ぼやきくっくり時事ネタぼやきと番組書き起こし

　内容紹介ここから____________________________

＜コーナータイトル＞
　難航必至？日韓ＥＥＺ交渉〜盧武鉉大統領の思惑〜

堀江政生
「日本と韓国のＥＥＺ交渉が今朝から東京で始まっています。今日は重村先生に、この交渉がいかに大切なもので、そしていかに難しいかというお話をしていただきます。まずは、今朝の様子をご覧いただきましょう」

・ニュース映像をバックに関根友実アナの読み上げ

　６年ぶりとなる交渉は、４月に日本が竹島周辺海域で海洋調査をしようとしたことに対し、韓国が強硬な姿勢を見せたことから開催が決まりました。
　今日と明日の２日間にわたり外務省で行われるんですが、日本側は1996年に結ばれた日韓の合意に基づき、竹島の領有権を切り離して交渉を進める考えです。

外務省・小松一郎国際法局長
「えー、４月末のカタールにおける日韓外相会談でも、この交渉が意味のあるものとなるよう双方が努力することで、意見の一致を見ております」

　これに対し、朴喜権・外交通商省条約局長は「良い成果が上がるよう期待する」と述べました。しかし韓国側は、竹島の領有権を改めて主張すると見られているため、難航は避けられない状況となりそうです」

堀江政生
「このＥＥＺ確定交渉とは何なのか、見ていきましょうか」

＜パネル１＞

【ＥＥＺ 排他的経済水域とは？】

　国連海洋法条約に基づいて設定される経済的な主権が及ぶ水域のこと。
　沿岸国は200海里（約370km）の範囲内の水産資源などを排他的に利用できる。

堀江政生
「漁業など含めて、この線をどこに置くかというのは、大変重大な問題なんですけども」

＜パネル２＞

【日韓ＥＥＺ境界画定交渉とは？】

1996年　首脳会議
金泳三大統領（当時）・橋本龍太郎総理（当時）

「竹島の領有権問題と切り離して、日韓の排他的経済水域の境界線画定の交渉をする」
　　↓
　計４回開かれたが決裂
　00年６月を最後に中断

堀江政生
「どういった交渉が行われていくのか、見ていきますと……」

＜パネル３＞

【日韓ＥＥＺ交渉 両国の主張】

　画像はクリックで拡大
　左下の文字つぶれちゃってますが、「潘基文・外交通商相」です。

堀江政生
「日本にさらに近いライン（パネルの黄色破線を示して）が境界線なんだと言い出した。これは先制攻撃と見ていいんですか？」

重村智計
「これは政策の変更なんですよ。本来そういうのは前から言っててもいいんですよね。何で今になって、と（笑）。これは、韓国は今まで竹島を岩だと言ってきた。いわゆる島ではないんだと。そうすると基点にならないんですよ。今回に限って、『いや、これは領土だ、自分たちでやる』と。こう言い出したのは、政策の変更なんですよ。実は今、韓国が主張する境界線、ありますね（パネルの黄色破線を示して）。実際の、今の暫定水域はこれよりさらに広いんですよね」

堀江政生
「もっとこっち（日本側）に来てる」

重村智計
「だから簡単に言うと、竹島を韓国側は基点にしない、あるいは領土を棚上げする代わりに、日本側がちょっと広くあげちゃったんです」

宮崎哲弥
「日本側が竹島を基点に境界線を主張し始めたのは、いつ頃からなんですか？」

重村智計
「ずっとなんです。日韓基本条約の頃から日本の領土だということで、その時は200海里はありませんけれど、この暫定水域を、共同管理水域を設けるんです」

宮崎哲弥
「じゃあ橋本・金泳三会談の時には、日本側が譲歩した形になってるわけですか？」

重村智計
「結果的には譲歩したが、基本構造は変えてない。だから金泳三さんも、竹島を基点にするとは言わなかった。それまでの経過をいちおうわかって。ですから、日韓首脳の関係がいい時はそれで来るが、関係が悪くなると突然、事態が変わるという状況になるんです」

堀江政生
「今回の交渉、かなり難しいと思われますが、そう言ってられないのが漁業関係者で、実は勝谷さんも去年、『ムーブ！』の取材で鳥取へ行きました。境港で漁業関係者にいろいろ話を聞いてるんですが、その時の様子をちょっと見てみましょうか」

＜ＶＴＲ＞
去年４月26日放送分

田後港（鳥取・岩美町）
田後漁協の組合員数人に勝谷誠彦がインタビュー
（赤字強調は字幕のまま）

田後漁協の組合員Ａ氏
「昭和29年、李承晩ラインでだ補され、組合長や私は約50日間抑留されました。漁をしてたら韓国の巡視船が来てね、発砲してね、ダーンと船に穴が開くもんで、ホールドアップで手を上げて、で、機能を停止して……」

