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“戦う相手を間違えないで!” 中国亡命漫画家が描く「マンガで読む嘘つき中国共産党」
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2月22日は竹島の日。今年は韓国による不法占拠から64年目。
ブログやSNSをされている皆様、「竹島プロジェクト」にご協力を。
参加表明くださった方は記事内にリンクを貼らせていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■マンガで読む嘘つき中国共産党
【いま在外中国人のあいだで、習近平政権を徹底的に批判した、あるマンガ作品が話題になっている。発売前から米国amazon Kindleストアの中国語電子書籍ランキングで1位を獲得、(1月)18日の発売後も1位をキープし続けているという。】
という書き出しで始まる、1月20日付「デイリー新潮」の記事に興味を持ったので、購入してみました。
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■マンガで読む嘘つき中国共産党
【いま在外中国人のあいだで、習近平政権を徹底的に批判した、あるマンガ作品が話題になっている。発売前から米国amazon Kindleストアの中国語電子書籍ランキングで1位を獲得、(1月)18日の発売後も1位をキープし続けているという。】
という書き出しで始まる、1月20日付「デイリー新潮」の記事に興味を持ったので、購入してみました。
中国語版では、「變態辣椒――流亡中的漫畫家 Chinese Cartoonist in Exile (Chinese Edition)」というタイトルで販売されています(Kindle版)。
著者は辣椒(ラージャオ)さんという、1973年に新疆ウイグル自治区で生まれた中国人です。
辣椒さんのご両親はともに若い頃、中国共産党の政策により、望まない形で「新疆」に派遣されました。
そこで出会って結婚し、辣椒さんが生まれました。
辣椒さんは広告会社に勤めながら、2009年から「変態辣椒」というペンネームで、中国のネットで政治風刺漫画を発表してきました。
※日本語の「変態」とは意味が違います。「特別」とか「スーパー」という意味だそうです。誤解を避けるために日本では「辣椒」というペンネームを使用しています。
当局の取り調べを受けたりしながらも、自由な言論を求めて頑張ってきましたが、日本滞在中に中国への帰国が事実上不可能になり、現在も日本に滞在しています。
※法律上は亡命者ではなく長期滞在者。
Amazonの内容紹介より。
「新潮45」の連載を加筆修正した内容になっています。
4コマ漫画の体裁になっていますが、実質的にはストーリー4コマ漫画。
文字がびっしりで、小林よしのりさんの「ゴーマニズム宣言」並みの情報量です。
読むのにけっこう時間がかかります。
[Amazonの「なか見!検索」より]
辣椒さんはどのように当局に目を付けられ、どのように拘束され(最初はソフトに近寄ってきます)、ついに「亡命」状態を余儀なくされることになったのか。
可愛いタッチの絵(例えば、当局の人間は熊猫=パンダで描かれている)ですが、中身はかなりハードです。
中国共産党の欺瞞の歴史、中国人民解放軍(国軍ではない)の実態など、中華人民共和国の「闇」を改めて知ることができます。
ですが、何といっても目玉は、辣椒さんの実体験を通して描かれる習近平体制の実態。
例えば、したたかなネット統制術。
若い作家を利用するなどして、若者の心をつかんでいます。
若者たちは、盲目的な愛国心と西側諸国に対する憎悪を植え付けられています。
「彼らはまるで100年前の清朝人のようです」と、辣椒さんは評しています。
辣椒さんが生まれる前年の1972年に、日中国交正常化がありました。
江沢民が徹底した愛国教育(=反日教育)を始めたのは、「抗日戦争勝利50周年」にあたる1995年からです。
なので、辣椒さんの世代は、反日教育が洗脳であることを自覚していますが、辣椒さんの11歳年下の奥さんは、物心ついた時にすでに日本を恨んでいたと言います(もちろん今は奥さんは日本を恨んではいません)。
洗脳は幼稚園でも行われています。
たとえばこんな文章を、子供たちに唱和させるそうです。
「三日目、日本鬼子がやって来て、鶏を奪って、鴨を奪って、そして二発ビンタした。四日目、解放軍がやって来て、鶏を取り返して、鴨を取り返して、赤いお花をくれました」
北朝鮮の金一族礼賛教育とほとんど変わりがありませんね。
言論の自由もなければ、選挙も行われない中国。
2014年、辣椒さんは日本で選挙カーを初めて見た時、感動して涙が出てきたそうです。
そんな辣椒さんから見ると、日本人の政治に対する関心の低さ、選挙の投票率の低さが信じられないのだとか…。
私が最も興味深く読んだのは、国会前のデモで「民主主義ってこれだ!」「打倒アベ!ファシストを許すな!」と叫ぶ左派(SEALDs奥田愛基氏にそっくりな人物も登場)に対する、辣椒さんの苛立ちです。
辣椒さんはそれを、漫画の中でこのように表現します。
習近平が安倍総理に「憑依」し、政治を操って、少しずつ日本を支配下に置いていきます。
菅直人、鳩山由紀夫などの協力者とともに。
日本の左派よ、目を覚まして!
