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靖国神社はどうあるべきか? 青山繁晴「インサイト・コラム」

「ぼくらの祖国」新書版が8月7日発売されました★

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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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【15/8/20 19:05】
 本文最後にツイートを追記(70年談話について青山さんの見解)


■8/19放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

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[2015年4月22日、春季例大祭に合わせ靖国神社を参拝された三笠宮家の彬子女王殿下と瑶子女王殿下]

 今日は靖国神社がテーマ。
   今年から出店を全てやめたこと。
   賊軍を祀っていないこと。
   遊就館に「なぜ負けたのか」の展示がないこと。
   国営ではないこと。
 …などから、靖国神社のあるべき姿を青山さんが問題提起。
 先日、ニコニコ生中継で映画「靖国」の中国人監督と議論した時の話も。
 
 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

櫻井浩二
「今朝は靖国神社についてですね」

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[2015年8月15日正午、靖国神社の本殿に向かって黙祷する人たち(毎日新聞)]

青山繁晴
「はい。えー、先日の敗戦の日、8月15日に、靖国に参拝した方々は、靖国神社に聞いたところによれば、19万を大きく超えたそうです」

櫻井浩二
「ほぅ〜、19万」

青山繁晴
「もう20万人に迫る勢いですね」

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「で、若い人の参拝もたくさん増えまして、関心が強まってることは事実です」

櫻井浩二
「はい」

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靖國神社公式サイトより]

青山繁晴
「で、ただ、その上でですね、今年から宮司、宮司っていうのは神社で一番トップの人ですが、宮司の徳川さんっていう方、これあの、徳川将軍の直系の末裔なんですが、この徳川宮司の、いえば英断で、出店、そういうものをもう全てやめてるんですね

櫻井浩二
「あぁ〜、そうですか」

青山繁晴
「はい。まあ、あの、敗戦の日じゃなくて、みたままつりってのが7月にありまして」

櫻井浩二
「ほぅほぅ」

青山繁晴
「その時から全てもう、そういう措置を取ってます」

150819-03mitamamaturi.jpg

櫻井浩二
「はあ」

青山繁晴
「これどうしてかというと、靖国神社を理解しないまま、まあナンパの場所にしてるような中高生が増えたっていうことで」

本庄麻里子
「へぇー」

櫻井浩二
「あぁ〜、そうなんですか」

青山繁晴
「はい。もう一度静かな、環境に戻すために、まあ宮司が決断されたことですね」

櫻井浩二
「はぁー、はい」

青山繁晴
「で、いまの話なぜしたかと言いますとですね、たとえば、もう8年前になるんですけど、2007年に中国人の監督(李纓氏)で、『靖国』という映画が作られまして、その映画はたとえば8月15日に、右翼団体の人が、大変、こう、派手な様子で参拝されたり、そういうことを集中的に、靖国の姿として捉えた映画が、大変話題、あるいは問題にもなったわけですね」

150819-04movie.jpg

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、これ、事実上日本政府の助成金で、助成金も入った、ま、一部です、750万円ですけれども、それだけで映画作れるわけじゃありませんが、日本政府が助成して作られた映画だっただけに、大変論議を呼んだんですね」
※当時の拙ブログ記事

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、この、映画監督の中国人の方と、この敗戦の日、8月15日当日の未明まで、今年、ニコニコ生放送で、僕は生で議論をしてきました」
※青山繁晴 大激怒! 徹底討論「靖国神社」
 1/3 http://youtu.be/EspEfmXXAYE
 2/3 http://youtu.be/3-HGpl0G0Fk
 3/3 http://youtu.be/Gyc03uGtD4w


150819-05nico.jpg

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、その議論した際にですね、この中国人の映画監督の、意欲は僕も買ってます」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「それから、反日映画と決めつけるのも間違ってると思います」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「靖国神社をまっすぐ捉えようと努力はされたと思うんですが、ところがいきなり映画の冒頭からですね、御神体を間違えてるわけです」

櫻井浩二
「あ、そうなんですか」

青山繁晴
「はい。あの、靖国神社の御神体ってのは、剣と鏡なんですけれども、それを、特定の刀だけが神体だと、間違えてらして、で、もう放送の最初から激論になってしまったんですが」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「これあの、ほんとは議論することじゃなくて、えー、御神体は、決まったものしかありませんから」

櫻井浩二
「うーん、そうですね(笑)」

青山繁晴
「でも、ま、中国人の映画監督の方は、外国で賞も取られてるから、プライドもあるんだと思うんです」

櫻井浩二
「ですね、ええ」

青山繁晴
「それをなかなか認めない」

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[映画「靖国」監督の李纓氏]

