<< 知られざる安倍外交の成果(2014 G7ブリュッセル・サミット) | main | 捕鯨問題を日本の視点を含めて描く初の長編ドキュメンタリーにご支援を!Tweetまとめ15.04.01〜15.04.15 >>

日本の選挙の常識を疑え!天皇のもと1つにまとまってきた日本に戦後持ち込まれた制度は合うのか? 青山繁晴「インサイト・コラム」

WILL5月号発売中★
 青山繁晴さん連載、今月は「天皇を政治利用する勿れ」!
 『アンカー』で話しきれなかったマスコミ皇室報道の問題も


「人気blogRanking」クリックお願いします→人気blogランキングへ
ご面倒でなければ「にほんブログ村」もお願いします→にほんブログ村 政治ブログへ


※人気ブログランキングに「ぼやきくっくり」が新たに登録(二重登録)されています。お心当たりの方は登録削除して頂きますようお願い致します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

150401-01title.jpg

 関テレ『アンカー』が3月で終了したため、4月より、RKB『ニュース新発見インサイト』から青山さんが毎週水曜に電話出演されているレギュラーコーナー、“インサイト・コラム”の解説を書き起こしています。

 『アンカー』と同じ水曜の朝の放送ということで、前身の『スタミナラジオ』も含めて私は自分の中でこの番組を「『アンカー』予習版」あるいは「凝縮版」と勝手に位置付けていました(^^ゞ

 時間は短いのですが、ポイントを簡潔にまとめてくださっていて、分かりやすいです。

 今週は地方統一選挙の低投票率を受け、青山さんが今の日本の選挙制度について2つの問題提起。
 まさに目から鱗のお話です!

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

櫻井浩二
「今朝は統一地方選についての話ですね」

青山繁晴
「はい。えー、今、統一地方選挙が行われてますね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「ところが、ま、今朝あえて言いますと、やる意味が果たしてあるのかというぐらいの、低い投票率になってますね」

150415-01graf.jpg

櫻井浩二
「そうですね〜、最低ですもんね、今回がね、史上」

青山繁晴
「はい。そちら福岡でも、まあ知事選挙もあったのに、知事選挙、3割台にとどまりましたよね」

櫻井浩二
「そうなんですよ、ええ」

青山繁晴
「で、これあの、皆さん感じてると思うんですけれども、実は、もう地方だけじゃなくて、国政でも、投票率がどんどん下がっていて、そもそも選挙制度が賞味期限切れじゃないかっていうことを、私たち主権者として、主権者の責任として、考える時期がもう来てると思います」

櫻井浩二
「うんうん、はい」

青山繁晴
「で、その際に、今朝は、常識を2つ、疑ってみるっていう問題提起をしたいんですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、1つは、まず今回の統一地方選挙もそうですが、日本の選挙っていうのは、公示があって始まりますよね」

櫻井浩二
「はい、そうですね」

150415-02mozaiku.jpg

青山繁晴
「で、ところがその、選挙の公示があったら、突然候補者が見えにくくなるんですね」

櫻井浩二
「はぁ〜、はいはい」

青山繁晴
「で、それは国政でも地方でも共通なんですけれども、まず、こういうラジオをはじめ、マスメディアに制限がかかって、えー、選挙や政治の話がほとんどできなくなりますね」

櫻井浩二
「そうなんですよね、はい」

青山繁晴
「はい。そして立ち会い演説会もありませんね。今はなくなってます」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「そしてビラにも制限があって、制限が厳しくなって、要するに公示前よりも、特に地方選挙ですと、誰が候補者なのかってのが分かんなくなってるんですね」

櫻井浩二
「ははぁ、はい」

青山繁晴
「で、これ選挙公報ってやつが、地方でも国政でもあるんですけども、それはまず新聞を取ってる人だけに届く物で、あるっていうのが原則ですし、それから新聞取ってる人でも、チラシを普段から熱心に、1枚ずつめくっていく人でないと、その選挙公報があるってことに気がつかないってことも起きますよね」