勝谷誠彦
「びっくりしたでしょ」

田後漁協の組合員Ａ氏
「本当にびっくりしました。我々はほんとに戦争の経験をしました」

ナレーション（関根友実アナ）
「1952年の李承晩ラインの設定後、300隻以上の日本漁船がだ補されました。そして今も漁師たちの苦悩は続いています」

田後漁協の組合員Ａ氏
「私たちは、竹島は日本の領土だと思ってるから近くを通るけど、日本の国は、海上保安庁なんかは、近くに行くな、危ないから、と」

勝谷誠彦
「逆じゃないですか！」

田後漁協の組合員Ａ氏
「よけて通れと言われます。国は何してるんだって、腹が立って仕方がない。何で50年間も（我慢を）……」

堀江政生
「もちろん漁民にとっては、最近の話じゃないわけですよね、これ」

勝谷誠彦
「そうです。だから最近になって、竹島問題、竹島問題って言ってるけど、常に最前線にいる人たちは危険にさらされ続けてたわけですよ。『ムーブ！』というのもしかし、対馬の韓国人問題といい、非常に先見の明がある番組ですね。これを１年前にやったわけですから。でも僕にとっては新しい問題じゃないわけ。ずっとやってるんですよね」

＜パネル４＞画像はクリックで拡大

【日韓ＥＥＺ交渉 漁業関係者の願い】

　画像はクリックで拡大

堀江政生
「さらにこんな事件まで、去年はありましたよね」

＜パネル５＞

【日韓ＥＥＺをめぐる争い】

去年５月、日本のＥＥＺ内で韓国漁船を発見。立ち入り検査のため海上保安官２人が乗り移ったが、そのまま逃走。
発生から40時間後、韓国漁船が容疑を認めるかわりに船長の身柄を引き渡さないことで合意。

堀江政生
「こういうことをあいまいにしとくから、紛争が絶えないということが言えるんでしょうね」

重村智計
「そうですね。はっきりしてこなかったので、取り締まりがなかなか大変で、韓国側は取り締まらないんで、そこの共同の取り締まりがきちんとできてない。それから操業についても共同のルールがないんですね。韓国側は韓国側の法律・規定でやるということで」

堀江政生
「そのルール作りを何とかしようということで、日本側も動いてるわけですね」

＜パネル６＞

【日韓ＥＥＺ交渉 ルール作りを！！】

・海洋調査のルール

　〜日本の提案〜
　両国主張のＥＥＺが重複する海域の調査は事前通報制度に
　　　　↓
　〜韓国は拒否〜
　自国のＥＥＺ内での調査であり必要なし

　今月21日　ドイツで国際会議（海底地名などを決める）
　７月　竹島周辺で海洋調査

重村智計
「これは韓国が国際法上は拒否する権限はないんです。ＥＥＺ内は、事前通告すれば国際法上はやっていいことになってます」

堀江政生
「ほおー」

重村智計
「だから韓国側の言い分はあんまり、国際法上はあたらないんですね（笑）」

関根友実
「あー、そうなんですか」

堀江政生
「盧武鉉大統領はどう見てるのか、ということなんですが……」

＜パネル７＞

【日韓関係 さらに悪化の予感！？】

５月31日、統一地方選で惨敗した盧武鉉大統領は……

今月１日
「これまで推進してきた政策課題に最善を尽くして履行していく」
２日
「１、２度の選挙で国がうまく行くの行かないの、どの党が台頭するの没落するの、というのは民主主義ではない」

唯一国民に支持される反日姿勢を貫く

重村智計
「ですから、あの、先ほど韓国の外務大臣が、竹島を基点にする、竹島を領土だと言っていくということは、盧武鉉さんの指示があったからそう言ってるわけですね。盧武鉉さんの一番の関心は、来年12月の大統領選挙ですから、それまで反日運動を高めていけば、選挙で勝てるんじゃないかと。ですから、まぁあの、韓国が何を言っても、日本は大騒ぎしない、挑発に乗らない」

堀江政生
「ただ、統一地方選で惨敗するぐらいですから、与党の力というのは、国民にはもう通用しないわけですよね。いくら反日反日と言っても」

重村智計
「いえいえ、これはね、まだ１年半ありますからね。権力というのは何でもできますからね。野党候補のスキャンダルを作るのは簡単ですしね。だから１年半ぐらいの間に何が起こるかわかんない。何としても与党候補を勝たそうと思ってる。その道具の一つが反日なんだ、竹島なんだ、と。日本側はそれをよくわかってて、まあ、引っかからない、と。もし政権が変われば、また変わりますから」

宮崎哲弥
「要するに盧武鉉政権の間は、この種の交渉で合意することは考えられない、というふうに思い定めた方がいいですよ、日本は」

堀江政生
「じゃあ、我々の主張をしっかりしていけばいい、ということですね」

勝谷誠彦
「それと、水産庁と海上保安庁は、韓国漁船の暫定水域での違法操業とかあのへんの、本当に漁民は困ってるんですよ。無法地帯ですから。暫定なんて言っても、向こうはやってるけど、日本の漁船はほとんど入れないんだから。取り締まりを粛々とやることでです」