櫻井浩二
「ほぅ」

青山繁晴
「それから、たとえばもう、世界的には、南京の問題について、捏造写真だと、つまり、日本軍が行った行為じゃないのに、日本軍が、たとえば首を切り落としたと、いうような間違った写真がそのまま使われたりしてるわけですね」
※映画「靖国」には、「日本軍が日本刀でシナ人の首を斬り落とす」という写真の他に、「その首を手に持って誇らしげに笑う日本兵」「中国人の腹を切り裂いて笑う兵士」なども挿入されているとのこと(土井敏邦webより。但し土井氏はいわゆるリベラル派のジャーナリストで、これらの写真を本物だと信じている様子)

櫻井浩二
「はぁ、はぁ…」

青山繁晴
「で、これはその、中国人の使った映画は映画としてですね、私たち日本人も、実は靖国神社について、そろそろ正確な勉強をすべきじゃないかと思うんですね」

櫻井浩二
「ああー、うん、うん…」

青山繁晴
「で、先ほどの、ナンパの場所になったりすることも含めて」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「ちゃんと教育やメディアで、靖国神社っていうのは、右とか左じゃなくて、客観的に見たらどういう所なのかっていうことを、知るべき時期が来てると思います」

櫻井浩二
「うーん、そうですね」

青山繁晴
「で、その上で、今日、後半お話ししたいのはですね、えー、僕自身がこの、靖国神社の、先ほど申しました、宮司さんをはじめ、えー、神官、いわゆる神主さんですね、そういう方々と長年議論してきてるんですね」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「で、たとえば、これは、僕の個人的な意見で靖国に申してることなんですが、靖国神社にお祀りされてる人、つまり英霊の方々はですね、いわゆる官軍だけなんですよね」

櫻井浩二
「はぁ〜、はい」

青山繁晴
「で、祖国のために、つまり自分の利益のためじゃなくて、みんなのために、祖国のために命を落とした人は、靖国に祀られる、えー、幕末以降の人はそうであると、いうことになってるんですけれども」

櫻井浩二
「うん」

青山繁晴
「実際はたとえば皆さんご承知の、上野の彰義隊であったりですね、あるいは会津の少年たち、白虎隊であったり、そういう方々は賊軍として、祀られてないわけですよ」

櫻井浩二
「ああー、はぁはぁ、はい」

青山繁晴
「で、そうやって分けてしまっていてですね。で、そうすると、たとえば、海外に対して、どういう方であっても、亡くなれば、それまでのことを乗り越えて、たとえば僕が、祖国のために死ねば、青山繁晴の命(みこと)っていうふうに、みんな同じ祭神になるという考え方だと、いうふうに説明してるから、A級戦犯の合祀も実は問題はないんだと

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2014年1月8日放送「アンカー」

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「靖国も主張されてるし、僕はそれは、そのとおりだと思うんですけど、それだったら国内で賊軍と官軍と分けていいのかってことになると思うんですね」

櫻井浩二
「うーん、ですね」

青山繁晴
「で、靖国神社もこれに取り組まれていて、昭和40年になってからですね、鎮霊社というものを、その、本来の、拝殿や本殿の向かって左側に、ま、ちっちゃく作られているんですけれども、しかし、これ十分と言えないと思うんですね」

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2014年1月8日放送「アンカー」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「で、そういうことに加えて、たとえば日本には、国立の戦争記念館っていうのがないんです」

櫻井浩二
「ああ〜〜」

青山繁晴
「で、これは、世界のどこの国でも、負けた戦争であれ、勝った戦争であれ、関係なく、国営の戦争記念館があって、そこで若い人から、その戦争を体験された方々まで、良いことも悪いことも学べるというのが、ほとんど全ての、特に主要国では全部そうですね」

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「それが日本にはなくて、唯一この、靖国神社の、遊就館っていう場所が、ま、それに近い物なんですが」

櫻井浩二
「はぁ〜」

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遊就館公式サイトより]

青山繁晴
「実は靖国神社っていうのは、ご承知のとおり敗戦後、国の施設ではなくなって、いちプライベートな、私(わたくし)の施設になってるわけですね」

櫻井浩二
「うーん、はい」

青山繁晴
「で、そうすると、この遊就館の中身について、まあ、私たちが、こう、意見を言うことはできても、国の施設じゃないから、その、つまり私たちの税金で運営されてないから、これ変えて下さいってことは、本来言えないわけですね」

櫻井浩二
「はぁはぁ、そうですね、ええ、ええ」

青山繁晴
「で、遊就館は非常に丁寧に、公平に展示してあるんですけど、しかし私が靖国神社に長年問題提起してるのは、なぜ戦争になったかっていう展示はたくさんあると。これはなぜかというと遊就館だけじゃなくて、私たち敗戦後70年間ほとんどその話ばっかりしてきたわけですね。侵略であるのかないのかを含めてですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「ところが、一番大事なことのひとつは、なぜ負けたのかっていうことを、きちんと分析しないと

