまうという有識者会議を作って、そこでは、えー、日本の皇室、日本の天皇陛下というのは、万世一系、つまり、男子一系で来たのを初めて、えー、記録に残ってるだけでも1500年、えー、神話の世界まで含めると2700年振りに、初めて女系天皇を入れようかと、入れるべきだと、はっきり容認、その報告書を出して、その翌年の2006年には、えー、それを成立させようとしたんです。その会議、これ有識者会議と言いながら、皇室問題の専門家はほとんど含まれてなくて、で、その中でしかし皇室問題に詳しい人は例えば園部さんが代表格で座長代理をやって、園部さんは中立じゃなくて、女系天皇をやるべきだっていう持論であまりにも有名な人なんですよ。そして、この女系天皇って言葉も、僕はこれ前の『アンカー』で、何年か前の『アンカー』で申したんですが、この男系女系って言うから、例えば男尊女卑のことじゃないかとか、誤解されますが、そうじゃなくて母系なんですよ。今まで日本がやってきたのは、父系なんです。そのことを、もう一度、この、図を見ていただくとお分かりになります。はい、出して下さい」

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村西利恵
「仮に、皇室典範が改正され、女性天皇・女系天皇を認めた場合について解説をお願いします」

青山繁晴
「はい。えっとですね、えー、あとで、小泉政権の報告書もう一度やるんですけれども、もしも、女性天皇・女系天皇を認める場合とここ書いてあるんですが、これはね、その2005年11月の、小泉政権の報告書にこれ両方認めるって書いてあるんですよ。で、これは今のね、女性宮家の、はっきり言うと手法、本当は手口と言いたいところですが、それとそっくりでね、これ入口なんですよ。ね。ところが、女性天皇と女系天皇は全く違う話なんですよ。それどう違うかというとですよ、もう一回言いますね、今の皇室典範では第1条、いの一番に、男子でなければ天皇になれませんてこと書いてあるわけですよね。それを、女性でもなれるとすると、まず、今の天皇陛下のご長男が皇太子殿下でいらっしゃいますから、皇太子殿下が無事に即位されて、さらに代がわりする時に、男性でなくてもよいんであれば、こちら(悠仁親王殿下)には行かずに、第一子である、その、愛子さまに行く。つまり、愛子さまが即位されるってことは十二分にあり得るってことになりますね。で、その際にですよ、愛子さまが、独身で生涯通されたら、また別問題なんですが、とりあえず言えるのはですね、愛子さまが即位された時には、女系天皇ではありません」

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青山繁晴
「今出た通り、あくまで、女性で天皇になっただけです。これは実は日本の長い歴史で、8代10人に渡って、いらっしゃいます。有名な…」

岡安譲
「推古天皇とかそうですよね」

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青山繁晴
「有名な、天皇陛下もいらっしゃいますよね。そして、推古天皇の名前も出ましたけれども。しかしですよ、このあと、つまり一般人男性、例えばこれが、岡安家の誰か、岡安さんはもう結婚してるけど、岡安家の誰かと、その、愛子さまが結婚されたとして、そのお子さま、お子さまが、あの、生まれたとしますね。このお子さまは、これまあこういう形になってますけど、つまり、男の子でも女の子でもいいんですよ。この方(愛子さまのお子さま)が、さらに即位されたら、ここから初めて女系天皇になるんですよ。それどうしてかというとですよ、このお子さまのお父さんは一般人男性。おじいさんも一般人男性。ひいおじいさんも一般男性」

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青山繁晴
つまり、父方に、新しい系統ができるんですね。そして元々の天皇陛下から、昭和天皇、そして大正天皇、明治天皇とつながる、天皇家の本来の皇統というやつ、その、父方の一本の線が通ってるやつがあるわけですよね。2本できちゃうんですよ。だから、少なくとも2本できちゃう、まずは。だから、万世一系、ただの一系、最後の最後まで辿れますよっていう日本の伝統はそこで、あっという間に崩れるんですよ。この方(愛子さまのお子さま)が即位された瞬間に。そして、えー、この入口になるのが、もう一度話を戻しますと、この女性に、宮家を作ることを認める。本来は一般男性と結婚された愛子さまは、直ちに、あの紀宮さまと同じように、一般人になられるわけですから、本来は、こういう問題は生じなかったはずなんですよね。で、このことを踏まえて、もう一度さっきの、園部さんのところ見ていただきますとね」

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青山繁晴
「はい。あくまでも、本来の狙いは女系天皇にあったわけですよね。そしてその報告書の中身、さっき言いました通り、もう一回見て、えー、(言い直し)きちんと見てみましょう」