150415-03kouhou.JPG

櫻井浩二
「ああー、そうですね」

青山繁晴
「それで櫻井さん、実はこの、公示日、公示ってやつがですね、欧米諸国では、それがそもそもない国が多いんですよ」

櫻井浩二
「はあ〜」

本庄麻里子
「え〜」

青山繁晴
「それご存知ですか」

櫻井浩二
「いや、知らないです」

青山繁晴
「これ日本では実はほとんど知られてないんですけれども、これ逆に僕は今までアメリカ人やイギリス人に、むしろびっくりされてきたんですが、なぜその普段の政治活動と、選挙活動を分ける必要があるのかと」

150415-04oubei.jpg

本庄麻里子
「う〜ん」

櫻井浩二
「ああー、なるほど」

青山繁晴
「はい。普段の選挙、いや、ごめんなさい、普段の政治活動こそが、選挙活動そのものであるべきであって」

櫻井浩二
「そうですね」

青山繁晴
「したがって、投票日が決まってればそれでいいじゃないかと」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「で、実はそのとおりであって、この際、地方選挙のこの歴史的な低投票率をきっかけにして、国政まで考えて、この公示日っていう制度を、やめてしまって、その、普段からメディアも、それから、政治家や、新しい候補者の側も、政党も、一生懸命政治活動をしたり、政治活動を報じたり、私たち国民も関心を持ったりってことで、その中で、選挙の時にどうするかを考えていって、そして投票日はいついつになりますよってお知らせだけあって、その時にその、普段、知ってる候補者の活動について、是非を投票していくと、いう制度に変えるべきだと思うんですね」

櫻井浩二
「確かに普段の政治活動こそが、大切ですもんね」

青山繁晴
「そうです。で、特にその地方選挙ですと、その身近な政治と言いながら、実はニュースにもほとんど出ることがありませんから、普段何やってるかも分からないまま」

櫻井浩二
「ほんとそうですね」

150415-05kanban.jpg

青山繁晴
公示日迎えて選挙期間に入ると、よけい情報が制限されて、さっぱり、誰が出てるのか、誰がどうしたなどが分からない、それで投票に行けってのはむしろ無茶な話であって」

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「これあの、有権者の関心が落ちてるとか、若い人がどうだとかいうことがまあ、今回もしきりに報道されてますけど、それ話が逆さまで、実は制度が間違ってるってことであり」

150415-06seijibanare.jpg

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「で、その制度を直すのは、この今、選ばれてる議員っていうのは、今の制度で当選してきた人ですから、それをあてにするんじゃなくて、私たちが、こういう実は、世界の常識と日本が違うとこがあるってことを、謙虚に考えて、見直すべき時期に来てると思うんですね」

櫻井浩二
確かに公示日があってから選挙公約を改めて我々も見直すってのは変っちゅや変なんですよね、確かにね(笑)」

青山繁晴
「ええ。変なんですよね」

櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ」

青山繁晴
「あの、それを、まあ、英米人に特に真っ直ぐ聞かれると僕も答えに窮したことが、海外出張の時に何度もあったわけですね」

櫻井浩二
「ああ、そうですか(笑)」

青山繁晴
「それからもう1点の、常識を疑ってみるっていうのはですね、この地方政治、地方自治ってものがいかに大事か、僕ら学校で教わり続けましたよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、たとえば、地方自治は民主主義の学校ですってことも教わりましたね」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

150415-07James.jpg
[「地方自治は民主主義の学校である」という言葉で有名なイギリスの法学者、ジェームズ・ブライス]

青山繁晴
「で、これ実はイギリスの法学者が残した言葉なんですが、このイギリスの法学者は、アメリカに行った時に、地域のことを住民が決めてるのを見て、感激して、その書物の中にこの言葉を残したんですね」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「すなわち、何を言ってるかというと、これはまさしくアメリカやイギリスの考え方がもとになってるわけです。地方自治こそ大事だっていうのは

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「で、日本にはもともと、違う考えがあって、したがって明治憲法には、この今の日本国憲法第8章にあるような、地方自治の定めってのはないんです」

櫻井浩二
「はい」

150415-08kenpou.jpg

青山繁晴
「で、明治憲法が全部いいとはもちろん言いませんけれども、しかしこの地方自治っていうのも実は、憲法の他のところと同じように、憲法9条などと同じように、敗戦後アメリカによって持ち込まれたもの、っていうのが、本当の姿なんですね」

櫻井浩二
「うんうんうん、はい、そうですね」

青山繁晴
「で、そのアメリカってのはご承知のとおり、ものすごい国土が広い。そして連邦制ですね。で、したがってこれ、地方自治やらなかったら、アメリカは国家が破綻しますよね」