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「実はたとえば、海軍の兵学校を優秀な成績で卒業したら、その成績のまま、将軍になってしまうから、実戦に疎い人が偉くなったりしたこともあったわけですね」

櫻井浩二
「はぁはぁはぁ、はい」

青山繁晴
「そういう理由、いまも残ってますね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「東大法学部で優秀だったら、財務相の事務次官になるってことになってしまってますね」

櫻井浩二
「ああ〜、そうですね、ええ、ええ…」

青山繁晴
「ですから、負けた理由を、ちゃんと分析できる施設が必要であって、そのためには、実は靖国神社を国営にすべきだと、僕は考えてます」

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「靖国神社を国で運営しましょうって言ったら、すぐ右翼とかいう話になるんですが、そんな話では全くなくて、国際社会の常識に合わせると、いうことだと思います。えー、僕が申したことも含めて、どうぞ靖国神社に、皆さん、その、8月15日がほんとは靖国神社の中心じゃなくて、普段の靖国と、あるいは春と秋の例大祭こそが、一番大事な時期なんですね」

櫻井浩二
「ほぅ〜」

青山繁晴
「で、最後に申しますと、A級戦犯が合祀されてるから天皇陛下が、ご参拝になれないって話がありますが、それは実は違います。政治的な争いになってる場所には、陛下は、いらっしゃれないってことであって、その証拠に、勅使は、春と秋に、ずっと天皇陛下の代わりに、靖国に来られてるわけです」

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[ご皇族で参拝されている方々はおられます。画像は2015年4月22日、春季例大祭に合わせ靖国神社を参拝された三笠宮家の彬子女王殿下と瑶子女王殿下(産経新聞)]

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「ま、そういうことですから、8月15日だけじゃなくて普段の靖国をみんな見ながら、これからの靖国神社、すなわち私たちの、あの戦争の、総括の仕方を、みんなで考えるべき時期が、もう来たと思ってます」

櫻井浩二
「ああ〜、そうですね。ありがとうございました」

青山繁晴
「はい、ありがとうございました」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで


 中国人監督とのニコ生での議論、最初の方だけ見ましたが…
 御神体について、監督は「靖国神社の宮司が当時、御神体は刀だと書いてあった」とか何とか、のらりくらりと要領を得ない感じです。

※青山繁晴 大激怒! 徹底討論「靖国神社」
 1/3 http://youtu.be/EspEfmXXAYE
 2/3 http://youtu.be/3-HGpl0G0Fk
 3/3 http://youtu.be/Gyc03uGtD4w



 DHCシアターの方は昨夜やっと見終えました。
 百田尚樹さんとの対談も良かったけど、真珠湾の取材も良かったです。
 7月29日の「インサイト」で、ざっくり説明がありましたが、やはり実際の映像で見ていただいた方が絶対いいです(^▽^)!



 ちなみに今日の「インサイト」、私は70年談話の解説が聞けるかな?と勝手に思ってました(^^ゞ

 ブログにもこれまで書かれてないし、どうお考えなのかだろうと思っていたところ、今朝更新された記事によれば、お忙しいうえに、無呼吸症候群の手術もされたそうで…!

 いずれ評価を書かれるということですので、楽しみに待ちたいと思います。
 …というか、まずはお体をお大事に!!(T_T)

 あと「新潮45」9月号が今日発売になりましたが、「『安倍嫌い』を考える」という特集に青山さんも寄稿されているそうです。
 お知らせまで。


★追記:70年談話について8月20日放送「ザ・ボイス」青山さんコメント。

※拙ブログ関連エントリー(靖国神社)
06/1/17付:何度でも言う。靖国を外交問題にしたのは朝日新聞!
06/8/26付:首相の靖国参拝反対派への反論

08/4/4付:映画「靖国」は税金投入にふさわしいか?
10/3/8付:中共が靖国を否定する理由【将兵万葉集】(2)特別攻撃隊・神風-1
10/3/20付:「たかじん委員会」SP 英霊に捧げられた花嫁人形
12/7/16付:映画「凛として愛」と東京裁判史観ムラ
13/4/29付:佐藤新平少尉の御霊は靖国神社に今も居られます
13/7/30付:舞の海さんの韓国批判と靖國神社への思い…彼は立派な保守ですよ(おまけ:旭日旗排斥運動)
13/8/16付:8月15日の大阪護國神社&「静かな祈り」を邪魔してきたのは誰?
13/10/5付:靖國神社は明るくて暖かい場所&ケリー氏ら千鳥ヶ淵献花の真意は?
14/8/25付:小野田寛郎さん靖國神社を語る…WiLL2005年8月号より

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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし





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