中国共産党の恐ろしさに気がついて!
戦う相手を間違えないで!
本当のファシストはこっち(中国)にいるんだよ!
……という強いメッセージが込められています。
ちなみに、辣椒さんは2015年7月、中国共産党の風刺漫画を持って国会前の安保法制のデモに行きました。
デモの参加者が激怒して、危うく「総括」されそうになったそうです(^_^;
辣椒さんが心配しているのは、「中国の利益」と「共産党の利益」は違っているのに、それを日本人が分かっていないことです。
日本人は、「中国が日本に戦争を仕掛けても何も得られないし、仲良くした方が多くの利益が得られることは、向こうも分かっているはず」と考えがちです。
それは一般論としては理にかなっているのですが、問題は、「中国の国益」が必ずしも「共産党の利益」にはつながらないこと。
自分たちの利益になる(端的に言えば、共産党の一党独裁を保てる)と考えれば、彼らは戦争も辞さないだろうと辣椒さんは言います。
「話せば分かる」相手では全くないのです。
中国共産党は面子を何よりも優先し、人命を軽視します。
この人命軽視の風潮は、一般にも浸透し始めているそうです。
中国のタカ派の軍事愛好者は、元は同胞だった台湾人に対しても容赦がないそうです。
ましてや日本人に対しては、「全員皆殺しだ!」です。
その話で思い出したのは↓これ。
■2013/3/25付:捕虜も婦女子も皆殺し!支那の非公開アンケート
[1月20日付「デイリー新潮」より]
巻末には、阿古智子さん(東京大学大学院総合文化研究科准教授)との対談が載っています。
この対談からも、中国の実態が分かります。
習政権下の監視や規制の厳しさは、私たちの想像をはるかに超えているようです。
東京にいる中国人留学生が実家に電話をして、中共の悪口を言ったら、翌日警察が実家に来たという話もあるそうです。
その話で思い出したのは↓これ。
■2013/7/8付:北京当局が拙ブログを在日中国人が閲覧できないよう工作!?