150415-09americaMap.jpg

櫻井浩二・本庄麻里子
「うーーん」

青山繁晴
「だから地方自治が一番大事ってことにもなるわけですね」

櫻井浩二
「はあ、はあ」

青山繁晴
「しかし日本はご承知のとおり、国土が、本当はけっこう広いけれども、山が多くて、人の住める地域はむしろ世界でも狭い方ですね」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「そして、さらに連邦制ではなくて、たった1人の天皇陛下が、125代続いてらっしゃるってことは、これ中央集権っていう言い方も実は偏った言い方であって、1つのまとまりってことをとても大事にして、そのうえで、1人1人の考え方、あるいは地域の考え方を尊重するってことでしたから」



櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「そうすると、たとえば、福岡や九州で言えば、市議に至るまで全部、その選挙でやらなきゃいけないのか」

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「東京で言ったら、区議に至るまで全部いちいち、選挙で、選んで、議会を作ってやらなきゃいけないのか」

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「それとも、より身近なことは、住民が直接、誰かに、委託するんじゃなくて、直接やるやり方もあるんじゃないか」

櫻井浩二
「はあ〜」

青山繁晴
「つまり、敗戦後70年を経てですね、憲法が制定されてから69年、公布から68年を経たらですね、そろそろその、日本型の地方自治というのも、考えるべき時期に来てるんじゃないでしょうか」

150415-10gikai.jpg

櫻井浩二
「う〜ん」

青山繁晴
「国政に比べて、身近なはずの地方選挙で、投票率がさらに落ちるっていうのは、実は今の制度が日本に本当は合ってないっていうことの、表れであって」

櫻井浩二
「う〜〜ん」

青山繁晴
「これも私たち、まさしく地域住民、主権者が、もうそろそろ自分の問題として、考えるべき時期が来ていると思います」

櫻井浩二
「うーん、なるほど。分かりました。ありがとうございました」

青山繁晴
「はい。ありがとうございます」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 地方選挙で誰が立候補してるかっていうの、ぼーっとしてたら本当に知る機会ないと思いますよ。
 選挙カーが回ってきて大音量で名前を連呼して、それで知る人も多いんじゃないでしょうか。
 (そして「うるさい!お前にだけは入れへん!」と思う人も多いでしょう(^_^;)

 私も選挙公報を見るまで(上の画像参照)、自分の選挙区に大阪維新の会の候補者が2人出てるって知りませんでした(^^ゞ

 わが家では選挙があるたび、夫が「もうそろそろ来るかな?」ってことで選挙公報を折込チラシの中から探し出してくれるんですが、そんなマメな人も少ないと思うし、ましてや選挙公報をじっくり読み込む人はどれぐらいいるのでしょう?
 (拙ブログの読者様は政治に興味がおありだと思うので別として。…っていうか選挙公報なんか見ないでネットで調べてらっしゃるかな)

 だからでしょうか、4月12日、大阪では府議選・市議選があったんですが、投票所前の看板のポスターをじーっと見ている人たちが何人もいました。
 まさか当日ポスター見て、決めてるんやろか…?(^_^;


★月刊WILL2015年5月号。青山繁晴さんも連載中。

※拙ブログはAmazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になります(紹介している商品にお目当ての物がなくても、どれかを適当にクリックしてAmazonの中に入っていただき、そこから目当ての商品に検索などで飛んでいただき購入されれば、当方の報酬になります)。「寄付」的にご協力いただければ幸いです。


※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし





人気blogRanking、クリックお願いします→人気blogランキングへ
ご面倒でなければにほんブログ村もお願いします→にほんブログ村 政治ブログへ
ご面倒でなければFC BlogRankingもお願いします→FC2 blogランキングへ
拙ブログのミラー(FC2)にfacebookのボタンがあります。

竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue

尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。

megumi080328-4.jpegアニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!

takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★コメント・トラックバックを下さる方へ
お手数ですが規約(13.5.9改訂)に一度目を通された上でお願いいたします。

★この記事へのコメントは現在受け付けておりません。読者様向け掲示板にて宜しくお願い致します。
TV番組内容紹介 | - | trackbacks (0)

Trackbacks