山本浩之
「小泉内閣時代のですね」

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村西利恵
「そうですね、小泉政権の時の2005年1月に出された、皇室典範に関する有識者会議の『報告書』。主なポイントは、女性天皇および女系天皇を認める。皇室継承順位は、男女を問わず第1子を優先。そして、女性天皇および女性の皇族の配偶者も皇族とする。というものです」

青山繁晴
「はい。これね、真ん中から改めて見ていただくとね、今は、男子でなきゃいけないんですよね。ね。男子の第1子が最優先ですよね。男女を問わずになったから、さっき僕がご説明した通り、愛子さまが、最優先の皇位継承権を持つことになるわけですよね。そしてそうやってまず女性天皇が誕生したら、それを入口にして女系天皇に、もちろん行きますよということになり、そして、その愛子さまがご結婚された相手が、旦那さまが、一般人であってもそれは皇族になって、つまりそこは、例えば岡安家の人が、愛子さまと結婚されたら、岡安王朝!(岡安苦笑)今までの天皇家と違う皇統が、実はほんとに、ほんとにあの…」

岡安譲
「ということですよね」

青山繁晴
「ま、岡安さんの名前を出したのは、あの、たまたまですけれども、ほんとに笑い事でなく、あの、こういう決定的な変化の、つまり私たちの先人が、知恵に知恵を重ねて、その、男女差別とかそんな話じゃないんですよ、もし男女差別があるんだったら、例えば皇太子殿下と結婚された小和田雅子さまは皇族にならないはずですよ。女性をちゃんと尊重し、しかも日本の本来の伝統は一番最初の始まりは、これは天皇陛下じゃなくて神様ですけど、天照御大神、女性と考えられていますからね。だから、その、そういう男女差別の問題ではなくて、むしろ、ちゃんと辿れるように、父系で、男系よりも父系でやってきたっていうのが日本の先人の知恵なんですよ。だから世界で唯一、日本の皇室だけが、輝く存在になっていて、ごちゃ混ぜにならない存在になっていて、私たちの心の支えで、だからこそ総理大臣は何人替わろうとも、短期で替わろうとも、社会の根本的な安定は崩れないで来たんですよ。そのことをこの小泉政権時代に、僕はさっき言いました、旧内務官僚の中でもボスと言われる人がいて、影の首相と言われた人がいてですね、これ誤解なきように言っときますが石原信雄さんじゃありません。そうじゃなくて、ほんとはもっと隠然たる力を持ってる人がいて、僕と長い長い付き合いなんですよ。僕はこの報告書は、真っ向反対だと言ったら、彼は、普段クールな人が、このへん(頭)から噴火するが如く大激怒して、青山くん、許せないよ今の発言はとおっしゃって、何と言われたかというと、こうおっしゃったんですよ」

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村西利恵
「女系天皇推進派の元政府高官によると、『女系天皇を認めないと天皇陛下がいなくなる』」

青山繁晴
「はい。それはさっき言いました通り、男子だけだと、男の子がなかなか生まれなかったっていう最近の事情があって、そのうち根絶やしになってしまうんじゃないかと言われたわけですよ。それに対して、当時も今も、僕は同じ答えです。それは次のキーワード、後半のキーワードですが、これです(フリップ出す)」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『やるべきことが逆』。皇室問題にどんな解決策があるのか、このあと詳しく話していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「2つ目のキーワードは、『やるべきことが逆』。まずやるべきこととは何なんでしょうか。続きをお願いします」

青山繁晴
「皆さん、まず、この、旧内務官僚のような、いわばこう、頭のすごくいい、研究しつくした人は女系天皇って言うんですが、こういう話を受けてその、一般的な政治家、現職の国会議員も含めてどう言うかというと、それは、男性の方が足りないんだから、それ女性を認めるしかないだろうっていうふうに僕に言った人、実は何人もいるんですよ。ね。そういう、その、自分で分かる範囲に話をまとめてしまうのが間違いの元で、それを選挙区で話してるわけですから。そうじゃなくて問題は女系天皇、母系の天皇のことなんですよね。そして、例えばこの元政府高官、今も隠然たる力を持ってる旧内務官僚は、しかしその女系を、つまり母系天皇をはじめて生むという、本当に僕はそれ、聞いただけで、あの、ぞっとするぐらい僭越な話でしょう?2000年の歩みを私たちが変えてしまうんですよ?