対談では、辣椒さんはこんな話もしています。
「日本政府には、もっと中国共産党に厳しく接してほしい。たとえば、中国政府は『日本は歴史を正しく認識しないといけない』と言いますが、だとすれば中国はどうなのか? 日本では戦争問題について公開討論できますが、中国では文化大革命や天安門事件の公開討論などは一切できません。そのような矛盾を突いて、共産党に圧力をかけてくれれば、あるいは盤石に見える習近平の強権政治にも綻びが生じるかもしれません」
「中国人は『たとえ言論の自由などなくても、飯が食えたらいいではないか』という発想が根強く、経済発展をもたらした中国共産党に幻想を抱く庶民も多い。でも、もし経済面の不満を多くの人が持つようになったら、中国共産党への批判が一気に高まるかもしれません」
もうひとつの希望は、旅行や仕事などで来日し、日本の良さに気づく中国人が徐々に増えてきていることです。
辣椒さんの従兄弟の男性は、以前は話し合いが成立しないほどの反日青年ぶりでしたが、数年後に会うと、すっかり親日家になっていました。
日系企業で働き、東京へ出張し、日本でネットを見て、中共の嘘に気がついたのだそうです。
とはいえ、状況は依然厳しいようです。
今の中国人が言論の自由を求めないのは、経済面で豊かになってきたこと以外にも理由があって、それは辣椒さんの親世代から「そのように強いられてきた」という根深さがあるからだそうです。
文化大革命など酷い政治運動が続いて、言論や政治の自由などよりも、とにかくその日が安心して暮らせればいい…となってしまったのだと。
中国共産党のファシストぶりといえば、つい最近それを感じさせる出来事が日本でも起きましたね。
アパホテルの「南京否定本」に対して、中国外務省や国家観光局が圧力をかけてきた問題です。
2月5日には、在日中国人によるアパホテル抗議デモが行われました。
辣椒さんも現場に駆け付けたようです。
ツイッター付属の自動翻訳の日本語があまりに酷いので、別の自動翻訳を試してみました。
こちらから各社翻訳を全て試しましたが、fresheyeが一番意味が通じると思います。
「あなた方が中国で日本集会と行進の権利で所有したいと、あなた方が中国で行進する時にできる希望は警察保護に殴られず、あなた方を希望すると日本の“愛国”時で何がやっと正真正銘な愛であると想い、一つの国家が防衛公民に行きたいと愛する権力は剥奪されず、日本人にあざけてあなた方は日本で集会自由があり、またあなた方が今まで自身の国家になったことがない言論は自由に過ぎる時を呼び掛けて、恥ずかしいと思わないか」
デモの現場には、新疆ウイグル自治区出身の男性もいました。
世界ウイグル会議のラビア・カーディルさんが来日し、講演した際に通訳を務めたトゥール・ムハメットさんです。
アパホテル付近で待ち構えていたムハメットさんは、行動する保守運動代表の桜井誠さんからマイクを渡され、こう語ったそうです(産経 2017.2.6 12:43)。
「中国の官製デモが、この素晴らしい民主国家、アジアのモデルである日本で行われている。こんな素晴らしい国家で、こんなくだらないデモが…」
「1949年の中華人民共和国建国以来、数え切れない殺戮、弾圧、海外侵略を行っています。中国中央民族大学のイルハム・トフティ先生もウイグル人の基本的人権を守るために発言しただけで、無期懲役の判決を受け、新疆ウイグル自治区の獄中にいます。どうしてこの素晴らしい(日本という)国家で、こんなデモをするのか。建国以来、ウイグル人、チベット人に対する虐殺は許されません。私は、この平和な日本で、平和がいかに大切か痛感しています」
チベット出身のペマ・ギャルポさんも、アパホテルをめぐる一連の問題について、こう述べています(産経 2017.2.8 11:39)。
「今回の騒動で、私が驚き失望したのは、日本の一部メディアと識者、普段は『自由だ』『人権だ』と大騒ぎしている人々に対してだ。
一部メディアや識者は、中国側の主張を大きく取り上げ、あたかもアパホテルだけに問題があるかのような発信をしていた。中国共産党の手先なのか。南京大虐殺は、朝日新聞の連載「中国の旅」で広まった。慰安婦問題と同様に、徹底的に検証すべきである。
国会周辺で『言論の自由』や『人権を守れ』と叫んでいる人々も、東京・元麻布の中国大使館前で抗議デモを行うべきだ。他国によって、日本の『言論の自由』が脅かされている。公平公正の姿勢を示すことを願う」
日本人は現在、当たり前のように自由や平和を享受しています。
以前、有本香さんが、石平さんとの対談本「リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ」(僭越ながら書評)の中で、皮肉を込めてこう言っていたことを思い出しました。
「日本は奇跡の国ですね。これほど無防備なまま、こんなに豊かに栄えていて、今のところ華人支配圏ではないのですから」
ウイグル、チベット出身の方々や、辣椒さんのように中国の民主化を求める中国人の方々の声を通して、本当の自由とは、平和とは何なのかを、改めて考えてみる機会にしたいものです。
最後に、冒頭紹介した1月20日付「デイリー新潮」より、辣椒さんのコメント部分を引用しておきます。
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※拙ブログ関連エントリー
・08/12/27:「ムーブ!」中共独裁終結を求める署名“08憲章”
・11/7/25:中国高速鉄道事故 車両隠蔽に朝日記者も驚愕!?