重村智計
「だから、韓国側の違法行為は明らかにしていくのが、大切ですね」

二宮清純
「重村先生、たとえば昔、金大中の拉致事件なんかがあって、日本がなめられているというか、なあなあにしてきたツケが、こういうとこで出てて……」

宮崎哲弥
「でも、ただね、友好的な時はさ、戦略的あいまい性というのが、外交の中ですごく功を奏する……」

二宮清純
「それもわかるけど、やっぱり主権侵害とかいうのは、そこでちゃんとやっておかないと……」

宮崎哲弥
「ＥＥＺというのは、主権とはまた違う概念だから、仕方ない部分もあるんだけど、こんなにもう政権が反日的になってしまったら、とにかく主張すべきとこは主張して、あまりこう結末が合意に導かれなくても、落胆しないことが大切だと思いますね」

　____________________________内容紹介ここまで


■＜竹島問題＞日韓ＥＥＺ交渉　１日目の協議終わる

　日韓両国が領有権を主張する竹島（韓国名・独島）周辺の排他的経済水域（ＥＥＺ）境界画定交渉が１２日、６年ぶりに再開され、１日目の協議が日本の外務省で行われた。双方とも竹島を自国ＥＥＺの基点として境界線を引くよう主張し対立。日本側は竹島周辺の海洋調査について「不測の事態」を避けるため事前通報制の導入を提案したが、韓国側は拒否。協議は１３日も行われるが、歩み寄りは難しそうだ。
　韓国は９６〜００年に行われた過去４回の協議で、竹島の北西にある鬱陵島（ウルルンド）をＥＥＺの基点に日本の隠岐島との中間線を境界とするよう主張していたが、今回は基点を竹島に変更。境界線が一層、隠岐島寄りになるため日本は反発し、竹島と鬱陵島の中間に境界線を引く従来の主張を繰り返した。
　韓国は基点を竹島に変更した理由を「日本側が４月に海洋調査を計画し、韓国の領有権を損なわせる意図を示したため」と説明。日本は４月の海洋調査計画で日韓関係が緊張した反省から、今後、ＥＥＺの主張が重なる海域で海洋調査を計画した場合は相互に事前通報する制度の導入を求めたが、韓国側は拒否した。【大貫智子】
（毎日新聞） - 6月12日20時52分更新

　「日本側が韓国の領有権を損なわせる意図を示したため」ってアンタ……。長年、日本の領有権を現実に損なっておいて何を言うのやら。韓国に遠慮して領有権をはっきり主張して来なかった日本にも、もちろん問題あるけど。

　ちなみに読売ソースにはこんなくだりが……。

（前略）……冒頭、小松局長は１９９６年当時の橋本首相と金泳三韓国大統領が「竹島領有権問題と切り離してＥＥＺ交渉を促進する」との内容で合意したと指摘し、「意味のある進展が図られるよう、最大限の努力を惜しまない。韓国側も同様の姿勢で臨むことを期待したい」と述べた。これに対し、朴局長は「きょう、サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）で日本と豪州が対戦すると聞いており、良い成果を収められることを期待する」と述べ、直接の返答を避けた。
（読売新聞） - 6月12日11時55分更新

　はぁぁ？Ｗ杯？関係ないがな！

　ところが今日『ムーブ！』の中で紹介されたニュースでは、Ｗ杯は出てきてません。ちょこっとプレイバック。

外務省・小松一郎国際法局長
「えー、４月末のカタールにおける日韓外相会談でも、この交渉が意味のあるものとなるよう双方が努力することで、意見の一致を見ております」

　これに対し、朴喜権・外交通商省条約局長は「良い成果が上がるよう期待する」と述べました。しかし韓国側は、竹島の領有権を改めて主張すると見られているため、難航は避けられない状況となりそうです」

　読売新聞と朝日放送、あなたはどちらを信じますか？(^_^;

　いずれにしても、日本はともかく韓国はやる気ないのバレバレですわな。もうすぐ国際会議があるし。
　韓国は４月の時点では「準備が整えば（韓国地名の）提案も可能」と言ってましたが、どうなるんでしょうね。


※拙ブログ関連エントリー【番組内容紹介】
　・05/4/26付：勝谷さんの竹島問題レポ、ＧＪ！
　　（今日の『ムーブ！』で１年前のＶＴＲとして紹介されたもの）
　・06/4/22付：「ワイスク」竹島問題で勝谷さんＧＪ！
　　（竹島(独島)地図改ざん問題、1951年の韓国宛の米国務省外交機密文書）
　・06/4/25付：「ムーブ！」勝谷さん対馬レポＧＪ！
　　（今日の『ムーブ！』で勝谷さんがチラッと言った「対馬の韓国人問題」）
　・06/5/9付：「TVタックル」中韓の部分を少し紹介
　　（竹島問題、海洋調査船の件を中心に）
　・06/5/16付：「TVタックル」韓国竹島地図改ざん、拉致、愛国心
　　（竹島(独島)地図改ざん問題で、論点をすり替えようと必死の朴一）


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