山本浩之
「ま、少なくともその万世一系っていうのはなくなってしまうわけですからね、そうなると」

青山繁晴
「そうなんです。つまり、世界に対する日本の財産を失うわけですが、それしかないと本当に思い詰めてるわけですよ。だから本当に噴火して僕に怒ってきたんですが、ちょっと待って下さいと、僕ほんとに○○○○手を出してね、彼の前に手を出して、待って下さい、やるべきことが逆でしょうと。やれることがあるじゃないですかその前にと。何かというとこれです」

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村西利恵
「皇位継承問題を解決するには、旧宮家の皇室復帰。それから、皇室の女性が旧宮家の男性を養子に迎える

青山繁晴
「はい、これは解決と書いてますが、これはもっと客観的公平に言うと、リスクを減らすということです。完全な解決はありません。ね。あくまでリスクを減らすということですが、まず旧宮家というのは、日本は戦争に負ける時点で、14の宮家があったんです。それを、占領軍が中心になって、実際は占領軍だけではないと思いますけども、日本を支配したアメリカ軍を中心とした占領軍が、当時の昭和天皇の、直接の弟君、の、3つの宮家だけは残して、14あったうち、11を全部廃止して、民間に戻してしまったんですね。そこには独身の男性もいらっしゃいます。従って、女系天皇を認める、2000年に渡って先人がやらなかったことを急にやるんじゃなくて、まずはこういう手を尽くす。ひとつは今言いました通り、一般人に無理やり戻された、無理やりっていうのは私たち国民は意見聞かれてませんから。占領軍は日本国民に意見聞いてません、当時は日本は独立失ってたから。日本は今、独立を回復してるんですから、1952年に回復して、もう半世紀以上経ってるわけですから、私たちの意志で、GHQの支配はもういい加減に脱して、その、旧宮家を元に戻す。これで随分と、男性の方が実は増えるわけですよね、まずリスクが減る。それに加えて、実は、もっと、大昔にあった知恵で言うと、宮家の男性を養子にして、つまりちっちゃい頃から養子にして、そこで一種の、その、帝王学も施していくと、いうのを、実は、近世になって、これ廃止したんですよ。どうしてかというと、昔はたくさん、ま、側室も含めてですね、たくさん男性がいらっしゃったから、これ養子まで認めるとごちゃごちゃになりすぎるんでいったん廃止したんです。現在は側室は昭和天皇が廃止されてから、問題が逆になってるわけですから、むしろ養子制度も、実は活かすことができる。しかし、まずやること、あるいはやれることはこれです(旧宮家の皇室復帰)。で、これについて、ま、評論家の方々が色々おっしゃるわけですよ。つまり、一般人に戻って60年も経つのに、それでやれるのかとおっしゃるが、これも僕は信じがたい話で、現場歩きましたかと聞きたいんですよ。この旧宮家の方々って、僕らと同じような生活されてませんよ。例えば、菊栄親睦会、菊栄って、あの、天皇の象徴の菊ですね、菊が栄えると書くんですが、その親睦会を通じて、天皇陛下の公務の忙しさとか、私たちが知りえないところまで具体的にたくさんご存知の方がいっぱいいらっしゃいますよ。で、そういう方々に戻っていただくっていうのは実は昔の知恵にも共通してて、昔から、実は少なくとも3回、もう根絶やしになりそうな危険があったんですよ。その万世一系を守ろうとする時に。その時に、遠い遠い遠縁からであっても、あくまでも男系の男子を、天皇陛下として即位していただいて、実は万世一系を続けてきたんです。つまり女系、身近な女系天皇にしてしまうんじゃなくて、遠縁であっても血が、男系男子としてつながってれば、そしたら万世一系はつながるってことやってきたんで、たった60年離れてたから復帰できないなんていうのは、それはもう、何て言いますか、作られた話ですよね。で、その宮家、念のためお名前見ていただくとこうです」

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村西利恵
「戦後に、皇室離脱した11の宮家です」

青山繁晴
「はい。えー、この、宮家の中には、色んなご事情があるところもあります。ありますが、しかし、例えば、こういう方々のご意見を聞くということも、それは、皇室が、その、政治に関与するということとは別に、僕はむしろフェアなことだと思います。で、さっき言いました通り、やるべきことが逆なのは、つまりこういう手を尽くして尽くして尽くして、それでも万世一系が守られないっていうならば、あくまでそこでもう一度国民が判断することですが、やることが逆なんです。最後のこの絵、見て下さい」