・13/3/25付:捕虜も婦女子も皆殺し!支那の非公開アンケート
・13/7/8付:北京当局が拙ブログを在日中国人が閲覧できないよう工作!?
・15/10/23:中共の圧力で東京の地上波では真実が言えない
・15/11/7:70年間同じ茶番を繰り返している日本のリベラル! 石平×有本香「リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ」より
・16/5/23付:文革で食べられた人の家族と食べた隣人が今も同じ町に…福島香織さんの解説
・16/12/14付:日本軍と共謀した毛沢東!マスコミが語らない中国共産党の不都合な真実! 「カツヤマサヒコSHOW」より
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習近平、激怒…!
反日教育、言論弾圧、愚民化政策、拷問、洗脳、汚職……
亡命漫画家が命がけで描く独裁国家の真実!
中国人にしか描けない特ダネが満載!
・ネットで共産党の悪口を呟くとどうなるか?
・中国警察から「お茶」に誘われたら黄信号
・「水道メーターの検針」が来たら赤信号
・中国で逮捕されたら必ずやるべき事とは?
・習近平ファミリーの意外な政治力とは?
・江沢民が愛人に送った恋文の中身とは?
・「照」という漢字で行われる反日教育とは?
・「ワンピース」と「抗日劇」の驚愕の関係とは?
・反日映画に出演する日本人俳優の苦悩とは?
・中国人はSEALDsをどう評価しているのか?
・人民解放軍は尖閣諸島を奪いに来るのか?
・中国版紅白歌合戦の裏にある政治闘争とは?
・・・他、全229本の4コマ漫画で、本当の中国がわかる!
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中国共産党の欺瞞の歴史、中国人民解放軍(国軍ではない)の実態など、中華人民共和国の「闇」を改めて知ることができます。
ですが、何といっても目玉は、辣椒さんの実体験を通して描かれる習近平体制の実態。
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「彼らはまるで100年前の清朝人のようです」と、辣椒さんは評しています。
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江沢民が徹底した愛国教育(=反日教育)を始めたのは、「抗日戦争勝利50周年」にあたる1995年からです。
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たとえばこんな文章を、子供たちに唱和させるそうです。
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言論の自由もなければ、選挙も行われない中国。
2014年、辣椒さんは日本で選挙カーを初めて見た時、感動して涙が出てきたそうです。
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辣椒さんはそれを、漫画の中でこのように表現します。
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ちなみに、辣椒さんは2015年7月、中国共産党の風刺漫画を持って国会前の安保法制のデモに行きました。
デモの参加者が激怒して、危うく「総括」されそうになったそうです(^_^;
辣椒さんが心配しているのは、「中国の利益」と「共産党の利益」は違っているのに、それを日本人が分かっていないことです。
日本人は、「中国が日本に戦争を仕掛けても何も得られないし、仲良くした方が多くの利益が得られることは、向こうも分かっているはず」と考えがちです。
それは一般論としては理にかなっているのですが、問題は、「中国の国益」が必ずしも「共産党の利益」にはつながらないこと。
自分たちの利益になる(端的に言えば、共産党の一党独裁を保てる)と考えれば、彼らは戦争も辞さないだろうと辣椒さんは言います。
「話せば分かる」相手では全くないのです。
中国共産党は面子を何よりも優先し、人命を軽視します。
この人命軽視の風潮は、一般にも浸透し始めているそうです。
中国のタカ派の軍事愛好者は、元は同胞だった台湾人に対しても容赦がないそうです。
ましてや日本人に対しては、「全員皆殺しだ!」です。
その話で思い出したのは↓これ。
■2013/3/25付:捕虜も婦女子も皆殺し!支那の非公開アンケート
[1月20日付「デイリー新潮」より]
巻末には、阿古智子さん(東京大学大学院総合文化研究科准教授)との対談が載っています。
この対談からも、中国の実態が分かります。
習政権下の監視や規制の厳しさは、私たちの想像をはるかに超えているようです。
東京にいる中国人留学生が実家に電話をして、中共の悪口を言ったら、翌日警察が実家に来たという話もあるそうです。
その話で思い出したのは↓これ。
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対談では、辣椒さんはこんな話もしています。
「日本政府には、もっと中国共産党に厳しく接してほしい。たとえば、中国政府は『日本は歴史を正しく認識しないといけない』と言いますが、だとすれば中国はどうなのか? 日本では戦争問題について公開討論できますが、中国では文化大革命や天安門事件の公開討論などは一切できません。そのような矛盾を突いて、共産党に圧力をかけてくれれば、あるいは盤石に見える習近平の強権政治にも綻びが生じるかもしれません」
「中国人は『たとえ言論の自由などなくても、飯が食えたらいいではないか』という発想が根強く、経済発展をもたらした中国共産党に幻想を抱く庶民も多い。でも、もし経済面の不満を多くの人が持つようになったら、中国共産党への批判が一気に高まるかもしれません」
もうひとつの希望は、旅行や仕事などで来日し、日本の良さに気づく中国人が徐々に増えてきていることです。
辣椒さんの従兄弟の男性は、以前は話し合いが成立しないほどの反日青年ぶりでしたが、数年後に会うと、すっかり親日家になっていました。
日系企業で働き、東京へ出張し、日本でネットを見て、中共の嘘に気がついたのだそうです。
とはいえ、状況は依然厳しいようです。
今の中国人が言論の自由を求めないのは、経済面で豊かになってきたこと以外にも理由があって、それは辣椒さんの親世代から「そのように強いられてきた」という根深さがあるからだそうです。
文化大革命など酷い政治運動が続いて、言論や政治の自由などよりも、とにかくその日が安心して暮らせればいい…となってしまったのだと。
中国共産党のファシストぶりといえば、つい最近それを感じさせる出来事が日本でも起きましたね。
アパホテルの「南京否定本」に対して、中国外務省や国家観光局が圧力をかけてきた問題です。
2月5日には、在日中国人によるアパホテル抗議デモが行われました。
辣椒さんも現場に駆け付けたようです。
希望你們在中國也能享有在日本集會和遊行的權利,希望你們在中國遊行的時候也能被警察保護而不是被毆打,希望你們在日本“愛國”的時候想想什麼才是真正的愛,愛一個國家要去捍衛公民的權力不被剥奪,當日本人嘲諷你們在日本才有集會自由,而你們從來不為自己國家的言論自由呼籲過的時候,不覺得慚愧嗎 pic.twitter.com/etBg4v7Wg9
— 变态辣椒 (@remonwangxt) 2017年2月5日
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デモの現場には、新疆ウイグル自治区出身の男性もいました。
世界ウイグル会議のラビア・カーディルさんが来日し、講演した際に通訳を務めたトゥール・ムハメットさんです。
アパホテル付近で待ち構えていたムハメットさんは、行動する保守運動代表の桜井誠さんからマイクを渡され、こう語ったそうです(産経 2017.2.6 12:43)。
「中国の官製デモが、この素晴らしい民主国家、アジアのモデルである日本で行われている。こんな素晴らしい国家で、こんなくだらないデモが…」