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青山繁晴
「はい。あえてマッカーサーを出しましたが、このマッカーサーがいわばアメリカ人の感覚で、私たちの天皇制に手を加えようとした。それをギリギリの線で守った、実は敗戦後の知恵もあったわけですから、その知恵にも基づいて、私たちがやるべきことは、野田政権がやろうとしていることは逆ではないか。で、最後にもう一度申しますが、これは皇室典範の改正問題ですから、最終的には、国会の議決が左右するんですね。やがて今年は解散総選挙もあるかもしれません。TPPとか拉致問題とかそういうことに加えて、できたらこの皇室のことについても、小選挙区で、自分の地元の議員に意見をおっしゃって下さい。そこから僕は、フェアな流れができるんじゃないかと考えてます」

山本浩之
「はい、ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 今回の青山さんのお話には出てきませんでしたが、先日、寛仁親王殿下のご長女である彬子(あきこ)女王殿下が毎日新聞のインタビューの中で、女性宮家創設問題についてこう仰っています。

 「お国の決定に任せるしかないと思っています。一方で、今の議論は女性宮家を創設するかしないか(のみ)になっているような気がして、そこには違和感があると申しますか……。男系で続いている旧皇族にお戻りいただくとか、現在ある宮家をご養子として継承していただくとか、他に選択肢もあるのではないかと思います。女性宮家の議論だけが先行しているように感じられます」

 現にご皇族からこういうお声も出てきているんです。なのに、このことはあまり報道されていないように感じます。女系天皇を推進したいマスコミが隠蔽してるってことはないんでしょうか?(-.-#)

 そういえばお父様の寛仁親王殿下も、小泉政権時代、「元皇族を復帰させるなどして男系維持を図るべき」という発言をされました。
 それに対し、不敬にも朝日新聞は社説で「発言はもう控えては」と書きました(-.-#)

 普段は「皇族にも人権がある」「開かれた皇室を」「どんどんご発言を」みたいなこと言ってた朝日新聞が、都合が悪くなったら一転、「皇族は発言するな」とは。当時の私は怒り心頭に発したものです。
 その時の拙エントリーはこちら

 あと、園部逸夫氏といえば、外国人参政権に関する平成7年の最高裁判決に関わった人ですが、「外国人に地方参政権を付与することは憲法違反にならない」とする「傍論」をどういう考えで付けたのかを、2010年2月に産経新聞のインタビューで述べています。
 それを見ると、園部氏はかなりアバウトな人だというのが分かります。

【園部氏インタビュー全文】阿比留瑠比さんのブログ>2010/2/19付:外国人参政権にかかわる園部元最高裁判事インタビュー
【上の要約版】拙ブログ>2010/2/23付:外国人地方参政権チラシ紹介と園部元判事の「告白」

 園部氏の思想もさることながら、先のことを熟慮しない(世の中にどんな影響を与えるかなどをあまり考えない)アバウトさ、その時々の情勢に流されやすそうな性格、そういう面も私は大変心配です。


 この日は他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。

・JR福知山線脱線事故で前社長に無罪判決
・オウム平田容疑者蔵匿で逮捕の斎藤明美容疑者続報
・小沢氏が被告人質問で「4億円」の出どころ、説明の変遷を否定
・米大統領選挙の共和党予備選でロムニー氏が連勝

 これら拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらを是非ご覧下さい。


※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントが送れます。
誰にも手渡してはならない自由意志
 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし


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青山繁晴「アンカー」1月11日 皇室を変える? 野田政権の「ウソ」をズバリ!・キーワードは「やるべきことが逆」 (絶対必見!) You Tube | 青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ | 2012/01/12 02:03 AM
本日(2012年1月11日)放送の「アンカー」 の動画を見つけました。 本日も絶対必見です! 動画UP主に感謝! 皇室を変える? 野田政権の「ウソ」をズバリ! ズバリ!キーワードは、「こんな根っこまで嘘をつくか」「皇室を変える?」「やるべきことが逆」。 女性天皇、女系天皇、母系天皇・・・ 皇位継承の難しい問...
彬子女王殿下「女性宮家の議論だけが先行しているように感じられます」 | にわか日本好きが選ぶ、気になるニュース | 2012/01/12 06:33 PM
昨日の 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”を観ました。タイトルは、【皇室のありかたは…“女性宮家”創設検討真相を青山がズバリ!】というので、“女性宮家”創設検討の危険性をわかりやすく説明されています。今回、政府は園部逸夫、
皇室典範が改悪されようとしています | わし的世界見聞記♪ | 2012/01/17 12:07 AM
今日は皇室典範についてです。野田首相が、皇室典範を修正して、女性宮家を作ろう、と発言しております。私の結論は、旧宮家を復活させれば良い、女系天皇には反対である、です。 ...