「1949年の中華人民共和国建国以来、数え切れない殺戮、弾圧、海外侵略を行っています。中国中央民族大学のイルハム・トフティ先生もウイグル人の基本的人権を守るために発言しただけで、無期懲役の判決を受け、新疆ウイグル自治区の獄中にいます。どうしてこの素晴らしい(日本という)国家で、こんなデモをするのか。建国以来、ウイグル人、チベット人に対する虐殺は許されません。私は、この平和な日本で、平和がいかに大切か痛感しています」
チベット出身のペマ・ギャルポさんも、アパホテルをめぐる一連の問題について、こう述べています(産経 2017.2.8 11:39)。
「今回の騒動で、私が驚き失望したのは、日本の一部メディアと識者、普段は『自由だ』『人権だ』と大騒ぎしている人々に対してだ。
一部メディアや識者は、中国側の主張を大きく取り上げ、あたかもアパホテルだけに問題があるかのような発信をしていた。中国共産党の手先なのか。南京大虐殺は、朝日新聞の連載「中国の旅」で広まった。慰安婦問題と同様に、徹底的に検証すべきである。
国会周辺で『言論の自由』や『人権を守れ』と叫んでいる人々も、東京・元麻布の中国大使館前で抗議デモを行うべきだ。他国によって、日本の『言論の自由』が脅かされている。公平公正の姿勢を示すことを願う」
日本人は現在、当たり前のように自由や平和を享受しています。
以前、有本香さんが、石平さんとの対談本「リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ」(僭越ながら書評)の中で、皮肉を込めてこう言っていたことを思い出しました。
「日本は奇跡の国ですね。これほど無防備なまま、こんなに豊かに栄えていて、今のところ華人支配圏ではないのですから」
ウイグル、チベット出身の方々や、辣椒さんのように中国の民主化を求める中国人の方々の声を通して、本当の自由とは、平和とは何なのかを、改めて考えてみる機会にしたいものです。
最後に、冒頭紹介した1月20日付「デイリー新潮」より、辣椒さんのコメント部分を引用しておきます。
「この作品を描いていた時は、いま習近平政権下で行われている凄まじい人権抑圧と愚民化政策を告発したいという一心で、まさか米国amazonのランキングで1位になるなんて、想像もしていませんでした。
もともと日本人向けに日本語で発表した作品ですが、私としてはやはり中国の同胞に読んで欲しい。そこで出版社にお願いして中国語版の電子書籍を作ってもらい、米国と英国のamazonで販売することにしました。
中国では、習近平の独裁化と神格化が進み、批判は一切許されません。マンガでも描きましたが、まるで北朝鮮の金正恩政権のようです。
もちろん、私の描いたマンガを中国国内で読むことは許されません。中国のインターネットは共産党が厳重に管理しており、amazonで本を買うことができないようになっています。紙の本や電子書籍データを中国国内に持ち込もうとしても、もし税関で発見されたら、没収されるのはもちろん、公安当局から厳しい取り調べを受ける羽目になるでしょう。
それでも在外中国人や外国を旅行中の中国人は読むことができるはずです。また、共産党のインターネット支配が及んでいない香港やマカオ、それに台湾の人など、中国語圏に住んでいる人々にも読んで欲しい。
2016年11月には、私が描いた習近平を風刺したイラストをSNSでシェアした中国人が、公安当局に10日も勾留されました。今回の本には、このようなイラストだけでなく、より踏み込んだ形で、習近平政権の抑圧・洗脳工作の詳細を分析し、批判しています。もし私が中国に戻ったら即逮捕は間違いなし。良くて終身刑、あるいは……それを考えると、怖くてとても帰国できません。
今回の作品が、多くの同胞に読まれ、習近平の独裁体制を打倒する一助になることを願っています。もちろん、日本人の方にもぜひ読んで欲しい。マンガにも詳しく描きましたが、“反日教育”が独裁維持の重要なツールとなっています。中国で今何が起きているのか、その実態を知っておくことは、日本の将来を考えるうえでも大事なことだと思います。」
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・16/12/14付:日本軍と共謀した毛沢東!マスコミが語らない中国共産党の不都合な真実! 「カツヤマサヒコSHOW」より
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Comments
韓国もこの点では同じですね。
中国が最悪なのは、強力な独裁政権でないと国家を統一できないところにあります。
反日と運命づけられた独裁政治。
反日はともかく、独裁政治のほうは共産党政権が崩壊しても変わらないでしょう。
http://www.newsweekjapan.jp/rebelpepper/2017/01/post-37.php
そのイラストの中に「長春園城」という文字が見えますが、1948年の「長春包囲戦」の事なんですね。
wikiによると、人民解放軍が中国国民党軍に守られた長春に対して行った兵糧攻めで、餓死者は33万人に達したとか。
33万人・・・
この言葉は、六四天安門事件のあとに日本が中国共産党に対して援助してしまった後に、中国人が言っていたのとおなじですね。当時日本が助けたせいで、共産党が粋を吹き返して我々を弾圧したと責められたそうです。
有本さんと石平さんの「リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ」を読むと、中国共産党とその支持者の日本人が中国の自由を求める人民を苦しめているのだと分ります。
それにしても、有本さんは、チベットやウイグルやもちろん拉致事件など、中国や北朝鮮という何をしてくるか分らない国を相手にジャーナリストとして切り込んでいらっしゃいます。
そして有本さんや上念司さんやDHCシアターやチャンネル桜や今朝の新報道2001が問題点を報じていますが、ほとんどのマスコミや言論人がだんまりを決め込んでいる、かなり言論統制されているような状況での発言は本当に勇気がいる事だと思います。
ぺマさんが上記のように仰ったのは、ちょっと気を付けた方が良いと思います。いぜん上念さんがチャンネルくららで、中国大使館の周辺をお散歩している番組を観ました。すると、大使館に近づくと警察の方にすぐに「ちょっと・・・」と止められていました。捕まらなくて幸いでした。
>今のところ華人支配圏ではないのですから
日米同盟で日本の安全保障を担保するという考えでは、いずれそうなると思います
たとえば企業が人材を募集する場合、応募してきた人間の履歴書を見ます
履歴書を見ればある程度、その人物の人となりを把握する事が出来ます
同様に、ある国がどういう国かはその国の歴史を見れば理解できます
アメリカがどういう国かはアメリカの歴史を見れば把握できるでしょう
すると、アメリカはご都合主義だったり裏切りの連続だという事が分かると思います
最近も台湾に対して一つの中国政策の見直しを示唆したと思ったら
僅か数カ月で否定し、再び一つの中国の原則を尊重する方針を中国政府に伝えました
(前者は大統領選挙中のトランプの言葉で、後者は大統領になった時のトランプの言葉ですけど)
台湾としたらぬか喜びもいいところで裏切られた感じでしょう
日本だって日米安保を結んでいても、用済みになったと先方がそう判断したら棄てられます
その為にアメリカ依存ではなく、今の内から自立自存する準備をしておかなければならないのに
日米同盟深化では逆行するようなものです
アメリカ依存が進み、日本単独では全く中国に抗えなくなった時に
アメリカから日米安保の破棄を通告されたら日本はあっという間に中華圏に組み込まれてしまうでしょう
よく右派は日本はアメリカにとって特別な国なので、アメリカが同盟を解消する事は無いと主張しますけど希望的観測に過ぎません
「竹島は日本固有の領土」
遅ればせながら、竹島プロジェクトに賛同させていただきたいと思います。
当方、画像をクリックしてのジャンプができない特殊なサイトな為、画像の横に「島根県:Web竹島問題研究所」様のHPリンクを文字を貼る形で行わせて頂きます。
宜しくお願い致します。